JP3335273B2 - 原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備 - Google Patents

原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備

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JP3335273B2
JP3335273B2 JP03072596A JP3072596A JP3335273B2 JP 3335273 B2 JP3335273 B2 JP 3335273B2 JP 03072596 A JP03072596 A JP 03072596A JP 3072596 A JP3072596 A JP 3072596A JP 3335273 B2 JP3335273 B2 JP 3335273B2
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rail
route
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉格納容器内弁
の搬出あるいは搬入する方法およびその設備に係り、特
に原子炉格納容器内の主蒸気逃がし安全弁のようなクレ
ーン、天井クレーン、チェーンブロックなどの運搬設備
を用いなければ移動できない大型の弁で、かつそれらの
弁が閉ループ状に配置されており、それらの中から所定
の弁だけを取り出して搬出入する必要のある原子力プラ
ントの原子炉格納容器内弁の搬出方法と搬入方法および
その設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されている最新沸騰水型
軽水炉における主蒸気逃がし安全弁(以下SRVと記
す)搬出入設備は、図13および図14に示されている
ように、外側レール7と内側レール8の2本のモノレー
ルと、前記レール7および8に沿って移動するチェーン
ブロック9および10と、機器搬出入路11と、機器搬
出入ハッチ12により構成される。
【0003】なお、この図13は最新沸騰水型軽水炉に
おけるSRV搬出入設備である。原子炉主蒸気配管3お
よび4に設置されたSRV5および6は、上部に設置さ
れたチェーンブロック9および10により吊り上げられ
る。このチェーンブロック9および10は、それぞれ原
子炉圧力容器1を取り囲む閉ループを形成する外側レー
ル7および内側レール8に取り付けられており、外側レ
ール7および内側レール8に沿って移動することができ
るように形成されている。
【0004】図14は、最新沸騰水型軽水炉におけるS
RV搬出入設備をプラント上方から見た図で、SRV5
および6は原子炉圧力容器1を中心とした2本の閉ルー
プ下に配置されている。前記チェーンブロック9および
10の移動レールが外側レール7と内側レール8の2本
なのはこのためである。
【0005】チェーンブロック9および10により吊り
上げられたSRV5および6は、チェーンブロック9お
よび10がそれぞれ外側レール7および内側レール8に
沿って移動することにより運搬され、機器搬出入路11
で降ろされ、機器搬出入ハッチ12より格納容器外に搬
出される。
【0006】搬入の際は以上の手順とは逆に、SRV5
および6は機器搬出入ハッチ12より機器搬出入路11
に搬入された後、チェーンブロック9および10により
吊り上げられ、チェーンブロック9および10が外側レ
ール7および内側レール8に沿って移動することにより
運搬されて、主蒸気配管5および6の所定の位置にて降
ろされて設置される。
【0007】図15に、従来の最新沸騰水型軽水炉にお
けるSRVの吊り上げ要領が示されている。主蒸気配管
3に設置されているSRV5は、レール7に取り付けら
れたチェーンブロック9により、矢印131、132、
133の順にしたがって主蒸気配管3に設置されている
他のSRV16の山越しに吊り上げられ運搬される。
【0008】また図16には、従来の最新沸騰水型軽水
炉の原子炉建屋の鉛直方向断面が示されている。原子炉
格納容器2は原子炉建屋93内に設置されている。原子
炉格納容器2内には原子炉圧力容器1と、ドライウェル
91と、ウェットウェル92がある。原子炉圧力容器1
を除く原子炉格納容器2の中の設備では、SRV搬出入
用のレール7および8が最上部に設置されており、レー
ル7および8の設置高さは、主蒸気配管3および4に設
置されたSRV5および6の設置高さに、それらを他の
SRVの山越しに運搬するためのスペースを加えて決定
される。
【0009】前記レール7および8の設置高さは原子炉
格納容器2の上部ドライウェル91高さを決定する一つ
の要因となっており、また、前記上部ドライウェル91
高さはドライウェル91容積を決定する要因となってい
る。初期ブローダウン時に圧力吸収を行うために、ウェ
