JP3334604B2 - 共振型スイッチング電源 - Google Patents
共振型スイッチング電源Info
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Description
路に係わり、特に電流共振型スイッチング電源において
電力損失を軽減する際に有用なスイッチング電源に関す
るものである。
されているスイッチング電源回路の原理図を示したもの
で、Q1、Q2は直列接続されているMOSFETから
なるスイッチング素子、Tは1次側のスイッチング電力
を2次側に転送する絶縁トランスである。ICは前記ス
イッチング素子Q1,Q2を交互に開閉するための電源
コントロール回路を示し、通常は図示されていない電圧
検出手段によって出力電圧V0と基準電圧を比較しなが
ら、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数
を可変できるように構成し、出力電圧V0を定電圧化す
ることができるように制御するものである。
トランスTの1次巻線L1と共振コンデンサC1に供給
されている。そして、スイッチング素子Q1、Q2が交
互に開閉すると、絶縁トランスTのリーケージインダク
タンスと共振する共振コンデンサC1を充放電する電流
によって、トランスの1次巻線L1がドライブされる。
そして、この共振電流によってスイッチング素子に流れ
る電流が零となるタイミングでスイッチング素子の切り
換えが行われるようにすることにより、スイッチング素
子の損失電力を少なくすることができる。なお、絶縁ト
ランスTの2次巻線L2に全波整流のダイオードD1、
D2と、平滑コンデンサC0が接続され、直流出力電圧
V0が得られる。
スイッチング電源回路は、スイッチング素子Q1、Q2
による開閉によって 電圧v1と共振電流、及び負荷に
供給される電流成分が1次巻線L1に流れ、スイッチン
グ素子Q1のターンオン時には、トランジスタに流れる
電流はマイナス方向から共振条件により決まる傾きで流
れはじめ、ほぼ零クロスのスイッチングを実現するが、
流れる電流Iには、電力伝送分の電流I1に対して共振
回路分の共振電流I R が重畳されているので、そのピー
ク電流値が増加する。このため、スイッチング素子Q
1、Q2で切り換える際の飽和電圧と電流の積による電
力損失が増加するという問題があった。
電源は、共振電流を形成するために絶縁トランスTのリ
ーケージインダクタンスを利用し、このリーケージイン
ダクタンスと共振コンデンサC1によって共振周波数が
設定されようにしているので、絶縁トランスTの設計が
難しいという問題が生じると共に、絶縁トランスTにわ
ざわざリーケージ磁束が生じるように、例えば1次巻線
L1と2次巻線L2を粗結合となるように設計するた
め、電力の変換効率が低下し、漏洩磁界の発生が問題と
なる。
ング電源ははかかる問題点を解消するために電源電圧を
所定のスイッチング周波数でスイッチング素子により断
続するスイッチング動作を行うと共に、該スイッチング
動作によって生じる交番電力をトランスを介して出力す
るようなスイッチング電源回路において、前記トランス
の出力巻線に共振コイルと共振コンデンサを直列接続し
て、スイッチング電源の共振素子とすると共に、前記共
振コイルの両端に発生する電圧を整流素子によって整流
し直流電圧を得るようにしたものである。
ッジタイプのスイッチング回路によって構成すると共
に、上記出力側の巻線を中点を零電圧とする両波整流タ
イプの巻線によって構成し、両波整流回路のそれぞれの
回路に共振素子を配置する。そして、この共振素子のコ
イルの両端に発生する電圧を同期型の整流素子によって
整流し直流出力を得るように形成する。
加してスイッチング電源の共振周波数を定めるようにし
たので、スイッチング素子によって直接共振電流を断続
することがなくなり、その分スイッチング素子の損失を
低減することができる。また、絶縁トランスの場合は1
次巻線と2次巻線を密結合とすることができるので、伝
送する電力の変換効率を従来の電流共振型スイッチング
電源に比較して向上させることができる。
フブリッジタイプの電流共振型スイッチング電源回路で
あって、前記した図5に示すように、Eは供給電源、Q
1、Q2はハーフブリッジ接続のスイッチング回路を形
成するスイッチング素子であり、MOSトランジスタに
よって構成されている。そして、その出力は絶縁トラン
スTの1次巻線L1を介してハーフブリッジ構成とする
ための二つの転流用のコンデンサC1、C2の中点に接
続されている。
次巻線L2に誘起される誘起電圧はコンデンサC3、
(C4)及び共振コイルL3(L4)からなる共振回路
に供給され、共振コイルL3(L4)の両端の電圧がダ
イオードD1、D2を介して平滑コンデンサC0を充電
するように全波整流回路を構成している。このように、
本発明の実施例では絶縁トランスTの2次巻線L2に対
して共振用コンデンサC3、(C4)と共振用コイルL
3(L4)を設けて、この共振コンデンサC3と共振コ
イルL3、および、共振コンデンサC4と共振コイルL
4によってスイッチング電源の共振条件が得られるよう
