JP3336024B2 - 植物代謝産物の製造方法 - Google Patents
植物代謝産物の製造方法Info
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Description
産物を、安定に効率良くかつ連続的に製造する方法に関
するものである。
品、色素、香料等として有用な物質が多い。従来からこ
の植物の代謝産物の製造方法としては、
受けず、有菌系の栽培で雑菌汚染の恐れもないと言う点
で優れているが、代謝産物を得るためには、植物体また
は培養物を粉砕して抽出しなければならなかった。そこ
で植物体を粉砕せず、養液中に分泌された代謝産物を吸
着・回収する方法が提案された(特開昭60−9221
9号公報参照)。しかしこの方法では、吸着剤としてイ
オン交換樹脂を用いている為、一旦吸着に供すると、養
液のpHが変化したり培地成分の一部が吸着することが
あり、養液を再利用することができない。
するところは、植物が生合成する代謝産物を、安定に効
率良くかつ連続的に製造する方法を提供するにある。
液栽培し、養液中に分泌した代謝産物を吸着剤で回収す
る方法において、吸着剤として疎水性樹脂を用い、バッ
チ法によって回収することを特徴とする、植物代謝産物
の製造方法によって達成される。
官を有する植物個体を指す。
用植物,香料植物,色素生産植物等のいずれでもよく、
例えば、キンポウゲ科,ウコギ科,ミヤオソウ科,ムラ
サキ科,セリ科,キョウチクトウ科,チョウジソウ科,
ナス科,リンドウ科,ゴマノハグサ科,バラ科,シソ
科,フウロソウ科,アカネ科,クマツヅラ科,ドクダミ
科,アブラナ科,ヤマゴボウ科,ミカン科,ツヅラフジ
科,コカ科,イチイ科,等の植物を用いることができ
る。材料は、種子繁殖によって得られた植物,栄養繁殖
によって得られた植物のどちらを用いても構わない。
した液体を用いて植物を栽培する方法であって、具体的
には、公知の水耕,砂耕,れき耕,ロックウール耕,ニ
ュートリエント フィルム テクニーク(NFT)耕,
噴霧耕作等が挙げられるが、このうちどれを用いても構
わない。
ものではなく、ムラシゲ−スクーグ(MS),ホワイ
ト,ガンボルグ,ヘラー,ニッチ−ニッチ,ウッディー
−プラント(WP),園芸試験場処方均衡培養液(園試
処方)を用いることができ、用いる植物体に適した養液
で栽培することが望ましい。
物体に適した条件下で栽培することが望ましく、特に制
御する必要はないが、代謝産物の安定な品質,高い生産
性を得るためには、人工的に環境制御された施設、例え
ば温室や植物工場で栽培することが望ましい。
維持のために、外界から摂取した有機物あるいは無機物
を、生命機能を利用して変換した物質を指す。例えば、
インドールアルカロイドでは、ビンブラスチン,ケサラ
ンチン,セルペンチン,アジマリシン,レセルピン,ヨ
ヒンビン,カルパミン,カンプトテシン等,キノリンア
ルカロイドでは、キニン,キニジン等,プロトベルベリ
ンアルカロイドでは、ベルベリン,コチジン等,トロパ
ンアルカロイドでは、アトロビン,ヒオシアミン,スコ
ポラミン等,エメチックアルカロイドでは、エメチン,
セファエリン等,その他のアルカロイドでは、ピロカル
ピン,ツボクラリン,コカイン,パパベリン,ノスカピ
ン,モルヒネ,キニーネ等,モノテルペンでは、リナロ
ール,リナリルアセテート,リモネン等,セコイリドリ
ドでは、アマロゲンチン,アマロスウェリン等,セスキ
テルペンでは、ジヒドロロイジン,ラクトン,サントニ
ン,ヘルナンダルシン等,ジテルペンでは、ペロッテシ
ャナル,スクラレオール等,トリテルペンおよびステロ
イドでは、グリコシド,サポニン,グリチルリチン等,
そしてフェノールでは、タンニン,カテキン,シコニ
ン,センノシド,アントシアニン,ポドフィロトキシン
等が挙げられる。
脂を養液に接触させて回収するのが望ましい。この方法
によれば、分液操作の手間が省けコストダウンを図れる
ばかりでなく、代謝産物の養液中への分泌量を飛躍的に
向上させることができる。これは、養液中に分泌した代
謝産物による分泌阻害が回避できるからである。また、
栽培中に植物体が分泌する生育阻害物質も同時に除去で
きるという利点もある。更に、これらを用いると、pH
が変化する心配がなく、また培地成分が吸着されること
もないので、養液を再利用できる。
ては、シリカゲル、アガロース、ポリビニルアルコール
樹脂等を基剤として、非極性基を表面に結合させた樹脂
や、非極性から中間的極性であるスチレン・ジビニルベ
ンゼン共重合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタア
クリル酸エステル樹脂等が挙げられ、具体的には例え
ば、オルガノ株式会社製アンバーライトXAD−2,X
AD−4,XAD−7,XAD−8や、三菱化成工業株
式会社製ダイヤイオンHP−20,バイエルジャパン株
式会社製レバチットOC−1064MD等が挙げられ
る。それぞれの代謝産物を選択的に吸着する樹脂を選ぶ
ことが望ましく、例えばインドールアルカロイドを始め
とする多くのアルカロイドにはダイヤイオンHP−2
0,トロパンアルカロイドやキニノンにはアンバーライ
トXAD−2,テルペノイドにはレバチットOC−10
64MD,リグナンにはアンバーライトXAD−4を用
いるのが好ましい。
ッチ法があるが本発明においては、バッチ法を用いる。
カラム法は、分泌された代謝産物を含む養液を、吸着剤
を封入したカラム中に通すことによって行われる。バッ
チ法は例えば、疎水性樹脂を封入したナイロンメシュの
袋(樹脂パック)を養液中に投入すること等によって行
われる。この場合、吸着効率を高めるために、養液を攪
拌するのが望ましい。樹脂パックを用いると、樹脂の回
収,吸着した植物代謝産物の溶出等の操作が容易に行え
る。
法いずれにおいても養液量の0.0001〜0.1倍程
度が望ましい。
タノール,エタノール,アセトン,クロロホルム等を用
いることができ、樹脂,物質に応じて溶媒を選択するこ
とが望ましい。この場合植物の種類によっても異なる
が、植物から直接抽出する方法に比べて、溶出液中にク
ロロフィル等の夾雑物が少なく、代謝産物の含有率が高
いという利点がある。
明するが、本発明はこれにより何等制限されるものでは
ない。
ニチニチソウ(Catharanthus roseu
s)の生産する二量体アルカロイドであるビンブラスチ
ン(VB),ビンクリスチンは、急性白血病,リンパ性
リンパ肉腫等の治療薬として広く用いられている。しか
し含有量が低く、栽培条件により変動するため、安定供
給体制の確立が課題とされている。ニチニチソウを養液
栽培(実施例1)及び組織培養(比較例1)で栽培し、
インドールアルカロイドの生産性を比較した。
P培地(糖無添加)を用いて養液栽培を行った。栽培
は、養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック容
器(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度5
000Lux、温度28℃の環境下で5週間水耕を行っ
た。また養液中への通気は、焼結ガラス製のスパージャ
ーにより通気量1.0vvm程度で行った。ビンブラス
チンの回収は、ダイヤイオンHP−20を10g封入し
た樹脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂パック
を一週間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメタノー
ルで溶出させた。ロータリーエバポレーターでメタノー
ルを完全に除去し、一定量のメタノールで再溶解し、定
量分析用の試料とした。
たカルス(新鮮重量約1.5g)を用い、培地としてM
S培地にシュークロース1.5重量%、ベンジルアデニ
ン5μMを添加したものを用いて組織培養を行った。培
養は、培地80mLを満たした300mL容の三角フラ
スコにおいて、暗黒下、温度35℃の環境下で2週間1
00rpmで旋回振盪した。カルス中のビンブラスチン
は、カルスを凍結乾燥後乳鉢で磨砕し、重量を計り取
り、その100倍容のメタノールで抽出、濾過した。濾
液はロータリーエバポレーターによりメタノールを完全
除去し、一定量のメタノールで再溶解し、これを定量分
析のための試料とした。
栽培の両者とも以下に示すように行った。
速液体クロマトグラフィーにより常法(Yoshiha
ru Miura et.al.;Agric.Bio
l.Chem.,51巻,2号,611−614頁,1
987年)に従って行った。
チンの分泌率,及びビンブラスチンの生産性は、以下の
ように算出した。
(g) B=培養(栽培)に用いた培地(養液)量 生産性(μg/L/週)=A÷B
て約2.5倍程度に改善された。
中国原産の落葉高木であるキジュ(Camptothe
ca acuminata DECNE)は、近年制癌
物質として注目を集めているアルカロイドの一種カンプ
トテシン(CPT)を生産する。このCPTは化学構造
が複雑なため、人工的な化学合成による生産には成功し
ていない。そこでキジュを、養液栽培(実施例2),露
地栽培(比較例2)の両方法で栽培し、CPTの生産性
を比較した。
としてWP培地を用いて養液栽培を行った。栽培は、養
液3Lの直方体の容器で照度7000Lux、温度35
℃、ポンプ流量10L/minの条件でNFT耕を4週
間行った。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパー
ジャーにより通気量1.3vvm程度で行った。CPT
の回収は、ダイヤイオンHP−20を10g封入した樹
脂パックを養液中に投入して行った。樹脂パックを一週
間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメタノールで溶
出させた。定量分析用の試料は、実施例1にならって調
製した。
週間露地栽培した。CPTの抽出は、比較例1のビンブ
ラスチンの抽出方法にならった。
ャオ カイ等;ザ アルカロイド21巻,102−13
6頁,1983年)に従い行った。
は、実施例1のビンブラスチンの場合に準じて行った。
CPTの生産量が約1.7倍になった。
た場合、露地栽培による植物体からのメタノール抽出物
中のCPT含有率が0.27%、養液栽培による吸着剤
からのメタノール抽出物が31.0%であり、本発明に
よって製造されたカンプトテシン抽出物は、この後の精
製工程の原料として優れたものであった。
産】セリバオウレン(Coptis japonic
a)が生産するプロトベルベリンアルカロイドであるベ
ルベリンBBは、黄色ブドウ球菌、赤痢菌、コレラ菌
等、腸内病原性細菌に対して、殺菌性を有する重要な局
方医薬品である。また、最近抗炎症作用のあることも報
告されている。セリバオウレンを、NFT耕(実施例
3),ロックウール耕(実施例4)の2種の方法で養液
栽培し、ベルベリンの生産性を調べた。
い、養液として園試処方を用いてNFT耕を行った。栽
培は、養液3Lの直方体の容器で照度5000Lux、
温度28℃、ポンプ流量5L/minの条件でNFT耕
を4週間行った。ベルベリンの回収は、ダイヤイオンH
P−20を10g封入した樹脂パックを、養液中に投入
して行った。樹脂パックを一週間ごとに取り出し、樹脂
の100倍容のメタノールで溶出させた。
い、養液として園試処方を用いてロックウール耕を行っ
た。栽培は、養液3Lの直方体の容器の上にロックウー
ルを置き、照度5000Lux、温度28℃の環境下で
4週間行った。ベルベリンの回収は、実施例3と同様に
行った。
yashi Y.,et.al.;Plant Cel
l Rep.,8巻,255−258頁,1989年)
に従って行い、セリバオウレンの生長率,ベルベリンの
分泌率の算出は、実施例1に準じて行った。
ベリンが生産でき、生産性は共に良好であることが判っ
た。
イシア(Bupleurum falcatum)の生
産するスコポラミン(SC)は自律神経支配臓器に広汎
な影響を及ぼし、中枢神経系に対しては鎮静作用を示
す。また、身近な所では、喘息、消化性潰瘍、ある種の
痙攣等にも用いられる有用なアルカロイドである。ズボ
イシアを養液栽培し、スコポラミンの生産性を調べた。
養液として園試処方を用いて養液栽培を行った。栽培
は、養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック容
器(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度7
000Lux、温度35℃の環境下で水耕を5週間行っ
た。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャー
により通気量1.5vvm程度で行った。スコポラミン
の回収は、ダイヤイオンHP−20を10g封入した樹
脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂パック一週
間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメタノールで溶
出させた。
週間露地栽培した。
ナル オブ プラント フィジオロジー 124巻,6
1頁,1986年)に従って行い、ズボイシアの生長
率,スコポラミンの分泌率の算出は、実施例1に準じて
行った。
約1.7倍程度に改善された。
リ(Swertia Japonica)の生産するアマ
ロスウェリン(AS)は健胃薬、唾液分泌促進作用、胆
汁分泌促進作用を示す。センブリを養液栽培し、アマロ
スウェリンの生産性を調べた。
液として園試処方を用いて養液栽培を行った。栽培は、
養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック容器
(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度30
00Lux、温度20℃の環境下で水耕を5週間行っ
た。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャー
により通気量2.0vvm程度で行った。アマロスウェ
リンの回収は、レバチットOC−1064MD10gを
封入した樹脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂
パックを一週間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメ
タノールで溶出させた。
週間露地栽培した。
学雑誌 96巻,4号,498−502頁,1976
年)に従って行い、センブリの生長率,アマロスウェリ
ンの分泌率の算出は、実施例1に準じて行った。
して約1.4倍程度に改善された。
コ(Bupleurum falcatum)の生産す
るサイコサポニン(SS)は血清コレステロール低下作
用、抗炎症作用があり、抗体消化性潰瘍効果を有する点
で従来のステロイド剤に比べて有利であると考えられて
いる。ミシマサイコを養液栽培し、サイコサポニンの生
産性を調べた。
い、養液としてWP培地を用いて養液栽培を行った。栽
培は、養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック
容器(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度
3000Lux、温度20℃の環境下で5週間水耕を行
った。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャ
ーにより通気量0.8vvm程度で行った。サイコサポ
ニンの回収は、レバチットOC−1064MDを10g
封入た樹脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂パ
ックを一週間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメタ
ノールで溶出させた。
週間露地栽培した。
ミカル アンド ファーマシューティカル ブリラン
28巻,2367頁,1980年)に従って行い、ミシ
マサイコの生長率,サイコサポニンの分泌率の算出は、
実施例1に準じて行った。
て約1.4倍程度に改善された。
(Glycyrrhiza glabra)の生産する
グリチルリチン(GR)は電解質ホルモン様作用、抗炎
症作用、抗アレルギー作用、抗潰瘍作用を持つことで知
られている。カンゾウを養液栽培し、グリチルリチンの
生産性を調べた。
液として園試処方を用いて養液栽培を行った。栽培は、
養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック容器
(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度50
00Lux、温度28℃の環境下で5週間水耕を行っ
た。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャー
により通気量2.0vvm程度で行った。グリチルリチ
ンの回収は、レバチットOC−1064MDを10g封
入した樹脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂パ
ックを一週間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメタ
ノールで溶出させて行った。
週間露地栽培した。
雑誌,40巻,1号,77−83頁,1986年)に従
って行い、カンゾウの生長率,グリチルリチンの分泌率
の算出は、実施例1に準じて行った。
て約2.4倍程度に改善された。
(Lithospermum erythrorhiz
on)など一部のムラサキ科植物の根に含まれるナフト
キン系の化合物で、創傷や痔疾治療用の医薬あるいは高
級染料として用いられている。ムラサキを養液栽培し、
シコニンの生産性を調べた。
液として園試処方を用いて養液栽培を行った。栽培は、
養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック容器
(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度30
00Lux、温度20℃の環境下で5週間水耕を行っ
た。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャー
により通気量1.0vvm程度で行った。シコニンの回
収は、アンバーライトXAD−2を10g封入した樹脂
パックを、養液中に投入して行った。樹脂パックを一週
間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のクロロホルムで
溶出させて行った。
週間露地栽培した。
a Y.et.al.;PlantCell Repo
rt,2巻,192−193頁,1983年)に従って
行い、ムラサキの生長率,シコニンの分泌率の算出は、
実施例1に準じて行った。
程度に改善された。
ム(Podophyllum hexandrum)の
生産するポドフィロトキシン(PP)は抗癌剤としてそ
の利用が期待されている。ポドフィルムを養液栽培し、
ポドフィロトキシンの生産性を調べた。
い、養液として園試処方を用いて養液栽培を行った。栽
培は、養液2Lを満たした3L容の円筒型プラスチック
容器(ワグネルポット.IUCHI製)において、照度
5000Lux、温度28℃の環境下で5週間水耕を行
った。また養液中への通気は、焼結ガラス製スパージャ
ーにより通気量1.0vvm程度で行った。ポドフィロ
トキシンの回収は、アンバーライトXAD−4を10g
封入した樹脂パックを、養液中に投入して行った。樹脂
パックを一週間ごとに取り出し、樹脂の100倍容のメ
タノールで溶出させて行った。
週間露地栽培した。
従って行い、ポドフィルムの生長率,ポドフィロトキシ
ンの分泌率の算出は、実施例1に準じて行った。
4倍程度に改善された。
べて栽培環境が制御できるため、自然条件の影響を受け
にくく、その結果期間当たりの植物の生育が良い。また
生産に適した条件設定が可能である。また、栄養繁殖し
た材料を用いれば、生育、生産の個体差も小さく、安定
に製造することができる。組織培養に比べて、有菌系で
の栽培であるため、操作が簡単である。また安価な設備
費で簡単に大規模な大量生産を行うことができる。植物
体を生かしたまま代謝産物を回収できるため、連続生産
が可能である。さらに植物の種類によっては、養液から
回収した抽出液に不純物が少なく、精製コストが安価で
ある。イオン性樹脂を用いた場合のような、pH変化や
培地成分の吸着がない為、養液を再利用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 植物を養液栽培し、養液中に分泌した代
謝産物を吸着剤で回収する方法において、吸着剤として
疎水性樹脂を用い、バッチ法によって回収することを特
徴とする、植物代謝産物の製造方法。 - 【請求項2】 製造する代謝産物が、アルカロイド,テ
ルペノイド,あるいはフェノール類である請求項1記載
の植物代謝産物の製造方法。
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