JP3338003B2 - 電動自転車評価方法と装置 - Google Patents

電動自転車評価方法と装置

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JP3338003B2
JP3338003B2 JP16904399A JP16904399A JP3338003B2 JP 3338003 B2 JP3338003 B2 JP 3338003B2 JP 16904399 A JP16904399 A JP 16904399A JP 16904399 A JP16904399 A JP 16904399A JP 3338003 B2 JP3338003 B2 JP 3338003B2
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動自転車の整備
状態の良否の判定に使用できる電動自転車評価方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電動自転車は、ペダル踏力を補助する電
動モータとこの電動モータの制御回路および電源用電池
を搭載している。標準的なアシスト走行状態を前記電池
の電力容量の範囲内で設計通りに発揮されているかどう
かを、評価するには作業時間と熟練を必要とする。
【0003】具体的には、電池の一回当たりの充電で走
行できる距離が延びないと云ったクレームで持ち込まれ
た電動自転車を、テストコースを備えた製造工場などへ
持ち帰らずに、専用テストコースを使用できない現地の
自転車販売店で、モータユニットではトルクセンサの調
整幅の不具合、経年変化による作動不良、電池では夏場
の高温での充電不足、電池寿命、自転車整備ではタイヤ
空気圧低下、ブレーキの引きずり、車輪のセンターアラ
イメント狂いなどを、短時間に容易に判定できるように
することが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はテスト走行に
使用する走路の坂道形状が一定していない場合に、特別
な熟練を有していない作業者であっても短時間に容易
に、整備状態を評価できる電動自転車評価方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電動自転車評価
方法は、テスト走行によって電動自転車の情報と共に走
行路の情報を同時に収集し、このデータをパーソナルコ
ンピュータなどでデータ処理することを特徴とする。こ
の本発明の電動自転車評価方法によると、パーソナルコ
ンピュータで一般に使用されている表計算ソフトウエア
によって前記の情報を計算処理することによって、テス
ト走行の坂道形状が一定していない場合であっても整備
状態を簡単に評価できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の電動自転
車評価方法は、電池でモータを運転してペダル踏力を補
助する電動自転車の整備状態を評価するに際し、評価す
る自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車輪の回
転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の
勾配情報を収集し、収集した情報の前記回転情報と勾配
情報に基づいて走行距離を基準にテスト走行路形状を計
算するとともに、収集した情報の走行距離毎の消費電力
または消費電流を計算し、この計算で求めた(テスト走
行路形状)と(走行距離毎の消費電力または消費電流)
とを走行距離を共通にして合成して出力し、出力された
走行路形状と消費電力または消費電流とを比較して整備
の良否を評価することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2記載の電動自転車評価方
法は、収集した情報の前記回転情報と勾配情報に基づい
て横軸に走行距離を縦軸に高さとして走行路形状を計算
するとともに、収集した情報の前記回転情報に基づいて
横軸に走行距離を縦軸に走行距離毎の消費電力または消
費電流として計算し、この計算で求めた2つのグラフを
横軸を共通にして合成して出力することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3記載の電動自転車評価方
法は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する電
動自転車の整備状態を評価するに際し、評価する自転車
をテスト走行させて、テスト走行中の車輪の回転情報
と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の勾配情
報を収集し、収集した情報に基づいて勾配を基準に(勾
