JP3340263B2 - 採光ルーバー - Google Patents

採光ルーバー

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JP3340263B2
JP3340263B2 JP26709394A JP26709394A JP3340263B2 JP 3340263 B2 JP3340263 B2 JP 3340263B2 JP 26709394 A JP26709394 A JP 26709394A JP 26709394 A JP26709394 A JP 26709394A JP 3340263 B2 JP3340263 B2 JP 3340263B2
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西川晋司
朝倉素雄
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用の窓などの開口
部から太陽光を採光するとともに、人体、あるいはOA
機器などの太陽光が直接照射されては好ましくない領域
(以下、所定の領域という)に入る直射日光を低減する
ルーバーに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、ブラインドあるいはル
ーバーなどとして知られているものは、羽根板が遮光性
板あるいは透光性のすりガラスなどから構成されてい
る。
【0003】遮光性板を使用する場合には、羽根板の角
度によっては完全に光が遮断されて室内が暗くなってし
まい、羽根板を水平にした状態でも外の視界がかなり損
なわれてしまう。
【0004】また、すりガラスなどの透光性の板を使用
する場合には、光を散乱させることにより、外の視界は
遮光板を使用した場合と同様に損なわれるだけでなく、
直射日光が人の目などに入るのは避けられない。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、人体などに入る直射日光の量を低減するが室
内が暗くなることはなく、さらに外の視界も確保するこ
とができるルーバーを提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、羽根板が回
転自在であるルーバーにおいて、太陽光を室内の奥ある
いは天井に回折するホログラムシートを透明板状体に積
層し、羽根板としていることを特徴とする採光ルーバー
である。また、本発明のルーバーは、前述の採光ルーバ
ーにおいて、反射防止層を羽根板の太陽光側表面に設け
ことを特徴とする採光ルーバーである。
【0007】
【作用】図1〜図3を参照しながら本発明の作用を説明
する透明板にホログラムシートを積層した水平方向に長
尺な複数枚の羽根板1に太陽光がR1 として入射する
と、羽根板が無い場合には点線のようにほぼT1 として
直進するが、ホログラムシートが積層された羽根板1が
あるために、太陽光R 1 はホログラムシートが透過型で
あっても、反射型であってもホログラムシートに形成さ
れた回折格子に正反射するように回折されるので、夏至
時において太陽の高度が最も高いときを考慮して、その
ときの高度φ1 の光R1 (ホログラムシートへの入射角
θ1 )が入射したときに、人体、OA機器などの所定の
領域外に回折光S1 (水平線Hに対する角度はφ2 、回
折光が羽根板の法線となす回折角θ2 )として上方に回
折する。このとき入射光の波長に応じて回折角が変わる
が、入射光の波長が長くなれば回折角が大きくなるの
で、波長の短い、例えば青色の光を基準にして設計して
おけば、青色の光が入射したときに、露光時の回折角θ
2 に従って回折し、その他の大部分の波長の長い光はさ
らに回折角が大きくなる。
【0008】また、高度が季節とともに、あるいは時間
とともに低下したときには、太陽光のホログラムシート
への入射角が一定になるように羽根板を回動させれば、
実施例で示すように回折光はさらに水平方向から遠ざか
る。
【0009】なお、羽根板の傾き(水平線Hとなす角度
α)は太陽の入射角θ1 が大きくなる反射率が大きくな
るので、少なくとも50°以下、好ましくは20°以下
になるように決めればよい。
【0010】ただ、反射防止層を羽根板の太陽側(室外
側)表面に設けると、入射角θ1 を75°程度まで大き
くすることができる。採光ルーバーは単独で使用して
も、前記の効果を奏するが、2枚の板ガラスなどの透明
板状体の間に内蔵させて複層ガラスとして用いると、ル
ーバーが汚れることがなく、また、人が触れたり、風が
吹いたりして羽根板の角度が変わることを防ぎ、さらに
湿気の影響によりホログラムシートと透明板の密着性能
が劣化することも防ぐことができるなどの効果を奏する
だけでなく、2枚の板ガラスなどに熱線反射、熱線吸
収、紫外線吸収、視野選択、透過率制御(調光)などの
機能をもたせて使用することもできる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の採光ルーバーを2枚の板ガラ
ス間に内蔵した複層ガラスの要部縦断面図、図2と図3
は本発明のルーバーの一枚の羽根板に太陽光が入射した
ときの光の経路を示す図であり、図2は透過型ホログラ
ムシート、図3は反射型ホログラムシートの場合を示
す。
【0012】実施例1 図1、図2を参照しながら、透過型ホログラムをルーバ
ーとして内蔵した複層ガラスについて、北緯36°近傍
の地域において、夏至時の南中高度(約80°)φ1
太陽光が入射したときに、複層ガラスの最下部を床から
1m、複層ガラスに最も近接した人と複層ガラスの水平
距離を2m、人体の座った状態の最高位置(頭)を床か
ら1.2mという条件で、直射日光が複層ガラスに最も
近接した人体を避けて上部に回折させるようにした場合
について例示する。
【0013】ホログラムはフォトポリマーなどの感材
に、図示しない光学系により例えば波長が488nmの
青色を発振するレーザー光源からの光を2分割し、同方
向からそれぞれの入射角を20°、−80°として光を
照射し、干渉縞を形成し、その後通常の現像処理をして
作製する。
【0014】このようにして得られたホログラムシート
をポリカーボネートあるいはアクリルなどの透明樹脂板
または薄板ガラスなどの透明板状体に接着したものを羽
根板1として複数枚用意し、それぞれの羽根板の両端を
