JP3340516B2 - 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP3340516B2
JP3340516B2 JP17932493A JP17932493A JP3340516B2 JP 3340516 B2 JP3340516 B2 JP 3340516B2 JP 17932493 A JP17932493 A JP 17932493A JP 17932493 A JP17932493 A JP 17932493A JP 3340516 B2 JP3340516 B2 JP 3340516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
windshield glass
die
cross
windshield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17932493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0732875A (ja
Inventor
幸彦 矢田
俊和 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Co Ltd
Priority to JP17932493A priority Critical patent/JP3340516B2/ja
Priority to US08/109,449 priority patent/US5445780A/en
Priority to DE9312831U priority patent/DE9312831U1/de
Priority to EP97106124A priority patent/EP0800909B1/en
Priority to EP93306782A priority patent/EP0585129B1/en
Priority to DE69330291T priority patent/DE69330291T2/de
Priority to GB9317730A priority patent/GB2271371B/en
Priority to DE69315642T priority patent/DE69315642T2/de
Publication of JPH0732875A publication Critical patent/JPH0732875A/ja
Priority to US08/413,620 priority patent/US5551855A/en
Priority to US08/413,449 priority patent/US5528868A/en
Priority to US08/660,885 priority patent/US5776403A/en
Priority to US08/929,916 priority patent/US5914083A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3340516B2 publication Critical patent/JP3340516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウインドシールドガラス
の周縁にウェザストリップを成形する技術に関し、特
に、場所によって異なる断面を有するウェザストリップ
を成形する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図1に示す自動車のフロントウイ
ンドシールドガラス3のまわりに施すウェザストリップ
4は、そのアッパ部4Aにおける断面とサイド部4Cに
おける断面が異なっている必要がある。すなわち図20
の(c) に示すように、サイド部ではウインドシールドガ
ラス3のサイド縁に沿って伸びる雨水受け溝8が必要と
され、アッパ部では(B) に示すように雨水受け溝8が必
要とされない。
【0003】このように場所によって異なる断面を有す
るウェザストリップ4を押出成形する技術が特開平3−
128721号公報に開示されている。この技術では、
図22に示すように、オリフィス210を有する固定ダ
イに対してオリフィス220を有する可動ダイを相対移
動させながら押出成形する。このようにするとオリフィ
ス210と220が重なり合う部分(すなわち幾何学の
ブーリアン積)が実質的なオリフィスの形状となり、こ
の実質的オリフィスの形状に一致した断面を有するウェ
ザストリップが押出成形される。例えばアッパ部ではオ
リフィス210と220が図22(B1)の位置関係に置か
れてウインドシールドガラス3との間に溝8を形成しな
いウェザストリップ4Aが押出成形される。一方サイド
部ではオリフィス210と220が図22(C1)の位置関
係におかれて、ウインドシールドガラス3との間に雨水
受け溝8を形成するウェザストリップ4Cが押出成形さ
れる。この結果図20(D) に示すウェザストリップ4が
押出成形される。
【0004】この技術は、場所によって異なる断面を有
するウェザストリップ4を一体として成形することがで
きる極めて有効な技術であるが、ウインドシールドガラ
スと無関係にウェザストリップのみを成形するものであ
るために、一旦成形されたウェザストリップをウインド
シールドガラスの周縁に嵌込む工程が必要となる。また
この工程において、ウェザストリップがねじれてしまう
といった問題も生じる。さらにガラスの周縁とウェザス
トリップの長手方向の位置関係がずれてしまい、ガラス
の所定位置に意図しない断面のウェザストリップが嵌込
まれてしまうことがある。
【0005】また、米国特許第 5,057,265号の技術が提
案されている。この技術では図21に示すように、オリ
フィス331aを有するダイ331をウインドシールド
ガラス3の周縁に沿って移動させながら押出成形する。
これによってウインドシールドガラス3の周縁に沿って
ウェザストリップ4が押出成形される。この技術による
と、ウインドシールドガラス3の周縁に直接ウェザスト
リップ4が押出成形されるために、ウインドシールドガ
ラス3の周縁にウェザストリップを嵌込む手間を不要と
できる。なお米国特許第 5,057,265号の技術では成形さ
れるウェザストリップの断面は一様である。また接着性
材料(ウレタン)を用いるために耐候性が不充分であ
り、車室内側にのみ押出成形されている。さらにダイ3
31はガラス端面をガイドとして移動してゆくために、
ガラス寸法がくるうと、ウェザストリップの外縁もまた
くるってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図22に示した技術、
すなわち固定ダイに対して可動ダイを相対移動させるこ
とによって実質的なオリフィス形状を変化させながら押