ットウェル92の容積と前記ドライウェル91容積はほ
ぼ同じにするので、前記ドライウェル91容積により、
前記原子炉格納容器2の高さが決定する。
【0010】さらに、前記原子炉格納容器2の高さが決
定されると、原子炉建屋93の高さが決定される。これ
により場合によっては階層が異なってくると原子炉建屋
93の物量が影響を受け、前記原子炉建屋93の建設工
期にも影響を及ぼす。前記建設工期の短縮は建設中の
子の低減等によるコスト低減効果が大きい。つまり、前
記レール7および8の設置高さは前記原子炉格納容器
2の高さを決定し、建設工期、さらには建設コストを決
定する要因となる重要な寸法である。
【0011】なお、この種の原子炉格納容器内弁の搬出
入設備に関連するものとしては、例えば特開昭51−1
5795号公報あるいは特開昭59−159096号公
報などが挙げられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
原子炉格納容器の高さはSRV運搬用レールの設置高さ
により決定されているため、原子炉格納容器の高さを低
減するためには、前記SRV運搬用レールの設置高さを
低くする必要がある。
【0013】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、このように原子炉格納容器の周囲
に並設されている大型の弁であっても容易に搬出あるい
は搬入することができ、原子炉格納容器の高さを充分低
くすることができ、かつ原子炉格納容器の容積を低減す
ることができるこの種の原子炉格納容器内弁の搬出方法
および搬入方法、またその設備を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、原子炉圧力容
器の周囲に二重に並設配置されている弁を吊り運ぶ運搬
設備を備え、この運搬設備が、弁の上部を弁の並設方向
に走行する第一の移動ルートと、この第一の移動ルート
と並設された第二の移動ルートとを有し、この運搬設備
により弁を吊り運び原子炉格納容器外へ搬送するように
なした原子炉格納容器内弁の搬出方法において、前記第
一,第二の移動ルートに、この移動ルートと交差する方
向にのびる第三の移動ルートを設け、前記弁を搬出する
際し、前記弁を前記第一の移動ルートと第二の移動ルー
トから第三の移動ルートに移動させた後、再び前記第三
の移動ルートから前記第一の移動ルートと第二の移動ル
ートに前記運搬設備により移動して原子炉格納容器外へ
搬出るするようにし所期の目的を達成するようにしたも
のである。
【0015】
【0016】また、原子炉圧力容器の周囲に並設配置さ
れている弁を吊り運ぶ運搬設備を備え、この運搬設備
が、弁の上方部を弁の並設方向に走行する第一の移動ル
ートと、この第一の移動ルートと並設された第二の移動
ルートとを有し、この運搬設備により弁を吊り運び原子
炉格納容器外へ搬出するようになした原子炉格納容器内
弁の搬出方法において、前記第一の移動ルートと第二の
移動ルートとの間に第三の移動ルートを設けるととも
に、この第三の移動ルートと前記弁との間、あるいは前
記第一の移動ルートと弁の間、あるいは前記第二の移動
ルートと弁の間にそれぞれ前記第一,第二,第三の移動
ルートと交差する方向にのびる第四の移動ルートを設
け、前記弁を搬出するに際し、この弁を前記第四の移動
ルートを介して前記第一,第二の移動ルートの間に移動
させ、その後原子炉格納容器外へ搬出するようにしたも
のである。
【0017】また、原子炉圧力容器の周囲に並設配置さ
れている弁を吊り運ぶ運搬設備を備え、この運搬設備
が、弁の上部を弁の並設方向に走行する第一の移動ルー
トと、この第一の移動ルートと並設された第二の移動ル
ートとを有し、この運搬設備により弁を吊り運び原子炉
圧力容器内へ搬入するようになした原子炉格納容器内弁
の搬入方法において、前記第一,第二の移動ルートに、
この移動ルートと交差する方向にのびる第三の移動ルー
トを設け、前記弁を搬入するに際し、前記弁を第三の移
動ルートから前記第一の移動ルート及び第二の移動ルー
トに前記運搬設備により移動させ、その後弁設置位置に
横移動させることにより、その弁を原子炉格納容器内の
設定位置へ搬入するようになしたものである。
【0018】また、この場合、前記弁は、原子力発電プ
ラントの原子炉圧力容器の周囲に並設配置される主蒸気
逃がし安全弁であり、またこの主蒸気逃がし安全弁を、
前記第一の移動ルートと第二の移動ルートの間を移動さ
せた後、前記第一の移動ルートあるいは第二の移動ルー
ト下の主蒸気逃がし安全弁設置位置まで垂直方向に移動
させることにより、主蒸気逃がし安全弁を原子炉格納容
器内設置位置へ搬入するようにしたものである。
【0019】また、原子炉圧力容器の周囲に並設配置さ
れている弁を吊り運ぶ運搬設備を備え、この運搬設備
が、弁の上方部を弁の並設方向に走行する第一の移動ル
