JP3339203B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

電動機制御装置

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JP3339203B2
JP3339203B2 JP24298894A JP24298894A JP3339203B2 JP 3339203 B2 JP3339203 B2 JP 3339203B2 JP 24298894 A JP24298894 A JP 24298894A JP 24298894 A JP24298894 A JP 24298894A JP 3339203 B2 JP3339203 B2 JP 3339203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電動機に電源を供給
して電動機を回転させる電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機の駆動コイルに過電流が流
れるのを防止するなどのために、電動機の駆動電流を検
出する駆動電流検出手段を備えた電動機制御装置が存在
していたが、このような従来の電動機制御装置において
は、駆動電流検出手段により検出された検出値と電動機
の回転数との特性を調整する調整手段は設けられていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動機制御装置
は、駆動電流検出手段により検出された検出値と電動機
の回転数との特性を調整する調整手段が設けられていな
かったので、電動機の各種構成部品の特性、組立精度、
駆動コイルの巻数などのばらつきに起因して、駆動電流
検出手段により検出された検出値と電動機の回転数との
特性が所望の特性にならないことがあった。例えば、フ
ァンモータを制御する電動機制御装置において、ファン
モータの回転数と駆動電流とからファンの設置された空
気流路の流路抵抗を演算し、その演算結果を利用して風
量を一定に制御したいような場合、駆動電流と回転数と
の関係は、流路抵抗が一定であっても電動機の特性が異
なれば異なってしまうので、電動機の特性のばらつきに
起因する誤差を修正すべく、電動機制御装置に備えられ
た駆動電流検出手段により検出された検出値と電動機の
回転数との特性を精度良く調整する必要がある。しかし
従来の電動機制御装置では、このような調整ができない
という課題があった。
【0004】本願発明は上記の点に鑑みて提案されたも
ので、駆動電流検出手段により検出された検出値と電動
機の回転数との特性を任意に調整可能な電動機制御装置
を提供することを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0006】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、ファンを駆動する電動機の回転数を検出する回転数
検出手段と、前記電動機の駆動電流に関する情報を検出
する駆動電流検出手段と、流路抵抗をパラメータとした
1または2以上の前記駆動電流に関する情報と前記回転
数との特性が予め記憶された記憶手段と、検出された前
記電動機の回転数および駆動電流に関する情報と前記記
憶手段に記憶された特性とから前記流路抵抗を求める流
路抵抗取得手段と、前記流路抵抗取得手段で求められた
流路抵抗に基づいて前記電動機の回転数を制御する制御
手段と、を備えた電動機制御装置において、前記駆動電
流検出手段に、当該駆動電流検出手段で検出される駆動
電流に関する情報と前記回転数検出手段で検出される回
転数とで決定される特性と前記記憶手段に記憶された特
性とのずれを調整する調整手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0007】また、本願の請求項2に記載した発明は、
請求項1に記載の電動機制御装置において、前記調整手
段は、前記電動機の駆動電流に関する情報と回転数との
特性のレベルを調整する第1の調整手段と、前記電動機
の駆動電流に関する情報と回転数との特性の傾きを調整
する第2の調整手段とからなることを特徴としている。
【0008】また、本願の請求項3に記載した発明は、
