JP3339122B2 - 運転免許証認識装置 - Google Patents

運転免許証認識装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転免許証の記載事項
を読み取る運転免許証認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の運転免許証認識装置では、運転免
許証の記載事項を項目毎に認識していた。
【0003】図7に従来の運転免許証認識装置の構成図
を示す。101は運転免許証画像を入力する画像入力部
である。102は運転免許証画像から運転免許証の記載
事項の各項目毎の画像を抽出する項目画像抽出部であ
る。103は項目画像から文字画像を切り出す文字切り
出し部である。104は文字画像を認識し認識候補文字
を抽出する文字認識部である。105は認識結果を表示
する出力部である。
【0004】以上のように構成された従来の運転免許証
認識装置では、画像入力部101で入力した運転免許証
画像から、項目画像抽出部102で運転免許証の記載事
項の各項目毎の画像を抽出し、各項目毎に文字切り出し
部103で項目画像から文字画像を切り出して文字認識
部104で文字画像を認識し認識候補文字を抽出し、出
力部105で各項目毎に認識結果を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の運
転免許証認識装置では、運転免許証の記載事項を項目毎
に認識していたので、住所が他都道府県の地名に誤認識
される可能性がある、運転免許証の有効年月日の月日が
読み取れない、という問題点を有していた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、記載事項相互
の認識候補文字を利用して住所を他都道府県の地名に誤
認識しない、運転免許証の有効年月日の月日を読み取
る、という記載事項の読み取り精度を向上させることが
できる運転免許証認識装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、運転免許証画像を入力する画像
入力部と、前記画像入力部で入力された運転免許証画像
から運転免許証の記載事項の各項目毎の画像を抽出する
項目画像抽出部と、前記項目画像抽出部で抽出された項
目画像から文字画像を切り出す文字切り出し部と、前記
文字切り出し部で切り出した文字画像を認識し認識候補
文字を抽出する文字認識部と、前記文字認識部で抽出し
た公安委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別
し、識別した都道府県に限定して、前記文字認識部で抽
出した住所項目の認識候補文字を修正する住所後処理部
とを有する。
【0008】また、請求項2の発明は、運転免許証画像
を入力する画像入力部と、前記画像入力部で入力された
運転免許証画像から運転免許証の記載事項の各項目毎の
画像を抽出する項目画像抽出部と、前記項目画像抽出部
で抽出された項目画像から文字画像を切り出す文字切り
出し部と、前記文字切り出し部で切り出した文字画像を
認識し認識候補文字を抽出する文字認識部と、前記文字
認識部で抽出した有効期限項目の認識候補文字の有効期
限年と、前記文字認識部で抽出した生年月日項目の認識
候補文字の月日とを融合し、運転免許証の有効期限年月
日を生成する有効期限年月日抽出部とを有する。
【0009】また、請求項3の発明は、運転免許証画像
を入力する画像入力部と、運転免許証の記載事項の内、
読み取りたい項目を選択する項目選択部と、前記項目選
択部で選択された項目に住所項目が含まれていた場合は
公安委員会項目を認識対象項目に追加し、前記項目選択
部で選択された項目に有効期限項目が含まれていた場合
は生年月日項目を認識対象項目に追加する認識対象項目
補正部と、前記画像入力部で入力された運転免許証画像
から、運転免許証の記載事項の内、前記項目選択部で選
択された項目の画像及び前記認識対象項目補正部で追加
された認識対象項目の画像を抽出する項目画像抽出部
と、前記項目画像抽出部で抽出された項目画像から文字
画像を切り出す文字切り出し部と、前記文字切り出し部
で切り出した文字画像を認識し認識候補文字を抽出する
文字認識部と、前記認識対象項目補正部で公安委員会項
目が認識対象項目として追加された場合は、前記文字認
識部で抽出した公安委員会項目の認識候補文字から都道
府県を識別し、識別した都道府県に限定して、前記文字
認識部で抽出した住所項目の認識候補文字を修正する住
所後処理部と、前記認識対象項目補正部で生年月日項目
が認識対象項目として追加された場合は、前記文字認識
部で抽出した有効期限項目の認識候補文字の有効期限年
と、前記文字認識部で抽出した生年月日項目の認識候補
文字の月日とを融合し、運転免許証の有効期限年月日を
生成する有効期限年月日抽出部とを有する。
【0010】
【作用】本発明は前記した技術的手段により、請求項1
では、画像入力部で入力した運転免許証画像から、項目
画像抽出部で運転免許証の記載事項の各項目毎の画像を
抽出し、各項目毎に文字切り出し部で項目画像から文字
画像を切り出して文字認識部で文字画像を認識し認識候
補文字を抽出し、住所後処理部で、文字認識部で抽出し
た公安委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別
し、識別した都道府県に限定して、文字認識部で抽出し
た住所項目の認識候補文字を修正し、各項目毎に認識結
果を得る。
【0011】また、請求項2では、画像入力部で入力し
た運転免許証画像から、項目画像抽出部で運転免許証の
記載事項の各項目毎の画像を抽出し、各項目毎に文字切
り出し部で項目画像から文字画像を切り出して文字認識
部で文字画像を認識し認識候補文字を抽出し、各項目毎
に認識結果を得、有効期限年月日抽出部で、文字認識部
で抽出した有効期限項目の認識候補文字の有効期限年
と、文字認識部で抽出した生年月日項目の認識候補文字
の月日とを融合し、運転免許証の有効期限年月日を生成
する。
【0012】また、請求項3では、画像入力部で運転免
許証画像を入力し、項目選択部で運転免許証の記載事項
の内、読み取りたい項目を選択し、認識対象項目補正部
で項目選択部で、選択された項目に住所項目が含まれて
いた場合は公安委員会項目を認識対象項目に追加し、項
目選択部で選択された項目に有効期限項目が含まれてい
た場合は生年月日項目を認識対象項目に追加し、項目画
像抽出部で、画像入力部で入力された運転免許証画像か
ら、運転免許証の記載事項の内、項目選択部で選択され
た項目の画像及び認識対象項目補正部で追加された認識
対象項目の画像を抽出し、認識対象項目毎に文字切り出
し部で項目画像から文字画像を切り出して文字認識部で
文字画像を認識し認識候補文字を抽出し、住所後処理部
で、認識対象項目補正部で公安委員会項目が認識対象項
目として追加された場合は、文字認識部で抽出した公安
委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別し、識別
した都道府県に限定して、文字認識部で抽出した住所項
目の認識候補文字を修正し、有効期限年月日抽出部で、
認識対象項目補正部で生年月日項目が認識対象項目とし
て追加された場合は、文字認識部で抽出した有効期限項
目の認識候補文字の有効期限年と、文字認識部で抽出し
た生年月日項目の認識候補文字の月日とを融合し、運転
免許証の有効期限年月日を生成する。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例の運転免許証認識装置
について、図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、本発明による運転免許証認識装置
の一実施例の構成図である。1は画像入力部であり、運
転免許証画像を入力する。2は項目選択部であり、運転
免許証の記載事項の内、読み取りたい項目を選択する。
3は認識対象項目補正部であり、項目選択部2で選択さ
れた項目に住所項目が含まれていた場合は公安委員会項
目を認識対象項目に追加し、項目選択部2で選択された
項目に有効期限項目が含まれていた場合は生年月日項目
を認識対象項目に追加する。4は項目画像抽出部であ
り、画像入力部1で入力された運転免許証画像から、運
転免許証の記載事項の内、項目選択部2で選択された項
目の画像及び認識対象項目補正部3で追加された認識対
象項目の画像を抽出する。5は文字切り出し部で、項目
画像抽出部4で抽出された項目画像から文字画像を切り
出す。6は文字認識部であり、文字切り出し部5で切り
出した文字画像を認識辞書61と照合し、認識候補文字
を抽出する。7は住所後処理部であり、認識対象項目補
正部3で設定された認識対象項目に従って、文字認識部
6で抽出した住所項目の認識候補文字を住所辞書71と
照合し、住所項目の認識候補文字を修正する。8は有効
期限年月日抽出部であり、認識対象項目補正部3で設定
された認識対象項目に従って、文字認識部6で抽出した
有効期限項目の認識候補文字の有効期限年と、文字認識
部6で抽出した生年月日項目の認識候補文字の月日とを
融合し、運転免許証の有効期限年月日を生成する。9は
表示部であり、項目選択部2で選択された項目毎に、読
み取り結果を表示する。
【0015】上述した運転免許証認識装置について、図