配別の実測平均消費電力または実測平均消費電流)を計
算し、既知の(勾配ごとの標準消費電力または標準消費
電流)と前記(勾配別の実測平均消費電力または実測平
均消費電流)とを勾配ごとに比較して整備の良否を評価
することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4記載の電動自転車評価方
法は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する電
動自転車の整備状態を評価するに際し、評価する自転車
をテスト走行させて、テスト走行中の車輪の回転情報
と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の勾配情
報を収集し、(勾配ごとの走行距離)と(勾配毎の単位
走行距離当たりの標準消費電力または標準消費電流)と
の積によって求まる(標準積算電力または標準積算電
流)とを比較して整備の良否を評価することを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項5記載の電動自転車評価方
法は、請求項1〜請求項4において、収集した消費電力
情報または消費電流情報と、既知である単位走行距離あ
たりの勾配別消費電力または電流の基準値との何れか
を、テスト走行時の自転車の搭乗者の体重に応じて補正
することを特徴とする。本発明の請求項6記載の電動自
転車評価方法は、電池でモータを運転してペダル踏力を
補助する電動自転車の整備状態を評価するに際し、評価
する自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車輪の
回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体
の勾配情報を収集し、収集した情報の前記回転情報と勾
配情報に基づいて勾配を基準にテスト走行時の平均走行
速度と平均消費電力または平均消費電流を計算し、この
計算で求めた(勾配ごとの平均走行速度)と(平均消費
電力または平均消費電流)とを勾配を共通にして合成し
て出力し、出力された(勾配ごとの平均走行速度)と
(平均消費電力または平均消費電流)とを比較して整備
の良否を評価することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項7記載の電動自転車評価装
置は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する電
動自転車の整備状態の評価に使用する電動自転車評価装
置であって、評価する自転車に取り付けられテスト走行
中の車輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情
報と、車体の勾配情報を収集する収集器と、前記収集器
で収集した情報の前記回転情報と勾配情報に基づいて走
行距離を基準にテスト走行路形状を計算するとともに、
収集した情報の走行距離毎の消費電力または消費電流を
計算し、この計算で求めた(テスト走行路形状)と(走
行距離毎の消費電力または消費電流)とを走行距離を共
通にして合成して出力するコンピュータとを設けたこと
を特徴とする。
【0012】本発明の請求項8記載の電動自転車評価装
置は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する電
動自転車の整備状態を評価する電動自転車評価装置であ
って、評価する自転車に取り付けられテスト走行中の車
輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、
車体の勾配情報を収集する収集器と、前記収集器で収集
した情報に基づいて勾配を基準に(勾配別の実測平均消
費電力または実測平均消費電流)を計算し、既知の(勾
配ごとの標準消費電力または標準消費電力)と前記(勾
配別の実測平均消費電力または実測平均消費電流)とを
勾配ごとに比較して整備の良否を評価するコンピュータ
とを設けたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項9記載の電動自転車評価装
置は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する電
動自転車の整備状態を評価する電動自転車評価装置であ
って、評価する自転車取り付けられテスト走行中の車輪
の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車
体の勾配情報を収集する収集器と、前記収集器で収集し
た(勾配ごとの走行距離)と(勾配毎の単位走行距離当
たりの標準消費電力または標準消費電流)との積によっ