出成形する技術と、図21に示した技術、すなわちダイ
装置をウインドシールドガラスの周縁に沿って移動させ
ながら押出成形する技術とを組合せるだけでは、サイド
部で雨水受け溝があり、アッパ部で雨水受け溝がなく、
しかもサイド部とアッパ部を繋ぐコーナ部で断面が連続
的に変化するウェザストリップを成形することはできな
い。すなわち、ウェザストリップの断面を、ウインドシ
ールドガラスの周縁上の位置に対応して連続的に変化さ
せることが難しく、好ましい断面形状がガラス周縁の長
手方向にずれてしまい、例えば、本来は雨水受け溝が必
要なコーナ部近くのサイド部で雨水受け溝がなくなった
り、あるいは、本来は雨水受け溝が不要なコーナ部近く
のアッパ部で雨水受け溝が残ったりすることが避けられ
ない。
【0007】本発明はかかる問題を解決し、場所によっ
雨水受け溝8が存在し、場所によって雨水受け溝8
存在しないウェザストリップがウインドシールドガラス
の周縁に装着されている異形断面のウェザストリップ付
ウインドシールドガラスの製造方法とその製造装置を
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガ
スの製造方法は、ウインドシールドガラス(3)のサイ
ド部での断面形状とアッパ部での断面形状が雨水受け溝
(8)の有無によって相違し、コーナ部で前記サイド部
の断面形状から前記アッパ部の断面形状に連続的に変化
するウェザストリップ(4)を、ウインドシールドガラ
ス(3)の周縁部に装着して異形断面のウェザストリッ
プ付ウインドシールドガラスを製造する方法であって、
固定ダイ(131)とその固定ダイ(131)に対して
移動する可動ダイ(132)の両者を有するダイ装置
(11)から材料を押し出しながらウェザストリップ
(4)を成形する工程と、前記ダイ装置(11)に対し
て、前記ウインドシールドガラス(3)を、その周縁に
沿って相対的に移動させる工程とを有し、前記両工程は
同時に実行され、前記ウェザストリップ(4)の押出成
形時における前記固定ダイ(131)に対する前記可動
ダイ(132)の移動は、前記ウインドシールドガラス
(3)と前記ダイ装置(11)との相対移動に同期して
制御されることを特徴とする。したがって、ウインドシ
ールドガラスの各部位に対応した所定の横断面形状を有
するウェザストリップが位置ずれを生じることなく正確
に押出成形される。また、請求項2に係る異形断面のウ
ェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法
は、請求項1に記載の異形断面のウェザストリップ付ウ
インドシールドガラスの製造方法であって、可動ダイ
(132)がウェザストリップ(4)の装飾部の形状を
成形することを特徴とする。また、請求項3に係る異形
断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製
造装置は、ウインドシールドガラス(3)のサイド部で
の断面形状とアッパ部での断面形状が雨水受け溝(8)
の有無によって相違し、コーナ部で前記サイド部の断面
形状から前記アッパ部の断面形状に連続的に変化するウ
ェザストリップ(4)を、ウインドシールドガラス
(3)の周縁部に装着して異形断面のウェザストリップ
付ウインドシールドガラスを製造する装置であって、固
定ダイ(131)と可動ダイ(132)を有するダイ装
置(11)と、前記固定ダイ(131)に対し可動ダイ
(132)を移動する駆動装置と、ウインドシールドガ
ラス(3)を保持するガラス保持装置(60)とを備
え、前記ガラス保持装置(60)によって前記ウインド
シールドガラス(3)を保持した状態で、前記ダイ装置
(11)に対し前記ウインドシールドガラス(3)を、
その周縁に沿って相対的に移動させ、その相対移動に同
期して前記固定ダイ(131)に対し前記可動ダイ(1
32)が前記駆動装置によって移動制御されることを特
徴とする。したがって、請求項3に係る異形断面のウェ
ザストリップ付ウインドシールドガラスの製造装置によ
れば、請求項1の異形断面のウェザストリップ付ウイン
ドシールドガラスの製造方法を容易に実施可能となる。
また、請求項4に係る異形断面のウェザストリップ付ウ
インドシールドガラスの製造装置は、請求項3に記載の
異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラス
を製造する装置であって、ガラス保持装置(60)は移
動装置(24)に組み付けられ、前記ガラス保持装置
(60)に保持されたウインドシールドガラス(3)が
前記ダイ装置(11)に対し移動制御されることを特徴
とする。また、請求項5に係る異形断面のウェザストリ
ップ付ウインドシールドガラスの製造装置は、請求項3
又は4に記載の異形断面のウェザストリップ付ウインド
シールドガラスを製造する装置であって、移動装置(2
4)は、ガラス保持装置(60)に保持されたウインド
シールドガラス(3)を傾動可能な傾動機能を有してい
ることを特徴とする。
【0009】また、この発明の一つの参考例を示す図2
3の(A1)は固定ダイ側のオリフィス251aを例示して
おり、251bはウインドシールドガラス3を挿入する
ためのスロットである。一方(A2)は可動ダイ側のオリフ
ィスを示している。可動ダイ側のオリフィスはオリフィ
ス251aと同一幅のオリフィス252bとそれから側
方に張出している幅広部252aから形成されている。
幅広部252aには可動ダイの内部において図示しない
補給路が連通している。
【0010】今、固定ダイと可動ダイを図23(B1)に示
す位置関係におくと、オリフィス251aと252bの
両者を通って成形される部分の他に、補給路から幅広部
252aを通って成形される部分とが一体となった押出
品が成形される。この結果(B2)に示す断面のウェザスト
リップが成形される。一方固定ダイと可動ダイを図23
の(C1)に示す位置関係におくと、オリフィス251aを
通って成形される部分と、オリフィス251aと252
bの両者を通って成形される部分と、補給路から幅広部
252aを通って成形される部分とが一体となった押出
品が成形される。この結果(C2)に示す断面のウェザスト
リップが成形される。ここでは雨水受け溝8が成形され
ている。
【0011】このように、この装置によると、可動ダイ
とウインドシールドガラスとが干渉することなく、しか
も場所によって溝が存在し、場所によって溝が存在しな
いウェザストリップをウインドシールドガラスの周縁に
沿って押出成形することが可能となり、本発明に係る異
形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスが
製造される。
【0012】なお参考例を示す図24において、固定ダ
イのオリフィス261aと可動ダイのオリフィス262
