JP3337977B2 - 冷却貯蔵庫のドア装置 - Google Patents

冷却貯蔵庫のドア装置

Info

Publication number
JP3337977B2
JP3337977B2 JP13071498A JP13071498A JP3337977B2 JP 3337977 B2 JP3337977 B2 JP 3337977B2 JP 13071498 A JP13071498 A JP 13071498A JP 13071498 A JP13071498 A JP 13071498A JP 3337977 B2 JP3337977 B2 JP 3337977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
entrance
door
clearance
doorway
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13071498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1137638A (ja
Inventor
良一 恩田
収 奥井
和幸 景山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP13071498A priority Critical patent/JP3337977B2/ja
Publication of JPH1137638A publication Critical patent/JPH1137638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3337977B2 publication Critical patent/JP3337977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレハブ式冷蔵庫
のような大型の冷却貯蔵庫におけるドア装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプレハブ式の冷蔵庫にお
けるドア装置は、冷蔵庫本体を構成する断熱パネルに出
入口を開口し、この出入口の庫外側の面を塞ぐようにし
て断熱性のドアを揺動開閉可能に装着するのが一般的で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレハ
ブ式の冷蔵庫では断熱パネルの肉厚が厚く、言い換える
と出入口の奥行き寸法が大きいので、上記のように出入
口の庫外側の面をドアで閉鎖しただけでは、出入口の部
分が庫内で大きく窪んだ形態となる。そのため、庫内に
冷気を循環流通させた場合に冷気が出入口内で滞留しや
すく、ドア付近に置かれた貯蔵物の冷却速度が遅くなる
といった問題があった。本発明は上記のような事情に基
づいて完成されたものであって、その目的は、ドア付近
と庫内との間で冷却速度に差ができないようにするとこ
ろにある。また他の目的は、出入口の内周側にできるク
リアランスに冷気が侵入することを抑制するところにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明に係る冷却貯蔵庫のド
ア装置は、貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口には、
この出入口内にクリアランスを持って嵌合可能なドア本
体と、その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ部と
からなるドアが揺動可能に装着されるとともに、前記フ
ランジ部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記ドア
本体が前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前記出
入口の庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される構成
となっており、かつ前記出入口の庫内側の口縁の角部
に、斜めの案内面が削成されているところに特徴を有す
る。
【0005】請求項2の発明の冷却貯蔵庫のドア装置
は、貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口には、この出
入口内にクリアランスを持って嵌合可能なドア本体と、
その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ部とからな
るドアが揺動可能に装着されるとともに、前記フランジ
部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記ドア本体が