請求項2に記載の電動機制御装置において、前記調整手
段は、前記駆動電流検出手段で検出される駆動電流量を
電圧に変換する電流・電圧変換回路と、基準電圧を発生
させると共に、その基準電圧を調整するための第1の調
整手段を有する基準電圧回路と、前記電流・電圧変換回
路の出力と前記基準電圧回路の出力との差を増幅する増
幅回路と、この増幅回路の出力を入力側に帰還させると
共に、その帰還率を調整するための第2の調整手段を有
する帰還回路とを備え、前記第1の調整手段によって前
記増幅回路の出力に関する値と前記電動機の回転数との
特性のレベルの調整を行い、前記第2の調整手段によっ
て前記増幅回路の出力に関する値と前記電動機の回転数
との特性の傾きの調整を行うものであることを特徴とし
ている。
【0009】
【発明の作用および効果】上記請求項1に記載した発明
によれば、駆動電流検出手段が、電動機の駆動電流に関
する情報を検出する。そして調整手段が、駆動電流検出
手段により検出され検出値と回転数検出手段で検出さ
れる電動機の回転数とで決定される特性と記憶手段に記
憶された特性とのずれを調整する。したがって、電動機
の各種構成部品の特性、組立精度、駆動コイルの巻数な
どにばらつきがあっても、調整手段を適切に設定するこ
とにより、所望の検出値を得ることができる。すなわ
、ファンモータを制御する電動機制御装置において、
ファンモータの回転数と駆動電流とからファンの設置さ
れた空気流路の流路抵抗を演算し、その演算結果を利用
して風量を一定に制御したいような場合、駆動電流と回
転数との関係は、流路抵抗が一定であっても電動機の特
性が異なれば異なってしまうので、電動機の特性のばら
つきに起因する誤差を修正すべく、電動機制御装置に備
えられた駆動電流検出手段により検出された検出値と電
動機の回転数との特性を精度良く調整する必要がある
が、このような調整を、調整手段により任意に行うこと
ができる。
【0010】上記請求項2に記載した発明によれば、駆
動電流検出手段が、電動機の駆動電流に関する情報を検
出する。そして第1の調整手段が、駆動電流検出手段に
より検出され検出値と回転数検出手段で検出される
動機の回転数との特性のレベルを調整し、第2の調整手
段が、駆動電流検出手段により検出され検出値と回転
数検出手段で検出される電動機の回転数との特性の傾き
を調整する。したがって、駆動電流検出手段により検出
され検出値と回転数検出手段で検出される電動機の回
転数との特性のレベルと傾きとの双方を個別に調整でき
ることから、電動機制御装置に備えられた駆動電流検出
手段により検出され検出値と回転数検出手段で検出さ
れる電動機の回転数との特性の調整をより精度良く自在
に行うことができる。
【0011】上記請求項3に記載した発明によれば、電
流・電圧変換回路が、電動機の駆動電流量を電圧に変換
し、基準電圧回路が、基準電圧を発生させ、増幅回路
が、電流・電圧変換回路の出力と基準電圧回路の出力と
の差を増幅し、帰還回路が、増幅回路の出力を入力側に
帰還させる。そして、第1の調整手段が、基準電圧回路
により発生される基準電圧を調整し、第2の調整手段
が、帰還回路による帰還率を調整する。したがって、第
1の調整手段によって増幅回路の出力に関する値と電動
機の回転数との特性のレベルを調整でき、第2の調整手
段によって増幅回路の出力に関する値と電動機の回転数
との特性の傾きを調整できる。すなわち、電動機制御装
置に備えられた増幅回路から出力される駆動電流の検出
値と電動機の回転数との特性の調整を精度良く自在に行
うことができる。
【0012】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0013】図2は、本願発明に係る電動機制御装置に
よって制御される電動機の分解斜視図であって、電動機
1は、永久磁石からなるロータ2やホール素子基板3な
どを備えている。環状板状のホール素子基板3には、図
3に示すように、ロータ2に対向する面に複数(本実施
例では3個)のホール素子4が円周方向等間隔おきに配
置されている。このホール素子4は、ロータ2の磁界を
検出することによりロータ2の回転位置を検出し、駆動
電流をスイッチングするために用いるものである。すな
わち、電動機1は直流電動機であり、より正確には永久
磁石形同期電動機である。
