JP3338444B2 - シラン型カップリング剤、その製造方法、およびガラス上に導電性被覆を形成するための使用方法 - Google Patents

シラン型カップリング剤、その製造方法、およびガラス上に導電性被覆を形成するための使用方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カップリング剤として使用可能なシラン型
化合物に関するもので、電気伝導性ポリマーの鎖中に取
り入れられるべく反応することが可能な官能基からな
り、このポリマーの密着被覆を形成するためにシラン基
或いはその一部が化学的に無機基板、特にガラスに結合
されることが可能であるようなシラン型化合物である。
業界での一般的用法に従って、ここで言うシランは−
Si(OR1の基を含む化合物を示すものであり、 ここで、R1は1価の基、さらに詳しく言えば、アルキ
ル基を意味する。
このような化合物は、J.Am.Chem.Soc.,1982,104,2031
ページから2034ページおよびフランス特許公開明細書第
1,184,098号に開示されている。これらの公知の化合物
は、(CH2鎖によってピロリジル基がシラン基に結
合している。
本発明の化合物は下記の化学式を有する。
[Py-R2(-CHOH-CH2)-]XNR4 p[-(CH2-CHOH)1-a-R3-SiRZ(OR1)3-Z] ただし、Pyは、3位もしくは4位、あるいはその双方
で置換可能なピロリジル基 を表し、RおよびR1は1価の基、R2およびR3はそれぞ れ2価の基、R4は1価の基あるいは水素原子を表し、a
は0または1、xは1または2である。しかしながらa
=0、yが1または2のときは、必然的に1である。ま
た、a=1、pが3−x−yおよびzが0と2の間の場
合には、必然的に1である。
本発明のとくに好ましい化合物は、 aは1である。
R1、R2およびR3は、それぞれC2H5、CH2および(CH2
基を表し、xは2である。
aは0である。
R1、R2、R3およびR4が、それぞれCH3、(CH2、CH
2−O−(CH2、CH3基を表し、yは1である。
R1、R2、R3が、それぞれCH3、(CH2、CH2−O−
(CH2基を表し、yは2である。
zは0である。
本発明の他の目的は、上記に規定した化合物の製造方
法であり、本製造方法では、相互に反応性のある基を含
む二つの分子が一緒に反応するもので、これらの分子の
一方が、更に、ピロリジル基を含み、他の一方が −SiRZ(OR13-Z− 基を含んでいる。
実施例として、本発明による製造方法で使用された分
子は および NH2−(CH2−Si−(OCH2CH3 (V) である。
上記の化学式(IV)の分子は、とくにピロールを水酸
化ナトリウム、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、
およびエピクロルヒドリンを含む反応混合物水溶液に、
勢い良く撹拌するとともに室温を越えないように冷却し
ながら、滴状添加することで得ることができる。
他の方法として、一方で使用する分子を、下記のエポ
キシド官能基を含む市販シランとし、 を選び、もう一方で使用する分子を下記の一分子として
もよい。
Py−(CH2−NH2 (VII) Py−(CH2−NH−CH3 (VIII) 式(VII)の分子は、Anal.Chem.,60,2473(1988)に
おいてFouldsにより述べられている方法に従って容易に
調製される。化学式(VIII)の分子は、ヨーロッパ特許
出願番号338,989号に述べられている方法に従って同様
に入手できる。
本発明は、また、化合物のシリコン原子と基板の表面
との間に共有結合物を形成させ、化合物のピロリジル基
および、該化合物を含むポリマーを形成しこのポリマー
を導電性にするするために付加的なピロールを酸化させ
ることにより、無機物基板、例えば、ガラス製或いはシ
リカ製基板に密着する電気伝導性被覆の製造用として、
上記に規定された化合物の使用法についても目的として
いる。この追加のピロールは、いわゆるピロールと呼ば
れているものでも、β位の一つ又は二つを窒素原子に置
換されているものでもよい。
更に詳細な方法として、本発明による使用法では、化
合物のアルコキシシラン基を、水/アルコール溶液中で
加水分解し、基板を溶液に浸し、次に処理済基板を塩化
第二鉄水溶液に浸し、更に、勢いよく撹拌しながら追加
のピロールを投入する。
本発明による方法の一例として、事前に構成された本
発明による化合物を基板と反応させる代わりに、ピロリ
ジル基を含む分子を、予めこの分子と相互に反応性のあ
る基を含んでいる市販のシランで処理された基板と反応
させてもよい。
基板は、特に、複合材料用繊維補強材、例えば、織物
状のものでもよい。従って、本発明によりこの複合材料
の電気的特性を調整することもできる。
実施例1:反応性エポキシド基及びピロリジル基を含む分
子の合成 水酸化ナトリウム(NaOH)200g、テトラブチルアンモ
ニウム硫酸水素塩8.4g、水200ml、およびエピクロルヒ
ドリン125mlから生成された反応混合物を、室温下、1
リットル反応器中で激しく撹拌する。混合物の温度を15
℃から20℃の間に保つために、該溶液を氷冷水の浴中で
冷やしながら、新規に蒸留したピロール40gを滴下す
る。混合物を3時間、窒素気流中で撹拌し続けながら、
100mlのエーテルを添加し、互いに分離している水相と
有機相を落ち着かせる。水相は二度にわたり100mlのエ
ーテルで抽出される。有機相全体を中性になるまで水性
の塩の溶液で洗い、モレキュラーシーブで乾燥させ、濾
過し、真空状態下で蒸留する。58g、すなわち、収量80
%のN−グリシジルピロール が得られる。生成物は、1H NMRおよび13C NMRで証明
される。純度は93%で、液相クロマトグラフィーで定量
される。
実施例2および3:実施例1の化合物からのカップリング
剤の合成 この合成には、実施例1で得られた分子を、一般にA1
100と呼ばれている市販品3−アミノピロールトリエト
キシシランNH2−(CH23Si−(OCH2CH3と反応させ
る。
実施例2 A1100を2.21g(0.01モル)と実施例1で得られたN−
グリシジルピロール2.46g(0.02モル)を乾燥させた50m
l丸底フラスコ中で混合する。混合物を窒素気流中で60
℃まで温める。反応の進行を、ゲル浸透クロマトグラフ
ィーで測定する。6時間経過後、化合物 [Py-CH2-CHOH-CH2]2N-(CH2)-Si(OCH2CH3) が得られ、全てのN−グリシジルピロールは消費され
た。化合物は、1H NMRで証明される。純度は83%でク
ロマトグラフィーで定量される。
実施例3 調製は、実施例2と同じ方法で、反応を室温で5日間
かけて実施させた。実質的に同じ結果が得られる。
実施例4及び5:反応性アミン基とピロリジル基を含む化
合物の合成 実施例4:化学式(VII)の化合物の合成 テトラヒドロフラン(THF)50cm3中に水素化アルミニ
ウムリチウム(LiAlH4)0.6gの懸濁液を作り、アルゴン
下の氷浴で0℃に冷却する。約20mlのテトラヒドロフラ
ン中のN−(2−シアノエチル)ピロール(1g)の溶液
を約15分かけて滴下する。氷浴を取り除き、混合物を3
時間還流させる。過剰の水素化物を加水分解後、水相を
50%ペンタンを混合したエーテルで抽出し、シリカによ
るフィルトレーションクロマトグラフィーにより精製す
る。蒸発により油状物(0.615g)が得られ、1H NMRお
よび13C NMRで証明される。
実施例5:式(VIII)の化合物の合成 N−メチル−1,3−プロパンジアミン22g(0.25モル)
を還流冷却器、滴下漏斗、窒素取り入れ口付きで、125m
lの酢酸の入った250ml丸底フラスコに、勢いよく撹拌し
ながら、温度をおよそ15〜20℃に保持しながら、滴下注
入する。次に、2.5−ジメトキシテトラヒドロフラン33g
(0.27モル)を注入する。混合物を30分間還流させ、反
応の進行をNMRで測定する。混合物を水流ポンプによる
減圧下で蒸留し、90mlの酢酸とメタノールを回収する。
混合物に濃水酸化ナトリウム溶液を添加し、pH10に調製
する。混合物を125mlのクロロホルムで抽出する。水相
をクロロホルムで数回洗浄する。有機相は混合され、大
半のクロロホルムはロータリーエバポレータで除去さ
れ、更に真空ポンプで減圧下に蒸留される。式(VIII)
の化合物は、1H NMRおよび赤外(nD 20=1.498)で同定
され、収量46%で得られた。
実施例6〜8:式(III)のカップリング剤の合成 実施例6: 実施例5で得られた化合物2.76g(0.02モル)と(3
−グリシジルオキシピロール)トリエトキシシラン(GL
YMO)4.72g(0.02モル)を乾燥させた50ml丸底フラスコ
中で混合する。混合物を窒素気流下で60℃にする。反応
の進行を、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定する。5
時間経過後、化合物 Py-(CH2)-N(CH3)-CH2-CHOH-CH2-O-(CH2)-Si(OCH3) が得られ、全てのシランは消費された。得られた化合物
と[SiC]は、1H NMRで決定され、純度はクロマトグラ
フィーで85%であった。
実施例7 調製は、実施例6と同じ方法で、反応を室温で5日間
かけて実施させる。実質的に同じ結果が得られる。
実施例8 調製は、実施例6と同じ方法で、実施例4で得られた
化合物1.24g(0.01モル)と3−グリシジルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン(GLYMO)4.72g(0.02モル)の
混合物で実施された。得られた化合物は、1H NMRで決
定され、純度はクロマトグラフィーで90%であった。
実施例9〜14:ガラス基板上への導電性被覆の製造 実施例2、3、6、7、8の一方法で調製された化合
物からの導電性被覆の製造は、2段階で実施される。
第一段階では、シラン基を、水/アルコール媒質中
で、文献に述べられている製造方法に実質的に相当する
製造方法に従い、市販されているシランに関して加水分
解する。結果に大きな影響を持っているパラメータは、
