JP3339964B2 - 表面実装型水晶発振器及びその製造方法 - Google Patents

表面実装型水晶発振器及びその製造方法

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layer
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    • H01L2924/301Electrical effects
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  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ、AV機
器等のクロック信号発生用や通信機器の基準周波数発生
用の表面実装型水晶発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水晶発振器は、水晶振動子、IC素子、
必要に応じてコンデンサや抵抗器などの受動電子部品、
およびこれらの各部品を接続する配線回路の形成された
絶縁基板、気密ケースなどから構成される。
【0003】従来、水晶発振器に用いられる水晶振動子
やIC素子は各々別個にケースやパッケージに封入され
たものが使用されていたが、近年の水晶発振器の小型化
要求に応じ、最近では水晶振動子、IC素子ともに、裸
の素子(ベアチップ)を用い、これらの素子を、一体的
に気密ケースで封止することにより信頼性を確保すると
いう部品になっている。このようにすることによって、
水晶振動子やIC素子自身のケーシングが省略でき、小
型化ととも、製造コストを削減することもできる。
【0004】上述の気密ケースとしては、従来、金属ケ
ース(キャンケースとステム基板)が一般的であった
が、シールのための鍔部が必要で、プリント配線基板実
装時の占有面積が大きくなること、コスト高であるなど
の問題点があり、表面実装型の適応性を考慮して、封止
の信頼性が高く、小型・低コスト化の可能なセラミック
ケースを用いて表面実装に対応した水晶発振器が提案さ
れている(例えば、特開平4−3609)。
【0005】このような表面実装型水晶発振器はその内
部に配線パターンを形成した筺体状のセラミック基板の
内部に、水晶振動子、ICベアチップなどを搭載接続
し、さらに、蓋体で封止することにより構成されてい
る。また、セラミック基板の端面や裏面には、前記配線
パターンと導通する実装用端子電極が形成されている。
【0006】ここで、上記配線パターンや実装用端子電
極の導体層は、タングステンメタライズ等の下地層、N
iメッキ層、表面金メッキ層を施した3層構造となって
いる。これは、配線パターンと実装用端子電極とが同一
工程で形成されるため、両者が同じ構造となっている。
そして、配線パターンにおいては、ICベアチップの接
続信頼性を高めるため、表面には一定厚み以上に金メッ
キ層を形成しておく必要がある。
【0007】また、蓋体に金属部材を用いる場合、上述
の配線パターンや実装用端子電極以外に、蓋体と気密封
止されるセラミック基板には封止用導体層を形成してお
く必要がある。この導体層の構成は、例えばシーム溶接
を行う場合、タングステンメタライズ等の下地導体層、
Agろう層、コバールなどの金属リング体、Niメッキ
層、Auメッキ層となっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような表面実装
型水晶発振器をプリント配線基板に実装するにあたり、
まず、プリント配線基板上に形成した接続パッドに半田
ペーストを塗布し、次に、前記発振器を接続パッドに搭
載し、続いて、リフロー炉を通すことにより、接続パッ
ドと実装用端子電極とを電気的、機械的に接合する。
【0009】この時、実装用端子電極の最表面層である
金メッキ層は、溶融した半田中のスズに固溶して金−ス
ズ合金層を形成するため、良好な半田付け性が得られ
る。しかしながら、このようにプリント配線基板に接合
した表面実装型水晶発振器を所定の信頼性試験、特に−