【0014】図4は、電動機1の回路図であって、電動
機1は、ホール素子4と、スイッチング制御手段6と、
端子7〜11と、駆動コイルU,V,Wと、トランジス
タQ1〜Q16と、ダイオードD1〜D6と、レジスタ
R1〜R29と、キャパシタC1とを備えている。IC
からなるスイッチング制御手段6は、ホール素子4から
の検出信号に基づいてトランジスタQ1〜Q6をオン・
オフさせ、スイッチング制御を行う。端子7には直流電
圧VCCが入力され、スイッチング制御手段6などに供
給される。端子8は接地されている。端子9からはスイ
ッチング制御手段6からトランジスタQ16を介して電
動機1の回転数に応じた回転パルスVFGが出力され
る。端子10には駆動電圧VDCが印加され、駆動コイ
ルU,V,Wに供給される。電動機1の回転数は端子1
0に印加される駆動電圧VDCによって決定される。端
子11からは駆動コイルU,V,Wに流れる駆動電流が
出力される。なお、電動機1の回路構成は周知であるの
で、具体的な接続状態の説明は省略する。
【0015】図1は、本願発明に係る電動機制御装置の
要部の回路図であって、電動機制御装置のうち駆動電流
検出手段および調整手段の部分を示している。この駆動
電流検出手段および調整手段は、電動機1に内蔵されて
おり、入力端子13と、出力端子14と、カレントトラ
ンスCT1と、演算増幅器OP1,OP2と、可変抵抗
器VR1,VR2と、レジスタR30〜R35と、キャ
パシタC2,C3とを備えている。入力端子13は、カ
レントトランスCT1を介して接地されていると共に、
電動機1の端子11に接続されている。すなわち、電動
機1の駆動コイルU,V,Wを流れた駆動電流は、カレ
ントトランスCT1を通って電源に帰る。カレントトラ
ンスCT1の出力端にはレジスタR30が接続されてお
り、このレジスタR30の一端は接地されている。レジ
スタR30の他端は演算増幅器OP1の非反転入力端に
接続されている。演算増幅器OP1の反転入力端はレジ
スタR31を介して接地されており、演算増幅器OP1
の出力端と反転入力端との間にはレジスタR32とキャ
パシタC2との並列回路が接続されている。演算増幅器
OP1の出力端はレジスタR34を介して演算増幅器O
P2の反転入力端に接続されており、直流電圧VCCと
接地との間にはレジスタR33と可変抵抗器VR1との
直列回路が介装されている。可変抵抗器VR1の摺動子
は演算増幅器OP2の非反転入力端に接続されており、
演算増幅器OP2の出力端は出力端子14と可変抵抗器
VR2の一端とに接続されている。可変抵抗器VR2の
他端は、レジスタR35とキャパシタC3との並列回路
を介して演算増幅器OP2の反転入力端に接続されてい
る。
【0016】カレントトランスCT1と演算増幅器OP
1とレジスタR30〜R32とキャパシタC2とは、電
動機1の駆動電流量を電圧に変換する電流・電圧変換回
路を構成している。レジスタR33と可変抵抗器VR1
とは、基準電圧を発生させる基準電圧回路を構成してい
る。演算増幅器OP2とレジスタR34とは、電流・電
圧変換回路の出力と基準電圧回路の出力との差を増幅す
る増幅回路を構成している。可変抵抗器VR2とレジス
タR35とキャパシタC3とは、増幅回路の出力を入力
側に帰還させる帰還回路を構成している。可変抵抗器V
R1は、基準電圧回路により発生された基準電圧を調整
するための第1の調整手段を構成している。可変抵抗器
VR2は、帰還回路による帰還率を調整するための第2
の調整手段を構成している。
【0017】図5は、本願発明に係る電動機制御装置を
備えた給湯装置の概略構成図であって、給湯装置のケー
シング16の内部には、バーナ17と熱交換器18とが
配置されている。ケーシング16に連続するファンケー
ス16aの内部には、上記電動機1により駆動されるシ
ロッコファン19が設置されており、ケーシング16の
上部には、排気口20が形成されている。バーナ17に
は、ガスあるいは石油などの燃料を供給するための燃料
供給管21が接続されており、熱交換器18には、水を
供給するための給水管22が接続されている。燃料供給
管21および給水管22にはバルブ23,24が介装さ
れており、これらバルブ23,24は給湯制御部25に
より制御される。
【0018】電動機制御装置は、給湯制御部25からの
