JP3335091B2 - 投影装置 - Google Patents

投影装置

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JP3335091B2
JP3335091B2 JP32228296A JP32228296A JP3335091B2 JP 3335091 B2 JP3335091 B2 JP 3335091B2 JP 32228296 A JP32228296 A JP 32228296A JP 32228296 A JP32228296 A JP 32228296A JP 3335091 B2 JP3335091 B2 JP 3335091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影装置に関し、例
えばカラー液晶(カラー液晶パネル)等の光学変調素子
に表示された画像情報をスクリーン等に拡大投射(投
影)するカラー液晶プロジェクター等に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より光学変調素子としての液晶パネ
ルに表示した画像情報をスクリーン面上に投影するカラ
ー液晶プロジェクターが種々と提案されている。このう
ち透過型の液晶を用いた液晶プロジェクター用の光学系
が例えば特開昭61−99118号公報等で提案されて
いる。図28は同公報で提案されている光学系の要部概
略図である。
【0003】図28において、光源1から発せられた光
はリフレクタ2(放物面鏡)により略平行光とされ、青
色光束(B光)を透過し、緑色光束(G光)と赤色光束
(R光)を反射するダイクロミラー34に入射する。ダ
イクロミラー34で反射されたG光とR光は、緑色光束
(G光)を反射し、赤色光束(R光)を透過するダイク
ロミラー15に入射する。ダイクロミラー35で反射さ
れた緑色光束はG光用の液晶パネル14を照明し、同ミ
ラー35を透過した赤色光束はR光用の液晶パネル15
を照明する。また、ダイクロミラー34を透過した青色
光束は、ミラー36を経てB光用の液晶パネル16を照
明する。
【0004】各々の液晶パネル14,15,16を透過
した光束は、各色毎の画像情報により変調される。液晶
パネル14,16からの光束は、青色光束を透過し、緑
色光束を反射するダイクロミラー37で合成される。ま
た、液晶パネル15からの赤色光束は、ミラー38を経
て、赤色光束を透過し、青色光束と緑色光束を反射する
ダイクロミラー39に入射する。
【0005】このダイクロミラー39で赤色光束と青色
光束と緑色光束は合成され、これによってフルカラー画
像が合成され、該フルカラー画像を投影光学系22を経
てスクリーン23上に投影している。液晶パネル14,
15,16には例えばツイストネマティック(TN)液
晶やスーパーツイストネマティック(STN)液晶など
が用いられている。
【0006】図29は特開平1−131593号公報で
提案されている透過型の液晶を用いたカラー液晶プロジ
ェクターの光学系の要部概略図である。
【0007】図29において、光源1から発せられた光
はリフレクタ2(放物面鏡)により略平行光とされ、青
色光束(B光)を反射し、緑色光束(G光)と赤色光束
(R光)を透過するダイクロミラー34’に入射する。
ダイクロミラー34’を透過した光束は、緑色光束を透
過し、赤色光束を反射するダイクロミラー35’に入射
する。ダイクロミラー35’を透過した緑色光束は、緑
色用の液晶パネル14を照明し、同ミラー35’で反射
された赤色光束は、ミラー38,41を経て赤色用の液
晶パネル15を照明する。また、ダイクロミラー34’
で反射された青色光束は、ミラー36,40を経て青色
用の液晶パネル16を照明する。
【0008】各々の液晶パネル14,15,16を透過
した光束は、各色毎の画像情報により変調され、クロス
ダイクロプリズム42に入射し、フルカラー画像として
合成される。クロスダイクロプリズム42は、緑色光束
を透過し青色光束を反射するダイクロミラーと緑色光束
を透過し赤色光束を反射するダイクロミラーの十字状の
組み合わせより構成される。クロスダイクロプリズム4
2で合成されたフルカラー画像は、投影光学系22を経
てスクリーン23上に投影されている。
【0009】図30は特開平6−265842号公報で
提案されている反射型の液晶を用いたカラー液晶プロジ
ェクターの光学系の要部概略図である。この光学系はシ
ュリーレン光学系と呼ばれている。
【0010】図30において、光源1から発せられた光
はリフレクタ2(放物面鏡)により略平行光とされ、ミ
ラー36で反射後、集光レンズ4により投影光学系22
の絞り開口位置に配置されている反射鏡43近傍に光源
像を形成するように集光している。反射鏡43で反射さ
れた光束は、平凸レンズ44へむかって射出され、平凸
レンズ44で平行光となり、クロスダイクロプリズム4
2にて3色分解され、それぞれの波長域の反射型の液晶
パネル25,26,27を照明する。
【0011】反射型の液晶パネル25,26,27で各
々変調された光は、再びクロスダイクロプリズム42に
てフルカラー画像として色合成され、該フルカラー画像
は平凸レンズ44で集光された後、絞り28を通過し、
投影光学系22を介してスクリーン23上に投影されて
いる。
【0012】液晶パネルには、例えば、高分子分散型の
液晶が封入されていて、白レベルを表示するときには透
明になり光束を反射させ、黒レベルを表示するときには
光束を散乱させる。液晶パネルで反射され、クロスダイ
クロプリズム42で色合成された光束は、平凸レンズ4
4により投影光学系22の絞り28近傍に集光される。
液晶で反射された光束は大部分が絞り28の開口を通過
し、投影光学系22を経てスクリーン23上で白レベル
を表示するが、液晶で散乱された光束は全体のごく一部
が絞り28の開口を通過するだけなのでスクリーン23
上で黒レベルを表示する。
【0013】このように液晶の散乱を利用して画像情報
の表示を行い、該画像情報を投影光学系によってスクリ
ーンに投影している。
【0014】図31(A),(B)は特開平4−428
号公報で提案されているカラー液晶プロジェクターの全
体図と、その一部分の要部概略図である。同図において
はR,G,B光で液晶14,15,16を照明してい
る。各色光で照明された液晶14,15,16からの光
束は補助レンズ17,18,19によって投影レンズ2
2の入射瞳EnP近傍に集光されている。このうち補助
レンズ18からの光束は投影光学系22に直接入射して
いる。補助レンズ17からの光束はミラー20を介して
投影光学系22に導光されている。又補助レンズ15か
らの光束はミラー41を介して投影光学系22に導光さ
れている。投影光学系22は各液晶14,15,16に
表示された画像をスクリーン23上に投影している。
【0015】図31では各投影系について夫々中心にな
る1本の主光線Pr1,Pr2,Pr3を示しており、
図31では夫々3本ずつの主光線を示している。中央投
影系Bの補助レンズ18の光軸は、投影レンズ22の光
軸と一致し、周辺投影系A,Cの補助レンズ17,19
の光軸は、投影レンズの光軸に対して垂直となる。
【0016】又、投影レンズの入射瞳EnPは3つの補
助レンズの光軸が交差する位置にあり、ミラー20,2
1は中心側の端点が入射瞳EnPに一致し、かつ、投影
レンズ22の光軸に対して45°をなしている。
【0017】LCDは、中央投影系Bにおいてはその中
心軸が補助レンズ18の光軸に一致して設けられてお
り、周辺投影系A,Cではそれらの中心軸が夫々の補助
レンズの光軸に対して相対的に図中左側にシフトして設
けられている。
【0018】従って、中央投影系Bの主光線Pr2は、
投影光学系22の光軸を通ってスクリーン23に対して
垂直となり、周辺投影系A,Cの主光線Pr1,Pr3
はスクリーンに対して斜めとなる。3本の主光線は、ス
クリーン上で交差している。
【0019】図32は米国特許第5108172号に開
示されているカラー画像投影装置の要部概略図である。
図32のカラー画像投影装置は、ランプ238からの白
色光を、各色のチャンネル毎に、対応するレンズ手段2
10(210’,210”)に入射させている。このう
ち、例えば赤チャンネルにおいては、レンズ手段により
白色光を穴開きミラー214近傍に集光し、ミラー21
4により白色光を反射して視野レンズ216を介して平
行光とした後に反射型液晶パネル218に入射させ、パ
ネル218からの画像情報を含む反射光を、レンズ21
6により反射光の内の非散乱光(正反射光)がミラー2
14の穴を通過し、反射光の内の散乱光の大部分がミラ
ー214の穴に入射しないように、ミラー214の近傍
に集光する。
【0020】そして赤色のチャンネルの非散乱光をミラ
ー242を介してダイクロミラー244で反射させた後
にダイクロミラー246に入射させている。他の色光に
おいても同様の光路を介して緑色光をダイクロミラー2
44を通過させて、ダイクロミラー246に入射させて
いる。また青色光をダイクロミラー246に入射させて
いる。そしてダイクロミラー244,246を用いて合
成した光に基づく画像を投影レンズ240によりスクリ
ーン上に投影している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図28〜図32に示す
従来のカラー液晶プロジェクターでは次のような問題点
があった。
【0022】まず図28の光学系については、投影光学
系22と液晶パネル15の間に平板のダイクロミラー3
9を同じく液晶パネル16との間にはダイクロミラー3
7を傾けて配置し、これらを通過した光束を用いていた
為にそれらにより発生する非点収差が投影画像を劣化さ
せていた。液晶の解像度が低ければ、この非点収差は無
視しうるが、コンピュータのモニタなどに使用される高
解像度の液晶プロジェクタでは問題となってくる。
【0023】図29のカラー液晶プロジェクターは上記
非点収差の問題点を解決している。図29では色合成光
学系にクロスダイクロプリズム42を使用し、ダイクロ
ミラーを介さないで液晶パネル14,15,16を投影
光学系で投影することによって、非点収差の発生を防い
でいる。しかしクロスダイクロプリズム42は、図28
の色合成光学系に用いられる平板ダイクロミラーに比較
してより製作が難しい。これは投影画像が4つのプリズ
ム接合方法で不連続にならないように、プリズム頂角加
工精度、プリズム接合精度、プリズム屈折率等を厳しく
管理しなければならないからである。
【0024】また、ダイクロミラー膜も平板のものより
も、多層にしないと所望の特性が得られず、製作が難し
いことも1つの要因となっていた。
【0025】図30のカラー液晶プロジェクターは図2
9の透過型の液晶を反射型に置き換えたものであり、色
分解光学系と色合成光学系を同一のクロスダイクロプリ
ズム42で兼用し、平板ダイクロミラー34’,35’
を省略できるという利点はある。しかしながらこの装置
でも製作が難しいクロスダイクロプリズムを使用するこ
とは変わりはない。
【0026】図31に示すカラープロジェクターは、3
つの液晶パネルを各々、独立に設けたR,G,B各色の
光源からの色光を照明している為に装置全体が大型化す
る傾向があった。図32に示すカラー画像投影装置は各
色のチャンネルの非散乱光に対応する色を付けるために
各チャンネルに光路中に色フィルターを設けるものであ
り、色フィルターにより他の色を吸収してしまうことに
なるので、ランプからの光の大部分を捨てることにな
り、ランプからの光の利用効率が低くなる傾向があっ
た。従って、明るい画像を得ることが難しかった。
【0027】本発明は色分解光学系及び色合成光学系の
各要素を適切に設定することによって製作が容易でしか
も高性能な色分解及び色合成が行なえ、液晶等の光学変
調素子に基づく画像情報を所定面上にフルカラー画像と
して非点収差がなく高い光学性能で投影することができ
る、例えばコンピュータのモニタ等の高解像度のカラー
液晶プロジェクターに好適な投影装置の提供を目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の投影装置は、 (1-1) 光源手段からの光束を色分解手段によって複数
の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレンズ手
段で集光し、該集光した位置近傍に第1の偏向手段を設
けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該各光学
変調素子に基づく画像情報を投影光学系で所定面上に投
影していることを特徴としている。
【0029】(1-2) 光源手段からの光束を色分解手段
によって複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色
光をレンズ手段で集光し、該集光した位置近傍に第1の
偏向手段を設けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光
し、該各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で
投影光学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情報
を投影光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、該
第2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、該絞り開
口を複数の領域に分割するように配置していることを特
徴としている。