40℃〜+90℃、700サイクルの温度サイクル試験
にかけた時に導通不良が発生しやすい。
【0010】この導通不良を種々検討したたところ、前
記表面実装型水晶発振器とプリント配線基板との接合部
において、表面実装型水晶発振器の実装用端子電極4の
最表面の金メッキ層が消失し、半田接合部分にクラック
が生じることがわかった。即ち、金はいわゆる”半田食
われ”を生じ、完全に半田中に固溶する。
【0011】表面実装型水晶発振器において、特にこの
ような問題が生じたのは、水晶発振器は高い動作信頼性
を要求されるために信頼性試験の条件が厳しいこと、プ
リント配線基板の接続パッドと前記表面実装型水晶発振
器の端子電極との熱膨張係数の違いによって生じる応力
が、表面実装型水晶発振器のセラミック基板に直接被着
・形成された実装用端子電極で、その熱膨張係数の差に
よる弾性を十分に吸収されることがないため、その応力
が接合部に集中することなどに加え、金が固溶した半田
層がこの集中応力に耐えられない脆い性質になるためと
考えられる。尚、端子電極は、表面実装させる場合、セ
ラミック基板の裏面に端子電極を形成すればよいが、あ
えて端面スルーホール導体部を用いることは、半田リフ
ローによる実装時に半田と端子電極との接合状態が確認
できるようにし、さらに、半田フィレット(半田のせり
上がり)の形成によって、より強固な接合を行うためで
ある。
【0012】本発明は上述の課題に鑑みて案出されたも
のであり、その目的はプリント配線基板との接続部分の
導通不良や接続不良を生じない、実装信頼性が高く、作
業能率に優れた表面実装型水晶発振器およびその製造方
法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、配線パタ
ーンを有するセラミック基板上に、少なくとも水晶振動
子、発振回路用ICベアチップを搭載接続し、且つ前記
少なくとも水晶振動子、発振回路用ICベアチップが気
密に収納されるよう、前記セラミック基板に蓋体を取着
するとともに、セラミック基板の少なくとも裏面に前記
配線パターンから導出する実装用端子電極を形成した表
面実装型水晶発振器において、前記配線パターンは下地
導体層、表面金メッキ層の積層構造を有し、且つ実装用
端子電極は、上述の配線パターンと同一層構成であり、
さらに、その表面に、Niメッキ層、半田メッキ層を形
成した表面実装型水晶発振器である。
【0014】第2の発明は、配線パターンを有するセラ
ミック基板上に、少なくとも水晶振動子、発振回路用I
Cベアチップを搭載接続し、且つ前記少なくとも水晶振
動子、発振回路用ICベアチップが気密に収納されるよ
う、前記セラミック基板に蓋体を取着するとともに、セ
ラミック基板の少なくとも裏面に前記配線パターンから
導出する実装用端子電極を形成した表面実装型水晶発振
器の製造方法であって、前記セラミック基板表面に配線
パターンとなる下地導体層を、少なくとも裏面に前記配
線パターンから導出する実装用端子電極となる下地導体
層を形成する工程と、前記各下地導体層の表面に金メッ
キ層を形成する工程と、前記セラミック基板表面の配線
パターンに、少なくとも水晶振動子、発振回路用ICベ
アチップを搭載接続する工程と、前記セラミック基板
に、蓋体を前記少なくとも水晶振動子、発振回路用IC
ベアチップが気密に収納されるように取着する工程と、
前記実装用端子電極の表面の金メッキ層に、Niメッキ
層、半田メッキ層を形成する工程とを順次行う表面実装
型水晶発振器の製造方法である。
【0015】尚、上述の下地導体層とは、セラミック基
板上に被着されたメタライズ層をいい、この下地導体層
上に必要に応じて、Niメッキ層や銀メッキ層などの中
間層を設けてもよい。
【0016】
【作用】第1の発明においては、配線パターンは、その
表面を金メッキ層としているためにICベアチップのワ
イヤボンディング用金ワイヤと配線パターンの接続信頼
性が高く、また、実装用端子電極には金メッキ層上に、
バリア層としてNiメッキ層、表面の半田メッキ層を形
成しているため、プリント配線基板上に、半田接合した
時、接合用半田が実装用端子電極の半田メッキ層との間