燃料供給量に応じた信号に基づいて必要送風量を演算す
る送風量演算手段26と、上記調整手段を備えた上記駆
動電流検出手段27と、電動機1からの回転数パルスに
基づいて電動機1の回転数を検出する回転数検出手段2
8と、回転数検出手段28による検出値と駆動電流検出
手段27による検出値とからケーシング16内の空気流
路の抵抗を演算する流路抵抗演算手段29と、流路抵抗
演算手段29による演算結果に基づいて、送風量演算手
段26により演算された風量が得られる電動機1の回転
数を演算する回転数演算手段30と、回転数演算手段3
0により得られた回転数となるように電動機1の駆動電
圧を制御するモータ制御手段31とを備えている。な
お、送風量演算手段26と流路抵抗演算手段29と回転
数演算手段30とは、マイクロコンピュータ32により
実現されている。
【0019】次に動作を説明する。先ず、図4に回路図
を示した電動機1の動作について述べる。いま、電動機
1のロータ2が回転しているものとすると、ホール素子
4がロータ2の磁界を検出して、ロータ2の回転に応じ
た所定の検出信号をスイッチング制御手段6に出力す
る。これによりスイッチング制御手段6が、トランジス
タQ13,Q14,Q15を介してトランジスタQ1,
Q2,Q3を制御し、さらにトランジスタQ4,Q5,
Q6を制御することにより、駆動コイルU,V,Wに流
れる駆動電流を切り換えてロータ2の回転を継続させ
る。すなわち、スイッチング制御手段6が、ロータ2の
1回転についてトランジスタQ1〜Q6を図6に示すよ
うなタイミングでオン・オフさせる。これにより駆動コ
イルU,V,Wには、図7に示すようなタイミングで駆
動電流が流れ、磁界が順次切り換わることによりロータ
2の回転が継続する。駆動コイルU,V,Wに流れる駆
動電流の方向を図8に矢印で示す。ロータ2の回転速度
は、端子10に印加される駆動電圧VDCに応じて変化
する。また、トランジスタQ2,Q14と同時にトラン
ジスタQ16がオンし、端子9が接地電位になる。すな
わち、端子9はロータ2の1回転について2回ローレベ
ルになり、回転パルスVFGとして出力される。なお、
図7の(a)〜(f)と図8の(a)〜(f)とは対応
しており、同じ符号が同じ期間であることを表してい
る。例えば、期間(a)においては、トランジスタQ
1,Q5がオンし、駆動電流は駆動コイルUを流れた後
に駆動コイルVを流れて駆動電流検出手段27に供給さ
れる。
【0020】次に、図1に回路図を示した調整手段およ
び駆動電流検出手段27の動作について述べる。電動機
1の駆動コイルU,V,Wを流れた駆動電流は、電動機
1の端子11から駆動電流検出手段27の入力端子13
に流入し、カレントトランスCT1を通って電源に帰
る。したがってカレントトランスCT1には駆動電流に
応じた電圧が誘起され、これがレジスタR30に印加さ
れ、演算増幅器OP1の非反転入力端に入力される。演
算増幅器OP1は、非反転入力端に入力された電圧をレ
ジスタR31,R32で決まる増幅率で増幅し、レジス
タR34を介して演算増幅器OP2の反転入力端に供給
する。これにより演算増幅器OP2は、演算増幅器OP
2の非反転入力端に入力される電圧と演算増幅器OP1
の出力電圧との差電圧を、可変抵抗器VR2とレジスタ
R34,R35とによって決まる増幅率で増幅し、検出
電圧Eとして出力端子14に出力する。この検出電圧E
は流路抵抗演算手段29に供給される。
【0021】ここで、演算増幅器OP2の非反転入力端
に入力される電圧は、第1の調整手段を構成する可変抵
抗器VR1の摺動子を移動させることにより変化する。
すなわち、可変抵抗器VR1の摺動子を移動させると、
演算増幅器OP2によって増幅される、演算増幅器OP
1の出力電圧との差電圧が変化するので、カレントトラ
ンスCT1を流れる駆動電流と出力端子14に表れる検
出電圧Eとの関係が変化する。したがって、図9に示す
ように、電動機1の回転数Nと出力端子14に表れる検
出電圧Eとの関係は、可変抵抗器VR1の摺動子を移動
させることにより、例えば実線の状態から破線の状態へ
とレベルがシフトする。この結果、個々の電動機1の回
転数と駆動電流との特性のレベルにばらつきがある場
合、それを可変抵抗器VR1により調整して出力端子1
4に所望の検出電圧Eが得られる。