a,262bを用いると、(B2)(C2)に例示するように、
ウインドシールドガラス3の表面に密着したリップ6c
が形成されており、ウインドシールドガラスのアッパ部
では(B2)に示すようにそのリップ6cが薄肉であり、ウ
インドシールドガラスのサイド部ではそのリップ6cが
厚肉であり、かつその厚肉部6cにウインドシールドガ
ラス3の中央部側から伸びる雨水受け溝8が形成されて
いる異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガ
ラスが製造される。
【0013】このようにして製造されたウインドシール
ドガラスはすでにウェザストリップが取付けられてお
り、ウインドシールドガラスの周囲にウェザストリップ
を取付ける必要がない。しかも場所によって溝が存在し
たり存在しなかったりし、ウェザストリップに要求され
る機能を充分に果すことができる。さらに、ウインドシ
ールドガラスのコーナ部に成形されるウェザストリップ
の成形中、固定ダイと可動ダイの相対的位置関係が、成
形されたウェザストリップが位置するウインドシールド
ガラスの周縁上の位置に同期して制御されることから、
ウインドシールドガラスの周縁上の位置に対して長手方
向に位置ずれのないウェザストリップが成形される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まずこの発明により成形されたウェザスト
リップ付ウインドシールドガラスの一例を図1ないし図
4に従って説明する。図示のものは、ウェザストリップ
付ウインドシールドガラスが車両のフロント用ウェザス
トリップ付ウインドシールドガラスである場合を例示し
ている。
【0015】車両を斜視図で表わした図1に示されてい
るように、車体パネル1の窓開口部に装着されるウェザ
ストリップ付ウインドシールドガラス2は、意匠性及び
空力特性を考慮して曲面に形成されたウインドシールド
ガラス3と、このウインドシールドガラス3の周縁部に
一体化して接合されたウェザストリップ4とから構成さ
れている。ウインドシールドガラス3の周縁部の端面及
び表裏両面は、プライマ処理された後、そのプライマ処
理部分に、後述するようにして樹脂系接着剤が塗付され
る。
【0016】前記ウインドシールドガラス3の周縁部に
は、その接着剤の塗付部分において、ウェザストリップ
4が接合され一体化されている。ウェザストリップ4
は、合成樹脂、ゴム等よりなり、ウインドシールドガラ
ス3の周縁部に沿って連続しかつ同ウインドシールドガ
ラス3の周縁部に押出成形されると同時に前記接着剤に
よって接合されている。特に可塑性が配合されたPVC
エストラマーがウェザストリップ4の材質として適して
いる。このウェザストリップ4は、ウインドシールドガ
ラス3の周縁に沿って枠状をなしており、長手方向に直
交する方向の横断面形状が、長手方向に沿って変化され
ている。すなわちこのウェザストリップ4は、前記ウイ
ンドシールドガラス3の上縁部とルーフパネルとの間の
隙間に装着されるアッパストリップ4Aと、ウインドシ
ールドガラス3の両側縁部とピラーパネルとの間の隙間
に装着されるサイドストリップ4Cと、これらアッパス
トリップ4Aとサイドストリップ4Cとを湾曲状に連結
しているコーナストリップ4Bとを有している。
【0017】また図2、図3及び図4に示されているよ
うに、上記ウェザストリップ4は、ウインドシールドガ
ラス3の周縁部と車体パネル1との間隙に介挿される脚
部5を有しているとともに、ウインドシールドガラス3
と車体パネル1との間を車室外側から覆う装飾部6を、
上記脚部5の車室外側端(図示上端)に備えている。そ
してこれら装飾部6と脚部5とによって、長手方向に直
交する横断面形状が略T字状になされている。さらに上
記脚部5の車室内側端(図示下端)には、ウインドシー
ルドガラス3の下部を支持する支持片7が全長にわたっ
て設けられており、この支持片7と上記装飾部6との間
に、ウインドシールドガラス3を受け入れるためのガラ
ス嵌合支持溝が、全長にわたって均一な横断面コの字形
状にて画成されている。
【0018】さらに上記装飾部6は、脚部5の車室外側
端から、ウインドシールドガラス3側及び車体パネル1
側にそれぞれ伸びるガラス側突条6aとパネル側突条6
bとを有しており、これらガラス側突条6a及びパネル
側突条6bは、ウェザストリップの全長にわたって均一
な肉厚及び形状に設定されている。
【0019】一方、前記脚部5の車室内外方向の高さ
は、車体パネル1側の段差に対応して変化しており、ア
ッパストリップ4Aにおいて短く設定されているととも
に、コーナストリップ4Bの途中からサイドストリップ
4Cにかけて徐々に伸長されている。そしてサイドスト
リップ4Cのコーナー寄りの上端部から下方においてや
やながめの一定脚高さに設定されている。さらに脚部5
の高さが拡大されているサイドストリップ4Cには、当
該脚部5におけるウインドシールドガラス3より車室外
側の部分を車室外側に膨出させてなる膨出厚肉部が設け
られている。この実施例の場合、脚部に膨出厚肉部が形
成されている。そしてこの膨出厚肉部の内周壁壁面と、
装飾部6のガラス側突条6aと、ウインドシールドガラ
ス3の車外側表面とによって、凹状の雨水受け溝8が、
内周側に向って開口するように画成されている。この雨
水受け溝8の溝深さは、長手方向に一定に沿って維持さ
れているが、溝幅は、前記脚部5における膨出厚肉部の
立上り高さに比例して変化している。
【0020】上記したように構成されるウェザストリッ
プ付ウインドシールドガラス2において、ウェザストリ
ップ4は、ウインドシールドガラス3の周縁部に沿って
連続しているため、意匠的に優れたものとなっている。
またウェザストリップ4は、ウインドシールドガラス3
の周縁部に押出し成形されると同時に同ガラス3の周縁
部に接着剤によって接着されて一体化されているため、
ウインドシールドガラス3とは別個に形成されたウェザ
ストリップをウインドシールドガラスの周縁部に嵌込ん
で装着する煩しさを解消することができる。さらにウイ
ンドシールドガラス3のコーナ部分やその近傍において
ウェザストリップ4に「しわ」や「浮上り」が発生する
ことを解消することができ、外観意匠性の向上を図るこ
とができる。
【0021】次に、上述した構成を有するウェザストリ
ップ付ウインドシールドガラス2の製造装置を図5ない
し図10に従って説明する。製造装置全体を斜視図で表
した図5において、製造装置は押出成形機10の前端に
組付けるダイ装置11と、ダイ装置11の側方に配置さ
れたガラス保持装置60と、該ガラス保持装置60に対
するガラス投入装置64と、ガラス取出し装置95と、
ガラス投入装置64に対するガラス供給用受棚装置96
と、ガラス取出し装置95に対するガラス搬出用受棚装
置103とを主体として構成されている。
【0022】前記押出成形機10のダイ装置11を表し