で濡れ性が向上して、安定した半田接合が可能になる。
【0017】また、Niメッキ層がバリア層として作用
するため、金メッキ層と半田メッキ層、または接合用半
田との間で、Au−Snの共晶反応を軽減させることが
できるため、下地導体層とメッキ層間で剥離を有効に防
止することができる。
【0018】また、第2の発明は、第1の発明の構造を
形成する方法を示したものであり、水晶振動子、ICベ
アチップを搭載・接続し、蓋体で気密封止したのちに、
セラミック基板の少なくとも裏面に形成した実装用端子
電極の金メッキ層上にNiメッキ層、半田メッキ層を形
成している。従って、上述の配線パターン回路部には何
等影響を与えることなく、実装用端子電極の表面には半
田メッキ層を形成しているので、接合用半田による表面
実装接合が可能となり、且つ、多数個の水晶発振器を一
括的にメッキ処理を行うことができ、作業能率が高く、
製造工程が簡略化される。
【0019】
【実施例】本発明の表面実装型水晶発振器及びその製造
方法を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明の表面実装型水晶発振器の
外観斜視図であり、図2にその断面構造を示す図であ
り、図3に蓋体を除いた平面図であり、図4は、配線パ
ターン、実装用端子電極の層構成を説明するための部分
断面図である。
【0021】図1において、1はセラミック基板であ
り、2は蓋体、3は水晶振動子、4はICベアチップで
あり、5は配線パターン、6は実装用端子電極である。
尚、実装用端子電極6は、セラミック基板1の端面の一
部が窪んだ端面導通スルーホール部と裏面の端子電極と
から成っている。
【0022】セラミック基板1は、例えば筺体状となて
おり、その内部には、水晶振動子3が載置・電気的接続
される接続パターンを有する段差部11a、11bが形
成されており、内部底部の表面には、所定配線パターン
5が形成されている。また、セラミック基板1の外表面
の一部には、端面から裏面にかけて実装用端子電極6が
形成されている。
【0023】また、セラミック基板1の表面の周囲に
は、封止用導体層13が形成されている。
【0024】このようなセラミック基板1は、例えば3
層の多層構造であり、各層が夫々所定形状となってい
る。例えば、下層1cは平面視平板状であり、その端部
が実装用端子電極6の一部となる端面導通スルーホール
を形成されるように窪みが形成され、その表面には所定
配線パターン5が、その裏面及び前記窪には実装用端子
電極6が夫々形成されている。中間層1bは、水晶振動
子3を載置する段差部11a、11bを形成するような
平面視リング状となっている。この中間層1bの表面の
一部、即ち、段差部11a、11b部分には、水晶振動
子3と接合するための接続パターン12a、12bとな
る導体層が形成されている。また、上層1aは平面視リ
ング状となっており、その表面の周囲、即ち開口周囲は
蓋体2との気密封止部分となる。このような、下層1
c、中間層1b、上層1aを積層することにより、上述
の形状のセラミック基板1が達成される。尚、図示して
いないが、段差部11a、11b上の接続パターンと所
定配線パターン5とは、中間層1bの厚み方向を貫くビ
アホールや段差部11a、11bの端面を利用して、互
いに接続されている。また、配線パターン5は、下層1
cと中間層1bとの界面を用いて実装用端子電極6に導
通している。このようなセラミック基板1は、セラミッ
クグリーンシートのプレス成型方法、グリーンシート上
のメタライズ形成方法、グリーンシートの積層技術を用
いて、一体的に焼成することにより簡単に達成できる。
【0025】セラミック基板1の内部には、水晶振動子
3、発振回路用ICベアチップ4、各種電子部品(図示
せず)が配置される。
【0026】ICベアチップ4は、発振回路に必要なイ
ンバーター、抵抗などが集積されており、セラミック基
板1の内部の表面、即ち、下層1cの表面にダイボンド
され、所定配線パターン5との間を金のボンディングワ
イヤ10で電気的に接続されている。