2の免許証Pを例に、以下その動作の詳細を説明する。
【0016】画像入力部1では、読み取り対象免許証P
の画像をスキャナから入力する。項目選択部2では、第
3図に示すように、表示部9に免許証項目の一覧が表示
されているので、オペレータが読み取りたい項目「氏
名」「住所」「有効期限」を選択すると、表示部9の免
許証項目の一覧の選択された項目の前に「●」を表示す
る。次に認識対象項目補正部3では、第4図に示すよう
に、項目選択部2で選択された項目「氏名」「住所」
「有効期限」を認識対象項目とし、更に、項目選択部2
で「住所」が選択されているので「公安委員会」も認識
対象項目とし、更に、項目選択部2で「有効期限」が選
択されているので「生年月日」も認識対象項目とする。
【0017】読み取り対象免許証Pの画像を入力し、読
み取り対象項目から認識対象項目が決定すると、項目画
像抽出部4で読み取り対象免許証Pの画像から認識対象
項目の画像を抽出し、文字切り出し部5で認識対象項目
の画像から文字画像を切り出し、文字認識部6で文字画
像を認識辞書61と照合して認識候補文字を抽出する。
図5に第1位認識候補文字の抽出結果を示す。
【0018】住所後処理部7では、認識対象項目補正部
3で「公安委員会」が認識対象項目として追加されてい
るので、文字認識部6で抽出した「公安委員会」の認識
候補文字から都道府県が「大阪府」であることを識別
し、「大阪府」に限定して文字認識部6で抽出した「住
所」の認識候補文字を住所辞書71と照合すると、図5
に示すように第1位認識候補文字は「大阪府大分市梅田
3」であるが、「大分市」は大阪府下には存在しないの
で第2位以下の認識候補文字から「大阪市」に修正し、
図6に示すように読み取り結果「大阪府大阪市梅田3」
を表示部9に表示する。
【0019】有効期限年月日抽出部8では、認識対象項
目補正部3で「生年月日」が認識対象項目として追加さ
れているので、文字認識部6で抽出した「有効期限」の
認識候補文字から有効期限年「平成9年」を抽出し、文
字認識部6で抽出した「生年月日」の認識候補文字から
月日「8月10日」を抽出し、融合して運転免許証の有
効期限年月日「平成9年8月10日」を読み取り結果と
して、図6に示すように表示部9に表示する。表示部9
では、図6に示すように、項目選択部2で選択された
「住所」「有効期限」以外の項目「氏名」の第1位認識
候補文字「山田 太郎」を読み取り結果として表示す
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、請求項1の発明
において、住所後処理部が、文字認識部で抽出した公安
委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別し、識別
した都道府県に限定して、文字認識部で抽出した住所項
目の認識候補文字を修正することにより、住所を他都道
府県の地名に誤認識しない。
【0021】また請求項2の発明において、有効期限年
月日抽出部が、文字認識部で抽出した有効期限項目の認
識候補文字の有効期限年と、文字認識部で抽出した生年
月日項目の認識候補文字の月日とを融合し、運転免許証
の有効期限年月日を生成することにより、運転免許証の
有効年月日の月日を読み取る。
【0022】また請求項3の発明において、認識対象項
目補正部が、項目選択部で選択された項目に住所項目が
含まれていた場合は公安委員会項目を自動的に認識対象
項目に追加し、項目選択部で選択された項目に有効期限
項目が含まれていた場合は生年月日項目を自動的に認識
対象項目に追加し、項目画像抽出部が、画像入力部で入
力された運転免許証画像から、運転免許証の記載事項の
内、項目選択部で選択された項目の画像及び認識対象項
目補正部で追加された認識対象項目の画像を抽出し、認
識対象項目毎に文字切り出し部で項目画像から文字画像
を切り出して文字認識部で文字画像を認識し認識候補文
字を抽出し、住所後処理部が、認識対象項目補正部で公
安委員会項目が認識対象項目として追加された場合は、
文字認識部で抽出した公安委員会項目の認識候補文字か
ら都道府県を識別し、識別した都道府県に限定して、文
字認識部で抽出した住所項目の認識候補文字を修正し、
有効期限年月日抽出部が、認識対象項目補正部で生年月
日項目が認識対象項目として追加された場合は、文字認
識部で抽出した有効期限項目の認識候補文字の有効期限
年と、文字認識部で抽出した生年月日項目の認識候補文
字の月日とを融合し、運転免許証の有効期限年月日を生
成することにより、読み取り対象項目から自動的に認識
対象項目を増やして、記載事項相互の認識候補文字を利
