JP3338764B2 - 二剤分離型注射器兼用容器用の注射器組立体 - Google Patents

二剤分離型注射器兼用容器用の注射器組立体

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JP3338764B2 JP13295297A JP13295297A JP3338764B2 JP 3338764 B2 JP3338764 B2 JP 3338764B2 JP 13295297 A JP13295297 A JP 13295297A JP 13295297 A JP13295297 A JP 13295297A JP 3338764 B2 JP3338764 B2 JP 3338764B2
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31596Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms comprising means for injection of two or more media, e.g. by mixing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、栄養剤など
を人体等に注射するための注射器兼用容器用の注射器組
立体に関し、詳しくは、一方の注射器内に薬剤などを入
れて保存し、他方の注射器内に希釈剤などを入れて保存
し、使用に際しては、一方の注射器内に他方の注射器を
挿入して希釈剤などと薬剤などを混合、溶解して衛生的
に注射することができる注射器兼用容器の注射器組立体
に関する。
【0002】
【従来の技術】薬液や栄養剤などを予め充填し、注射す
るまで内容物が変化しないように保存する注射器兼用容
器が従来から使用されている。そのなかには、液状で保
存するには不安定な薬剤などがあり、この場合には、薬
剤などと希釈剤とを分離して保存し、注射時に両者を混
合、溶解して使用する注射器兼用容器もある。
【0003】多くの公知技術は、一本の注射筒内に二種
類の薬品などを滑栓(ピストン)で密封分離して保存す
るものであるが、密封性を保持するために滑栓の形状が
複雑となり、その上2種の薬品などの密封分離性に問題
があり、薬品などの品質維持が困難となっている。
【0004】そこで、二種類の薬品などを別々の容器に
保存し、使用時に両容器を組立てると注射器になる緊急
時にも使用可能な注射器兼用容器が種々提案されてい
る。出願人は、特開平7−246238号公報におい
て、使用時には、一方の薬品などの容器となっている注
射器の注射筒内に、他の薬品などの容器となっている別
の注射器を挿入し、保存時には薬品などが充填されたそ
れぞれの注射器はエラストマー製の滑栓(注射筒ピスト
ン)で密封される注射器組立体を提案した。
【0005】この組立体では、挿入される注射器(内側
の注射器)の注射筒が外側の注射器のピストン押し棒
(ピストンロッド)を兼ね、内側の注射器を慴動させ
て、その先端に取り付けた注射針を外側の注射器のピス
トンを貫通させて両注射筒、即ち、両容器を連通させ、
次いで、内側の注射器のピストンに押し棒を取り付け、
押し棒を押し込んで薬品などを外側の注射筒内に注入さ
せて両薬品などを混合、溶解して均一な液剤とした後、
内側の注射筒をピストンロッドとして外側の注射器のピ
ストンを慴動させ、外側注射器に取り付けた注射針で人
体等に注射するものである(以下に説明する本発明例を
示す図3参照)。
【0006】図3中の4が外側の注射器の注射筒ピスト
ン(以下ではピストンと略することがある)であるが、
上記提案の注射器組立体における外側の注射器の例示の
注射筒ピストンを図8に示す。ピストンの先端の形状は
注射器先端内面の形状と相似の形状に形成され、先端面
には針先及び針口を置くことができる溝(円柱状凹部)
が、後部面には針管貫通位置を明確にする溝(円柱状凹
部)が設けられ、これらの溝によって内側注射器の注射
針がピストンを貫通し易いようにピストンの厚さが薄く
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】外側注射器のピストン
が注射筒のフランジの位置より内側に挿入されており、
内側注射筒を外側注射筒に簡単に挿入することができる
場合には、内側注射筒を慴動させることによって注射針
はピストンの中心をを貫通するので特に問題はない。通
常は、外側注射器のピストンの後部面が注射筒端部のフ
ランジの位置(注射筒の端部)にあるのが一般的であ
