JP3334766B2 - 焼付機 - Google Patents

焼付機

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JP3334766B2
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誠二 松田
信義 古川
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株式会社ウシオユーテック
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼付機に関する。より詳
細には、PS版などの感光材料と原板フィルムとを密着
させて露光し、原板フィルムの内容を感光材料に焼き付
ける作業に用いられる焼付機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、焼付機の機台上に設けられた
焼付台に感光材料と原板フィルムとを重ね合わせて載置
し、その上をガラス板を有する枠体で覆い、焼付台とガ
ラス板で形成された空間を真空源に連通させて吸引し、
上記原板と感光材料を密着させ、この状態で焼付台の上
方に設けられた光源を点灯して露光させる焼付機は知ら
れている(例えば、実開昭64−23043号公報など
参照)。
【0003】従来のこの種の焼付機の概要を図4をもっ
て説明する。図4は従来の焼付機の概略斜視図である。
図4に示されるように、焼付機は主として箱状の機台1
と、ガラス板2を有する枠体3と、露光用の光源4から
なる。機台1の上面には柔軟性を有するゴムシート5が
展張されて焼付台6が形成され、焼付台6には真空手段
(図示せず)に通じる減圧孔7が設けられている。ま
た、焼付台6の周縁にはゴムパッキン8が固着されてい
る。枠体3にはガラス板2が保持されているとともに、
枠体3の後縁部は蝶番9で機台1に蝶着されており、枠
体3はガラス板2を保持した状態で開閉可能に形成され
ている。また、枠体3と機台1の間には、枠体3の重量
を支え、その開閉を容易にするために、オイル、エア
ー、スプリング等の緩衝材を用いたダンピング機構10
が設けられている。機台1の後縁部の略中央には、L字
形をした支柱11の一端が固定され、支柱11の他端に
は露光用の光源4が保持されている。
【0004】図4に示される焼付機を用いる焼付操作の
手順は、まず枠体3の前縁部に設けられている取っ手1
2を持ち上げることにより枠体3を開き、焼付部6の上
にPS版などの感光材料及び原板フィルムをこの順に重
ね合わせて載置した後、枠体3を閉じてガラス板2で焼
付台6を覆う。次いで、枠体3の両側面に設けられてい
るロックレバー13と機台1の両側面に設けられている
ロッド14を係合させて枠体3を固定した後、減圧孔7
を介して真空吸引することにより、ゴムシート5、感光
材料、原板フィルム及びガラス板2を密着させ、この状
態で光源4を点灯することにより、原板の内容を感光材
料に焼き付ける。露光後、真空状態を解き、ロックレバ
ー13とロッド14の係合を解除すると、ダンピング機
構10の作用により枠体3が若干浮き上がる。その後、
枠体3を開き、原板フィルム及び焼き付けられた感光材
料を取り出すことにより、焼付操作が終了する。なお、
この際、原板フィルムだけを取り除き、異なる原板フィ
ルムを感光材料の上に重ね合わせ、再度、焼付を行うこ
ともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような焼付機に
おいて、枠体3を閉状態で固定する閉止機構(上記焼付
機においては、ロックレバー13とロッド14)は操作
の簡便化を図る上で不可欠な部材である。即ち、枠体3
はかなりの重量があるので、枠体3の開閉操作を容易に
するためダンピング機構10が設けられているが、この
ダンピング機構10により枠体3には上方へ押し上げら
れる力が働くので、感光材料と原板フィルムを載置した
焼付台6を枠体3で覆い、真空引き操作を行う際に、枠
体3の閉止機構がないと、焼付部が真空になるまでの間
(約4〜5秒程度)、枠体3を押さえ付けておかねばな
らず、閉止機構があればこの押さえ付けは不要となる。
しかし、従来の焼付機で用いられている閉止機構におい
ては、枠体3を閉止する際には、枠体3を片手で押さえ
ながらロックレバー13とロッド14の係合を行わねば
ならず、また焼付終了後にはロックレバー13とロッド
14の係合を解除しなければならないため、操作が煩雑