て求まる(標準積算電力または標準積算電流)とを比較
して整備の良否を評価するコンピュータとを設けたこと
を特徴とする。
【0014】本発明の請求項10記載の電動自転車評価
装置は、電池でモータを運転してペダル踏力を補助する
電動自転車の整備状態の評価に使用する電動自転車評価
装置であって、評価する自転車に取り付けられテスト走
行中の車輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流
情報と、車体の勾配情報を収集する収集器と、前記収集
器で収集した情報の前記回転情報と勾配情報に基づいて
勾配を基準にテスト走行時の平均走行速度と平均消費電
力または平均消費電流を計算し、この計算で求めた(勾
配ごとの平均走行速度)と(平均消費電力または平均消
費電流)とを勾配を共通にして合成して出力するコンピ
ュータとを設けたことを特徴とする。
【0015】以下、本発明の電動自転車評価方法を具体
的な各実施の形態を示す図1〜図12に基づいて説明す
る。 〔実施の形態1〕図1〜図3は〔実施の形態1〕を示
す。図1は本発明の電動自転車評価方法のフローを示し
ている。
【0016】処理はテスト走行しての情報を収集する情
報収集工程1と、ここで収集した情報を見易く処理して
パーソナルコンピュータのディスプレイ2に表示する情
報処理工程3とで構成されている。なお、この〔実施の
形態1〕ではペダルを漕ぐ速さ(ペダリングピッチ)を
一定に維持しながらテスト走行する場合を説明する。ま
た、以下に説明する何れの実施の形態においても、テス
ト走行時には、テストを受ける電動自転車に搭載されて
いた電池を、充電管理が充分に施されたテスト走行用標
準電池に載せ替えられる。
【0017】情報収集工程1では、図2(a)(b)に
示すように、整備状態を評価しようとする電動自転車に
各種のセンサとデータロガー4を組み合わせた収集器5
をセットして適当な周辺道路を走行する。ここでの各種
のセンサとは、具体的には、電動自転車の車体の傾斜角
を検出する勾配センサ6,電動自転車の車輪の回転を検
出する車輪回転計7,電動モータを駆動する電池から流
出する電流値を検出する電流センサ8からなっている。
【0018】データロガー4には、テスト走行中の傾斜
角,車輪の回転を表す車輪パルス,電流値などが、時系
列で書き込まれる。図2(c)は各センサからデータロ
ガー4に入力される生データを示している。具体的に
は、図3に示すようにここで使用している勾配センサ6
と電流センサ8の出力はアナログ出力であるため、デー
タロガー4では、A/D変換器9でデジタル変換して、
この出力と車輪回転計7の車輪パルスとをインターフェ
ース10とマイクロプロセッサ11を介してメモリカー
ド12に記録する。なお、この実施の形態では、キーボ
ード13から車輪外周長を入力してメモリカード12に
併せて記録する。キーボード13からの入力値は表示装
置14でその都度に確認できる。図4は時系列で書き込
まれた一部のデータの例を示す。
【0019】メモリカード12に収集されたデータは、
テスト走行の終了後にデータロガー4から取り出されて
情報処理工程3で使用するパーソナルコンピュータ15
のメモリカードスロットに挿入される。これによって、
パーソナルコンピュータ15に測定データが読み込ま
れ、パーソナルコンピュータ15では予め設定された処
理プログラムに従って、ステップ21で走行距離を基準
にして測定データの置換を実行し、ステップ22でディ
スプレイ2に勾配Bと消費電流Aを合成して、具体的に
は重ねて表示している。
【0020】図2(d)はディスプレイ2での表示フォ
ーマットの具体例を示しており、Aがテスト走行中の電
流変化、Bがテスト走行中の走行路の形状を表す勾配変
化、Cがテスト走行中の走路の積算高度、Dがテスト走
行中の速度変化を表している。データ収集時あるいはメ
モリカード12を介さずにパーソナルコンピュータ15
に搭乗者を含む電動自転車の総重量または既知の自転車
の重量で処理して搭乗者の体重を計算した場合には、必
要に応じてディスプレイ2に表示できる。
【0021】なお、ここで合成して出力するとはX軸の
距離目盛を同じにして複数のグラフを表示することを意
味しており、必ずしも複数のグラフが表示画面上で交差
する必要はない。なお、走行距離は前記車輪パルスと車
輪の外周長から求められる。なお、必要に応じて図1の
ステップ23で距離を基準に積算電流値を計算し、ステ
ップ24で図2(e)に示すように走行距離を横軸に走
行路の積算高度Cと積算消費電流Jだけをディスプレイ
2に表示したり、図2(f)に示すように走行路を認識
するために勾配別頻度として勾配ごとの走行速度Mと勾
配ごとの平均電流Nだけをディスプレイ2に表示するこ
とができる。積算消費電流Jに代わって勾配ごとの積算
