JP3335579B2 - 機器収納用ラックのキーボードユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種機器を収納する機
器収納用ラックにパーソナルコンピュータのキーボード
を載置収納するためのキーボードユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、機器収納用ラックにパーソナルコ
ンピュータのキーボードを載置収納するためのキーボー
ドユニットは、図５及び図６に示すようなものであっ
た。即ち、機器収納用ラック３１は、少なくとも四本の
支柱３２と上側面板３３と下側面板３４によって略直方
体に形成され、左右側面と背面は取り外し可能なパネル
３５を有し、四本の支柱３２の両側面奥行き方向に対向
して螺着固定されるサイドレール３６と、サイドレール
３６と交差してラックの高さ方向に螺着固定されるマウ
ントレール３７と、マウントレール３７と交差してラッ
クの両側面奥行き方向に螺着固定されるスライドレール
取付板３８と、スライドレール取付板３８に螺着固定さ
れるスライドレール３９と、スライドレール３９にスラ
イド自在に摺接して取り付けられるスライド式台板４３
によって構成していた。

【０００３】そして、このようにスライド自在に取り付
けらたスライド式台板４３にパーソナルコンピュータの
キーボードを載置して使用するが、マウントレール３
７，３７間の幅方向の寸法が１９インチのラックを使用
していると、キーボードを収納する時にマウントレール
３７，３７間の幅寸法が足りないため、キーボードを使
用した状態のままで載置収納することができないものも
あり、この場合は、横向きに載置していたキーボードを
縦向きに置き換えて収納するか、機器収納用ラック４１
のマウントレール３７，３７間の幅が広いものを使用し
なければならなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、キーボード
を出し入れする都度キーボードの向きを変えるのは面倒
で、向きを変える時にコードを破損させたり、キーボー
ドを落下させたり、キーボードを機器収納用ラックにぶ
つけて傷を付けたり、手を機器収納用ラックにぶつけて
怪我をするということもあり、また機器収納用ラックの
幅の広いものにするとその分だけ設置スペースをとって
しまうと共にコストが掛かるという欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記従来の機器収納用ラ
ックにおけるキーボードユニットの問題点に鑑み本発明
の目的は、キーボードを機器収納用ラックに出し入れす
る時の面倒な手順をなくし、便利で使い勝手の良い機器
収納用ラックのキーボードユニットを提供するもので、
少なくとも四本の支柱と上側面板と下側面板によって略
直方体に形成され、左右側面と背面は取り外し可能なパ
ネルを有し、前記四本の支柱の両側面奥行き方向に対向
して取り付けられるサイドレールと、該サイドレールと
交差して高さ方向に取り付けられるマウントレールと、
該マウントレールと交差して両側面奥行き方向に取り付
けられるスライドレール取付板と、該スライドレール取
付板に取り付けられるスライドレールと、該スライドレ
ールにスライド自在に摺接するガイド板と、該ガイド板
に摺接するように取り付けられるスライド式台板から成
る各種機器を収納する機器収納用ラックにおいて、前記
ガイド板にガイド孔と、該ガイド孔より径の大きい係合
部材挿入孔を前記ガイド孔の一端に形成し、前記スライ
ド式台板に回動可能なターンテーブルを設け、前記ガイ
ド孔と対向する前記ターンテーブルの裏面に係合部材を
取り付け、前記ガイド孔と前記係合部材を係合させ、前
記ガイド孔に沿って動作させることにより前記ターンテ
ーブルを回動可能に形成したことである。

【０００６】

【発明の実施の形態】スライドレールにスライド自在に
摺接するガイド板を設け、該ガイド板に略Ｕ字形のガイ
ド孔と、該ガイド孔より径の大きい係合部材挿入孔を形
成し、前記ガイド板に摺接するように取り付けられたス
ライド式台板に回動可能なターンテーブルを設け、前記
ガイド孔と対向する前記ターンテーブルの裏面に係合部
材を取り付け、該係合部材を前記係合部材挿入孔に挿通
させたことによって、前記スライド式台板を手前に引き
出した時に前記係合部材が前記ガイド孔に沿って移動
し、それにより前記ターンテーブルが回動するため、前
記スライド式台板を引き出し終わった時に前記ターンテ
ーブルの位置が９０度回動して前記ターンテーブルの上
に縦向きに載置されたキーボードが丁度横向きになって
操作しやすい位置に来るようになる。

【０００７】

【実施例】本発明に係る機器収納用ラックにおけるキー
ボードユニットの構造の実施例を図１〜図３の添付図面
に基づいて説明する。

【０００８】機器収納用ラック１は四本の支柱２と上側
面板３と下側面板４によって略直方体に形成され、左右
側面と背面は取り外し可能なパネル５を有し、四本の支
柱２の両側面奥行き方向に対向して螺着固定されるサイ
ドレール６と、サイドレール６と交差して高さ方向に螺
着固定されるマウントレール７と、マウントレール７と
交差して両側面奥行き方向に螺着固定されるスライドレ
ール取付板８と、スライドレール取付板８に螺着固定さ
れるスライドレール９と、スライドレール９にスライド
自在に摺接するガイド板１０を設け、ガイド板１０に略
Ｕ字形のガイド孔１１と、ガイド孔１１より径の大きい
係合部材挿入孔１２を形成し、ガイド板１０に摺接する
ように取り付けられるスライド式台板１３に回動可能な
ターンテーブル１４を設け、ガイド孔１１と対向するタ
ーンテーブル１４の裏面に係合部材１５を取り付けてい
る。

【０００９】ガイド板１０は、両側面の摺動部１６をス
ライドレール９にはめ込むことにより、スライドレール
上をスライド自在にスライドすることができ、係合部材
１５が挿通するための略Ｕ字形をしたガイド孔１１を設
け、ガイド孔１１の一端に係合部材１５の径よりも大き
い係合部材挿入孔１２を設けている。

【００１０】スライド式台板１３は、ラックの奥行き方
向で円の対角に板状の取付部１７を有する円状の孔１８
を設け、ターンテーブル１４は、孔１８よりも少し直径
の小さい円状をしており、中心に軸ピン１９を挿通させ
てスライド式台板１３の取付部１７に螺合して取り付け
られる。これによって、ターンテーブル１４は、軸ピン
１９を回動軸として回動することができる。また、ター
ンテーブル１４の裏面のガイド孔１１と対向する位置に
係合部材１５を螺合して取り付ける。

【００１１】そして、スライド式台板１３の両側面裏側
にある摺動部２０をガイド板１０の両側面側にある摺動
部２１に取り付けることによりスライド自在にスライド
することができる。また、係合部材１５を係合部材挿入
孔１２に挿通させてスライド式台板１３を手前に引き出
したり奥向きに押し込んだりすることで係合部材１５が
ガイド孔１１に沿って移動してターンテーブル１４を回
動させる。

【００１２】スライド式台板１３が機器収納用ラック１
の奥行き方向に押し込まれている時にターンテーブル１
４上にキーボードを縦向きに載置しておくと、スライド
式台板１３を手前に引き出した時に係合部材１５がガイ
ド孔１１に沿って移動し、それによりターンテーブル１
４が回動するため、スライド式台板１３を引き出し終わ
った時にターンテーブル１４の位置が９０度回動してタ
ーンテーブル１４の上に載置されていたキーボードが横
向きになって丁度操作しやすい位置に来るようになる。
また逆の動作をすることにより、キーボードを機器収納
用ラック１に収納することができる。

【００１３】また、キーボードを機器収納用ラック１に
載置する時にマジックテープ（登録商標）等を使って止
めておくとターンテーブル１４が回動する時にキーボー
ドの位置がずれるのを防ぐことができる。

【００１４】尚、本発明に係る機器収納用ラックにおけ
るキーボードユニットにおいて、ガイド孔に沿って係合
部材が移動してターンテーブルを回動させる他にも図４
に示すようにステー２２を利用してターンテーブルを回
動させる方法等もあり、縦向きに載置収納したキーボー
ドがスライド式台板を手前に引き出した時に９０度回動
することにより横向きになって操作しやすい位置に来る
ようになればよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適
宜変更可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明に係る機器収納用ラ
ックのキーボードユニットは、少なくとも四本の支柱と
上側面板と下側面板によって略直方体に形成され、左右
側面と背面は取り外し可能なパネルを有し、前記四本の
支柱の両側面奥行き方向に対向して取り付けられるサイ
ドレールと、該サイドレールと交差して高さ方向に取り
付けられるマウントレールと、該マウントレールと交差
して両側面奥行き方向に取り付けられるスライドレール
取付板と、該スライドレール取付板に取り付けられるス
ライドレールと、該スライドレールにスライド自在に摺
接するガイド板と、該ガイド板に摺接するように取り付
けられるスライド式台板から成る各種機器を収納する機
器収納用ラックにおいて、前記ガイド板に略Ｕ字形のガ
イド孔と、該ガイド孔より径の大きい係合部材挿入孔を
前記ガイド孔の一端に形成し、前記スライド式台板に回
動可能なターンテーブルを設け、前記ガイド孔と対向す
る前記ターンテーブルの裏面に係合部材を取り付け、前
記ガイド孔と前記係合部材を係合させ、前記ガイド孔に
沿って動作させることによって、前記スライド式台板を
手前に引き出した時に前記係合部材が前記ガイド孔を移
動し、それにより前記ターンテーブルが回動するため、
前記スライド式台板を引き出し終わった時に前記ターン
テーブルの位置が９０度回動して前記ターンテーブルの
上に縦向きに載置されたキーボードが丁度横向きになっ
て操作しやすい位置に来るようになる効果がある。

【００１６】また、キーボードを出し入れする都度キー
ボードの向きを変える必要がなくなり、向きを変える時
にコードを破損させたり、キーボードを落下させたり、
キーボードを機器収納用ラックにぶつけて傷を付けた
り、手を機器収納用ラックにぶつけて怪我をするという
こともなくなり、また機器収納用ラックの幅を変更する
必要がないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるラックの全体を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明におけるラックの要部を示す斜視図であ
る。

【図３】本発明におけるラックのスライド式台板を示す
分解斜視図である。

【図４】本発明の変形実施例を示す斜視図である。

【図５】従来技術におけるラックの全体を示す斜視図で
ある。

【図６】従来技術におけるラックの要部を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 機器収納用ラック ８ スライドレール取付板 ９ スライドレール １０ ガイド板 １１ ガイド孔 １２ 係合部材挿入孔 １３ スライド式台板 １４ ターンテーブル １５ 係合部材 １６ 摺動部 １７ 取付板 １８ 孔 １９ 軸ピン ２０ 摺動部 ２１ 摺動部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも四本の支柱と上側面板と下側
   面板によって略直方体に形成され、左右側面と背面は取
   り外し可能なパネルを有し、前記四本の支柱の両側面奥
   行き方向に対向して取り付けられるサイドレールと、該
   サイドレールと交差して高さ方向に取り付けられるマウ
   ントレールと、該マウントレールと交差して両側面奥行
   き方向に取り付けられるスライドレール取付板と、該ス
   ライドレール取付板に取り付けられるスライドレール
   と、該スライドレールにスライド自在に摺接するガイド
   板と、該ガイド板に摺接するように取り付けられたスラ
   イド式台板から成る各種機器を収納する機器収納用ラッ
   クにおいて、前記ガイド板にガイド孔と、該ガイド孔よ
   り径の大きい係合部材挿入孔を前記ガイド孔の一端に形
   成し、前記スライド式台板に回動可能なターンテーブル
   を設け、前記ガイド孔と対向する前記ターンテーブルの
   裏面に係合部材を取り付け、前記ガイド孔と前記係合部
   材を係合させ、前記ガイド孔に沿って動作させることに
   より前記ターンテーブルを回動可能に形成したことを特
   徴とする機器収納用ラックのキーボードユニット。