JP3338855B2 - カゴ形誘導電動機の温度上昇のモニタ方法 - Google Patents

カゴ形誘導電動機の温度上昇のモニタ方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、周波数コンバータによって付勢されるカゴ
形誘導電動機の固定子巻線における温度上昇をモニタす
る方法に関する。このモニタ方法においては、この電動
機の固定子電流Iを測定すると共に、各モーメントにお
ける、この電動機の温度上昇を、この固定子電流Iに基
いて決定する。定格電流INにおけるこの電動機の定格温
度上昇がθの場合、この定格電流INおよび電動機の温
度上昇時定数τが既知であり、このモニタ方法は、以下
の各ステップより構成される。
即ち、 このモータ(電動機)のステータ(固定子)電流I
を、長い時間期間“Δt"によって離間された個別のモー
メントとして決定し; 1時間期間“n"中のモータの温度上昇θn(1)を以下の
方程式より決定し; 同じ期間“n"中のモータの冷却θn(2)を、以下の方程
式より決定し、 θn(2)=θn-1e−Δt/τ, ここで、θn-1は、先行する期間の終期におけるモー
タの温度上昇であり;ならびに 同一期間中に発生する温度上昇θn(1)および冷却θ
n(2)を加算することによって、前記期間“n"の終期にお
けるモータの温度上昇θを得るステップより構成され
ている。
同様の温度上昇をモニタする方法が、例えば、英国特
許出願第2151862号およびヨーロッパ特許出願第350,507
号より既知であるが、これらは、周波数変換器の電源に
よるものではない。
電気機械式伝送によって、カゴ形インダクションモー
タ(誘導電動機)にパワーロス(電力損失)が発生す
る。これら発生したロスは、このモータの温度上昇とし
て現われるようになる。このモータに供給すべき磁化電
流によってすでに温度上昇が生じてしまうと共に、負荷
を与えると、モータは更にウォームアップされるように
なる。発生した熱の一部分は、冷却手段によって、この
モータの外へ流出させることが可能となる。このような
熱の流出は、このモータの冷却技術に依存している。モ
ータの正味の温度上昇(即ち、パワーロスによって生じ
る温度上昇マイナス熱の流出量)によって、最大許容負
荷容量を決定する。モータを冷却すればする程、このモ
ータでのパワーロスが増加できるようになる。一般に、
モータには超過してはならない温度限界が存在してい
る。これら限界値は、一般に、巻線の絶縁の最大温度上
昇および、モータ全体の最大温度上昇として知られてい
る。従って、例えば、ベアリングの耐久性を考慮する。
モータが、この許容温度を超過する場合には、このモー
タの運転寿命が短かくなるか、または最悪時には、損傷
してしまうようになる。従って、このモータの温度上昇
の限界値によって、負荷容量が制限されるようになる。
本発明は、モータの概して、最も敏感なポイント、即
ち、ステータ巻線における温度の試験に関するものであ
る。モータの銘板には、定格周波数の下で供給される正
弦波によってこのモータに、どの程度、負荷を与えるこ
とができるかを表わされているが、電源周波数が変化し
た場合には、この状況は、更に複雑となってしまう。
周波数コンバータ(変換器)電源によって、カゴ形イ
ンダクションモータでは、正弦波電源に比べて、大きな
パワーロスが生じてしまう。これは、周波数コンバータ
によって付勢されたモータは、正弦波によって付勢され
たモータに比べて、負荷容量が小さくなる。更に、周波
数コンバータを利用した場合には、モータの冷却は、負
荷容量に問題を生じてしまう。空冷式のリブ冷却型モー
タの冷却容量は、周波数の関数として変化し、これは、
また、モータの最大負荷容量における変化が周波数の関
数として変化するようになる。特に、自己空調式モータ
の最大負荷容量は、この空調容量が小さくなると、低速
において、かなり低下するようになる。
一般に、負荷容量は、定格のモーメントに関連して規
定されている。添付図面の第1図は、周波数コンバータ
を利用した場合の自己空調式モータにおける、負荷容量
の代表的な瞬時比率曲線、即ち、周波数に対するモーメ
ント/定格モーメント(moment/rated moment)の比率
曲線を表わしている。この曲線の第1部分(0−−−45
Hz)では、空調容量の低下による効果を考慮すると共
に、このカーブの第2部分(50−−−100Hz)では、負
荷モーメント(load moment)を低下する磁界による効
果を考慮している。
第1図の曲線は、簡易型のもので、実際の負荷容量を