【0030】(1-3) 光源手段からの光束を色分解手段
によって複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色
光をレンズ手段で集光し、該集光した位置近傍に第1の
偏向手段を設けて各色光毎に設けた反射型の光学変調素
子に導光し、該各光学変調素子に基づく光束を第2の偏
向手段で投影光学系に導光し、各光学変調素子に基づく
画像情報を投影光学系で所定面上に重ね合わせて投影す
る際、該第1の偏向手段と該第2の偏向手段は該投影光
学系の絞り近傍に該絞り開口を複数の領域に分割するよ
うに配置していることを特徴としている。
【0031】(1-4) 光源手段からの光束を色分解手段
によって複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色
光をレンズ手段で集光し、集光した位置近傍にミラー手
段を設けて各色光毎に設けた反射型の光学変調素子に導
光し、該各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段
で投影光学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情
報を投影光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、
該ミラー手段と該第2の偏向手段は該投影光学系の絞り
近傍に、該絞り開口を複数の領域に分割するように配置
しており、該ミラー手段を構成する少なくとも1つのミ
ラーは該ミラー法線の含まれる平面が該光学変調素子に
対して平行及び垂直な面内から外れた領域に位置するよ
うに配置していることを特徴としている。
【0032】(1-5) 光源手段からの光束を色分解手段
によって複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色
光をレンズ手段で集光し、集光した位置近傍にミラー手
段を設けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該
各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影光
学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情報を投影
光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、該ミラー
手段と該第2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、
該絞り開口を複数の領域に分割するように配置してお
り、該ミラー手段を構成する複数のミラーは該ミラー法
線の含まれる平面が該光学変調素子に対して平行及び垂
直な面内に位置するように配置していることを特徴とし
ている。
【0033】又、本発明の投影装置は前述の構成(1−
1)〜(1−5)の少なくとも1つの投影装置におい
て、 (1-1-1) 前記色分解手段は透過型の回折格子であるこ
と。
【0034】(1-1-2) 前記色分解手段は反射型の回折
格子であること。
【0035】(1-1-3) 前記色分解手段は互いに傾けて
配置した複数のダイクロミラーであること。
【0036】(1-1-4) 前記色分解手段は平行光束中に
配置されていること。
【0037】(1-1-5) 前記色分解手段は緑色光束を中
心として、その周縁に赤色光束と青色光束が位置するよ
うに分解していること。
【0038】(1-1-6) 前記反射型の回折格子はコニカ
ルディフラクションの条件で使用されていること。
【0039】(1-1-7) 前記複数のダイクロミラーは、
光束偏向平面内に光束分離方向がないこと。
【0040】(1-1-8) 前記複数のダイクロミラーは、
光束が最後に入射するのが緑色光束を反射するダイクロ
ミラーであること。
【0041】(1-1-9) 前記第1の偏向手段は前記色分
解手段で色分解され異なった角度で射出する3つの色光
のうち両側の2つの色光を反射させるミラー又はプリズ
ムを有していること。
【0042】(1-1-10) 前記第1の偏向手段は、光束を
反射させる複数のミラーを有していること。
【0043】(1-1-11) 前記第1の偏向手段は、光束を
屈折させる複数のプリズムを有していること。
【0044】(1-1-12) 前記第2の偏向手段は、光束を
反射させる複数のミラーを有していること。
【0045】(1-1-13) 前記第2の偏向手段は、光束を
屈折させる複数のプリズムを有していること。
【0046】(1-1-14) 前記各色光の光路中には平行光
束を各光学変調素子に導光する為のレンズ系が設けられ
ていること。
【0047】(1-1-15) 前記各光学変調素子のうち少な
くとも1つの光学変調素子は斜方向から光束が導光され
ていること。
【0048】(1-1-16) 前記反射型の光学変調素子は長
方形状をしており、このうち少なくとも1つの光学変調
素子は長辺方向と短辺方向の双方に対して斜方向から光
束が導光されていること。
【0049】(1-1-17) 前記ミラー手段は反射する波長
帯域に応じて最適化された高反射ミラーを有しているこ
と。
【0050】(1-1-18) 前記複数のミラーは、反射する
波長帯域に応じて最適化された高反射ミラーであるこ
と。
【0051】(1-1-19) 前記第2の偏向手段は、互いに
間隔をおいて傾けて配置された複数のミラーを有してい
ること。
【0052】(1-1-20) 前記第2の偏向手段は、互いに
間隔をおいて傾けて配置された複数のミラーを有し、前
記複数の色光のうち少なくとも1つの光束が互いに間隔
をおいて配置されたミラーの間を通過して前記投影光学
系に入射すること。
【0053】(1-1-21) 前記第2の偏向手段は、互いに
間隔をおいて傾けて配置された複数のミラーを有し、前
記複数の色光のうち少なくとも1つの光束が互いに間隔
をおいて傾けて配置された複数のミラーのうちの1つに
より反射され、前記投影光学系に入射すること。
【0054】(1-1-22) 前記第2の偏向手段は、互いに
間隔をおいて傾けて配置された2枚のミラーを有し、該
2つのミラーのなす角度が90以外で配置されているこ
と。
【0055】(1-1-23) 前記各光学変調素子からの光路
中には各光学変調素子からの光束を前記投影光学系の絞
り位置近傍に集光するレンズが設けられていること。
【0056】(1-1-24) 前記光学変調素子は高分子分散
型の液晶を用いて形成されていること。
【0057】(1-1-25) 前記光学変調素子は高分子分散
型で反射型の液晶を用いて形成されていること。
【0058】(1-1-26) 前記ミラー手段は、前記色分解
手段を構成する回折格子の回折光束のピーク波長による
回折角の違いを補正し、各々の光学変調素子に対して等
しい傾きで光束を導光していること(1-1-27) 前記投影
光学系の絞りが該投影光学系と前記光学変調素子との間
にあること。
【0059】(1-1-28) 前記第1の偏向手段と前記第2
の偏向手段は前記投影光学系の絞り開口を2つの領域に
分割し、一方の領域と他方の領域に分離して設けられて
いること。
【0060】(1-1-29) 前記第1の偏向手段と前記第2
の偏向手段は前記投影光学系の絞り開口を該投影光学系
の光軸を含む2つの領域に分割し、一方の領域と他方の
領域に分離して設けられていること。等を特徴としてい
る。
【0061】本発明の投影装置は、 (1-6) 光源手段からの光束を集光手段で集光し、イン
テグレータの第1端面に入射させ、該第1端面から入射
した光束を該インテグレータの第2端面から射出させ、
該第2端面から射出した光束を色分解手段で複数の色光
に分割し、該分解した複数の色光をレンズ手段で集光
し、該集光した位置近傍に設けたミラー手段を利用して
各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該各光学変調
素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影光学系に導光
し、各光学変調素子に基づく画像情報を投影光学系で所
定面上に重ね合わせて投影する際、該ミラー手段と該第
2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、該絞り開口
を複数の領域に分割するように配置しており、該インテ
グレータは第1端面から第2端面を結ぶ反射面より構成
されており、該第2端面と該各光学変調素子との間の光
路中に設けた光学系によって該第1端面と該投影光学系
の絞りとを共役関係とし、該第2端面と該光学変調素子
とを共役関係としていることを特徴としている。
【0062】特に、 (1-6-1) 前記各光学変調素子からの光束を各光学変調
素子毎に設けたレンズで前記投影光学系の絞り位置近傍
に集光させていること。
【0063】(1-6-2) 前記インテグレータは6面体の
ガラスブロックより成り、該インテグレータの第1端面
からの入射光の一部を全反射して第2端面に導光してい
ること。
【0064】(1-6-3) 前記インテグレータは4枚以上
の台形又は矩形の平板ミラーを有するカレイドスコープ
より成り、該インテグレータの第1端面からの入射光の
一部を該平板ミラーで反射させて第2端面に導光してい
ること。
【0065】(1-6-4) 前記第1の偏向手段と前記第2
の偏向手段は前記投影光学系の絞り開口を2つの領域に
分割し、一方の領域と他方の領域に分離して設けられて
いること。
【0066】(1-6-5) 前記第1の偏向手段と前記第2
の偏向手段は前記投影光学系の絞り開口を該投影光学系
の光軸を含む2つの領域に分割し、一方の領域と他方の
領域に分離して設けられていること。
【0067】(1-6-6) 前記ミラー手段と前記第2の偏
向手段は前記投影光学系の絞り開口を2つの領域に分割
し、一方の領域と他方の領域に分離して設けられている
こと。
【0068】(1-6-7) 前記ミラー手段と前記第2の偏
向手段は前記投影光学系の絞り開口を該投影光学系の光
軸を含む2つの領域に分割し、一方の領域と他方の領域
に分離して設けられていること。等を特徴としている。
【0069】(1-7) 光源手段からの光束を色分解手段
によってR光束,G光束、そしてB光束の色光に色分解
し、該色分解した各色光をレンズ手段で集光し、該集光
した位置近傍に第1の偏向手段を設けて各色光毎に設け
た光学変調素子に導光し、該各光学変調素子に基づく画
像情報を第2の偏向手段で投影光学系に導き、該画像情
報を該投影光学系で所定面上に重ねて投影をする際、該
色分解手段は、G光束を中心としてその両側にR光束
と、B光束を分離するように配置され、該第2の偏向手
段は、該投影光学系の絞り近傍に、該絞り開口を3つの
領域に分割するように配置され、該分割された3つの領
域の中央部をG光束が通過し、周縁部をR光束とB光束
が通過するようにしたことを特徴としている。
【0070】本発明の色分解光学系は、 (2-1) 入射光束を複数の色光に色分解して射出させる
互いに傾けて配置した複数のダイクロミラーを有する色
分解光学系であって、該複数のダイクロミラーは、光束
偏向平面内に光束分離方向がないように配置しているこ
とを特徴としている。
【0071】(2-2) 入射光束を複数の色光に色分解し
て射出させる互いに傾けて配置した複数のダイクロミラ
ーを有する色分解光学系であって、該複数のダイクロミ
ラーは、光束偏向平面内に光束分離方向がないように配
置され、光束が最後に入射するのが緑色光束を反射する
ダイクロミラーであることを特徴としている。
【0072】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態1の要
部概略図、図2は図1の一部分の説明図である。本実施
形態では光学変調素子として透過型の液晶パネル(「液
晶」とも言う。)を用いたカラー液晶プロジェクタに適
用した場合を示している。
【0073】図1において、光源(光源手段)1から発
せられた白色光Wは、リフレクタ2(放物面鏡)で反射
された後に略平行光とされ、色分解素子(色分解手段)
3で複数の波長域(例えば、赤色光(R光),緑色光
(G光),青色光(B光),以下「R光,G光,B光」
と略す。)に対応する光束に分離射出される。
【0074】図2は本実施形態の色分解素子の要部断面
図である。本実施形態の色分解素子は透過型で、階段状
の回折格子3−1より成っている。図2に示すように回
折格子3−1に入射した白色光Wは、透過する微細な階
段構造の光路長差によって、特定の波長域に回折効率の
ピークを有する0次、±1次の回折光に透過分離され、
各々がR光,G光,B光の各波長帯域に相当する光束と
して射出している。
【0075】尚、本実施形態において色分解素子3とし
て透過型の代わりに図3に示す反射型の回折格子3−2
より構成しても良い。
【0076】図3において入射した白色光Wは、反射す
る微細な階段構造の光路長差によって、特定の波長域に
回折効率のピークを有する0次,±1次の回折光に反射
分離され、各々がR光,G光,B光の各波長帯域に相当
する光束として反射している。反射型の回折格子3−2
では、反射で光路の偏向が発生するが、図1において
は、これを展開して透過光学系に変換したものとして表
してある。
【0077】図4は、本発明の色分解素子として、3枚
のダイクロミラー3−3−B,3−3−G,3−3−R
から構成した場合の要部概略図である。ダイクロミラー
3−3−Bは、青波長帯域のB光を反射し、G光やR光
を透過する分光特性を有する。ダイクロミラー3−3−
Gは、緑波長帯域のG光を反射し、B光やR光を透過す