【0027】水晶振動子3は、所定振動モード、所定周
波数で発振するように規定された矩形状の水晶片と、そ
の両主面に異なる端面方向に延びる振動電極とから成
り、その両端は段差部11a、11bの接続パターン1
2a、12bにポリイミド系樹脂などに導電性粉末を添
加した耐熱性導電ペースト8で電気的、機械的に接続さ
れている。即ち、水晶振動子3は、ICベアチップ4の
上方に横たわるように配置される。従って、段差部11
a、11bの厚み、即ち中間層1bの厚みを、ICベア
チップ4の厚みを考慮し、さらに、ボンディングワイヤ
と水晶振動子3とが接触しないように考慮する必要があ
る。例えば、ICベアチップ4の厚みが、中間層1bの
厚みにより厚い場合、下層1cに、ICベアチップ4の
全部又は一部が収容されるような深さのキャビティーを
形成してもよい。この場合、下層1cはさらに2層構造
とすればよく、全体として4層構造となる。尚、このよ
うな構造にすれば、配線パターン5とICベアチップ4
表面との段差が少なくなるため、ボンディングワイヤの
距離が短くなり、ボンディング信頼性が向上することに
なる。
【0028】蓋体2は、例えば金属部材、セラミックな
どからなり、セラミック基板1の内部に収容した水晶振
動子3、ICベアチップ4などを気密収容するよう、セ
ラミック基板1の開口周囲に取着されている。
【0029】その封止構造の一例として、蓋体2に金属
部材を用いる場合、セラミック基板1の開口周囲に封止
用金属層13を形成し、蓋体2をシーム溶接により接合
する。この封止用金属層13はモリブデン、タングステ
ンなどのメタライズ下地導体層上に、コバールなどの金
属リング体7をろう付けして、さらにその表面に、Ni
メッキ、Auメッキを施した積層構造である。一方の蓋
体2は少なくとも封止部分にはNiメッキを施す。
【0030】また、上述のコバールなどの金属リング体
7を用いず、単に、高温半田でセラミック基板1と蓋体
2とを接合しても構わない。
【0031】ここで、蓋体2は金属部材とすることによ
り、電磁波シールド効果を持たせており、不要輻射を防
止している。また、このセラミック基板1の内部は窒素
やアルゴンなどの不活性ガスを充填して、素子の経時変
化を防止することが望ましい。
【0032】さらに、蓋体2にセラミック部材を用いる
場合、封止用金属層13の変わりに低融点ガラス層を形
成しておき、低融点ガラス層上に蓋体2を載置した状態
で、ガラス層を溶融し、両者を気密封止して構わない。
【0033】尚、上述の構造において、プリント配線基
板上に表面実装した後の洗浄性を考慮して、セラミック
基板1の裏面の実装用端子電極6の中央部に突起を形成
しても構わない。
【0034】実装用端子電極6は接合後の温度サイクル
試験で線膨張係数の差によって加わる応力の影響を小さ
くし、また接合強度を大きくするために、隣あう端子電
極6・・・間の最大の間隔は20mm以下で、1つの端
子電極6の面積は1.0mm2 以上が好ましい。
【0035】次に、図4の部分断面図を用いて、セラミ
ック基板1の所定配線パターン5及び実装用端子電極6
の導体層の層構成を説明する。
【0036】所定配線パターン5の導体層の構成は、タ
ングステン、モリブデン・マンガンなどのメタライズの
下地導体層14、中間のNiメッキ層15、表面の金メ
ッキ層16とが積層された基本的には3層構造である。
一方、実装用端子電極6の導体層の構成は、タングステ
ン、モリブデン・マンガンなどのメタライズの下地導体
層14、中間のNiメッキ層15、金メッキ層16、N
iメッキ層17、表面の半田メッキ層18とが積層され
た基本的には5層構造である。尚、配線パターン5及び
実装要端子電極6の導体層を構成するメタライズの各下
地導体層14、中間のNiメッキ層15、金メッキ層1
6は互いに同一工程で同時に被着形成されるものであ
る。
【0037】また、配線パターン5と実装用端子電極6
とを接続するセラミック基板1の下層1c、中間層1b
との界面に形成される導体層はタングステン、モリブデ
ン・マンガンなどのメタライズ層のみの一層構造であ
る。
【0038】従って、ICベアチップ4とのボンディン