な共振回路を付加するようにしている。
振コンデンサC3、共振コイルL3に流れる共振電流i
r1と、共振コンデンサC4と共振コイルL4に流れる
共振電流ir2の波形図を示したものである。また、i
dはダイオードで整流される負荷電流を示し、この負荷
電流の一部が平滑コンデンサにチャージされる。このよ
うなトランス結合回路は図3に示すように等価的には絶
縁トランスTを介して1次側のスイッチング回路に巻線
比N1/N2=aを介して接続されたものになる。この
場合、R1と(1ーk)L1は1次巻線の抵抗成分と、
リーケージインダクタンス分を示し、Kは1次巻線と2
次巻線の結合係数を示している。密結合によってK=1
と見なせるときは、共振素子C3、L3(C4、C4)
のインピーダンス(Zc、ZL)は巻線比をaとすると
き、良く知られているようにa2倍されたものになる。
ンスによって設定された共振周波数が、スイッチング素
子Q1、Q2を開閉したときに共振電流としてスイッチ
ング電源の1次側のスイッチングのタイミングを制御
し、スイッチング素子のターンオン時に零電流のスイッ
チング条件を作る。なお、ICはスイッチング素子Q
1、Q2をドライブするための制御用IC回路であり、
このIC回路は通常は出力電圧V0を電圧検出回路Dに
よって検出し、出力電圧が一定の電圧に維持するように
スイッチング周波数を制御すると共に、スイッチング電
源の異常な温度上昇等を検知してスイッチング動作を停
止させる保護機能を持つことができるようにしている。
説明する。例えばMOSトランジスタQ1がオン、MO
SトランジスタQ2がオフとなるように駆動されると、
電圧V1が電源EからMOSトランジスタQ1、トラン
スの1次巻線L1を介して転流コンデンサC1に電流が
流れ、転流コンデンサC1が充電されると同時にトラン
スの1次巻線L1の負荷に供給される電流成分と励磁電
流が流れる。次に、共振周期に対応してMOSトランジ
スタQ1がオフ、MOSトランジスタQ2がオンとなる
ように駆動することにより、電圧V1がトランジスタの
飽和電圧となり、転流コンデンサC2、トランスの1次
巻線L1を介して逆方向の電流が絶縁トランスTの1次
巻線L1に供給され、2次巻線L2に交番電圧が誘起さ
れる。
セントであれば転流コンデンサC1、C2には電源電圧
の1/2が定常状態でそれぞれ充電される。ところで、
この絶縁トランスTに印加された交番電圧は、2次巻線
L2にも誘起されるが、2次巻線には共振コンデンサC
3(C4)と共振コイルL3(L4)によって直列共振
を起こすように形成されているため、2次巻線に流れる
電流の一方は共振電流ir1として共振コイルL3に流
れ、また、整流電流idがダイオードDを介して平滑コ
ンデンサC0を充電すると共に負荷に流れる。
た絶縁トランスTの1次、2次間の等価的な回路から、
共振素子のインピーダンスωL+1/ωCの共振インピ
ーダンスを巻線比a2倍したものが1次側回路に挿入さ
れていることと等価になり、従来の電流共振型回路と同
様にスイッチング周期を適宜定めることによってほぼ零
電流の制御を実現させることができる。しかしながら、
本発明の場合はこの共振電流成分がスイッチング素子に
よって直接断続されることがないため、スイッチング素
子のロスを少なくすることができる。
ケージインダクタンスを使用していないので、絶縁トラ
ンスの1次巻線と2次巻線の結合をできるだけ密結合と
なるように巻線を施すことができ、絶縁トランスの設計
を容易にすると共に、特に2次巻線に対する電力の伝送
効率を高くすることができる。図1に示されているよう
に、本発明の場合は、共振コイルL3(L4)の両端よ
り出力電圧を得るようにしているが、この電圧はトラン
スの2次巻線の電圧と同じ位相で、出力電流Idが流れ
ることになり、効率的に電力を伝送することができる。
4)には共振電流と整流電流が流れるがL3(L4)に
は共振電流のみしか流れない。この共振電流はトランス
の巻線比に依存しているので比較的小さく押さえること
ができ、共振回路で失われる電力損失は小さい。ちなみ
に、図1の回路においてC3(C4)とL3(L4)の
位置を置き換えても共振電流が得られるが、この場合は
整流出力は一旦コンデンサC3に蓄えられて出力される
ので、2次電圧V2と出力電流idの位相がずれ、ま
た、共振電流のピーク値が増大する。従って、共振コイ
ルL3(L4)の両端から出力電圧を得ることは共振電
流を小さくすると共に、効率を改善を図る上で効果的に
なる。
振素子を配しているので、これらの素子の低耐圧化を実
現することができ、先に述べたように絶縁トランスを密
結合によって設計できるため、トランスの伝送効率が高
くなり漏洩磁束が少ないため実際に機器への取り付けも
容易になると利点がある。
ある。この図では出力巻線側に整流素子としてダイオー
ドに代えてMOSトランジスタQ3、Q4が設けられて
いる。そしてこのMOSトランジスタQ3、Q4を出力
電圧と同期して開閉するために2次巻線L2の両端を巻
き上げて駆動巻線L2a、L2bを形成し、この巻線の
出力をMOSトランジスタQ3、Q4のゲートに印加す
ることにより同期整流方式を構築している。例えば正電
圧極性となっている方のMOSトランジスタが交互に導
通するように制御することによって平滑コンデンサC0
に対して両波整流電流がチャージされるようにする。
コイルL3aと、L4aを同一のコアに巻き込むことに
よって、共振コイルの点数が少なくなるようにしてい
る。この場合両コイルL3aとL4aの巻方向は図に示
すように逆特性となるようにする。
共振型コンバータを例として説明したが、本発明はトラ
ンスの巻線を通過する電流を断続し、そのスッチング動
作によって交番電圧を発生すると共に、スイッチング電
流を共振波形を利用して断続する共振型電力変換装置に
おいて、共振回路のみを接続する巻線を備えることによ
って共振型スイッチング電源を形成する他の方式の共振
型電力変換装置にも応用できることはいうまでもない。
のリーケージインダクタンスを使用して共振型のコンバ
ータを形成するような電力変換装置において、所定の共
振周波数で共振する共振回路を出力側の巻線に設けてい
るので、共振電流をスイッチングしたときのスイッチン
グ素子のロスを少なくすることができ、変換装置の効率
を高くすることができるという効果がある。また、特に
絶縁型の電力変換装置の場合は、1次巻線と、2次巻線
の結合を密にすることができるため、トランスの設計が
容易になると共に、電力の転送効率を向上することがで
きると効果がある。
す回路図である。
の説明図を示す。
な回路図である。
回路図である
3、C4 共振コンデンサ、L3、L4 共振コイル、
L1 1次巻線、L2 2次巻線
Claims (5)
- 【請求項1】 電源電圧を所定のスイッチング周波数で
スイッチング素子により断続するスイッチング動作を行
うと共に、該スイッチング動作によって生じる交番電力
を1次巻線に供給し、トランスを介して出力するスイッ
チング電源回路において、 前記トランスの出力巻線に共振コイルと共振コンデンサ
を直列接続して、スイッチング電源の共振素子とすると
共に、 前記共振コイルの両端に発生する電圧を整流素子によっ
て整流し直流電圧を得るように構成したことを特徴とす
る共振型スイッチング電源。 - 【請求項2】 上記スイッチング素子はハーフブリッジ
接続された二つのMOSトランジスタで構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の共振型スイッチング
電源。 - 【請求項3】 上記1次巻線と出力巻線は密結合とされ
ていることを特徴とする請求項1に記載の共振型スイッ
チング電源。 - 【請求項4】 上記出力巻線は中点を零電圧として正、
及び負の電圧を出力する巻線とし、同期整流型の整流素
子によって全波整流回路を形成するように構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の共振型スイッチン
グ電源。 - 【請求項5】 上記全波整流回路に設けられている二つ
の共振コイルは、同一のコアに巻き回されていることを
特徴とする請求項4に記載の共振型スイッチング電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10800698A JP3334604B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 共振型スイッチング電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10800698A JP3334604B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 共振型スイッチング電源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11299235A JPH11299235A (ja) | 1999-10-29 |
JP3334604B2 true JP3334604B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=14473606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10800698A Expired - Lifetime JP3334604B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 共振型スイッチング電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3334604B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-17 JP JP10800698A patent/JP3334604B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11299235A (ja) | 1999-10-29 |
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