る分光特性を有する。ダイクロミラー3−3−Rは、赤
波長帯域のR光を反射し、橙色の波長域を透過する分光
特性を有する。各々のダイクロミラーは互いに傾けられ
て配置して、これにより各反射光はR光,G光,B光に
分離される。
【0078】また、ダイクロミラー3−3−Rを、ダイ
クロミラーではなく、単なる高反射ミラーでも代用でき
る。ダイクロミラーでは、反射で光路の偏向が発生する
が、図1においては、同様にこれを展開して透過光学系
に変換したものとして表してある。
【0079】図2〜4の色分解素子は、いずれもG光束
を中心としてR,B光束をその両側に分離するような構
成を取っている。これは、後述するように投影光学系2
2のの絞り28の中央部にG光束を配置し、R,B光束
を絞り28の周縁部を通過するようにして、投影光学系
の収差がスクリーン上の投影画像の解像度が寄与しにく
くするためである。色分解光学系であらかじめG光束を
中心に配置すると、色合成光学系でG光束を中心とする
配置を取る際に色分解光学系の全体構成が簡単でコンパ
クトにすることができる。
【0080】図2,3の色分解素子としての回折格子3
−1,3−2も、図4のダイクロミラーも光束の入射角
度依存性が大きな分光特性を有し、これらの色分解素子
の光束の入射角度依存性は、照明の色ムラや輝度ムラの
原因となる。
【0081】本実施形態では、放物面より成るリフレク
タ2の後の略平行光中にこれらを配置することにより、
色ムラや輝度ムラの発生を防止している。
【0082】図1に戻り、色分解素子3からのR光,G
光,B光は、互いに異なる角度で集光レンズ(レンズ手
段)4に入射し、集光レンズ4により、第1の偏向手段
としての間隔を置いて互いに傾けて配置された複数のミ
ラー5およびミラー6の近傍に光源像を形成するように
集光している。
【0083】これら3つの色光のうち、例えば、G光束
はミラー5とミラー6の間を透過し、視野レンズ(レン
ズ系)7により略平行光とされ、透過型の液晶パネル1
4を照明する。透過型の液晶パネル14で画像情報によ
り変調された光束は、視野レンズ(レンズ)17により
投影光学系(以下「投影レンズ」ともいう。)22の絞
り28近傍に配置された第2の偏向手段としてのミラー
20とミラー21の間に再び光源像を形成するように集
光している。
【0084】一方R光束は、ミラー5で反射され、視野
レンズ(レンズ系)8により略平行光とされ、ミラー1
0,11を経由して透過型の液晶パネル15を照明す
る。透過型の液晶パネル15で画像情報により変調され
た光束は、視野レンズ(レンズ)18により投影光学系
22の絞り28近傍に配置されたミラー20上に再び光
源像を形成するように集光している。
【0085】同様に、B光束は、ミラー6で反射され、
視野レンズ(レンズ系)9により略平行光とされ、ミラ
ー12,13を経由して透過型の液晶パネル16を照明
する。透過型の液晶パネル16で画像情報により変調さ
れた光束は、視野レンズ(レンズ)19により投影光学
系22の絞り28近傍に配置されたミラー21上に再び
光源像を形成するように集光している。
【0086】ここでミラー5,6は第1の偏向手段(ミ
ラー手段)の一要素を構成し、ミラー20,21は第2
の偏向手段の一要素を構成している。
【0087】G光束は、ミラー20とミラー21の間を
透過し、R、B光束は、各々ミラー20とミラー21で
反射されて、投影光学系22に導光している。投影光学
系22はこれによって各液晶パネル14,15,16の
画像情報をスクリーン23でフルカラー画像として合成
投影している。
【0088】ここで視野レンズ18および19は、ミラ
ー20,21を介して視野レンズ17の光軸17aと直
交する共通の光軸(一点鎖線)18a(19a)を持っ
ている。視野レンズ18と液晶15をミラー20に対し
て折り返すと各々が視野レンズ17と液晶14に重なる
様に配置されている。
【0089】同様に、視野レンズ19と液晶16をミラ
ー21に対して折り返すと各々が視野レンズ17と液晶
14に重なる様に配置されている。即ち、各々の液晶1
4,15,16は、投影光学系22に対して光学的に同
位置に配置されていて、各々の液晶14,15,16か
らの光束は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を
通過してスクリーン23上でフルカラー画像に合成され
ている。
【0090】そして、この関係が成立すべく、各々の液
晶は対応する視野レンズの光軸上に配置され、液晶パネ
ル15と液晶パネル16は、光軸18a,19aに対し
て傾いた光束で照明されている。視野レンズ17,1
8,19によって結像されるR光,G光,B光の光源像
は、投影光学系22の絞り28を満たすような大きさと
されていて、効率的に光束が利用されるように配慮して
いる。
【0091】又、ミラー20,21は投影光学系22の
絞り28の開口を複数の領域に分割するように配置して
いる。
【0092】又本実施形態において前記第2の偏向手段
は、互いに間隔をおいて傾けて配置された2枚のミラー
を有し、該2つのミラーのなす角度が90°で配置され
ている。又図2に示す透過型の色分解素子としての回折
格子3−1には、光束はほぼ垂直に入射する。±1次回
折光束の0次光に対する回折角θ± 1 は、階段格子のピ
ッチをp、回折光のピーク波長をλ± 1 とすると以下の
式で表される。
【0093】sinθ± 1 =λ± 1 /p [1] 例えば、p=5μmならば、+1次回折光であるR光束
(ピーク波長610nm)と−1次回折光であるB光束
(ピーク波長460nm)は、各々7.0°/5.3°
と非対称となる。
【0094】同様に、図3の反射型の色分解素子として
の回折格子3−2に、光束は入射角iで入射する。±1
次回折光束の0次光に対する回折角θ± 1 は、階段格子
のピッチをp、回折光のピーク波長をλ± 1 とすると以
下の式で表される。
【0095】 sin(i+θ± 1 )=sin・i+λ± 1 /p [2] 例えば、入射角i=30°、p=5μmならば、+1次
回折光であるR光束(ピーク波長610nm)と−1次
回折光であるB光束(ピーク波長460nm)は、各々
8.5°/6.3°と非対称となる。ミラー5及びミラ
ー6はこの非対称な回折角を補正するような傾きに設定
されており、液晶パネル15,16は等しい傾きの角度
で照明される。なお、非対称な回折角の補正は、他のミ
ラー10,11,12,13等で行っても良い。
【0096】また、本実施形態においては、投影光学系
22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青色光束
と赤色光束が絞り28の周縁部を通過するように色分解
光学系と色合成光学系を構成すると良い。
【0097】これは、緑色光束は、最も光源からの光量
が多くかつ比視感度が高いために、解像度への寄与が大
きいからである。これに比較して、青色光束と赤色光束
は、比視感度が低く解像度への寄与が小さいので、多
少、投影光学系で収差が発生しても見かけ上の解像度の
低下が問題とならない。
【0098】また、本実施形態における各ミラーには、
高反射Al(アルミ)ミラーなどが好適であるが、ミラ
ー5,10,11,20は、赤色帯域の反射率が高くな
るような反射増加膜を付け、ミラー6,12,13,2
1は、青色帯域の反射率が高くなるような反射増加膜を
付けると、光源からの光利用効率が向上し、スクリーン
上で明るい画像を得られる。
【0099】図2,3に示した色分解素子としての回折
格子は、レプリカ技術によって容易に複製が製造しうる
ものである。また、図4の平板状のダイクロミラーもし
くは平板ダイクロミラーと高反射ミラーの組み合わせも
比較的容易に製造できる。
【0100】さらに、色分解素子からの光束を各色の液
晶パネルに導くためのミラー5とミラー6は、高反射ミ
ラーである。そして、これらのミラーは集光レンズ4に
より光源像が形成される位置に配置されるので、光源像
を反射するに足る小径のミラーで良い。また、各液晶パ
ネルからの光束を合成するミラー20およびミラー21
は、同じく高反射ミラーである。そして、これらのミラ
ーは視野レンズ18,19により光源像が形成される位
置に配置されるので、光源像を反射するに足る小径のミ
ラーで良い。
【0101】なお、本実施形態では、色分解素子からの
光束を各色の液晶パネルに導くための第1の偏向手段と
してミラーを用いたが、光束を偏向させるものであれ
ば、反射プリズムでも良いし、又屈折プリズムでも良
い。これらの第1の偏向手段は集光レンズ4により結像
される光源像の位置近傍に配置されるので、光源像を偏
向するに足る小径で良い。また、各液晶パネルからの光
束を合成する第2の偏向手段20,21についても、同
様に光束を偏向させるものであれば、反射プリズムでも
良いし、又屈折プリズムでも良い。そして、これらの第
2の偏向手段は視野レンズ18,19により結像される
光源像の位置近傍に配置されるので、光源像を偏向する
に足る小径で良い。
【0102】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系及び色合成光学系は、製作が難しい高価なクロス
ダイクロプリズムを使用したりせずに、主として製作容
易な高反射ミラーで構成している。
【0103】また、本実施形態によれば従来例の様に傾
けた平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来るという効果が得られる。
【0104】図5〜図8は本発明の実施形態2の要部概
略図である。本実施形態では光学変調素子として反射型
の液晶パネルを用いたカラー液晶プロジェクタに適用し
た場合を示している。図5は要部正面図、図6は図5を
矢印Aの方向から見た図(A視図)、図7は図5を矢印
Bの方向から見た図(B視図)で、図5における投影光
学系22の光軸22aの上側に配置された光学系を説明
するものである。
【0105】同様に図8は図5を矢印Bの方向から見た
図(B視図)で、図5における投影光学系22の光軸2
2aの下側に配置された光学系を説明するものである。
そして、図9は本発明の実施形態2の色分解光学系及び
色合成光学系のミラー配置を説明する鳥瞰図である。
【0106】図5において、光源(光源手段)1から発
せられた白色光Wは、リフレクタ2(放物面鏡)により
略平行光とされ、図2に示した透過型の回折格子(色分
解手段)3−1でR光,G光,B光の各波長域に対応す
る光束に分離される。透過型の回折格子3−1は、リフ
レクタ2の後の略平行光中に配置され、照明の色ムラや
輝度ムラ等が発生しないようにしている。
【0107】回折格子3−1からの各色光(RGB光
束)は、図5における紙面垂直方向に互いに異なる角度
で集光レンズ(レンズ手段)4に入射する。集光レンズ
4により、投影光学系22の絞り28付近に間隔を置い
て互いに傾けて配置されたミラー24,ミラー5および
ミラー6の近傍に光源像を形成するように集光される。
図5の断面内にはG光束があり、ミラー24で反射され
た後、視野レンズ17により略平行光とされ、反射型の
液晶パネル25を斜め上側から照明する。液晶パネル2
5からの画像情報により変調された光束は、反射型の液
晶パネル25から斜め下側に向かって反射され、視野レ
ンズ17により投影光学系22の絞り28近傍に配置さ
れたミラー20とミラー21の間に再び光源像を形成す
るように集光している。
【0108】次にR光束およびB光束について、図6,
図7および図8を用いて説明する。R光束は、ミラー
5,ミラー29で順次反射され、視野レンズ18により
略平行光とされ、反射型の液晶パネル26を照明する。
液晶に対する照明方向は、図6の断面方向では、G光束
と同様に斜め上側から、図7の断面方向では、斜め下側
からとなる。液晶パネル26で画像情報により変調され
た光束は、反射型の液晶パネル26で照明光入射方向と
反対側に向かって反射され、視野レンズ18により投影
光学系22の絞り28近傍に配置されたミラー20上に
再び光源像を形成するように集光している。
【0109】同様に、B光束は、ミラー6,ミラー30
で順次反射され、視野レンズ19により略平行光とさ
れ、反射型の液晶パネル27を照明する。液晶に対する
照明方向は、図6の断面方向では、G光束と同様に斜め
上側から、図7の断面方向では、斜め下側からとなる。
液晶パネル27で画像情報により変調された光束は、反
射型の液晶パネル27で照明光入射方向と反対側に向か
って反射され、視野レンズ19により投影光学系22の
絞り28近傍に配置されたミラー21上に再び光源像を
形成するように集光している。
【0110】G光束は、ミラー20とミラー21の間を
透過し、R光束とB光束は、各々ミラー20とミラー2
1で反射されて、投影光学系22に導光している。投影
光学系22は液晶パネル25,26,27の画像情報を
スクリーン23でフルカラー画像として合成投影してい
る。ここで視野レンズ18および19は、視野レンズ1
7の光軸17aと直交する共通の光軸(一点鎖線)18
a(19a)を持つ。視野レンズ18と液晶26をミラ
ー20に対して折り返すと各々が視野レンズ17と液晶
25に重なる様に配置されている。
【0111】同様に、視野レンズ19と液晶27をミラ
ー21に対して折り返すと各々が視野レンズ17と液晶
25に重なる様に配置されている。即ち、各々の液晶
は、投影光学系22に対して光学的に同位置に配置され
ていて、各々の液晶25,26,27からの光束は、投
影光学系22の絞り28の異なる部分を通過してスクリ
ーン23上でフルカラー画像に合成している。そして、
この関係が成立すべく、各々の液晶は対応する視野レン