【0022】また、第2の調整手段を構成する可変抵抗
器VR2の摺動子を移動させると、可変抵抗器VR2の
抵抗値が変化するので、帰還率が変化し、演算増幅器O
P2の増幅率が変化することから、カレントトランスC
T1を流れる駆動電流と出力端子14に表れる検出電圧
Eとの関係が変化する。したがって、図10に示すよう
に、電動機1の回転数Nと出力端子14に表れる検出電
圧Eとの関係は、可変抵抗器VR2の摺動子を移動させ
ることにより、例えば実線の状態から破線の状態へと傾
きが変化する。この結果、個々の電動機1の回転数と駆
動電流との特性の傾きにばらつきがある場合、それを可
変抵抗器VR2により調整して出力端子14に所望の検
出電圧Eが得られる。
【0023】このように、可変抵抗器VR1,VR2を
適切に設定することにより、電動機1の回転数Nと出力
端子14に表れる検出電圧Eとの特性を精度良く自在に
可変できる。
【0024】次に、図5に回路ブロック図を示した電動
機制御装置の動作について、図11に示すフローチャー
トを参照しながら述べる。電動機1の起動時には、先ず
送風量演算手段26が、給湯制御部25からの燃料供給
量に応じた信号に基づいて、必要な送風量を演算する
(ステップS1)。すなわち、燃焼に必要な二次空気の
量は燃焼量に応じて決まるので、所要送風量は燃料供給
量により決定される。
【0025】そして回転数演算手段30が、予め決めら
れた例えば3000回転の初期回転数をモータ制御手段
31に指示する(ステップS2)。これは、実際に電動
機1を回転させて、以降の制御を実行するのに必要なデ
ータを得るためである。これによりモータ制御手段31
が、3000回転に対応する駆動電圧VDCを電動機1
の端子10に供給する。これにより電動機1が、駆動電
圧VDCに応じてほぼ3000回転で回転し、同じ回転
速度でシロッコファン19が回転する。
【0026】そして流路抵抗演算手段29が、回転数検
出手段28により検出された電動機1の回転数Nに応じ
た信号と、上記調整手段を備えた駆動電流検出手段27
により検出された電動機1の駆動電流に応じた検出電圧
Eとから、ケーシング16内の流路抵抗Φを演算する
(ステップS3)。すなわち、電動機1の回転数Nと駆
動電流Iとの関係は、図12に示すように、流路抵抗Φ
に応じて変化するので、回転数Nと駆動電流Iと流路抵
抗Φとの関係のデータをメモリなどに保持しておくこと
により、回転数Nと駆動電流Iとから流路抵抗Φを決定
できる。例えば、回転数NがN1のときに駆動電流Iが
I0になり、あるいは回転数NがN2のときに駆動電流
IがI1になれば、流路抵抗ΦがΦ1であると判断で
き、回転数NがN0のときに駆動電流IがI0になれ
ば、流路抵抗ΦがΦ0であると判断できる。なお、Φ0
はΦ1よりも小さい。
【0027】そして回転数演算手段30が、送風量演算
手段26により演算された必要送風量と流路抵抗演算手
段29により演算されたケーシング16内の流路抵抗Φ
とから、電動機1すなわちシロッコファン19の適正回
転数を演算する(ステップS4)。すなわち、電動機1
の回転数Nとシロッコファン19による送風量Fとの関
係は、図12に示すように、流路抵抗Φに応じて変化す
るので、送風量Fと流路抵抗Φと回転数Nとの関係のデ
ータをメモリなどに保持しておくことにより、送風量F
と流路抵抗Φとから回転数Nを決定できる。例えば、流
路抵抗ΦがΦ1であり、必要な送風量FがF0,F1,
F2であれば、適正な回転数NはN0,N1,N2であ
ると判断できる。また、流路抵抗ΦがΦ0であり、必要
な送風量FがF2であれば、適正な回転数NはN0であ
ると判断できる。
【0028】そして回転数演算手段30が、演算の結果
得られた電動機1の回転数に応じた信号をモータ制御手
段31に出力する(ステップS5)。これによりモータ
制御手段31が、回転数演算手段30により指示された
回転数と回転数検出手段28により検出された現在の回
転数とを比較し、電動機1を回転数演算手段30により
指示された回転数で回転させるための駆動電圧VDCを
電動機1の端子10に供給する。
【0029】そして回転数演算手段30が、ステップS
3からステップS5までの動作を常時繰り返しており、
送風動作が終了すれば処理を終了する。このとき、制御
を例えば3回程度繰り返して適切な送風量が得られ、排