グワイヤを介して接続される所定配線パターン5は、そ
の表面が金メッキ層16であるため、強固に且つ確実に
接合することができる。
【0039】また、図5のように、プリント配線基板2
0の所定接続パッド21との間で接合用半田22を介し
て接合される実装用端子電極6は、表面に半田メッキ層
18が形成されているため、リフロー処理した時に、接
合用半田22と半田メッキ層18とが拡散しあって、半
田濡れ性が向上し、両者の間を強固に且つ確実に接合で
きる。この時、半田22はセラミック基板1の裏面のみ
ならず、セラミック基板1の端面の導通スルーホール部
分にまで、半田22がせりあがるため、一層強固の接合
が可能となり、その接合状態を簡単に、目視によって確
認できる。
【0040】特に、実装用端子電極6には、金メッキ層
16の表面にAu−Snの共晶反応を防止するNiメッ
キ層17が介在されているため、従来のように、金が半
田22中のスズと固溶して食われることがなく、強固な
接合強度が維持できる。
【0041】尚、この時、Niメッキ層17を電解メッ
キ法によって、均一で充分な厚みとなるように形成する
ことが重要である。Niメッキ層を均一且つ充分な厚み
とするのは、根本的にAuとNiとの拡散が生じる可能
性があるが、仮にAuとNiとの拡散しても、充分にN
iメッキ層が残存できるようにするためである。具体的
には、Niメッキ層の厚みは、6μm以上とすることが
望ましい。
【0042】これにより、実装後に厳しい条件の温度サ
イクル試験にかけても接合部に、Niメッキ層17の存
在により、金メッキ層16と表面半田メッキ層18や接
合用半田22との間でAu−Snの合金層が形成されて
いないため、プリント配線基板20とセラミック基板1
との熱膨張係数の差による応力が発生しても、従来のよ
うにクラックが発生するまでには到らず、導通不良が皆
無となる。
【0043】次に、本発明の表面実装型水晶発振器の製
造方法について図6の工程図に従って順に述べる。
【0044】セラミック基板の形成工程 まず、セラミック基板1を形成する。セラミック基板1
は上述のように配線パターン5、実装用端子電極6、接
続パターン12a、12bとなる導体膜が印刷形成され
た所定形状のセラミックグリーンシートを積層し、焼成
することにより形成される。
【0045】具体的には、各層1a〜1cとなる、厚
み、例えば350μmのグリーンシートをプレス成形に
より、リング状、端部の窪み、ビアホール導体となるよ
うに所定貫通穴を形成し、各々のグリーンシートに必要
に応じて、その表面、または表裏両面、さらに貫通穴の
端面などに、配線パターン5、実装用端子電極6、接続
パターン12a、12bとなる導体膜をタングステンペ
ースト等で印刷する。このようなグリーンシートを複数
積層し、さらに寸方を整え、また複数の基板を抽出する
ように裁断を行い、還元性雰囲気中で焼成する。
【0046】配線パターン5、実装用端子電極6、接続
パターン12a、12bは、タングステンの下地導体層
14のみである。尚、発振器全体の高さは、通常、強度
を考慮して300〜10000μm程度であるが、例え
ば、夫々の層を、電気的な妨げをしないようなグリーン
シートを積層しても構わない。
【0047】その後、下地導体層14上にNiメッキ層
15、金メッキ層16を順次形成する。Niメッキ層1
5の厚みは下地導体層14との密着性を高めるために2
〜6μmの範囲が好ましく、金メッキ層16の厚みはワ
イヤボンディング強度を高めるために0.75〜2μm
の範囲が好ましい。
【0048】尚、蓋体2に金属部材を用いて、シーム溶
接する場合には、セラミック基板1の開口周囲に封止用
導体層13を形成する。具体的には、上述の下地導体層
14と同時にタングタテンの下地導体層を形成し、続い
てこの下地導体層上にAgろう付けでコバールの金属リ
ング体7を被着し、その表面を上述のNiメッキ層、金
メッキ層の形成と同時に、Niメッキ層、金メッキ層を
順次形成する。
【0049】また、セラミック基板材料としてガラスセ
ラミックなどの低温焼成材料を用いる場合、内部導体層