た図6及び図7において、押出成形機の先端部には、押
出樹脂材料Pを供給するためのジョイントパイプ12を
介してダイ本体13が取付けられている。ダイ本体13
は、固定状態に設置された固定ダイ131と、この固定
ダイ131におけるウェザストリップ押出方向の端部に
配置された可動ダイ132とを備えている。
【0023】上記可動ダイ132は、固定ダイ131に
凹設されたガイド溝133によって図示上下方向に移動
可能に支持されているとともに、この可動ダイ132の
上縁部に連接された連設棒134を介して、図示を省略
した上下駆動装置に接続されている。
【0024】固定ダイ131には図8を示すオリフィス
131aが形成されており、このオリフィス131aに
スロット131bが連通している。スロット131bは
ウインドシールドガラスの周縁を挿入するためのもので
あり、ウインドシールドガラスをスロット131bに挿
入すると、ウインドシールドガラスの表裏にそれぞれ
0.1mm程度のクリアランスが残る。このクリアランス
によってウインドシールドガラスの周縁と固定ダイ13
1を相対移動させることができる。また押出樹脂材料P
の粘性等によってこのクリアランスが0.1mm程度であ
ると、このクリアランスから押出樹脂材料がはみ出すこ
とはない。図中131cは固定ダイ131の内部におい
て、ジョイントパイプ12に連通しており、押出樹脂材
料はオリフィス131aと131cから押出される。
【0025】可動ダイ132は図9に示す形状を有して
おり、固定ダイ側のオリフィス131aと同一の幅を有
するオリフィス132bとそれよりも図示左方に張出し
ている幅広部132aを有している。また可動ダイ13
2の裏面と内部には固定ダイ側の開口131cと幅広部
132aを連通する補給路132cが形成されている。
さらに逃げ用オリフィス132dが斜めに形成されてい
る。
【0026】この可動ダイ132が上限位置(図7の状
態)にあるときの可動ダイ132と固定ダイ131の位
置関係が図10〜図14に示されている。図10から明
らかに固定ダイ側のオリフィス131aによって支持片
7が成形される。また固定ダイ側のオリフィス131a
と可動ダイ側の壁132e(図9参照)によって脚部5
が成形される。さらに可動ダイ側のオリフィス132b
によってパネル側突条6bが成形される。さらに固定ダ
イ側の開口131cから補給路132cを経て幅広部1
32aに至る押出樹脂材料によってガラス側突条6aが
成形される。このとき固定ダイ側の壁131d(図8参
照)によって雨水受け溝8が成形される。なお開口13
1cから補給路132cを経て幅広部132aに至る樹
脂の流れは図11と図12によってよく理解される。
【0027】この実施例の場合、ウェザストリップの断
面形状が変化しても、ダイ全体としての樹脂押出量が一
定となるように工夫されている。このために逃げ用オリ
フィス132dが設けられている。図10に示すように
可動ダイが上方に位置していると、脚部5が長く、ウェ
ザストリップの断面積は大きい。このときは固定ダイ側
のオリフィス131aと逃げ用オリフィス132dのオ
ーバーラップ面積は小さく、逃げ用オリフィス132d
から押出される樹脂4Dの量は比較的小さい(なお逃げ
用オリフィス132dに逃がされる樹脂の流れは図13
で良く理解される)。
【0028】これに対し、図15は可動ダイ132が下
げられた位置、すなわち図6に示すアッパ部の形成中の
様子を示している。この場合、雨水受け溝8が形成され
ない。また逃げ用オリフィスからの逃げ量が増大する。
明らかにこの位置関係でもウインドシールドガラス3と
可動ダイ132は干渉しない。
【0029】この実施例の場合、ウェザストリップ4の
断面積と逃げ用オリフィス132dから逃げる樹脂の断
面積の和が常時一定に保たれている。このために固定ダ
イに対する可動ダイの位置関係を変えても、押出圧等が
一定に保たれ、ウェザストリップを常時同一の条件が押
出成形することが可能となっている。
【0030】この場合、上記可動ダイ132の移動は、
後述するウインドシールドガラス3とダイ装置13との
位置移動に同期するように制御されている。すなわち可
動ダイ132の駆動装置は、ウインドシールドガラス3
の位置データに基づいて駆動制御されており、これによ
ってウインドシールドガラス3の各部位に対応した所定
の横断面形状を有するウェザストリップが位置ずれを生
じることなく正確に成形されるように構成されている。
特にコーナ部に対しては、コーナストリップ4Bが精度
良く成形されるようになっている。
【0031】本実施例の場合、ガラス保持装置60は予
めテーティングされているデータに従ってダイ装置13
に対する位置を変える。このためウェザストリップ付ウ
インドシールドガラスの外形は予め定められたものとな
る。すなわちガラスの形状・サイズ等にばらつきがあっ
ても、脚部5の幅寸法が変化するだけのことであり、ウ
ェザストリップ付ウインドシールドガラスの外形は常時
同一形状同一サイズとなる。このため、車体パネルに取
付けるにあたって無理がかからず、またガラスに対する
精度要求もあまり高くする必要がなくなる。
【0032】図5に示されているように、ダイ装置11
の側方に配置されるガラス保持装置60は、移動装置2
4に組付けられている。フロア上に固定された基台25
上には、スライドテーブル26が一対のレール27に沿
って摺動可能に組付けられている。前記スライドテーブ
ル26は、スライド用モータ28を駆動源とする送りね
じ29の正逆回転によって進退動されるもので、スライ
ドテーブル26の下面には、前記送りねじ29に対する
ナットが設けられている。またスライドテーブル26上
には、支持台31が取付けられており、その支持台31
の上板には、図示を省略した昇降用モータを駆動源とす
る昇降ねじの正逆回転によって昇降される第1旋回アー
ム36が旋回可能に組付けられている。この第1旋回ア
ーム36は第1の旋回用モータ37を駆動源として旋回
されるものである。
【0033】さらに上記第1旋回アーム36の先端寄り
上面には、第2旋回アーム41が、その基端部寄りにお
いて図示を省略した遊星歯車機構によって旋回可能に組
付けられている。また回転台48には、図示を省略した
傾動モータにより作動される十字状に直交する縦横の両
軸により支持された傾動台57を介してガラス保持装置
60が前後及び左右方向に傾動可能に支持されている。
このガラス保持装置60は十字状に延出された4本の保
持アーム62と、その保持アーム62の先端部にそれぞ
れ上向きに取付けられた吸引カップ63とを主体として
構成されており、前記各吸引カップ63には図示を省略
した負圧発生源が接続されている。そして前記吸引カッ
プ63上にウインドシールドガラス3が位置決めされて
載置された状態において、各吸引カップ63内が負圧に