正確に現わしているものではない。或る周波数コンバー
タの負荷容量の効果に関する更に正確なアイディアが、
第2図の図面において実際の測定結果より得られる。
第2図の曲線を測定する場合には、使用した周波数コ
ンバータの変調器の動作は、スター変調型PWM(パルス
幅変調)技術に基いている。冷却による変化を除いて
は、第2図による負荷容量の巻線の振舞いは、出力電圧
を発生する変調器によって基因するものである。
モータの負荷容量は、変調が変化するポイント、即
ち、スライス/パルス数が変化するポイントで変化する
ものである。このスライス数は、60゜のセクタ中では、
スライスの数量を表わしている。このスライスの数を除
いて、パルスの数は、如何に多くのインディケータを、
スライス当り利用するかに依存するものである。
本発明の目的は、モータ電流測定値に基いた電流用の
簡易な熱的モデルならびに、カゴ形インダクションモー
タのステータ巻線の実際の温度上昇をシュミレーション
することを目的とし、このモデルによって、モータのス
テータ巻線の温度上昇を、高い信頼度でモニタできるよ
うにすることである。市場には、カゴ形インダクション
モータ用の種々の保護方法が存在しているが、通常利用
される保護方法が完全に適用できないドライブが存在し
ている。高い信頼度で保護できるドライブは存在してい
るが、これら保護方法は、過大な価格となってしまう一
方、好適な価格を有する方法では、信頼性が損われてし
まう。一般に、信頼度のある方法は、モータの巻線温度
の測定に基くものである。本発明の目的の1つは、温度
の上昇を測定する方法を提供することである。この測定
方法は、多くの投資を必要としないで、且つ、適当な信
頼度を得ることが可能なモータの保護用に利用できるも
のである。このような目的は、バイメタル技術に基く保
護リレーによる一定周波数の下で達成できるように、周
波数コンバータの全体の電源周波数レンジ内で達成され
る良好な保護技術レベルを提供するものである。
周波数コンバータによってモータを付勢する場合に、
上述した目的は、以下の本発明による方法によって達成
される。即ち、請求項のプリアンブルで記述したステッ
プを除いて、本発明の方法は、以下のステップより構成
される。
モータの温度上昇θに乗数KFを掛算し、この乗数KF
は、以下の方程式より決定され; ここで、 ZIO=零周波数の下でのモータの最大許容連続負荷電
流/モータ定格電流、 ZImt=周波数fmtの下でのモータの最大許容連続負荷
電流/モータ定格電流、 fact=モータのステータ電流の実際の周波数値、 fmt=モータのステータ電流の周波数で、この周波数
以下では、モータの冷却容量が低下する;および Svp=周波数コンバータのスライス数/変調レンジに
依存した定数で、このレンジは、実際の周波数値fact
相当する。
更にまた、異なったサイズを有するカゴ形インダクシ
ョンモータの、それぞれ異なった温度上昇時定数を考慮
する目的のために、本発明による方法において、以下の
ステップを追加的に設けるようにしたことを特徴とす
る。
即ち、 モータのステータ電流の実際の周波数値factに相当す
ると共に、温度上昇および冷却を決定するために用いら
れ、このモータの温度上昇の時定数τを、以下の方程式
より決定し; ここで、 fN=ステータ電流の定格周波数、 τ=定格周波数の下での温度上昇の時定数、および k=モータのサイズに依存した定数。
以下、本発明による方法および、その理論的根拠を、
図面を参照しながら詳述する。
第1図は、周波数コンバータによって付勢される自己
空調式カゴ形インダクションモータの代表的な連続負荷
容量曲線を示す。
第2図は、周波数コンバータドライブによる実際の測
定値に基く、自己空調式カゴ形インダクションモータの
負荷容量曲線を示す。
第3図は、周波数コンバータによって付勢されるカゴ
形インダクションモータの負荷容量のモーメント比率曲
線およびこの根拠に基いて形成された電流比率曲線を示
す。
第4図は、周波数コンバータによって付勢される自己
空調式カゴ形インダクションモータの負荷容量電流曲線
で、測定値によって決定された曲線を示す。
本発明による方法の出発点を構成する目的および要件
に基いて、数学的方程式手法によって温度上昇を演算す
るモデルによって過負荷保護を実行する。実際上、この
演算は、マイクロプロセッサによって実行され、好適に
は、周波数コンバータのマイクロプロセッサまたは、ド
ライブコントロールシステムによって実行される。本発
明の方法は、温度上昇の簡単な基本的な方程式に基くも
