JP3339036B2 - ダイオキシン排出抑制焼却炉及び2次加熱装置を有する焼却炉用排気筒 - Google Patents

ダイオキシン排出抑制焼却炉及び2次加熱装置を有する焼却炉用排気筒

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JP3339036B2 JP27116897A JP27116897A JP3339036B2 JP 3339036 B2 JP3339036 B2 JP 3339036B2 JP 27116897 A JP27116897 A JP 27116897A JP 27116897 A JP27116897 A JP 27116897A JP 3339036 B2 JP3339036 B2 JP 3339036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ダイオキシンの排出を抑制する
焼却炉及び2次加熱装置を有する焼却炉用排気筒に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ゴミ焼却炉から排出され
る、猛毒で発癌性を示すダイオキシン(2,3,7,8
テトラクロロジべンゾ−p−ダイオキシン(TCD
D))が大きな社会問題となっている。特開平3−22
4611号公報は、燃焼排ガスを900〜500℃の温
度域で耐熱フィルターに通し、灰分を該耐熱フィルター
に吸着除去することにより、ダイオキシンの排出を抑制
する方法を提案している。しかし、本発明者の実験によ
ると、この程度の温度域では、ダイオキシンを十分に除
去することができない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、より効果的にダイオキシンの
排出を抑制できる焼却炉及び2次加熱装置を有する焼却
炉用排気筒を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、焼却炉での燃焼排ガスを10
00℃以上に加熱すると、より効果的にダイオキシンを
分解できることを見出してなされたものである。100
0℃以上に加熱するためには、焼却炉の余熱だけでは不
十分である。一方、1000℃以上に加熱すると、燃焼
排ガス中の灰分の一部が溶融し、耐熱フィルターが目詰
まりを起こすおそれがある。この目詰まりは、耐熱フィ
ルターを工夫することでクリアできる。
【0005】本発明のダイオキシン排出抑制焼却炉は、
焼却炉の排気筒に、該焼却炉での燃焼排ガスが通過する
順にそのメッシュを粗メッシュから細メッシュに変化さ
せた耐熱フィルターを設け、この耐熱フィルターを10
00℃以上に加熱して燃焼ガス中の灰分を溶融させて耐
熱フィルターに付着させるフィルター加熱装置を設けた
ことを特徴としている。
【0006】耐熱フィルターは、具体的には、例えば、
粗メッシュ耐熱フィルター、中メッシュ耐熱フィルタ
ー、及び細メッシュ耐熱フィルターを積層し、目詰まり
を起こした耐熱フィルターを順次交換することができ
る。同様に目詰まり対策として、耐熱フィルターの最も
焼却炉側の面を、凹面として表面積を拡大することによ
り、目詰まりが生じにくくすることができる。
【0007】別の観点からは、耐熱フィルターは、燃焼
排ガスを1000℃以上の該耐熱フィルター中に2秒以
上留まらせるに必要なメッシュと長さを有することが好
ましい。フィルター加熱装置は、耐熱フィルターを12
00℃以上に加熱するものであることが望ましい。
【0008】本発明は、焼却炉としての態様の他、任意
の焼却炉に用いる排気筒、すなわち2次加熱装置を有す
る焼却炉用排気筒としての態様にも適用できる。
【0009】
【発明の実施形態】焼却炉10は、燃焼室11と、その
上部に連通する排気筒12とを有している。燃焼室11
及び排気筒12は、外枠13とその内側の耐火材14に
よって形成されている。排気筒12は、垂直に延びる筒
状をしていて、その内部に、燃焼室11で燃焼によって
生じた排ガスが通過する耐熱フィルター20が設けられ
ている。また、この耐熱フィルター20の下部には、耐
熱フィルター20を1000℃以上、好ましくは、12
00℃以上に加熱するフィルター加熱装置(バーナー)
15が設けられている。フィルター加熱装置15の燃焼
通路16は、耐熱フィルター20の下端部に臨んでい
る。
【0010】耐熱フィルター20は、図示例では、三層
構造となっていて、下方から順に、粗メッシュ耐熱フィ
ルター21、中メッシュ耐熱フィルター22、及び細メ
ッシュ耐熱フィルター23からなっている。これらの耐
熱フィルターは、セラミックス等の耐熱材料からなって
いる。これらの耐熱フィルターのメッシュを下方を粗
く、上方を細かくするのは、目詰まりを防ぐためであ
る。
【0011】前述のように、燃焼排ガス中の灰分は、1
000℃を越えると、その一部が溶融してフィルターに
付着するおそれがある。この灰分の溶融付着量は、耐熱
フィルター20の下方程多いと考えられる。なぜなら、
燃焼室11で燃焼した排ガスは、灰分を多く含んだ状態
で耐熱フィルター20の下方に導かれ、下方の耐熱フィ
ルター20から順に(粗メッシュ耐熱フィルター21、
中メッシュ耐熱フィルター22、細メッシュ耐熱フィル
ター23の順に)通過しながら、これらフィルターに付
着する。従って、耐熱フィルター20の上方(中メッシ
ュ耐熱フィルター22、細メッシュ耐熱フィルター2
3)に至る燃焼排ガス程、灰分の含有量が少なくなり、
付着量が徐々に少なくなる。このため、下方のメッシュ
を粗くすれば、目詰まりを遅らせることができ、一方上
方のメッシュは細かくしても、下方のようには灰分の付
着がない。別言すると、このようにメッシュを異ならせ
ることにより、耐熱フィルター20の目詰まりが全体的
に等しい状況で進行し、下方(粗メッシュ耐熱フィルタ
ー21)だけが早く目詰まりを起こすことがない。
【0012】粗、中、細メッシュ耐熱フィルター21、
22、23の具体的なメッシュの大きさは、以上の作用
効果が得られるように定める。また燃焼室11内の圧力
等を勘案して、燃焼排ガスが2秒以上、耐熱フィルター
20内に留まるように、つまり耐熱フィルター20を通
過するのに2秒以上を要するように、定めることが好ま
しい。
【0013】同様の観点から、耐熱フィルター20の粗
メッシュ耐熱フィルター21の下面は、凹面21aとし
て表面積を増大させている。面積が大きい程、目詰まり
が生じにくいことは明らかである。これらの粗、中、細
メッシュ耐熱フィルター21、22、23は、目詰まり
を起こしたら適宜交換する。
【0014】上記構成の本焼却炉10は、燃焼室11内
でゴミ等を燃焼させると同時に、フィルター加熱装置1
5に点火して耐熱フィルター20を1000℃以上、好
ましくは1200℃以上に加熱する。燃焼室11内での
燃焼方式は問わない。すると、燃焼室11内での燃焼に
よって生じた排ガスは、耐熱フィルター20を通過する
際に同温度に再加熱されることとなる。ダイオキシン
は、このような高温に曝されると、分解するため、大気
中への放散が防止される。
【0015】図示した耐熱フィルター20は、概念的に
示したもので、その具体的な構造は問わない。メッシュ
に粗細の分布を持たせる場合にも、そのメッシュ分布を
段階的変化にするか無段階変化にするか、段階的変化の
場合の段数等は問わない。フィルター加熱装置15につ
いても同様であり、耐熱フィルター20を加熱できるも
のであれば、種類を問わない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、焼却炉の燃焼排ガス中
に含まれるダイオキシンの排出を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイオキシン排出抑制焼却炉の排
気筒部分の模式断面図である。
【符号の説明】
10 焼却炉 11 燃焼室 12 排気筒 15 フィルター加熱装置 20 耐熱フィルター 21 粗メッシュ耐熱フィルター 21a 凹面 22 中メッシュ耐熱フィルター 23 細メッシュ耐熱フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F23J 15/00 F23J 15/00 Z (56)参考文献 特開 平3−224611(JP,A) 特開 平5−261359(JP,A) 特開 平5−203127(JP,A) 特開 平5−272731(JP,A) 特開 昭52−35761(JP,A) 特開 昭52−71879(JP,A) 特開 昭49−126185(JP,A) 特開 平11−159718(JP,A) 特開 平11−141833(JP,A) 特開 平10−300054(JP,A) 特開 平10−132254(JP,A) 特開 平8−86424(JP,A) 特開 平6−2526(JP,A) 特開 平5−222920(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/16,5/18,7/06 F23J 15/00 B01D 46/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の排気筒に、該焼却炉での燃焼排
    ガスが通過する順に、そのメッシュを粗メッシュから細
    メッシュに変化させた耐熱フィルターを設け、この耐熱
    フィルターを1000℃以上に加熱し燃焼ガス中の灰分
    を溶融して上記耐熱フィルターに付着させるフィルター
    加熱装置を設けたことを特徴とするダイオキシン排出抑
    制焼却炉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焼却炉において、耐熱フ
    ィルターは、粗メッシュ耐熱フィルター、中メッシュ耐
    熱フィルター、細メッシュ耐熱フィルターが積層されて
    いる焼却炉。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の焼却炉におい
    て、耐熱フィルターの最も焼却炉側の面は、凹面からな
    っている焼却炉。
  4. 【請求項4】 焼却炉の排気筒において、該焼却炉での
    燃焼排ガスが通過する順にそのメッシュを粗メッシュか
    ら細メッシュに変化させた耐熱フィルターを設け、この
    耐熱フィルターを1000℃以上に加熱し燃焼ガス中の
    灰分を溶融して上記耐熱フィルターに付着させるフィル
    ター加熱装置を設けたことを特徴とする2次加熱装置を
    有する焼却炉用排気筒。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の焼却炉用排気筒におい
    て、耐熱フィルターは、粗メッシュフィルター、中メッ
    シュフィルター、細メッシュフィルターが積層されてい
    る焼却炉用排気筒。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の焼却炉用排気筒
    において、耐熱フィルターの最も焼却炉用排気筒側の面
    は、凹面からなっている焼却炉用排気筒。
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