されることで、前記ウインドシールドガラス3を吸着保
持するようになっている。
【0034】前記移動装置24の側方には、該装置に組
付けられたガラス保持装置60に対してウインドシール
ドガラス3を投入するガラス投入装置64が配置されて
いる。前記パネル投入装置64において、フロア上に固
定された台盤65上には支持台66が取付けられてお
り、この支持台66の上面には旋回台67が図示を省略
した遊星歯車機構によって旋回可能に組付けられてい
る。そして旋回台67は、支持台66に回転自在に軸支
された所定数のガイドローラによって案内されながら太
陽歯車を中心として旋回されるようになっている。
【0035】前記旋回台67には、長尺な進退用アーム
74と、短尺な昇降用アーム75とが所定間隔をおいて
個々の駆動軸76,77を中心としてそれぞれ回動可能
に支持されている。さらに短尺な昇降用アーム75の先
端には、追従アーム78がその基端部においてピン79
によって枢着されている。さらに前記進退用アーム74
と追従アーム78との各先端部にわたってブーム80が
ピン81,82によって枢着されている。そして前記進
退用アーム74の駆動軸76が進退用モータ83によっ
て回動されることで、ブーム80が進退動され、前記昇
降用アーム75の駆動軸77が昇降用モータ84によっ
て回動されることでブーム80がピン81を支点として
上下方向へ傾動されるようになっている。
【0036】前記ブーム80の先端に固着された取付部
材85には、ウインドシールドガラス3を着脱可能に吸
引するパネル吸引ユニット86が、そのユニット本体8
7において、傾動用モータ89を駆動源とする駆動軸を
中心として傾動可能に組付けられている。ユニット本体
87の下面には回転用モータ91を駆動源とする回転軸
が下方に突出されており、その回転軸の下端には、十字
状をなす4本の支持アーム93が取付けられている。さ
らに各支持アーム93の先端部下面にはウインドシール
ドガラス3を着脱可能に吸引する吸引カップ94が取付
けられている。
【0037】ダイ装置11によってウインドシールドガ
ラス3の周縁にウェザストリップ4が押出し成形された
ウェザストリップ付ウインドシールドガラス2をガラス
保持装置60から取出すガラス取出し装置95は、前記
パネル投入装置64と隣接して配置されている。前記パ
ネル取出し装置95は、前記ガラス投入装置64と同様
に構成されるもので、図5において、主要部材、部分に
対して同一符号を付記し、その説明は省略する。
【0038】前記ガラス投入装置64の側方に配置され
るガラス供給用受棚装置96において、フロア上に移動
可能に設置されるパレットベース97の上面には、左右
一対をなす支持フレーム100が後方に傾斜して突設さ
れているとともに、両支持フレーム100の前側面上下
方向には、複数対をなすガラス受けアーム101が起倒
可能に組付けられている。各対をなすガラス受けアーム
101は、水平状をなすガラス受け位置と垂直状をなす
待機位置とに図示しない作動装置によって作動される。
そして、最下段で対をなすガラス受けアーム101から
順次上段のガラス受けアーム101に対してウインドシ
ールドガラス3が積層状に載置されるようになってい
る。
【0039】前記ガラス取出し装置95によってガラス
保持装置60から取出されたウェザストリップ付ウイン
ドシールドガラス2を積層状に載置するためのガラス搬
出受棚装置103は、前記ガラス供給用受棚装置96と
同様に構成されるもので、図5において主要部材に対し
て同一符号を付記してその説明は省略する。
【0040】次に、上述したように構成されるこの実施
例の製造装置の作用とともに製造方法を説明する。 (前処理工程) 予めウインドシールドガラス3は、その周縁部の端部及
び表裏両面がプライマ処理された後、そのプライマ処理
部分に樹脂系接着剤が塗付される。前記したように前処
理されたウインドシールドガラス3は、ガラス供給用受
棚装置96の各対をなすガラス受けアーム101上に順
次積層状に載置される。そしてこのガラス供給用受棚装
置96がガラス供給装置まで移動される。
【0041】(ガラス投入工程) ガラス供給用受棚装置96がガラス供給位置まで移動さ
れたところで、ガラス投入装置64が作動される。そし
て旋回台67の旋回によってブーム80がガラス供給受
棚装置96に対して指向したところで、ブーム80がガ
ラス供給受棚装置96の最上層にあるウインドシールド
ガラス3に向けて前進及び下方へ傾動される。このとき
前記ブーム80とは逆方向にアーム93が傾動されるこ
とで当該アーム93が水平状態に保たれる。
【0042】前記ブーム80の前進及び下傾によってガ
ラス吸引ユニット86の各吸引カップ94が最上層のウ
インドシールドガラス3上面に当接したところで、各吸
引カップ94が負圧にされる。そして各吸引カップ94
によってウインドシールドガラス3が吸着される。各吸
引カップ94によってウインドシールドガラス3が吸着
されたところで、パネル吸引ユニット86のアーム93
が水平状態に保たれながら、ブーム80が後退及び上傾
動される。これによってウインドシールドガラス3が水
平状態で吊上げられる。
【0043】その後ブーム80はガラス保持装置60に
向けて旋回されるとともに、ガラス保持装置60の保持
アーム62に向けて前進及び下方へ傾動される。このと
きパネル吸引ユニット86に吸着されたウインドシール
ドガラス3がガラス保持装置60の保持アーム62に対
して所定の向き、この実施例ではウインドシールドガラ
ス3周縁の下側縁が、ダイ装置11に対向する向きにセ
ットされる。そしてウインドシールドガラス3は、ガラ
ス保持装置60の保持アーム62上に配設された吸引カ
ップ63上に載置される。
【0044】ガラス保持装置60の各吸引カップ63上
にウインドシールドガラス3が載置されると、前記各吸
引カップ63が負圧にされる一方、ガラス投入装置64
の各吸引カップ94は大気圧に戻される。そしてウイン
ドシールドガラス3は、ガラス保持装置60の各吸引カ
ップ63に吸着され、ここでガラス保持装置60に対す
るウインドシールドガラス3の投入が完了する。その
後、前記ガラス投入装置64は前記ガラス供給用受棚装
置96の次のウインドシールドガラス3を受取りに行
き、図5に示す待機状態で停止される。
【0045】(押出成形工程) ガラス保持装置60の各吸引カップ63によって吸着さ
れたウインドシールドガラス3のガラス面が曲面である
場合には、前記ダイ装置11の側方開口部に対向する側
のウインドシールドガラス3周縁の下側縁の部分が水平
状態となるように、傾動台57とともにパネル保持装置
60の保持アーム62及びウインドシールドガラス3が
傾動される。さらに前記ウインドシールドガラス3周縁
の下側縁がダイ装置11の側方スロット131bに対応
する高さ位置となるように移動装置24が昇降調整され
る。
【0046】ここでスライドテーブル26が前進され、
ガラス保持装置60によって保持されたウインドシール
ドガラス3の下側縁部の略中央が、前記ダイ装置11の
側方スロット131bからオリフィス131aに一定量
だけ差込まれる。このときダイ装置11の可動ダイ13
2は、図7と図10に示された位置にセットされてお
り、実質上のオリフィスは最大開口面積に拡大されてい
る。そして前述したようにウインドシールドガラス3が
オリフィスに差込まれることで、前記ウインドシールド
ガラス3の周縁部とオリフィス内周壁との間にウェザス
トリップ4の断面形状に対応する成形空間が構成され
る。そしてこの成形空間が構成されると、ダイ装置11
の材料給送路に押出樹脂材料Pが供給され、その材料P
が前記成形空間を経て押出成形口から押出される。
【0047】前記押出成形口から押出樹脂材料Pが押出
されると、第1、第2の両旋回アーム36,41がそれ
ぞれ所定方向へ旋回され、制御された速度において、ウ
インドシールドガラス3の周縁の下側縁の中央部分から
第1コーナ部に向けてウェザストリップ4が順次に押出
成形されていく。
【0048】そして図18に示すように、ウインドシー
ルドガラス3周縁の第1コーナ部がダイ装置11の押出
成形口の位置に達したところで、第1、第2の両旋回ア
ーム36,41の旋回と同時に回転台48が回動され、
ウインドシールドガラス3の第1コーナ部のアール面に
沿ってダイ装置11が相対的に移動される。さらに第1
コーナ部におけるガラス面の曲率に対応して傾動台57
が傾動されることから、ダイ装置11の押出成形口に対
しウインドシールドガラス3の第1コーナ部が水平状態
に保たれる。
【0049】ウインドシールドガラス3の第1コーナ部
が、ダイ装置11の押出成形口を通過し、図19に示さ
れているように、同ウインドシールドガラス3周縁の右
側縁が押出成形口に達したところで、ウインドシールド
ガラス3の周縁の右側縁の部分の曲率に対応して傾動台
57が傾動され、押出成形口に対して、ウインドシール
ドガラス3周縁の右側縁が水平状態に保たれながら、第
1、第2の両旋回アーム36,41によってウインドシ
ールドガラス3周縁の右側縁が移動される。そしてウイ
ンドシールドガラス3の右側縁にサイドストリップ4C
が押出成形される。
【0050】ウインドシールドガラス3の周縁の右側縁
上端部から第2コーナ部にかけてのサイド部において
は、ダイ装置11の可動ダイ132が、図7の位置から
図6に示された位置まで移動されながら押出が行なわ
れ、ウェザストリップ4の膨出肉厚が減じられつつコー
ナストリップ4Bが押出成形される。この場合、上記可
動ダイ132の移動は、上述したようにウインドシール
ドガラス3とダイ装置11との相対移動に同期するよう
に制御されている。このためウインドシールドガラス3
の各部位に対応した所定の横断面形状を有するモールデ
ィングが位置ずれを生じることなく正確に成形され、特
にコーナ部及びその近傍において、コーナストリップ4
Bの変膨肉部が位置精度良く成形されるようになってい
る。ウェザストリップのみを成形しておいてそれをガラ
スに嵌込むと、位置関係がずれることがあり、例えばガ
ラスのサイドにコーナーストリップがはみでてくること
がある。この発明によるとかかる問題が生じない。
【0051】コーナストリップ4Bの押出成形を終え
て、ウインドシールドガラス3の周縁の上側縁がダイ装
置11の押出成形口に至ったときから、アッパストリッ
プ4Aの押出成形が行なわれる。この場合ダイ装置11
の可動ダイ132は、図6に示された位置にセットさ
れ、押出成形口は最小開口面積に縮小されている。
【0052】このようにしてガラス保持装置60によっ
て保持されたウインドシールドガラス3の周縁部が、移
動装置24によって水平状態に保たれながら、常に一定
の差込み深さでダイ装置11の押出成形口内に差込まれ
移動される。そしてこのときダイ装置11に設けられた
可動ダイ132をウインドシールドガラス3とダイ装置
11との相対移動に同期するように制御されているた
め、押出成形口の外殻形状をガラス位置に対応して変化
させつつ押出成形が行なわれる。これによってウインド
シールドガラス3の周縁部に、場所によって断面形状が
異なるウェザストリップ4が位置ずれなく精度良く押出
し成形されると同時に、ウインドシールドガラス3の周
縁部に塗付された接着剤によって同ウインドシールドガ
ラス3の周縁部にウェザストリップ4が一体化して接着
される。ウインドシールドガラス3の周縁部に沿ってウ
ェザストリップ4の全長が押出し成形されると、ダイ装
置11の材料供給路に対する押出樹脂材料Pの供給が一
旦断たれる。
【0053】(前出し工程) 前記モールディング材料の供給が断たれたところで、ス
ライドテーブル26が元の位置まで後退される。そして
押出成形口の側方スロットからウェザストリップ付ウイ
ンドシールドガラス2が脱抜される。その後ウェザスト
リップ付ウインドシールドガラス2は前記ガラス取出し
装置95によって前記ガラス搬出用受棚装置103の一
対のガラス受けアーム101上に載置される。本実施例
によると、図22(B2)(C2)に模式的に示したウェザスト
リップ付ウインドシールドガラスが製造される。固定ダ
イと可動ダイのオリフィスを変形することで、図23の
(B2)(C2)に模式的に示されるものも製造することができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、ウインドシ
ールドガラスの周縁部に場所によって、すなわち雨水受
け溝の有無によって断面形状が異なるウェザストリップ
押出成形しながら、ウインドシールドガラスの周縁部
にウェザストリップを装着する方法であるから、雨水受
け溝の有無に対応して断面形状を変化させたウェザスト
リップを装着する場合であっても、長手方向の位置ずれ
を生じることなく正確に行なうことができ、ウェザスト
リップの外観意匠性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェザストリップ付ウインドシールドガラスを
装着した自動車の外観斜視図である。
【図2】図1に表されたウェザストリップ付ウインドシ
ールドガラスのコーナ部近傍を表した外観斜視説明図で
ある。
【図3】図1及び図2のウェザストリップのアッパ部分
における断面図である。
【図4】図1及び図2のウェザストリップのサイド部分
における断面図である。
【図5】製造装置の全体を表した外観斜視説明図であ
る。
【図6】ダイ装置を表した斜視図である。
【図7】図6のダイ装置の移動状態を表した斜視図であ
る。
【図8】固定ダイの正面図である。
【図9】可動ダイの正面図である。
【図10】固定ダイと可動ダイの位置関係を示す図であ
る。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】図10のXII −XII 断面図である。