ので、入力パラメータの数量は少なく、これらパラメー
タの値は、一般に、プランナーによって既知なものであ
る。本発明の方法は、モータのクリティカル部分、即
ち、ステータ(固定子)巻線を保護することを主題とし
ている。基本的なスタートポイントとしては、モータに
供給すべき電流である。既知のように、モータの損失お
よび温度上昇は、電流の第2巾数に比例するものであ
る。本発明の方法の基本的なスタートポイントは、本体
の温度上昇および冷却の基本的な方程式によって構築さ
れている。即ち、 温度上昇は: θ=θ(1−e−t/τ) (1) 冷却は: θ=θ0e−t/τ (2) ここで、 θ=温度上昇、 θ=無限時間経過後に達成される温度上昇、 θ=初期温度上昇、 τ=温度上昇時定数。
特に、モータの定格温度上昇に対する温度上昇の保護
が大切なものであり、これは、定格負荷による定格ポイ
ント、即ち、定格電流INにおいて得られる温度上昇に相
当する。温度上昇が負荷電流の第2巾数に比例する事実
を考慮すると、以下の方程式が、温度上昇および冷却に
対して得られる: モータに流れる負荷電流は、常に、このモータをウォ
ームアップ(加熱)するようになり、これを如何にして
小さくする方法は存在ない。しかし乍ら、冷却は、この
負荷電流によって生じる温度上昇より強力にすることが
でき、これによって、組合せ効果は冷却となる。モータ
はウォームアップされると共に、負荷電流における変化
に従って連続的に冷却される。従って、前述した方程式
3および4の一方のみを選択することは不可能である。
冷却および温度上昇の両者は、連続的に考慮すべきであ
る。しかし乍ら、温度上昇と冷却とは、非連続、即ち、
別個のプロセスとして行わせることができる。従って、
温度上昇を、単位時間当り、連続的な部分に分割し、時
間(期間)の別個のΔt長期部分の各々を、個別に検査
する。この期間中の電流の振舞によって、モータが全体
期間に亘ってウォームアップされる一方、この期間の以
前に生じると共に、これら以前の期間中の電流に基因し
た温度上昇が、検査すべき全体期間中に、冷却されるよ
うになる。このような方法では、このことは、実際の物
理的な状態に相当するもので、ここでは、温度上昇およ
び冷却の両方がいつでもこのモータで行われる。
1周期“n"(この長さはΔtとなる)中達成される温
度上昇が、時間をΔtで表わした場合に、方程式3より
得られ、ならびに、先行する周期“n−1"の温度上昇か
ら同じ周期“n"期間中に起る冷却が、時間tをΔtで表
わすと、方程式4から得られる。これら2の方程式を組
合せることによって、それらの組合せた効果によって生
じる温度上昇が周期nの終期に得られるようになる: 先ず第1として、期間Δtの長さに依存して、予じめ
決められた電流の下で或る期間中、どのような大きな温
度上昇/冷却となるか決められる。第2として、この温
度上昇のサイズは、最終温度が達成されるまでの時間期
間、即ち、モータの温度上昇時定数に依存する。この温
度上昇が、短かい、即ち、別個の時間インターバルで演
算される場合には、この温度上昇の実際の値が連続して
既知なものとなる。方程式5は、負荷容量に関する周波
数コンバータによって基因するこれら効果を考慮してい
ない。この理由のために、この式は、正弦波によって付
勢されたモータのステータ巻線の熱的モデルとして利用
するのに好適なものとなる。
前述したように、周波数コンバータによって付勢され
たカゴ形インダクションモータの負荷容量は、周波数レ
ンジ全体では一定なものでない。特に、自己空調式カゴ
形インダクションモータに関しては、その負荷容量は、
急激に低下する。その理由は、定格周波数より低い周波
数においては、冷却容量が低下するからである。方程式
5では、定格の温度上昇が、定格電流の下で達成される
ものと仮定している。このことは、周波数コンバータを
用いたケースではないが、このモータの定格温度上昇
が、定格電流より低い電流の下で定格周波数で達成され
る。周波数コンバータ付勢によって基因した負荷容量に
おける変化を、このようなドライブの熱的モデルで考察
するようにする。
負荷容量における変化を、周波数の関数として方程式
の形態で処理することが最適であり、これを熱的モデル
の方程式5における係数として挿入できる。周波数コン
バータによって付勢されるモータの負荷容量は、伝統的
には、第3図の曲線ZTに従ったモーメント比率として表
わせる。この負荷容量のモーメント比率曲線は、それ自
身を、係数方程式の開始点に対して良好に適用できるた
めに、第1図の曲線より簡易なものとなる。第3図の曲