溶液中のシラン濃度、pH及び、溶液の寿命である。無機
基板は、次いで溶液中に適当時間放置され、洗浄、乾燥
される。
第二段階では、上記で処理されたものを、ピロールの
重合を生じさせる酸化剤と、得られたポリピロールを導
電性にするドーピィング剤を含んだ溶液に浸漬するが、
酸化剤は一般にはドーピング剤をも同時に形成してい
る。ピロールの水溶液は、かき混ぜながら一度に添加す
る。考慮すべきパラメータは、液中の酸化剤及びーピン
グ剤あるいはその両方の濃度、ピロールの濃度、及び処
理時間である。処理された物質は、水で十分洗浄する。
正確な被覆の厚みは不明であるが、生成物の表面抵抗値
を平方当りのオーム値で定量する。2個の平行電極間の
抵抗値を、抵抗計を使用して測定し、この抵抗値に電極
の長さを乗算し、二者間の距離で除算する。
実施例9 実施例2で得られたシラン0.1gを水とイソプロパノー
ルを等量含んだ混合液10mlに投入する。2〜5分後、予
め油性分を塩化メチレンで除去した7.5cm×2.5cm×0.1c
mのガラス板を混合物中に沈め30分放置する。溶液のpH
は、9〜10とする。ガラス板を水で洗浄し、110℃のオ
ーブン中に1時間入れる。かかる処理後のガラス板を50
mlの0.05M塩化第二鉄水溶液に浸漬し、わずかに酢酸を
用いて酸性にし、次に新たに蒸留したピロールの0.02M
水溶液50mlをかき回しながら、一度に投入する。4時間
後、ガラス板は黒色の均質且つ均一な導電性被覆層で被
覆される。水での洗浄後の、抵抗値は平方cm当り4.5MΩ
である。
実施例10 被覆を実施例9と同じ方法で、塩化第二鉄の濃度を0.
3Mとし、ピロールの溶液濃度を0.1Mとし実施する。15分
後、45分後、2時間後に得られた抵抗値は、それぞれ平
方cm当たり、71kΩ、8kΩ、1.8kΩである。
実施例11 被覆を実施例9と同じ方法で、塩化第二鉄の濃度を1M
とし、ピロールの溶液濃度を0.4Mとして実施する。5分
後、15分後に得られた抵抗値は、それぞれ平方cm当た
り、20kΩ、1.7kΩである。
実施例12 出発点は、いわゆる繊維油で被覆した5cm×5cmのガラ
ス織物で、繊維油は500℃で30分間熱処理し除去する。
更に、その被覆を実施例9と同じ方法で、塩化第二鉄の
濃度を0.08Mとし、ピロールの溶液濃度を0.04Mとし実施
する。1時間後平方cm当たり、39kΩの抵抗値が得られ
る。
実施例13 被覆を実施例12と同じ方法で、塩化第二鉄の濃度を1M
とし、ピロールの溶液濃度を0.4Mとし実施する。15分後
平方cm当たり、100Ωの抵抗値が得られる。
実施例14 シランA1100で既に処理済の市販の20cm×20cmのガラ
ス織物を基材として使用する。
21cmの晶出装置中で、N−グリシジルピロール2gを塩
化メチレン100mlに溶解する。織物を溶液中に、溶液を
使いきるまで数回浸す。処理済みのサンプルは70℃のオ
ーブン内に6時間放置する。この処理後、織物を最初ア
セトン、つぎに水で洗浄し、0.3M塩化第二鉄溶液1リッ
トルの入った2リットルビーカーにいれ、酢酸5cm3で酸
性化する。新たに蒸留したピロールの0.1M水溶液1リッ
トルを激しく撹拌しながら一度に投入する。20分後、織
物を最初水で、つぎにアセトンで十分に洗浄し、更に、
五酸化リンの存在下、真空ポンプで減圧したデシケータ
ー内に1時間放置する。抵抗値は平方cm当たり20kΩで
ある。
比較例 比較のために、実施例9〜11までを、本発明によるシ
ランを使用することなしに再現した。ガラス板上には、
均質な密着性析出物は形成されなかった。同一の実施例
において、本発明によるシランを市販のシランA1100で
置換した場合に不均質な層が形成され、これらは洗浄期
間中に部分的に剥離した。
又、実施例12と13も、本発明によるシランを使用する
ことなしに再現してみた。平方cm当たり20MΩを越える
表面抵抗値をもつ黒色の析出物が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンセル ジャック フランス国 92290 シャトネ マラブ リ マルク サンニエ 1番地 (72)発明者 アンドリュー クロード フランス国 75020 パリ デ グラン シャン 17番地 (72)発明者 オードベール ピエール フランス国 75013 パリ ジャンヌ ダルク 160番地 (56)参考文献 特開 昭54−144344(JP,A) 特開 平2−6490(JP,A) 特開 昭64−29385(JP,A) 米国特許3346588(US,A) 米国特許5066748(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/18 C03C 17/30 C03C 25/10 C09D 5/24 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の化学式を有する化合物。 [Py-R2(-CHOH-CH2)-]XNR4 p[-(CH2-CHOH)1-a-R3-SiRZ(OR1)3-Z] ただし、Pyは、3位もしくは4位、あるいはその双方で 置換可能なピロリジル基 を表し、RおよびR1は炭素数1ないし3個のアルキル