消費電力を表示するようにすることもできる。図5は図
4のデータ例を走行距離を基準にして置換したものを示
している。
【0022】このように、ディスプレイ2に表示された
グラフの相互のタイミングの時間差などを読み取ること
によって、電動モータの電力制御を実施する制御回路の
状態を評価できる。トルクセンサの調整幅の不具合の場
合は、アシスト状態が通常かどうかから評価することが
できる。具体的には、アシスト状態が通常よりも多くな
っている状態では、トルクセンサ出力電流値が通常より
も大きい不良であって、航続距離の低下の原因の一つで
ある。
【0023】画面を見て各特性を比較しても不良個所を
見つけられない場合には、テスト走行用標準電池に載せ
替える前の電池が不良と推定できる。このように、評価
するには作業時間と熟練を必要としないものである。上
記の実施の形態では消費電流を表示したが、データロガ
ーでデータを収集する際に電池電圧のデータを併せて収
集して消費電力を走行距離毎に計算して上記のグラフ表
示に合成して表示したり、グラフAに代わって走行距離
毎に計算した消費電力グラフを表示するようにしても評
価することができる。
【0024】テスト走行時の車速情報と走行に使用した
変速機のギャー比情報を収集して、実際の速度と各ギャ
ー位置におけるモータユニットが感知している速度を補
正することによって、より正確な評価を実現できる。ギ
ャー比はテスト走行時の車速情報とクランクの回転数と
から計算できる。上記の実施の形態ではテスト走行時の
ペダル踏み回転速さ(ペダリングピッチ)を一定として
説明したが、データロガーでデータを収集する際にペダ
ルの踏み力のデータを併せて収集して電流と比較するこ
とによって、より正確な評価を実施できる。具体的に
は、ペダルの上に力センサとしての圧縮型ロードセルを
取り付け、このロードセルを介してペダルを踏むように
構成してペダルの踏み力のデータを収集する。
【0025】上記の実施の形態では複数のグラフを合成
してディスプレイの画面に表示させ、この表示画面を読
み取って評価したが、用紙などに前記表示画面と同じ内
容をプリントアウトして、この印字出力を読み取って評
価するようにしても同様である。上記の実施の形態では
テスト走行時に走行した各走行速度における情報に基づ
いてディスプレイ2に複数のグラフを合成して表示した
が、規定走行速度に達していない各情報を積算処理せず
に評価するようにした方が表示画面が見やすく、評価し
やすい。
【0026】〔実施の形態2〕図6〜図10は〔実施の
形態2〕を示す。上記〔実施の形態1〕では消費電流ま
たは消費電力のグラフと、走行路の形状のグラフとを走
行距離を基準に合成して表示したが、この〔実施の形態
2〕ではパーソナルコンピュータ15のデータ処理を変
更して次のように構成されている。
【0027】図6は〔実施の形態2〕の電動自転車評価
方法のフローを示す。テスト走行しての情報を収集する
情報収集工程1は〔実施の形態1〕と同じで、パーソナ
ルコンピュータ15の情報処理工程3の一部に評価を自
動化するためのステップ16,17が追加されている。
なお、この場合にはデータの収集時にキーボード13か
ら車輪外周長の他に搭乗者を含めた自転車の総重量がメ
モリカード12に書き込まれている。
【0028】具体的には、ステップ16では図7(a)
に示す距離基準のデータを図7(b)に示すように勾配
ごとの平均消費電流のデータに変換し、図9に示すよう
に横軸に勾配をとり、縦軸に消費電流をとって勾配ごと
の平均消費電流をディスプレイ2に棒グラフ表示Eす
る。パーソナルコンピュータ15には各勾配ごとの標準
電流値18が複数パターンだけ登録されている。具体的
には、(自転車の自重+搭乗者の体重60kg)の場合
の各勾配ごとの標準電流値と、(自転車の自重+搭乗者
の体重70kg)の場合の各勾配ごとの標準電流値と、
(自転車の自重+搭乗者の体重80kg)の場合の各勾
配ごとの標準電流値と、(自転車の自重+搭乗者の体重
90kg)の場合の各勾配ごとの標準電流値との4つの
パターンの標準電流値が登録されている。
【0029】ステップ17ではパーソナルコンピュータ
15がメモリカード12から読み取った情報に基づいて
最も近い総重量の勾配ごとの標準消費電流Fを読み出し
て、これとステップ16でデータ置換した勾配ごとの平
均消費電流と勾配毎に比較して、偏差が許容範囲を越え
たものを整備不良と判定する。更に具体的には、平均消
費電流が標準消費電流を越える勾配の範囲が図10
(a)に示すように急勾配の範囲であると判定した場合
には、トルクセンサ調整幅の不良が疑われると自動判定
する。また、平均消費電流が標準消費電流を越える勾配
の範囲が図10(b)に示すように勾配の緩い範囲であ
ると判定した場合には、タイヤ空気圧の異常またはブレ
