JP3334009B2 - 非接触伝送装置 - Google Patents

非接触伝送装置

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JP3334009B2
JP3334009B2 JP29272893A JP29272893A JP3334009B2 JP 3334009 B2 JP3334009 B2 JP 3334009B2 JP 29272893 A JP29272893 A JP 29272893A JP 29272893 A JP29272893 A JP 29272893A JP 3334009 B2 JP3334009 B2 JP 3334009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、駅務で用い
られる自動改札機の送受信アンテナと、送受信アンテナ
を備えた定期券等の媒体との間で信号、電力の伝送を行
なうタッチレスパスゲート装置のような非接触伝送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の非接触伝送装置としては
ループコイルにより構成された自動改札機側の単一の送
受信アンテナ(リードライトアンテナ)と、定期券等の
媒体側の送受信アンテナとの間で信号、電力の伝送を行
なうように構成した装置がある。
【0003】しかし、上述のリードライトアンテナは略
平面的に構成され、単一の該リードライトアンテナを用
いた場合には、このリードライトアンテナに対して媒体
を略平行に位置させた時に良好な通信が得られる反面、
リードライトアンテナに対して媒体を略垂直に位置させ
た時には通信が不能となる問題点があり、要するに、媒
体のリードライトアンテナに対する姿勢の如何により本
来の通信エリア内においても通信不能が発生する問題点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、複数のアンテナを用いると共に、これらア
ンテナからの受信信号の和、差を演算し、振幅が最大の
信号を受信信号として選択することで、通信エリア内で
媒体が如何なる姿勢をとっても確実な受信を行なうこと
ができる非接触伝送装置の提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、和信号選択、差信号
選択に対応して複数のアンテナに対する送信電流の位相
を切換えることで、通信エリア内で媒体が如何なる姿勢
をとっても確実な送信を行なうことができる非接触伝送
装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項3記載の発明は、インピ
ーダンスの高いアンテナの接続組合せを使用すること
で、通信エリア内で媒体が如何なる姿勢をとっても確実
な通信を行なうことができる非接触伝送装置の提供を目
的とする。
【0007】この発明の請求項4記載の発明は、媒体を
保持する利用客に、該媒体の保持姿勢を規制することな
く、至便性の向上を図ることができる自動改札機の提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、発生磁界の方向が互いに異なるように配設さ
れた複数のアンテナと、上記複数のアンテナからの受信
信号の和および差を演算する演算手段と、上記演算手段
により演算された信号のうち振幅が最大の信号を受信信
号として選択する選択手段とを備えた非接触伝送装置で
あることを特徴とする。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記選択手段によ
り、いずれの信号が選択されたかにより、一つのアンテ
ナの送信電流の位相を基準にしたとき、他のアンテナの
送信電流の位相を前記選択に対応させてそれぞれ同位相
(0度)または逆位相(π、または180度)に切換え
る送信極性切換手段を備えた非接触伝送装置であること
を特徴とする。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、発生磁
界の方向が互いに異なるように配設された複数のアンテ
ナと、上記アンテナの接続状態の切換えで該アンテナの
位相を切換える位相切換え手段と、上記アンテナの通信
エリアに通信媒体が差出されたとき、上記位相切換え手
段が各アンテナの位相を組替えた各組合せのインピーダ
ンスを測定するインピーダンス測定手段と、上記インピ
ーダンス測定手段の測定に基づいてインピーダンスの高
いアンテナの組合せを選択する選択手段とを備えた非接
触伝送装置であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項4の発明は、前記請求項
1、2または3記載の非接触伝送装置を備えた自動改札
機であることを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の請求項1記載の発明によれば、上述
の演算手段は発生磁界の方向が互に異なるように配設さ
れた複数のアンテナからの受信信号の和および差をそれ
ぞれ演算し、上述の選択手段は演算手段により演算され
た信号のうち振幅が最大の信号を受信信号として選択す
る。
【0013】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上述の送信極性切換手段は上記選択手段により、いずれ
の演算された受信信号が選択されたかにより、一つのア
ンテナの送信電流の位相を基準にして、他のアンテナの
送信電流の位相を前記選択に対応させてそれぞれ同位相
(0度)または逆位相(π、または180度)に切換え
る。
【0014】この発明の請求項3記載の発明によれば、
インピーダンス測定手段の測定に基づいて選択手段が選
択したインピーダンスの高いアンテナの組合せで通信を
実行する。
【0015】この発明の請求項4記載の発明によれば、
アンテナの通信エリアに非接触媒体が如何なる姿勢を取
ってもデットゾーンなく相互間の通信ができて、改札処
理が実行できる。
【0016】
【発明の効果】このように、この発明の請求項1記載の
発明によれば、複数のアンテナを発生磁界の方向が互に
異なるように配設すると共に、上述の演算手段でこれら
各アンテナからの受信信号の和および差を演算し、選択
手段で振幅が最大の信号を受信信号として選択するの
で、通信エリア内において媒体が如何なる姿勢をとって
も確実な受信を行なうことができる効果がある。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、和信号選択、
差信号選択に対応して上述の送信極性切換手段が複数の
アンテナに対する送信電流の位相を送信が最適となるよ
うに切換えるので、受信時と同様にして、通信エリア内
において媒体が如何なる姿勢をとっても確実な送信を行
なうことができる効果がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
インピーダンスの高いアンテナの組合せで通信を実行す
るので、アンテナと非接触媒体との結合の大きい状態が
得られて確実な通信ができ、アンテナのデットゾーンが
なくなる効果がある。
【0019】この発明の請求項4記載の発明によれば、
自動改札機は上記請求項1、2または3記載の非接触伝
送装置を備えているので、媒体を保持する利用客に、該
媒体の通信エリア内における保持姿勢を何等規制するこ
となく、至便性の向上を図ることができる効果がある。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は本発明の非接触伝送装置を備えた自動改
札機を示し、図1において、開閉扉1,2いわゆるゲー
トを有する自動改札機本体3を設け、この自動改札機本
体3には従前の接触タイプの磁気券4を投入する投入口
5と、この磁気券4を放出する放出口6とを形成する一
方、媒体としての非接触券7との間で信号もしくは電力
または双方の伝送を行なう複数のリードライトアンテナ
8,9を内蔵している。
【0021】この実施例では一方のリードライトアンテ
ナ8を自動改札機本体3に水平に配置し、他方のリード
ライトアンテナ9を自動改札機本体3に垂直に配置する
ことで、ループコイルにより構成される各リードライト
アンテナ8,9の中心部における発生磁界(受信磁界お
よび送信磁界)の方向が互に直交するように構成してい
る。
【0022】図2は非接触伝送装置の系統図で、水平に
配置した一方のリードライトアンテナ8は受信アンテナ
10と送信アンテナ11とを備え、同様に垂直に配置し
た他方のリードライトアンテナ9は受信アンテナ12と
送信アンテナ13とを備えている。
【0023】上述の各リードライトアンテナ8,9にお
けるそれぞれの受信アンテナ10,12は演算部14、
選択部15を介して受信部16に接続する一方、送信部
17には送信極性切換部18を介して上述の各リードラ
イトアンテナ8,9におけるそれぞれの送信アンテナ1
1,13を接続している。
【0024】一方、CPU20は受信部16からの受信
信号の入力に基づいてROM19に格納されたプログラ
ムに従って、送信部17を駆動し、RAM21は必要な
データを記憶する。さらにアンテナ制御部22は送信部
17の駆動時に上述の送信極性切換部18を切換制御す
る。
【0025】ここで、上述の演算部14は複数のリード
ライトアンテナ8,9(詳しくは受信アンテナ10,1
2)からの受信信号の和および差を演算する演算手段で
ある。また上述の選択部15は、上述の演算部14によ
り演算された信号のうち振幅が最大の信号を受信信号と
して選択する選択手段である。
【0026】さらに上述の送信極性切換部18は、上述
の選択部15により和信号が選択された時、複数のリー
ドライトアンテナ8,9の送信アンテナ11,13に対
する送信電流を同位相とし、上述の選択部15により差
信号が選択された時、複数のリードライトアンテナ8,
9の送信アンテナ11,13に対する送信電流を逆位相
とする送信極性切換手段である。ただし、アンテナコイ
ルの巻き方向や、端子の接続方法により、発生する磁界
の位相は変化する。ここでは、図9において、送信アン
テナ11にアンテナ面の上向き(紙面に向かって上向
き)に磁界が発生するするように送信電流を流した場合
に、送信アンテナ13にアンテナ面の左向き(紙面に向
かって左向き)に磁界が発生するような送信電流を同位
相、送信アンテナ13にアンテナ面の右向き(紙面に向
かって右向き)に磁界が発生するような送信電流を逆位
相と定義する。この定義は反対であってもよい。すなわ
ち、和信号が選択された場合に送信電流を逆位相、差信
号が選択された場合に送信電流を同位相とする定義であ
ってもよい。その場合には、後述の図8、図10に対し
て、図9と図11の対応が入れ替わる。
【0027】図3は図2に示した非接触伝送装置の受信
アンテナ10,12と選択部15の出力段との間の具体
的回路構成を示し、各受信アンテナ10,12の出力ラ
イン23,24,25,26のうちの一方の出力ライン
23,25を加算器27に接続し、他方の出力ライン2
4,26を減算器28に接続すると共に、加算器27の
一方の出力ライン29と減算器28の一方の出力ライン
30とを選択回路31に接続し、加算器27の他方の出
力ライン32と減算器28の他方の出力ライン33とを
切換スイッチ34の各切換え端子34a,34bに各別
に接続し、同切換スイッチ34のコモン端子34cを図
2に示す受信部16に接続している。
【0028】なお、上述の選択部15は選択回路31と
切換スイッチ34とから構成され、上述の選択回路31
は整流器、比較器、インバータ(反転回路)およびスイ
ッチにより構成することができる。
【0029】而して、媒体としての非接触券7が図3の
姿勢αの時には、両受信アンテナ10,12が共に非接
触券7の同じ面に対向しているので、各部d,e,f,
gの信号波形は図4の如くなり、選択回路31は切換ス
イッチ34を一側の切換え端子34aに切換えて振幅が
最大の信号を受信信号として選択し、非接触券7が図3
の姿勢βの時には、各受信アンテナ10,12が非接触
券7の表裏の異なる面に対向しているので、各部d,
e,f,gの信号波形は図5の如くなり、選択回路31
は切換スイッチ34を他側の切換え端子34bに切換え
て振幅が最大の信号を受信信号として選択し、非接触券
7が図3の姿勢γの時には、一方の受信アンテナ12の
み非接触券7の面に対向しているので、各部d,e,
f,gの信号波形は図6の如くなり、選択回路31は切
換スイッチ34を何れか一方の切換え端子34a,34
bに切換えて振幅が最大の信号を受信信号として選択す
るように構成している。
【0030】図7は非接触券7のアンテナおよび制御回
路を示し、ループコイルにより構成される送受信アンテ
ナ35には受信部36、送信部37、電源部38を接続
する一方、CPU40は受信部36からの入力に基づい
てROM39に格納されたプログラムに従って、EE・
PROM(Electrically Erasable ProgrammableRO
M、電気的消去再書き込み可能ROM)41、送信部3
7を駆動制御し、またRAM42は必要なデータ等を記
憶する。
【0031】図8乃至図11は図2に示す非接触伝送装
置の送信側の回路構成および送信磁界の発生状態を示
し、電源43に増幅器44を接続し、この増幅器44の
出力段45をライン46を介して切換スイッチ47の一
側の切換端子47aに接続する一方、この切換スイッチ
47の他側の切換端子47bはアースに、コモン端子4
7cは一方の送信アンテ13の一端にそれぞれ接続して
いる。
【0032】また上述の増幅器44の出力段45をライ
ン48を介して切換えスイッチ49の一側の切換端子4
9aに接続する一方、この切換スイッチ49の他側の切
換端子49bはアースに、コモン端子49cは一方の送
信アンテナ13の他端にそれぞれ接続している。さらに
上述の増幅器44の出力段45に、ライン50を介して
他方の送信アンテナ11、ライン51、アースをこの順
に接続している。
【0033】そして媒体としての非接触券7が図3、図
9に示す姿勢αの時に対応して、選択部15で和信号
(図4参照)が選択された時、送信極性切換部18は各
切換スイッチ47,49を図8の如く切換えて、2つの
送信アンテナ11,13に対する送信電流i1,i2を
同図に示すように同位相とし、図9に示すように各送信
アンテナ11,13からの各送信磁界(transmitting
magnetic field )TMF1,TMF2が同じ方向から
非接触券7を通るように形成し、非接触券7が図3、図
11に示す姿勢βの時に対応して、選択部15で差信号
(図5参照)が選択された時、送信極性切換部18は各
切換スイッチ47,49を図10の如く切換えて、2つ
の送信アンテナ11,13に対する送信電流i1,i2
を同図に示すように逆位相とし、図11に示すように各
送信アンテナ11,13からの各送信磁界TMF3が同
じ方向から非接触券7を通るように形成する。
【0034】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。利用客が非接触券7を保持し
て、この非接触券7を図1に示す自動改札機本体3の通
信エリア内に位置させた時、図2に示す演算部14は発
生磁界の方向が互いに異なるように配設された複数のリ
ードライトアンテナ8,9における各受信アンテナ1
0,12からの受信信号の和および差をそれぞれ演算
し、また選択部15は上述の演算部14により演算され
た信号のうち振幅が最大の信号を受信信号として選択す
る。
【0035】すなわち、非接触券7が姿勢αの時には図
4に示す和信号を、姿勢βの時には図5に示す差信号
を、姿勢γの時には図6に示す和信号および差信号の何
れか一方の信号を受信信号として選択する。
【0036】このように振幅が最大の信号を受信信号と
して選択するので、通信エリア内において非接触券7が
図3に示す姿勢α、β、γの如何なる姿勢をとっても確
実な受信を行なうことができる効果があり、加えて通信
信号のレベル変動を制御することができるので、信頼性
の向上を図ることができる効果がある。
【0037】また上述の送信極性切換部18は選択部1
5により和信号が選択された時、複数のリードライトア
ンテナ8,9における各送信アンテナ11,13に対す
る送信電流を図8に示す如く同位相とし、上述の選択部
15により差信号が選択された時、各送信アンテナ1
1,13に対する送信電流を図10に示す如く逆位相と
する。
【0038】このため、非接触券7の姿勢α、β、γの
如何にかかわらず、送信アンテナ11,13からの送信
磁界TMF1,TMF2,TMF3は該非接触券7内を
通るので、受信時と同様にして、通信エリア内において
媒体(非接触券7参照)が如何なる姿勢をとっても確実
な送信を行なうことができる効果がある。なお、送信電
流に関して、同位相、逆位相の定義が反対の場合には、
受信側で説明した図4、図5での受信信号波形の位相と
は表現上合わなくなるが、受信側と送信側とは別個に考
えればよいので矛盾はない。
【0039】さらに上記構成の自動改札機においては非
接触券7を保持する利用客に、該非接触券7の通信エリ
ア内における保持姿勢を何等規制しないので、至便性の
大幅な向上を図ることができる効果がある。
【0040】図12は非接触伝送装置の他の実施例を示
す受信側回路の構成であって、水平に配置した受信アン
テナ10と垂直に配置した受信アンテナ12との間に約
45度のスラント状に配置した受信アンテナ52を設
け、これら各受信アンテナ10,12,52からの各受
信信号の和および差を複数の加算器53,54,55お
よび複数の減算器56,57,58からなる演算部59
で図12に示すようにa+b、a−b,b−c,b+
c,a+c,a−cにそれぞれ演算し、これら各演算結
果を次段の選択回路60に入力し、この選択回路60で
上記演算結果のうちの振幅が最大の信号を受信信号とし
て選択し、選択された最大振幅の受信信号を次段の受信
部(図示せず)に出力すべく構成している。
【0041】このように上記各受信アンテナ10,1
2,52を約45度毎に配置した場合には、非接触券7
が通信エリア内において如何なる姿勢をとってもより一
層確実な受信を行なうことができる効果がある。
【0042】図13は非接触伝送装置のさらに他の実施
例を示す受信側回路の構成であって、受信アンテナ1
0,12,52はそれぞれ角90度に位置をずらせた
X,Y,Zの3軸方向の指向性をもって配設している。
さらに、スイッチ61,62によって受信アンテナ1
0,12に発生する受信電圧の位相が受信アンテナ52
に対して0(同方向)、または、π(180度、逆方
向)に切換えられるように構成しており、各受信アンテ
ナ10,12,52は直列に接続される。
【0043】この切換え接続状態は、例えば、受信アン
テナ10,12,52の受信電圧を順にa,b,cとし
たとき、受信アンテナ52に対して受信アンテナ10,
12の位相を0度、180度に切り換えることにより、
4通りの接続状態が得られ、そのとき、 a+b+c −a+b+c a−b+c −a−b+c のような合成電圧となる。その切換え制御は、例えば、
図2で示すCPU20で制御される切換え回路63によ
り実行される。
【0044】インピーダンス測定回路64はスイッチ6
5を介して高周波電源66を前述の直列に接続された受
信アンテナ10,12,52に印加したときのインピー
ダンスZ=E/Iを測定し、この測定は前述の切換え回
路63により切換えられたアンテナ10,12,52の
各接続状態を測定し、その測定値は前述のCPUに入力
されて、各接続状態の内の最もインピーダンスの高いも
のが選択される。
【0045】すなわち、図14に示すように、インピー
ダンスの高い受信アンテナ10,12,52の接続状態
が、該受信アンテナ10,12,52と非接触券7との
結合が大きいので、通信効率が良好となる。なお、上述
の例ではリードライトアンテナの受信アンテナ10,1
2,52のみについて説明しているが、送信アンテナに
ついても上述と同様に回路を構成して、インピーダンス
の高い接続状態の送信アンテナを使用して送信する。こ
のように、インピーダンスの高いアンテナの接続により
送受信することで、アンテナのデットゾーンがなくな
り、確実な通信が得られる。
【0046】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の演算手段は、演算部14および演
算部59に対応し、以下同様に、選択手段は、選択部1
5および選択回路60に対応し、送信極性切換手段は、
送信極性切換部18に対応し、位相切換え手段は、CP
Uで制御される切換え回路63に対応し、インピーダン
ス測定手段は、インピーダンス測定回路64に対応し、
高いインピーダンスを選択する選択手段は、CPUの処
理に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非接触伝送装置を備えた自動改札機
の斜視図。
【図2】 同自動改札機の系統図。
【図3】 非接触伝送装置の受信側回路構成を示す回路
図。
【図4】 図3の媒体姿勢αに対応する各部の波形図。
【図5】 図3の媒体姿勢βに対応する各部の波形図。
【図6】 図3の媒体姿勢γに対応する各部の波形図。
【図7】 非接触券側の制御回路ブロック図。
【図8】 非接触伝送装置の送信側回路構成を示す回路
図。
【図9】 送信電流同位相時の発生送信磁界を示す説明
図。
【図10】 送信極性切換部による切換状態を示す回路
図。
【図11】 送信電流逆位相時の発生送信磁界を示す説
明図。
【図12】 非接触伝送装置における受信側回路構成の
他の実施例を示す回路図。
【図13】 非接触伝送装置における受信側回路構成の
他の実施例を示す回路図。
【図14】 インピーダンスと結合の大きさとの関係を
示す図。
【符号の説明】
8,9…リードライトアンテナ 14…演算部 15…選択部 18…送受信極性切換部 59…演算部 60…選択回路 63…切換え回路 64…インピーダンス測定回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生磁界の方向が互いに異なるように配設
    された複数のアンテナと、 上記複数のアンテナからの受信信号の和および差を演算
    する演算手段と、 上記演算手段により演算された信号のうち振幅が最大の
    信号を受信信号として選択する選択手段とを備えた非接
    触伝送装置。
  2. 【請求項2】上記選択手段により、いずれの信号が選択
    されたかにより、一つのアンテナの送信電流の位相を基
    準にしたとき、他のアンテナの送信電流の位相を前記選
    択に対応させてそれぞれ同位相または逆位相に切換える
    送信極性切換手段を備えた請求項1記載の非接触伝送装
    置。
  3. 【請求項3】発生磁界の方向が互いに異なるように配設
    された複数のアンテナと、 上記アンテナの接続状態の切換えで該アンテナの位相を
    切換える位相切換え手段と、 上記アンテナの通信エリアに通信媒体が差出されたと
    き、上記位相切換え手段が各アンテナの位相を組替えた
    各組合せのインピーダンスを測定するインピーダンス測
    定手段と、 上記インピーダンス測定手段の測定に基づいてインピー
    ダンスの高いアンテナの組合せを選択する選択手段とを
    備えた非接触伝送装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1、2または3記載の非接触伝
    送装置を備えた自動改札機。
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