ズの光軸上に配置され、液晶パネル26と液晶パネル2
7は、図7および図8の断面において、光軸に対して傾
いた光束で照明されている。視野レンズ17,18,1
9によって結像されるR光,G光,B光の光源像は、投
影光学系22の絞り28を満たすような大きさとされて
いて、効率的に光束が利用されるように配慮している。
【0112】ここでミラー5,6,24,29,30は
ミラー手段の一要素を構成し、ミラー20,21は第2
の偏向手段の一要素を構成している。
【0113】透過型の色分解素子としての回折格子3−
1には、光束はほぼ垂直に入射するので、±1次回折光
束の0次光に対する回折角θ± 1 は、[1]式で与えら
れる。+1次回折光であるR光束と−1次回折光である
B光束は非対称となるので、液晶パネル26,27を等
しい傾きの角度で照明するように、ミラー29,30の
傾きを設定しても良い。
【0114】図9は、色分解照明光学系で配置されるミ
ラー24,5,6,29,30および色合成光学系で配
置されるミラー20,21を立体的に示したものであ
る。これにより各ミラーの位置関係が理解されよう。な
お、図9では光源1から集光レンズ4に至るまでの光学
部品は省略されている。また、投影光学系22の後玉の
上側半分に配置された遮光板31は、色分解照明光学系
からの迷光が直接投影光学系22に入射しないようにす
るためのものである。遮光板31を設けることにより、
迷光のないコントラストの高い投影画像を得ている。
【0115】ミラー手段(5,6,24,29,30)
と第2の偏向手段(20,21)は投影光学系22の絞
り28の開口を光軸22aを含む2つの領域に分割した
領域に各々配置している。
【0116】また、本実施形態においても実施形態1と
同様に、投影光学系22の絞り28の中央部に緑色光束
を配置し、青色光束と赤色光束は絞りの周縁部を通過す
るように色分解光学系と色合成光学系を構成すると良
い。この配置を取ることにより、解像度の高い投影画像
を得ている。
【0117】また、本実施形態におけるミラーには、高
反射Al(アルミ)ミラーなどが好適であるが、ミラー
5,29,20は、赤色帯域の反射率が高くなるような
反射増加膜を付け、ミラー6,30,21は、青色帯域
の反射率が高くなるような反射増加膜を付けると、光源
からの光利用効率が向上し、スクリーン上で明るい画像
を得られる。
【0118】本実施形態の色分解素子としての回折格子
3−1は、レプリカ技術によって容易に複製が製造しう
るものである。また、色分解素子としての回折格子から
の光束を各色の液晶パネルに導くためのミラー24,
5,6は、高反射ミラーである。
【0119】そして、これらのミラーは集光レンズ4に
より結像される光源像の位置に配置されるので、光源像
を反射するに足る小径のミラーで良い。また、ミラー
5,6からの反射光束を液晶パネルに導くミラー29,
30も同様に高反射ミラーで良い。
【0120】さらに、各液晶パネルからの光束を合成す
るミラー20およびミラー21は、同じく高反射ミラー
である。そして、これらのミラーは視野レンズ18,1
9により結像される光源像の位置に配置されるので、光
源像を反射するに足る小径のミラーで良い。
【0121】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、例えば、高分子分散型の液晶がある。高分子分散
型の液晶は、白レベルを表示するときには透明になり光
束を反射させ、黒レベルを表示するときには光束を散乱
させる。液晶パネルで反射された光束は、各々視野レン
ズ17,18,19により投影光学系22の開口28近
傍に集光される。液晶で反射された光束は大部分が絞り
開口28を通過し、投影光学系22を経てスクリーン2
3上で白レベルを表示する。
【0122】これに対し、液晶パネルで散乱された光束
は全体のごく一部が絞り開口28を通過するだけなので
スクリーン23上で黒レベルを表示する。この時投影光
学系22側が凸面のレンズを視野レンズに使用すると、
レンズ頂点から反射光束がスクリーンに到達しにくくな
り、コントラストの高い投影画像が得られる。さらに詳
細には、液晶パネル側が凸面ではない平凸レンズを使用
すると、液晶パネル側の面からの反射光がスクリーン上
に集光されることがないので、コントラストの高い投影
画像を得ることが出来る。
【0123】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系及び色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わ
せにおいても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを
使用したりせずに、主として高反射ミラーで構成するこ
とができる。また、本実施形態によれば従来例の様に傾
けた平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来るという効果が得られる。
【0124】図10,図11は本発明の実施形態3の要
部概略図である。本実施形態は実施形態2に比べて色分
解素子として透過型の回折格子の代わりに反射型の回折
格子3−2’を用いた点が異なっており、その他の構成
は基本的に同じである。図10は正面概略図、図11は
図10を矢印Aの方向から見た図(A視図)である。図
10を矢印Bの方向から見た図(B視図)は、図7と同
様であるから省略する。同様に図10における投影光学
系22の光軸22aの下側に配置された光学系を説明す
る図は、図8と同様であるから省略する。
【0125】図10において、図5と同様の光学素子に
は同一の符号が記されている。図10は、図5の透過型
の回折格子3−1を図3に示したものと同様な反射型の
回折格子3−2’で置き換えたもので、それ以降の部分
は共通である。
【0126】光源1から発せられた白色光は、リフレク
タ2(放物面鏡)により略平行光とされ、反射型の回折
格子3−2’でR光,G光,B光の各波長域に対応する
光束に分離される。
【0127】反射型の回折格子3−2’でも、G光束を
中心としてR,B光束をその両側に分離するような構成
を取っている。これは、後述するように、投影光学系2
2の絞り28の中央部にG光束を配置し、R,B光束を
絞り28の周縁部を通過するようにして、投影光学系の
収差がスクリーン上の投影画像の解像度に寄与しにくく
するためである。色分解光学系で予めG光束を中心に配
置すると、色合成光学系でG光束を中心とする配置を取
る際に色分解合成光学系の全体構成が簡単でコンパクト
にすることができる。
【0128】反射型の回折格子3−2’は、リフレクタ
の後の略平行光中に配置され、照明の色ムラや輝度ムラ
等が発生しないようにしている。
【0129】本実施形態の反射型の回折格子3−2’の
構成を図12および図13を用いて説明する。図13
は、反射型の回折格子3−2’を図12の矢印方向から
見た断面図である。図12において格子のストライプ方
向は、0次回折光の入射面反射面の作る面と平行になっ
ている。微細な階段格子の構造は、図13に示す通り0
次回折光の入射面反射面が作る面と直交する方向にあ
り、その面と直交する方向に±1次回折光が発生する。
この回折格子の使い方は、コニカルディフラクションと
呼ばれる。
【0130】本実施形態の特徴であるミラーによる色分
解光学系を容易に構成するためには、±1次回折光の分
離角が5〜10゜程度と大きくなる必要がある。0次回
折光の入射面反射面の作る面と同一の面内に±1次回折
光束が生ずる(図2参照)と階段格子の垂直面でのケラ
レが発生し、回折効率の低下が問題となる。本実施形態
では、この問題点を反射型の回折格子3−2’をコニカ
ルディフラクションとすることにより軽減している。
【0131】また、反射型の液晶パネルと反射型の回折
格子との組み合わせでは、本実施形態のように、反射型
の回折格子をコニカルディフラクションで用いることに
より、光学系中で大きな面積をしめる光源部1とリフレ
クタ2と投影光学系22を図10の様に同一平面上に配
置することが可能となるので、プロジェクタ装置を小型
化できるという特徴もある。
【0132】図10に戻り、回折格子3−2’からのR
光,G光,B光は、図10における紙面垂直方向に互い
に異なる角度で集光レンズ4に入射する。集光レンズ4
により、投影光学系22の絞り28付近に間隔を置いて
互いに傾けて配置されたミラー24、ミラー5およびミ
ラー6の近傍に光源像を形成するように集光している。
図10の断面内にはG光束があり、ミラー24で反射
された後、視野レンズ17により略平行光とされ、反射
型の液晶パネル25を斜め上側から照明する。画像情報
により変調された光束は、反射型の液晶パネル25で斜
め下側に向かって反射され、視野レンズ17により投影
光学系22の絞り28近傍に配置されたミラー20とミ
ラー21の間に再び光源像を形成するように集光してい
る。
【0133】次にR光束およびB光束について、図11
を用いて説明する。R光束は、ミラー5、ミラー29で
順次反射され、視野レンズ18により略平行光とされ、
反射型の液晶パネル26を照明する。液晶パネル26で
画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パネル
26で照明光入射方向と反対側に向かって反射され、視
野レンズ18により投影光学系22の絞り28近傍に配
置されたミラー20上に再び光源像を形成するように集
光している。
【0134】同様に、B光束は、ミラー6、ミラー30
で順次反射され、視野レンズ19により略平行光とさ
れ、反射型の液晶パネル27を照明する。液晶パネル2
7で画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パ
ネル27で照明光入射方向と反対側に向かって反射さ
れ、視野レンズ19により投影光学系22の絞り28近
傍に配置されたミラー21上に再び光源像を形成するよ
うに集光している。
【0135】そして、G光束は、ミラー20とミラー2
1の間を透過し、R光束とB光束は、各々ミラー20と
ミラー21で反射されて、投影光学系22に導光してい
る。投影光学系22は液晶パネル25,26,27の画
像情報をスクリーン23でフルカラー画像として合成投
影している。
【0136】また、各々の視野レンズ17,18および
19と、反射型の液晶25,26および27とミラー2
0,21の位置関係は実施形態2と同様に配置してい
る。即ち、各々の液晶は、投影光学系22に対して光学
的に同位置に配置されていて、各々の液晶からの光束
は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を通過して
スクリーン23上でフルカラー画像に合成している。
【0137】視野レンズ17,18,19によって結像
されるR光,G光,B光の光源像は、投影光学系22の
絞り28を満たすような大きさとされていて、効率的に
光束が利用されるように配慮されている。そして、投影
光学系22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青
色光束と赤色光束は絞りの周縁部を通過するように色分
解光学系と色合成光学系を構成することにより、解像度
の高い投影画像を得ている。
【0138】反射型の回折格子3−2’には、光束は入
射角iで入射する。コニカルディフラクションでは、入
射角iを含む平面とほぼ直交する方向に±1次回折光束
が生じる。±1次回折光束の0次光に対する回折角θ±
1 は、階段格子のピッチをp、回折光のピーク波長をλ
± 1 とすると回折角の小さな場合は、近似的に以下の式
で表される。
【0139】sinθ± 1 =λ± 1 /p [1]′ +1次回折光であるR光束と−1次回折光であるB光束
は非対称となるので、液晶パネル26,27を等しい傾
きの角度で照明するように、ミラー29,30の傾きを
設定しても良い。また、コニカルディフラクションは、
その名の通り円錐状に回折光束が生ずるので、入射角i
を含む平面と平行な方向への±1次回折光束のずれが発
生する。液晶パネル26,27を液晶パネル25と等し
い傾きの角度で照明するように、ミラー5,6の傾きを
設定しても良い。
【0140】また、本実施形態におけるミラーには、実
施形態2と同様な使用波長帯域に最適化された高反射A
l(アルミ)ミラーが用いられ、光利用効率が向上して
いるので、スクリーン上で明るい画像を得られる。
【0141】本実施形態の回折格子3−2は、レプリカ
技術によって容易に大量の複製が製造しうるものであ
る。また、回折格子からの光束を各色の液晶パネルに導
くための高反射ミラー24、5、6は、小径である。さ
らに、各液晶パネルからの光束を合成する高反射ミラー
20、21も、同じく小径なミラーである。
【0142】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、実施形態2と同様に、例えば、高分子分散型の液
晶がある。
【0143】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系と色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わせ
においても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを使
用したりせずに、主として高反射ミラーで構成すること
ができる。また、本実施形態によれば従来例の様に傾け
た平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来るという効果が得られる。