回動自在に角度調整紐2、2により枢支し、さらに羽根
板の上下動を行う上下駆動用紐3により支持したルーバ
ー4を2枚の板ガラス5、5の空間部に内蔵させて複層
ガラス6とした。
【0015】このような複層ガラス6に対して、太陽光
の高度φ1 が緯度36°前後の南中高度である80°の
光R1 として入射した場合は、羽根板の傾斜角αを30
°に傾けると青色の波長の光の一部の光(青色の光に対
して回折効率を90%とすると10%の光)が透過する
が、ほとんど(青色の光に対して回折効率が90%とす
ると90%の光)が実線のように回折光S1 として回折
し、それより波長の長いほとんどの光はさらに上方に回
折されるので、人体などに直接太陽光が照射されること
はない。
【0016】高度が低くなって光R2 として入射した場
合には、羽根板(ホログラムシート)への入射角がほぼ
一定になるように点線で示した1’の位置まで羽根板を
左に回動させればよく、そのときの回折光S2 はさらに
上方に導くことができる。
【0017】また、採光ルーバーに対する入射角度を5
0°以下にして、採光ルーバーによる反射を極力抑えて
いるので、ほとんどの光が採光ルーバーを通して室内に
入り、室内を明るくする作用をする。
【0018】実施例2 図1、図3を参照しながら、設計条件は実施例1と同じ
にしてホログラムを反射型としたものについて例示す
る。
【0019】ホログラムはフォトポリマーなどの感材
に、図示しない光学系により例えば波長が488nmの
青色を発振するレーザー光源からの光を2分割し、感材
に対して両側からそれぞれの入射角を0°、80°とし
て光を照射し、干渉縞を形成し、その後通常の現像処理
をして作製する。
【0020】このようにして得られたホログラムシート
を実施例1と同様に透明板状体に接着したものを羽根板
1として複数枚用意して複層ガラス6とした。このよう
な複層ガラス6に対して、太陽光の高度φ1 が緯度36
°前後の南中高度である80°の光R1 の場合は、羽根
板の傾斜角αを10°に傾けると青色の波長の光の一部
の光(青色の光に対して回折効率を95%とすると5%
の光)が透過するが、ほとんど(青色の光に対して回折
効率が95%とすると95%の光)が実線のように回折
光S1 として回折し、それより波長の長いほとんどの光
はさらに上方に回折されるので、人体などに直接太陽光
が照射されることはない。
【0021】高度が低くなって光R2 として入射した場
合には、羽根板(ホログラムシート)への入射角がほぼ
一定になるように点線で示した位置1’まで羽根板を左
に回動させればよく、そのときの回折光S2 はさらに上
方に導くことができる。
【0022】また、採光ルーバーに対する太陽光の入射
角度を50°以下にして、採光ルーバーによる反射を極
力抑えているので、ほとんどの光が採光ルーバーを通し
て室内に入り、室内を明るくする作用をする。
【0023】以上、好適な例で説明したが、本発明はこ
れらに限定されるものではなく、種々の応用が可能であ
る。実施例では、2枚の板ガラスの間にルーバーを介挿
して複層ガラスとしたものによって説明したが、この場
合には板ガラスに熱線反射、熱線吸収、紫外線吸収、視
野選択、透過率制御(調光)の機能をもたせて使用して
もよく、さらに通常のブラインドのように採光ルーバー
単体で使用してもよい。
【0024】採光ルーバーの羽根板の回動について、手
動で駆動してもよいが、太陽の高度を検知するためのセ
ンサーを室外に設けて、このセンサーに連動して自動的
に電動機などにより駆動するようにしてもよい。
【0025】またホログラムを露光する光源は短波長の
青色レーザー光で露光すると好ましいが、これに赤色と
緑色のレーザー光を加えて3原色の光で多重露光しても
よい。
【0026】また、このような採光ルーバーの用途は通
常の建物の窓以外にも、病院の窓、ショーケース近くの
窓、ショーウィンドウ、温室などに使用することができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は人体などに入る直射日光の量を
低減することができるにもかかわらず、室内が暗くなる
ことはなく、さらに外の視界も充分確保することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採光ルーバーを2枚の板ガラス間に内
蔵した複層ガラスの要部縦断面図である。
【図2】本発明のルーバーの一枚の羽根板に太陽光が入
射したときの光の経路を示す図であり、羽根板は透過型
ホログラムシートで形成された場合を示す。
【図3】本発明のルーバーの一枚の羽根板に太陽光が入
射したときの光の経路を示す図であり、羽根板は反射型
ホログラムシートで形成された場合を示す。
【符号の説明】
1 羽根板 2、2 角度調整紐 3 上下駆動用紐 4 採光ルーバー 5、5 板ガラス 6 複層ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−229341(JP,A) 特開 平1−304289(JP,A) 実開 平2−126918(JP,U) 実開 昭58−27499(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/32 E06B 7/082 E06B 9/24 G02B 6/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】羽根板が回転自在であるルーバーにおい
    て、太陽光を室内の奥あるいは天井に回折するホログラ
    ムシートを透明板状体に積層し、羽根板としていること
    を特徴とする採光ルーバー。
  2. 【請求項2】反射防止層を羽根板の太陽光側表面に設け
    ことを特徴とする請求項1に記載の採光ルーバー。
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KR20150138620A (ko) * 2014-06-02 2015-12-10 썬파크 주식회사 다수개의 슬랫을 포함하는 블라인드 시스템
CN109556068A (zh) * 2018-12-17 2019-04-02 江西众安职业危害评价检测有限公司 室内光照增强装置

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