【図13】図10のXIII−XIII断面図である。
【図14】図10のXIV −XIV 断面図である。
【図15】図10に対応する他の位置関係を示す図であ
る。
【図16】図15のXVI −XVI 断面図である。
【図17】ウインドシールドガラス周縁の下側縁にウェ
ザストリップを押出し成形する状態を示す作用説明図で
ある。
【図18】ウインドシールドガラス周縁の第1コーナ部
にウェザストリップを押出し成形する状態を示す作用説
明図である。
【図19】ウインドシールドガラス周縁の右側縁にウェ
ザストリップを押出し成形する状態を示す作用説明図で
ある。
【図20】従来技術を説明する図である。
【図21】他の従来技術を説明する図である。
【図22】従来技術とその問題を説明する図である。
【図23】本発明を説明する図である。
【図24】本発明の他の例を説明する図である。
【符号の説明】
3 ウインドシールドガラス 4 ウェザストリップ 11 ダイ装置 131 固定ダイ 132 可動ダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−242226(JP,A) 特開 平4−107119(JP,A) 特開 平4−241925(JP,A) 特開 平3−193643(JP,A) 特開 平4−356217(JP,A) 特開 平3−128721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/00 B29C 47/02 B29C 47/12 B60J 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドシールドガラス(3)のサイド
    部での断面形状とアッパ部での断面形状が雨水受け溝
    (8)の有無によって相違し、コーナ部で前記サイド部
    の断面形状から前記アッパ部の断面形状に連続的に変化
    するウェザストリップ(4)を、ウインドシールドガラ
    (3)の周縁部に装着して異形断面のウェザストリッ
    プ付ウインドシールドガラスを製造する方法であって、 固定ダイ(131)とその固定ダイ(131)に対して
    移動する可動ダイ(132)の両者を有するダイ装置
    (11)から材料を押し出しながらウェザストリップ
    (4)を成形する工程と、前記ダイ装置(11) に対して、前記ウインドシールド
    ガラス(3)を、その周縁に沿って相対的に移動させる
    工程とを有し、前記ウェザストリップ(4)の押出成形時における前記
    固定ダイ(131)に対する前記可動ダイ(132)の
    移動は、前記ウインドシールドガラス(3)と前記ダイ
    装置(11)との相対移動に同期して 制御されることを
    特徴とする異形断面のウェザストリップ付ウインドシー
    ルドガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の異形断面のウェザスト
    リップ付ウインドシールドガラスの製造方法であって、 可動ダイ(132)がウェザストリップ(4)の装飾部
    の形状を成形することを特徴とする異形断面のウェザス
    トリップ付ウインドシールドガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】 ウインドシールドガラス(3)のサイド
    部での断面形状とアッパ部での断面形状が雨水受け溝
    (8)の有無によって相違し、コーナ部で前記サイド部
    の断面形状から前記アッパ部の断面形状に連続的に変化
    するウェザストリップ(4)を、ウインドシールドガラ
    ス(3)の周縁部に装着して異形断面のウェザストリッ
    プ付ウインドシールドガラスを製造する装置であって、 固定ダイ(131)と可動ダイ(132)を有するダイ
    装置(11)と、 前記固定ダイ(131)に対し可動ダイ(132)を移
    動する駆動装置と、 ウインドシールドガラス(3)を保持するガラス保持装
    置(60)とを備え、前記ガラス保持装置(60)によ
    って前記ウインドシールドガラス(3)を保持した状態
    で、前記ダイ装置(11)に対し前記ウインドシールド
    ガラス(3)を、その周縁に沿って相対的に移動させ、
    その相対移動に同期して前記固定ダイ(131)に対し
    前記可動ダイ(132)が前記駆動装置によって移動制
    御されることを特徴とする異形断面のウェザストリップ
    付ウインドシールドガラスの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の異形断面のウェザスト
    リップ付ウインドシールドガラスを製造する装置であっ
    て、 ガラス保持装置(60)は移動装置(24)に組み付け
    られ、 前記ガラス保持装置(60)に保持されたウインドシー
    ルドガラス(3)が前記ダイ装置(11)に対し移動制
    御されることを特徴とする異形断面のウェザストリップ
    付ウインドシールドガラスを製造する装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の異形断面のウェ
    ザストリップ付ウインドシールドガラスを製造する装置
    であって、 移動装置(24)は、ガラス保持装置(60)に保持さ
    れたウインドシールドガラス(3)を傾動可能な傾動機
    能を有していることを特徴とする異形断面のウェザスト
    リップ付ウインドシールドガラスの製造装置。
JP17932493A 1992-08-26 1993-07-20 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置 Expired - Fee Related JP3340516B2 (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17932493A JP3340516B2 (ja) 1993-07-20 1993-07-20 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置
US08/109,449 US5445780A (en) 1992-08-26 1993-08-20 Assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross section and method of manufacturing same
EP97106124A EP0800909B1 (en) 1992-08-26 1993-08-26 Method and extrusion molding machine for manufacturing an assembly of windshield glass and a weather strip
