JP3338685B2 - 自動充填式アプリケータを有する収容塗布装置 - Google Patents

自動充填式アプリケータを有する収容塗布装置

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JP3338685B2 JP2000037297A JP2000037297A JP3338685B2 JP 3338685 B2 JP3338685 B2 JP 3338685B2 JP 2000037297 A JP2000037297 A JP 2000037297A JP 2000037297 A JP2000037297 A JP 2000037297A JP 3338685 B2 JP3338685 B2 JP 3338685B2
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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製品、特に化粧
品を収容して塗布する装置に関するものである。さらに
詳細には、この発明は、液状、ゲル状またはクリーム状
の製品用に設計されている。例として、ケア製品、特
に、スキンケア製品またはヘアケア製品、化粧落とし、
または、毛染め製品の収容および塗布について言及す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化粧
品の分野において、特に、例えば、乳状、クリーム状ま
たはゲル状の製品は、ポンプによる圧力によって分配さ
れる。そのような化粧品は、空気の存在下では不安定に
なるので、エアレス式のポンプシステム内に収容され
る。すなわち、製品が使用されるにつれて、その容積が
減少するリザーバ内に空気を入れない状態で収容され
る。一般には、収縮する壁を有する袋、変形可能な壁を
有する管、または、従動ピストンが内部に配置された瓶
が使用される。ポンプは、ピストン、ダイヤフラムまた
はシャッタを有する形式のポンプである。
【0003】製品を塗布するために、ユーザは、ポンプ
で押し出した製品を、1以上の指に取り、処置すべき表
面上にそれを擦り込んで塗布する。あるいは、製品は、
アプリケータ、例えば、連続気泡状のものを使用して塗
布される。
【0004】例えば、製品の寿命の間、複数回再使用す
ることができるアプリケータの場合には、その機械的性
能、特に、柔軟性や吸収性が損なわれないように、使用
しないときには、アプリケータを空気と接触しないよう
に収納することが望ましい。さらに、各使用後に洗浄し
ない形式のアプリケータの場合には、該アプリケータに
残っている製品と周囲の空気、または、アプリケータが
保持されている周囲の他の部材との接触が、アプリケー
タを汚し、残りの製品に悪影響を及ぼす虞がある。いず
れにしても、そのような問題を生ずることなく、そのよ
うなアプリケータを、特に、ハンドバッグに入れて持ち
運ぶことはできない。
【0005】最後に、処置されるべき表面の輪郭、例え
ば、唇または目尻の外形に適した形状の一定のアプリケ
ータの場合には、製品が、常に同じ状態で同じ量だけ、
該アプリケータ上に載せられ、その結果、一回の塗布と
他の塗布とで、操作が反復可能であることが好ましい。
【0006】この出願人による欧州特許0612488
号公報は、塗布される製品を収容するリザーバと、該リ
ザーバを閉じるキャップと、例えば、フォーム材または
硬度の低いエラストマからなる変形可能なアプリケータ
部材を支持するアプリケータホルダとからなるアプリケ
ータ装置を開示している。前記リザーバは、指貫の形状
をしたキャピラリエンドピースによって画定され、その
閉鎖端が少なくとも1つのキャピラリ孔で貫通された座
を有し、該キャピラリ孔の中に、変形可能な部材が適用
され、リザーバがキャップによって閉じられるときに変
形させられる。この種の装置は、流動性の高い流体また
は粉体に適している。クリームの場合には、クリームを
キャピラリ孔に接触させるようにすることが非常に困難
である。さらに、製品の自由表面上方に存在する空気
は、製品の品質、特に、化粧品の特性に対して有害であ
る。
【0007】したがって、この発明の目的の1つは、従
来の装置を参照して上述した問題点の全てまたはいくつ
かを解決する収容塗布装置を提供することである。ま
た、この発明の目的は、特に、粘性の高い製品、例え
ば、クリーム状の製品に適した装置を提供することであ
る。さらに、この発明の他の目的は、塗布部材に、正確
かつ再現可能に製品を載せることを可能にすることであ
る。さらに他の目的は、以下の詳細な説明により明らか
になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、これ
らの目的は、製品、例えば、化粧品を収容し塗布する装
置であって、内部の減圧に応じて縮小する第1の部屋を
画定する前記製品のためのリザーバを具備し、該リザー
バが、前記製品を吸収可能な少なくとも部分的に多孔性
の部材からなるアプリケータ部材を取り出し可能に収容
する第2の部屋に向けて選択的に一方向のみに開く第1
の一方向弁によって閉鎖された少なくとも1つの出口孔
を有し、前記第2の部屋が、前記装置に取外し可能に取
り付けられたキャップによってきつく閉鎖されていて、
例えば、該キャップが開かれたときに、前記第2の部屋
内を減圧させ、前記第1の一方向弁を解放し、前記出口
孔を通して一回分の前記製品を前記アプリケータ部材に
汲み出させるピストンが設けられている装置により達成
される。
【0009】したがって、キャップが締められたときに
は、アプリケータ部材は、所定の方法で製品の出口孔に
対して所定の方法で配置され、好ましくは、出口孔に弾
性接触させられ、それによって、引き出される製品を、
その量およびアプリケータ部材における位置の両方に関