ートと、この第一の移動ルートと並設された第二の移動
ルートとを有し、この運搬設備により弁を吊り運び原子
炉格納容器内へ搬入するようになした原子炉格納容器内
弁の搬入方法において、前記第一の移動ルートと第二の
移動ルートとの間に第三の移動ルートを設けるととも
に、この第三の移動ルートと前記弁との間、あるいは前
記第一の移動ルートと弁の間、あるいは前記第二の移動
ルートと弁の間にそれぞれ前記第一,第に,第三の移動
ルートと交差する方向にのびる第四の移動ルートを設
け、前記弁を搬入するに際し、前記弁を前記第三の移動
ルートにより移動させ、その後前記第四の移動ルートを
介して横方向に移動させることにより、弁を原子炉格納
容器内の設定位置へ搬入するようにしたものである。
【0020】
【0021】原子炉圧力容器の周囲に同心円状に二重に
並設配置されている弁を吊り運ぶ運搬設備を備え、この
運搬設備が、それぞれ弁の上方部を弁の並設方向に走行
する外側の移動ルートと、内側の移動ルートとを有し、
この運搬設備により弁を吊り運び原子炉格納容器外へ搬
出若しくは原子炉格納容器内へ搬入するようになした原
子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備におい
て、前記外側の移動ルートと内側の移動ルートとの間
に、両移動ルートに跨ってあるいは吊り下がって移動す
る運搬設備を設置し、前記内側の移動ルートのレール設
置場所が、前記内側の弁設置地点上を結ぶルートよりも
内側にし、外側の移動ルートに外側レール設置場所を外
側の弁設置地点上を結ぶルートよりも外側にしたもので
ある
【0022】
【0023】また、原子炉圧力容器の周囲に同心円状に
二重に並設配置されている主蒸気逃がし安全弁を吊り運
ぶ運搬設備を備え、この運搬設備が、それぞれ主蒸気逃
がし安全弁の上方部を弁の並設方向に走行する外側の移
動ルートと、内側の移動ルートとを有し、この運搬設備
により前記主蒸気逃がし安全弁を吊り運び原子炉格納容
器外へ搬出若しくは原子炉格納容器内へ搬入するように
なした原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備
において、前記内側の移動ルートのレールと外側の移動
ルートのレールの間に中間レールを設置し、かつこの中
間レールと前記主蒸気逃がし安全弁の間あるいは、前記
外側レールと内側の主蒸気逃がし安全弁の間あるいは、
前記内側レールと外側の主蒸気逃がし安全弁の間にブラ
ンチレールを設置するように形成したものである。
【0024】すなわちこのような原子炉格納容器内弁の
搬出あるいは搬入方法および設備であると、原子炉格納
容器内に設置される弁で運搬設備により運搬する弁を原
子炉格納容器外へ搬出あるいは原子炉格納容器内へ搬入
する際に、内側移動ルートと外側移動ルートの間を移動
させることにより、他の内側移動ルートあるいは外側移
動ルート下にある弁を山越しすることはなくなり、すな
わち内側および外側ルートの高さを低くすることがで
き、したがって原子炉格納容器の周囲に並設されている
大型の弁であっても搬出あるいは搬入することができ、
原子炉格納容器の高さを充分低くすることができ、さら
に原子炉格納容器の容積を低減することができるのであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1から図12にはその原子炉
格納容器内弁の搬出入設備が示されている。
【0026】〔実施例1〕図1は原子炉格納容器内を上
方から見た配置図である。SRV5および6は原子炉圧
力容器1を中心とした2列の閉ループ状に配置されてお
り、その上方部には、チェーンブロックが移動するため
の移動ルート,すなわちレールが設置されている。レー
ルとしては、従来技術で述べた外側レール7および内側
レール8に加えて、これら2本のレールの間を通る中間
レール13と、外側レール7および内側レール8におけ
る前記SRV5および6の設置地点と中間レール13と
を個別に結ぶブランチレール14、18、19、20が
設置されている。
【0027】本発明では、チェーンブロックで吊り上げ
たSRVの運搬を、前記ブランチレール14、18、1
9、20と、中間レール13と、前記内側レール8と外
側レールを使用して行う。以下に、本発明におけるSR
Vの搬出入の手順について、SRV6の搬出入を例とし
て説明する。
【0028】まず搬出手順について説明する。チェーン
ブロックをSRV6の設置地点まで移動させ、ここでS
RV6をチェーンブロックを用いて吊り上げる。そして
SRV6を吊り上げた状態のまま、矢印101、10
2、103にしたがってチェーンブロックをブランチレ
ール14、中間レール13、外側レール7の順に移動さ
せてSRV6を機器搬出入路11まで運搬する。
【0029】なお、この時矢印101、104、10
5、106にしたがってブランチレール14から反対側
の中間レール21を経由して機器搬出入路11までSR
V6を運搬することも可能である。次いで、SRV6を
機器搬出入路11に降ろして、機器搬出入ハッチ12よ
り原子炉格納容器外へ搬出する。
【0030】搬入手順は以上の手順とは逆の手順とな
る。すなわち、まず機器搬出入ハッチ12より機器搬出
入路11にSRVを搬入し、ここでチェーンブロックで
SRVを吊り上げ、矢印107、108、109にした
がって、外側レール7、中間レール13、ブランチレー
ル14の順にチェーンブロックを移動させてSRVを設
置位置まで運搬する。そして設置位置で前記チェーンブ
ロックよりSRVを降ろし主蒸気配管に設置する。
【0031】前記実施例1では、中間ルート13および
21は外側ルート7のルートをショートカットするルー
トとなっているが、必ずしもそのようなルートである必
要はなく、図2に示すように外側レール7と内側レール
8をつなぐルートとなっていてもよい。図2では、例え
ばSRV6を搬出する場合は、SRV6設置地点でチ
ェーンブロックによりSRV6を吊り上げた後、矢印1
16,117,118にしたがってブランチレール1
4、中間レール13、内側レール8を用いて前記チェー
ンブロックを移動させ、機器出入路11で前記SRV6
を下ろして、SRV6を機器出入ハッチ12より搬出す
る。
【0032】また、搬入の場合は、前記機器搬出入ハッ
チ12より前記機器搬出入路11へ搬入したSRVをチ
ェーンブロックで吊り上げ、矢印119、120、12
1にしたがって内側レール8、中間レール13、ブラン
チレール14の順に移動し、SRV設置地点にて前記S
RVを下ろして設置する。
【0033】また、中間ルート数も数本であってもよ
い。前記外側レール7および内側レール8のルート上
で、最も機器搬出入路に近い位置に設置されているSR
Vの設置地点から中間レール13へのブランチレール1
8および19は設置しなくてもよく、同様に前記外側レ
ール7のルート上で最も機器搬出入路から遠い位置に設
置されているSRVの設置地点から中間レール13への
ブランチレール20も設置しなくてもよい。
【0034】また図3に示すように、内側レールと外側
レールは設置せず、中間レール13とブランチレール9
4のみを設置してもよい。前記実施例1ではSRVの吊
り上げ装置としてチェーンブロックを使用しているが、
これは移動機構を備えたホイスト、クレーンでもよい。
図4にクレーンの1例をレール断面方向より見た図を示
す。クレーンは、トロリ54に取り付けられた車輪52
によりレール51に沿った移動を行う。
【0035】図5および図7は、レール分岐点における
機構の1例を示す図5はプラント上部、図7はレール断
面方向より見て示したものである。図5では、レール5
6がレール58とレール59に分岐している。この分岐
点には前記レール56に対して垂直かつ水平な方向へス
ライドする移動レール57が設置されている。前記移動
レール57は、図に示すように、上部に移動装置67
が設置されており、前記移動装置67はスライド移動用
レール66に沿って移動することが可能である。以下、
分岐点におけるクレーンの移動手順について説明する。
【0036】現在61にあるクレーンが63に移動する
場合は、前記移動レール57は図5の位置で動かさず、
前記クレーンはそのまま63まで直進移動する。逆に6
3から61へ移動する場合も同様である。
【0037】次に現在61にあるクレーンが65に移動
する場合について説明する。まずクレーンを61から6
2の位置まで移動させる。その後前記移動レール57に
クレーンを吊したまま、前記移動レール57を60まで
移動させる。この移動はクレーン上部の前記移動装置6
7により前記移動装置67を68まで移動させることに
より行う。これにより前記クレーンは64に移動する。
そして、前記クレーンをレール59に沿って65へ移動
する。
【0038】逆にクレーンを65から61へ移動させる
場合には、まず前記クレーンをレール59に沿って64
まで移動させ、前記移動レールを60から57へ移動さ
せ、その後レール56に沿って61へ移動させる。
【0039】〔実施例2〕 実施例1ではチェーンブロックあるいはクレーン用のレ
ールを追設したが、図に示すように従来技術の外側レ
ール7と内側レール8を2本のレールに跨って吊り下が
って移動する天井クレーン15を設置して搬出入を行な
ってもよい。天井クレーン15は外側レール7と内側レ
ール8に沿った円周方向つまり矢印122および123
の方向へ移動することが可能であり、天井クレーン15
のクレーン部85は半径方向つまり矢印124および1
25の方向への移動が可能である。なお、天井クレーン
15は図8のクレーン部85駆動機を用いたホウスト
式でもよいし、チェーンブロックでもよい。
【0040】図8にレール断面方向から見た天井クレー