用して記載事項の読み取り精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における運転免許証認識装置の
構成図
【図2】読み取り対象免許証の例の説明図
【図3】項目選択部2の動作の説明図
【図4】認識対象項目補正部3の動作の説明図
【図5】認識部6の動作の説明図
【図6】表示部9の動作の説明図
【図7】従来の運転免許証認識装置の概略図
【符号の説明】
1 画像入力部 2 項目選択部 3 認識対象項目補正部 4 項目画像抽出部 5 文字切り出し部 6 文字認識部 61 認識辞書 7 住所後処理部 71 住所辞書 8 有効期限年月日抽出部 9 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−328692(JP,A) 特開 平4−270480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/76 B42D 15/10 G06T 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転免許証の記載事項を読み取る運転免許
    証認識装置において、運転免許証画像を入力する画像入
    力部と、前記画像入力部で入力された運転免許証画像か
    ら運転免許証の記載事項の各項目毎の画像を抽出する項
    目画像抽出部と、前記項目画像抽出部で抽出された項目
    画像から文字画像を切り出す文字切り出し部と、前記文
    字切り出し部で切り出した文字画像を認識し認識候補文
    字を抽出する文字認識部と、前記文字認識部で抽出した
    公安委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別し、
    識別した都道府県に限定して、前記文字認識部で抽出し
    た住所項目の認識候補文字を修正する住所後処理部とを
    有することを特徴とする運転免許証認識装置。
  2. 【請求項2】運転免許証の記載事項を読み取る運転免許
    証認識装置において、運転免許証画像を入力する画像入
    力部と、前記画像入力部で入力された運転免許証画像か
    ら運転免許証の記載事項の各項目毎の画像を抽出する項
    目画像抽出部と、前記項目画像抽出部で抽出された項目
    画像から文字画像を切り出す文字切り出し部と、前記文
    字切り出し部で切り出した文字画像を認識し認識候補文
    字を抽出する文字認識部と、前記文字認識部で抽出した
    有効期限項目の認識候補文字の有効期限年と、前記文字
    認識部で抽出した生年月日項目の認識候補文字の月日と
    を融合し、運転免許証の有効期限年月日を生成する有効
    期限年月日抽出部とを有することを特徴とする運転免許
    証認識装置。
  3. 【請求項3】運転免許証の記載事項を読み取る運転免許
    証認識装置において、運転免許証画像を入力する画像入
    力部と、運転免許証の記載事項の内、読み取りたい項目
    を選択する項目選択部と、前記項目選択部で選択された
    項目に住所項目が含まれていた場合は公安委員会項目を
    認識対象項目に追加し、前記項目選択部で選択された項
    目に有効期限項目が含まれていた場合は生年月日項目を
    認識対象項目に追加する認識対象項目補正部と、前記画
    像入力部で入力された運転免許証画像から、運転免許証
    の記載事項の内、前記項目選択部で選択された項目の画
    像及び前記認識対象項目補正部で追加された認識対象項
    目の画像を抽出する項目画像抽出部と、前記項目画像抽
    出部で抽出された項目画像から文字画像を切り出す文字
    切り出し部と、前記文字切り出し部で切り出した文字画
    像を認識し認識候補文字を抽出する文字認識部と、前記
    認識対象項目補正部で公安委員会項目が認識対象項目と
    して追加された場合は、前記文字認識部で抽出した公安
    委員会項目の認識候補文字から都道府県を識別し、識別
    した都道府県に限定して、前記文字認識部で抽出した住
    所項目の認識候補文字を修正する住所後処理部と、前記
    認識対象項目補正部で生年月日項目が認識対象項目とし
    て追加された場合は、前記文字認識部で抽出した有効期
    限項目の認識候補文字の有効期限年と、前記文字認識部
    で抽出した生年月日項目の認識候補文字の月日とを融合
    し、運転免許証の有効期限年月日を生成する有効期限年
    月日抽出部とを有することを特徴とする運転免許証認識
    装置。
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