り、この場合には問題が生じる。即ち、内側注射器の注
射針が外側注射器のピストン後部面の溝の中心でピスト
ンを貫通した場合には、注射針下端部がピストン後部面
の溝に無理なく挿入され、内側注射筒を外側注射筒内に
容易に挿入することができ、外側注射器のピストンを慴
動させて押し込むことができるが、現実には注射針を狙
いを定めてピストン後部面の溝の中心からピストンを貫
通させることは、通常時及び緊急時にも面倒且つ困難で
あり、中心を外れると内側注射筒の外側注射筒への挿入
が旨く行かず、無理に挿入しようとすると注射針が外れ
たり、針が折り曲がって針管を塞ぎ、注射筒内の液剤を
外側注射器の注射筒内に注入できなくなるという問題が
あった。
【0008】本発明の目的は、出願人が提案した注射器
兼用容器としての注射器組立体における上記の問題点を
解決し、内側注射器の針が外側注射器のピストン中心を
貫通して内側注射筒の外側注射筒への挿入を容易にし、
挿入時に内側注射器の注射針が外れたり、折り曲がるこ
とが防止された注射器兼用容器としての注射器組立体を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達せられる。即ち、本発明は、注射筒に医薬
品を充填して慴動可能なピストンで密封した注射器
(1)と、注射器(1)のピストンロッドとしても機能
する注射筒に希釈剤を充填して慴動可能なピストンで密
封した注射器(2)とからなり、使用時には、注射器
(2)は、注射器(1)の注射筒内に挿入され、注射器
(2)の先端の注射針で注射器(1)のピストンを貫通
して両注射筒を連通させる注射器兼用容器用の注射器組
立体において、注射器(2)の注射針は注射筒と一体に
形成され、注射器(1)のピストンの後部面には注射器
(2)の注射針の針管の一部及び下端部が挿入可能な、
これらの形状と相似の形状の注射針案内・導入孔が形成
されており、この注射器(1)のピストンはその後部面
が注射器(1)のフランジの位置となるように注射器
(1)に挿入されていることを特徴とする二剤分離型注
射器兼用容器用の注射器組立体である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の注射器兼用容器用
の注射器組立体は、二本の注射器兼容器から構成され、
使用時には他方の注射器(2)を一方の注射器(1)の
注射筒内に挿入して使用する。以下では一方の注射器
(1)を外側注射器、注射器(1)の注射筒内に挿入さ
れる他方の注射器(2)を内側注射器と称することにす
る。
【0011】図面に基づいて本発明の該注射器組立体の
構成及びその使用方法について説明する。図1(a)は
外側注射器兼容器の一例としてルアーロック部を有する
注射器の各部品の概略断面図を、図1(b)は内側注射
器兼容器の一例の各部品の概略断面図をそれぞれ示して
いる。図1(a)において、外側注射器の円筒状の注射
筒1には、先端部に注射針等を嵌合させる螺旋溝を有す
るルアーロック部2が、後部開口部にはフランジ3が形
成されている。
【0012】外側注射器に製剤等を充填して保存する時
には、ルアーロック部2にはゴム栓6が被せられ、注射
筒1はピストン4で密封される。ピストン4は、注射器
の保存時には密封性を有し、使用時には液剤を流出させ
るために注射筒内を慴動可能な径に形成され、その後部
面中央部には内側注射器の注射針12をピストン4内に
案内・導入して貫通させるための注射針案内・導入孔5
が空けられている。この孔に注射針12が挿入された内
側注射器の注射筒11がピストン4のピストンロッドと
して機能する。
【0013】図1(b)において、内側注射器の円筒状
の注射筒11は、外側注射筒1内に挿入されてピストン
4を慴動させるために、外側注射筒1内を慴動可能な外
径を有するように形成されている。その先端部には外側
注射筒のピストン4を貫通させる注射針12が注射筒1
1と一体に形成されており、後部開口部にはフランジ1
3が形成されている。上記同様の径を有する注射筒ピス
トン14には、その後部面中央部に、ピストン14とピ
ストンロッド16とを接続させる螺旋溝を有するピスト
ンロッド接続溝15が形成されている。希釈剤等が充填
された内側注射器を保存する時には、注射針12にはゴ
ム栓17が被せられ、注射筒はピストン14で密封され
る。
【0014】図2は上記の各注射器((a)は外側注射
器、(b)は内側注射器である)に製剤及び希釈剤をそ
れぞれ充填した状態で保存する場合を示してる。注射
筒1及び11の開口部を注射筒ピストン4及び14で密