も配線抵抗を少なくするために銀や銅にするが、その他
基本的な手順は上述の場合とほとんど同じである。
【0050】水晶振動子、ICベアチップの素子搭載工
程 次に、セラミック基板1内の所定位置にICベアチップ
4を搭載し、配線パターン5との電気的接続を金ワイヤ
のワイヤボンディングで行う。また、水晶振動子3はセ
ラミック基板1の内部の段差部11a、11bの接続パ
ターン12a、12bに耐熱性導電ペースト8で電気的
接続と同時に機械的接続を行う。
【0051】また、その他の電子部品を搭載する場合に
は、周知の方法で配線パターン5に搭載接続を行う。
【0052】ここでICベアチップ4はワイヤボンディ
ング以外に、フリップチップ接続する場合がある。この
時、ICベアチップ4の接合部には半田バンプを用いる
ことができず、通常金バンプが用いられ、接合はポリイ
ミド樹脂などの耐熱性樹脂ベースのペーストで行うた
め、フリップチップ接続する場合であっても、配線パタ
ーン5の表面層を金メッキ層16とすることが好適であ
る。
【0053】蓋体の取着工程 次に、上述のように各素子3、4を収容したセラミック
基板1に、蓋体2を取着する。
【0054】例えば、金属部材、例えばコバールからな
る蓋体2の少なくとも接合部分にNiメッキを施し、こ
の蓋体2を開口を覆うようにしてセラミック基板1上に
載置して、シーム溶接を行い密閉封止する。この作業は
窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行い、封止
後これら不活性ガスが密閉空間内に充填されるようにす
る。
【0055】この封止工程では、低融点ガラス封止や高
温半田封止を適用することもできる。低融点ガラス封止
の場合、上記のような金属リングは不要で蓋体2はセラ
ミック部材とすることができるが、封止時に約400℃
まで加熱するため、ICに与える熱的影響を考慮せねば
ならない。一方、高温半田封止においては、封止時の加
熱は300℃以下に軽減される。
【0056】メッキ工程 その後、実装用端子電極6の表面(金メッキ層16)上
に、無電解メッキ法により、Niメッキ層17、半田メ
ッキ層18を順次形成する。
【0057】これによって、実装用端子電極6は、下地
導体層14上にNiメッキ層15、金メッキ層16、N
iメッキ層17、半田メッキ層18が順次形成された層
構成となる。ここで、Niメッキ層17の層厚は6〜1
1μmの範囲が好ましい。6μm未満では半田メッキ層
18の付着強度が不足し、金メッキ層16と半田メッキ
層18や接合用半田22との間でAu−Snの共晶反応
を有効に防止できる。
【0058】また、半田メッキ層18には、半光沢半田
(Sn:Pb=9:1)が使用され、その好適な層厚は
4〜10μmの範囲である。
【0059】上記実施例の水晶発振器においては、セラ
ミック基板1の材料としてアルミナを用い、タングステ
ンメタライズ等で下地導体層14を形成しているが、そ
れに変えてセラミック基板1にガラス−セラミックなど
の低温焼成基板材料を用いて、配線パターン5などの下
地導体層に銀や銅の導体層を厚膜印刷で形成し、導体層
部分表面に金メッキ層を形成したものでも良い。この場
合、焼成温度が低いため基板の低コスト化が可能にな
る。
【0060】また、実装用端子電極6の下地導体層上に
形成するNiメッキ層15、金メッキ層16、Niメッ
キ層17、半田メッキ層18に形成されているが、この
組み合わせには限定されず、例えば、上記の低温焼成基
板を用いた場合、ニッケルメッキ層15も省略すること
ができ、下地導体層14上に直接金メッキ層16を形成
することができる。
【0061】さらに、セラミック基板1の形状を筺体状
から平板状として、蓋体2を平板状から筺体状にしても
構わない。
【0062】
【発明の効果】本発明の表面実装型水晶発振器は、配線
パターンの導体表面層を金メッキ層としているため、特
に、ICベアチップとの接合、例えば、ワイヤボンディ
ングやフリップチップボンディングの接続信頼性が高
い。
【0063】同時に、実装用端子電極の層構成が、配線