して、正確に汲み出すことができる。一回の塗布と次の
塗布との間には、アプリケータ部材は空気と接触しない
ように保持され、それによって、良好な機械的特性、特
にその柔軟性を維持することができ、かつ、アプリケー
タ部材上に残った製品が、空気によって悪影響を受け、
または、アプリケータ部材の周囲を汚すことになること
を防止することができる。
【0010】製品の有する粘性の程度によらず、この製
品はピストンの相対移動により生じる減圧によってアプ
リケータ部材により汲み出される。アプリケータ部材に
よって吸収され得る量は、ピストンの変位によって汲み
出された体積より大きいかまたはこれに等しいことが好
ましい。しかしながら、アプリケータ部材によって吸収
される量を、汲み出された製品の体積よりも小さく設定
することもできる。この場合には、以下に詳述されるよ
うに、製品の再汲み上げを行うことなく、アプリケータ
部材によって吸収されなかった余剰の製品のみを引き出
すことを可能にするために、ピストンを解除可能とする
ことができる。
【0011】このアプリケータ部材は、キャップに固定
され、該キャップが開かれたときに、前記ピストンが、
第1の位置から第2の位置へ移動することにより、第2
の部屋内部を減圧することが好ましい。したがって、キ
ャップには、アプリケータ部材を把持する部材が設けら
れている。単一の動作において、装置を開くこと、およ
び、アプリケータ部材に製品を装填することの両方が可
能であり、しかも、それを完全に再現可能な方法で行う
ことができる。アプリケータ部材は、抑制されていない
状態では、ピストンの断面より大きな断面を有してい
る。
【0012】一つの選択肢として、第2の部屋内部の圧
力上昇に応じて、例えば、キャップが閉じられたとき
に、第2の部屋内部を大気圧に通気するための手段が設
けられていてもよい。第1の部屋と第2の部屋との間に
一方向弁(すなわち、リザーバ内部の圧力に対して第2
の部屋内部が減圧されたときにのみ開く弁)を設けるこ
とにより、第2の部屋内に導入された空気が、塗布され
るべき製品を収容しているリザーバ内に入ることを防止
できる。そのような手段は、例えば、シャッタ、ボール
または他の適当な手段からなる第2の一方向弁から構成
されていてもよい。
【0013】特殊な態様によれば、前記第2の部屋に
は、その高さ方向の少なくとも一部に、ピストンをスラ
イドさせるシリンダが設けられている。このシリンダ部
分の高さは、ピストンの所望のストロークおよび分配さ
れる製品の投与量に大いに依存している。アプリケータ
部材を収容しかつ製品の出口孔が形成された第2の部屋
の底部は、例えば、キャップが固定されたときに、アプ
リケータ部材がその部分の表面に近接し、または、弾性
接触して、製品を完全に汲み出すことができるように、
むしろ、半球状キャップの形状をしていることが好まし
い。
【0014】そのような装置の形状は任意である。特
に、製品を収容するリザーバは、楕円形の断面を有して
いてもよい一方、アプリケータ部材を収容している部屋
は、円形断面を有していてもよい。これに代えて、アプ
リケータ部材を収容している部屋も楕円形断面を有して
いてもよい。この場合には、ねじり閉止として知られる
1以上の傾斜を有する閉止システムによって、キャップ
がリザーバ上に閉止される。他の形状および形状の組み
合わせが採用されてもよい。
【0015】ピストンは、前記アプリケータ部材の無孔
部分から構成されてもよい。したがって、アプリケータ
部材は、複数の異なる材料、すなわち、(i)製品出口孔
と接触させられ、かつ、塗布表面を介して製品を塗布す
るための部分に用いられる、連続気泡フォーム材からな
るものであることが好ましい多孔性材料と、(ii)リザー
バの出口孔から離れていて、処置されるべき表面に製品
を塗布するために直接的には使用されない部分に用いら
れる、独立気泡のフォーム材であることが好ましい不浸
透性材料とから構成されていてもよい。
【0016】他の態様によれば、ピストンはアプリケー
タ部材とは別の部材から構成されており、前記ピストン
は、アプリケータ部材に対して出口孔とは反対側に配置
され、かつ、該アプリケータ部材に固定されている。ピ
ストンは、特に、エラストマー材料から構成された部材
でよい。
【0017】一選択肢として、ピストンには、前記第2
の部屋を大気圧に通気することを可能にする少なくとも
1つの通路が、貫通状態に形成されている。したがっ
て、これにより、第2の弁と組み合わせて、アプリケー
タ部材を収容する部屋を大気圧に設定することができ、
特に、アプリケータ部材が第2の部屋内に戻されたとき
に、圧力上昇を回避することができる。
【0018】他の態様によれば、第2の部屋とキャップ
との間に環状の空間が形成され、該環状の空間が、第2
の部屋と連通し、前記ピストンがこの環状の空間内に配
置されている。
【0019】したがって、ピストンは、少なくとも部分
的に前記第2の部屋を画定する部材に固定され、キャッ
プが開かれたときに、前記キャップにより形成された横
スカートの内面に対して気密状態にスライド可能なリッ
プを構成していてもよい。特に、前記ピストンは、2シ
ョット射出成形により、または、第2の部屋を形成する
部材とともにオーバーモールドによって形成されてもよ
い。
【0020】前記リップは、第2の部屋の内部が減圧さ
れると、前記内面に対して気密状態に接触し、前記第2
の部屋内の圧力が上昇したときには、前記内面に対して
密封された状態には接触しないように方向付けられてお
り、それによって、該第2の部屋を大気圧に換気するこ
とを可能にしている。したがって、アプリケータのキャ
ップがリザーバに戻されたときには、第2の部屋内に発
生した圧力上昇がピストンのリップをキャップの内面か
ら離すように移動させ、それによって、密封状態を破壊