気口20の外の風圧等により流路抵抗が変化したときで
も確実に追従することができる。なお、必要送風量が変
化したときにはステップS1に戻りステップS1〜S6
を繰り返す。これにより電動機1が適切な回転数で回転
し、シロッコファン19により適切な風量が得られるの
で、燃焼に最適な二次空気がバーナ17に供給され、バ
ーナ17による燃焼が良好に行われ、水が加熱されて、
所定の場所に所望の温度の湯が供給される。
【0030】ところで、電動機1の特性のばらつきなど
に起因して、図12における回転数Nおよび流路抵抗Φ
と駆動電流Iとの関係が、図12に示す通常の状態から
ずれてしまい、適切な送風量が確保できない場合があ
る。このような場合、駆動電流検出手段27に備えられ
た調整手段すなわち可変抵抗器VR1,VR2を調整し
て、図9および図10に示すように回転数Nと検出電圧
Eとの特性のレベルや傾きを変化させることにより、適
切な送風量を確保できる。すなわち、流路抵抗演算手段
29により流路抵抗の演算に用いられる駆動電流Iは、
現実の駆動電流Iではなく、駆動電流検出手段27から
の検出電圧Eであるので、駆動電流検出手段27により
回転数Nと検出電圧Eとの特性を調整することにより、
結果として個々の電動機1の回転数Nと駆動電流Iとの
特性のばらつきを補正できるのである。
【0031】駆動電流検出手段27における可変抵抗器
VR1,VR2の調整は、以下の手順で行う。先ず、電
動機1を所定の流路抵抗の状態で、電動機1の回転数を
予め決められた最大値にし、可変抵抗器VR1を調整し
て、検出電圧Eが予め決められた第1の値になるように
する。次に、電動機1の回転数を予め決められた最小値
にし、可変抵抗器VR2を調整して、検出電圧Eが予め
決められた第2の値になるようにする。次に、可変抵抗
器VR1を調整して、検出電圧Eが予め決められた第3
の値になるようにする。次に、電動機1の回転数を予め
決められた最小値にし、可変抵抗器VR2を調整して、
検出電圧Eが予め決められた第3の値になるようにす
る。次に、可変抵抗器VR1の調整と可変抵抗器VR2
の調整とは相互に干渉するため、例えば3回程度繰り返
す必要がある。なお、第1の値と第3の値とは同じでも
よく、第2の値と第4の値とは同じでもよい。
【0032】このように、駆動電流検出手段27により
検出された駆動電流の検出値を用いて流路抵抗演算手段
29により流路抵抗を演算し、それに基づいて電動機1
の回転数を制御するので、各種の原因でケーシング16
内の流路抵抗が変化しても、常に適切な送風量を確保で
きる。また、可変抵抗器VR1,VR2を調整すること
により、電動機1の回転数と駆動電流検出手段27の検
出電圧との特性を調整できるので、電動機1の特性のば
らつきにかかわらず、常に適切な送風量を確保できる。
また、可変抵抗器VR1,VR2を備えた駆動電流検出
手段27を電動機1に内蔵したので、個々の電動機1に
ついて可変抵抗器VR1,VR2の調整作業の一部を予
め行うことができ、給湯装置の設置後に電動機1を交換
するようなときに、可変抵抗器VR1,VR2の調整作
業の一部を省略でき、交換作業を容易かつ迅速に行え
る。
【0033】なお上記実施例では、可変抵抗器VR1,
VR2を備えた駆動電流検出手段27を電動機1に内蔵
したが、可変抵抗器VR1,VR2を備えた駆動電流検
出手段27は電動機1とは別個独立に設けてもよい。
【0034】また上記実施例では、本願発明に係る電動
機制御装置により永久磁石形同期電動機を制御したが、
本願発明に係る電動機制御装置により制御される電動機
は永久磁石形同期電動機に限定されるものではない。
【0035】また上記実施例では、本願発明に係る電動
機制御装置を送風量の制御に用いたが、このような用途
に限定されるものでないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る電動機制御装置の要部の回路図
である。
【図2】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機の分解斜視図である。
【図3】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機に備えられたホール素子基板の外観斜視図で
ある。