である。さらに、ロックレバー13とロッド14が枠体
3及び機台1の側面(又は前面)に突出して設けられて
いるため、作業者の衣服が引っかかることがあり、安全
性に欠け、また見た目も悪い。本発明は上記従来技術の
欠点を解消するためになされたもので、本発明の目的
は、閉止操作が容易であり、且つデザイン的にも優れた
閉止機構を有する焼付機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、機台上に設けられ、感光材料と
原板フィルムとを重ね合わせて載置する焼付台と、上記
焼付台の上面を覆うガラス板を有し、開閉自在に蝶着さ
れた枠体と、当該枠体を前記焼付台に固定する閉止機構
とを有する焼付機において、前記閉止機構は、前記枠体
に取り付けられた吸着部材と、当該吸着部材に対向して
機台に形成された吸引孔と、当該吸引孔に連通した吸引
ポンプとを有してなり、前記枠体が閉められた状態で前
記吸引ポンプを作動させ、吸引孔より前記吸着部材を吸
引し機台に枠体を固定する機構を有する焼付機である。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面に基づいて、本
発明をより詳細に説明する。図1は本発明の焼付機の一
実施例を示す概略斜視図であり、図2は枠体の閉止及び
吸引機構の概要を示す概略断面図、図3は閉止機構の概
要を示す拡大概略断面図である。図に示されるように、
本実施例の焼付機は、基本的に従来の焼付機と略同様な
構成をなしており、閉止操作以外の焼付操作などは従来
の焼付機と実質的に同様に行われる。なお、図4に示さ
れる従来例の部材と同じ部材には同一の符号を付した。
本発明の焼付機と従来の焼付機において、構成的に異な
る点は枠体3の閉止機構にあり、ロックレバー13とロ
ッド14からなる従来の閉止機構に代えて、枠体3に取
り付けられた吸着部材15と、当該吸着部材15に対向
して機台1上に形成された吸引孔16と、当該吸引孔1
6に連通した吸引ポンプ17とで構成される閉止機構が
用いられている。
【0008】より詳細には、図に示されるように、枠体
3の側板の下面前端部付近に、吸盤状をなし、ゴム等の
柔軟性を有する材料からなる吸着部材15が左右に設け
られている。また、機台1の前端部の左右には、枠体3
を閉止したときに、吸着部材15と対向する位置に吸引
孔16が設けられている。吸引孔16は、機台1内部に
設けられた吸引ポンプ17にライン18を介して連通し
ており、ライン18には吸引孔16と吸引ポンプ17と
の間にライン18の開閉を行う電磁弁19が設けられて
いる。ライン18には、吸引ポンプ17の近傍でライン
20が接続しており、ライン20を介して吸引ポンプ1
7と機台に設けられている減圧孔7が連通している。ま
た、ライン20にはライン20の開閉を行う電磁弁21
が設けられていると共に、ライン18及び20の真空系
を開放するための電磁弁22が設けられている。さら
に、機台1上には、吸引孔16の近傍に、枠体3の閉状
態を感知するための感知手段としてのリミットスイッチ
23の感知部24が突出して設けられており、感知部2
4と枠体3が当接するとリミットスイッチ23はオンに
なる。リミットスイッチ23は真空ポンプ17と連動し
ており、リミットスイッチ23がオンになると吸引ポン
プ17の作動が開始するように設定されている。
【0009】かかる構成からなる閉止機構の作動を含
め、本発明の焼付機の焼付操作の手順を説明する。ま
ず、機台1の前面に設けられている操作パネル25によ
り、吸引ポンプ17の作動時間、電磁弁19、21及び
22の作動タイミング、光源4の点燈タイミング及び点
燈時間を設定する。これらの制御は、タイマー制御など
の慣用の方法で行うことができる。次いで、枠体3が開
いた状態で、焼付台6上に感光材料及び原板フィルムを
この順に重ねて載置した後、枠体3を閉じてガラス板2
で焼付台6を覆う。この際、電磁弁19は開の状態、電
磁弁21及び22は閉の状態になっており、枠体3が閉
じると、枠体3の閉状態をリミットスイチ23が感知
し、吸引ポンプ17が作動し、ライン18を介して吸引
孔16により吸着部材15が引かれてロックされ、枠体
3が機台1に固定される。
【0010】枠体3が固定されると、電磁弁19が閉に
なると共に電磁弁21が開となり、ライン20及び減圧
孔7を介して焼付台6が真空に引かれ、感光材料、原板
フィルム及びガラス板2が密着した状態となり、この状
態で光源4が点燈し、原板フィルムの内容が感光材料に
焼き付けられる。焼付が終了すると、吸引ポンプ17が
停止し、電磁弁19及び22が開となり、ライン18及
び20の真空系がブレイクされ、焼付台6及び吸着部材
15の吸着が解除される。その結果、枠体3のロックも
解除され、枠体3はダンピング機構10の作用により若
干上に押し上げられる。次いで、枠体3を開き、原板フ
ィルム及び感光材料を取り出すことにより、焼付操作は
終了する。
【0011】本発明の焼付機は上記の例に限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することができる。例え
ば、電磁弁19は用いなくともよく、この場合には吸引
ポンプ17の作動開始から電磁弁22の開放まで吸着部
材15は吸引された状態になる。また、吸着部材15及
びそれに対向する吸引孔16は焼付操作の障害にならな
い部位であれば何れの個所に設けてもよく、また上記の
例では吸着部材15及び吸引孔16は、枠体3及び機台
1の左右に一つずつ設けられているが、夫々を複数個に
してもよい。この場合、複数設けられた吸引孔16には
ライン18を分岐して接続すればよい。さらに、枠体3
の閉状態を感知する感知手段としては、センサー(例え
ば、磁気センサーなど)を用いてもよく、また誤作動を
防止するため、複数の感知手段を用い、それらの全てが
枠体3の閉状態を感知したときに吸引ポンプ17が作動
するようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、作業者は枠体3を閉め
るだけで枠体3の固定を行うことができ、また焼付終了
後の枠体3の固定の解除も自動的に行われ、従来の閉止
機構のようにレバー操作を必要とすることがないので、
操作性の著しい向上を図ることができる。特に、レバー
操作を必要としないので、枠体3の開閉を含めた自動化
が可能になる。また、閉止機構は構成が簡単であり、保
守の面からも部品の交換(主として、吸着部材15の交
換)が容易である。さらに、機台1の側面又は前面に突
出物がなくなるので、安全性が高いと共にデザイン的に
も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる焼付機の概要を示す
概略斜視図である。
【図2】枠体の閉止及び吸引機構の概要を示す概略断面
図である。
【図3】枠体の閉止機構の概要を示す拡大概略断面図で
ある。
【図4】従来の焼付機の概要を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 機台 2 ガラス板 3 枠体 4 光源 5 ゴムシート 6 焼付台 8 パッキン 10 ダンピング機構 11 支柱 12 取っ手 13 ロックレバー 14 ロッド 15 吸着部材 16 吸引孔 17 吸引ポンプ 18,20 ライン 19,21,22 電磁弁 23 リミットスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−23043(JP,U) 実開 昭54−100733(JP,U) 実開 昭63−90220(JP,U) 実公 昭37−14773(JP,Y1) 実公 昭48−44244(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/02 - 27/30 G03F 7/20 - 7/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台上に設けられ、感光材料と原板
    フィルムとを重ね合わせて載置する焼付台と、上記焼付
    台の上面を覆うガラス板を有し、開閉自在に蝶着された
    枠体と、当該枠体を前記焼付台に固定する閉止機構とを
    有する焼付機において、 前記閉止機構は、前記枠体に取り付けられた吸着部材
    と、当該吸着部材に対向して機台に形成された吸引孔
    と、当該吸引孔に連通した吸引ポンプとを有してなり、
    前記枠体が閉められた状態で前記吸引ポンプを作動さ
    せ、吸引孔より前記吸着部材を吸引し機台に枠体を固定
    してなることを特徴とする焼付機。
  2. 【請求項2】 吸引ポンプの作動が、枠体の閉状態
    を感知するスイッチ又はセンサー信号に連動している請
    求項1記載の焼付機。
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