JP3336183B2 - ホイッスル - Google Patents
ホイッスルInfo
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Description
ツ競技における審判等が使用するホイッスルに関する。
へ送り込まれた空気が、共鳴室内の圧力の大きさによ
り、共鳴室へ入ったり或いは排気口から外部へ放出され
たりすることによって生じる振動を利用して笛音を発生
させるものであり、共鳴室に転動体を収納したもの(例
えば実開昭60-169697 号) と、転動体を使用しないもの
(例えば特開昭64-65598号) の2種類がある。転動体、
通常コルク玉を使用したホイッスルは、音色が快く柔ら
かく、一方コルク玉を使用しないホイッスルは、音色が
鋭く、音の通りがよいという特徴がある。使用者は、用
途や好みによってこれらを使い分けている。
の典型的構造を示し、1は送気口を有するマウスピース
部、2は断面円形に形成された共鳴室、3はこの共鳴室
2内に収納されたコルク玉、4は、マウスピース部1と
共鳴室2の間に設けられた吹出口である。
イッスルは、音色がよいことから最も広く利用されてい
るが、多孔質であるためにその微小な孔に唾液が滞留
し、雑菌が繁殖して不衛生になること、連続して笛を吹
いたとき共鳴室内壁或いはコルク玉に付着した唾液によ
りコルク玉が共鳴室内壁に付着して転動しなくなり鳴笛
不能となることがあること、また長期間の使用によって
コルク玉が磨滅し、小さくなって音色が変化すること等
の問題がある。
されたもので、コルク玉のもつ音色のよさを保ちつつ、
これに代わる転動体を提供するものである。
当てられ空気が送り込まれる送気口を有するマウスピー
ス部と、送気された空気を円状に流動させる共鳴室と、
該共鳴室内に収納され空気の流動に伴って回転する転動
体と、上記マウスピース部と上記共鳴室の間に設けられ
た吹出口とを有するホイッスルにおいて、上記転動体は
樹脂製の管状体にて形成され、かつ該管状体に抗菌剤が
混入せしめられてなるものである。管状体はマウスピー
ス部の送気口から共鳴室内へ吹き込まれた空気の流動に
伴って転動する。管状体が吹出口の位置にくると吹出口
からの空気の流出を阻害してうなり音を発生し、音色を
柔らかくする。また管状体を樹脂にて構成することによ
り、管状体表面に唾液が付着しても、これが樹脂内へ侵
入し長期間滞留することはない。また転動体には抗菌剤
が混入されるから、唾液の付着により菌類が繁殖し易い
環境であってもこれが抑制され、菌類に起因する臭いの
発生も防止され、清潔さが維持される。
動する空気の流動中心位置に上記管状体の内径より小さ
い直径を有する軸が形成され、上記管状体が該軸に嵌装
され、該軸を中心として回転せしめられるものである。
転動体はマウスピース部の送気口から共鳴室内へ吹き込
まれた空気の流動に伴って軸を中心として回転する。管
状体が吹出口の位置にくると空気の流出を阻害してうな
り音を発生し、音色を柔らかくする。
又は複数の円筒体、中央が膨らんだ太鼓形又は角柱体の
いずれかの形状を有するものである。これにより管状体
は、軸を中心として回転する際共鳴振動の周波数を変
え、異なる音色を発生する。
には複数の孔を形成することができる。これにより音色
を変化させることができると同時に、唾液等が付着した
ときその乾燥を促進し、清潔さを維持する。
ッスルの方が、非収納型ホイッスルに比較して音色がよ
い理由を解明するために、音色の周波数解析を行なっ
た。すなわちコンプレッサーからの圧縮空気を圧力レギ
ュレータを介して人の呼気に類似した圧縮空気に調整
し、これをホイッスルの送気口に導入して鳴笛させ、ホ
イッスルから一定距離隔てて設置した騒音計にてその音
を測定し、その信号を周波数解析装置に入力して解析し
た。
を収納したホイッスルの周波数分布を、また同図(B)
は非収納型ホイッスルの周波数分布をそれぞれ示す。転
動体収納型ホイッスルでは、周波数の異なる音が 2.99
kHZ から3.565 kHZ の範囲に複数存在するために音色が
柔らかくなるのに対し、非収納型ホイッスルでは、3.54
KHZ 、3.73KHZ 及び3.96KHZ の 3つの周波数の音に限定
されるために音が鋭くなるのである。なお非収納型ホイ
ッスルの音色の周波数は、共鳴室の長さとその部屋数に
より決まる。
転動体がどのように作用して図1(A)に示すような周
波数特性を生じるのかを知るために、ホイッスルの側壁
を透明樹脂にて形成し、共鳴室にストロボ光を照射して
コルク玉の運動を観察した。その結果、転動体は、共鳴
室内壁にそって前後左右に揺動しながら回転しており、
その回転周波数は約 10Hz 程度変動していること、及び
転動体が吹出口付近に位置したとき、空気の流出が阻害
され音が弱くなることがが確認された。これにより転動
体収納型ホイッスルでは、微妙なうなり音が発生し、音
色が柔らかくなるのである。
形態を示し、1、2、4はそれぞれ前述の例と同様のマ
ウスピース部、共鳴室及び吹出口である。5は、共鳴室
2内に転動体として収納された管状体であり、ポリエス
テル、ポリウレタン、PVC、ポリスチレン、ポリエチ
レン等の樹脂にて形成される。マウスピース部1、共鳴
室2は、ABS樹脂等で形成される。したがって管状体
5、マウスピース部1及び共鳴室2が唾液等を吸収する
ことはない。かかる構成において、マウスピース部1の
送気口から共鳴室2内へ空気が吹き込まれると、空気は
共鳴室2内を回転流動し、これに伴って管状体5は転動
する。この転動により共鳴周波数は変化し、また管状体
5が吹出口4に位置したとき空気の流出を阻害しうなり
音を発生して音色を柔らかくする。
共鳴室2の略中央すなわち共鳴室2内を円状に流動する
空気の流れの略中央に軸6を形成し、管状体5をこの軸
に嵌装したものである。軸6は共鳴室2の壁面に一体に
形成することができる。管状体5の半径は、軸6と共鳴
室2の内壁までの距離に略等しいか若しくはこれより僅
か小さく形成され、したがって管状体5は、軸6を中心
として偏心しながら回転する。
を説明する。マウスピース部1の送気口から共鳴室2内
に吹き込まれた空気は共鳴室2内を回転流動し、これに
伴って管状体5は、軸6を中心に共鳴室2の内壁にそっ
て略一定の周波数で回転する。管状体5が吹出口4に達
すると吹出口4からの空気の流出が阻害され、微妙なう
なり音が発生し、音色が柔らかくされる。
を防ぐために、その成形時抗菌材を混入することができ
る。この抗菌材として無機系抗菌材例えばシリカゲルに
マイナス銀イオン(銀錯塩)を担持させた抗菌材が使用
できる。この抗菌材は、銀をチオスルファト銀錯塩化
し、水溶液中で反応させてこれをシリカゲル粒子の孔内
に組み込み、さらに銀イオンに徐放性を持たせるために
表面をシリカゲルで被覆したものであり、流動性がよい
ために前述の樹脂等の成形品に混入することができる。
かかる構造の抗菌材は、商品名「アメニトップ」(松下
電器産業株式会社製)として市販されており、約 1%の
添加率で抗菌効果を発揮する。またシリカゲルは透明体
であるから、樹脂成形品の色に影響を及ぼすおそれはな
い。
作用で空気中、水中の酸素が活性酸素となり、菌体表面
に損傷を与える作用(オリゴダイナミック アクショ
ン)又は銀イオンが菌体内に取り込まれ酸素障害を興す
といわれる銀抗菌作用により、菌類の繁殖を抑制するの
である。この抗菌材は、安全性に優れ、大腸菌、ブドウ
状球菌、緑膿菌等に対し、長期間抗菌効果を持続するか
ら、この種ホイッスルに適用して有効である。
素、有機砒素、有機塩素を使用した有機系抗菌材、銀の
もつ抗菌効果をゼオライトに担持させた銀ゼオライト系
抗菌材、水溶性ガラスのマトリックス中に銀を入れるこ
とにより抗菌作用をもたせた銀ガラス系抗菌材、またニ
トリル誘導体、イミダゾール誘導体、トリブジン誘導
体、スルホン誘導体、フェノールエーテル誘導体等が使
用できる。
き、その具体的寸法につき説明する。ホイッスルの共鳴
室2の断面円形の直径15mm、幅14mm、軸5の直径 2mm、
ポリエチレン樹脂にて形成した管状体6の直径 9mm 、
長さ10mm、肉厚0.4mm 、重さ0.1gとしたとき、快い柔ら
かい音色が得られた。かかる構造のホイッスルを鳴笛さ
せた際の周波数特性を、図1(C)に示す。図より明ら
かなように、このホイッスルから発せられる音は、2.77
5 〜3.150 kHz の広い範囲に分布する多数の周波数の音
を含むことが分かる。実際このホイッスルから発せられ
る音は、快い柔らかい音色であることを確認した。
体を使用したが、これに代えて円筒体の中央が膨らんだ
太鼓型(図4)、4角形の筒体(図5)、2個の円筒体
(図6)を使用することができ、この形状の変化により
音色を変えることができる。また、図7に示すように管
状体6の表面に複数の孔7、7…を設けることもでき
る。
ば、転動体が樹脂製の管状体にて形成されるから、従来
転動体として使用されていたコルク玉と同等若しくはそ
れ以上に快く、かつ柔らかい音色が得られると同時に、
唾液等水分を吸収しないから、唾液の滞留による雑菌の
繁殖を抑えることができる。またこの管状体は樹脂にて
形成されるからコルク玉に比べて摩耗変形が少なく、そ
れ故長期間安定した音色を発生させることができる。ま
た、管状体に抗菌剤を混入したから、唾液等の付着によ
り菌類が繁殖し易い環境になってもこれを抑制すること
ができ、また菌類に起因する臭いの発生も防止し、清潔
かつ人体に対し安全なホイッスルを提供することができ
る。