パターンの層構成に加え、Niメッキ層、半田メッキが
形成されているため、特に、プリント配線基板上に半田
接合を行った場合、金メッキ層と半田メッキ層、接合用
半田との間でAu−Snの共晶反応防止することがで
き、安定的な接合が可能となる。
【0064】また、本発明の表面実装型水晶発振器の製
造方法においては、上述の構造を達成するために、実装
用端子電極には、配線パターンと同様に金メッキ層を形
成し、蓋体で封止した後、金メッキ層上にNiメッキ
層、半田メッキ層を形成しているので、複数の発振器
を、簡単に且つ一括的に実装用端子電極を形成すること
ができる。従って、作業能率が高く、製造工程が簡略化
される。その結果、信頼性の高い小型化した表面実装水
晶発振器を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面実装型水晶発振器の外観斜視図で
ある。
【図2】本発明の表面実装型水晶発振器の断面図であ
る。
【図3】本発明の表面実装型水晶発振器の蓋体を除いた
平面図である。
【図4】本発明の表面実装型水晶発振器のセラミック基
板の部分断面図である。
【図5】プリント配線基板に表面実装した状態の部分断
面図である。
【図6】本発明の表面実装型水晶発振器の製造方法を説
明する工程図である。
【符号の説明】
1・・・・・セラミック基板 2・・・・・蓋体 3・・・・水晶振動子 4・・・・ICベアチップ 5・・・・配線パターン 6・・・・実装用端子電極 7・・・・金属リング体 8・・・・耐熱性導電ペースト 14・・・下地導体層 15・・・Niメッキ層 16・・・金メッキ層 17・・・Niメッキ層 18・・・半田メッキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/32 H01L 23/48 H01L 23/50 H05K 1/09 H05K 3/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線パターンを有するセラミック基板上
    に、少なくとも水晶振動子、発振回路用ICベアチップ
    を搭載接続し、且つ前記少なくとも水晶振動子、発振回
    路用ICベアチップが気密に収納されるよう、前記セラ
    ミック基板に蓋体を取着するとともに、セラミック基板
    の少なくとも裏面に前記配線パターンから導出する実装
    用端子電極を形成した表面実装型水晶発振器において、 前記配線パターンは下地導体層、表面金メッキ層の積層
    構造を有し、且つ実装用端子電極は下地導体層、金メッ
    キ層、Niメッキ層、表面半田メッキ層の積層構造を有
    することを特徴とする表面実装型水晶発振器。
  2. 【請求項2】 配線パターンを有するセラミック基板上
    に、少なくとも水晶振動子、発振回路用ICベアチップ
    を搭載接続し、且つ前記少なくとも水晶振動子、発振回
    路用ICベアチップが気密に収納されるよう、前記セラ
    ミック基板に蓋体を取着するとともに、セラミック基板
    の少なくとも裏面に前記配線パターンから導出する実装
    用端子電極を形成した表面実装型水晶発振器の製造方法
    であって、 前記セラミック基板表面に配線パターンとなる下地導体
    層を、少なくとも裏面に前記配線パターンから導出する
    実装用端子電極となる下地導体層を形成する工程と、 前記各下地導体層の表面に金メッキ層を形成する工程
    と、 前記セラミック基板表面の配線パターンに、少なくとも
    水晶振動子、発振回路用ICベアチップを搭載接続する
    工程と、 前記セラミック基板に、蓋体を前記少なくとも水晶振動
    子、発振回路用ICベアチップが気密に収納されるよう
    に取着する工程と、 前記実装用端子電極の表面の金メッキ層上に、Niメッ
    キ層、半田メッキ層を形成する工程とを順次行うことを
    特徴とする表面実装型水晶発振器の製造方法。
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