ンの1例を示す。けた84はトロリ83および90によ
りレール88および90に吊り下がって移動することが
可能である。クレーン部85は前記けた84に沿って矢
印124および125の方向へ移動することが可能であ
る。また、図9に本天井クレーンの鳥瞰図を示す。
【0041】本実施例では、前記天井クレーン15で吊
り上げたSRVの運搬を、天井クレーン15のクレーン
部の半径方向の移動と、外側レール7および内側レール
8に沿った天井クレーン15の円周方向の移動を利用し
て行う。
【0042】以下に、本実施例におけるSRVの搬出入
の手順について、SRV6の搬出入を例として説明す
る。まず搬出手順について説明する。前記天井クレーン
15を、86に至るまで移動させ、ここで天井クレーン
15のクレーン部85を矢印111の方向へ、SRV6
の設置地点まで移動させる。
【0043】ここでSRV6をクレーン部85を用いて
吊り上げる。そしてSRV6を吊り上げた状態のまま、
まずクレーン部85を天井クレーン15の中心付近まで
移動させ、次に天井クレーン15を前記外側レール7お
よび内側レール8に沿って移動させることにより、前記
SRV6を機器搬出入路11まで運搬する。次に前記S
RV6を前記機器搬出入路11に降ろして、機器搬出入
ハッチ12より原子炉格納容器外へ搬出する。
【0044】搬入手順は以上の手順とは逆の手順とな
る。すなわち、まず機器搬出入ハッチ12より機器搬出
入路11にSRVを搬入し、こので天井クレーン15を
クレーン部85へ移動させ、クレーン部85でSRVを
吊り上げ、吊り上げた状態のまま外側レール7と内側レ
ール8に沿った天井クレーン15を86に至るまで移動
させる。そしてクレーン部85をSRVの設置位置の
上まで移動させ、クレーン部85によりSRVを降し主
蒸気配管に設置する。
【0045】〔実施例3〕前記実施例2では、外側レー
ル7および内側レール8のルートは従来技術と同様のル
ートとしているが、外側レール7を従来技術に示したル
ートよりも外側に設置し、内側レール8も従来技術に示
したルートよりも内側に設置した場合の1例を図10に
示す。
【0046】この図はプラント上部から見た配置図であ
る。本実施例では、クレーン部85がレールに邪魔され
ることなくSRV設置地点上へ移動することが可能とな
るため、実施例2のように天井クレーン22を吊り下げ
式にする必要がない。図11に本実施例における天井ク
レーン22をレール断面方向から見た図を示し、図12
に本実施例の鳥瞰図を示す。実施例2のようなトロリを
設けず、車輪70をけた72に直結した構造となってい
る。
【0047】以上種々説明してきたようにこの搬出ある
いは搬入設備であると、原子炉格納容器内に設置される
弁で運搬設備により運搬する弁を原子炉格納容器外へ搬
出あるいは原子炉格納容器内へ搬入する際に、内側移動
ルートと外側移動ルートの間を移動させることにより、
他の内側移動ルートあるいは外側移動ルート下にある弁
を山越しすることはなくなり、内側および外側ルートの
高さを低くすることができ、したがって原子炉格納容器
の高さを充分低くすることができ、さらに原子炉格納容
器の容積を低減することができるのである。また、原子
炉格納容器の高さおよび容積の低減により建築時の工程
短縮、かつコスト低減が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上種々説明してきたように本発明によ
れば、原子炉格納容器の周囲に並設されている大型の弁
であって特殊な装置を用いることなく容易に搬出あるい
は搬入することができ、原子炉格納容器の高さを充分低
くすることができ、かつ原子炉格納容器の容積を低減す
ることができるこの種の原子炉格納容器内弁の搬出方法
および搬入方法、またその設備を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原子炉格納容器内弁の搬出入設備の一
実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備の1例
をプラント上方より見た配置図である。
【図3】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備の1例
をプラント上方より見た配置図である。
【図4】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のクレ
ーンの1例をレール断面方向より見た図である。
【図5】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のレー
ル分岐点をプラント上方より見た模式図である。
【図6】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のレー
ル分岐点の1例をレール断面方向より見た模式図であ