封し、各先端部はそれぞれゴム栓6及び17を被せて密
封されている。図には示してないが、各注射器のフラン
ジ3及び13にキャップを任意の手段で取り付け、各ピ
ストンの密封性を補助させることができる。図2(b)
では、ピストン14とピストンロッド16とは接続され
ているが、通常は、ピストンロッド16は、両注射器を
組立て使用する時点でピストン14に接続される。
【0015】図3は、両注射器を組立てた状態を示して
いる。内側注射器の注射針12に被せたゴム栓17を取
り除き、注射針12を外側注射器の注射筒ピストン4の
注射針案内・導入孔5に沿って挿入し、ピストン4を貫
通させることにより両注射器を組立て、次いで内側注射
器の注射筒ピストン14とピストンロッド16をその端
部の螺旋溝で接続溝15にはめ込んで接続させる。
【0016】両注射器を組立た後、ピストンロッド14
を押し込んで内側注射器の注射筒11内の希釈剤を外側
注射器の注射筒1内に全量流入させ、注射筒1内の製剤
と混合(製剤が固体の場合は溶解)して均一な溶液とな
った時点で、内側注射器の注射筒11をピストンロッド
14により注射筒1内に押し込んでピストン4を慴動さ
せ、注射筒1内の薬液を注射する。注射が終了した時点
では、両注射器は図4に示す状態となる。
【0017】以上では、本発明の注射器兼用容器の一例
としてルアーロック部を有する注射器を外側注射器とし
て用いる場合について説明したが、外側注射器はルアー
ロック部を有する注射器に限定されるものではなく、ル
アーロック部を有しない通常の注射器であってもよいこ
とは言うまでもない。
【0018】次に、本発明の注射器兼用容器の特徴であ
る外側注射器の注射筒ピストン4及び内側注射器の注射
針12について説明する。図5に外側注射器の注射筒ピ
ストン4の一例の概略断面図を示す。ピストン14は、
通常エラストマー製のほぼ円柱状のブロックである。ピ
ストンの直径は、注射筒内に挿入され、密封性を保持し
た状態で慴動可能な径であり、注射筒のサイズ(小さい
ものでは容積が1〜3mlから、大きいものでは容積が
100〜200mlのものがある)によって異なる。
又、ピストンの慴動面の幅(ピストンの高さ)も注射筒
のサイズに依存し、例えば、5〜30mm程度である。
【0019】ピストン4の先端面の形状は特に制限され
ないが、注射筒1内の液剤を無駄なく注射できるように
注射筒1の先端部の内面形状と相似乃至ほぼ相似の形状
に形成することが好ましい。又、ピストンの後部面の形
状も、ピストンを内側注射器の押し込みでスムーズに慴
動させることができる形状であれば特に制限されない
が、例えば、ピストン後部面と該注射器先端の外面とが
密接するように、該注射器先端の外面の形状とほぼ相似
の形状に形成することが好ましい。
【0020】ピストン4の後部面中央部には、先端方向
に向かって内側注射器の注射針12の針管の一部と下端
部がやや余裕を持ってピッタリと挿入することができ
る、この部分と形状がほぼ相似の、やや大き目の径を有
する注射針案内・導入孔5が設けられている。従って、
注射針案内・導入孔5に内側注射器の針12を挿入する
と、針管の先端は、その径よりもやや大きい径のピスト
ン先端面側の孔に導入され、必然的にピストン4の中心
を貫通するので、内側注射筒11を更に押し込めば、針
の下端部もピストン後部側の孔に挿入され、内外注射筒
の中心軸が一致するので、内側注射筒11は抵抗なく容
易に外側注射筒1内に挿入される。この案内・導入孔5
によって、注射針がピストン4の中心から外れてピスト
ンを貫通することもなく、内外注射筒の中心軸が一致し
なくなることから生じる内側注射筒11を外側注射筒1
内に無理に挿入することで、注射針が曲がって針が詰ま
る等の不具合は解消される。
【0021】ピストン4の先端面と注射針案内・導入孔
5の底部との間隔(図中のt)、即ち、注射針を貫通さ
せるピストンの厚みは、注射筒のサイズや注射針の針管
の外径によって異なり、例えば、1〜12mm程度であ
り、好ましくは1〜8mmである。尚、図5における注
射針案内・導入孔5の断面形状は、以下に説明する図6
の注射針の形状に相似に形成された例である。尚、注射
針の下端部及び針管は図6に示す部分を指している。
【0022】内側注射筒のピストン14は、外側注射筒
のピストン4と同様の形状及び直径を有し、後部面中央
部にはピストンロッド16の下端部に設けられた螺旋溝
がはめ込まれる螺旋溝を有する孔が形成されており、内
外注射器を組立て使用するときにピストン14とピスト
ンロッド16とは接続される。
