JP3337774B2 - 高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法 - Google Patents
高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法Info
- Publication number
- JP3337774B2 JP3337774B2 JP23568893A JP23568893A JP3337774B2 JP 3337774 B2 JP3337774 B2 JP 3337774B2 JP 23568893 A JP23568893 A JP 23568893A JP 23568893 A JP23568893 A JP 23568893A JP 3337774 B2 JP3337774 B2 JP 3337774B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- winding
- pressure bobbin
- coil
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、民生用の電子機器に
用いられる高圧電源トランスの高圧ボビンおよびその高
圧ボビンを用いたコイルの製造方法に関する。
用いられる高圧電源トランスの高圧ボビンおよびその高
圧ボビンを用いたコイルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高圧ボビン1′は、図4
に示すように、外形は矩形であって比較的長い中空の筒
状に形成され、この高圧ボビン1′の外周に多連巻線機
を用いて、図5に示すように、電線を巻回し、それを図
6に示すように、所定の長さ切断して高圧電源トランス
用のコイルC′を複数製造していた。
に示すように、外形は矩形であって比較的長い中空の筒
状に形成され、この高圧ボビン1′の外周に多連巻線機
を用いて、図5に示すように、電線を巻回し、それを図
6に示すように、所定の長さ切断して高圧電源トランス
用のコイルC′を複数製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記高圧ボ
ビン1′においては形状が矩形で角があるため、電線を
巻回した場合、電線のテンションが均一でなく、また、
巻上がり後、切断して個々のコイルC′といった切断作
業、およびその後、1次巻始めの引き出し線を取り出す
といった作業を要し、製造が煩雑である、という課題が
あった。
ビン1′においては形状が矩形で角があるため、電線を
巻回した場合、電線のテンションが均一でなく、また、
巻上がり後、切断して個々のコイルC′といった切断作
業、およびその後、1次巻始めの引き出し線を取り出す
といった作業を要し、製造が煩雑である、という課題が
あった。
【0004】この発明は上記のことに鑑み提案されたも
ので、その目的とするところは、多連巻線機を用いてコ
イルを製造するものにおいて、電線のテンションが均一
であり、かつ製造を容易とした高圧ボビンおよびその高
圧ボビンを用いたコイルの製造方法を提供することにあ
る。
ので、その目的とするところは、多連巻線機を用いてコ
イルを製造するものにおいて、電線のテンションが均一
であり、かつ製造を容易とした高圧ボビンおよびその高
圧ボビンを用いたコイルの製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め所定の長
さに個々に分割され、かつ外周面が円形をなすととも
に、軸方向中央部に多連巻線機にセットされる巻芯8に
直列的に配列するための開口部2が形成され、かつ一方
の端面3にボビン相互の間隔保持部材を兼ねる端子植設
部7が突設され、その間に位置し切断された電線が1次
巻始め引き出し線となり、前記端面3から外周面5にか
けて前記電線を案内するための溝4を形成した構成とす
ることにより、上記目的を達成している。また、巻芯8
の外周にその長さ方向に沿って複数の高圧ボビン1を間
隔gを介して配列し、多連巻線機を用いて前記高圧ボビ
ン1の一方の端面3から外周面5にかけて形成された溝
4を介して巻始めの電線C1 を案内して各高圧ボビン1
に順次電線C1 を巻回してコイルCを形成するにあた
り、前記間隔gは前記高圧ボビン1の一方の端面3に突
設された端子植設部7によって形成され、その部分にお
いて電線C1 を切断し1次巻始め引き出し線とし、電線
C1 巻回後、前記巻芯8から各コイルCを取り外す事を
特徴としたコイルの製造方法。
さに個々に分割され、かつ外周面が円形をなすととも
に、軸方向中央部に多連巻線機にセットされる巻芯8に