前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前記出入口の
庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される構成となっ
ており、かつ前記出入口の内周面が、庫外側に向けて次
第に間口が広がった傾斜状に形成されているとともに、
前記出入口の庫内側の口縁の角部に、斜めの案内面が削
成されているところに特徴を有する。請求項3の発明
は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、
記ドアの閉鎖時において、前記ドア本体の庫内側の面が
前記案内面における庫外側の端部付近に達する設定とな
っている構成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項4の発明の冷却貯蔵庫のドア装置
は、貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口には、この出
入口内にクリアランスを持って嵌合可能なドア本体と、
その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ部とからな
るドアが揺動可能に装着されるとともに、前記フランジ
部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記ドア本体が
前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前記出入口の
庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される構成となっ
ており、かつ前記出入口の内周面には、この内周面を覆
いつつ前記クリアランスを狭めるように出っ張った板材
が装着されているところに特徴を有する。請求項5の発
の冷却貯蔵庫のドア装置は、貯蔵庫本体の側壁に開口
された出入口には、この出入口内にクリアランスを持っ
て嵌合可能なドア本体と、その庫外側の面の周縁に設け
られたフランジ部とからなるドアが揺動可能に装着され
るとともに、前記フランジ部の庫内側の面にパッキンが
装着され、前記ドア本体が前記出入口内に嵌合しつつ前
記パッキンが前記出入口の庫外側の口縁に当接されるこ
とで閉鎖される構成となっており、かつ前記出入口の内
周面が、庫外側に向けて次第に間口が広がった傾斜状に
形成されているとともに、前記出入口の内周面には、こ
の内周面を覆いつつ前記クリアランスを狭めるように出
っ張った板材が装着されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載のも
のにおいて、前記板材は、前記出入口における庫内側の
口縁から庫外側に延出するように設けられ、かつ途中位
置が前記出入口内に向けて出っ張った山形に形成されて
いる構成としたところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> ドア本体の部分を出入口内に嵌合させた状態でドアを閉
鎖できるから、出入口の部分において窪みの程度が小さ
く抑えられる。そのため、出入口付近に流れた冷気は出
入口内に滞留することなくスムーズに流通する。出入口
付近と庫内とで冷却速度に差がなくなり、出入口付近に
置かれた貯蔵物も確実に冷却することができる。また、
出入口の庫内側の口縁の角部に流通した冷気が、案内面
で案内されてドア本体の庫内側の面に向けてスムーズに
流通する。冷却能力を効率良く発揮することができる。
【0008】<請求項2の発明>上記請求項1の作用効果に加え、以下の作用効果が得ら
れる。 ドア本体を出入口に嵌合させつつドアの開閉を許
容するためには、ドア本体と出入口との間にクリアラン
スが必要となる。ここで、出入口の内周面を庫外側に向
けて次第に間口が広がった傾斜状としたから、所定のク
リアランスを確保しつつ、その入り口を狭くすることが
できる。これにより、クリアランスに冷気が侵入するこ
とが大幅に軽減され、その奥に設けられたパッキンの凍
り付き等が防止できる。
【0009】<請求項3の発明> 出入口の庫内側の口縁の角部に流通した冷気は、案内面
で案内されたのち引き続いてドア本体の庫内側の面に沿
うようにして流通する。冷気の循環流通をよりスムーズ
に行わせることができる。<請求項4の発明>ドア本体
の部分を出入口内に嵌合させた状態でドアを閉鎖できる
から、出入口の部分において窪みの程度が小さく抑えら
れる。そのため、出入口付近に流れた冷気は出入口内に
滞留することなくスムーズに流通する。出入口付近と庫
内とで冷却速度に差がなくなり、出入口付近に置かれた