ーキの引きずりが疑われると自動判定する。
【0030】なお、ディスプレイ2に勾配を横軸にとっ
て平均消費電流と標準消費電流を合成して表示させるよ
うに構成することもできる。なお、上記の処理において
はメモリカード12から読み取った勾配ごとの消費電流
は走行速度にかかわらずにそのままの電流値で処理した
が、走行速度が規定速度の例えば15kmをより速かっ
た場合の勾配については、そのときの電流値に一定比率
を乗算して補正する。あるいは速度範囲外の電流値につ
いてはデータとして認め無いように構成して評価の精度
を高めている。上記の走行速度が規定速度より速かった
勾配について、そのときの電流値に一定比率を乗算して
補正するとともに、速度範囲外の電流値についてはデー
タとして認め無いように構成することもできる。
【0031】この実施の形態では、パーソナルコンピュ
ータ15に書き込まれた各勾配ごとデータが標準電流値
であったが、勾配ごと平均消費電力の積算値を基準値と
して自転車の総重量ごとに複数パターンを登録してお
き、測定データから求めた実際の消費電力とを比較して
自動評価することもできる。 〔実施の形態3〕図11と図12は〔実施の形態3〕を
示す。
【0032】上記の〔実施の形態2〕では(勾配ごとの
平均電流値または平均消費電力)と(基準データ)とを
比較したが、この〔実施の形態3〕では(勾配ごとの走
行距離)と(勾配ごとの単位走行距離当たりの消費電
流)との積から勾配ごとの標準積算電流値Gを計算し、
これとステップ19で求めた実測に基づく勾配ごとの積
算電流値Jとを勾配ごとに比較して自動評価する。その
他の部分については〔実施の形態2〕と同じである。こ
の実施の形態では、搭乗者を含む自転車の総重量と車輪
外周長とがメモリカード12を介してパーソナルコンピ
ュータ15に併せて入力されている。
【0033】(勾配ごとの単位走行距離当たりの消費電
流)は、(自転車の自重+搭乗者の体重60kg)の場
合と、(自転車の自重+搭乗者の体重70kg)の場合
と、(自転車の自重+搭乗者の体重80kg)の場合
と、(自転車の自重+搭乗者の体重90kg)の場合
の、各勾配ごとの単位走行距離当たりの標準電流値が複
数パターンが登録されている。ステップ20ではパーソ
ナルコンピュータ15がメモリカード12から読み取っ
た情報に基づいて最も近い総重量の勾配ごとの単位走行
距離当たりの標準電流値Gを読み出して、これとステッ
プ16でデータ置換した勾配ごとの走行距離Hとを積算
して、重量補正した標準積算電流値Kを計算して、標準
積算電流値Kと実測した勾配ごとの積算電流値Jとを比
較して自動評価に使用している。
【0034】この〔実施の形態3〕では勾配ごとの単位
走行距離当たりの標準電流値に基づく標準積算電流値K
と実測に基づく積算電流値とを勾配ごとに比較して自動
評価したが、勾配ごとの単位走行距離当たりの標準消費
電力に基づく標準積算電力と実測に基づく積算消費電力
とを勾配ごとに比較して自動評価するように構成するこ
ともできる。
【0035】〔実施の形態4〕上記の〔実施の形態2〕
では勾配ごとの平均消費電流に基づく自動評価を実施
し、〔実施の形態3〕では勾配ごとの走行距離に基づく
自動評価を実施したが、〔実施の形態2〕の勾配ごとの
平均消費電流に基づく結果と〔実施の形態3〕の勾配ご
との走行距離に基づく結果とを総合して自動評価するこ
とによって、より正確な評価を期待できる。
【0036】上記の各実施の形態ではデータロガー4に
車輪外周長、搭乗者を含む電動自転車の総重量などをメ
モリカード12に併せて記録したが、搭乗者の体重と自
転車の重量または自転車の機種を特定する固有コードと
をメモリカード12に記録してパーソナルコンピュータ
15とのデータの受け渡しをする場合、搭乗者の体重だ
けをメモリカード12に記録して自転車の重量または自
転車の機種を特定する固有コードを別にパーソナルコン
ピュータ15に入力をする場合、電動自転車の総重量を
特定するに必要なこれらのデータをメモリカード12を
介さずにすべてパーソナルコンピュータ15に入力をす
る場合などが存在し、自転車の機種を特定する固有コー
ドを入力した場合には一例としてはパーソナルコンピュ
ータ15の側で自転車の機種を特定して自転車の重量を
認識する。またこの場合の車輪外周長についても入力操
作を実行しなくても自転車の機種から限定することもで
きる。
【0037】上記の実施の形態2〜実施の形態4におい
ても、実施の形態1と同様にデータロガーでデータを収
集する際にペダルの踏み力のデータを併せて収集して電
流と比較することによって、より正確な評価を実施でき
る。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によると、任意の走
行路のテスト走行によって電動自転車の情報と共に走行
路の情報を同時に収集し、パーソナルコンピュータなど
で一般に使用されている表計算ソフトウエアによって前
記の情報を計算処理することによって、テスト走行の坂
道形状が一定していない場合であっても整備状態を簡単
に評価できるものであって、評価に特別な熟練を必要と
しないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動自転車評価方法の〔実施の形態
1〕の信号処理のフロー図
【図2】同実施の形態の評価方法の作業手順とディスプ
レイの表示フォーマット例の説明図
【図3】同実施の形態のデータロガーの構成図
【図4】同実施の形態の収集された時系列の情報リスト
の要部の説明図
【図5】同実施の形態の情報リストを距離基準にデータ
置換したリストの説明図
【図6】本発明の電動自転車評価方法の〔実施の形態
2〕のフロー図
【図7】同実施の形態の距離基準の情報リストを勾配基
準のデータに置換したリストの説明図
【図8】同実施の形態の勾配基準のデータリストの具体
【図9】同実施の形態のディスプレイの表示フォーマッ
ト例の説明図
【図10】同実施の形態の整備不良の場合の表示画面の
説明図
【図11】本発明の電動自転車評価方法の〔実施の形態
3〕のフロー図
【図12】同実施の形態の距離基準の情報リストを勾配
基準の距離データに置換したリストの説明図
【符号の説明】
1 情報収集工程 2 ディスプレイ 3 情報処理工程 4 データロガー 5 収集器 6 勾配センサ 7 車輪回転計 8 電流センサ 12 メモリカード 15 パーソナルコンピュータ 18 勾配ごとの標準電流値 A 消費電流 B 勾配 C 積算高度 D 速度変化 G 勾配ごとの単位走行距離当たりの標準電流値 H 勾配ごとの走行距離 J 勾配ごとの積算電流値 K 重量補正した標準積算電流値 M 勾配ごとの走行速度 N 勾配ごとの平均電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/007 B62M 23/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価するに際し、 評価する自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車
    輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、
    車体の勾配情報を収集し、 収集した情報の前記回転情報と勾配情報に基づいて走行
    距離を基準にテスト走行路形状を計算するとともに、収
    集した情報の走行距離毎の消費電力または消費電流を計
    算し、 この計算で求めた(テスト走行路形状)と(走行距離毎
    の消費電力または消費電流)とを走行距離を共通にして
    合成して出力し、 出力された走行路形状と消費電力または消費電流とを比
    較して整備の良否を評価する電動自転車評価方法。
  2. 【請求項2】収集した情報の前記回転情報と勾配情報に
    基づいて横軸に走行距離を縦軸に高さとして走行路形状
    を計算するとともに、収集した情報の前記回転情報に基
    づいて横軸に走行距離を縦軸に走行距離毎の消費電力ま
    たは消費電流として計算し、この計算で求めた2つのグ
    ラフを横軸を共通にして合成して出力する請求項1記載
    の電動自転車評価方法。
  3. 【請求項3】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価するに際し、 評価する自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車
    輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、
    車体の勾配情報を収集し、 収集した情報に基づいて勾配を基準に(勾配別の実測平
    均消費電力または実測平均消費電流)を計算し、 既知の(勾配ごとの標準消費電力または標準消費電流)
    と前記(勾配別の実測平均消費電力または実測平均消費
    電流)とを勾配ごとに比較して整備の良否を評価する電
    動自転車評価方法。
  4. 【請求項4】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価するに際し、 評価する自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車
    輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、
    車体の勾配情報を収集し、 (勾配ごとの走行距離)と(勾配毎の単位走行距離当た
    りの標準消費電力または標準消費電流)との積によって
    求まる(標準積算電力または標準積算電流)とを比較し
    て整備の良否を評価する電動自転車評価方法。
  5. 【請求項5】収集した消費電力情報または消費電流情報
    と、既知である単位走行距離あたりの勾配別消費電力ま
    たは電流の基準値との何れかを、テスト走行時の自転車
    の搭乗者の体重に応じて補正する請求項1〜請求項4記
    載の電動自転車評価方法。
  6. 【請求項6】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価するに際し、 評価する自転車をテスト走行させて、テスト走行中の車
    輪の回転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、
    車体の勾配情報を収集し、 収集した情報の前記回転情報と勾配情報に基づいて勾配
    を基準にテスト走行時の平均走行速度と平均消費電力ま
    たは平均消費電流を計算し、 この計算で求めた(勾配ごとの平均走行速度)と(平均
    消費電力または平均消費電流)とを勾配を共通にして合
    成して出力し、 出力された(勾配ごとの平均走行速度)と(平均消費電
    力または平均消費電流)とを比較して整備の良否を評価
    する電動自転車評価方法。
  7. 【請求項7】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態の評価に使用する電動自転車
    評価装置であって、 評価する自転車に取り付けられテスト走行中の車輪の回
    転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の
    勾配情報を収集する収集器と、 前記収集器で収集した情報の前記回転情報と勾配情報に
    基づいて走行距離を基準にテスト走行路形状を計算する
    とともに、収集した情報の走行距離毎の消費電力または
    消費電流を計算し、この計算で求めた(テスト走行路形
    状)と(走行距離毎の消費電力または消費電流)とを走
    行距離を共通にして合成して出力するコンピュータとを
    設けた電動自転車評価装置。
  8. 【請求項8】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価する電動自転車評価装
    置であって、 評価する自転車に取り付けられテスト走行中の車輪の回
    転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の
    勾配情報を収集する収集器と、 前記収集器で収集した情報に基づいて勾配を基準に(勾
    配別の実測平均消費電力または実測平均消費電流)を計
    算し、既知の(勾配ごとの標準消費電力または標準消費
    電力)と前記(勾配別の実測平均消費電力または実測平
    均消費電流)とを勾配ごとに比較して整備の良否を評価
    するコンピュータとを設けた電動自転車評価装置。
  9. 【請求項9】電池でモータを運転してペダル踏力を補助
    する電動自転車の整備状態を評価する電動自転車評価装
    置であって、 評価する自転車取り付けられテスト走行中の車輪の回転
    情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の勾
    配情報を収集する収集器と、 前記収集器で収集した(勾配ごとの走行距離)と(勾配
    毎の単位走行距離当たりの標準消費電力または標準消費
    電流)との積によって求まる(標準積算電力または標準
    積算電流)とを比較して整備の良否を評価するコンピュ
    ータとを設けた電動自転車評価装置。
  10. 【請求項10】電池でモータを運転してペダル踏力を補
    助する電動自転車の整備状態の評価に使用する電動自転
    車評価装置であって、 評価する自転車に取り付けられテスト走行中の車輪の回
    転情報と、消費電力情報または消費電流情報と、車体の
    勾配情報を収集する収集器と、 前記収集器で収集した情報の前記回転情報と勾配情報に
    基づいて勾配を基準にテスト走行時の平均走行速度と平
    均消費電力または平均消費電流を計算し、この計算で求
    めた(勾配ごとの平均走行速度)と(平均消費電力また
    は平均消費電流)とを勾配を共通にして合成して出力す
    るコンピュータとを設けた電動自転車評価装置。
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