【図4】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機の回路図である。
【図5】本願発明に係る電動機制御装置を備えた給湯装
置の概略構成図である。
【図6】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機に備えられた出力トランジスタのオン・オフ
動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機に備えられた駆動コイルの動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図8】本願発明に係る電動機制御装置によって制御さ
れる電動機に備えられた駆動コイルに流れる電流の方向
を説明する説明図である。
【図9】本願発明に係る電動機制御装置に備えられた駆
動電流検出手段の検出電圧と電動機の回転数との特性の
説明図である。
【図10】本願発明に係る電動機制御装置に備えられた
駆動電流検出手段の検出電圧と電動機の回転数との特性
の説明図である。
【図11】本願発明に係る電動機制御装置に備えられた
マイクロコンピュータの動作を説明するフローチャート
である。
【図12】本願発明に係る電動機制御装置によって制御
される電動機の回転数と駆動電流と流路抵抗と送風量と
の特性の説明図である。
【符号の説明】
1 電動機 27 駆動電流検出手段 VR1 可変抵抗器 VR2 可変抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 H02P 6/00 F23N 3/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンを駆動する電動機の回転数を検出
    する回転数検出手段と、 前記電動機の駆動電流に関する情報を検出する駆動電流
    検出手段と、 流路抵抗をパラメータとした1または2以上の前記駆動
    電流に関する情報と前記回転数との特性が予め記憶され
    た記憶手段と、 検出された前記電動機の回転数および駆動電流に関する
    情報と前記記憶手段に記憶された特性とから前記流路抵
    抗を求める流路抵抗取得手段と、 前記流路抵抗取得手段で求められた流路抵抗に基づいて
    前記電動機の回転数を制御する制御手段と、を備えた
    動機制御装置において、前記駆動電流検出手段に、当該駆動電流検出手段で検出
    される駆動電流に関する情報と前記回転数検出手段で検
    出される回転数とで決定される特性と前記記憶手段に記
    憶された特性とのずれを 調整する調整手段を設けたこと
    を特徴とする、電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、前記電動機の駆動電流
    に関する情報と回転数との特性のレベルを調整する第1
    の調整手段と、前記電動機の駆動電流に関する情報と
    転数との特性の傾きを調整する第2の調整手段とからな
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電動機制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、前記駆動電流検出手段
    で検出される駆動電流量を電圧に変換する電流・電圧変
    換回路と、基準電圧を発生させると共に、その基準電圧
    を調整するための第1の調整手段を有する基準電圧回路
    と、前記電流・電圧変換回路の出力と前記基準電圧回路
    の出力との差を増幅する増幅回路と、この増幅回路の出
    力を入力側に帰還させると共に、その帰還率を調整する
    ための第2の調整手段を有する帰還回路とを備え、前記
    第1の調整手段によって前記増幅回路の出力に関する値
    と前記電動機の回転数との特性のレベルの調整を行い、
    前記第2の調整手段によって前記増幅回路の出力に関す
    る値と前記電動機の回転数との特性の傾きの調整を行う
    ものであることを特徴とする、請求項2に記載の電動機
    制御装置。
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