貯蔵物も確実に冷却することができる。また、ドア本体
と出入口との間のクリアランスが板材により狭められる
ことで、庫内の冷気がクリアランスに侵入することが抑
制される。これによりパッキンが冷却されることが防止
され、パッキンの収縮に起因して冷気洩れが生ずること
等が防止される。また、板材が出入口の内周面を覆って
保護する機能を果たし、庫内にトレイを出し入れする場
合に出入口の内周面に傷を付けること等を防止すること
ができる。
【0010】<請求項5の発明>上記請求項4の作用効果に加え、出入口の内周面を庫外
側に向けて次第に間口が広がった傾斜状としたから、所
定のクリアランスを確保しつつ、その入り口を狭くする
ことができ、入り口からクリアランスに冷気が侵入する
こと自体が大幅に軽減される。 <請求項6の発明> 板材における庫内側の傾斜した部分が、出入口の庫内側
の口縁の角部に流通した冷気をドア本体の庫内側の面に
向けてスムーズに案内するように機能し、また庫外側の
傾斜した部分が、ドアの閉鎖時にドア本体が当たること
から逃がすように機能する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1及び図2
によって説明する。本実施形態では、プレハブ式の冷蔵
庫のドア装置を例示している。プレハブ式の冷蔵庫は、
図1に示すように、断熱性のパネルを組み付けて箱形の
冷蔵庫本体1が形成されるとともに、その冷蔵庫本体1
の前面に出入口2が形成され(図2参照)、その出入口
2にドア3がヒンジ4を介して揺動開閉可能に装着され
た構造となっている。
【0012】続いて、ドア装置の構造を図2によって詳
細に説明する。同図において、符号5は、冷蔵庫本体1
の前面パネル5であって、この前面パネル5に上記した
出入口2が形成されている。詳細には、内パネル6と外
パネル7とが間隔を開けて配設されるとともに、両パネ
ル6,7の開口縁の間を出入口2を形成すべくフレーム
8で塞いで、両パネル6,7の間に発泡ウレタン樹脂等
の断熱材9を充填して形成されている。フレーム8の形
状については後述する。
【0013】出入口2にはドア3が揺動開閉可能に取り
付けられている。このドア3は断熱性であって、同様に
内パネル11と外パネル12とを間隔を開けて配設し
て、両パネル11,12の開口縁の間をフレーム13で
塞ぎ、同じく両パネル11,12の間に発泡ウレタン樹
脂等の断熱材9を充填して形成されている。そして全体
としては、上記の出入口2内にクリアランスSを持って
嵌合可能な厚肉のドア本体14の庫外側の面の周縁に、
フランジ部15を全周にわたって設けた形状となってい
る。特に内パネル11は、真空成形による樹脂成形品に
より、板面の中央部分を庫内側に膨出させた形状に形成
されており、型抜きの関係から、ドア本体14の外周面
14Aを構成する面が、庫内側に向けて少し先細りとな
るように傾斜した面に形成されている。
【0014】一方、上記した出入口2の内周面2Aを構
成するフレーム8は、全体として、上記したドア本体1
4の外周面14Aの傾斜に倣い、それと平行に庫外側に
向けて次第に間口が広がった傾斜状に形成されている。
これにより、ドア本体14の外周面14Aと、出入口2
の内周面2Aとの間に、ドア3の揺動を許容すべく一定
幅の斜めのクリアランスSが取られている。また、上記
のフレーム8の庫内側の端部は、外方に鈍角に屈曲され
ていて、これにより、出入口2の庫内側の口縁における
角の部分に、斜めの案内面17が形成されている。
【0015】上記したドア3のフランジ部15の右端面
が、上下2箇所においてヒンジ4を介して出入口2の庫
外側の口縁の右側縁に連結されていて、ドア3は右側縁
を中心に揺動して、ドア本体14が出入口2内に嵌合し
つつ開閉されるようになっている。ここで、ドア3が閉
鎖された状態では、ドア本体14の庫内側の面14B
が、出入口2の奥行き寸法の略3/4の深さまで入り込
んで、出入口2の案内面17の庫外側の端部17B付近
まで達する設定となっている。
【0016】またドア3の閉鎖時には、フランジ部15
の庫内側の面が、パッキン20を介して出入口2の庫外
側の口縁に当接されるようになっている。この部分の構
造を簡単に説明する。まず出入口2側において、フレー
ム8における出入口2の庫外側の口縁を構成する面には
霜・露付防止ヒータ21が耐熱クッション材22を介し
て埋め込まれており、ヒータプレート23で押さえられ
ている。また同フレーム8の庫外側の角の部分は、面取
りされたような傾斜面25に形成されている。一方、ド
ア3側では、フランジ部15の内面における上記のヒー
タプレート23と対応する位置に取付溝26が形成さ
れ、パッキン20は取付溝26内に嵌められて装着され
ている。