EP93306782A EP0585129B1 (en) 1992-08-26 1993-08-26 Windshield glass and weather strip and method of manufacturing same
DE69330291T DE69330291T2 (de) 1992-08-26 1993-08-26 Verfahren und Extruder zum Anbringen eines Dichtungsstreifens auf einer Windschutzscheibe
GB9317730A GB2271371B (en) 1992-08-26 1993-08-26 Windshield glass and weather strip and method of manufacturing same
DE9312831U DE9312831U1 (de) 1992-08-26 1993-08-26 Bauteil aus Windschutzscheibe und Fenstergummi mit teilweise modifiziertem Querschnitt
DE69315642T DE69315642T2 (de) 1992-08-26 1993-08-26 Windschutzscheibe und Dichtungsstreifen sowie Verfahren zu dessen Herstellung
US08/413,620 US5551855A (en) 1992-08-26 1995-03-30 Apparatus for assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross section
US08/413,449 US5528868A (en) 1992-08-26 1995-03-30 Assembly of a windsheild glass and a weather strip having a partly modified cross section
US08/660,885 US5776403A (en) 1992-08-26 1996-06-10 Method of manufacturing an assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross section
US08/929,916 US5914083A (en) 1992-08-26 1997-09-15 Process of and apparatus for making an assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross-section

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17932493A JP3340516B2 (ja) 1993-07-20 1993-07-20 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0732875A JPH0732875A (ja) 1995-02-03
JP3340516B2 true JP3340516B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=16063851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17932493A Expired - Fee Related JP3340516B2 (ja) 1992-08-26 1993-07-20 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3340516B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3540601B2 (ja) 1997-05-29 2004-07-07 トヨタ自動車株式会社 枠体付きパネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0732875A (ja) 1995-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5551855A (en) Apparatus for assembly of a windshield glass and a weather strip having a partly modified cross section
US6106931A (en) Panel unit
EP0493068B2 (en) Method and apparatus for manufacturing panel with frame
US5693174A (en) Apparatus for attaching a molding
JP3340516B2 (ja) 異形断面のウェザストリップ付ウインドシールドガラスの製造方法及び製造装置
JP4363784B2 (ja) 対象物上に押し出されたプロファイルドビードの部分の成形方法と装置、およびこのような対象物を具備する物品
JP3016497B2 (ja) 枠体付きパネル及びその製造方法
JP3119459B2 (ja) 取付枠体付きパネル及びその製造方法
JPH10315296A (ja) モールディングの製造装置
JPH0687146A (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JPH0671723A (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JP3348082B2 (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JP3211990B2 (ja) 枠体付きパネルの製造法
JPH06191269A (ja) 枠体付きパネルの製造方法
JPH10138754A (ja) 自動車用ウィンドモール及びその製造方法
JP2001038794A (ja) ウインドモールの製造装置
JP2000326390A (ja) ウインドウモールの製造装置及び製造方法
JPH04347611A (ja) 剛性の異なる押出体の模様付け型接続方法
JPH091626A (ja) 自動車用ウインドモールの製造方法
JP2001158034A (ja) ウインドパネル用シール体の製造方法とその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees