JP3339292B2 - 自動車用サイドモール - Google Patents

自動車用サイドモール

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JP3339292B2
JP3339292B2 JP04778596A JP4778596A JP3339292B2 JP 3339292 B2 JP3339292 B2 JP 3339292B2 JP 04778596 A JP04778596 A JP 04778596A JP 4778596 A JP4778596 A JP 4778596A JP 3339292 B2 JP3339292 B2 JP 3339292B2
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嗣典 杉浦
順二 小泉
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
ポリマーアロイをベースポリマーとする成形材料で押出
し成形されてなる自動車用サイドモール(以下、単に
「サイドモール」と称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】サイドモールは、車体板金に装着されて
使用され、温度差の大きな雰囲気に曝されるとともに、
他物体との干渉も多い。このため、寸法安定性(低線膨
張率)と共に耐擦傷性も要求される。
【0003】そして、サイドモールは、長尺成形品であ
るため、生産性の見地から、押出し成形により製造する
ことが望ましい。そして、当該押出し成形材料として
は、従来はポリ塩化ビニル(PVC)をベースポリマー
とするものが主流あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PVC成形材
料は、可塑剤を多量に含有し、耐候性(光劣化及び可塑
剤の揮散による)・再利用性等において問題があるとと
もに、比重も1.3前後と大きい。
【0005】そこで、耐候性に優れ、再利用が容易で、
しかも、軽量なポリオレフィン系成形材料で、サイドモ
ールを押出し成形することが考えられる。
【0006】しかし、サイドモールを押出し成形しよう
とすると、作業性良好に押出し成形し難いとともに、反
りが発生しやすい。
【0007】作業性が良好でないのは、ポリオレフィン
系成形材料は、押出しに際して押出しダイと取り位置の
間で垂れ下がり現象が発生し易いためである。また、反
りの理由は、厚肉部と薄肉部とでは、押出し成形後の冷
却速度の相違により長手方向の収縮においても差が発生
するためである。
【0008】従って、ポリオレフィン系成形材料で押出
し成形したサイドモールは、実生産されていないのが現
状である。
【0009】本発明の目的は、上記にかんがみて、ポリ
オレフィン系成形材料を用いて押出し成形により実生産
可能な新規なサイドモールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1に係る本発明のサイドモールは、上記課題
を下記構成により解決するものである。
【0011】ポリオレフィン系ポリマーをベースポリマ
ーとする成形材料で押出し成形されてなるサイドモール
であって、ポリオレフィン系ポリマーが、ブロックPP
とEORとを、前者/後者=70/30〜40/60の
ブレンド比率(重量比)で混合したものであり、ブロッ
クPPのMFR:1〜10g/10分、EORのMF
R:2g/10分以下である、ことを特徴とする。
【0012】(2)請求項2に係る本発明のサイドモール
は、上記課題を下記構成により効果的に解決するもので
ある。
【0013】上記(1) のサイドモールにおいて、成形材
料に、さらに、タルクが2〜15phr配合されている
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
詳細に説明をする。なお、配合単位は、特に断らない限
り、重量単位である。また、括弧内の比較例及び実施例
は、後述の試験例におけるものである。
【0015】(1) 本発明は、ポリオレフィン系ポリマー
をベースポリマーとする成形材料で押出し成形されてな
る新規なサイドモールである。
【0016】(2)本発明は、上記ポリオレフィン系ポリ
マーが、ブロックPPとEORとを、前者/後者=70
/30〜40/60(望ましくは、65/35〜45/
55)のブレンド比率で混合したものであることを第一
の要件とする。
【0017】ここで、ブロックPP以外のPPを使用す
ると実用許容範囲内の反り性が得難いためである。例え
ば、押出し成形において、ホモPPの場合、反り性及び
作業性が大きくなり(比較例2参照)、また、ランダム
PPの場合、垂れ下がり性が大きくなって作業性に問題
が発生し易い(比較例3参照)。即ち、それぞれサイド
モールの実生産を困難とする。
【0018】また、ブロックPP(樹脂成分)とEOR
(ゴム成分)との混合比を上記範囲内とするのは、主と
して、二価的物性である線膨張係数と耐擦傷性とのバラ
ンスを採るためである。即ち、ブロックPPの比率が高
くなると、耐擦傷性は優れる傾向にあるが線膨張係数が
高くなる傾向にある(実施例1〜3参照)。逆に、EO
Rの比率が高くなると、線膨張係数が低くなるが、耐擦
傷性は劣る傾向にある。
【0019】また、ブロックPPとしては、一般に耐衝
撃グレードとして上市されているものを使用する。上市
されているもののエチレン含量は、通常、2〜10wt%
の範囲である。2wt%未満では、耐衝撃性を得難く、1
0wt%を越えると、PPの本来有する剛性引張強度を確
保し難くなるためと推定される。
【0020】また、EORには、エチレン−αオレフィ
ン二元共重合体ゴム、及び、エチレン−αオレフィン−
非共役ジエン三元共重合体ゴムが含まれる。具体的に
は、エチレンプロピレン二元共重合体ゴム(EPM)、
エチレンブテン二元共重合体ゴム(EBM)が望まし
い。
【0021】上記α−オレフィンとしては、炭素数、3
〜12の、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、4−メチルペンテン−1等を使用可能
である。なお、部分・全部架橋タイプを使用する場合
は、微量の非共役ジエン(エチリデンノルボルネン、ジ
シクロペンタジエン等)を第三成分として共重合させた
ものを使用する。
【0022】EORのα−オレフィン量は15〜75wt
%のものが用いられる。特に、25〜45wt%の場合、
反り性が小さくなり好ましい。
【0023】(3) 本発明は、ブロックPPのMFR:1
〜10g/10分(望ましくは1〜5g/10分)、E
ORのMFR:2g/10分(望ましくは0.5〜1.
5g/10分)以下とすることを、第二の要件とする。
【0024】ここで、MFRは、230℃で21.18
Nの力を受けたとき、所定のオリフィスから押出される
量のg数を言う(ASTM D 1238 )。
【0025】ブロックPP及びEORの各MFRが高す
ぎると、押出し時の垂れ下がり性が発生し易く(表1の
比較例)、また、MFRが低過ぎると、押出し成
形が困難となる(特に、主体となるブロックPPの場
合)。
【0026】(4) 本発明は、上記構成において、成形材
料に、さらに、タルクを2〜20phr(望ましくは、
5〜15phr)配合することを付加的要件とする。
【0027】タルクの配合は、線膨張率の低下に寄与す
る(実施例2・4参照)。タルクの配合量が20phr
を越えると、耐擦傷性に問題が発生し易くなる。(比較
参照) (5)上記ポリオレフィン系の成形材料を使用して、サイ
ドモールを押出成形する。
【0028】成形は単軸、二軸異方向、二軸同方向等に
よる押出成形が可能である。
【0029】こうして押出し成形したサイドモール12
は、所定長に裁断して、図例の如く、両面テープ14等
と使用して、車体板金16に装着する。
【0030】
【発明の効果】本発明のサイドモールは、上記の如く、
ブロックPPとEORとを、前者/後者=70/30〜
40/60のブレンド比率(重量比)で混合したもので
あり、ブロックPPのMFR:1〜10g/10分、E
ORのMFR:2g/10分以下であるポリオレフィン
系ポリマーをベースポリマーとする成形材料で押出し成
形されているため、後述の実施例で支持される如く、下
記のような効果を奏する。
【0031】サイドモールを、反りが少なく押出し成形
でき、かつ、押出し成形に際して垂れ下がり性も少なく
押出し作業性が良好である。しかも、該サイドモール
は、線膨張率も許容範囲内に押えられており、耐擦傷性
も実用レベル内にあり、両二価的物性のバランスが採れ
ている。
【0032】さらに、成形材料にタルクを配合した場合
は、線膨張率がさらに抑制でき、サイドモールの寸法安
定性が増大して望ましい。
【0033】従って、ポリオレフィン系成形材料を用い
て押出し成形によりサイドモールを実生産可能となる。
【0034】
【試験例】
(1) 以下、本発明の効果を確認するために、比較例と共
に行った実施例について説明をする。
【0035】表1に示す配合処方の各成形材料を使用し
て各サイドモールを、二軸押出成形機((株)池貝製)
を用いて、下記成形条件により図1に示す断面のサイド
モール(テスト用素材)を押出成形した。
【0036】成形条件…スクリュー仕様(L/D:1
8、径:65mm)、シリンダ温度(供給部:160℃、
中部:170℃、前部:180℃) (2)上記テスト用素を使用して、下記項目・仕様の試
験を行った。
【0037】比重…JIS K 7112 A法に準拠して行っ
た。
【0038】線膨張係数…試験片を2℃/分の条件で
昇温しながら熱応力歪み測定機「SSC-5000」 (日本電子
社製)により計測した。
【0039】反り性…押出し成形したサイドモールに
ついて、1000mm当たりの反り量を下記基準により判
定した。
【0040】 ○:公差±3mm以内、 Χ:公差±3mmを越える。
【0041】耐擦傷性…爪により引っ掻いて、下記基
準により判定した。
【0042】○:傷が目立たない、 Χ:傷が目立つ。
【0043】作業性(垂れ下がり性)…サイドモール
の押出し成形に際しての、作業性により下記基準により
判定した。
【0044】○:垂れ下がりが大きく、押出し品の取り
扱い作業性が悪い。
【0045】Χ:垂れ下がりが小さく、押出し品の取り
扱い作業性良好である。
【0046】(3) 上記試験結果を表1に示す。本発明の
要件を満たす各実施例からなるサイドモールは、比重が
小さいことは勿論、線膨張率と耐擦傷性とのバランスが
採れた物性を示すとともに、サイドモールの反り性も小
さく、さらには、押出し時の垂れ下がりも小さく押出し
品の取扱作業性が良好なことが分かる。これに対して各
比較例の組成物からなる成形品は、これらの特性のバラ
ンスが採れていないことが分かる。
【0047】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するサイドモールの一例を示す断
面図。
【符号の説明】 12 サイドモール 14 両面テープ 16 車体板金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08 B60R 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系ポリマーをベースポリ
    マーとする成形材料で押出し成形されてなる自動車用サ
    イドモールであって、 前記ポリオレフィン系ポリマーが、エチレンをコモノマ
    ーとするブロック型ポリロピレン(以下「ブロックP
    P」と称す。)と非晶性エチレン−αオレフィン系共重
    合体(以下「EOR」と称す。)とを、前者/後者=7
    0/30〜40/60のブレンド比率(重量比)で混合
    したものであり、 前記ブロックPPMFR(230℃、21.18
    N):1〜10g/10分であり、前記EORMFR
    (230℃、21.18N):0.5〜1.5g//1
    0分でかつムーニー粘度:50ML1+4(100℃)
    超である、 ことを特徴とする自動車用サイドモール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記成形材料に、さ
    らに、平均粒径80μm未満のタルクが2〜15phr配合
    されていることを特徴とする自動車用サイドモール。
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