して、第2の部屋内に大気圧が再度確立されることを可
能にしている。加圧された空気は、ピストンとキャップ
の内面との間から逃げ、それによって、キャップの横ス
カートにより構成された自由端の下方に放出される。
【0021】ピストンは、「密封解除」位置において、
前記第1の位置と第2の位置との間の前記変位に応じた
第2の部屋内の減圧を発生させないように解除可能であ
り、外側からアクセス可能な手段が、選択的に、「密封
解除」位置から「密封」位置へ、およびその逆へピスト
ンを移動させることができる。したがって、アプリケー
タ部材が、第2の部屋内に導入された製品を完全に汲み
出さない場合には、キャップを再締結せずにアプリケー
タ部材を第2の部屋内に再挿入し、前記リザーバからさ
らなる製品を汲み出すことなくアプリケータ部材に再装
荷することができる。そのような密封解除可能なピスト
ンは、弾性変形可能な部材、例えば、圧縮されると変形
する部材から構成されていてもよい。圧縮されていない
位置において、ピストンは、該ピストンが内部をスライ
ドさせられるシリンダより小さい断面積を有し、これ
が、ピストンの「密封解除」位置に相当している。圧縮
された位置において、ピストンは、前記シリンダより大
きな断面を有し、シリンダ内を密封された状態でスライ
ドし、これが、ピストンの「密封」位置に対応してい
る。
【0022】この発明に係る装置は、硬質または半硬質
の本体、特に、ポリエチレンまたはポリプロピレンから
なる本体から構成され、前記1つまたは複数の出口孔に
よって貫通された区画壁を具備し、前記第2の部屋が、
前記本体の第1のスカート部から構成され、該スカート
部の自由端が第1の開口を画定している。
【0023】前記第1のスカート部の自由端は、取外し
可能なキャップの対応するねじと螺合することができる
ねじを有していてもよい。この種の閉止手段によれば、
第2の部屋を特に緊密に密封することができる。密封状
態は、好ましくは密封スカートまたはガスケット状の補
助手段を設けることによって、さらに改善することがで
きる。
【0024】ピストンは、前記第1のスカート部の外側
に配置され、該第1のスカート部に固定されている。し
たがって、アプリケータ部材、および、特にそれが載置
される構造は、補助ピストンを取り付ける必要がないの
で製造が容易である。
【0025】第1の部屋を画定するリザーバに関して
は、前記区画壁に対して前記第1のスカート部とは反対
側に配置されていることが好ましい。前記リザーバは、
前記本体によって構成され、かつ、前記第1のスカート
部の自由端とは反対側の端部に配置された自由端を有す
る第2のスカート部から構成されている。好ましい態様
では、前記第2のスカート部の内部をスライドできるよ
うに、従動ピストンが取り付けられている。したがっ
て、リザーバの容積は、該リザーバ内部の製品が汲み出
されるにつれて減少する。
【0026】これに代えて、従動ピストンが変形可能な
ダイヤフラム、好ましくは弾性変形可能なダイヤフラム
によって置き換えられてもよい。弾性変形可能なダイヤ
フラムを有するこの種の装置の例として、この出願人に
よる欧州特許出願第0743263号に開示された形式
の構造について説明する。この装置では、弾性ダイヤフ
ラムが、上部にポンプおよび押しボタンが取り付けられ
た硬質容器の底面を形成している。ダイヤフラムは、そ
の周縁において前記硬質容器の壁に固定され、最初は、
平坦な形状、または、製品に向かって凹または凸の形状
をしている。製品が使用されるにつれて、ダイヤフラム
は、例えば、軸方向高さ15〜20mmにわたって、容
器内部の形状に近づくように弾性変形する。この種の設
計は、その形状を考慮すると、アプリケータに大きな表
面積を与えることができ、それによって、身体、特に、
胸または股の大きな表面積に塗布するためのアプリケー
タを製造することができる。
【0027】この発明の他の形態によれば、リザーバ
は、前記硬質部分に取り付けられた収縮する壁を有する
柔軟な袋から構成されている。この種の袋は、複数の材
料、例えば、金属および/または熱可塑性樹脂の複合材
料から構成されていてもよい。一般に、袋の解放縁は硬
質部分に接合される。袋の底部は接合または接着線に沿
って閉じられている。
【0028】一選択肢として、この種の袋は、硬質また
は半硬質のチャンバ内部に配置され、孔またはシャッタ
のような手段が、硬質または半硬質のチャンバと柔軟な
袋とにより画定される空間内への空気の取り入れを可能
にしている。
【0029】アプリケータ部材は、フェルトまたはフリ
ットからなる連続気泡または半連続気泡のフォーム材の
少なくとも1つのブロックから構成されていてもよい。
【0030】例えば、アプリケータ部材は、ポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリウレタン、NBR(天然ブタジ
エンゴム)、SBR(合成ブタジエンゴム)、PVC
(ポリ塩化ビニル)、ラテックスまたはシリコーンフォ
ーム材、または、ポリエチレンまたはナイロン(商標)
のような樹脂からなるフリット、例えば、ブロンズから
なる金属製フリット、またはガラス製フリットから構成
されている。
【0031】キャップが固定されたときに、アプリケー
タ部材は前記1つ以上の出口孔に対して弾性的に接触す
る。したがって、圧縮可能な材料から構成されたアプリ
ケータ部材の場合には、該アプリケータ部材は、キャッ
プが固定されたときに該アプリケータ部材が少なくとも
部分的に圧縮されるような寸法に形成されている。した
がって、アプリケータ部材が第2の部屋内に汲み上げら
れた製品と接触する期間が延長される。さらに、この装
置はアプリケータ部材が緩んだときに該アプリケータ部
材によって、製品の汲み出しを促進する。最後に、これ
により、アプリケータキャップをリザーバに再締結しな