線ZTの大きさZTOは、モータを熱的に耐え得る連続動作
における零周波数の下での最大許容モーメント/定格モ
ーメントであり、ZTmtは、同様の連続動作におけるスレ
ッシュホールド周波数fmtの下での最大許容モーメント
/定格モーメントであり、ならびにfmtは、モータの冷
却容量が下がり始める周波数より低い周波数である。
第3図の曲線ZTによって負荷容量をモーメント比率と
して通知する。しかし乍ら、電流の熱的モデルは、この
電流の測定データを利用しており、その理由は、電流モ
デルの観点において、最大許容連続負荷容量に対する電
流比率曲線を構成することが重要なものとなる。電流と
モーメントとの間の連結は、モータのタイプに依存して
ゆるやかに変化する。同一の負荷モーメントでは、異な
った種類のモータによる電流は互いに相違するものであ
る。このことは、磁化電流の相違によって基因するもの
である。モータの極数が大きくなれば、なる程、力率co
sψは、より大きくなると共に、モータの磁化電流が大
きくなる。先ず初めに、モータの定格電流を、磁化電流
成分ImNおよびモーメントリアクションを起す電流成分I
qNに分割する。この分割は以下の方程式によって成され
る: その後、モーメント曲線ZTと電流曲線ZIとの間で結合が
得られる: 負荷容量が低下した場合には、力率cosψも同様に低
下する力率が低下するのは、負荷が低下した時のモーメ
ントリアクションを生じる電流成分が低下するからであ
る。負荷容量のモーメント比率曲線が、方程式9によっ
て電流比率曲線に変化すると、モーメントに影響を与え
る電流成分における変化を考慮すると共に、これにも拘
らず、力率の変化を考慮する。第3図に示したモーメン
ト比率曲線ZTの垂直方向の交差するポイントが、この方
程式中にマークされる場合には、この電流比率曲線の垂
直方向の交差するポイントのそれぞれを演算することが
できる。この方法によって得られた負荷電流曲線ZIも、
第3図に示す。表示ZIOおよびIImtによって、曲線の垂
直方向の交差する点が表示される。これら表示は、モー
メント比率曲線のポイントZTOおよびZTmtに対応する。
第3図に示したケースでは、モータの鉛板値を方程式9
に利用し、これら値は、IN=242A、cosψ=0.85であ
る。モーメント負荷曲線ZTの垂直方向の交差するポイン
トは、ZτO=40%、ZTmt=90%およびfmt=45Hzであ
る。
第3図から明らかなように、負荷容量は、スレッシュ
ホールド周波数fmtより低い周波数において、線形的に
減少し、これによって、この負荷容量における変化を考
慮する方程式は、直線の方程式となる: ここで、 ZIact=実際の周波数値factにおけるモータの最大許
容連続負荷電流/定格電流、 ZIO=零周波数の下でのモータの最大許容連続負荷電
流/定格電流、 ZImt=周波数fmtの下でのモータの最大許容連続負荷
電流/定格電流、 fact=モータのステータ電流の実際の周波数値、およ
び fmt=モータのステータ周波数で、これ以下では、モ
ータの冷却容量が低下する。
第2図では、負荷容量が冷却のみに依存しないが、周
波数コンバータによって供給された電圧の質によって影
響されることを示していた。第4図における曲線は、周
波数コンバータの変調器が負荷容量にどのように影響を
与えるかを示しており、この曲線は、測定値によって決
定されると共に、周波数コンバータによって付勢される
自己空調式、カゴ形インダクションモータの負荷容量電
流曲線である。負荷容量において、相当大きな変化が、
変調器のスライス数/電圧のパルス数の変化において、
常時起っている。また、第4図は、第3図に示した基本
的な電流曲線および方程式11に基いた曲線が示されてい
る。この第4図から明らかなように、各スライス数領域
内において、負荷容量は、かなり正確に基準直線の方向
に向っているが、この直線のレベルではない。第4図に
は、種々の直線が描かれており、これら直線によって、
各スライス数領域の負荷容量を表わすと共に、これら直
線は、上記のように形成した負荷容量の基準直線と並列
となっている。従って、実際の負荷容量を、以下のよう
にして極めて正確にアプローチしている。即ち、各スラ
イス数領域において、上記のように解いた基準直線を平
行に移すことによってアプローチでき、この平行移動
は、この領域の負荷容量に相当する。
第4図から明らかなように、モータフローを最大に維
持する場合には、この直線を、上側変調の3つのスライ
ス領域においてのみ持ち上げる必要がある。他のスライ