【0144】図14,図15は本発明の実施形態4の要
部概略図である。本実施形態は実施形態1に比べて色分
解素子として複数のダイクロミラーを用いている点が異
なっているだけで、その他の構成は同じである。
【0145】図14は正面概略図、図15は図14を矢
印Aの方向から見た図(A視図)である。図14を矢印
Bの方向から見た図(B視図)は、図7と同様であるか
ら省略する。同様に図14における投影光学系22の光
軸22aの下側に配置された光学系を説明する図は、図
8と同様であるから省略する。
【0146】図14において、図5と同様の光学素子に
は同一の符号が記されている。図14は図5の透過型の
回折格子3−1を図4に示したものと同様な3つのダイ
クロミラー3−3’−R,3−3’−G,3−3’−B
で置き換えたもので、後の部分は共通である。
【0147】光源1から発せられた白色光は、リフレク
タ2(放物面鏡)により略平行光とされ、3つのダイク
ロミラーでR光,G光,B光の各波長域に対応する光束
に分離される。
【0148】ダイクロミラー3−3’−R,3−3’−
G,3−3’−Bでも、G光束を中心としてR,B光束
をその両側に分離するような構成を取っている。これは
後述するように、投影光学系22の絞り28の中央部に
G光束を配置し、R,B光束を絞り28の周縁部を通過
するようにして、投影光学系の収差がスクリーン上の投
影画像の解像度に寄与しにくくするためである。色分解
光学系であらかじめG光束を中心に配置すると、色合成
光学系でG光束を中心とする配置を取る際に色分解合成
光学系の全体構成が簡単でコンパクトにすることができ
る。
【0149】ダイクロミラー3−3’−R,3−3’−
G,3−3’−Bは、リフレクタの後の略平行光中に配
置され、照明の色ムラや輝度ムラが発生しないようにし
ている。
【0150】3つのダイクロミラーの構成を図16およ
び図17を用いて説明する。図17は、3つのダイクロ
ミラーを矢印方向から見た断面図である。3−3’−B
は、青波長帯域の光束を反射し、緑や赤の光束を透過す
る分光特性を有する。3−3’−Gは、緑波長帯域の光
束を反射し、青と赤の光束を透過する分光特性を有す
る。3−3’−Rは、赤波長帯域の光束を反射し、橙色
の波長域を透過する分光特性を有する。各々のミラーは
互いに傾けられて配置されるので、反射光はR光,G
光,B光の波長の光束に分離される。また、3−3’−
Rは、ダイクロミラーではなく、単なる高反射ミラーで
も代用できる。
【0151】図16において、各色光束の分離する方向
は、図17に示す通りG光束の入射面反射面が作る面と
直交する方向にある。反射型の液晶と3つのダイクロミ
ラーの組み合わせでは、本実施形態の様なダイクロミラ
ー配置をとることにより、光学系中で大きな面積をしめ
る光源部1とリフレクター2と投影光学系22を図14
の様に同一平面上に配置することが可能となるので、プ
ロジェクタ装置を小型化できるという特徴がある。これ
に対して、図4のように、各色光束の分離方向と反射に
よる光束の偏向方向を同一平面内に配置と、同等の効果
を得るのが難しい。
【0152】また、3つのダイクロミラーの配置を図1
8の様にしても良い。このようにすれば、ダイクロミラ
ー3−3’−Gは、緑波長帯域の光束を反射し、橙もし
くは赤の光束を透過するウェッヂフィルタ分光特性でよ
い。この構成とすれば、緑波長帯域の光束を反射し、青
と赤の光束を透過するバンドパスフィルタ分光特性は不
要となり、成膜積層数を減るので容易に製造することが
できる。
【0153】また、バンドパスフィルタの透過率は、せ
いぜい90%程度であるから、図17のような配置とす
ると、ダイクロミラー3−3’−Rからの光束は3−
3’−Gを2回通過することとなり、減衰が無視できな
い。
【0154】一般的に、液晶プロジェクタの光源として
使用されるメタルハライドランプや高圧水銀ランプなど
は、緑色帯域の輝線が多く、相対的に青や赤色が不足気
味である。つまり、図18の配置とすれば、青色や赤色
を無駄なく使えるので、スクリーン上で明るい投影画像
を得ることが出来る。
【0155】図14に戻り、色分解素子3−3からのR
光,G光,B光は、図14における紙面垂直方向に互い
に異なる角度で集光レンズ4に入射する。集光レンズ4
により、投影光学系22の絞り28付近に間隔を置いて
互いに傾けて配置されたミラー24,ミラー5およびミ
ラー6の近傍に光源像を形成するように集光している。
【0156】図14の断面内にはG光束があり、ミラー
24で反射された後、視野レンズ17により略平行光と
され、反射型の液晶パネル25を斜め上側から照明す
る。液晶パネル25で画像情報により変調された光束
は、反射型の液晶パネル25で斜め下側に向かって反射
され、視野レンズ17により投影光学系22の絞り28
近傍に配置されたミラー20とミラー21の間に再び光
源像を形成するように集光している。
【0157】図14では、ダイクロミラーからの光束は
投影光学系22の光軸22aに垂直に入射する例が示さ
れているが、ミラー24,ミラー5およびミラー6の角
度を適当に変えることにより、投影光学系22の光軸2
2aに対して斜めに入射させることが出来る。例えば、
光軸に対して、傾き30゜で入射させれば、図16にお
いてダイクロミラーへの入射角θを30゜とすることが
出来る。ダイクロミラーへの入射角は、小さければ小さ
いほど成膜積層数が減少し、容易に製造することができ
る。これに対して、図4のように、各色光束の分離方向
と反射による光束の偏向方向を同一平面内にとると、光
学系の配置の容易さから入射角θは45゜付近となるの
で同等の効果を得るのが難しい。
【0158】次にR光束およびB光束について、図15
を用いて説明する。R光束は、ミラー5,ミラー29で
順次反射され、視野レンズ18により略平行光とされ、
反射型の液晶パネル26を照明する。液晶パネル26で
画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パネル
26で照明光入射方向と反対側に向かって反射され、視
野レンズ18により投影光学系22の絞り28近傍に配
置されたミラー20上に再び光源像を形成するように集
光している。
【0159】同様に、B光束は、ミラー6,ミラー30
で順次反射され、視野レンズ19により略平行光とさ
れ、反射型の液晶パネル27を照明する。液晶パネル2
7で画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パ
ネル27で照明光入射方向と反対側に向かって反射さ
れ、視野レンズ19により投影光学系22の絞り28近
傍に配置されたミラー21上に再び光源像を形成するよ
うに集光している。
【0160】そして、G光束は、ミラー20とミラー2
1の間を透過し、R光束とB光束は、各々ミラー20と
ミラー21で反射されて、投影光学系22に導光してい
る。投影光学系22は液晶パネル25,26,27の画
像情報をスクリーン23でフルカラー画像として合成投
影している。
【0161】また、各々の視野レンズ17,18および
19と、反射型の液晶25,26および27とミラー2
0,21の位置関係は実施形態2と同様に配置してい
る。即ち、各々の液晶は、投影光学系22に対して光学
的に同位置に配置されていて、各々の液晶からの光束
は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を通過して
スクリーン23上でフルカラー画像に合成している。
【0162】視野レンズ17,18,19によって結像
されるR光,G光,B光の光源像は、投影光学系22の
絞り28を満たすような大きさとされていて、効率的に
光束が利用されるように配慮されている。そして、投影
光学系22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青
色光束と赤色光束は絞りの周縁部を通過するように色分
解光学系と色合成光学系を構成することにより、解像度
の高い投影画像を得ている。
【0163】また、本実施形態におけるミラーには、実
施形態2と同様な使用波長帯域に最適化された高反射A
l(アルミ)ミラーが用いられ、光利用効率が向上して
いるので、スクリーン上で明るい画像を得られる。
【0164】本実施形態の図16,図17,図18の3
つの平板ダイクロミラーもしくは2つの平板ダイクロミ
ラーと高反射ミラーの組み合わせは、比較的容易に製造
できる。また、ダイクロミラーからの光束を各色の液晶
パネルに導くための高反射ミラー24,5,6は、小径
である。さらに、各液晶パネルからの光束を合成する高
反射ミラー20,21も、同じく小径なミラーである。
【0165】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、実施形態2と同様に、例えば、高分子分散型の液
晶がある。
【0166】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系と色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わせ
においても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを使
用したりせずに、主として高反射ミラーで構成すること
ができる。また、本実施形態によれば従来例の様に傾け
た平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来るという効果が得られる。
【0167】図19は本発明の実施形態5の要部概略図
である。本実施形態は図10の実施形態3に比べて、光
源1と反射型の回折格子3−2との間にインテグレータ
32とレンズ33,34を設けた点が異なっているだけ
であり、その他の構成は同じである。図19を矢印Aの
方向から見た図(A視図)は、図11と同様であるから
省略する。図19を矢印Bの方向から見た図(B視図)
は、図7と同様であるから省略する。同様に、図19に
おける投影光学系22の光軸の下側に配置された光学系
を説明する図は、図8と同様であるから省略する。
【0168】図19において、図5,図10と同様の光
学素子には同一の符号が記されている。図19には、本
発明の実施形態3の図12の反射型の色分解素子として
の回折格子3−2’が用いられている。
【0169】図19において、光源1から発せられた光
はリフレクタ2(放物面鏡)により略平行光とされ、集
光レンズ(集光手段)34によりインテグレータ32の
前側端面(第1端面)32−1位置に光源像として結像
される。インテグレータ32に入射した光束は、一部は
インテグレータを透過し、他の一部は内部で1回から数
回反射され、後ろ側端面(第2端面)32−2より出射
される。
【0170】図20は、本発明の実施形態5に用いられ
るインテグレータ32に好適なガラスロッドの形状を表
したものである。外形は、四角錐の頂部を底部に平行に
切り落とした6面体形状である。光束の入射する前側端
面32−1と光束が出射される後ろ側端面32−2を有
し、両端面をテーパ状の4つの側面にて繋いでいる。図
20では、4つの側面はいずれもテーパ角を有している
が、例えば4つの側面のうちの2つは、平行面であって
も良い。両端面と4側面はいずれも光学的に研磨され、
側面で光束は全反射されるようなテーパ角度を選択され
ている。ガラスロッドに入射した光束の内、前側端面に
対し垂直入射に近いものはガラスロッドを透過し、前側
端面に対し斜入射したものはガラスロッド内部で1回か
ら数回全反射され、後ろ側端面より出射される。
【0171】図21は、本発明の実施形態5に用いられ
るインテグレータ32aに好適なカレイドスコープの形
状を表したものである。外形は、ガラスロッドと同じく
四角錐の頂部を底部に平行に切り落とした6面体形状で
ある。光束の入射する前側端面32a−1と光束が出射
される後ろ側端面32a−2を有し、両端面をテーパ状
の4つの側面にて繋いでいる。
【0172】図21では、4つの側面はいずれもテーパ
角を有しているが、例えば4つの側面のうちの2つは、
平行面であっても良い。4側面はいずれもミラー面を内
側に向けた台形状の平板ミラーで、それらを各辺が一致
するように組み立てられている。前側端面32a−1と
後ろ側端面32a−2を繋ぐ空間は中空である。カレイ
ドスコープに入射した光束の内、前側端面に対し垂直入
射に近いものはカレイドスコープ内部を透過し、前側端
面に対し斜入射したものはカレイドスコープの側面のミ
ラー部で1回から数回反射され、後ろ側端面より出射さ
れる。
【0173】図19に戻り、インテグレータ32からの
光束は凸レンズ(レンズ系)33により、略平行光とさ
れ、反射型の色分解素子としての回折格子3−2’に入
射する。反射型の回折格子3−2’は、白色光WをR
光,G光,B光の各波長帯域に分割する。反射型の回折
格子3- 2’は、略平行光中に配置され、回折格子の分
光特性の入射角依存性に起因する照明の色ムラや輝度ム
ラが発生しないように配慮している。
【0174】回折格子3−2’からのR光,G光,B光
は、図19における紙面垂直方向に互いに異なる角度で
集光レンズ4に入射する。集光レンズ4により、投影光
学系22の絞り28付近に間隔を置いて互いに傾けて配
置されたミラー24,ミラー5およびミラー6の近傍に
光源像を形成するように集光している。図19の断面内
にはG光束があり、ミラー24で反射された後、視野レ
ンズ17により略平行光とされ、反射型の液晶パネル2
5を斜め上側から照明する。
【0175】この時、本実施形態の光学系で重要なこと
は、インテグレータ32の後ろ側端面32−2が凸レン
ズ33、集光レンズ4および視野レンズ17,18,1