【0017】本実施形態は以上のような構造であって、
続いてその作用を説明する。ドア3がヒンジ4を中心に
揺動して閉じられると、図2に示すように、ドア本体1
4が出入口2内に嵌合し、またフランジ部15の庫内側
の面に装着されたパッキン20が、出入口2の庫外側の
口縁のヒータプレート23に弾縮しつつ密着状に押し付
けられてシールされる。また、パッキン20の庫内側の
端部に形成されたヒレ状の延出部28が、クッション2
9で押されて傾斜面25に倣って密着する。このとき既
述したように、ドア本体14の庫内側の面14Bは、出
入口2の庫内側の口縁角部に形成された案内面17の庫
外側の端部17B付近に達する。
【0018】庫内には冷気が例えば矢線方向に循環流通
される。ここで、前面パネル5の内面に沿うように流れ
た冷気は、出入口2における庫内側の口縁の一方(図2
の右側)の角部に流れたところで、案内面17で案内さ
れて少しドア3側に向きを変えた後、ドア本体14の庫
内側の面14Bに沿うように流れ、反対側の案内面17
で案内されて庫内側に向きを変えつつ、前面パネル5に
沿うように再び流れる。すなわち冷気は、出入口2内に
滞留することなくドア本体14の庫内側の面14Bに沿
ってスムーズに流通することになり、それに伴い、冷気
がドア本体14と出入口2の間のクリアランスSに侵入
することも大幅に抑制される。また、出入口2の内周面
2Aを構成するフレーム8が、ドア本体14の外周面1
4Aと平行に庫外側に向けて次第に間口が広がった傾斜
状に形成されていて、すなわちクリアランスSの入り口
S1が狭くされているので、これもクリアランスS内に
冷気が侵入することを抑制するように機能している。
【0019】本実施形態によれば、以下のような利点を
得ることができる。まず、ドア本体14の部分を出入口
2内に嵌合させた状態でドア3を閉鎖できるから、出入
口2の部分において窪みの程度が小さく抑えられ、これ
により冷気の滞留が起き難くなる。詳細には、ドア3付
近に流れた冷気が、ドア本体14の内面側に沿ってスム
ーズに庫内に戻されるように作用し、これにより出入口
2付近と庫内とで冷却速度に差がなくなり、出入口2付
近に置かれた貯蔵物も確実に冷却することができる。
【0020】ドア本体14を出入口2に嵌合させつつド
ア3の開閉を許容するためには、ドア本体14と出入口
2との間にクリアランスSが必要となるが、そのクリア
ランスSに冷気が侵入することが大幅に抑制される構造
となっているから、パッキン20の凍り付きが防止さ
れ、凍り付きに起因する冷気洩れも防止される。出入口
2の内周面2Aへの霜や露付きも軽減できる。また、パ
ッキン20からの熱通過量も少なくなるので、出入口2
付近と庫内との冷却速度に差ができるのを抑えることに
寄与し得る。また、特に出入口2の下縁において、フレ
ーム8がフラットであると、付着した水滴が流れず氷が
成長するおそれがあるが、ここではフレーム8が傾斜状
に形成され、また案内面17も設けられているから、水
滴は庫内外のいずれかに流出され、氷が成長することが
防止される。
【0021】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図3によって説明する。この第2実施形態は、ド
ア本体14と出入口2との間のクリアランスSに庫内冷
気が侵入することを、より確実に抑制すること等を意図
してさらに改良が加えられたものであって、基本的な構
造は前記第1実施形態と同様であるので、同一機能を有
する部位については同一符号を付すことで重複した説明
は省略し、以下には追加の構造部分のみについて説明す
る。
【0022】出入口2における庫内側の左右の口縁に
は、それぞれ棚柱31が立てられ、前面パネル5の庫内
側の面に埋設された取付板32に対してネジ33で止め
られて固定されている。また、庫内の奥壁側にも対応し
て2本の棚柱が立てられており、したがって棚柱31
は、出入口2側と奥壁側とで互いに対をなし、これが左
右2組設けられた状態となっている。手前側と奥側の棚
柱31の間には、アングル状をなすレール34が、左右
同一高さでかつ複数段にわたって互いに向き合う姿勢で
取り付けられている。そして、被貯蔵物を載せたトレイ
35が、その左右の端縁を左右のレール34に載せつつ
収容されるようになっている。
【0023】一方、出入口2の左右の内周面には、ほぼ
全高にわたって板材37が装着されている。この板材3
7は、ステンレス鋼板等の金属板を素材として形成され
ており、幅方向の中央部で屈曲された緩やかな山形断面
に形成され、庫内側の側縁に、取付板38が曲げ形成さ
れている。この板材37が、取付板38を出入口2の庫
内側の口縁に重ね、上記した棚柱31を取り付けるネジ
33で共締めされて固定されており、出入口2の内周面