ス数領域において、上側変調および下側変調の両者にお
いて、元の直線は、この負荷容量を良好に表わしてい
る。この図の破線によって表示された領域は、スライス
数が変化する領域を表わしている。この変化は、ヒステ
リシスによって影響され、このために、基準周波数値が
増大すると、スライス数の変化が、この基準周波数値が
減少する場合に、各々の変化点から僅か異なった点で起
るようになる。しかし乍ら、この周波数コンバータは、
現在のスライス数/変調領域を全時間に亘って認識して
おり、このために、このモデルは、このステータスデー
タを基準として、正確なサイズの平行移動を用いるため
に選択することができる。この平行移動を行なう項SVP
を、この直線の方程式11に追加して、以下の式が得られ
る: この方程式(12)を、電流の熱的モデルの方程式
(5)の係数に対して、それを第2巾数に対して上昇さ
せると共に、それの逆数を取ることによって確立でき
る: モータの低下した空調容量に加えて、係数は、正弦波
による付勢のものに比べて、周波数コンバータを利用し
た場合のモータの負荷容量の全体の低下を考慮する。こ
の係数によって、同一の温度上昇が、正弦波によるモー
タ手段によるもののように、負荷容量電流曲線のすべて
の点において達成できるように保証できる。この負荷
は、100%である。負荷容量曲線の垂直方向の交差する
点およびスライス数領域の項が変数である。
温度上昇の時定数は、熱的モデルの一つの基本的なフ
ァクタである。そこで、このモデルの信頼性のある動作
に対して、決定的に重要なものであり、これによって正
確な時定数を有する熱的モデルが得られるようになる。
また、測定によって、モータの温度上昇時定数が、周波
数レンジ全体に亘って一定でないことが表わされてい
る。また、基本的な熱的モデル5に対する負荷容量にお
ける変化が、係数方程式で得られたの同一方法の下で、
周波数の関数として、変化する。温度上昇時定数に対す
る係数方程式を確立することも好適なものである。
上述の測定用に用いた132KWのモータの温度上昇の時
定数は、方程式(14)に従った周波数の関数として、こ
の時定数が、零周波数の下で、定格温度上昇の時定数の
約2倍となるように変化する。
二回目に測定した小型(30KW)のカゴ形インダクショ
ンモータの時定数は、方程式(15)に対して、この時定
数が、零周波数に対して、定格の温度上昇の時定数の約
4倍となるように追従する。
従って、この温度上昇の時定数は、以下の方程式に従
うことが考えられる。
ここで、 fN=ステータ電流の定格周波数、 τ=定格周波数の下での温度上昇の時定数、および k=モータのサイズに依存した定数。
上述の実際の、測定結果に基いて、定数Kのサイズ
を、例えば、2または4となるように選択する。これ
は、モータのサイズ基準に依存して選択される。例え
ば、この熱的モデルが余りにも小さな時定数を有する場
合には、保護の観点から考えて、より安全な方向におい
て、常に、エラーが生じるようになる。このモデルによ
って、このドライブを余りにも急速に反結合できるよう
になる。他方、この熱的モデルの余りにも大きな時定数
によって、このモータにダメージが生じてしまう。
負荷容量および温度上昇の時定数によって生じた、上
述の演算による係数を、正弦波付勢によって得られる電
源(方程式5)の数学的な熱的モデルとを組合せること
によって、電流の熱的モデルの方程式が得られ、これは
周波数コンバータの利用にも好適なものである: 上述した処より明らかなように、本発明による温度上
昇をモニタする方法を、周波数コンバータのマイクロプ
ロセッサによって演算するか、または、ドライブコント
ロールシステムのマイクロプロセッサによるものと組合
せることができる。この方法を利用に当っては、僅かな
パラメータデータのみが必要となる。パラメータとし
て、このドライブコントロールシステムの鉛板の値およ
び負荷容量モーメント曲線の垂直交差の点を供給する。
ダイレクトおよびグループドライブでは、電流の熱的
モデルに対するソフトウェアを周波数コンバータに設置
する。ダイレクトドライブは周波数コンバータドライブ
であり、これには、独立の電源および1個または数個の
モータを付勢する1個のコンバータユニットが設けられ
ている。グループおよびラインドライブの構成は、ダイ
レクトドライブのものとは異なるが、それらの基本的な
構成は相互に類似したものである。これらドライブグル
ープのインバータユニットには、共通の電源ユニットお
よびDCバーが設けられている。これらラインドライブは
グループドライブとは、以下のように異なったものであ
る。即ち、これらドライブグループおよび、従って、そ
れらの内のモータを、共通のドライブコントロールによ
って制御するようにする。全体のラインドライブのコン
トロールは、プロセスコンピュータによって行われるも
のである。異なったドライブの応用によって、モデルに
よって必要となるモータ電流の測定値における差が生じ
るようになる。インバータによって僅か1台のカゴ形イ
ンダクションモータを付勢する場合には、このインバー
タの別個の電流測定システムを利用することができる。
所謂、並列モータドライブ、即ち、1台以上並列接続さ
れたモータをインバータによって付勢した場合には、こ
のインバータの独立の電流測定を利用できない。従っ
て、各モータの(少なくとも)1つの位相の電流を、別
個の電流測定システムによって測定するようにする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カウハネン,マッティ フィンランド国 エフアイエヌ ― 02600 エスポー,バリカツ 9 イー (56)参考文献 特開 昭57−16525(JP,A) 欧州特許出願公開237412(EP,A 1) 英国特許出願公開2151862(GB,A) 米国特許4547826(US,A) 米国特許5539601(US,A) 国際公開88/6363(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 6/00 H02H 7/08 - 7/097 H02P 5/40 - 5/418 H02P 7/36 - 7/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数コンバータによって付勢されるカゴ
    形誘導電動機(インダクションモータ)の固定子(ステ
    ータ)巻線における温度上昇をモニタするに当り、定格
    電流INにおける前記モータの定格の温度上昇θ、この
    定格電流INおよび前記モータの温度上昇の時定数τが既
    知の場合、このモータのステータ(固定子)電流Iを測
    定すると共に、このステータ電流Iに基いて、各モーメ
    ントにおける前記モータの温度上昇を決定し; 前記モータのステータ電流Iを、長い時間期間“Δt"に
    よって離間された個別のモーメントとして決定するステ
    ップと; 1時間期間“n"中の前記モータの温度上昇θn(1)を以下
    の方程式より決定するステップと; 同一期間“n"中のモータの冷却θn(2)を、以下の方程式
    より決定するステップと; θn(2)=θn-1e−Δt/τ, ここで、θn-1は、先行する期間の終期におけるモータ
    の温度上昇であり;および、 同一期間中に発生する温度上昇θn(1)および冷却θn(2)
    を加算することによって、前記期間“n"の終期における
    モータの温度上昇θを得るステップより構成されるカ
    ゴ形インダクションモータのステータ電流の温度上昇を
    モニタする方法において; 前記温度上昇θに乗数KFを掛算し、この乗数KFを以下
    の方程式より決定するステップを更に具備し、 ここで、 ZIO=零周波数の下でのモータの最大許容連続負荷電流
    /モータ定格電流、 ZImt=周波数fmtの下でのモータの最大許容連続負荷電
    流/モータ定格電流、 fact=モータのステータ電流の実際の周波数値、 fmt=モータのステータ電流の周波数で、この周波数以
    下では、モータの冷却容量が低下する;および Svp=周波数コンバータのスライス数/変調レンジに依
    存した定数で、このレンジは、実際の周波数値factに相
    当することを特徴とするカゴ形インダクションモータの
    ステータ電流の温度上昇モニタ方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のモニタ方法において、更に
    以下のステップ、即ち; 前記モータのステータ電流の実際の周波数値factに相当
    すると共に、前記温度上昇および冷却を決定するために
    用いられ、このモータの温度上昇の時定数τを、以下の
    方程式より決定し; ここで、 fN=ステータ電流の定格周波数、 τ=定格周波数の下での温度上昇の時定数、および k=モータのサイズに依存した定数としたことを特徴と
    するモニタ方法。
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