9等から成る光学系により、液晶パネル面25,26,
27に結像されることである。インテグレータ32の後
ろ側端面32−2においては、インテグレータ32の内
部を透過または1回から数回反射された光束が重ね合わ
され、光源の色ムラや輝度ムラが一様に近くなってい
る。従って、この面を凸レンズ33、集光レンズ4およ
び視野レンズ17から成る光学系により液晶パネル面と
共役関係とすれば、液晶パネル面で色ムラや輝度ムラが
軽減され、ひいてはスクリーン上での色ムラや輝度ムラ
が軽減される。また、インテグレータ32の後ろ側端面
32−2を、液晶パネルとほぼ相似な矩形とすることに
より、適当な倍率関係で両者を結べば効率の良い照明と
なる。
【0176】液晶パネル25で画像情報により変調され
た光束は、反射型の液晶パネル25で斜め下側に向かっ
て反射され、視野レンズ17により投影光学系22の絞
り28近傍に配置されたミラー20とミラー21の間に
再び光源像を形成するように集光している。
【0177】次にR光束およびB光束について、図11
を用いて説明する。R光束は、ミラー5,ミラー29で
順次反射され、視野レンズ18により略平行光とされ、
反射型の液晶パネル26を照明する。液晶パネル26で
画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パネル
26で照明光入射方向と反対側に向かって反射され、視
野レンズ18により投影光学系22の絞り28近傍に配
置されたミラー20上に再び光源像を形成するようにし
て集光している。
【0178】同様に、B光束は、ミラー6,ミラー30
で順次反射され、視野レンズ19により略平行光とさ
れ、反射型の液晶パネル27を照明する。液晶パネル2
7で画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パ
ネル27で照明光入射方向と反対側に向かって反射さ
れ、視野レンズ19により投影光学系22の絞り28近
傍に配置されたミラー21上に再び光源像を形成するよ
うに集光している。
【0179】そして、G光束は、ミラー20とミラー2
1の間を透過し、R光束とB光束は、各々ミラー20と
ミラー21で反射されて、投影光学系22に導光してい
る。投影光学系22は液晶パネル25,26,27の画
像情報をスクリーン23でフルカラー画像として合成投
影している。
【0180】また、各々の視野レンズ17,18および
19と、反射型の液晶25,26および27とミラー2
0,21の位置関係は実施形態2と同様に配置してい
る。即ち、各々の液晶は、投影光学系22に対して光学
的に同位置に配置されていて、各々の液晶からの光束
は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を通過して
スクリーン23上でフルカラー画像に合成している。
【0181】視野レンズ17,18,19によって結像
されるR光,G光,B光の光源像は、投影光学系22の
絞り28を満たすような大きさとされていて、効率的に
光束が利用されるように配慮されている。そして、投影
光学系22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青
色光束と赤色光束は視野絞りの周縁部を通過するように
色分解光学系と色合成光学系を構成することにより、解
像度の高い投影画像を得ている。
【0182】インテグレータ32の第1端面32−1と
投影光学系22の絞り位置28は第2端面32−2と光
学変調素子との間に設けた光学系(33,4,17,1
8,19)によって共役関係となるようにしている。
【0183】次に本実施形態5の照明光学系のミラー配
置の特徴について図22(A),図22(B),図22
(C)を用いて説明する。図22(A)はR光束の光路
を抜き出して示した図、図22(B)はB光束の光路を
抜き出して示した図、図22(C)はG光束の光路を抜
き出して示した図である。集光レンズ4からの光束は、
Z軸方向から入射し、X軸方向に液晶パネル26、27
が配置され、Z軸方向に液晶パネル25が配置される。
また、投影光学系22の光軸はZ軸方向にある。
【0184】図22(A)において、集光レンズ4から
の光束は、ミラー6で反射されて光路を偏向され、ミラ
ー30に入射する。ミラー30で反射されて再び光路を
偏向され、液晶パネル27に入射する。この時、ミラー
6の法線はYZ平面内にあり、ミラー30の法線はXY
平面内にある。いずれのミラーの法線を含む平面も、液
晶パネル面に平行かもしくは垂直である。これより、イ
ンテグレータ32の後ろ側端面32−2の像は上下左右
の反転こそするが、光軸回りに回転することはない。
【0185】図22(B)において、集光レンズ34か
らの光束は、ミラー5で反射されて光路を偏向され、ミ
ラー29に入射する。ミラー29で反射されて再び光路
を偏向され、液晶パネル27に入射する。この時、ミラ
ー5の法線はYZ平面内にあり、ミラー29の法線はX
Y平面内にある。いずれのミラーの法線を含む平面も、
液晶パネル面に平行かもしくは垂直である。これより、
インテグレータ32の後ろ側端面32−2の像は上下左
右の反転こそするが、光軸回りに回転することはない。
【0186】図22(C)において、集光レンズ34か
らの光束は、ミラー24で反射されて光路を偏向され、
液晶パネル25に入射する。この時、ミラー24の法線
はYZ平面内にある。ミラーの法線を含む平面は、液晶
パネル面に垂直である。これより、インテグレータ32
の後ろ側端面32−2の像は上下の反転こそするが、光
軸回りに回転することはない。
【0187】インテグレータ32の後ろ側端面32−2
の像は矩形であるから、これが回転してしまうと、同じ
く矩形の液晶パネル全体を照明するためには、回転分を
見込んで照明領域を広く取らねばならない。そうすると
照明効率が低下し、スクリーン上の投影画像が暗くなっ
てしまう。従って、本実施形態のような照明光学系のミ
ラー配置とすれば、照明効率が向上しスクリーン上で明
るい投影画像を得ることが出来る。
【0188】また、本実施形態におけるミラーには、実
施形態2と同様な使用波長帯域に最適化された高反射A
l(アルミ)ミラーが用いられ、光利用効率が向上して
いるので、スクリーン上で明るい画像を得られる。
【0189】本実施形態の色分解素子としての回折格子
3−2は、レプリカ技術によって容易に大量の複製が製
造しうるものである。また、回折格子からの光束を各色
の液晶パネルに導くための高反射ミラー24,5,6
は、小径である。さらに、各液晶パネルからの光束を合
成する高反射ミラー20,21も、同じく小径でミラー
である。
【0190】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、実施形態2と同様に、例えば、高分子分散型の液
晶がある。
【0191】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系と色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わせ
においても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを使
用したりせずに、主として高反射ミラーで構成すること
ができる。
【0192】また、本実施形態によれば従来例の様に傾
けた平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来る。
【0193】また、本実施形態のような照明光学系のミ
ラー配置とすれば、照明効率が向上しスクリーン上で明
るい投影画像を得ることが出来るという効果が得られ
る。
【0194】図23〜図26は本発明の実施形態6の概
略図である。本実施形態は図5〜図9の実施形態2に比
べて照明光学系の少なくとも1つのミラーを3次元的に
配置した点が異なっており、その他の構成は同じであ
る。
【0195】図23は要部正面図、図24は図23を矢
印Aの方向から見た図(A視図)、図25は、図23を
矢印Bの方向から見た図(B視図)である。そして、図
26は、色分解光学系と色合成光学系のミラー配置を説
明する鳥瞰図である。光源部1とリフレクタ2から集光
レンズ4までの光学素子は省略されている。色分解素子
には、透過型の回折格子を用いても良いし、反射型の回
折格子を用いても良いし、3枚のダイクロミラーの組み
合わせを用いても良い。図23〜図26において、図5
〜図9と同様の光学素子には同一の符号が記されてい
る。
【0196】図23において、色分解素子からのR光,
G光,B光は、図23における紙面垂直方向に互いに異
なる角度で集光レンズ4(図示しない)に入射する。光
源からの光束は集光レンズ4により、投影光学系22
(後玉の部分のみを図示)の絞り28付近に間隔を置い
て互いに傾けて配置されたミラー24’,ミラー5’お
よびミラー6’の近傍に光源像が形成されるように集光
している。
【0197】本実施形態では、投影光学系22の光軸2
2aに対して60゜の傾きで光束が入射する。図23の
断面内にはG光束があり、ミラー24’で反射された
後、視野レンズ17により略平行光とされ、反射型の液
晶パネル25を斜め上側から照明する。液晶パネル25
で画像情報により変調された光束は、反射型の液晶パネ
ル25で斜め下側に向かって反射され、視野レンズ17
により投影光学系22の絞り28近傍に配置されたミラ
ー20とミラー21の間に再び光源像を形成するように
集光している。
【0198】次に光束RおよびB光束について、図24
と図25を用いて説明する。R光束は、ミラー5’,ミ
ラー29’で順次反射され、視野レンズ18により略平
行光とされ、反射型の液晶パネル26を照明する。液晶
パネル26で画像情報により変調された光束は、反射型
の液晶パネル26で照明光入射方向と反対側に向かって
反射され、視野レンズ18により投影光学系22の絞り
28近傍に配置されたミラー20上に再び光源像を形成
するように集光している。ミラー5’は、3次元的に傾
けられており、その法線を含む平面は液晶パネル26に
対して平行でも垂直でもない。ミラー29’は、法線が
YZ平面内にあるように傾けられている。
【0199】同様に、B光束は、ミラー6’,ミラー3
0’で順次反射され、視野レンズ19により略平行光と
され、反射型の液晶パネル27を照明する。液晶パネル
27で画像情報により変調された光束は、反射型の液晶
パネル27で照明光入射方向と反対側に向かって反射さ
れ、視野レンズ19により投影光学系22の絞り28近
傍に配置されたミラー21上に再び光源像を形成するよ
うに集光している。ミラー6’は、3次元的に傾けられ
ており、その法線を含む平面は液晶パネル27に対して
平行でも垂直でもない。ミラー30’は、法線がYZ平
面内にあるように傾けられている。
【0200】そして、G光束は、ミラー20とミラー2
1の間を透過し、R光束とB光束は、各々ミラー20と
ミラー21で反射されて、投影光学系22によりスクリ
ーン23でフルカラー画像として合成投影している。
【0201】また、各々の視野レンズ17,18および
19と、反射型の液晶25、26および27とミラー2
0,21の位置関係は実施形態2と同様に配置されてい
る。即ち、各々の液晶は、投影光学系22に対して光学
的に同位置に配置されていて、各々の液晶からの光束
は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を通過して
スクリーン23上でフルカラー画像に合成している。
【0202】視野レンズ17,18,19によって結像
されるR光,G光,B光の光源像は、投影光学系22の
絞り28を満たすような大きさとされていて、効率的に
光束が利用されるように配慮している。そして、投影光
学系22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青色
光束と赤色光束は視野絞りの周縁部を通過するように色
分解光学系と色合成光学系を構成することにより、解像
度の高い投影画像を得ている。
【0203】図26は、色分解照明光学系で配置される
ミラー24’,5’,6’,29’,30’および色合
成光学系で配置されるミラー20,21を立体的に示し
たものである。各ミラーの位置関係が理解されよう。ま
た、投影光学系22の後玉の上側半分に配置された遮光
板31は、色分解照明光学系からの迷光が直接投影光学
系22に入射しないようにするためのものである。遮光
板31を設けることにより、迷光のないコントラストの
高い投影画像を得ている。
【0204】本実施形態では照明光学系のミラー配置と
して少なくとも1つのミラーを3次元的に配置している
ことを特徴としている。ミラーの法線を含む平面は液晶
パネルに対して平行でも垂直でもない。このような配置
とすることにより、実施形態5の光学配置と比較して、
図23における投影光学系22の後玉から投影光学系2
2の絞り28までの距離Dを短縮している。
【0205】通常、反射型の液晶と本発明に係る光学系
を組み合わせる場合は、投影光学系の絞り近傍に反射ミ
ラー24’,5’,6’などを配置する必要があるた
め、投影光学系の絞り位置を大きくレンズの後方に出す
とともに、レトロフォーカスタイプの投影光学系としな
ければならない。ミラーの配置スペースから距離Dを大
きくすると、投影光学系のレトロフォーカスの度合いが
強まり、レンズ構成枚数が増加したり、非球面レンズな
どの特殊なレンズを多用しなければならなくなり、投影
光学系が複雑になってくる。
【0206】そこで本実施形態ではミラー配置を適切に
設定して距離Dを小さくして投影光学系の簡素化を図っ
ている。
【0207】また、本実施形態におけるミラーには、実
施形態2と同様な使用波長帯域に最適化された高反射A
l(アルミ)ミラーが用いられ、光利用効率が向上して
いるので、スクリーン上で明るい画像を得られる。ま
た、色分解素子からの光束を各色の液晶パネルに導くた
めの高反射ミラー24’,5’,6’,29’,30’
は、小径である。さらに、各液晶パネルからの光束を合
成する高反射ミラー20,21も、同じく小径なミラー
である。
【0208】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、実施形態2と同様に、例えば、高分子分散型の液
晶がある。
【0209】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系と色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わせ
においても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを使
用したりせずに、主として高反射ミラーで構成すること
ができる。
【0210】また、本実施形態によれば従来例の様に傾
けた平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来る。また、コンパクトなミラー配置により、投
影光学系を簡素化することができる。
【0211】図27は本発明の実施形態7の一部分の要
部概略図である。本実施形態は実施形態6に比べて各色
光の視野レンズと液晶パネルが非直角に配置され、各ミ
ラーが3次元的に配置されている点が異なっており、そ
の他の構成は同じである。本実施形態の正面図は、図2
3と同様である。図27は図23の矢印Bの方向から見
た図に相当する図である。光源部1、リフレクタ2から
集光レンズ4までの光学素子は省略されている。色分解
素子には、透過型の回折格子を用いても良いし、反射型
の回折格子を用いても良いし、3つのダイクロミラーの
組み合わせを用いても良い。図27において、図23と
同様の光学素子には同一の符号が記されている。
【0212】図27において、色分解素子からのR光,
G光,B光は、互いに異なる角度で集光レンズ4(図示
しない)に入射する。集光レンズ4により、投影光学系
22(後玉の部分のみを図示)の絞り28付近に間隔を
置いて互いに傾けて配置されたミラー24”,ミラー
5”およびミラー6”の近傍に光源像を形成するように
集光している。
【0213】本実施形態では、図23と同様に投影光学
系22の光軸22aに対して60゜の傾きで光束が入射
する。G光束は、ミラー24”で反射された後、視野レ
ンズ17により略平行光とされ、反射型の液晶パネル2
5を斜め上側から照明する。液晶パネル25で画像情報
により変調された光束は、反射型の液晶パネル25で斜
め下側に向かって反射され、視野レンズ17により投影
光学系22の絞り28近傍に配置されたミラー20’と
ミラー21’の間に再び光源像を形成するように集光し
ている。
【0214】R光束は、ミラー5”で反射され、視野レ
ンズ17の光軸から60゜角度に設定された光軸を有す
る視野レンズ18に入射する。視野レンズ18により略
平行光とされた光束は、反射型の液晶パネル26を照明
する。液晶パネル26で画像情報により変調された光束
は、反射型の液晶パネル26で照明光入射方向と反対側
に向かって反射され、視野レンズ18により投影光学系
22の絞り28近傍に配置されたミラー20’上に再び
光源像を形成するように集光している。ミラー5”は、
3次元的に傾けられており、その法線を含む平面は液晶
パネル26に対して平行でも垂直でもない。
【0215】同様に、B光束は、ミラー6”で反射さ
れ、視野レンズ17の光軸から60゜角度に設定された
光軸を有する視野レンズ19に入射する。視野レンズ1
9により略平行光とされた光束は、反射型の液晶パネル
27を照明する。液晶パネル27で画像情報により変調
された光束は、反射型の液晶パネル27で照明光入射方
向と反対側に向かって反射され、視野レンズ19により
投影光学系22の絞り28近傍に配置されたミラー2
1’上に再び光源像を形成するように集光している。ミ
ラー6”は、3次元的に傾けられており、その法線を含
む平面は液晶パネル27に対して平行でも垂直でもな
い。
【0216】そして、G光束は、ミラー20’とミラー
21’の間を透過し、R光束とB光束は、各々ミラー2
0’とミラー21’で反射されて、投影光学系22によ
りスクリーン23でフルカラー画像として合成投影して
いる。
【0217】また、各々の視野レンズ17,18および
19と、反射型の液晶25,26および27とミラー2
0’,21’の位置関係は実施形態2と同様に配置され
ている。即ち、各々の液晶は、投影光学系22に対して
光学的に同位置に配置されていて、各々の液晶からの光
束は、投影光学系22の絞り28の異なる部分を通過し
てスクリーン23上でフルカラー画像に合成している。
【0218】視野レンズ17,18,19によって結像
されるR光,G光,B光の光源像は、投影光学系22の
絞り28を満たすような大きさとされていて、効率的に
光束が利用されるように配慮している。そして、投影光
学系22の絞り28の中央部に緑色光束を配置し、青色
光束と赤色光束は絞りの周縁部を通過するように色分解
光学系と色合成光学系を構成することにより、解像度の
高い投影画像を得ている。
【0219】本実施形態では照明光学系のミラー配置と
して、各色の視野レンズと液晶パネルが非直角に配置さ
れ、各液晶パネルに光束を導くミラーが3次元的に配置
されていることを特徴としている。ミラーの法線を含む
平面は液晶パネルに対して平行でも垂直でもない。この
ような配置とすることにより、実施形態5の光学配置と
比較して、投影光学系の後玉から投影光学系22の絞り
28までの距離Dを短縮している。また、各色の視野レ
ンズと液晶パネルを非直角に配置することにより、実施
形態6に比べてミラー枚数を削減することが出来る。
【0220】通常、反射型の液晶と本実施形態の光学系
を組み合わせる場合は、投影光学系22の絞り28の近
傍に反射ミラーを配置する必要があるため、投影光学系
22の絞り位置を大きくレンズの後方に出すとともに、
レトロフォーカスタイプの投影光学系としなければなら
ない。ミラーの配置スペースから距離Dを大きくする
と、投影光学系のレトロフォーカスの度合いが強まり、
レンズ構成枚数が増加したり、非球面レンズなどの特殊
なレンズを多用しなければならなくなり、投影光学系が
複雑になってくる。
【0221】そこで本実施形態ではミラー配置を適切に
設定することにより、ミラー枚数を1枚で済むようにし
て、距離Dを小さくして、簡素化した投影光学系を用い
ている。また、ミラー枚数自体も減るので一層簡素化し
た投影光学系を用いるようにしている。
【0222】また、本実施形態におけるミラーには、実
施形態2と同様な使用波長帯域に最適化された高反射A
l(アルミ)ミラーが用いられ、光利用効率が向上して
いるので、スクリーン上で明るい画像を得られる。ま
た、色分解素子からの光束を各色の液晶パネルに導くた
めの高反射ミラー24”,5”,6”は、小径である。
さらに、各液晶パネルからの光束を合成する高反射ミラ
ー20’,21’も、同じく小径なミラーである。
【0223】また、本実施形態に好適な液晶パネルとし
ては、実施形態2と同様に、例えば、高分子分散型の液
晶がある。
【0224】以上説明したように、本実施形態の色分解
光学系と色合成光学系は、反射型の液晶との組み合わせ
においても、製作が難しいクロスダイクロプリズムを使
用したりせずに、主として高反射ミラーで構成すること
ができる。また、本実施形態によれば従来例の様に傾け
た平板ダイクロミラーを光束が透過することもないの
で、非点収差が発生せず、解像度の良好な画像を得るこ
とが出来る。また、コンパクトなミラー配置により、投
影光学系を簡素化することかできる。また、ミラー枚数
自体も減るので一層簡素化される。
【0225】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、色分解光
学系及び色合成光学系の各要素を適切に設定することに
よって製作が容易でしかも高性能な色分解及び色合成が
行なえ、液晶等の光学変調素子に基づく画像情報を所定
面上にフルカラー画像として非点収差がなく高い光学性
能で投影することができる、例えばコンピュータのモニ
タ等の高解像度のカラー液晶プロジェクターに好適な投
影装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】図1の色分解手段の説明図
【図3】図1の色分解手段の他の実施形態の説明図
【図4】図1の色分解手段の他の実施形態の説明図
【図5】本発明の実施形態2の要部正面図
【図6】図5のA視図
【図7】図5のB視図
【図8】図5のB視図の一部分の説明図
【図9】本発明の実施形態2の一部分の斜視図
【図10】本発明の実施形態3の要部正面図
【図11】図10のA視図
【図12】図10の色分解手段の説明図
【図13】図10の色分解手段の説明図
【図14】本発明の実施形態4の要部正面図
【図15】図14のA視図
【図16】図14の色分解手段の説明図
【図17】図14の色分解手段の説明図
【図18】図14の色分解手段の説明図
【図19】本発明の実施形態5の要部正面図
【図20】図19の一部分の説明図
【図21】図19の一部分の説明図
【図22】図19の一部分の説明図
【図23】本発明の実施形態6の一部分の要部正面図
【図24】図23のA視図
【図25】図23のB視図
【図26】本発明の実施形態6の一部分の斜視図
【図27】本発明の実施形態7の一部分の要部斜視図
【図28】従来の投影装置の要部概略図
【図29】従来の投影装置の要部概略図
【図30】従来の投影装置の要部概略図
【図31】従来の投影装置の要部概略図
【図32】従来のカラー画像投影装置
【符号の説明】
1 光源手段 2 リフレクター 3,3−1,3−2 色分解手段 4 レンズ手段(集光レンズ) 5,6,24,29,30 第1の偏向手段(ミラ
ー) 7,8,9,33 レンズ系 10,11,12,13 ミラー 14,15,16,25,26,27 画像情報(液
晶パネル) 17,18,19 レンズ 20,21 第2の偏向手段 22 投影光学系 23 スクリーン 22 絞り 32 インテグレータ 34 集光手段

Claims (43)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を色分解手段によっ
    て複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレ
    ンズ手段で集光し、該集光した位置近傍に第1の偏向手
    段を設けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該
    各光学変調素子に基づく画像情報を投影光学系で所定面
    上に投影していることを特徴とする投影装置。
  2. 【請求項2】 光源手段からの光束を色分解手段によっ
    て複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレ
    ンズ手段で集光し、該集光した位置近傍に第1の偏向手
    段を設けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該
    各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影光
    学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情報を投影
    光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、該第2の
    偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、該絞り開口を複
    数の領域に分割するように配置していることを特徴とす
    る投影装置。
  3. 【請求項3】 光源手段からの光束を色分解手段によっ
    て複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレ
    ンズ手段で集光し、該集光した位置近傍に第1の偏向手
    段を設けて各色光毎に設けた反射型の光学変調素子に導
    光し、該各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段
    で投影光学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情
    報を投影光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、
    該第1の偏向手段と該第2の偏向手段は該投影光学系の
    絞り近傍に該絞り開口を複数の領域に分割するように配
    置していることを特徴とする投影装置。
  4. 【請求項4】 光源手段からの光束を色分解手段によっ
    て複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレ
    ンズ手段で集光し、集光した位置近傍にミラー手段を設
    けて各色光毎に設けた反射型の光学変調素子に導光し、
    該各光学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影
    光学系に導光し、各光学変調素子に基づく画像情報を投