くても、アプリケータ部材に製品を再供給することがで
きる。
【0032】アプリケータ部材が、特に圧縮可能ではな
い部材、例えば、フェルトまたはフリット材料から構成
されている場合には、弾性圧縮可能部材が、アプリケー
タ部材とピストンとの間に配置される。この種の部材
は、弾性材料のブロックまたは連続気泡または独立気泡
のフォーム材から構成されていてもよい。
【0033】この発明に係る収容塗布装置は、例えば、
液体、ゲルまたはクリーム状の化粧品を収容し塗布する
ために使用される。
【0034】
【発明の実施の形態】上記において述べられた装置に加
えて、この発明は、添付図面を参照して記載された限定
しない実施形態に関して以下に説明される、一定数の他
の装置を含んでいる。図1〜図3は、この発明に係る装
置の第1の実施形態を示している。図4は、この発明に
係る装置の第2の実施形態を示している。図5は、この
発明に係る装置の第3の実施形態を示している。図6
は、この発明に係る装置の第4の実施形態を示してい
る。図7,図8は、この発明に係る装置の第5の実施形
態を示している。
【0035】これから詳細に説明する種々の実施形態に
共通な部材は、同じ符号を用いて参照することにする。
図1〜図3に示されているように、この発明に係る装置
1は、ポリプロピレンからなり、区画壁3の両側に1つ
ずつ、2つの部屋4,5を画定している筒状の本体2
(その断面形状は任意の形状でよく、特に、円形、楕円
形または長円形でよい。)を具備している。前記区画壁
3には、第1の部屋4と第2の部屋5とを、一方向に開
くシャッタ7を介して連通する孔6が貫通形成されてい
る。シャッタ7は、弾性のあるリップから構成され、該
リップの周辺部分は、区画壁3に固定され、該リップの
残りの部分は、第2の部屋5の内部が第1の部屋4に対
して減圧されると、それに応じて、区画壁3に形成され
た座から離れる方向に移動することができるように、自
由状態とされている。開いた位置のシャッタ7は、図1
に破線で示されている。シャッタは、弾性材料、特に、
天然または合成ゴムから構成されていてもよい。
【0036】第1の部屋4は、区画壁3とは反対側に配
された一端部9が解放された第2のスカート8によって
画定されている。ピストン10が、スカートの内部に密
封状態でスライドすることができるように取り付けられ
ており、部屋4内部の減圧に応じて、該ピストン10と
前記区画壁3との間に配された製品Pに追随するよう
に、スカート8の内部を上昇することができる。スカー
ト8の解放端は、空気取入孔が貫通形成された付属の底
部材(図示略)によって閉じられていてもよい。製品P
は、特に、クリーム、パウダーまたはボディローション
でよい。
【0037】第2の部屋5は、第のスカート8から離
れる方向に向かう第1のスカート部11から構成されて
いる。該スカート11の自由端12は、開口13を画定
している。スカート11の内壁はその高さの大部分にわ
たってシリンダを形成している。スカート11の外面に
は、その自由端12に近い位置に、取外し可能なキャッ
プ17の横スカート16の内面に形成された対応するね
じ15と螺合することができるねじが形成されている。
【0038】前記キャップ17は、該キャップ17がね
じ15を使用して閉止されたときに達成される密封状態
を向上するために、スカート11の内面に対して密封状
態に配置することができる密封スカート18を有してい
る。また、前記キャップ17は、アプリケータ20が圧
力ばめ(または接着)される軸方向の管部19をも具備
している。この実施形態において、アプリケータ20
は、前記軸方向管部19の内部に係合される独立気泡を
有する部分21を具備している。該独立気泡部分21の
周縁は、ピストンを形成するように、スカート11の内
面に対して密封状態にスライドすることができる。ま
た、前記アプリケータ20は、部屋4内に収容されてい
る製品Pを汲み出すように、連続気泡または半連続気泡
の材料からなる部分22をも具備している。該連続気泡
部分22は、前記独立気泡部分21に接着されていて
も、該独立気泡部分21とともに成形されることにより
構成されてもよい。前記アプリケータ20は、前記キャ
ップ17が図1に示されたように締め付けられたとき
に、該アプリケータ部材20の連続気泡部分22が少な
くとも部分的に圧縮されるような寸法を有している。前
記アプリケータ部材20の連続気泡部分22は、前記ピ
ストンを構成する独立気泡部分21とは反対側に配置さ
れ、前記キャップ17が締められたときに、前記シャッ
タ7に密接または弾性的に接触する塗布表面23を具備
している。
【0039】前記独立気泡部分21には、その中心に、
一端が、アプリケータ部材20の連続気泡部分22側に
開き、他端がキャップ17の上壁26に形成された通気
孔25に対向するダクト24が貫通形成されている。前
記通気孔25は、シャッタ7と同様の、前記第2の部屋
4内の圧力上昇に応じて、外側に開くことができる(破
線に示された位置を参照のこと)一方向に開くシャッタ
27によって閉鎖される。したがって、ピストンは、キ
ャップ17が開かれるときに、スカート11の内壁に密
封状態に接触しながら、図1に示された第1の位置(キ
ャップが閉じられた位置)と、ピストンと筒状スカート
11との間の密封状態が破壊された第2の位置(図2に
示された位置の近く)との間で移動する。
【0040】この実施形態に係る装置を使用するため
に、使用者は、キャップ17を緩める方向に回し、アプ
リケータ部材20を部屋5から引き出すように、該キャ
ップ17を軸方向に引く。そのようにすることにより、
前記アプリケータ20の独立気泡部分がスカート11の
内面に対して密封状態でスライドし、部屋5内部の圧力
低下が生じる。部屋5内部が減圧されるために、シャッ
タ7がその座から持ち上がり(図2)、製品Pの通過が