    基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1ないし3個のアルキ
    レン基、R4は水素原子または炭素数1のアルキル基を表
    し、aは0または1、xは1または2であり、yは1ま
    たは2である。しかしながらa=0のとき、xは必然的
    に1である。また、a=1、pが3−x−yおよびzが
    0と2の間の場合には、xは必然的に1である。
  2. 【請求項2】aが1であることを特徴とする請求の範囲
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1、R2およびR3は、それぞれ、C2H5、CH2
    および(CH2基を表し、xは2であることを特徴と
    する請求の範囲1記載の化合物。
  4. 【請求項4】aが0であることを特徴とする請求の範囲
    1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1、R2、R3およびR4が、それぞれCH3、(C
    H2、CH2−O−(CH2、CH3基を表し、yは1で
    あることを特徴とする請求の範囲4記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1、R2、R3が、それぞれCH3、(CH2
    CH2−O−(CH2基を表し、yは2であることを特徴
    とする請求の範囲4記載の化合物。
  7. 【請求項7】zが0であることを特徴とする請求の範囲
    1から6のいずれかに記載の化合物。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7記載の化合物の製造方法
    において、相互に反応性のあるアミン化合物とエポキシ
    ド化合物であって、一方が付加的なピロリジル基を含
    み、他方が−SiRZ(OR13-Z基を含んでいる化合物を混
    合して加熱することを特徴とする化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】相互に反応性のある化合物が、下記の化学
    式(IV)、 (V)であることを特徴とする請求の範囲8記載の化合
    物の製造方法。 NH2−(CH2−Si−(OCH2CH3 (V)
  10. 【請求項10】ピロールを水酸化ナトリウム、テトラブ
    チルアンモニウム硫酸水素塩、およびエピクロロヒドリ
    ンを含む反応混合物水溶液に滴状添加し、勢い良く撹拌
    するとともに室温を越えないように冷却することによっ
    て(IV)の化合物を製造することを特徴とする請求の範
    囲9記載の化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】相互に反応性のある化合物が、下記の化
    学式(VI)および(VIII)であることを特徴とする請求
    の範囲8記載の化合物の製造方法。 および Py−(CH2−NH−CH3 (VIII)
  12. 【請求項12】相互に反応性のある化合物が、下記の化
    学式(VI)および(VII)であることを特徴とする請求
    の範囲8記載の化合物の製造方法。 および Py−(CH2−NH2 (VII)
  13. 【請求項13】化合物のシリコン原子と基板の表面との
    間に共有結合を形成させ、該化合物のピロリジル基およ
    び、該化合物を含むポリマーを形成しこのポリマーを導
    電性にするするための付加的なピロールを酸化させるこ
    とにより、無機物基板に密着する電気伝導性被覆の製造
    用としての請求の範囲1ないし7のいずれか一つに記載
    の化合物の使用方法。
  14. 【請求項14】基板がガラス又はシリカであることを特
    徴とする請求の範囲13の使用方法。
  15. 【請求項15】化合物のシラン基を、水/アルコール溶
    液中で加水分解し、基板を溶液に浸し、次に処理済基板
    を塩化第二鉄水溶液に浸し、更に撹拌しながら追加ピロ
    ールを投入すること特徴とする請求の範囲13および14の
    いずれかに記載の使用方法。
  16. 【請求項16】事前に構成された化合物を基板と反応さ
    せる代わりに、ピロリジル基を含む分子を、予めこの分
    子と相互に反応性のある基を含んでいるシランで親油処
    理された基板と反応させるものであり、また反応性を有
    する基および油状シランがアミン基およびエポキシド基
    を含むことを特徴とする請求の範囲13ないし15のいずれ
    かに記載の使用方法。
  17. 【請求項17】基板が複合材料用織物強化材であること
    を特徴とする請求の範囲13ないし16のいずれか一つの使
    用方法。
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