JP3337855B2 - 反射筺体を具備する超音波空中音源 - Google Patents

反射筺体を具備する超音波空中音源

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JP3337855B2 JP08017095A JP8017095A JP3337855B2 JP 3337855 B2 JP3337855 B2 JP 3337855B2 JP 08017095 A JP08017095 A JP 08017095A JP 8017095 A JP8017095 A JP 8017095A JP 3337855 B2 JP3337855 B2 JP 3337855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音波を空中の所望の方
向に集束するように発射する超音波空中音源に関する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7は、この種の超音波空中
音源の従来例を示す図である。これらの従来例において
は縞モード振動板からの音波を、隔離板および放物面反
射板からなる方向変換器で線状音場または点状音場に集
束させている。これらの従来例の場合、点集束するもの
であれば約170dB、線集束するものであれば約16
5dBの強力な音場を得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した超音波空中音
源では、強力な音場は得られるものの放物面反射板を使
用しなければならず、構造が複雑となり、占有するスペ
ースも大となり、ひいては製造コストが高くなる。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、構造が簡単で、
占有するスペースも小となり、ひいては製造コストが低
くなる超音波空中音源を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波空中音源
は、一端がケース内に突出し、他端がケース外に突出す
るように、前記ケースに固定されているホーンと、前記
ホーンの一端に固定された振動子と、前記ホーンの他端
に前記ホーンの突出方向に直交して固定された平らな振
動板と、前記振動板を内側の空間に収容できるように6
面体形状に形成された反射筺体と、前記反射筺体が前記
振動板を収容するように、前記反射筺体を前記ケースに
固定している反射筺体支持柱とを有する超音波空中音源
であって、前記反射筺体の2つの側面と前面および後面
は、前記振動板の延長面と直交するが、前面は開放口と
されており、上面および下面は前記2つの側面と直交し
つつ、前記開放口に向かって、次第に振動板と離れるよ
うに傾けられ、前記下面には前記ホーンが貫通する貫通
孔が設けられている。
【0006】前記上面は、開放可能に側面の一つと蝶番
により連結され、他の側面に解除可能にロックするロッ
ク機構を有し、前記貫通孔は、前記ホーンの外周との間
に間隙を有し、その間隙は弾性体で封止されているのが
好ましい。また、前記反射筺体の上面および下面の前記
開放口に沿った外縁から、上面および下面が前記振動板
の仮想延長面と並行に前方に延び出しているか、前記反
射筺体の上面および下面の前記開放口に沿った外縁か
ら、上面および下面が前記振動板の仮想延長面に若干近
付くように傾けられ、前方に延び出しているのが好まし
い。さらには、上面あるいは下面の一方が削除されてい
てもよい。
【0007】
【作用】振動板から発射された音波は、振動板と、反射
筺体の上面および下面との間で反射を繰り返し、前面の
開放口から集束された音波として発射される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の反射筺体を具備する超音波
空中音源の一実施例を示す斜視図、図2は図1の実施例
の反射筺体を示す断面図、図3は図1の実施例における
音波の反射動作を説明する図である。
【0009】棒状の金属(通常、ジュラルミンあるいは
チタン合金)から形成されたホーン10の中間部位に
は、フランジ11が固定されている(フランジ11はホ
ーン10と一体に形成されていてもよい)。フランジ1
1は、中空なケース20の上端にねじ止めされている。
ホーン10の上端には平らな振動板13が、ねじにより
取り外し可能に水平に取り付けられている。ホーン10
の下端には振動子12が取り付けられている。振動子1
2は電線22を介して発振器21により与えられる駆動
電力を振動に変換して、ホーン10に縦振動を与え、振
動板13を上下に振動させる。
【0010】反射筺体30は、先端が切られた楔形状を
した六面体の中空筺体に形成されており、内部に振動板
13を振動自在に収容している。また、反射筺体30
は、前面のみが開放口31とされ、側面32,33、後
面34、上面34、下面35に囲まれている。反射筺体
30の材料としては、アルミやプラスチックなどの剛体
であればよい。上面34と下面35とは、それぞれ開放
口31に向けて振動板13に対して角度θの開きテーパ
を有する。したがって、前面の開口31の高さDは、後
面34の高さdより大となっている。下面35は、支持
柱40によりケース20に固定されたフランジ11に固
定されるとともに、下面35のほぼ中央部にはホーン1
0が貫通する貫通孔が設けられている。この貫通孔はホ
ーン10の振動を妨げないように、ホーン10の外周よ
り大きくされており、貫通孔とホーン10との間の間隙
は弾性体38(例えば、ゴム)で封止されている。ま
た、反射筺体30の上面34は、蝶板36で回転可能に
され、ロック37で開放可能にロックされている。これ
は、組み立てや修理等の際の便宜のために設けられてい
る。
【0011】発振器21により振動子12が駆動される
と、振動板13が振動され、図3の実線で示された折れ
線のように、音波が振動板13と上面34または下面3
5との間で反射を繰返し、矢印Hの方向に集束され発射
される。実際の試作においては、上面34および下面3
5として、346×89×t3のジュラルミンを用い、
共振周波数19.56kHzにおいて130dB以上の
音圧を得ることができた。振幅をさらに拡大させるとさ
らに大きな音圧が得られる。
【0012】上述した実施例では、上面34と下面35
とを用いているが、スペースに問題が有るときは、一方
を削除してもよい。図4および図5は他の実施例を示す
図である。図4のように上面54および下面55の開放
口側の先端部分Fは、振動板13の仮想延長面に平行に
延びていてもよいし、図5のように上面64および下面
65の開放口側の先端部分Gは、先すぼみになっていて
もよい。このように開放口の形状を変えることにより、
発射される音波の集束状態を所望のものに調節できる。
これら実施例から明らかなように、本願の超音波空中音
源は、構造が簡単なために、低い原価で製造することが
できる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は放物面反射
板を用いずに、一方が開放口となっており、上下面が開
放口に向かって開きテーパとなっている、複数の平面か
らなる反射筺体を使用し、反射筺体の内部に振動板を配
設することにより、構造が簡単で、占有するスペースも
小となり、ひいては製造コストが低くなる超音波空中音
源を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射筺体を具備する超音波空中音源の
一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の反射筺体を示す断面図である。
【図3】図1の実施例における音波の反射動作を説明す
る図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明のさらなる実施例を示す斜視図である。
【図6】超音波空中音源の従来例を示す斜視図である。
【図7】超音波空中音源の他の従来例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ホーン 11 フランジ 12 振動子 13 振動板 20 ケース 21 発振器 22 電線 30 反射筺体 31 開放口 32,33 側面 34 上面 35 下面 36 蝶番 37 ロック 38 弾性体 40 支持柱