のうちの庫内側の部分を覆うようにして取り付けられて
いる。この板材37は、ドア3が閉じられた場合に、ド
ア本体14と出入口2との間のクリアランスSに突入
し、山の頂上部分が、ドア本体14の外周面の角部より
も少し庫外側に寄った位置に近接し、クリアランスSの
入り口S1を塞ぐとともに、板材37の庫外側の端縁は
フレーム8に近接した状態となる。なお図示はされてい
ないが、出入口2の左側の側縁にも対称の向きで板材3
7が同様に装着されている。
【0024】この実施形態の作用は以下のようである。
庫内に冷気が循環流通されると、その冷気の一部が、ド
ア本体14と出入口2との間のクリアランスSに向けて
侵入しようとするが、板材37により入り口S1が狭め
られているから、冷気がクリアランスSに侵入すること
が阻止され、また板材37の庫内側の傾斜部37Aで案
内されるようにして、図3の矢線に示すように、ドア本
体14の庫内側の面14Bに沿うように流れる。すなわ
ち、庫内冷気がパッキン20に吹き付けられ難くなるか
ら、パッキン20が冷却することが防がれる。そのた
め、パッキン20の収縮に伴う冷気洩れが阻止され、冷
却能力の低下が防止されるとともに、前面パネル5を構
成する外パネル7に結露が生ずることも防止できる。
【0025】ここで、ドア本体14と出入口2との間の
クリアランスSに庫内冷気が侵入するのを防止すること
のみを意図するのであれば、例えば出入口2の内周面を
構成するフレーム8を、ドア本体14と干渉しない範囲
で内方に出っ張らせることが考えられる。しかしながら
そのようにすると、トレイ35を出し入れする際にフレ
ーム8にぶつける可能性が大きくなる。一般にフレーム
8は樹脂材料により形成され、これに対してトレイ35
はアルミニウム等の金属材料で形成されているため、上
記のようにトレイ35がぶつけられると、フレーム8に
傷が付きやすい。
【0026】その点この実施形態では、フレーム8を出
っ張らせることに代えて、上記のようにフレーム8にお
ける庫内側の角の部分から幅の中央部分にわたって板材
37で覆った構造とされている。しかもこの板材37
は、庫内側の端縁のみが固定され、庫外側の端縁が自由
端となった片持ち状に支持され、またフレーム8との間
にギャップGを有する山形に形成されている。そのた
め、トレイ35を出し入れする際に板材37に突き当た
ったとしても、庫内側の傾斜部37Aや庫外側の傾斜部
37Bで案内されつつ、板材37がギャップGを狭める
ように弾性変形してトレイ35を円滑に通過させ得る。
トレイ35が通過したあとは、板材37は復元弾性力に
より元姿勢に復帰し、ドア3が閉じられた場合に、上記
のようにクリアランスSの入り口S1を狭めて冷気の侵
入を防止する。
【0027】すなわち板材37は、クリアランスSへ庫
内冷気が侵入することを抑制する機能を確保した上で、
トレイ35を出し入れする際にはフレーム8を保護して
フレーム8に傷が付くことを防止する。板材37自身は
金属板製であるので、トレイ35が頻繁に当たったとし
ても耐久性に優れる。また、出入口2の左側の側縁に対
称の向きで装着された板材37については、庫外側の傾
斜部37Bが、ドア3を開閉する際にドア本体14が接
触しないように逃がすことに併せて機能する。
【0028】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)ドア本体を出入口内に嵌合させる深さは、出入口
の奥行き寸法の半分以上とすることが望ましい。 (2)本発明に係るドア装置は、冷凍庫を含むプレハブ
式の冷却貯蔵庫、さらには冷却貯蔵庫全般に適用するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るプレハブ式冷蔵
庫の外観斜視図
【図2】 ドア装置の詳細を示す一部切欠断面図
【図3】 第2実施形態のドア装置の詳細を示す部分断
面図
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…出入口 2A…(出入口2の)内
周面 3…ドア 4…ヒンジ 5…前面パネル 8…フ
レーム 11…内パネル 14…ドア本体 14A…
(ドア本体14の)外周面 14B…(ドア本体14
の)庫内側の面 15…フランジ部 17…案内面 1
7A…(案内面17の)庫外側の端部 20…パッキン
S…クリアランス S1…(クリアランスSの)入り
口 35…トレイ 37…板材 37A,37B…傾斜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−42983(JP,U) 実開 昭62−52875(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/02 305

