JP3337343B2 - 結球野菜収穫機 - Google Patents

結球野菜収穫機

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JP3337343B2
JP3337343B2 JP08852695A JP8852695A JP3337343B2 JP 3337343 B2 JP3337343 B2 JP 3337343B2 JP 08852695 A JP08852695 A JP 08852695A JP 8852695 A JP8852695 A JP 8852695A JP 3337343 B2 JP3337343 B2 JP 3337343B2
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一正 宮本
正通 松井
洋一 上杉
洋明 岩本
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松山株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結球野菜収穫機に係り、
たとえば、キャベツ、レタス及び白菜等の球体部及び根
茎部を有する結球野菜を収穫するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の結球野菜収穫機として
は、たとえば、機枠の前端部に圃場から結球野菜を抜き
取る左右のデバイダーを固着し、この左右のデバイダー
の後方部にこの左右のデバイダーからの結球野菜を支持
して後方に向かって搬送する搬送コンベヤを設け、この
搬送コンベヤの後端部に結球野菜の根茎部を切断するカ
ッターを設け、このカッターにて根茎部が切断された結
球野菜を収納するコンテナを設ける構成が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の結球野菜収
穫機の構成では、左右のデバイダーは機枠に固着されて
いるため、この左右のデバイダーにて圃場の結球野菜を
抜き取って搬送コンベヤの搬入部に搬入する際に、結球
野菜を損傷することなく抜き取って搬送コンベヤの搬入
部に誘導することができないことがある。すなわち、結
球野菜の苗の植え付け時には各結球野菜の苗は畝に沿っ
て一直線状に植え付けられているが、その結球野菜が結
球すると、その球体部の重み等により球体部が前後方向
及び左右方向に不規則に傾いて成育していることが少な
くないので、これらの各結球野菜をデバイダーにて抜き
取って搬送コンベヤの搬入部に誘導する際に、これらの
結球野菜の球体部をデバイダーの先端部等にて損傷した
り、結球野菜の根茎部を土中からスムーズに抜き取るこ
とができなかったり、結球野菜の球体部を損傷すること
なく搬送コンベヤの搬入部に向けてスムーズに誘導する
ことができないことがある、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、圃場の各結球野菜を抜き取って野菜搬送機構の
搬入部に誘導する際に、これらの結球野菜の球体部が不
規則に傾いて成育している場合であっても、結球野菜の
球体部をデバイダーの先端部等にて損傷することがな
く、結球野菜の根茎部を土中からスムーズに抜き取るこ
とができ、結球野菜の球体部を損傷することなく野菜搬
送機構の搬入部に向けてスムーズに誘導することができ
る結球野菜収穫機を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の結球野菜
収穫機は、圃場の結球野菜を抜き取る野菜抜取機構と、
この野菜抜取機構の後方部に配設されこの野菜抜取機構
にて抜き取られた結球野菜を後方に向かって搬送する野
菜搬送機構とを具備し、前記野菜抜取機構は、機枠に相
対して上下方向に回動自在に支持され圃場の結球野菜を
抜き取る左右の抜取り体と、前記機枠に上下動自在に支
持され前記左右の抜取り体をそれぞれ上下動させる作動
部を突設した作動杆とを有し、前記左右の抜取り体は、
前記機枠に設けた上下方向の支持杆の下端部に回動自在
に支持された前後方向の直杆部及びこの直杆部の先端部
から内側後方に向かって拡開傾斜しかつ前記野菜搬送機
構の搬入部側を狭くして平面視略V字状の野菜誘導口を
形成した傾斜杆部を有し、前記直杆部を中心として前記
傾斜杆部を上下方向に回動自在とし、前記左右の抜取り
体によって抜き取られた結球野菜が、前記左右の抜取り
体にて前記野菜搬送機構の搬入部側を狭くして形成され
前記野菜誘導口にて、前記野菜搬送機構の搬入部に向
って誘導されるようになっているものである。
【0006】求項記載の結球野菜収穫機は、請求項
1記載の結球野菜収穫機において、左右の抜取り体に沿
って結球野菜の球体部を支えて野菜搬送機構の搬入部に
向かって誘導する複数の誘導杆を有するものである。
【0007】請求項記載の結球野菜収穫機は、請求項
または記載の結球野菜収穫機において、左右の抜取
り体の直杆部及び傾斜杆部はクッション材にて被覆した
ものである。
【0008】請求項記載の結球野菜収穫機は、請求項
1乃至のいずれかに記載の結球野菜収穫機において、
作動杆は、機枠に回転自在に設けた偏心カムにて上下動
される上下動杆に上下動可能に取着しかつスプリングに
て常時下方に向かって附勢したものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の結球野菜収穫機では、機枠に設
けた作動杆が上下動されるとともに、この作動杆の作動
部にて左右の抜取り体がそれぞれ上下動される。そし
て、結球野菜収穫機が結球野菜を成育した圃場の畝に沿
って走行されることにより、この野菜抜取機構の左右の
抜取り体にて各結球野菜が順次抜き取られるとともに、
その野菜誘導口から各結球野菜が野菜搬送機構の搬入部
に誘導される。
【0010】この際、左右の抜取り体にて形成された野
菜誘導口は野菜搬送機構の搬入部側を狭くして形成した
ため、畝上の各結球野菜の球体部が前後方向及び左右方
向に不規則に傾いて成育している場合であっても、これ
らの各結球野菜の球体部が野菜誘導口内に取り込まれ、
この各結球野菜の球体部が野菜誘導口にて野菜誘導口の
中心部に次第に誘導されながら野菜搬送機構の搬入部に
向かって誘導される。
【0011】また、左右の抜取り体は作動杆にて上下動
されているため、この左右の抜取り体にて野菜誘導口内
に取り込まれた各結球野菜の球体部が持ち上げられると
ともに、その根茎部が土中から抜き取られる。そして、
これらの各結球野菜は野菜搬送機構の搬入部側を狭くし
た野菜誘導口に沿って野菜搬送機構の搬入部に誘導され
る。
【0012】したがって、圃場の各結球野菜を抜き取っ
て野菜搬送機構の搬入部に誘導する際に、左右の抜取り
体の先端部にて各結球野菜の球体部を損傷することがな
く、各結球野菜が野菜搬送機構の搬入部に向かってスム
ーズに誘導される。
【0013】また、作動杆が上下動されるとともに、こ
の作動杆の作動部にて左右の抜取り体がそれぞれ連動さ
れ、その直杆部を中心として傾斜杆部が上下方向に回動
される。そして、平面視略V字状の野菜誘導口を形成し
た左右の傾斜杆部にて各結球野菜の球体部が野菜誘導口
内に取り込まれるとともに、この各結球野菜の根茎部が
土中から抜き取られる。
【0014】請求項記載の結球野菜収穫機では、左右
の抜取り体に沿って結球野菜の球体部を支えて野菜搬送
機構の搬入部に向かって誘導する複数の誘導杆を有する
ことにより、この左右の各誘導杆にて各結球野菜の球体
部の両側部を支えながら野菜搬送機構の搬入部に向かっ
て誘導される。
【0015】請求項記載の結球野菜収穫機では、左右
の抜取り体の直杆部及び傾斜杆部はクッション材にて被
覆したことにより、この左右の抜取り体にて各結球野菜
を抜き取って野菜搬送機構の搬入部に向かって誘導する
際に、これらの各結球野菜の球体部が損傷されることを
防止できる。
【0016】請求項記載の結球野菜収穫機では、作動
杆は、機枠に回転自在に設けた偏心カムにて上下動され
る上下動杆に上下動可能に取着しかつスプリングにて常
時下方に向かって附勢したことにより、作動杆の作動部
にて常時は左右の抜取り体をそれぞれ上下動するが、結
球野菜を成育した畝の高さにより左右の抜取り体が畝の
上面を強く押し過ぎた場合には、その土圧を受けた作動
杆がスプリングに抗して上下動杆に沿って上動され、そ
の衝撃から作動杆が回避される。そして、偏心カムにて
上下動される上下動杆が損傷されることを防止できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例の構成を図面を参照し
て説明する。
【0018】図1乃至図7に示す第1実施例において、
1は収穫機本体で、この収穫機本体1は機枠2を有し、
この機枠2の下側部にはクローラ3が設けられている。
また、前記機枠2の上部には前記クローラ3を走行駆動
するエンジンのような動力源4が搭載されているととも
に、前記動力源4及び前記クローラ3を操作する操作ハ
ンドル5aを有する操作機構5が設けられている。
【0019】また、前記機枠2の前端下部の左右には左
右方向の連結軸6にて左右の支持アーム7がそれぞれ上
下方向に回動自在に軸着され、この左右の支持アーム7
の前側部間には結球野菜Aを後上方に向かって搬送する
野菜搬送機構8が連結されているとともに、この野菜搬
送機構8の前端部には圃場のキャベツ、レタス及び白菜
等の球体部a及び根茎部bを有する結球野菜Aを抜き取
る野菜抜取機構9が連設されている。
【0020】また、前記機枠2の前端上部の左右には左
右方向の取付軸10にてシリンダー装置11の基端部がそれ
ぞれ上下方向に回動自在に軸着され、この左右のシリン
ダー装置11のピストンロッド12の先端部には前記左右の
支持アーム7の途中部が左右方向の支軸13にて回動自在
に軸着されている。そして、前記左右のシリンダー装置
11のピストンロッド12を伸縮することにより、前記左右
の連結軸6を中心として前記左右の支持アーム7を介し
て前記野菜抜取機構9を有する前記野菜搬送機構8が上
下方向に位置調節自在に支持され、この野菜搬送機構8
及び前記野菜抜取機構9が所定の地上高に設定されるよ
うになっている。
【0021】さらに、前記機枠2の前端部には前記野菜
搬送機構8の後方部に位置して前記野菜搬送機構8から
搬出された結球野菜Aを後上方に向かって持ち上げる持
上げコンベヤ14が配設固定されている。
【0022】つぎに、前記野菜搬送機構8は、前記左右
の支持アーム7にて支持された矩形状の機枠15を有し、
この矩形状の機枠15には左右方向に離間した前後方向の
コンベヤフレーム16がそれぞれ一体に連結され、この各
コンベヤフレーム16の前端部には上下方向の従動ローラ
17がそれぞれ回転自在に軸架されているとともに、この
各コンベヤフレーム16の後端部には上下方向の駆動ロー
ラ18がそれぞれ回転自在に軸架されている。
【0023】また、前記各コンベヤフレーム16の前後の
前記従動ローラ17と駆動ローラ18との間には一対を一組
とする二組の弾性搬送体19が相対して互いに内側後方に
向かって反対方向に回行自在に懸架されている。この各
組の弾性搬送体19は前記従動ローラ17と駆動ローラ18と
の間に回行自在に懸架された無端回行体20を有し、この
無端回行体20の外周部には所定の間隙をおいてスポンジ
等の比較的軟らかい材料にてブロック状に形成された多
数の上下方向の弾性体21が連続的に配設して一体に固着
されている。そして、対向する複数の弾性体21にて結球
野菜Aの球体部aを挟持する際には、各弾性体21が弾性
変形して結球野菜Aの球体部aを挟持するようになって
いる。
【0024】また、前記矩形状の機枠15の左端後部にモ
ータ23が搭載され、このモータ23の出力軸に連結された
上下方向の駆動軸24の中間部には図示しない連動媒体を
介して各弾性搬送体19を懸架した前記各駆動ローラ18が
それぞれ回転自在に連動連結されている。
【0025】そして、前記モータ23の出力軸にて前記駆
動軸24が回転駆動されることにより、前記各組の弾性搬
送体19は互いに内側後方に向かって反対方向に回行駆動
されるとともに、この各組の弾性搬送体19の対向した内
側回行部22の各弾性体21にて結球野菜Aの球体部aを挟
持して後方に向かって搬送するようになっている。
【0026】さらに、前記各組の弾性搬送体19の下方に
位置して前記矩形状の機枠15には左右方向に離間した前
後方向のコンベヤフレーム25がそれぞれ一体に連結さ
れ、この各コンベヤフレーム25の前端上部には上下方向
の回転支軸26a にてVプーリ状の従動ローラ26がそれぞ
れ回転自在に軸架されているとともに、この各コンベヤ
フレーム25の後端部には上下方向の回転軸27がそれぞれ
回転自在に軸架され、この回転軸27にはVプーリ状の駆
動ローラ28がそれぞれ軸架固定されている。
【0027】また、前記各コンベヤフレーム25の前後の
前記従動ローラ26と駆動ローラ28との間には一対を一組
とする二組のVベルト状の挟持搬送帯29が相対して互い
に内側後方に向かって反対方向に回行自在に懸架されて
いる。この各組の挟持搬送帯29は前記従動ローラ26と駆
動ローラ28との間に回行自在に懸架されたVベルト状の
無端回行体30にて形成されている。
【0028】また、前記左側の挟持搬送帯29を懸架した
前記駆動ローラ28を有する前記回転軸27にはスプロケッ
ト31が軸架固定されているとともに、このスプロケット
31に対応して前記駆動軸24の下端部にはスプロケット32
が軸架固定され、この両スプロケット31,32間には無端
チェーン33が回行自在に懸架されている。また、前記回
転軸27には図示しない連動媒体を介して前記他の各挟持
搬送帯29を懸架した前記駆動ローラ28を有する回転軸27
がそれぞれ回転自在に連動連結されている。
【0029】そして、前記モータ23の出力軸にて前記駆
動軸24が回転駆動されることにより、前記各組の挟持搬
送帯29は互いに内側後方に向かって反対方向に回行駆動
されるとともに、この各組の挟持搬送帯29の対向した内
側回行部34にて結球野菜Aの根茎部bを挟持して後方に
向かって搬送するようになっている。
【0030】しかして、前記各組一対の弾性搬送体19及
び前記各組一対の挟持搬送帯29は前記駆動軸24及び図示
しない各連動媒体にてそれぞれ同速で回行され、前記各
組一対の弾性搬送体19及び前記各組一対の挟持搬送帯29
の内側回行部22,34にて球体部a及び根茎部bが挟持さ
れる結球野菜Aは上下方向に姿勢が整えられた状態で挟
持されて搬送されるようになっている。
【0031】さらに、前記各組一対の挟持搬送帯29を懸
架した前記駆動ローラ28を有する回転軸27において、そ
の一方の回転軸27の上端部には上下に離間して水平方向
に回転されるガイド円板35がそれぞれ固着され、この上
下のガイド円板35の外周部には所定の間隔をおいて複数
の引込片36がそれぞれ水平状に突設されている。また、
前記一対の回転軸27の内の他方の回転軸27の上端部には
水平方向に回転される円板状のカッター37が固着され、
このカッター37の周縁部に形成された環状刃38は前記上
下のガイド円板35間に位置して回転されるようになって
いる。
【0032】そして、前記上下のガイド円板35と環状刃
38を有するカッター37とにより、前記各組一対の弾性搬
送体19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の内側回行部2
2,34にて挟持して搬送される結球野菜Aの根茎部bが
根元位置から切断されるようになっている。
【0033】また、前記上下のガイド円板35と環状刃38
を有するカッター37とにより結球野菜Aの根茎部bを切
断する切断部の前方に位置して前記各コンベヤフレーム
25の上部の取付板39には前記各組一対の弾性搬送体19及
び前記各組一対の挟持搬送帯29の内側回行部22,34にて
搬送される結球野菜Aの根茎部bの切断位置を設定する
ガイド体40がそれぞれ相対して突設されている。
【0034】前記各ガイド体40は前記取付板39から前記
カッター37に向かって後上がり傾斜した案内部41を有す
るとともに、この案内部41の上方に向かって突出した後
端部には案内突片42が水平状に形成されている。そし
て、前記各ガイド体40の案内部41にて結球野菜Aの球体
部aの下面部を支持して後上がりに案内するとともに、
この案内部41に続く案内突片42にて結球野菜Aの球体部
aの下面部を支持して結球野菜Aの根茎部bの切断位置
を設定し、この根茎部bを前記カッター37の切断部に案
内するようになっている。
【0035】さらに、前記左右両端部に位置する挟持搬
送帯29を懸架した従動ローラ26の回転支軸26a には前記
従動ローラ26の下方に位置して水平方向に回転される円
板状の引込体43がそれぞれ軸架固定されている。この各
引込体43は前記従動ローラ26にて回行される挟持搬送帯
29の回行軌跡より大きい半径の大径円板状に形成され、
その外周縁部には所定の間隔をおいて複数の引込片44が
それぞれ一体に突設されている。
【0036】そして、前記各引込体43は一対の挟持搬送
帯29の対向した内側回行部34の搬入部45に位置して配設
され、その各引込片44にて結球野菜Aの根茎部bを対向
した内側回行部34間に引込むようになっている。なお、
46は前記各組一対の挟持搬送帯29に対するテンションロ
ーラ、47は前記矩形状の機枠15の左右部に高さ調節自在
にかつ回転自在に軸架された接地輪である。
【0037】つぎに、前記矩形状の機枠15の前端部には
前記野菜抜取機構9が連設されている。この野菜抜取機
構9は前記矩形状の機枠15の前端上部に固着された左右
方向の支持フレーム48を有し、この支持フレーム48の左
右の両端近傍部及び中間部に上下方向の吊持杆49がそれ
ぞれ下方に向かって垂直状に一体に支持され、この各吊
持杆49には支持杆50がそれぞれ上下方向に位置調節自在
に嵌合され、この各支持杆50は前記各吊持杆49に対して
調節された設定位置において各吊持杆49に挿脱自在の複
数の連結ピン50a にて連結吊持されている。
【0038】また、前記左右部の支持杆50の下端部には
前後方向の中空円筒状の支持体51にて圃場の結球野菜A
を整列させて抜き取る抜取り体52がそれぞれ上下方向に
回動自在に支持されている。また、前記中間部の支持杆
50の下端左右部には中空円筒状の支持体53にて前記左右
の抜取り体52と対をなして圃場の結球野菜Aを整列させ
て抜き取る左右の抜取り体54がそれぞれ上下方向に回動
自在に支持されている。
【0039】前記左右の抜取り体52及びこの左右の抜取
り体52と対をなす中間左右部の抜取り体54は、線条材に
て形成した前後方向の直杆部55及びこの直杆部55の先端
部から内側後方に向かって次第に拡開傾斜した前後方向
の傾斜杆部56にてそれぞれ平面視略三角形に形成されて
いる。また、前記各抜取り体52,54の前記直杆部55と傾
斜杆部56との後端部間は左右方向の支持杆54a にて支持
され、この各支持杆54a の左右方向の略中間部には前後
方向の挿通孔54b を有する係合突片54c が下方に向かっ
て一体に突設されている。
【0040】また、前記各抜取り体52,54の直杆部55及
び傾斜杆部56はクッション材52a ,54d にて被覆されて
いる。この各クッション材52a ,54d は、前記各直杆部
55及び各傾斜杆部56にコーティングして被覆してもよ
く、チューブ状に形成したものを前記各直杆部55及び各
傾斜杆部56に嵌合して被覆するようにしてもよい。
【0041】そして、前記各直杆部55は前記支持体51,
53に回動自在に挿通して支持されているとともに、前記
各傾斜杆部56は自由端部として前記各直杆部55を回動中
心として上下方向に回動自在に支持されている。
【0042】また、前記左右の抜取り体52の傾斜杆部56
及びこの左右の傾斜杆部56に対向した前記中間左右部の
抜取り体54の傾斜杆部56とにより、前記各組一対の弾性
搬送体19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の内側回行部
22,34にて形成された前記各搬入部45側の後端部が狭く
前端部を幅広く拡開して開口した平面視略V字状の野菜
誘導口57がそれぞれ形成されている。
【0043】また、前記各吊持杆49の下端部には前記各
抜取り体52,54の各傾斜杆部56に沿って後上方に向かっ
て拡開傾斜して突出された複数の誘導杆58がそれぞれ取
着されている。前記複数の誘導杆58は3本の誘導杆58か
らなり、この各誘導杆58は先端部が一体に固着されてい
るとともに、この先端部から後上方に向かって次第に拡
開傾斜して突出されている。そして、前記各野菜誘導口
57の対向する傾斜杆部56と前記対向する複数の誘導杆58
とにより、結球野菜Aの球体部aを支えて前記各搬入部
45に向かって誘導するように各搬入部45側の後端部が狭
く前端部を幅広く拡開して開口した平面視略V字状の野
菜誘導路が形成されている。
【0044】さらに、前記支持フレーム48の後方に位置
して前記矩形状の機枠15の前端上部には左右の軸受体59
a にて水平状に配設された左右方向の回転軸59が回転自
在に軸架され、この回転軸59には前記各吊持杆49の後方
に位置して偏心ローラ状の偏心カム60がそれぞれ軸架固
定されている。
【0045】また、前記各偏心カム60の外周部にはベア
リング60a を介してこの各偏心カム60の回転により上下
動される環状体61がそれぞれ回転自在に嵌合され、この
各環状体61の下端部には上下方向の上下動杆62がそれぞ
れ連結されている。この各上下動杆62は中空筒状に形成
され、その下部の両側部には上下方向の案内長溝62aが
相対して形成されている。
【0046】また、前記左右の上下動杆62の下端部には
前記左右の抜取り体52の挿通孔54b内に挿通してこの左
右の抜取り体52を上下回動させる作動部63a を有するL
形状の作動杆63が上下方向に位置調節自在に連結して吊
持されている。また、前記中間部の上下動杆62の下端部
には前記中間左右部の抜取り体54の挿通孔54b 内に挿通
してこの左右の抜取り体54をそれぞれ上下回動させる作
動部64a を有するU形状の作動杆64が上下方向に位置調
節自在に連結して吊持されている。
【0047】また、前記各作動杆63,64の垂直状部の上
部が前記各上下動杆62の中空部内に上下動自在に嵌挿さ
れ、この各作動杆63,64の垂直状部の上端部に水平状に
固着されたガイド杆62b の両端部が前記各上下動杆62の
両側部に形成された案内長溝62a 内に上下動自在に挿通
されている。また、前記各作動杆63,64の垂直状部の上
端部と前記各上下動杆62の上端部との間にはこの各作動
杆63,64をそれぞれ常時下方に向かって附勢するコイル
スプリング62c が介在されている。
【0048】そして、前記各コイルスプリング62c にて
各作動杆63,64がそれぞれ下方に向かって附勢されるこ
とにより、前記各作動杆63,64の上端部のガイド杆62b
の両端部が前記各上下動杆62の両側部の案内長溝62a の
下端部にて位置決め支持され、この各作動杆63,64の作
動部63a ,64a にて前記各抜取り体52,54が略水平状に
支持されるようになっている。
【0049】そうして、前記各偏心カム60の回転により
各環状体61を介して各上下動杆62が上下動されることに
より各作動杆63,64がそれぞれ上下動され、この各作動
杆63,64の作動部63a ,64a にて各抜取り体52,54がそ
の直杆部55を中心として上下回動されるようになってい
る。そして、前記各抜取り体52,54にて結球野菜Aを各
野菜誘導口57のセンターに誘導するとともに、この結球
野菜Aの根茎部bを圃場から引き抜いて前記各搬入部45
に各結球野菜Aを搬入するようになっている。
【0050】また、前記回転軸59の一端部を回転自在に
軸架した一方の軸受体59a は前記矩形状の機枠15の一側
部に固着された取付枠65内に収容され、この取付枠65に
はモータ66が固定され、このモータ66の出力軸には前記
回転軸59の一端部が連結されている。そして、このモー
タ66からの出力によって前記回転軸59が回転駆動される
ようになっている。
【0051】つぎに、前記持上コンベヤ14は、前記機枠
2の前端部に後上方に向かって傾斜して連結支持された
上下方向のコンベヤフレーム67を有し、このコンベヤフ
レーム67の上端部には左右方向の駆動軸68が回転自在に
軸架され、この駆動軸68の両側部には左右の駆動ローラ
69がそれぞれ軸架固定されている。また、前記コンベヤ
フレーム67の下端部には左右方向のローラ支軸70が軸架
され、このローラ支軸70の左右部には前記左右の駆動ロ
ーラ69に対応した左右の従動ローラ71がそれぞれ軸着さ
れている。
【0052】また、前記左右部の前後に相対する駆動ロ