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がケース内に突出し、他端がケース
    外に突出するように、前記ケースに固定されているホー
    ンと、 前記ホーンの一端に固定された振動子と、 前記ホーンの他端に前記ホーンの突出方向に直交して固
    定された平らな振動板と、 前記振動板を内側の空間に収容できるように6面体形状
    に形成された反射筺体と、 前記反射筺体が前記振動板を収容するように、前記反射
    筺体を前記ケースに固定している反射筺体支持柱とを有
    する超音波空中音源であって、 前記反射筺体の2つの側面と前面および後面は、前記振
    動板の延長面と直交するが、前面は開放口とされてお
    り、上面および下面は前記2つの側面と直交しつつ、前
    記開放口に向かって、次第に振動板と離れるように傾け
    られ、前記下面には前記ホーンが貫通する貫通孔が設け
    られている超音波空中音源。
  2. 【請求項2】 前記上面は、開放可能に側面の一つと蝶
    番により連結され、他の側面に解除可能にロックするロ
    ック機構を有し、前記貫通孔は、前記ホーンの外周との
    間に間隙を有し、その間隙は弾性体で封止されている請
    求項1記載の超音波空中音源。
  3. 【請求項3】 前記反射筺体の上面および下面の前記開
    放口に沿った外縁から、上面および下面が前記振動板の
    仮想延長面と並行に前方に延び出している請求項1また
    は2記載の超音波空中音源。
  4. 【請求項4】 前記反射筺体の上面および下面の前記開
    放口に沿った外縁から、上面および下面が前記振動板の
    仮想延長面に若干近付くように傾けられ、前方に延び出
    している請求項1または2記載の超音波空中音源。
  5. 【請求項5】 一端がケース内に突出し、他端がケース
    外に突出しているホーンと、 前記ホーンの一端に固定された振動子と、 前記ホーンの他端に前記ホーンの突出方向に直交して固
    定された平らな振動板と、 前記振動板を内側の空間に収容できるように6面体形状
    に形成された反射筺体と、 前記反射筺体が前記振動板を収容するように、前記反射
    筺体を前記ケースに固定している反射筺体支持柱とを有
    する超音波空中音源であって、 前記反射筺体の2つの側面および前面ならびに後面は、
    前記振動板の延長面と直交するが、前面および上面は開
    放口とされており、下面は前記2つの側面と直交しつ
    つ、前記前面の開放口に向かって、次第に振動板と離れ
    るように傾けられ、さらに前記下面には前記ホーンが貫
    通する貫通孔が設けられている超音波空中音源。
  6. 【請求項6】 一端がケース内に突出し、他端がケース
    外に突出しているホーンと、 前記ホーンの一端に固定された振動子と、 前記ホーンの他端に前記ホーンの突出方向に直交して固
    定された平らな振動板と、 前記振動板を内側の空間に収容できるように6面体形状
    に形成された反射筺体と、 前記反射筺体が前記振動板を収容するように、前記反射
    筺体を前記ケースに固定している反射筺体支持柱とを有
    する超音波空中音源であって、 前記反射筺体の2つの側面および前面ならびに後面は、
    前記振動板の延長面と直交するが、前面および下面は開
    放口とされており、上面は前記2つの側面と直交しつ
    つ、前記前面の開放口に向かって、次第に振動板と離れ
    るように傾けられている超音波空中音源。
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