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口に
    は、この出入口内にクリアランスを持って嵌合可能なド
    ア本体と、その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ
    部とからなるドアが揺動可能に装着されるとともに、前
    記フランジ部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記
    ドア本体が前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前
    記出入口の庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される
    構成となっており、かつ前記出入口の庫内側の口縁の角
    部に、斜めの案内面が削成されていることを特徴とする
    冷却貯蔵庫のドア装置。
  2. 【請求項2】 貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口に
    は、この出入口内にクリアランスを持って嵌合可能なド
    ア本体と、その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ
    部とからなるドアが揺動可能に装着されるとともに、前
    記フランジ部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記
    ドア本体が前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前
    記出入口の庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される
    構成となっており、かつ前記出入口の内周面が、庫外側
    に向けて次第に間口が広がった傾斜状に形成されている
    とともに、前記出入口の庫内側の口縁の角部に、斜めの
    案内面が削成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫の
    ドア装置。
  3. 【請求項3】 前記ドアの閉鎖時において、前記ドア本
    体の庫内側の面が前記案内面における庫外側の端部付近
    に達する設定となっていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の冷却貯蔵庫のドア装置。
  4. 【請求項4】 貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口に
    は、この出入口内にクリアランスを持って嵌合可能なド
    ア本体と、その庫外側の面の周縁に設けられたフランジ
    部とからなるドアが揺動可能に装着されるとともに、前
    記フランジ部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記
    ドア本体が前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前
    記出入口の庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される
    構成となっており、かつ前記出入口の内周面には、この
    内周面を覆いつつ前記クリアランスを狭めるように出っ
    張った板材が装着されていることを特徴とする冷却貯蔵
    庫のドア装置。
  5. 【請求項5】 貯蔵庫本体の側壁に開口された出入口に
    は、この出入口内にクリアランスを持って嵌合可能なド
    ア本体と、その庫外側の面の周縁に設けられ たフランジ
    部とからなるドアが揺動可能に装着されるとともに、前
    記フランジ部の庫内側の面にパッキンが装着され、前記
    ドア本体が前記出入口内に嵌合しつつ前記パッキンが前
    記出入口の庫外側の口縁に当接されることで閉鎖される
    構成となっており、かつ前記出入口の内周面が、庫外側
    に向けて次第に間口が広がった傾斜状に形成されている
    とともに、前記出入口の内周面には、この内周面を覆い
    つつ前記クリアランスを狭めるように出っ張った板材が
    装着されていることを特徴とする冷却貯蔵庫のドア装
    置。
  6. 【請求項6】 前記板材は、前記出入口における庫内側
    の口縁から庫外側に延出するように設けられ、かつ途中
    位置が前記出入口内に向けて出っ張った山形に形成され
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    冷却貯蔵庫のドア装置。
JP13071498A 1997-05-21 1998-05-13 冷却貯蔵庫のドア装置 Expired - Fee Related JP3337977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13071498A JP3337977B2 (ja) 1997-05-21 1998-05-13 冷却貯蔵庫のドア装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-131146 1997-05-21
JP13114697 1997-05-21
JP13071498A JP3337977B2 (ja) 1997-05-21 1998-05-13 冷却貯蔵庫のドア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1137638A JPH1137638A (ja) 1999-02-12
JP3337977B2 true JP3337977B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=26465775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13071498A Expired - Fee Related JP3337977B2 (ja) 1997-05-21 1998-05-13 冷却貯蔵庫のドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3337977B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225690A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Phcホールディングス株式会社 冷却装置の密閉構造及び冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1137638A (ja) 1999-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10859307B2 (en) Refrigerator
US6138432A (en) Refrigerator door construction
KR102500293B1 (ko) 냉장고
US6074030A (en) Quiet compartment door
US5431490A (en) Refrigerator/freezer door anti-convection current curtain
KR19990072912A (ko) 냉각저장고
JP3751075B2 (ja) 冷蔵庫
JP3337977B2 (ja) 冷却貯蔵庫のドア装置
JP2003014369A (ja) 冷蔵庫の扉構造
JP3294964B2 (ja) 冷蔵庫
JP3015632B2 (ja) 低温貯蔵庫
JPH11169266A (ja) 低温ショーケース
US11592231B2 (en) Refrigeration device with reinforced housing
JP2839780B2 (ja) 冷蔵庫の扉
JP3174250B2 (ja) 貯蔵庫のシール構造
JP2869275B2 (ja) 貯蔵庫の扉装置
JPH10292969A (ja) 冷蔵庫
JP2582629Y2 (ja) 貯蔵庫の棚支持装置
JP3179238B2 (ja) 冷蔵庫
JP2521280Y2 (ja) 扉パッキング
JPH08247638A (ja) 冷蔵庫
JP3332513B2 (ja) 冷蔵庫
JPH0718179U (ja) 電気冷蔵庫
JP4092241B2 (ja) 冷却貯蔵庫の開口部構造
JPS6021751Y2 (ja) 冷蔵庫等の扉

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100809

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110809

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110809

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120809

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120809

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130809

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees