JP3334257B2 - 鋳物用亜共晶Al−Si合金及び製造方法 - Google Patents

鋳物用亜共晶Al−Si合金及び製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定した耐摩耗性を呈
する亜共晶Al−Si合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Al−Si系状態図における共晶点1
2.6重量%よりも少ない含有量でSiを含む亜共晶A
l−Si合金は、共晶Siが大きく成長した組織になっ
ていると加工性や切削性が劣る傾向を示す。加工性,切
削性等の低下は、共晶SiとAlマトリックスとの間に
ある物性の相違に起因し、成長した共晶Siのサイズが
大きいほど顕著に現れる。共晶Siの改良は、Na,S
r,Sb等の改良元素を添加することによって行われて
いる。共晶Siの改良メカニズムは明瞭ではないが、こ
れら改良元素の添加により共晶Siに多数の双晶が形成
され、共晶の成長方向に枝分れが発生し、微細な組織に
なるものと推察される。その結果、加工性や切削性が改
善される。改良処理により共晶Siを微細化するとき、
加工性,切削性等は向上するものの、耐摩耗性が低下す
る傾向がある。ピストン等の機械部品や自動車部品とし
ての用途では、伸び,靭性等の要求特性はそれほどでも
なく、より高い耐摩耗性が要求される場合がある。この
点、従来の改良処理で共晶Siを微細化した亜共晶Al
−Si合金は、高い耐摩耗性が要求されるこの種の用途
には適さない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】改良処理を施さずに、
すなわちNa,Sr,Sb等の改良元素を添加すること
なく鋳造した亜共晶Al−Si合金では、共晶Siが改
良されておらず、一般的に高い耐摩耗性が得られる。し
かし、亜共晶Al−Si合金に混入している不純物の影
響が避けられず、鋳塊に晶出する共晶Siのサイズが不
安定になっている。本発明者等の研究によるとき、不純
物の中でもCa及びPが共晶Siのサイズに大きな影響
を与えることが判った。Caは共晶Siを改良する作用
を呈し、Pは逆にCaの作用を抑制する傾向を示す。C
a及びPは、Al−Si合金を溶製する際に使用される
金属Siやリターン材から、それぞれ10〜30ppm
及び10〜200ppmの範囲で亜共晶Al−Si合金
溶湯に混入する。
【0004】Ca及びPの混入量は、使用する原料,設
備,操業条件等によって異なり、一定したものではな
い。そのため、Ca及びPの影響が個々のヒートごとに
相違する。すなわち、ある場合には共晶Siを改良する
Caの作用が強く現れ、別の場合にはPの作用が強く現
れ共晶Siが比較的大きなサイズに成長した組織とな
る。この共晶Siの状態如何に応じて耐摩耗性が変動
し、安定したレベルの耐摩耗性をもつ亜共晶Al−Si
合金が得られない。本発明は、このような問題を解消す
べく案出されたものであり、P及びCaを量的にコント
ロールすることにより、一定した耐摩耗性を示す亜共晶
Al−Si合金を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の鋳物用亜共晶A
l−Si合金は、その目的を達成するため、Si:5重
量%以上13重量%未満,P:10〜50ppm及びC
a:1〜50ppmを含み、Ca/Pが重量比で0.0
2〜1.0の範囲に調整され、残部が実質的にAlであ
ることを特徴とする。この亜共晶Al−Si合金は、C
u:0.5〜5.0重量%及びMg:0.3〜2.0重
量%を更に含むことができる。また、Mn:0.1〜
1.5重量%及び/又はNi:0.1〜1.5重量%を
含ませても良い。本発明に従った亜共晶Al−Si合金
は、共晶Siが平均長さ30μm以上に成長し、Alの
α相からなるデンドライトアームスペーシングが30μ
m以上に抑制されたミクロ組織をもつ。本発明の亜共晶
Al−Si合金は、5重量%以上13重量%未満のSi
を含有するアルミニウム合金溶湯に含まれているCa及
びPを分析し、Ca/Pの重量比が0.02〜1.0の
条件下でP:10〜50ppm及びCa:1〜50pp
m以下になるように合金溶湯中のCa量及びP量を制御
した状態で鋳造される。
【0006】
【作用】Caは、共晶Siを微細化する作用を呈する
が、合金溶湯に含まれる量が変動し易いため微細化効果
も不規則になる。Caによる影響を排除するには、Ca
含有量を極端に低下させた合金溶湯を調製することが要
求される。しかし、過度にCa含有量を低下させること
は、合金溶湯の調製を複雑且つ困難にすることから実用
的な解決策とはいえない。本発明においては、Caの微
細化作用がPによって抑制されることに着目し、Ca含
有量を過度に低下させる必要なく、Ca含有量との関係
でP含有量を規制している。これにより、共晶Siが不
規則に微細化することなく、一定した耐摩耗性をもつ亜
共晶Al−Si合金が得られる。以下、本発明で規定し
た各合金元素の含有量等について説明する。
【0007】Si含有量:5重量%以上13重量%未満 亜共晶Al−Si合金に機械加工性や強度,伸び,耐摩
耗性等の機械的性質を付与するために必要な合金元素で
あり、これらの特性を満足させる上で5重量%以上13
重量%未満の範囲に定められる。Si含有量が13重量
%以上になると、硬質の初晶Siが晶出し、耐摩耗性が
上昇するものの、機械加工性や強度,伸び等の機械的性
質が著しく低下する。逆に、5重量%未満のSi含有量
では、共晶Siの晶出量が不足する。そのため、共晶S
iの平均サイズが長さ30μm以上であっても、目標と
する耐摩耗性が得られない。Ca含有量:1〜50ppm Caは、共晶Siを微細化する作用を呈し、且つ活性度
の高い元素であることから合金溶湯のCa含有量が変動
し易い。この点、Caの影響を抑制する上で、Ca含有
量は低い方が好ましい。しかし、過度にCa含有量を低
減することは、所定の組成をもつ合金溶湯を調製する操
業条件を複雑化し、製造コストの上昇を招く。本発明者
等の研究により、P共存化においてCa含有量の上限を
50ppmに設定するとき、共晶Siの微細化に及ぼす
Caの影響を抑制できることが見出された。Ca含有量
が50ppmを超えると、P共存下においてもCaの作
用が発現され、共晶Siの微細化が促進する。また、多
量のCa含有は、ヒケを不安定にするため、溶製,鋳造
等の操業を困難にする。
【0008】P含有量:10〜50ppm Pは、比較的安定した状態で合金溶湯に含まれる元素で
あり、Caの影響を抑制する。しかし、50ppmを超
えるP含有量では、ヒケが不安定になり、操業が困難に
なる。そこで、本発明においては、50ppm以下のP
を含ませることによって、共晶SiがCaにより微細化
することを防止した。Ca/P重量比:0.02〜1.0 P含有量は、その添加目的からCa含有量との関係で定
められる。ヒケ発生を防止する上では、Ca及びP共に
少ない方が好ましい。共晶Siの微細化を防止する観点
からは、Ca含有量に比較してP含有量が多いことが要
求される。このことから、P:10〜50ppm及びC
a:1〜50ppmの条件下で、Ca/P重量比が0.
02〜1.0であることが要求される。Ca/P重量比
が1.0を超えると、PよりもCaの作用が強く現れ、
共晶Siの改良によって耐摩耗性が低下する。
【0009】Caは、溶解,高温保持,脱ガス処理等の
工程で損耗し、鋳塊中の含有量を正確にコントロールす
ることが難しい。特に、連続鋳造のように大量のメタル
を取り扱う場合、目標とするCa含有量が得られず、不
良となる確率が高くなる。そこで、合金溶湯中のCa量
に応じてP含有量を調整することにより、Ca/P重量
比≦1.0を維持する。溶湯中のCaを減耗させる手段
としては、溶湯を700℃以上の高温に時間をかけて保
持することや、塩素ガスの吹込み,塩素系フラックスの
添加等が採用される。そして、合金溶湯のP及びCa含
有量を定期的に分析し、Ca含有量が低下した時点でC
a/P重量比≦1.0を満足させるように必要最小限の
Pを添加することが好ましい。また、Ca量が50pp
m以下でCa/P重量比が1.0を超えるとき、Al−
20%Cu−1%P母合金等でPを添加する。
【0010】Cu含有量:0.5〜5.0重量% 亜共晶Al−Si合金の強度を向上させるため、Mgと
共に必要に応じて添加される合金元素である。Cu添加
による効果は、0.5重量%以上で顕著になる。しか
し、5.0重量%を超えて多量のCuを添加しても、増
量に見合った強度の改善がみられない。Mg含有量:0.3〜2.0重量% Cuと複合添加することにより、亜共晶Al−Si合金
の強度を向上させる。Mg添加による効果は、0.3重
量%以上で顕著になる。しかし、2.0重量%を超えて
多量のMgを添加しても、増量に見合った強度の改善が
みられない。Mn含有量:0.1〜1.5重量% 耐熱性の改善に有効で、必要に応じて添加される合金元
素である。Mnは、0.1重量%以上の添加で効果を発
揮する。しかし、1.5重量%を超える多量のMnを添
加しても、増量に見合った耐熱性の改善がみられない。
【0011】Ni含有量:0.1〜1.5重量% 耐熱性の改善に有効で、必要に応じて添加される合金元
素である。Niは、0.1重量%以上の添加で効果を発
揮する。しかし、1.5重量%を超える多量のNiを添
加しても、増量に見合った耐熱性の改善がみられない。共晶Siの平均長さ:30μm以上 亜共晶Al−Si合金の耐摩耗性は、共晶Siのサイズ
に大きく依存する。本発明者等は、要求される耐摩耗性
を得る上で、平均長さ30μm以上の大きさに共晶Si
を成長させる必要があることを多数の実験から解明し
た。また、Ca:1〜50ppm及びP:10〜50p
pmでCa/P重量比≦1.0を満足させるとき、共晶
Siの微細化が行われず、平均長さ30μm以上の共晶
Siが安定して晶出することを見い出した。
【0012】デンドライトアームスペーシング:30μ
m以上 合金溶湯を鋳造する際、溶湯の冷却速度によって共晶S
iのサイズが影響される。一般的にいって、冷却速度が
大きいほど共晶Siが細かくなり、耐摩耗性が低下す
る。本発明で規定した要件を満足する組成では、冷却速
度を5℃/秒以下に設定すると共晶Siが粗くなり、耐
摩耗性が上昇する。デンドライトの成長は、冷却速度,
凝固核(異種核)の分布状態等によって変わる。通常、
先ず一次デンドライト(主軸)が長く発達し、その主軸
につながった二次デンドライトが成長する。一次及び二
次デンドライトの隙間は、第2相の共晶Siで埋められ
る。本発明に従った亜共晶Al−Si合金では、共晶S
iの大半が10μm以下の粒径となった鋳造組織が得ら
れる。また、<112>方向にしか成長しないSiは、
Na,Sr,Sb,Ca等が存在するとき双晶を形成
し、成長方向に乱れが生じるため微細化される。他方、
NaやCa等の影響は、Pによって抑制される。
【0013】冷却速度が早いと、デンドライトの二次枝
の間隔が狭くなり、共晶Siも微細になる。その結果、
図5に示すように一次枝(主軸)から直角方向に二次枝
が明瞭に成長したデンドライトアームとなる。このよう
なミクロ組織は、デンドライトアームスペーシングが3
0μm未満で且つ共晶Siの平均長さが30μm未満と
なることから好ましい状態ではない。この状態でCa/
P比が1.0を超えると、共晶Siが改良される方向に
働き、好ましくない。したがって、耐摩耗性を向上させ
る上で、改良元素無添加の条件で冷却速度を5℃/秒以
下と低くする。改良元素が不純物として存在する場合に
は、改良元素を除去する処理,或いは改良元素の作用・
効果を消失させる元素の添加等が採用される。たとえ
ば、Caの作用・効果は、P添加によって打ち消され
る。
【0014】
【実施例】
実施例1:表1に示した組成をもつAl−Si合金をそ
れぞれ8kg溶解し、鋳造温度720℃で金型鋳造し
た。なお、P及びCaは、それぞれAl−2%Cu−1
%P母合金及びAl−5%Ca母合金として添加した。
このときの溶湯冷却速度は、約1℃/秒であった。図1
は、各Al−Si合金のCa含有量及びP含有量をプロ
ットしたグラフである。得られた鋳塊の鋳造組織を観察
した。図3は、試験番号1の鋳塊で、共晶Siが平均長
さ30μm以上に成長していることが判る。図4は、試
験番号2の鋳造組織を示し、この場合にも共晶Siが平
均長さ30μm以上に成長している。図5は、Ca/P
重量比が1.0を超える試験番号6の鋳造組織であり、
大きく成長した一次デンドライトが観察された。
【0015】各試験片の鋳造組織から共晶Siの平均長
さを求めた。測定結果を示す表1から、Si:5〜13
重量%,P:10〜50ppm及びCa:1〜50pp
mでCa/P重量比≦1.0の条件を満足するとき、共
晶Siの平均長さが30μm以上になっていることが判
る。これに対し、Ca/P重量比が1.0を超える試験
番号6及び7では、共晶Siの平均長さがそれぞれ10
μm未満及び20μmと小さく、Caによる微細化効果
が出現している。また、Si含有量が本発明で規定した
範囲を外れる試験番号4では、共晶Siの平均長さが4
5μmであるものの、Si量が不足していることから十
分な耐摩耗性を呈さない。
【0016】
【表1】
【0017】Si9重量%を含みP含有量及びCa含有
量を種々変化させた試料番号1,5〜8の各鋳塊を面削
し、中央に直径5mmの孔が形成された長さ30mm,
幅30mm及び厚さ5mmの試験片を切り出した。試験
片を、フリクション型摩耗試験機を使用した摩耗試験に
供した。相手材として鋳鉄FCMP70を使用し、荷重
50kg/cm2 ,摺動速度0.23m/秒,摺動距離
3km及び潤滑油使用の条件下で摩耗試験を実施した。
摩耗試験後に試験片の摩耗量を測定した。測定結果は、
共晶Siの平均長さとの間に図2に示す関係をもってい
た。摩耗量が10mg以下のものは、耐摩耗性が良好な
材料であるといえる。この摩耗量10mg以下は、図2
の関係から共晶Siの平均長さが30μm以上のときに
得られている。
【0018】実施例2:表2に示した組成をもつ各種A
l−Si合金溶湯を溶製し、実施例1と同様な条件下で
鋳造した。得られた鋳塊の組織を観察したところ、何れ
の組成においても平均長さ80μmの共晶Siが成長し
ていた。図6に、試験番号15のミクロ組織を示す。こ
のことから、Cu,Mg,Mn,Ni等の合金元素は、
共晶Siの成長に悪影響を与えず、初期の性質改善作用
を呈することが判る。したがって、添加する合金元素の
種類に応じて機械的強度や耐熱性が改善され、且つ耐摩
耗性に優れた材料が得られた。
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の亜共晶
Al−Si合金においては、Ca含有量,P含有量及び
Ca/P重量比をコントロールすることにより共晶Si
の微細化を抑制し、平均長さ30μm以上の共晶Siを
安定的に成長させている。これにより、微細化処理を施
さない亜共晶Al−Si合金の耐摩耗性を安定して高め
ることができ、ヒートごとのバラツキが解消される。そ
の結果、品質信頼性の高い亜共晶Al−Si合金が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1で使用したAl−Si合金
におけるCa含有量,P含有量及びCa/P重量比の関
係を表したグラフ
【図2】 同実施例1におけるAl−Si合金の耐摩耗
性を、共晶Siの平均長さとの関係で表したグラフ
【図3】 同実施例1における試験番号1の鋳造組織
【図4】 同実施例1における試験番号2の鋳造組織
【図5】 同実施例1における試験番号6の鋳造組織
【図6】 実施例2における試験番号15の鋳造組織
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−294840(JP,A) 特開 平1−319646(JP,A) 特開 平4−72033(JP,A) 特開 昭64−39339(JP,A) 特開 平5−9637(JP,A) 特許2730423(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 21/00 - 21/18 B22D 21/04 C22C 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:5重量%以上13重量%未満
    P:10〜50ppm及びCa:1〜50ppmを含
    み、Ca/Pが重量比で0.02〜1.0の範囲に調整
    され、残部が実質的にAlであることを特徴とする鋳物
    用亜共晶Al−Si合金。
  2. 【請求項2】 更にCu:0.5〜5.0重量%及びM
    g:0.3〜2.0重量%を含む請求項1記載の亜共晶
    Al−Si合金。
  3. 【請求項3】 更にMn:0.1〜1.5重量%及び/
    又はNi:0.1〜1.5重量%を含む請求項1又は2
    記載の亜共晶Al−Si合金。
  4. 【請求項4】 共晶Siが平均長さ30μm以上に成長
    し、Alのα相からなるデンドライトアームスペーシン
    グが30μm以上に抑制されたミクロ組織をもつ請求項
    1〜3の何れかに記載の亜共晶Al−Si合金。
  5. 【請求項5】 5重量%以上13重量%未満のSiを含
    有するアルミニウム合金溶湯に含まれているCa及びP
    を分析し、Ca/Pの重量比が0.02〜1.0の条件
    下でP:10〜50ppm及びCa:1〜50ppm
    なるように合金溶湯中のCa量及びP量を制御した状態
    で鋳造することを特徴とする亜共晶Al−Si合金の製
    造方法。
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