【0023】内外注射筒のピストン4及びピストン14
は、それらを構成するエラストマー等からの注射筒内の
液剤や希釈剤による溶出を防止し、ピストンの注射筒内
の慴動を滑らかにするために、少なくともピストン先端
面及び慴動面をフッ素系樹脂等の耐溶剤・薬品性に優
れ、摩擦係数の小さいポリマーのフィルムでラミネート
することができる。
【0024】次に、内側注射器の注射針12について説
明する。本発明では内側注射器の注射針12は、注射筒
11と一体に形成されており、注射針を注射器に取り付
ける手間が省け、又、注射針12を外側注射筒のピスト
ン4を貫通させる際に、中心がずれて針が外れる問題は
生じない。注射針12を注射筒11と一体に形成すると
は、例えば、図6や図7に示すように、注射筒と注射針
とを同一の合成樹脂を用いて射出成形、ブロー成形等に
よって同時に一体に成形して形成することをいう。
【0025】本発明においては注射針の形状は特に制限
されず、例えば、図6のように注射針は、注射器先端面
上の肉厚を厚くした下端部及びこれより伸びる針管から
構成され、針管先端部は閉じられており、該先端部の周
面に針口を1〜2個を設けたもの、図7のように針管先
端部が針口となっているもの等が挙げられる。
【0026】本発明で使用する注射器兼容器組立体を構
成する素材としては、従来この種の分野で使用されてい
る同組立体の構成素材と同種の高分子材料が使用可能で
あり、特に制限されない。注射筒及びピストンロッドの
素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のα−オレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリ−
4−メチルペンテン−1、環状オレフィン系樹脂(例え
ば、日本ゼオン社製ゼオネックス、三井石油化学社製ア
ペルCOC等)等が挙げられる。特に好ましい注射筒の
素材は、環状オレフィン系樹脂である。又、ピストンロ
ッドを上記の樹脂で形成した場合には、ポリビニルアル
コール、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びそのケン化
物、結晶性及び非晶性ナイロン等を少なくとも一層積層
することが好ましい。
【0027】注射筒ピストン及びゴム栓の素材として
は、通常エラストマーが用いられ、例えば、ブチルゴ
ム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、ジビニルベ
ンゼン共重合ブチルゴム、ポリイソプレンゴム、天然ゴ
ム、ポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共重合
ゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンモノマ
−三元共重合ゴム(EPDM)、熱可塑性ゴム(SB
S、SIS等)等が挙げられる。
【0028】外側注射器及び注射針と注射筒が一体に形
成された内側注射器は、例えば、射出成形、押出ブロー
成形等の成形法にによって、又、ピストンロッドは、例
えば、射出成形等によって形成することができるが、成
形法は特に制限されない。ピストン及びゴム栓は、例え
ば、圧縮成形、射出成形、トランスファー成形等によっ
て形成されるが、成形法は特に制限されない。
【0029】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 図1(a)に示す容量10mlのルアーロック部を有す
る外側注射器(注射筒肉厚1.5mm、内径15mm、
注射筒長88.5mm)及び図1(b)に示す内側注射
器(注射筒肉厚1.5mm、外径14.7mm、注射筒
長81.7mm;注射針全長12.5mm〔=テーパー
状針管長5.5mm(平均針管径1.3mm)+下端部
全長7.0mm(=外径3mmの円柱状部分3.5mm
+円錐台状部分3.5mm)〕を、それぞれ環状オレフ
ィン系樹脂(日本ゼオン社製ゼオネックス)を用いて射
出成形により製造した。
【0030】図5に示す断面形状の外側注射器のピスト
ン(外径15.8mm、最大厚さ9.5mm、慴動部長
6.0mm、注射針貫通部の厚さ1.5mm、注射針案
内・導入孔深さ8.0mm(針管導入孔:直径3mm、
深さ2mm、円錐台状部分:深さ2.5mm、円柱状部
分:直径4mm、深さ3.5mm)を加硫剤を含むブチ
ルゴム組成物を用いて圧縮成形によって製造した。ルア
ーロック部を密封するゴム栓は市販品を用いた。内側注
射器のピストンは上記の内側注射器に適用可能な市販の