が共鳴室内に形成した軸に嵌装されこれを中心に回転す
るから、唾液により管状体が共鳴室壁面に付着して転動
しなくなることはなく、従来のように連続して使用して
も音が出なくなるおそれはない。
の形状を円筒体、太鼓型、角柱体に設定することができ
るから、共鳴周波数を変化させ異なる音色を得ることが
できる。
管状体の表面に複数の孔を形成することにより、音色を
変え、また付着した唾液の乾燥を早め清潔さをより一層
向上させるという効果を奏する。
数特性図である。
ある。
図である。
管状体を示す側面図である。
管状体を示す側面図である。
管状体を示す側面図である。
管状体を示す側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 使用者の口が当てられ空気が送り込まれ
る送気口を有するマウスピース部と、送気された空気を
円状に流動させる共鳴室と、該共鳴室内に収納され空気
の流動に伴って回転する転動体と、上記マウスピース部
と上記共鳴室の間に設けられた吹出口とを有するホイッ
スルにおいて、上記転動体は樹脂製の管状体にて形成さ
れ、かつ該管状体に抗菌剤が混入せしめられてなるホイ
ッスル。 - 【請求項2】 上記共鳴室内において円状に流動する空
気の流動中心位置に上記管状体の内径より小さい直径を
有する軸が形成され、上記管状体が上記軸に嵌装され、
該軸を中心として回転せしめられる請求項1に記載のホ
イッスル。 - 【請求項3】 上記管状体が、1個または複数の円筒
体、中央が膨らんだ太鼓形または角柱体のいずれかであ
る請求項1または2に記載のホイッスル。 - 【請求項4】 上記管状体の表面に複数の孔が形成され
てなる請求項1ないし3のいずれかに記載のホイッス
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02152496A JP3336183B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | ホイッスル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02152496A JP3336183B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | ホイッスル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09212171A JPH09212171A (ja) | 1997-08-15 |
JP3336183B2 true JP3336183B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=12057348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02152496A Expired - Lifetime JP3336183B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | ホイッスル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3336183B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7037167B2 (en) * | 2004-01-06 | 2006-05-02 | Primos, Inc. | Whistle game call apparatus and method |
WO2009050827A1 (ja) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Hideomi Shishido | ホイッスル |
JP5314926B2 (ja) | 2008-05-01 | 2013-10-16 | 英臣 宍戸 | 脱着式ホイッスル |
JP6075612B2 (ja) * | 2012-11-05 | 2017-02-08 | 株式会社モルテン | ホイッスル |
JP6102873B2 (ja) * | 2014-09-25 | 2017-03-29 | 三菱電機株式会社 | 配管接続構造 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP02152496A patent/JP3336183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09212171A (ja) | 1997-08-15 |
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