可能となって、製品が部屋5内部に引き込まれる。製品
Pは、アプリケータ23の表面に接触状態に配され、ア
プリケータ部材20の連続気泡部分22を構成する多孔
性材料によって汲み出される。製品Pは、その後、アプ
リケータ部材20の塗布表面23を、処置すべき表面に
接触させることによって塗布される。塗布中に、アプリ
ケータ部材20にさらに製品を吸収させる必要があるこ
とが分かった場合には、(アプリケータ部材20の軸方
向の寸法が部屋5の軸方向高さよりも大きいので)キャ
ップ17を再締結することなく部屋5内にアプリケータ
部材20を再挿入することができ、塗布表面23を、部
屋5の底部に残っている余剰の製品と再度接触状態に配
置することができる。
【0041】使用後は、ユーザは、再びキャップ17を
締結する。アプリケータ部材20の下方の部屋5内部に
閉じこめられた空気は、キャップ17の上壁25に形成
された座からシャッタ27が持ち上がるときに、連続気
泡のフォーム材21の孔、ダクト24および通気孔25
を介して排出される。その後、装置は次の塗布のための
準備状態に配される。
【0042】図4の実施形態において、製品Pは、第1
の部屋4を画定する柔軟な壁を有し、かつ、その解放端
35が、装置の本体を形成する据付部材32の外面31
に接合されることによって取り付けられている袋30内
部に収容されている。柔軟な壁を有する袋30は、その
端部に空気取入口34を有する硬質の容器33の内部に
配置されている。該硬質容器33は、前記据付部材32
にスナップ固定用突起(図示略)を介してスナップ固定
されてもよい。
【0043】据付部材32には、袋30とは反対側に、
スカート11が設けられ、その内面によって、その高さ
の大部分にわたって筒状に形成された第2の部屋5が画
定されている。スカート11の一端は、区画壁3によっ
て閉鎖されており、該区画壁3には、図1〜図3の実施
形態のシャッタ7と同様のシャッタ7によって閉鎖され
る孔6が貫通形成されている。スカート11の下側部分
36には、外側の硬質容器33が整列されている。下側
部分36の断面より小さい外側断面を有する中間部分3
7には、前記キャップ17の対応するねじ部15と螺合
可能なねじ部14が設けられている。上側部分38は、
第2の部屋5の開口13を画定する自由端を有してい
る。該上側部分38は、キャップ17との間に環状空間
80を形成するように、前記中間部分37の最大断面よ
りも小さい断面を有している。
【0044】前記塗布部材20は、連続気泡のフォーム
材からなる単一のブロックから構成されており、その一
部が、キャップ17に設けられた軸方向スカート19の
内部に取り付けられている。前記アプリケータ部材20
は、キャップ17が締結されたときに、塗布表面23が
部屋5の底部に弾性により圧接されるように、該アプリ
ケータ部材20が少なくとも部分的に前記部屋5の内部
で圧縮される寸法のものであることが好ましい。
【0045】前記スカート11の上側部分38は、その
外面に、前記環状空間80内で移動するピストンを構成
するリップ39が設けられている。該リップ39は、部
屋5内部の圧力が上昇していない場合には、その自由端
40がキャップ17の横スカート16の対応する表面4
1に対して密封された状態に接触するように方向付けら
れている。部屋5内部の圧力が上昇した場合、特に、キ
ャップ17が閉じられたときには、リップ39の自由端
がキャップ17の表面41から離れ、該表面41との密
封接触状態が解除される方向に移動し、キャップ17の
スカート16の自由端の下方に空気を逃がすことができ
る。この目的のために、リップ39は、キャップ17の
横スカート16の自由端方向に傾斜しており、その端部
に、前記筒状表面41に対して密封状態に接触可能な筒
状の接触表面40を有している。
【0046】使用に際しては、キャップ17が緩められ
て、部屋5からアプリケータ部材20を引き出すよう
に、軸方向に引かれる。それにより、リップ39の自由
端40がキャップ17の内面41に対して密封状態に接
触し、部屋5内部の圧力低下が生じる。この減圧によ
り、シャッタ7が開かれ、製品Pが孔6を介して部屋5
の内部に引き込まれる。アプリケータ部材20は減圧さ
れているので、製品Pを汲み出す。製品Pは、その後、
処置されるべき表面にアプリケータ部材20の塗布表面
23を接触させることにより、図1〜図3の実施形態を
参照して説明した方法で塗布される。使用後は、キャッ
プの閉止時に、部屋5の内部に閉じこめられた空気は、
リップ(ピストン)39の自由端40をキャップの表面
41から離すことによって、外部に排出される。
【0047】上述した実施形態の場合と同様に、特に、
部屋5の軸方向高さよりアプリケータ部材20の軸方向
寸法を大きくしたことにより、使用中に、キャップを締
結し直すことなく製品Pを塗布部材20に再充填するこ
とができる。
【0048】図5の実施形態は、図1〜図3の実施形態
と以下の点で相違している。− アプリケータ部材20
が、特に、ポリウレタンからなる連続気泡のフォーム材
の単一ブロックとして構成されている点。− ピストン
が、キャップ17の軸方向管部19の外面に形成された
リップ50によって構成され、その自由端51が、硬質
の本体2のスカート11の内面と密封状態に接触するこ
とができ、前記軸方向管部19がエラストマー材料から
構成され、ポリプロピレンまたはポリウレタンからなる
キャップ17にオーバーモールドまたはキャップ17と
2ショット射出成形されることによって構成され、また
は、軸方向管部19が、機械的に、接着、接合またはス
ナップ固定によってキャップ17に取り付けられている
点。− 区画壁3に形成された孔6が、区画壁3に形成
された中央の座52上に閉じるシャッタ7によって閉鎖
される点。− 通気シャッタ27が、キャップ17の孔
に据え付けられたボール53からなる形式のものであ
り、空気が、アプリケータ部材20の孔を通して部屋5
から排出される点。この実施形態に係る装置の作用は図
1〜図3の実施形態の作用と同様である。
【0049】図6の実施形態は、以下の点で、上記実施
形態と相違している。− アプリケータ部材20が、セ
ラミック製フリット状の硬質の多孔性材料から構成され
ている点。− アプリケータ部材20の塗布表面23
が、合成ゴムからなり、ピストン50とアプリケータ部
材20との間に配置される圧縮可能部材60を介して部
屋5の底部に弾性接触するように構成されている点。−
通気孔25を選択的に閉じるシャッタ27が、第1の
部屋4を第2の部屋5から分離するシャッタ7と同種の
ものである点。
【0050】図6の実施形態の作用は、図5の実施形態
の作用と同様である。キャップ17が締結されたとき
に、アプリケータ部材20の塗布表面23は、この位置
において少なくとも部分的に圧縮されている圧縮可能部
材60の存在によって部屋5の底部に対して弾性接触し
ている。開かれるときには、圧縮可能部材60は、徐々
に圧縮解除され、孔6を通して出てくる製品Pと塗布表
面23が接触している時間を引き延ばす。
【0051】図7および図8の実施形態において、軸方
向管部19は、その軸方向位置が固定されている横フラ
ンジ70で終了している。フランジ70には、圧縮によ
り変形可能で、ピストンとして選択的に機能するエラス
トマー材料からなる部材71が隣接している。前記部材
71は、中空のトーラス形状の部材でよい。該部材71
はフランジ70と第2のフランジ72との間に配置され
る。該第2のフランジ72は、その中心において、軸方
向に移動するロッド73に接続され、該ロッド73は、
キャップ17の表面26に対する位置がフランジ72の
位置を決定し、それによって、ピストンを構成する前記
部材71の軸方向の圧縮量を決定するカム面74を介し
て、ハンドル75に接続されている。
【0052】図7の位置において、圧縮可能部材71
は、あまり圧縮されていない。その断面の外形は、特
に、開閉時に、キャップ17が軸方向に移動することに
より、前記ピストン71が部屋5の内面に対して密封状
態に接触することができないように、部屋5の断面内径
よりも小さい。この位置は、ピストン71の「密封解
除」位置に対応している。
【0053】図8の位置において、圧縮可能部材71
は、かなり圧縮されている。その断面外形は、キャップ
17が、特に開閉時に、軸方向に移動することにより、
前記ピストン71が部屋5の内面に対して密封状態に接
触しながら移動するように、部屋5の断面内径よりも若
干大きい。この位置は、ピストンの「密封」位置に対応
している。密封解除位置と密封位置とにおけるピストン
71の断面の相違は、1〜数mm程度でよい。
【0054】アプリケータ部材20は、ピストン71に
対して、フランジ72の反対側の表面に固定されてい
る。このアプリケータ部材20は、圧縮可能部材、特
に、連続気泡のフォーム材または硬質の部材、特に、フ
リットから構成されていてもよい。硬質の部材から構成
されている場合には、塗布表面23は、本質的に圧縮可
能なピストン71の存在によって、区画壁3に形成され
た孔6に対して弾性により接触させられる。キャップ1
7がピストン71を密封位置に配して閉じられたとき
に、シャッタ(図示略)を含む装置が、通気口として機
能してもよい。これに代えて、ピストン71が密封解除
位置に配されているときにのみ、閉止可能とし、したが
って、そのようなシャッタを用いて分配することを可能
にしてもよい。
【0055】したがって、使用に際しては、ユーザは、
図8の位置にピストン71を配置する。キャップ17を
緩め、それを軸方向に引くことにより、部材71がピス
トンとして機能し、それによって、部屋5の内部が減圧
され、アプリケータ部材20の塗布表面23が一回分の
製品Pを汲み出す。処置される表面への塗布は、他の実
施形態と同様にして行われる。使用中に、塗布表面に製
品を最充填する必要がある場合には、そして、部屋5の
底部に十分に余剰の製品が残っている場合には、ユーザ
は、ピストン71を図7の位置に配置することにより解
除する。ユーザは、塗布表面23を部屋5の底部に残っ
ている製品と再度接触状態に配置するように、アプリケ
ータ部材を部屋5の内部に戻す。反対に、部屋5の底部
に、製品Pが全く残っていない場合には、ユーザはピス
トンを図8の位置にしたままで、上述した方法により、
製品をさらに汲み出す。
【0056】装置を格納するために装置を閉じるときに
は、ユーザは、ピストンを密封解除し、キャップ17を
装置1に再締結する。上記詳細な説明においては、この
発明の好ましい実施形態に言及した。しかしながら、請
求項に記載されたとおりのこの発明の精神から逸脱しな
い範囲で、これらの実施形態に変形を加えることができ
ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る装置の第1の実施形態を示す
縦断面図である。
【図2】 図1の装置においてキャップを取り外した状
態を示す縦断面図である。
【図3】 図1の装置においてキャップを取り付ける状
態を示す縦断面図である。
【図4】 この発明に係る装置の第2の実施形態を示す
縦断面図である。
【図5】 この発明に係る装置の第3の実施形態を示す
縦断面図である。
【図6】 この発明に係る装置の第4の実施形態を示す
縦断面図である。
【図7】 この発明に係る装置の第5の実施形態を示す
縦断面図である。
【図8】 図7の装置において、係合状態に配されたピ
ストンを示す縦断面図である。
【符号の説明】
P 製品 1 収容塗布装置 2,32 本体 3 区画壁 4 第1の部屋 5 第2の部屋 6 出口孔 7 第1の一方向弁 8 横スカート(第2のスカート部,リザーバ) 9 自由端 10 従動ピストン 11 横スカート(第1のスカート部) 12 自由端 13 第1の開口 14 ねじ 16 横スカート 17 キャップ 20 アプリケータ部材 21 無孔部分(ピストン) 22 多孔性部材 24 通路 27 シャッタ(通気手段) 30 袋(リザーバ) 33 チャンバ 34 通気手段 38 上側部分(画定する部材) 39 リップ(ピストン) 40 自由端 41 内面 50 リップ(ピストン) 53 ボール(通気手段) 60 弾性圧縮可能部材 71 圧縮可能部材(ピストン) 74 カム面(操作手段) 75 ハンドル(操作手段) 80 環状空間

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧品を含む製品(P)を収容して塗布
    する装置(1)であって、前記製品を収容し、内部の圧
    力の低下に応じてその容積を減少させる第1の部屋
    (4)を画定するリザーバ(30,8)を具備し、該リ
    ザーバが、少なくとも部分的に、前記製品を吸収可能な
    多孔性部材(20,22)から構成されたアプリケータ
    部材(20)を取り出し可能に収容する第2の部屋
    (5)に向けて、一方向のみに選択的に開く、第1の一
    方向弁(7)によって閉じられた、少なくとも1つの出
    口孔(6)を有し、前記第2の部屋(5)が、装置上部
    に着脱可能に取り付けられるキャップ(17)によって
    緊密に閉じられ、キャップ(17)が開閉されたとき
    に、前記第2の部屋(5)内部の圧力低下を生じさせ、
    前記第1の一方向弁(7)を解放させ、かつ、前記アプ
    リケータ部材(20)に前記出口孔(6)を通して投与
    量分の前記製品を汲み出させるために、ピストン(2
    1,39,50,71)が設けられていることを特徴と
    する装置。
  2. 【請求項2】 前記アプリケータ部材(20)が、前記
    キャップに固定され、該キャップ(17)が開かれると
    きに、前記ピストン(21,39,50,71)が第1
    の位置から第2の位置へ移動することにより前記圧力低
    下を生じさせることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ(17)が閉じられるとき
    を含む前記第2の部屋(5)内部の圧力が上昇するとき
    に、該圧力上昇に応じて、前記第2の部屋(5)を大気
    圧に通気するための通気手段(27,39,53)が設
    けられていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記通気手段が、シャッタ(27)また
    はボール(53)を含む、第2の一方向弁によって構成
    されていることを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の部屋(5)が、その高さ方向
    の少なくとも一部に、前記ピストン(21,50,7
    1)が内部をスライドさせられるシリンダを具備するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の装置。
  6. 【請求項6】 前記ピストンが、前記アプリケータ部材
    (20)の無孔部分(21)から構成されていることを
    特徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記ピストン(39,50,71)が、
    前記アプリケータ部材(20)とは別の部材から構成さ
    れ、前記ピストンが、前記アプリケータ部材(20)
    に、前記出口孔(6)とは反対側に配される位置に固定
    されていることを特徴とする請求項5記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記ピストン(21)に、前記第2の部
    屋(5)を大気圧に通気することを可能にする少なくと
    も1つの通路(24)が貫通形成されていることを特徴
    とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の部屋(4)と前記キャップと
    の間に、環状空間(80)が形成され、該環状空間(8
    0)が、前記第2の部屋に連通し、前記ピストン(3
    9)が前記環状空間(80)内に配置されていることを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ピストン(39)が、前記第2の
    部屋を少なくとも部分的に画定する部材(38)に固定
    され、キャップが開かれるときに、該キャップ(17)
    によって構成される横スカート(16)の内面(41)
    に対して緊密に接触しながらスライド可能なリップ(3
    9)によって構成されていることを特徴とする請求項9
    記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記ピストン(39)が、前記第2の
    部屋(5)内部の圧力が低下したときに、前記内面に緊
    密に接触し、かつ、前記第2の部屋(5)内部の圧力が
    上昇したときに、前記内面に対する緊密な接触を解除
    し、それによって、第2の部屋(5)を大気圧に通気す
    ることを可能にするように方向づけられていることを特
    徴とする請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記アプリケータ部材が、前記ピスト
    ンによって発生した圧力低下に応じてリザーバから汲み
    出される製品の体積以上の吸収容量を有することを特徴
    とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ピストン(71)が、密封解除位
    置において、前記第1の位置から前記第2の位置への移
    動によっても前記第2の部屋(5)内部に圧力低下を生
    じさせないように解除可能であり、前記ピストン(7
    1)を、密封解除位置から密封位置へ、またはその逆
    に、選択的に移動させることを可能とするために、外部
    から操作可能な操作手段(74,75)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項2から請求項11のいずれか
    に記載の装置。
  14. 【請求項14】 1つ以上の出口孔(6)が貫通形成さ
    れた区画壁(3)を具備する硬質の本体(2,32)を
    具備し、前記第2の部屋(5)は、その自由端(12)
    が第1の開口(13)を画定する、前記本体(2,3
    2)の第1のスカート部(11)から構成されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記
    載の装置。
  15. 【請求項15】 前記自由端(12)が、前記取り外し
    可能なキャップ(17)の対応するねじと螺合可能なね
    じ(14)を有することを特徴とする請求項14記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ピストン(39)が、上側部分
    (38)の外側に配置されかつ該第1のスカート部に固
    定されていることを特徴とする請求項9から請求項15
    のいずれかに記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の部屋(4)を画定するリザ
    ーバ(30,8)が、前記区画壁(3)を挟んで前記第
    1のスカート部(11)とは反対側に配置されているこ
    とを特徴とする請求項14から請求項16のいずれかに
    記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記リザーバが、前記本体(2)によ
    って構成された第2のスカート部(8)から構成され、
    前記第1のスカート部(11)の自由端(12)とは反
    対側の端部に配置された自由端(9)を有することを特
    徴とする請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記第2のスカート部(8)内部をス
    ライド可能に据え付けられた従動ピストン(10)を有
    することを特徴とする請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記自由端(9)が、弾性変形可能な
    ダイヤフラムを含む変形可能なダイヤフラムによって閉
    じられた開口を画定していることを特徴とする請求項1
    8記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記リザーバが、前記硬質の本体(3
    2)に取り付けられた収縮する壁面を有する柔軟な袋
    (30)から構成されていることを特徴とする請求項1
    7記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記袋(30)が、硬質の、または、
    半硬質のチャンバ(33)内に配置され、該硬質または
    半硬質のチャンバ(33)と前記柔軟な袋(30)との
    間に画定された空間内に空気を取り入れ可能な通気手段
    (34)を具備することを特徴とする請求項21記載の
    装置。
  23. 【請求項23】 前記アプリケータ部材(20)が、連
    続気泡または半連続気泡のフォーム材またはフリットか
    らなる少なくとも1つのブロックから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項22記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記アプリケータ部材(20)が、ポ
    リエーテル、ポリエステル、ポリウレタン、NBR(天
    然ブタジエンゴム)、SBR(合成ブタジエンゴム)、
    PVC(ポリ塩化ビニル)、ラテックスまたはシリコー
    ンフォーム材からなり、または、ポリエチレンまたはナ
    イロン(商標)を含む樹脂製フリット、ブロンズを含む
    金属製フリット、または、ガラス製フリットから構成さ
    れていることを特徴とする請求項23記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記キャップ(17)が締結されたと
    きに、前記アプリケータ部材(20)が、前記1つ以上
    第1の一方向弁(7)に弾性接触させられることを特
    徴とする請求項1から請求項24のいずれかに記載の装
    置。
  26. 【請求項26】 前記アプリケータ部材(20)が、圧
    縮性の低い材料からなり、該アプリケータ部材(20)
    と前記ピストン(50)との間に、弾性的に圧縮可能な
    部材(60)が配置されていることを特徴とする請求項
    25記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記第1の一方向弁(7)が、シャッ
    タ(7)またはボールからなることを特徴とする請求項
    1から請求項26のいずれかに記載の装置。
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