ブチルゴム製ピストンを用いた。又、注射針を密封する
ゴム栓は針の形状に合わせて上記の寸法でブチルゴムで
作製した。
【0031】外側注射器のルアーロック部をゴム栓で密
封し、注射筒内に1gの食塩を充填し、注射筒の端部を
ピストンを挿入して密封し、図2(a)の状態とした。
一方、内側注射器には市販のピストンロッドを接続した
ピストンを挿入し、針から注射筒内に蒸留水を満杯にな
るまで注入し、針をゴム栓で密封して図2(b)の状態
にした。
【0032】内側注射器のゴム栓を除き、外側注射器の
ピストンの注射針案内・導入孔に注射針を刺し込んで貫
通させて両注射器を連通させた。ピストンロッドを押し
込んで全量の蒸留水を食塩が充填された注射筒内に注入
し、食塩を溶解させた。均一な水溶液が得られた時点
で、ルアーロック部のゴム栓を除き、ピストンロッドで
内側注射筒を押し込むと、該注射筒は外側注射器の注射
筒内に全く抵抗なくスムーズに押し込まれ、外側注射筒
のピストンを慴動させて食塩水を流出させることができ
た。
【0033】
【発明の効果】以上の本発明によれば、外側注射筒ピス
トンのピストンロッドでもある内側注射筒を外側注射筒
内へ容易に挿入することができる注射器兼用容器の注射
器組立体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)及び(b)、本発明の注射器兼用容器
として使用する注射器の一例の部品の概略断面図であ
る。
【図2】 (a)及び(b)はそれぞれの注射器に製剤
及び希釈剤を充填し、密封した保存時の状態を示す概略
断面図である。
【図3】 それぞれの注射器を組立てた状態を示す概略
断面図である。
【図4】 注射が終了した状態を示す概略断面図であ
る。
【図5】 本発明の注射針案内・導入孔を有するピスト
ンの一例の概略断面図である。
【図6】 本発明の注射筒と一体に形成された注射針の
一例を示す概略断面図である。
【図7】 本発明の注射筒と一体に形成された注射針の
一例を示す概略断面図である。
【図8】 注射針を貫通させる従来のピストンを示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1、11:注射筒 2:ルアーロック部 12:注射針 3、13:フランジ 4、14:ピストン 5:注射針案内・導入孔 15:ピストンロッド接続溝 16:ピストンロッド 6、17:ゴム栓 7:製剤 18:希釈剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−246238(JP,A) 特開 平5−57018(JP,A) 特開 昭60−99267(JP,A) 実開 昭48−92791(JP,U) 実開 昭58−126840(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/24 A61M 5/28 A61J 1/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射筒に医薬品を充填して慴動可能なピ
    ストンで密封した注射器(1)と、注射器(1)のピス
    トンロットとしても機能する注射筒に希釈剤を充填して
    慴動可能なピストンで密封した注射器(2)とからな
    り、使用時には、注射器(2)は、注射器(1)の注射
    筒内に挿入され、注射器(2)を慴動させてその先端の
    注射針で注射器(1)のピストンを貫通して両注射筒を
    連通させる注射器兼用容器用の注射器組立体において、
    注射器(2)の注射針は注射筒と一体に形成され、注射
    器(1)のピストンの後部面には注射器(2)の注射針
    の針管の一部及び下端部が挿入可能な、これらの形状と
    相似の形状の注射針案内・導入孔が形成されており、こ
    の注射器(1)のピストンはその後部面が注射器(1)
    のフランジの位置となるように注射器(1)に挿入され
    いることを特徴とする二剤分離型注射器兼用容器用の
    注射器組立体。
  2. 【請求項2】 注射器(1)及び(2)が、合成樹脂製
    である請求項1に記載の二剤分離型注射器兼用容器用の
    注射器組立体。
  3. 【請求項3】 注射器(1)及び(2)のピストンがエ
    ラストマー製である請求項1に記載の二剤分離型注射器
    兼用容器用の注射器組立体。
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