直列的に配列するための開口部2が形成され、かつ一方
の端面3にボビン相互の間隔保持部材を兼ねる端子植設
部7が突設され、その間に位置し切断された電線が1次
巻始め引き出し線となり、前記端面3から外周面5にか
けて前記電線を案内するための溝4を形成した構成とす
ることにより、上記目的を達成している。また、巻芯8
の外周にその長さ方向に沿って複数の高圧ボビン1を間
隔gを介して配列し、多連巻線機を用いて前記高圧ボビ
ン1の一方の端面3から外周面5にかけて形成された溝
4を介して巻始めの電線C1 を案内して各高圧ボビン1
に順次電線C1 を巻回してコイルCを形成するにあた
り、前記間隔gは前記高圧ボビン1の一方の端面3に突
設された端子植設部7によって形成され、その部分にお
いて電線C1 を切断し1次巻始め引き出し線とし、電線
C1 巻回後、前記巻芯8から各コイルCを取り外す事を
特徴としたコイルの製造方法。
【0006】
【作用】本発明では、ボビン外形を円形とし、巻回され
る電線のテンションが均一になるようにしている。ま
た、個々の高圧ボビン1に予め分割されているため、多
連巻線機を用いてコイル巻回後に個々に切断する作業を
不要としている。さらに、巻芯8に複数の高圧ボビン1
を直列的に配列した場合、高圧ボビン1相互間は端子植
設部7によって間隔gが保持され、その部分の切断され
た電線が1次巻始め引き出し線となるため、従来のよう
に、いちいち1次巻始め引き出し線を取り出す作業も不
要としている。
る電線のテンションが均一になるようにしている。ま
た、個々の高圧ボビン1に予め分割されているため、多
連巻線機を用いてコイル巻回後に個々に切断する作業を
不要としている。さらに、巻芯8に複数の高圧ボビン1
を直列的に配列した場合、高圧ボビン1相互間は端子植
設部7によって間隔gが保持され、その部分の切断され
た電線が1次巻始め引き出し線となるため、従来のよう
に、いちいち1次巻始め引き出し線を取り出す作業も不
要としている。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例の外観斜視図であ
る。図中1は本発明の高圧ボビンで、外形は円形をな
し、かつ軸方向中央部には例えばほぼ矩形の開口部2が
形成されている。
る。図中1は本発明の高圧ボビンで、外形は円形をな
し、かつ軸方向中央部には例えばほぼ矩形の開口部2が
形成されている。
【0008】また、この高圧ボビン1の一端部の端面3
には巻始め引き出し線を案内するための溝4が形成され
ている。この溝4は端面3の外周部からボビン外周面5
にかけて切込まれている。
には巻始め引き出し線を案内するための溝4が形成され
ている。この溝4は端面3の外周部からボビン外周面5
にかけて切込まれている。
【0009】また、端面3の外周部側であって溝4の近
くには端子後付け用の端子挿入孔6を有する端子植設部
7が例えば2つ並設されている。なお、この高圧ボビン
1の軸方向の長さはコイル1個分となっており、この高
圧ボビン1は複数用意される。
くには端子後付け用の端子挿入孔6を有する端子植設部
7が例えば2つ並設されている。なお、この高圧ボビン
1の軸方向の長さはコイル1個分となっており、この高
圧ボビン1は複数用意される。
【0010】図2は上記高圧ボビン1を用いた高圧電源
トランスのコイルの製造方法を示す側面図、図3は斜視
図を示す。
トランスのコイルの製造方法を示す側面図、図3は斜視
図を示す。
【0011】すなわち、開口部2と対応した形状の長手
の巻芯8の外周にその長さ方向に沿って複数の高圧ボビ
ン1を直列的に配列する。各高圧ボビン1相互は、端面
3に突設された端子植設部7によって所定の間隔gが形
成されている。
の巻芯8の外周にその長さ方向に沿って複数の高圧ボビ
ン1を直列的に配列する。各高圧ボビン1相互は、端面
3に突設された端子植設部7によって所定の間隔gが形
成されている。
【0012】コイルCの巻回にあたっては、従前の周知
構造の多連巻線機を用いて行われる。すなわち、巻芯8
は回転部にセットされる。そして、溝4を介し1次巻始
め引き出し線の電線C1 を端面3側から高圧ボビン1の
外周に案内し、巻芯8を回転させ、右側の高圧ボビン1
からその外周に仮想線で示す如くコイルCを巻回する。
この場合、外形が円形であるため、電線のテンションが
均一となる。
構造の多連巻線機を用いて行われる。すなわち、巻芯8
は回転部にセットされる。そして、溝4を介し1次巻始
め引き出し線の電線C1 を端面3側から高圧ボビン1の
外周に案内し、巻芯8を回転させ、右側の高圧ボビン1
からその外周に仮想線で示す如くコイルCを巻回する。
この場合、外形が円形であるため、電線のテンションが
均一となる。
【0013】しかして、巻芯8の一端側から他端側まで
配列された各高圧ボビン1にコイルCを巻回していく
際、各高圧ボビン1の間隔gの部分の電線C1 、つまり
1次巻始め引き出し線となる電線C1 を切断しておけ
ば、後での1次巻始め引き出し線を取り出す作業を省く
ことができる。
配列された各高圧ボビン1にコイルCを巻回していく
際、各高圧ボビン1の間隔gの部分の電線C1 、つまり
1次巻始め引き出し線となる電線C1 を切断しておけ
ば、後での1次巻始め引き出し線を取り出す作業を省く
ことができる。
【0014】その後、外周にコイルCを巻回し、終了後
に巻芯8から取外し、溝4に近い端子植設部7に、図3
に示すように、端子9を植設し、かつ1次巻始め引き出
し線の電線C1 を絡げ付ければ良い。なお、他の端子植
設部7には巻終わりの引き出し線が接続される。
に巻芯8から取外し、溝4に近い端子植設部7に、図3
に示すように、端子9を植設し、かつ1次巻始め引き出
し線の電線C1 を絡げ付ければ良い。なお、他の端子植
設部7には巻終わりの引き出し線が接続される。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高圧ボビ
ン1の外形が円形であるため、巻回される電線C1 のテ
ンションを均一にすることができる。
ン1の外形が円形であるため、巻回される電線C1 のテ
ンションを均一にすることができる。
【0016】また、高圧ボビン1は予め所定の寸法に形
成され、それらを巻芯8上にセットして電線C1 を巻回
してコイルCを形成するため、従来のように個々のコイ
ル毎に切断する必要がなく、作業性が良い。
成され、それらを巻芯8上にセットして電線C1 を巻回
してコイルCを形成するため、従来のように個々のコイ
ル毎に切断する必要がなく、作業性が良い。
【0017】さらに、各高圧ボビン1に巻回されたコイ
ルCの1次巻始め引き出し線の電線C1 が外部に引き出
ているため、従来のように、1次巻始め引き出し線を取
り出す必要がない、といった効果がある。
ルCの1次巻始め引き出し線の電線C1 が外部に引き出
ているため、従来のように、1次巻始め引き出し線を取
り出す必要がない、といった効果がある。
【図1】本発明の一実施例の外観斜視図。
【図2】本発明の高圧ボビンを用いてコイルを製造する
状態を示した側面図。
状態を示した側面図。
【図3】本発明の部分拡大部を示す。
【図4】従来の高圧ボビンの斜視図。
【図5】従来の高圧ボビンを用いてコイルを製造する工
程図。
程図。
【図6】同製造工程図。
【符号の説明】 1 高圧ボビン 2 開口部 3 端面 4 溝 5 ボビン外周面 6 端子挿入孔 7 端子植設部 8 巻芯 C コイル g 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/32 H01F 41/12 H01F 27/28 H01F 41/06 H01F 41/10 H01F 5/02
Claims (2)
- 【請求項1】 予め所定の長さに個々に分割され、かつ
外周面が円形をなすとともに、軸方向中央部に多連巻線
機にセットされる巻芯(8)に直列的に配列するための
開口部(2)が形成され、かつ一方の端面(3)にボビ
ン相互の間隔保持部材を兼ねる端子植設部(7)が突設
され、その間に位置し切断された電線が1次巻始め引き
出し線となり、前記端面(3)から外周面(5)にかけ
て前記電線を案内するための溝(4)が形成されたこと
を特徴とする高圧ボビン。 - 【請求項2】 巻芯(8)の外周にその長さ方向に沿っ
て複数の高圧ボビン(1)を間隔gを介して配列し、多
連巻線機を用いて前記高圧ボビン(1)の一方の端面
(3)から外周面(5)にかけて形成された溝(4)を
介して巻始めの電線C1 を案内して各高圧ボビン(1)
に順次電線C1 を巻回してコイルCを形成するにあた
り、前記間隔gは前記高圧ボビン(1)の一方の端面
(3)に突設された端子植設部(7)によって形成さ
れ、その部分において電線C1 を切断し1次巻始め引き
出し線とし、電線C1 巻回後、前記巻芯(8)から各コ
イルCを取り外すことを特徴としたコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23568893A JP3337774B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23568893A JP3337774B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0766052A JPH0766052A (ja) | 1995-03-10 |
JP3337774B2 true JP3337774B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=16989749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23568893A Expired - Fee Related JP3337774B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3337774B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4538984B2 (ja) * | 2001-05-21 | 2010-09-08 | 株式会社デンソー | 複数のコイル素子のコイル巻装方法 |
CN103366952A (zh) * | 2013-08-01 | 2013-10-23 | 江苏亨特集团华特电气有限公司 | 变压器双层圆筒式线圈的绕制方法 |
CN106653355B (zh) * | 2017-02-17 | 2018-05-25 | 东莞市奕东电子有限公司 | 一种车载变压器线圈骨架的自动生产线 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP23568893A patent/JP3337774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0766052A (ja) | 1995-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012125057A (ja) | 回転電機の固定子のコイルボビンおよびこのコイルボビンを使用した回転電機の固定子の巻線方法 | |
JP3337774B2 (ja) | 高圧ボビンおよびその高圧ボビンを用いたコイルの製造方法 | |
DE112016000809T5 (de) | Anker für elektromechanische Vorrichtung, die elektrische Energie und mechanische Energie umwandelt, und Verfahren zur Herstellung desselben | |
JP4265317B2 (ja) | ステッピングモータコイルボビンの巻線製造方法 | |
US7391294B2 (en) | Electrodynamic machine | |
JP2002209359A (ja) | 電動機の固定子とその接続装置 | |
JP2000050581A (ja) | 固定子製造装置及び固定子 | |
JP2560913Y2 (ja) | ピン端子付ボビン及びそれを用いた電子部品 | |
JPS63219113A (ja) | コイル部品の製造方法 | |
JPH0410647Y2 (ja) | ||
JPH01270211A (ja) | コイルの製造方法 | |
JPS6359751A (ja) | コイル整形治具 | |
JPH1042528A (ja) | モータのステータ作製方法 | |
JP2679721B2 (ja) | 電動機の固定子 | |
WO1987004559A1 (en) | Method of manufacturing toroidal coils | |
JPS638094Y2 (ja) | ||
DE3832659A1 (de) | Verfahren zum wickeln der windungen einer spule mit torusfoermigem kern sowie mit diesem verfahren gefertigte spule | |
JPS6130946A (ja) | 扁平型無鉄心整流子モ−タの電機子 | |
JPS62199008A (ja) | コイル巻線方法及び巻線装置 | |
JPH0142811Y2 (ja) | ||
JPS5785540A (en) | Rotary electric machine | |
RU1814152C (ru) | Способ изготовлени статора торцевой электрической машины | |
JPH0557815B2 (ja) | ||
JPH01268103A (ja) | コイル製造方法 | |
JPH1037843A (ja) | コイルボビン及びそれを用いたトランス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |