JP3339735B2 - 金属帯の酸洗装置における酸回収方法および装置 - Google Patents

金属帯の酸洗装置における酸回収方法および装置

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JP3339735B2
JP3339735B2 JP31211493A JP31211493A JP3339735B2 JP 3339735 B2 JP3339735 B2 JP 3339735B2 JP 31211493 A JP31211493 A JP 31211493A JP 31211493 A JP31211493 A JP 31211493A JP 3339735 B2 JP3339735 B2 JP 3339735B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/36Regeneration of waste pickling liquors

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯、特にステンレ
ス鋼帯を酸洗するに際し、硝酸と電極作用とによって酸
洗する第1酸洗槽と、硝酸とフッ酸との混酸によって酸
洗する第2酸洗槽とを備えた酸洗装置における酸回収方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属帯は、熱間圧延や焼鈍処理などによ
ってその表面に金属酸化物を主成分とするスケールが付
着しており、これが後処理で不都合を生じ、製品品質に
悪影響を及ぼすため、脱スケール処理がなされる。
【0003】この脱スケール処理は、硝酸ナトリウムな
どの中性塩の浴中へ浸漬する前処理を行った後、金属帯
がSUS 430に代表されるフェライト系のステンレ
ス鋼帯の場合は、硝酸と電極作用とによって酸洗され、
SUS 304に代表されるオーステナイト系のステン
レス鋼帯の場合は、硝酸とフッ酸との混酸によって酸洗
される。また他の金属帯、たとえばめっき用原板として
のステンレス鋼帯やステンレス鋼の範疇には属さない高
Ni合金鋼帯などでは、前記両方の酸洗液で酸洗する必
要がある。そして脱スケールを完全に行うためには、こ
れらの酸洗液の酸濃度、フッ素イオン濃度および金属イ
オン濃度を一定の範囲に保持しなければならない。従来
はこれらの濃度を測定し、特に金属帯の酸洗によって増
加する金属イオン濃度を測定し、これを一定にするため
に、酸洗液の一部を抜取り、硝酸または硝酸とフッ酸を
補給している。硝酸とフッ酸との混酸の濃度管理につい
ての先行技術は、たとえば特公昭60−35995に示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、金属イオンを低下させる目的で酸洗液を抜
取り、これを廃棄すると有効な酸も同時に系外に排出さ
れてしまい、硝酸やフッ酸の使用量が増加するという問
題がある。また硝酸やフッ酸は、そのまま廃棄できず、
中和するなどの処理を要するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、硝酸によって酸洗する第
1酸洗槽と、硝酸とフッ酸との混酸によって酸洗する第
2酸洗槽とを備えた酸洗装置において、抜取った金属イ
オンを含む酸洗液中の金属イオンを除去し、酸を回収す
る方法および装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、硝酸から成る
酸洗液によって金属帯を電極間に連続通板して酸洗する
第1酸洗槽と、硝酸とフッ酸との混酸から成る酸洗液に
よって金属帯を浸漬して酸洗する第2酸洗槽とを備えた
酸洗装置を準備し、金属帯がフェライト系ステンレス鋼
帯であるときには、前記第1酸洗槽によって酸洗し、金
属帯がオーステナイト系ステンレス鋼帯であるときに
は、前記第2酸洗槽によって酸洗し、第1および第2酸
洗槽の酸洗液を槽外に導き、陰イオン交換膜から成る酸
回収手段によって金属イオンを除去して、硝酸およびフ
ッ酸を回収し、この回収した回収酸を第2酸洗槽に返す
ことを特徴とする金属帯の酸洗装置における酸回収方法
である。
【0007】また本発明は、前記第1および第2酸洗槽
内の酸洗液の酸濃度、フッ素イオン濃度および金属イオ
ン濃度を測定し、これらが定められた濃度範囲になるよ
うに、第1および第2酸洗槽の酸洗液を槽外に導き、第
1酸洗槽に硝酸および水を、第2酸洗槽に硝酸、水、フ
ッ酸および前記回収酸を補給することを特徴とする。
【0008】
【0009】また本発明は、硝酸を貯留する酸洗槽内に
電極を設け、その電極間を連続通板するフェライト系ス
テンレス鋼帯を浸漬する第1酸洗槽と、硝酸とフッ酸を
貯留する酸洗槽内に、連続通板するオーステナイト系ス
テンレス鋼帯を浸漬する第2酸洗槽と、前記第1酸洗槽
または第2酸洗槽内の酸洗液の一部を抜出して、各酸洗
液の酸濃度、フッ素イオン濃度および金属イオン濃度を
分析する分析手段と、酸洗液を貯留する中継槽と、前記
第1酸洗槽の酸洗液を前記中継槽に送る第1ポンプと、
前記第2酸洗槽の酸洗液を前記中継槽に送る第2ポンプ
と、前記中継槽の酸洗液を第3ポンプを介して受入れ、
酸洗液中の金属イオンを除去して酸を回収する陰イオン
交換膜から構成される酸回収手段と、回収された回収酸
を貯留する回収酸槽と、硝酸および水を第1酸洗槽に供
給する第1供給手段と、硝酸、フッ酸、水および回収酸
槽の回収酸を第2酸洗槽に供給する第2供給手段と、前
記分析手段からの第1酸洗槽の酸洗液の各成分濃度が定
められた濃度範囲になるように、第1ポンプおよび第1
供給手段を制御し、第2酸洗槽の各成分濃度が定められ
た濃度範囲になるように第2ポンプおよび第2供給手段
を制御する制御手段とから成ることを特徴とする金属帯
の酸洗装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、第1酸洗槽には硝酸が、第2
酸洗槽には硝酸とフッ酸との混酸がそれぞれ用いられて
おり、両方の酸洗液を共通の中継槽を介して酸回収手段
に導き、ここで酸洗液中の金属イオンをイオン交換膜で
除き、硝酸とフッ酸とを回収し、回収酸を第2酸洗槽の
補給液に用いている。これによって、第2酸洗槽に補給
する硝酸とフッ酸の量を少なくし、回収酸が余剰に発生
することなく酸の濃度を一定にすることができ、また酸
洗槽が2系統あるにかかわらず、中継槽、酸回収手段を
1系統にすることができる。
【0011】また第1および第2酸洗槽の酸洗液の抜取
りは、各酸洗槽の主として金属イオン濃度がある範囲に
なるように行われる。これによって第1および第2酸洗
槽の両酸洗液の金属イオンを一定の範囲になるように制
御することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例でもって本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】図1(1)は、本発明の一実施例で、連続
通板する金属帯1aが第1酸洗槽11と第2酸洗槽12
とを浸漬通過する場合の酸洗槽11,12と金属帯1a
との関係を示す図である。金属帯1aがSUS 304
に代表されるオーステナイト系のステンレス鋼帯である
場合は、第1酸洗槽11の電極13に通電せずに20〜
30m/分の速度で通板して、硝酸とフッ酸との混酸で
酸洗を行う。図1(2)は、本発明の一実施例で、連続
通板する金属帯1bが第1酸洗槽11のみを浸漬通過す
る場合の酸洗槽11,12と金属帯1bとの関係を示す
図である。金属帯1bがSUS 430に代表されるフ
ェライト系のステンレス鋼帯である場合は、第1酸洗槽
11の電極13に通電して20〜30m/分の速度で通
板して、硝酸で酸洗を行う。この場合、第2酸洗槽12
中の浸漬ローラ3,4を第2酸洗槽12の上に持上げる
ことによって、第2酸洗槽12に金属帯1bが浸漬され
ないようにする。その他のローラ5〜10は、固定され
ている。なお各酸洗槽11,12の長さは、たとえば1
0〜30mで、金属帯1が各酸洗槽に浸漬している時間
は1分前後である。
【0014】図2は、酸洗液の流れを示す系統図であ
る。SUS 430で代表されるフェライト系のステン
レス鋼帯1bは、第1酸洗槽11のみを浸漬通過される
ので、ここで酸洗処理される。熱間圧延や焼鈍処理など
によってステンレス鋼帯表面に生じた金属酸化物を主成
分とするスケールは、硝酸によって溶解され、式(I)
で示すように第2鉄イオンを主とする金属イオンを生じ
る。
【0015】 2Fe+6H+→2Fe3++3H2 …(I) 実際には金属イオンとして、Fe3+の他にFe2+,Cr
3+,Cr6+,Ni+2などが混在している。酸洗処理が進
むに従って、酸洗液中の硝酸濃度に対応する水素イオン
濃度(H+)が低下し、Fe3+などの金属イオンが増加
する。硝酸濃度は、たとえば当初200g/lである
が、これが50g/l以下となると、また当初ほとんど
含まれなかった金属イオンが200g/lを超えると、
酸洗効果が低下し規定の速度で通板したのでは酸洗処理
ができなくなる。したがって分析手段40によって、間
欠的に、たとえば10分毎に第1酸洗槽11の酸洗液を
分析し、硝酸濃度が50g/lを超えるように、また金
属イオン濃度が200g/l以下になるように酸洗液の
一部を中継槽28に抜取り、硝酸を補給する。具体的に
は、金属イオン濃度が200g/lを超えるときには、
第1ポンプ16で酸洗液の一部を抜取り、その量に見合
う硝酸と水とを硝酸供給バルブ18と水供給バルブ17
とから成る第1供給手段によって補給する。硝酸と水と
の補給割合は、第1酸洗槽11全体の硝酸濃度が50g
/lを超えるように決められる。
【0016】酸洗される金属帯がSUS 304で代表
されるオーステナイト系のステンレス鋼帯1aの場合、
ステンレス鋼帯1aは第1酸洗槽11と第2酸洗槽12
とを浸漬通過するが、第1酸洗槽11では電極13に通
電されていないので、ステンレス鋼帯1aは主として第
2酸洗槽12で酸洗される。熱間圧延や焼鈍処理などに
よってステンレス鋼帯表面に生じた金属酸化物を主成分
とするスケールは、オーステナイト系のステンレスの場
合、硝酸とフッ酸との混酸によって溶解処理される。そ
して酸洗処理が進むに従って酸洗液中の硝酸とフッ酸と
の混酸の濃度(H+)が低下し、Fe3+などの金属イオ
ンが増加する。硝酸濃度は、たとえば当初100g/l
であり、フッ酸濃度は10g/lであるが、これらがそ
れぞれ40g/l、2g/l以下となると、また当初ほ
とんど含まれなかった金属イオンが200g/lを超え
ると、酸洗効果が低下し、規定の速度で通板したのでは
酸洗処理ができなくなる。したがって分析手段40によ
って、間欠的に、たとえば10分毎に第2酸洗槽12の
酸洗液を分析し、硝酸とフッ酸との濃度をそれぞれ40
g/l、2g/lを超えるように、また金属イオン濃度
が200g/l以下になるように酸洗液の一部を第2ポ
ンプ21によって抜取り、その量に見合う硝酸とフッ酸
との溶液を第2供給手段によって補給する。回収酸槽3
7に回収酸がない場合は、この溶液は第1酸洗槽11と
同様に、硝酸とフッ酸と水とが第2酸洗槽12全体の硝
酸濃度とフッ酸濃度とがそれぞれ40g/l,2g/l
を超えるように配合供給される。しかし回収酸槽37に
回収酸があれば、回収酸が補給される。回収酸を補給し
たのではフッ酸が不足するときは、回収酸とフッ酸とが
補給される。
【0017】次に中継槽28に貯留された第1および第
2酸洗槽11,12から抜取られた酸洗液の処理につい
て説明する。中継槽28に貯留された液は、まだ相当の
酸分を含んでいる。たとえば第1酸洗槽から抜取られた
液は、50g/lの硝酸分を、また第2酸洗槽から抜取
られた液は40g/lの硝酸分と2g/lのフッ酸を含
んでいる。これを第3ポンプ36で加圧し、酸回収手段
30で回収し、回収酸槽37に貯留する。図3は酸回収
手段30の原理を説明するための説明図である。酸回収
手段30は、隔壁31で多くの細長い部屋32に仕切ら
れた直方体の容器である。各部屋32は、さらに陰イオ
ン交換膜33によってM部とN部とに仕切られている。
M部には、第3ポンプ36から中継槽28に抜取られた
金属イオンを含んだ酸洗液が供給され、酸を回収されて
廃酸が廃酸処理装置38へ送られる。N部には、水が供
給され、酸を回収して回収酸が回収酸槽37に送られ
る。陰イオン交換膜33は、陰イオンのみを透過し、陽
イオンは透過しないので、M部に含まれる陰イオンNO
-,F-はN部に移動し、N部の水中で僅かに電離してい
る水素イオン(H+)と水酸イオン(OH-)の電離を促
進する。N部で生じたOH-は、陰イオン交換膜33を
透過してM部に移る。このようにして、M部に供給され
た硝酸イオン(NO3 -)、フッ素イオン(F-)は、N
部に移り回収される。これに対しM部に供給される金属
イオン(陽イオン)は、陰イオン交換膜33を透過する
ことができず、M部の出口から廃酸処理装置37に送ら
れる。硝酸とフッ酸との混酸に好都合に用いられる陰イ
オン交換膜33としては、たとえば徳山曹達株式会社製
のネオセプタAM−1がある。酸回収手段30は、陰イ
オン交換膜33の性質から交換液の流量は、一定である
ことが望ましいので、中継槽28と回収酸槽37とをそ
の前後に置いている。したがって第3ポンプ36は、中
継槽28がある水位以上で稼働し、それよりも低いある
水位以下で停止するものが好ましく、酸回収手段30に
供給される水の供給バルブ34も第3ポンプ36の稼働
停止に従って開閉するものが好ましい。なお、酸回収手
段30によって、たとえば表1に示すように酸成分が回
収される。
【0018】
【表1】
【0019】次に第1および第2酸洗液槽11,12内
の酸洗液の分析手段40について説明する。使用してい
る酸洗槽11または12内の液は、一定時間毎、たとえ
ば10分毎に、両方の酸洗槽を使用しているときには、
交互に、したがって5分毎に分析することになる。図4
は、第2酸洗槽12と分析手段40との関係を示す図で
ある。この関係は第1酸洗槽11についても同様である
が、フッ酸を用いないのでフッ素イオンの分析は行わな
い。バルブV2を開きバルブV1を閉じることによって
第2酸洗槽12内の液は、滴定槽41に一定量たとえば
100mlが定量ポンプ42によって抜出される。滴定
槽41では、まずフッ素イオン電極45によってフッ素
イオン濃度が測定される。フッ素イオン濃度の測定を滴
定槽41内で行うことによって、簡単にかつ測定時間を
大幅に短縮できる。これが終われば、滴定槽41内の液
の大部分たとえば90mlは定量ポンプ43によって第
2酸洗槽12内へ戻される。次に希釈用の所定量の水が
バルブV4を介して滴定槽41に補給され、撹拌機44
によって希釈された液を撹拌しながらバルブV5を開い
てアルカリ滴定液48で滴定する。滴定時には、滴定槽
41内の液の温度を温度計46で、また電気伝導度を電
気伝導度計47で測定し、遊離硝酸の濃度と金属イオン
濃度を計算し、滴定が終われば、滴定槽41内からバル
ブV6を開いて液を排出する。
【0020】ここで硝酸とフッ酸との混酸の酸洗液中の
遊離硝酸、遊離フッ酸、金属イオン濃度を定量するため
に行うアルカリ滴定液48で滴定する測定原理について
説明する。
【0021】金属イオンを含む硝酸とフッ酸との混酸の
酸洗液を、電気伝導度と温度を測定しながらアルカリ滴
定液48で滴定すると、図5に示すような関係曲線が得
られる。図中L1は縦軸に電気伝導度(1/Ω)を、横
軸に常時一定容量のアルカリ滴定液48を滴下したとき
の滴定時間(sec)を表示した曲線で、この電気伝導
度は滴定における硝酸の中和が完了すると上昇する(こ
の電気伝導度の場合、上昇すると、図中の縦軸で下方へ
下がるように図示される)。
【0022】これは次のような理由による。次の式(I
I)に示す遊離硝酸およびフッ酸と金属、代表として鉄
の反応で生じたフッ化第2鉄の平衡反応において、滴定
前の液が酸性であるときには、この反応が左から右へ進
み難解離性の化合物であるフッ酸(HF)が生成する。
【0023】 3HNO3+FeF3→Fe(NO33+3HF …(II) そして次の式(III)に示すような、たとえば水酸化
ナトリウム水溶液のアルカリ滴定液48を用いて滴定
し、硝酸の中和が完了すると、引き続いて滴下するこの
アルカリ滴定液48によって、前記式(II)において
生成した難解離性の化合物であるフッ酸(HF)が、今
度は式(IV)に示すように、解離度の高いNaFを生
成し変化するので、前述した如く、この電気伝導度が上
昇するためである。
【0024】 HNO3+NaOH→NaNO3+H2O …(III) HF+NaOH→NaF+H2O …(IV) さらに引き続いてこのアルカリ滴定液48を滴下するこ
とによって、この式(IV)に示すように生成したフッ
酸(HF)の中和反応が完了すると、今度は式(V)に
示すように、液中に存在する第2鉄イオンで代表される
金属イオンとこのアルカリ滴定液48との反応によっ
て、難解離性の水酸化第2鉄が生成するようになる。
【0025】 Fe3++3NaOH→Fe(OH)3+3Na+ …(V) したがって、図5に示す電気伝導度L1は、大きくはな
いが上昇傾向(図中、下方へ)を示し漸次上昇し続ける
が、この式(V)に示す反応が完了してしまうと、今度
は液中に解離度の高い水酸化ナトリウム水溶液のアルカ
リ滴定液48自体が増加していくので、この上昇傾向が
強まり、その傾きが大きくなる。
【0026】このような一連の化学反応において滴定槽
41内の液温は、この図5の横軸は前記L1と同じで、
縦軸に液温度(℃)を表示した曲線L2で示すように、
前記式(II)そして式(III)、式(IV)に示す
反応に従って、硝酸とフッ酸が中和するまではこれらの
中和熱によって上昇(図中、縦軸の上方へ)し続ける
か、これらの中和反応が完了すると、放熱などによっ
て、漸次下降していく。
【0027】したがって、図中に示される電気伝導度
(1/Ω)の曲線L1において、電気伝導度が下降傾向
から上昇傾向に転じる点a、この点aに対応する横軸A
点〔滴定開始時(Osec)からA点までの滴定時間
(Asec)を示す〕から遊離硝酸濃度を、また曲線L
2によって示される液温(℃)が上昇傾向から下降傾向
に転じる点bに対応する横軸B点と前記曲線L1の上昇
率(上昇傾向)が大きく変わる点Cに対応する横軸C点
とから金属イオンの濃度が求められる。このうち、たと
えば、第2鉄イオン(Fe3+)の濃度は次のようにして
求められる。前述の如く横軸には常時一定容量でアルカ
リ滴定液48を滴下したとき滴定時間(sec)が表示
されていて、式(V)の反応が完了する曲線L1上の点
Cに対応する横軸C点(Csec)と、式(IV)の中
和反応が完了し、式(V)の反応が開始する曲線L2上
の点bに対応する横軸B点(Bsec)とから、この式
(V)のみの反応が完了するのに対応して必要とする滴
定時間〔(C−B)sec〕が求まるので、これらから
この式(V)のみの反応を完了するのに必要としたアル
カリ滴定液48の滴定量と、この滴定量中に溶解し含ま
れているアルカリ量、たとえば滴定に消費されたNaO
Hの質量が求まり、この既知のNaOHの質量から前記
式(V)に基づいて化学当量計算をすることによって、
第2鉄イオン(Fe3+)の濃度を求めることができるの
である。なお、金属イオンの全量を考えるときには、化
学当量を考えて、全金属イオン量が第2鉄イオン(Fe
3+)の200g/lに相当する当量、すなわち10.7
4当量以下になるようにする。
【0028】本実施例では、第1酸洗槽11のみを使用
するときには、金属イオンを含んだ酸洗液は、中継槽2
8および回収槽37に貯えられるだけで使わない。第2
酸洗槽12を使用するときは、第1および第2酸洗槽1
1,12からの金属を含んだ酸洗液を使用することにな
る。したがって酸洗液のバランスを考える必要がある。
一般には、第1酸洗槽11のみの使用(図1(2))の
場合と比較して、第2酸洗槽12を使用(図1(1))
の場合が等しいか多いので回収酸が余剰にできることは
ない。第2酸洗槽12から減少する液は、第2ポンプに
よって中継槽28へ抜出される液の他に、金属帯1aに
付随して系外に持出されるものと、第2酸洗槽12から
蒸発するものとがある。第2酸洗槽12の温度は、酸洗
に適した50℃前後に保持される。したがって第1およ
び第2酸洗槽11,12から中継槽28に抜出される量
よりも、回収酸槽37から第2酸洗槽12に補給される
量が多くなり、さらに不足分が新しい硝酸、フッ酸およ
び水によって補充される。したがって中継槽28から回
収酸槽37までが1系統のみで充分である。
【0029】次に第1酸洗槽11の酸洗液の分析結果に
よって液の抜取りと補給を制御手段15によって自動的
に行う操作を図6に示すフローチャートを用いて説明す
る。第1酸洗槽11が使われることを指定して、ステッ
プa1でスタートする。ステップa2で分析手段40か
らの金属イオン濃度が基準値、たとえば200g/l以
上かどうかが判断される。これが200g/l以上であ
れば、ステップa3で一定量、たとえば1m3の酸洗液
が第1ポンプ16によって中継槽28に抜出される。ス
テップa4で抜出された酸洗液に相当する硝酸、たとえ
ば600g/lの濃度の硝酸が100リットル補給され
る。ステップa5で分析手段40からの硝酸濃度が基準
値、たとえば50g/l以下かどうかが判断される。硝
酸濃度が50g/l以下のときは、ステップa6で一定
量の硝酸、たとえば600g/lの濃度の硝酸が100
リットル補給される。この硝酸の補給は、基準濃度との
差が計算され、それに見合う量が補給されるのが好まし
いが、10分毎に分析しそれに基づいて補給を行う本装
置の場合は急激な硝酸濃度の変化はないので特別な計算
をせず一定量硝酸が補給される。これは後述の第2酸洗
槽12に硝酸またはフッ酸を供給するときにも適用され
る。
【0030】ステップa7で水を供給するバルブ17が
一定時間開く。バルブ17は、さらに第1酸洗槽11の
液面によって開閉し、第1酸洗槽11の液面を基準の液
面にする。
【0031】ステップa8で10分が経過したかどうか
が判断され、10分が経過していれば、ステップa9に
進み、一連の酸洗処理が終了したかどうかが判断され
る。酸洗処理が終了していなければステップa2に戻
り、終了していればステップa10でエンドとなる。ス
テップa2で金属イオン濃度が200g/l未満のとき
は、ステップa3、ステップa4をバイパスする。また
ステップa5で硝酸濃度が50g/lを超えるときは、
ステップa6をバイパスする。
【0032】前記一連の動作で、金属イオン濃度が20
0g/l未満で、硝酸濃度が50g/l以下のときは、
液が抜出されずに硝酸が補給されるので、理論的には、
第1酸洗槽11の酸洗液が100リットル増加すること
になるが、この量は第1酸洗槽11のデットスペースと
して吸収される。また酸洗液が金属帯に付随して系外に
持出され、第1酸洗槽11の作業温度が約50℃に保持
されているので、液が蒸発することによる液の減少があ
るので、液が第1酸洗槽11から溢れることは通常の作
業ではない。これは後述の第2酸洗槽12についても同
様である。
【0033】次に第2酸洗槽12の酸洗液の分析結果に
よって液の抜取りと補給を制御手段15によって自動的
に行う操作を図7に示すフローチャートを用いて説明す
る。第2酸洗槽12が使われることを指定して、ステッ
プb1でスタートする。ステップb2で分析手段40か
らの金属イオン濃度が基準値、たとえば200g/l以
上かどうかが判断される。これが200g/l以上であ
れば、ステップb3で一定量、たとえば1m3の酸洗液
が第2ポンプ21によって中継槽28に抜出される。ス
テップb4で回収酸槽37に回収酸があるかどうかが判
断され、回収酸があれば、ステップb5に進み、回収酸
ポンプ22が稼働し、回収酸供給バルブ26が開く。バ
ルブ26は、第2酸洗槽12の液面によっても開閉し、
第2酸洗槽12が基準の液面になれば、ポンプ22が停
止し、バルブ26が閉じる。回収酸槽37が空であれ
ば、ステップb6に進み、ステップb3で抜出された液
に相当する硝酸、たとえば600g/lの硝酸が80リ
ットルとフッ酸、たとえば120g/lのフッ酸20リ
ットルとが補給される。ステップb7で分析手段40か
らのフッ酸の濃度が基準値、たとえば2g/l以下かど
うかが判断される。フッ酸濃度が2g/l以下のとき
は、ステップb8で一定量のフッ酸、たとえば120g
/lのフッ酸が20リットル供給される。ステップb9
で分析手段40からの硝酸濃度が基準値、たとえば40
g/l以下かどうかが判断される。硝酸濃度が40g/
l以下のときは、ステップb10で一定量の硝酸、たと
えば600g/lの硝酸が80リットル補給される。ス
テップb11で水を供給するバルブ23が一定時間開
く。バルブ23は、さらに第2酸洗槽12の液面によっ
て開閉し、第2酸洗槽12の液面を基準の液面にする。
ステップb12で10分が経過されたかどうかが判断さ
れ、10分が経過していれば、ステップb13に進み、
一連の酸洗処理が終了したかどうかが判断される。酸洗
処理が終了していなければステップb2に戻り、終了し
ていればステップb14でエンドとなる。ステップb2
で金属イオン濃度が200g/l未満のときは、ステッ
プb3〜ステップb6をバイパスする。またステップb
4でフッ酸濃度2g/lを超えるときはステップb8
を、ステップb9で硝酸濃度が40g/lを超えるとき
はステップb10をそれぞれバイパスする。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯の
脱スケールのために硝酸によって酸洗する第1酸洗槽
と、硝酸とフッ酸との混酸によって酸洗する第2酸洗槽
とを備えた酸洗装置において、各酸洗槽から抜取られた
金属イオンを含んだ酸洗液を、イオン交換膜によって金
属イオンを除去して酸成分を回収し、回収した回収酸を
第2酸洗槽に返すことによって、回収酸を余剰に発生さ
せずに酸の濃度を一定にし、酸を有効に利用して、酸洗
液の廃棄に必要な中和処理を省略できる。またイオン交
換膜から構成される高価な酸回収手段を酸洗系統が2系
統あるにもかかわらず1系統で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の第1酸洗槽11と第2酸洗
槽12と金属帯1との関係を示す図である。
【図2】酸洗液の流れを示す系統図である。
【図3】酸回収手段30の作用を説明する説明図であ
る。
【図4】第2酸洗槽12と分析手段40との関係を説明
する説明図である。
【図5】酸洗液をアルカリ滴定したときの電気伝導度と
液温の変化を示すグラフである。
【図6】制御手段15によって第1酸洗槽11の液の抜
取りと補給との動作を説明するフローチャートである。
【図7】制御手段15によって第2酸洗槽12の液の抜
取りと補給との動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1a,1b 金属帯 3,4 可動浸漬ローラ 11 第1酸洗槽 12 第2酸洗槽 13 電極 15 制御手段 16 第1ポンプ 21 第2ポンプ 22 回収酸ポンプ 28 中継槽 30 酸洗手段 31 隔壁 33 陰イオン交換膜 37 回収酸槽 38 廃酸処理装置 40 分析手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 1/36 B01D 61/24 B08B 3/14 C23G 1/08 C23G 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝酸から成る酸洗液によって金属帯を電
    極間に連続通板して酸洗する第1酸洗槽と、硝酸とフッ
    酸との混酸から成る酸洗液によって金属帯を浸漬して酸
    洗する第2酸洗槽とを備えた酸洗装置を準備し、 金属帯がフェライト系ステンレス鋼帯であるときには、
    前記第1酸洗槽によって酸洗し、金属帯がオーステナイ
    ト系ステンレス鋼帯であるときには、前記第2酸洗槽に
    よって酸洗し、 第1および第2酸洗槽の酸洗液を槽外に導き、陰イオン
    交換膜から成る酸回収手段によって金属イオンを除去し
    て、硝酸およびフッ酸を回収し、この回収した回収酸を
    第2酸洗槽に返すことを特徴とする金属帯の酸洗装置に
    おける酸回収方法。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2酸洗槽内の酸洗液の
    酸濃度、フッ素イオン濃度および金属イオン濃度を測定
    し、これらが定められた濃度範囲になるように、第1お
    よび第2酸洗槽の酸洗液を槽外に導き、第1酸洗槽に硝
    酸および水を、第2酸洗槽に硝酸、水、フッ酸および前
    記回収酸を補給することを特徴とする請求項1記載の金
    属帯の酸洗装置における酸回収方法。
  3. 【請求項3】 硝酸を貯留する酸洗槽内に電極を設け、
    その電極間を連続通板するフェライト系ステンレス鋼帯
    を浸漬する第1酸洗槽と、 硝酸とフッ酸を貯留する酸洗槽内に、連続通板するオー
    ステナイト系ステンレス鋼帯を浸漬する第2酸洗槽と、 前記第1酸洗槽または第2酸洗槽内の酸洗液の一部を抜
    出して、各酸洗液の酸濃度、フッ素イオン濃度および金
    属イオン濃度を分析する分析手段と、 酸洗液を貯留する中継槽と、 前記第1酸洗槽の酸洗液を前記中継槽に送る第1ポンプ
    と、 前記第2酸洗槽の酸洗液を前記中継槽に送る第2ポンプ
    と、 前記中継槽の酸洗液を第3ポンプを介して受入れ、酸洗
    液中の金属イオンを除去して酸を回収する陰イオン交換
    膜から構成される酸回収手段と、 回収された回収酸を貯留する回収酸槽と、 硝酸および水を第1酸洗槽に供給する第1供給手段と、 硝酸、フッ酸、水および回収酸槽の回収酸を第2酸洗槽
    に供給する第2供給手段と、 前記分析手段からの第1酸洗槽の酸洗液の各成分濃度が
    定められた濃度範囲になるように、第1ポンプおよび第
    1供給手段を制御し、第2酸洗槽の各成分濃度が定めら
    れた濃度範囲になるように第2ポンプおよび第2供給手
    段を制御する制御手段とから成ることを特徴とする金属
    帯の酸洗装置。
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