る。
【図7】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備の1例
をプラント上方より見た配置図である。
【図8】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のクレ
ーンの1例をレール断面方向より見た図である。
【図9】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のクレ
ーンの1例の鳥瞰図である。
【図10】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備の1
例をプラント上方より見た配置図である。
【図11】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のク
レーンの1例をレール断面方向より見た図である。
【図12】本発明の原子炉格納容器内弁搬出入設備のク
レーンの1例の鳥瞰図である。
【図13】従来の最新沸騰水型軽水炉におけるSRV搬
出入設備の鳥瞰図である。
【図14】従来の最新沸騰水型軽水炉におけるSRV搬
出入設備をプラント上方より見た配置図である。
【図15】従来の最新沸騰水型軽水炉におけるSRV搬
出入設備によるSRVの吊り上げ搬出手順を示した図で
ある。
【図16】従来の最新沸騰水型軽水炉原子炉建屋内の鉛
直方向断面図である。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…原子炉格納容器、3…主蒸気
配管、4…主蒸気配管、5…主蒸気逃がし安全弁、6…
主蒸気逃がし安全弁、7…外側レール、8…内側レー
ル、9…チェーンブロック、10…チェーンブロック、
11…機器搬出入路、12…機器搬出入ハッチ、13…
中間レール、14…ブランチレール、15…天井クレー
ン、17…ダクト、52…車輪、54…トロリ、56…
レール、57…移動レール、58…レール、59…レー
ル、66…移動用レール、70…車輪、72…けた、8
1…車輪、83…トロリ、84…けた、85…クレーン
部、91…ドライウェル、92…ウェットウェル、93
…原子炉建屋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−15795(JP,A) 特開 昭62−896(JP,A) 特開 平1−142500(JP,A) 特開 昭62−280192(JP,A) 特開 昭62−287194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の周囲に同心円状に二重
    に並設配置されている弁を吊り運ぶ運搬設備を備え、こ
    の運搬設備が、それぞれ弁の上方部を弁の並設方向に走
    行する外側の移動ルートと、内側の移動ルートとを有
    し、この運搬設備により弁を吊り運び原子炉格納容器外
    へ搬出若しくは原子炉格納容器内へ搬入するようになし
    た原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備にお
    いて、 前記外側の移動ルートと内側の移動ルートとの間に、両
    移動ルートに跨ってあるいは吊り下がって移動する運搬
    設備を設置し、前記内側の移動ルートのレール設置場所
    が、前記内側の弁設置地点上を結ぶルートよりも内側に
    し、外側の移動ルートに外側レール設置場所を外側の弁
    設置地点上を結ぶルートよりも外側にしてなる原子炉格
    納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器の周囲に同心円状に二重
    に並設配置されている主蒸気逃がし安全弁を吊り運ぶ運
    搬設備を備え、この運搬設備が、それぞれ主蒸気逃がし
    安全弁の上方部を弁の並設方向に走行する外側の移動ル
    ートと、内側の移動ルートとを有し、この運搬設備によ
    り前記主蒸気逃がし安全弁を吊り運び原子炉格納容器外
    へ搬出若しくは原子炉格納容器内へ搬入するようになし
    た原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備にお
    いて、 前記内側の移動ルートのレールと外側の移動ルートのレ
    ールとの間に中間レールを設置し、かつこの中間レール
    と前記主蒸気逃がし安全弁の間あるいは、前記外側ルー
    トと内側の前記前記主蒸気逃がし安全弁の間あるいは、
    前記内側ルートと外側の前記主蒸気逃がし安全弁の間に
    ブランチレールを設置するように形成したことを特徴と
    する原子炉格納容器内弁の搬出若しくは搬入する設備。
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