    影光学系で所定面上に重ね合わせて投影する際、該ミラ
    ー手段と該第2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍
    に、該絞り開口を複数の領域に分割するように配置して
    おり、該ミラー手段を構成する少なくとも1つのミラー
    は該ミラー法線の含まれる平面が該光学変調素子に対し
    て平行及び垂直な面内から外れた領域に位置するように
    配置していることを特徴とする投影装置。
  5. 【請求項5】 光源手段からの光束を色分解手段によっ
    て複数の色光に色分解し、該色分解した複数の色光をレ
    ンズ手段で集光し、集光した位置近傍にミラー手段を設
    けて各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該各光学
    変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影光学系に
    導光し、各光学変調素子に基づく画像情報を投影光学系
    で所定面上に重ね合わせて投影する際、該ミラー手段と
    該第2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、該絞り
    開口を複数の領域に分割するように配置しており、該ミ
    ラー手段を構成する複数のミラーは該ミラー法線の含ま
    れる平面が該光学変調素子に対して平行及び垂直な面内
    に位置するように配置していることを特徴とする投影装
    置。
  6. 【請求項6】 前記色分解手段は透過型の回折格子であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載
    の投影装置。
  7. 【請求項7】 前記色分解手段は反射型の回折格子であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載
    の投影装置。
  8. 【請求項8】 前記色分解手段は互いに傾けて配置した
    複数のダイクロミラーであることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか1項記載の投影装置。
  9. 【請求項9】 前記色分解手段は平行光束中に配置され
    ていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項
    記載の投影装置。
  10. 【請求項10】 前記色分解手段は緑色光束を中心とし
    て、その周縁に赤色光束と青色光束が位置するように分
    解していることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    1項記載の投影装置。
  11. 【請求項11】 前記反射型の回折格子はコニカルディ
    フラクションの条件で使用されていることを特徴とする
    請求項7の投影装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のダイクロミラーは、光束偏
    向平面内に光束分離方向がないことを特徴とする請求項
    8の投影装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のダイクロミラーは、光束が
    最後に入射するのが緑色光束を反射するダイクロミラー
    であることを特徴とする請求項8の投影装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の偏向手段は前記色分解手段
    で色分解され異なった角度で射出する3つの色光のうち
    両側の2つの色光を反射させるミラー又はプリズムを有
    していることを特徴とする請求項1,2又は3の投射装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1の偏向手段は、光束を反射さ
    せる複数のミラーを有していることを特徴とする請求項
    1,2又は3の投影装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の偏向手段は、光束を屈折さ
    せる複数のプリズムを有していることを特徴とする請求
    項1,2又は3の投影装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の偏向手段は、光束を反射さ
    せる複数のミラーを有していることを特徴とする請求項
    2,3,4又は5の投影装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の偏向手段は、光束を屈折さ
    せる複数のプリズムを有していることを特徴とする請求
    項2,3,4又は5の投影装置。
  19. 【請求項19】 前記各色光の光路中には平行光束を各
    光学変調素子に導光する為のレンズ系が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の投
    影装置。
  20. 【請求項20】 前記各光学変調素子のうち少なくとも
    1つの光学変調素子は斜方向から光束が導光されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の投
    影装置。
  21. 【請求項21】 前記反射型の光学変調素子は長方形状
    をしており、このうち少なくとも1つの光学変調素子は
    長辺方向と短辺方向の双方に対して斜方向から光束が導
    光されていることを特徴とする請求項3,4又は5の投
    影装置。
  22. 【請求項22】 前記ミラー手段は反射する波長帯域に
    応じて最適化された高反射ミラーを有していることを特
    徴とする請求項4又は5の投影装置。
  23. 【請求項23】 前記複数のミラーは、反射する波長帯
    域に応じて最適化された高反射ミラーであることを特徴
    とする請求項15又は17の投影装置。
  24. 【請求項24】 前記第2の偏向手段は、互いに間隔を
    おいて傾けて配置された複数のミラーを有していること
    を特徴とする請求項2,3,4又は5の投影装置。
  25. 【請求項25】 前記第2の偏向手段は、互いに間隔を
    おいて傾けて配置された複数のミラーを有し、前記複数
    の色光のうち少なくとも1つの光束が互いに間隔をおい
    て配置されたミラーの間を通過して前記投影光学系に入
    射することを特徴とする請求項2,3,4又は5の投影
    装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の偏向手段は、互いに間隔を
    おいて傾けて配置された複数のミラーを有し、前記複数
    の色光のうち少なくとも1つの光束が互いに間隔をおい
    て傾けて配置された複数のミラーのうちの1つにより反
    射され、前記投影光学系に入射することを特徴とする請
    求項2,3,4又は5の投影装置。
  27. 【請求項27】 前記第2の偏向手段は、互いに間隔を
    おいて傾けて配置された2枚のミラーを有し、該2つの
    ミラーのなす角度が90°以外で配置されていることを
    特徴とする請求項2,3,4又は5の投影装置。
  28. 【請求項28】 前記各光学変調素子からの光路中には
    各光学変調素子からの光束を前記投影光学系の絞り位置
    近傍に集光するレンズが設けられていることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか1項記載の投影装置。
  29. 【請求項29】 光源手段からの光束を集光手段で集光
    し、インテグレータの第1端面に入射させ、該第1端面
    から入射した光束を該インテグレータの第2端面から射
    出させ、該第2端面から射出した光束を色分解手段で複
    数の色光に分割し、該分解した複数の色光をレンズ手段
    で集光し、該集光した位置近傍に設けたミラー手段を利
    用して各色光毎に設けた光学変調素子に導光し、該各光
    学変調素子に基づく光束を第2の偏向手段で投影光学系
    に導光し、各光学変調素子に基づく画像情報を投影光学
    系で所定面上に重ね合わせて投影する際、該ミラー手段
    と該第2の偏向手段は該投影光学系の絞り近傍に、該絞
    り開口を複数の領域に分割するように配置しており、該
    インテグレータは第1端面から第2端面を結ぶ反射面よ
    り構成されており、該第2端面と該各光学変調素子との
    間の光路中に設けた光学系によって該第1端面と該投影
    光学系の絞りとを共役関係とし、該第2端面と該光学変
    調素子とを共役関係としていることを特徴とする投影装
    置。
  30. 【請求項30】 前記各光学変調素子からの光束を各光
    学変調素子毎に設けたレンズで前記投影光学系の絞り位
    置近傍に集光させていることを特徴とする請求項29の
    投影装置。
  31. 【請求項31】 前記インテグレータは6面体のガラス
    ブロックより成り、該インテグレータの第1端面からの
    入射光の一部を全反射して第2端面に導光していること
    を特徴とする請求項30の投影装置。
  32. 【請求項32】 前記インテグレータは4枚以上の台形
    又は矩形の平板ミラーを有するカレイドスコープより成
    り、該インテグレータの第1端面からの入射光の一部を
    該平板ミラーで反射させて第2端面に導光していること
    を特徴とする請求項29又は30の投影装置。
  33. 【請求項33】 前記光学変調素子は高分子分散型の液
    晶を用いて形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2の投影装置。
  34. 【請求項34】 前記光学変調素子は高分子分散型で反
    射型の液晶を用いて形成されていることを特徴とする請
    求項3,4又は5の投影装置。
  35. 【請求項35】 前記ミラー手段は、前記色分解手段を
    構成する回折格子の回折光束のピーク波長による回折角
    の違いを補正し、各々の光学変調素子に対して等しい傾
    きで光束を導光していることを特徴とする請求項4又は
    5の投影装置。
  36. 【請求項36】 前記投影光学系の絞りが該投影光学系
    と前記光学変調素子との間にあることを特徴とする請求
    項2,3,4又は5の投影装置。
  37. 【請求項37】 前記第1の偏向手段と前記第2の偏向
    手段は前記投影光学系の絞り開口を2つの領域に分割
    し、一方の領域と他方の領域に分離して設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3の投影装置。
  38. 【請求項38】 前記第1の偏向手段と前記第2の偏向
    手段は前記投影光学系の絞り開口を該投影光学系の光軸
    を含む2つの領域に分割し、一方の領域と他方の領域に
    分離して設けられていることを特徴とする請求項2,
    3,4,5又は29の投影装置。
  39. 【請求項39】 前記ミラー手段と前記第2の偏向手段
    は前記投影光学系の絞り開口を2つの領域に分割し、一
    方の領域と他方の領域に分離して設けられていることを
    特徴とする請求項4,5又は29の投影装置。
  40. 【請求項40】 前記ミラー手段と前記第2の偏向手段
    は前記投影光学系の絞り開口を該投影光学系の光軸を含
    む2つの領域に分割し、一方の領域と他方の領域に分離
    して設けられていることを特徴とする請求項4,5又は
    29の投影装置。
  41. 【請求項41】 光源手段からの光束を色分解手段によ
    ってR光束,G光束、そしてB光束の色光に色分解し、
    該色分解した各色光をレンズ手段で集光し、該集光した
    位置近傍に第1の偏向手段を設けて各色光毎に設けた光
    学変調素子に導光し、該各光学変調素子に基づく画像情
    報を第2の偏向手段で投影光学系に導き、該画像情報を
    該投影光学系で所定面上に重ねて投影をする際、該色分
    解手段は、G光束を中心としてその両側にR光束と、B
    光束を分離するように配置され、該第2の偏向手段は、
    該投影光学系の絞り近傍に、該絞り開口を3つの領域に
    分割するように配置され、該分割された3つの領域の中
    央部をG光束が通過し、周縁部をR光束とB光束が通過
    するようにしたことを特徴とする投影装置。
  42. 【請求項42】 入射光束を複数の色光に色分解して射
    出させる互いに傾けて配置した複数のダイクロミラーを
    有する色分解光学系であって、該複数のダイクロミラー
    は、光束偏向平面内に光束分離方向がないように配置し
    ていることを特徴とする色分解光学系。
  43. 【請求項43】 入射光束を複数の色光に色分解して射
    出させる互いに傾けて配置した複数のダイクロミラーを
    有する色分解光学系であって、該複数のダイクロミラー
    は、光束偏向平面内に光束分離方向がないように配置さ
    れ、光束が最後に入射するのが緑色光束を反射するダイ
    クロミラーであることを特徴とする色分解光学系。
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