ーラ69と従動ローラ71との間には前記各組一対の弾性搬
送体19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の内側回行部2
2,34にて搬出される圃場の2条分の結球野菜Aをそれ
ぞれ後上方に向かって持上げる無端回行体72がそれぞれ
回行自在に懸架されている。
【0053】また、前記左右の無端回行体72には外周部
に所定の間隔をおいて結球野菜Aを支持して持上げる金
属・合成樹脂等の剛体部材にて形成された左右方向の爪
状の多数の搬送突体73がそれぞれ外方に向かって一体に
突設され、この各搬送突体73は搬送方向と反対側の後方
に向かって突出した支持凹部74を有して側面視略く字状
に形成されている。
【0054】また、前記各搬送突体73には搬送方向の前
面部に結球野菜Aの重量によって前記支持凹部74側に向
かって弾性変形されるゴム板などからなる爪状の左右方
向の弾性排出体がそれぞれ配設されている。この各弾性
排出体は、その上端部が前記各搬送突体73の上端部に固
着されているとともに、その下端部がそれぞれの搬送突
体73の下端部に止着されている。
【0055】そして、この各弾性排出体に結球野菜Aの
重量が作用すると、この重量によって各弾性排出体がそ
れぞれの搬送突体73の支持凹部74内に向かって弾性変形
して結球野菜Aを支持し、この弾性排出体を介して結球
野菜Aを支持した搬送突体73が搬出端部から折り返し回
行される際には搬送突体73にて結球野菜Aが後方に向か
って搬出されるとともに、この弾性排出体の弾性復帰作
用によって結球野菜Aの搬出を助勢し結球野菜Aの巻き
込みを防止するようになっている。
【0056】つぎに、前記機枠2の上部には複数の支柱
75を介して支持フレーム76が水平状に固定され、この支
持フレーム76の上部には前記持上コンベヤ14の搬出端部
から搬出される結球野菜Aの根茎部b及び鬼皮等を除去
して出荷用に結球野菜Aを整形する野菜仕上機構77が配
設されている。この野菜仕上機構77は結球野菜Aを移動
する進退自在の移動台、この移動台にて移動される結球
野菜Aの根茎部b及び鬼皮等を除去するカッター及びこ
のカッター等にて出荷用に整形された結球野菜Aを載置
する野菜載置台86を有している。
【0057】また、前記野菜仕上機構77と前記持上コン
ベヤ14の搬出端部との間に位置して前記支持フレーム36
の上部には前記持上コンベヤ14の搬出端部から搬出され
る結球野菜Aを受け止める野菜受止体78及びこの野菜受
止体78に結球野菜Aを案内するとともに結球野菜Aから
分離された鬼皮等の雑物を前記持上コンベヤ14との間か
ら圃場に排出する排出コンベヤ79が設けられている。
【0058】つぎに、前記収穫機本体1の後側部に位置
する前記左右の支柱75には野菜箱詰部80が配設されてい
る。この野菜箱詰部80は、前記左右の支柱75及び前記収
穫機本体1の機枠2に固定された箱載置台81を有し、こ
の箱載置台81にはクロスリンク82及びこのクロスリンク
82を支持したコイルスプリング83にて箱詰作業台84が上
下動自在に支持されている。前記クロスリンク82は一対
のリンクのクロス部が支軸85にて開閉自在に軸支されて
いる。
【0059】そして、前記箱詰作業台84上にて出荷用に
整形された結球野菜Aが段ボール箱等に箱詰め作業され
るようになっているが、この結球野菜Aを収納した段ボ
ール箱等の重量によって前記クロスリンク82及びこのク
ロスリンク82を支持したコイルスプリング83にて箱詰作
業台84が次第に下降するようになっている。
【0060】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0061】操作機構5の操作ハンドル5aを操作して動
力源4を駆動すると、この動力源4からの出力によって
クローラ3の無限軌道帯体3aが回行されるとともに、持
上コンベヤ14の両側部の無端回行体72が後上方に向かっ
て同速度でそれぞれ回行され、この持上コンベヤ14の駆
動軸68にて連動媒体を介して排出コンベヤ79の無端回行
体が前方に向かって回行される。また、野菜仕上機構77
のカッターが回転駆動される。
【0062】また、野菜搬送機構8のモータ23を駆動す
ると、このモータ23の出力軸にて駆動軸24が回転駆動さ
れるとともに、野菜搬送機構8の各組一対の弾性搬送体
19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の相対する内側回行
部22,34が互いに反対方向の内側後方に向かって同速度
でそれぞれ回行される。また、モータ23の出力軸にて駆
動軸24が回転駆動されることにより、各組一対の挟持搬
送帯29の後端部の一対の回転軸27にて上下のガイド円板
35及びカッター37が互いに反対方向の内側後方に向かっ
て回転される。
【0063】また、野菜抜取機構9のモータ66を駆動す
ると、このモータ66の出力軸にて回転軸59が回転駆動さ
れるとともに、この回転軸59の各偏心カム60にて環状体
61を介して各上下動杆62及び作動杆63,64がそれぞれ上
下動され、この各作動杆63,64の作動部63a ,64a にて
各抜取り体52,54の傾斜杆部56がそれぞれの支持体51,
53に支持された直杆部55を中心として上下回動される。
【0064】そして、結球野菜収穫機が結球野菜Aを成
育した圃場の各畝に沿って走行されることにより、この
野菜抜取機構9の各組一対の抜取り体52,54の対向した
傾斜杆部56及び各誘導杆58にて各列の結球野菜Aがそれ
ぞれの野菜誘導口57のセンターに持ち込むように誘導さ
れるとともに、その各列の結球野菜Aの根茎部bが土中
から引き抜かれ、この各列の結球野菜Aがそれぞれの野
菜誘導口57から野菜搬送機構8の各組一対の弾性搬送体
19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の相対する内側回行
部22,34間の搬入部45にそれぞれ搬入される。
【0065】この際、各組一対の左右の抜取り体52,54
にて形成された各野菜誘導口57は野菜搬送機構8の搬入
部45側を狭くして進行方向の前方側を拡開した平面視略
V字状に形成されているため、畝上の各結球野菜Aの球
体部aが前後方向及び左右方向に不規則に傾いて成育し
ている場合であっても、これらの各結球野菜Aの球体部
aに対して後方から各組一対の抜取り体52,54が挿入さ
れることにより、これらの各結球野菜Aが各野菜誘導口
57内に取り込まれ、この各結球野菜Aの球体部aが平面
視略V字状の各野菜誘導口57にてこの野菜誘導口57の中
心部に次第に誘導されながら野菜搬送機構8の搬入部45
に向かって誘導される。
【0066】また、各組一対の抜取り体52,54はそれぞ
れの作動杆63,64の作動部63a ,64a にて上下方向に回
動されているため、この各組一対の抜取り体52,54にて
各野菜誘導口57内に取り込まれた各結球野菜Aの球体部
aが持ち上げられるとともに、その根茎部bが土中から
抜き取られる。そして、これらの各結球野菜Aは野菜搬
送機構8の搬入部45側を狭くした平面視略V字状の各野
菜誘導口57に沿って野菜搬送機構8の各搬入部45に誘導
される。
【0067】さらに、各組一対の抜取り体52,54は結球
野菜Aの球体部aを支えて野菜搬送機構8の搬入部45に
向かって誘導する複数の誘導杆58を有することにより、
この各組一対の各誘導杆58にて各結球野菜Aの球体部a
の両側部を支えながら野菜搬送機構8の各搬入部45に向
かって誘導される。
【0068】また、各組一対の抜取り体52,54の直杆部
55及び傾斜杆部56はクッション材52a ,54d にて被覆さ
れていることにより、この各組一対の抜取り体52,54に
て各結球野菜Aを抜き取って野菜搬送機構8の各搬入部
45に向かって誘導する際に、これらの各結球野菜Aの球
体部aが損傷されることを防止できる。
【0069】また、各作動杆63,64は、矩形状の機枠15
に回転自在に設けたそれぞれの偏心カム60にて上下動さ
れる各上下動杆62に上下動可能に取着されかつコイルス
プリング62c にて常時下方に向かって附勢して支持され
ていることにより、各作動杆63,64の作動部63a ,64a
にて常時は各組一対の左右の抜取り体52,54をそれぞれ
上下動するが、結球野菜aを成育した畝の高さ等により
左右の抜取り体52,54が畝の上面を強く押し過ぎた場合
には、その土圧を受けた作動杆63,64がコイルスプリン
グ62c に抗して上下動杆62に沿って上動され、その衝撃
から各作動杆63,64が回避される。そして、各偏心カム
60にて上下動される各上下動杆62が損傷されることが防
止される。
【0070】したがって、各列の各結球野菜Aは各組一
対の抜取り体52,54にて抜き取られそれぞれの野菜誘導
口57から野菜搬送機構8の各組一対の弾性搬送体19及び
前記各組一対の挟持搬送帯29の相対する内側回行部22,
34間の各搬入部45にそれぞれ順次スムーズに搬入され
る。
【0071】また、各列の各結球野菜Aが各組一対の弾
性搬送体19及び前記各組一対の挟持搬送帯29の相対する
内側回行部22,34間の各搬入部45に搬入されると、これ
らの各結球野菜Aの根茎部bが各引込体43の各引込片44
にて一対の挟持搬送帯29の対向した内側回行部34の搬入
部45間に引込まれ、この各結球野菜Aの根茎部bは一対
の挟持搬送帯29の対向した内側回行部34にて挟持される
とともに、この各結球野菜Aの球体部aは一対の弾性搬
送体19の対向した内側回行部22にて挟持される。
【0072】したがって、各組一対の挟持搬送帯29及び
各組一対の弾性搬送体19にて各結球野菜Aはそれぞれの
球体部a及び根茎部bが略同時に挟持されることによ
り、これらの各結球野菜Aは一対の挟持搬送帯29及び一
対の弾性搬送体19にて倒れたり傾くことなくカッター37
に向かって搬送される。
【0073】この際、一対の弾性搬送体19及び一対の挟
持搬送帯29は同速で回行され、かつ、この一対の弾性搬
送体19は、その対向する複数の弾性体21が弾性変形して
各結球野菜Aの球体部aを両側部から挟持することによ
り、この各結球野菜Aの搬送時に各結球野菜Aが倒れた
り傾くことなく搬送されるとともに、この各結球野菜A
の球体部aが一対の弾性搬送体19にて損傷されることな
く搬送される。
【0074】また、各結球野菜Aが一対の弾性搬送体19
及び一対の挟持搬送帯29にてカッター37に向かって搬送
される搬送途中において、各結球野菜Aがそれぞれのガ
イド体40の位置に搬送されると、各ガイド体40の傾斜し
た案内部41に各結球野菜Aの球体部aの下面部が当接さ
れ、この各ガイド体40の案内部41にて各結球野菜Aの球
体部aが後方に向かって次第にせり上げられながら各結
球野菜Aが案内搬送されるとともに、この各ガイド体40
の案内突片42にて各結球野菜Aの根茎部bの切断位置が
設定される。
【0075】そして、各ガイド体40の案内突片42にて位
置規制された各結球野菜Aが一対の弾性搬送体19及び一
対の挟持搬送帯29にて上下のガイド円板35とカッター37
との間に搬入されると、このカッター37にて各結球野菜
Aの根茎部bが設定された切断位置の根元位置から正確
に切断される。
【0076】この際、一対の弾性搬送体19及び一対の挟
持搬送帯29にて各結球野菜Aの球体部a及び根茎部bが
挟持されているので、上下のガイド円板35とカッター37
とにより各結球野菜Aの根茎部bが設定位置の根元位置
から正確に切断され、この各結球野菜Aの根茎部bの切
り口が斜めに切断されたり、切り口が不揃いになること
がない。
【0077】そして、各列の結球野菜Aは一対の弾性搬
送体19及び一対の挟持搬送帯29の搬出端部から持上コン
ベヤ14の左右の無端回行体72の搬入部に向かって順次搬
出され、この各列の結球野菜Aは、持上コンベヤ14の左
右の無端回行体72の搬入部に位置した各搬送突体73にて
弾性排出体を介して順次載置支持されるとともに、これ
らの各結球野菜Aが後上方に向かって持ち上げ搬送さ
れ、その搬出端部に回行された各搬送突体73上の結球野
菜Aが弾性排出体を介して野菜受止体78に向かって搬出
される。
【0078】この際、各搬送突体73上に弾性排出体を介
して各結球野菜Aがそれぞれ載置されると、この各結球
野菜Aの重量でそれぞれの弾性排出体が搬送突体73の支
持凹部74側に弾性変形され、この各結球野菜Aは湾曲し
た弾性排出体を介してそれぞれの搬送突体73にて安定し
た状態で支持されて後上方に向かって持ち上げ搬送され
る。
【0079】そして、この各搬送突体73にて各結球野菜
Aが搬出端部に回行されると、この各結球野菜Aの重心
の移動が起こるとともに、この各結球野菜Aの重量にて
弾性変形された各弾性排出体の弾性復帰作用によって各
結球野菜Aが野菜受止体78に向かって順次搬出される。
したがって、折り返し回行速度が早くなる左右の無端回
行体72の搬出端部に位置した各搬送突体73にて各結球野
菜Aを無端回行体72の折り返し方向に巻き込むことが防
止される。
【0080】また、各結球野菜Aが野菜受止体78に向か
って搬出されると、この各結球野菜Aは排出コンベヤ79
の無端回行体上に搬出落下されるとともに、この無端回
行体上から野菜受止体78の受皿板上に搬出搬入される。
この際、無端回行体の外周部にはクッシヨン材が張り付
けられていることにより、この無端回行体上に各結球野
菜Aが搬出落下されても各結球野菜Aが損傷することが
防止される。また、無端回行体は前上方に向かって傾斜
して配設されているので、この無端回行体が前方に向か
って回行されていても、この無端回行体の傾斜面にて各
結球野菜Aが後方に向かって転動して野菜受止体78の受
皿板上に搬出搬入される。
【0081】また、排出コンベヤ79の無端回行体上に各
結球野菜Aが搬出落下されることにより、これらの各結
球野菜Aから分離した鬼皮等及び各結球野菜Aの搬出落
下とともに無端回行体上に搬入された雑物等は、無端回
行体にて前方に向かって搬送されるとともに、その搬出
端部から持上コンベヤ14との間の案内体に案内されて圃
場に排出される。
【0082】つぎに、野菜受止体78の受皿板上に各結球
野菜Aが搬入されると、この受皿板上から各結球野菜A
を取り出すとともに、この各結球野菜Aを野菜仕上機構
77に搬入し、この野菜仕上機構77のカッターにて各結球
野菜Aの各根茎部bの根元部分及び球体部aの鬼皮部等
が切断除去され、出荷用の結球野菜Aとして仕上げ整形
される。
【0083】そして、出荷用に整形された各結球野菜A
を取り出して野菜載置台86上に順次載置し、この各結球
野菜Aを野菜載置台86上から取り出して野菜箱詰部80の
箱詰作業台84上の段ボール箱等の出荷用箱内に所定個数
ずつ順次収納することにより、順次箱詰めされて梱包さ
れる。そうして、圃場からの出荷に備える。
【0084】この際、野菜載置台84上の出荷用箱内に結
球野菜Aが所定の個数収納されると、この各結球野菜A
の重量によって野菜載置台84が下降し、この出荷用箱内
に対して結球野菜Aを収納し易い高さに出荷用箱が次第
に下降され、この出荷用箱内に対する結球野菜Aの収納
作業が容易になる。
【0085】つぎに、前記第1実施例では、各組一対の
抜取り体52,54を支持した各支持杆50の後方位置して、
前記各組一対の抜取り体52,54をそれぞれ上下方向に回
動させる作動部63a ,64a を有する各作動杆63,64を支
持した各上下動杆62を配設する場合について説明した
が、図8及び図9に示すように、前記各上下動杆62は前
記各支持杆50の前方に位置して配設するようにしてもよ
い。
【0086】この場合には、各組一対の抜取り体52,54
を支持した各支持杆50は前記野菜搬送機構8の各搬入部
45側に配設されることになるため、この各支持杆50の下
端部に支持された各組一対の抜取り体52,54の後端部及
びこの各抜取り体52,54に設けた複数の誘導杆58の後端
部と前記野菜搬送機構8の各搬入部45との間の間隙が小
さくなり、したがって、各組一対の抜取り体52,54及び
複数の誘導杆58にて各結球野菜Aを誘導して野菜搬送機
構8の各搬入部45に更に確実に搬入することができるよ
うになる。なお、その他の構造については前記実施例の
場合と同様であるから前記実施例に用いた符号を記入し
て説明を省略する。
【0087】また、前記各実施例では、各組一対の抜取
り体52,54の直杆部55と傾斜杆部56との間の後端部間に
支持杆54a を固着し、この各支持杆54a の挿通孔54b 内
に各作動杆63,64の作動部63a ,64a を挿通し、左右両
端部の抜取り体52は直杆部55と傾斜杆部56とにより先端
部を鋭角とした平面視略三角形状に形成する場合につい
て説明したが、図10に示す構造としてもよい。
【0088】すなわち、左右両端部の抜取り体52は直杆
部55と傾斜杆部56とにより先端部に円弧状に湾曲した湾
曲部52b を有して左右方向の外方に向かって傾斜した平
面視略U字形状に形成し、この直杆部55と傾斜杆部56と
の間の後端部間に支持板91を固着する。また、中間左右
部の抜取り体54の直杆部55と傾斜杆部56との間の後端部
間に支持板92をそれぞれ固着する。そして、前記両端部
の抜取り体52の支持板91及び中間左右部の各抜取り体54
の支持板92の下端部に各作動杆63,64の作動部63a ,64
a を挿通した挿通孔54b をそれぞれ形成する。
【0089】また、左側の引込体43の各引込片44の最大
径は対向する挟持搬送帯29の内側回行部34に重なるよう
に突出するが、右側一対の前端部の回転支軸26a に引込
体43をそれぞれ軸架固定した場合には、この右側一対の
引込体43の各引込片44は互いに内側後方に向かって対向
しながら同周期にて回転するように設定する。
【0090】このように構成することにより、圃場の結
球野菜Aを抜き取る際にこの各結球野菜Aが不規則に成
育している場合であっても左右両端部の抜取り体52の先
端部の湾曲部52b にて各結球野菜Aの球体部aを損傷す
ることが防止される。また、各抜取り体52,54は支持板
91,92にてそれぞれの直杆部55と傾斜杆部56との間の間
隔保持が強化される。また、各引込体43の各引込片44に
て結球野菜Aの根茎部bが各搬入部45に更に確実に引込
むことができるようになる。
【0091】また、前記各実施例では、各抜取り体52,
54に複数の誘導杆58をそれぞれ設ける場合について説明
したが、この各抜取り体52,54には複数の誘導杆58を設
けることを省略してもよい。
【0092】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圃場の各結球
野菜を抜き取って野菜搬送機構の搬入部に誘導する際
に、これらの結球野菜の球体部が不規則に傾いて成育し
ている場合であっても、結球野菜の球体部を抜取り体の
先端部等にて損傷することがなく、結球野菜の根茎部を
土中からスムーズに抜き取ることができ、結球野菜の球
体部を損傷することなく野菜搬送機構の搬入部に向けて
スムーズに誘導することができる。また、左右の抜取り
体は、機枠に設けた上下方向の支持杆の下端部に回動自
在に支持された前後方向の直杆部及びこの直杆部の先端
部から内側後方に向かって拡開傾斜しかつ野菜搬送機構
の搬入部側を狭くして平面視略V字状の野菜誘導口を形
成した傾斜杆部にて形成したので、この抜取り体を線条
材等にて簡単に形成することができ、また、直杆部を中
心として傾斜杆部を上下方向に回動自在としたので、不
規則に傾いて成育している結球野菜の球体部を傾斜杆部
にて野菜誘導口の中心位置に誘導しながらこの結球野菜
をスムーズに抜取って野菜搬送機構の搬入部に搬入する
ことができる。
【0093】請求項の発明によれば、左右の抜取り体
に沿って結球野菜の球体部を支えて野菜搬送機構の搬入
部に向かって誘導する複数の誘導杆を有するので、この
複数の誘導杆にて結球野菜の球体部を支えて野菜搬送機
構の搬入部に向かって誘導することができるとともに、
この結球野菜の球体部が倒れたり大きく傾くことを確実
に防止できる。
【0094】請求項の発明によれば、左右の抜取り体
の直杆部及び傾斜杆部はクッション材にて被覆したの
で、この直杆部及び傾斜杆部に結球野菜の球体部が当接
しても、この直杆部及び傾斜杆部を被覆したクッション
材のクッション作用によって結球野菜の球体部を損傷す
ること防止できる。
【0095】請求項の発明によれば、作動杆は、機枠
に回転自在に設けた偏心カムにて上下動される上下動杆
に上下動可能に取着しかつスプリングにて常時下方に向
かって附勢したので、作動杆の作動部にて常時は左右の
抜取り体をそれぞれ上下動することができるが、結球野
菜を成育した畝の高さ等により左右の抜取り体が畝の上
面を強く押し過ぎた場合には、その土圧を受けた作動杆
がスプリングに抗して上下動杆に沿って上動して、その
衝撃から作動杆が押動されることを回避でき、偏心カム
にて上下動される上下動杆が損傷されることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す結球野菜収穫機の要部
の平面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上作動杆を支持した支持機構の断面図であ
る。
【図5】同上野菜搬送機構及び持上げコンベヤの平面図
である。
【図6】同上野菜搬送機構の一部の説明平面図である。
【図7】同上結球野菜収穫機の側面図である。
【図8】他の実施例を示す野菜抜取機構の一部の平面図
である。
【図9】同上側面図である。
【図10】更に他の実施例を示す野菜抜取機構の一部の
平面図である。
【符号の説明】
8 野菜搬送機構 9 野菜抜取機構 15 機枠 45 搬入部 52,54 抜取り体 52a ,54d クッション材 55 直杆部 56 傾斜杆部 57 野菜誘導口 58 誘導杆 60 偏心カム 62 上下動杆 62c スプリング 63,64 作動杆 63a ,64a 作動部 A 結球野菜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 洋明 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−153644(JP,A) 特開 平6−189618(JP,A) 特開 平6−319351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 45/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場の結球野菜を抜き取る野菜抜取機構
    と、この野菜抜取機構の後方部に配設されこの野菜抜取
    機構にて抜き取られた結球野菜を後方に向かって搬送す
    る野菜搬送機構とを具備し、 前記野菜抜取機構は、機枠に相対して上下方向に回動自
    在に支持され圃場の結球野菜を抜き取る左右の抜取り体
    と、前記機枠に上下動自在に支持され前記左右の抜取り
    体をそれぞれ上下動させる作動部を突設した作動杆とを
    有し、前記左右の抜取り体は、前記機枠に設けた上下方向の支
    持杆の下端部に回動自在に支持された前後方向の直杆部
    及びこの直杆部の先端部から内側後方に向かって拡開傾
    斜しかつ前記野菜搬送機構の搬入部側を狭くして平面視
    略V字状の野菜誘導口を形成した傾斜杆部を有し、前記
    直杆部を中心として前記傾斜杆部を上下方向に回動自在
    とし、 前記左右の抜取り体によって抜き取られた結球野菜が、
    前記左右の抜取り体にて前記野菜搬送機構の搬入部側を
    狭くして形成された前記野菜誘導口にて、前記野菜搬送
    機構の搬入部に向って誘導されるようになっていること
    を特徴とする結球野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 左右の抜取り体に沿って結球野菜の球体
    部を支えて野菜搬送機構の搬入部に向かって誘導する複
    数の誘導杆を有することを特徴とする請求項1記載の結
    球野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 左右の抜取り体の直杆部及び傾斜杆部は
    クッション材にて被覆したことを特徴とする請求項
    たは記載の結球野菜収穫機。
  4. 【請求項4】 作動杆は、機枠に回転自在に設けた偏心
    カムにて上下動される上下動杆に上下動可能に取着しか
    つスプリングにて常時下方に向かって附勢したことを特
    徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の結球野菜収
    穫機。
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