JP3332188B2 - マルチチャネル光信号発生器 - Google Patents
マルチチャネル光信号発生器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等において、波
長が同一でかつ位相が同期した光信号を多数のチャネル
に分配送信するマルチチャネル光信号発生器に関する。
長が同一でかつ位相が同期した光信号を多数のチャネル
に分配送信するマルチチャネル光信号発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチチャネル光信号発生器としては、
従来存在する部品を組み合わせた場合、図5に示すよう
に単一の高出力半導体レーザ1と、1×Nスターカプラ
2を光学的に接続する構成や、図6に示すように各半導
体レーザ制御装置5によって個別駆動可能な複数の半導
体レーザ7と、出力側光ファイバ4を光学的に接続する
構成が考えられる。
従来存在する部品を組み合わせた場合、図5に示すよう
に単一の高出力半導体レーザ1と、1×Nスターカプラ
2を光学的に接続する構成や、図6に示すように各半導
体レーザ制御装置5によって個別駆動可能な複数の半導
体レーザ7と、出力側光ファイバ4を光学的に接続する
構成が考えられる。
【0003】図5に示される前者のマルチチャネル光信
号発生器においては、一組の信号発生器6と半導体レー
ザ制御装置5を組み合わせ、半導体レーザ制御装置5に
よって、数GHzで直接変調可能な数百mWの高出力半
導体レーザ1を制御し、高出力半導体レーザ1から出射
された光出力(光信号)8をスターカプラ2の単一の入
力側光ファイバ3に送り込むとともに、スターカプラ2
の複数(N、ここではN=4)の出力側光ファイバ4か
ら出力して多数のチャネルに分配する。直接変調に必要
な立上り数百psec, ピーク電流数百mA(DC換算)の
電流パルスは、高速の電圧パルスを受けて電流パルスに
変換する集積回路(IC)により供給される。分配され
た光出力(光信号8)は、高出力半導体レーザ1とスタ
ーカプラ2の結合効率,スターカプラの過剰損失と分岐
損失等で決定される。
号発生器においては、一組の信号発生器6と半導体レー
ザ制御装置5を組み合わせ、半導体レーザ制御装置5に
よって、数GHzで直接変調可能な数百mWの高出力半
導体レーザ1を制御し、高出力半導体レーザ1から出射
された光出力(光信号)8をスターカプラ2の単一の入
力側光ファイバ3に送り込むとともに、スターカプラ2
の複数(N、ここではN=4)の出力側光ファイバ4か
ら出力して多数のチャネルに分配する。直接変調に必要
な立上り数百psec, ピーク電流数百mA(DC換算)の
電流パルスは、高速の電圧パルスを受けて電流パルスに
変換する集積回路(IC)により供給される。分配され
た光出力(光信号8)は、高出力半導体レーザ1とスタ
ーカプラ2の結合効率,スターカプラの過剰損失と分岐
損失等で決定される。
【0004】また、図6に示される後者のマルチチャネ
ル光信号発生器においては、信号発生器6からの電気的
信号を多数のチャネルに分割し、それら分割された信号
により各半導体レーザ7を個別の半導体レーザ制御装置
5で駆動し、各半導体レーザ7から各半導体レーザ7に
光学的に接続された出力側光ファイバ4に光信号8を送
り込む。
ル光信号発生器においては、信号発生器6からの電気的
信号を多数のチャネルに分割し、それら分割された信号
により各半導体レーザ7を個別の半導体レーザ制御装置
5で駆動し、各半導体レーザ7から各半導体レーザ7に
光学的に接続された出力側光ファイバ4に光信号8を送
り込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高出力半導体レーザと
スターカプラ(多分岐型分岐結合器)を用いる前者の構
造では、分割前の信号光のピーク強度が非常に大きいの
で、吸収等によりスターカプラが破壊される恐れがあ
る。また、半導体レーザとスターカプラ間にゴミ等が付
着すると信号光によって酸化付着あるいは融着し、結合
効率を著しく劣化させる恐れがある。
スターカプラ(多分岐型分岐結合器)を用いる前者の構
造では、分割前の信号光のピーク強度が非常に大きいの
で、吸収等によりスターカプラが破壊される恐れがあ
る。また、半導体レーザとスターカプラ間にゴミ等が付
着すると信号光によって酸化付着あるいは融着し、結合
効率を著しく劣化させる恐れがある。
【0006】半導体レーザを複数並列する後者の構造で
は、半導体レーザ毎に駆動回路を必要とするため、小型
化,コスト低減化に限界がある。また、半導体レーザに
電流が注入されてから発振が開始されるまでの時間は、
素子や駆動条件により異なるため、光信号の等時性が重
要な場合には各チャネル毎に信号遅延の調整を行わなけ
ればならない。たとえば、図7はCSPレーザによるレ
ーザ出力の実験的波形〔出典:IEEE JOURNAL OF QUANTU
M ELECTRONICS,VOL.QE-14,NO.8,AUGUST 1978、P625〕を
示すものである。この場合、CSPレーザは、Type-II
であり、W=6μm、Jth=1.83kA/cm 2 である。
同波形図の(a)〜(d)からわかるように、順方向電
流(12mA,14mA,16mA,19mA)が小さ
いほど信号遅延が大きいことが分かる。
は、半導体レーザ毎に駆動回路を必要とするため、小型
化,コスト低減化に限界がある。また、半導体レーザに
電流が注入されてから発振が開始されるまでの時間は、
素子や駆動条件により異なるため、光信号の等時性が重
要な場合には各チャネル毎に信号遅延の調整を行わなけ
ればならない。たとえば、図7はCSPレーザによるレ
ーザ出力の実験的波形〔出典:IEEE JOURNAL OF QUANTU
M ELECTRONICS,VOL.QE-14,NO.8,AUGUST 1978、P625〕を
示すものである。この場合、CSPレーザは、Type-II
であり、W=6μm、Jth=1.83kA/cm 2 である。
同波形図の(a)〜(d)からわかるように、順方向電
流(12mA,14mA,16mA,19mA)が小さ
いほど信号遅延が大きいことが分かる。
【0007】本発明の目的は、波長が同一でかつ位相が
同期した光信号を発振するマルチチャネル光信号発生器
を提供する。
同期した光信号を発振するマルチチャネル光信号発生器
を提供する。
【0008】本発明の他の目的は、高出力光信号に起因
する破損が起きない信頼性の高いマルチチャネル光信号
発生器を提供することにある。
する破損が起きない信頼性の高いマルチチャネル光信号
発生器を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、小型でかつ製造コス
トの低減が可能なマルチチャネル光信号発生器を提供す
ることにある。
トの低減が可能なマルチチャネル光信号発生器を提供す
ることにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明のマルチチャネル
光信号発生器は、一方に複数の入出力端を有しかつ他方
に1つの入出力端を有する多分岐型分岐結合器(スター
カプラ)と、前記多分岐型分岐結合器の一方の各入出力
端に一方の光出力端面を介して光学的に接続される複数
の同一構造のファブリーペロー形の半導体レーザと、前
記多分岐型分岐結合器の他方の入出力端に光学的に対面
して配置される鏡(外部ミラー)とを有し、かつ前記半
導体レーザの一つは変調電流パルスが入れられて変調駆
動されるとともに、残りの半導体レーザは電流源によっ
て直流電流で発振しきい値以下にバイアスされる構成に
なっている。また、前記半導体レーザの多分岐型分岐結
合器に光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は
反対側の光出力端面の反射率よりも低くなり、各半導体
レーザの反射率の高い光出力端面と前記鏡とによって複
合共振器レーザが構成されている。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明のマルチチャネル
光信号発生器は、一方に複数の入出力端を有しかつ他方
に1つの入出力端を有する多分岐型分岐結合器(スター
カプラ)と、前記多分岐型分岐結合器の一方の各入出力
端に一方の光出力端面を介して光学的に接続される複数
の同一構造のファブリーペロー形の半導体レーザと、前
記多分岐型分岐結合器の他方の入出力端に光学的に対面
して配置される鏡(外部ミラー)とを有し、かつ前記半
導体レーザの一つは変調電流パルスが入れられて変調駆
動されるとともに、残りの半導体レーザは電流源によっ
て直流電流で発振しきい値以下にバイアスされる構成に
なっている。また、前記半導体レーザの多分岐型分岐結
合器に光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は
反対側の光出力端面の反射率よりも低くなり、各半導体
レーザの反射率の高い光出力端面と前記鏡とによって複
合共振器レーザが構成されている。
【0012】本発明の他のマルチチャネル光信号発生器
は、一方に複数の入出力端を有しかつ他方に1つの入出
力端を有する多分岐型分岐結合器(スターカプラ)と、
前記多分岐型分岐結合器の一方の入出力端の一つに光ア
イソレータを介して光学的に接続される駆動半導体レー
ザと、前記多分岐型分岐結合器の一方の残りの各入出力
端に一方の光出力端面を介して光学的に接続される複数
の同一構造のファブリーペロー形の半導体レーザと、前
記多分岐型分岐結合器の他方の入出力端に光学的に対面
して配置される鏡(外部ミラー)とを有し、かつ前記半
導体レーザは直流電流でバイアスされるとともに、前記
駆動半導体レーザは変調駆動される構成になっている。
すなわち、駆動半導体レーザは変調電流パルスが入れら
れて変調駆動されるとともに、残りの半導体レーザは電
流源によって直流電流で発振しきい値以下にバイアスさ
れる。また、前記半導体レーザの多分岐型分岐結合器に
光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は反対側
の光出力端面の反射率よりも低くなり、各半導体レーザ
の反射率の高い光出力端面と前記鏡とによって複合共振
器レーザが構成されている。
は、一方に複数の入出力端を有しかつ他方に1つの入出
力端を有する多分岐型分岐結合器(スターカプラ)と、
前記多分岐型分岐結合器の一方の入出力端の一つに光ア
イソレータを介して光学的に接続される駆動半導体レー
ザと、前記多分岐型分岐結合器の一方の残りの各入出力
端に一方の光出力端面を介して光学的に接続される複数
の同一構造のファブリーペロー形の半導体レーザと、前
記多分岐型分岐結合器の他方の入出力端に光学的に対面
して配置される鏡(外部ミラー)とを有し、かつ前記半
導体レーザは直流電流でバイアスされるとともに、前記
駆動半導体レーザは変調駆動される構成になっている。
すなわち、駆動半導体レーザは変調電流パルスが入れら
れて変調駆動されるとともに、残りの半導体レーザは電
流源によって直流電流で発振しきい値以下にバイアスさ
れる。また、前記半導体レーザの多分岐型分岐結合器に
光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は反対側
の光出力端面の反射率よりも低くなり、各半導体レーザ
の反射率の高い光出力端面と前記鏡とによって複合共振
器レーザが構成されている。
【0013】
【作用】上記した手段によれば、本発明のマルチチャネ
ル光信号発生器は、単一の半導体レーザを変調させるこ
とによって、各半導体レーザと外部ミラーで形成される
外部複合共振器を利用してレーザ発振させるので、各々
の半導体レーザから波長が同一でかつ位相が同期した光
信号を同時に発振させることができる。すなわち、一つ
の変調された半導体レーザの光信号がスターカプラを通
して他のしきい値以下にバイアスされた半導体レーザを
励起してレーザ発振させる。
ル光信号発生器は、単一の半導体レーザを変調させるこ
とによって、各半導体レーザと外部ミラーで形成される
外部複合共振器を利用してレーザ発振させるので、各々
の半導体レーザから波長が同一でかつ位相が同期した光
信号を同時に発振させることができる。すなわち、一つ
の変調された半導体レーザの光信号がスターカプラを通
して他のしきい値以下にバイアスされた半導体レーザを
励起してレーザ発振させる。
【0014】また、本発明のマルチチャネル光信号発生
器は、半導体レーザは数百mWと言うような高出力の光
信号を発振せず、光信号が20mWにもならない低出力
の半導体レーザであることから、強大な信号光によるス
ターカプラの熱的破損が起きなくなるとともに、半導体
レーザとスターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化付着
や融着が起きなくなり、結合効率の低下が防止でき信頼
性が高くなる。
器は、半導体レーザは数百mWと言うような高出力の光
信号を発振せず、光信号が20mWにもならない低出力
の半導体レーザであることから、強大な信号光によるス
ターカプラの熱的破損が起きなくなるとともに、半導体
レーザとスターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化付着
や融着が起きなくなり、結合効率の低下が防止でき信頼
性が高くなる。
【0015】また、本発明のマルチチャネル光信号発生
器は、スターカプラに接続した複数の半導体レーザの一
つを変調用の半導体レーザ(駆動半導体レーザ)として
使用しているため、変調用に大出力のパルス駆動源や複
数の駆動源を用意しなくとも良くなる。
器は、スターカプラに接続した複数の半導体レーザの一
つを変調用の半導体レーザ(駆動半導体レーザ)として
使用しているため、変調用に大出力のパルス駆動源や複
数の駆動源を用意しなくとも良くなる。
【0016】本発明の他のマルチチャネル光信号発生
器、すなわち、スターカプラに光アイソレータを介して
駆動半導体レーザを接合した構造のマルチチャネル光信
号発生器は、駆動半導体レーザから発振された光信号を
複合共振器レーザに送り込むことから、複合共振器レー
ザを構成する各半導体レーザから波長が同一でかつ位相
が同期した光信号を同時に発振させることができる。す
なわち、変調された駆動半導体レーザの光信号がスター
カプラを通して他のしきい値以下にバイアスされた半導
体レーザを励起してレーザ発振させる。
器、すなわち、スターカプラに光アイソレータを介して
駆動半導体レーザを接合した構造のマルチチャネル光信
号発生器は、駆動半導体レーザから発振された光信号を
複合共振器レーザに送り込むことから、複合共振器レー
ザを構成する各半導体レーザから波長が同一でかつ位相
が同期した光信号を同時に発振させることができる。す
なわち、変調された駆動半導体レーザの光信号がスター
カプラを通して他のしきい値以下にバイアスされた半導
体レーザを励起してレーザ発振させる。
【0017】また、本発明の他のマルチチャネル光信号
発生器は、半導体レーザは数百mWと言うような高出力
の光信号を発振せず、光信号が20mWにもならない低
出力の半導体レーザであることから、強大な信号光によ
るスターカプラの熱的破損が起きなくなるとともに、半
導体レーザとスターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化
付着や融着が起きなくなり、結合効率の低下が防止でき
信頼性が高くなる。
発生器は、半導体レーザは数百mWと言うような高出力
の光信号を発振せず、光信号が20mWにもならない低
出力の半導体レーザであることから、強大な信号光によ
るスターカプラの熱的破損が起きなくなるとともに、半
導体レーザとスターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化
付着や融着が起きなくなり、結合効率の低下が防止でき
信頼性が高くなる。
【0018】本発明の他のマルチチャネル光信号発生
器、すなわち、駆動半導体レーザ(マスタ半導体レー
ザ)の光出力を光アイソレータを介してスターカプラに
送り込む構造では、各半導体レーザからの光が駆動半導
体レーザに戻らないことから、正確な変調が行える。
器、すなわち、駆動半導体レーザ(マスタ半導体レー
ザ)の光出力を光アイソレータを介してスターカプラに
送り込む構造では、各半導体レーザからの光が駆動半導
体レーザに戻らないことから、正確な変調が行える。
【0019】また、本発明の他のマルチチャネル光信号
発生器、すなわち、駆動半導体レーザ(マスタ半導体レ
ーザ)の光出力を光アイソレータを介してスターカプラ
に送り込む構造では、光の発振を光(レーザ光)のスタ
ーカプラへの送り込みによって行うため、マスタ半導体
レーザにおける電気回路の実装が不要となる。
発生器、すなわち、駆動半導体レーザ(マスタ半導体レ
ーザ)の光出力を光アイソレータを介してスターカプラ
に送り込む構造では、光の発振を光(レーザ光)のスタ
ーカプラへの送り込みによって行うため、マスタ半導体
レーザにおける電気回路の実装が不要となる。
【0020】以下、本発明について、図面を参照して実
施例を詳細に説明する。なお、実施例を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
施例を詳細に説明する。なお、実施例を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0021】
(実施例1)図1は本発明による実施例1のマルチチャ
ネル光信号発生器の概略構成を示すブロック図、図2は
本実施例1のマルチチャネル光信号発生器における光信
号の発生検証を行う光信号発生検証装置の概略構成を示
す模式図、図3は光信号発生検証例によるスペクトラム
を示す波形図である。
ネル光信号発生器の概略構成を示すブロック図、図2は
本実施例1のマルチチャネル光信号発生器における光信
号の発生検証を行う光信号発生検証装置の概略構成を示
す模式図、図3は光信号発生検証例によるスペクトラム
を示す波形図である。
【0022】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器
は、図1に示すように、入出力端が1×N(N=4)と
なる多分岐型分岐結合器(スターカプラ)2と、N個
(4個)のファブリーペロー形の同一構造の半導体レー
ザ10および鏡(外部ミラー)11を有する。すなわ
ち、スターカプラ2の一方、すなわち、Nポート側に
は、ファブリーペロー形の半導体レーザ10がN個並列
に配設され、これら半導体レーザ10の一方の光出力端
面と、スターカプラ2の一方のN個の入出力端は、それ
ぞれ光ファイバ12を介して光学的に接続されている。
また、前記各半導体レーザ10の他方の光出力端面に
は、出力側光ファイバ4がそれぞれ光学的に接続されて
いる。この出力側光ファイバ4には、光信号(光出力)
8が半導体レーザ10から送り出される。
は、図1に示すように、入出力端が1×N(N=4)と
なる多分岐型分岐結合器(スターカプラ)2と、N個
(4個)のファブリーペロー形の同一構造の半導体レー
ザ10および鏡(外部ミラー)11を有する。すなわ
ち、スターカプラ2の一方、すなわち、Nポート側に
は、ファブリーペロー形の半導体レーザ10がN個並列
に配設され、これら半導体レーザ10の一方の光出力端
面と、スターカプラ2の一方のN個の入出力端は、それ
ぞれ光ファイバ12を介して光学的に接続されている。
また、前記各半導体レーザ10の他方の光出力端面に
は、出力側光ファイバ4がそれぞれ光学的に接続されて
いる。この出力側光ファイバ4には、光信号(光出力)
8が半導体レーザ10から送り出される。
【0023】半導体レーザ10は、たとえば、GaAs
系DHレーザで、発振波長帯は0.8μmである。
系DHレーザで、発振波長帯は0.8μmである。
【0024】一方、前記スターカプラ2の他方の1本の
入出力端には、光ファイバ13が光学的に接続されると
ともに、この光ファイバ13の先端には鏡(外部ミラ
ー)11が対面するように配設されている。
入出力端には、光ファイバ13が光学的に接続されると
ともに、この光ファイバ13の先端には鏡(外部ミラ
ー)11が対面するように配設されている。
【0025】各半導体レーザ10の出力側光ファイバ4
に対面する他方の光出力端面Aと、前記外部ミラー11
の表面Bは、共振器端となり、複合共振器レーザが形成
される。すなわち、前記半導体レーザ10のスターカプ
ラ2に光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は
反対側の光出力端面Aの反射率よりも低くなり、各半導
体レーザ10の反射率の高い光出力端面と前記外部ミラ
ー11とによって複合共振器レーザが構成されている。
に対面する他方の光出力端面Aと、前記外部ミラー11
の表面Bは、共振器端となり、複合共振器レーザが形成
される。すなわち、前記半導体レーザ10のスターカプ
ラ2に光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は
反対側の光出力端面Aの反射率よりも低くなり、各半導
体レーザ10の反射率の高い光出力端面と前記外部ミラ
ー11とによって複合共振器レーザが構成されている。
【0026】前記複合共振器レーザの形成のため、スタ
ーカプラ2に光学的に接続される半導体レーザ10の一
方の光出力端面は、反射率が著しく低くなるような反射
防止膜14が設けられている。反射防止膜14は、たと
えば、SiON膜によって形成され、反射率は0.01
%以下となっている。また、半導体レーザ10の出力側
光ファイバ4に対面する他方の光出力端面Aは、レーザ
共振器のミラーを形成するために反射率は数十%と高く
形成されている。光出力端面Aは、反射率が32%とな
る劈開面で形成されている。また、前記光ファイバ13
から半導体レーザ10への帰還効率を大きくするため、
光ファイバ13は50μmRのマルチモード(50G
I)先球ファイバとなっている。
ーカプラ2に光学的に接続される半導体レーザ10の一
方の光出力端面は、反射率が著しく低くなるような反射
防止膜14が設けられている。反射防止膜14は、たと
えば、SiON膜によって形成され、反射率は0.01
%以下となっている。また、半導体レーザ10の出力側
光ファイバ4に対面する他方の光出力端面Aは、レーザ
共振器のミラーを形成するために反射率は数十%と高く
形成されている。光出力端面Aは、反射率が32%とな
る劈開面で形成されている。また、前記光ファイバ13
から半導体レーザ10への帰還効率を大きくするため、
光ファイバ13は50μmRのマルチモード(50G
I)先球ファイバとなっている。
【0027】本構成ではスターカプラ2の存在によっ
て、各半導体レーザ10の一方の光出力端面から出たレ
ーザ光は、スターカプラ2内で混合され、外部ミラー1
1の表面Bで反射して各半導体レーザ10に帰還し、半
導体レーザ10の他方の光出力端面と外部ミラー11と
で一つの複合共振器レーザが形成されることになる。
て、各半導体レーザ10の一方の光出力端面から出たレ
ーザ光は、スターカプラ2内で混合され、外部ミラー1
1の表面Bで反射して各半導体レーザ10に帰還し、半
導体レーザ10の他方の光出力端面と外部ミラー11と
で一つの複合共振器レーザが形成されることになる。
【0028】各半導体レーザ10は、図示しない電流源
によって発振しきい値以下にDCバイアスされるととも
に、複数の半導体レーザ10のうちの一つは駆動半導体
レーザ15として変調用に使用される。駆動半導体レー
ザ15は半導体レーザ制御装置5によって駆動制御さ
れ,変調電流パルスが入れられて変調駆動される。半導
体レーザ制御装置5における駆動制御は信号発生器6に
基づくようになっている。
によって発振しきい値以下にDCバイアスされるととも
に、複数の半導体レーザ10のうちの一つは駆動半導体
レーザ15として変調用に使用される。駆動半導体レー
ザ15は半導体レーザ制御装置5によって駆動制御さ
れ,変調電流パルスが入れられて変調駆動される。半導
体レーザ制御装置5における駆動制御は信号発生器6に
基づくようになっている。
【0029】直流電流によるバイアスによって各半導体
レーザ10は、自然放出光スペクトルを発光する状態と
なる。
レーザ10は、自然放出光スペクトルを発光する状態と
なる。
【0030】ファブリーペロー形の半導体レーザは、共
振器端の両端からレーザ光を出射することから、駆動半
導体レーザ15もその両端からレーザ光を出射するよう
になる。このため、駆動半導体レーザ15の変調時、駆
動半導体レーザ15のスターカプラ2側の光出力端面か
ら出射されたレーザ光はスターカプラ2内に入る。スタ
ーカプラ2内では、駆動半導体レーザ15から出射され
たレーザ光は他の半導体レーザ10から出射されたレー
ザ光と一体となり、複合共振器レーザから新たな波長と
なって発振が行われるようになる。すなわち、各半導体
レーザ10が完全に同期すれば、複合共振器全体で単一
モード発振が起き、単一モード発振となる。すなわち、
各半導体レーザ10は、波長が同一でかつ位相が同期し
た光信号を発信するようになる。
振器端の両端からレーザ光を出射することから、駆動半
導体レーザ15もその両端からレーザ光を出射するよう
になる。このため、駆動半導体レーザ15の変調時、駆
動半導体レーザ15のスターカプラ2側の光出力端面か
ら出射されたレーザ光はスターカプラ2内に入る。スタ
ーカプラ2内では、駆動半導体レーザ15から出射され
たレーザ光は他の半導体レーザ10から出射されたレー
ザ光と一体となり、複合共振器レーザから新たな波長と
なって発振が行われるようになる。すなわち、各半導体
レーザ10が完全に同期すれば、複合共振器全体で単一
モード発振が起き、単一モード発振となる。すなわち、
各半導体レーザ10は、波長が同一でかつ位相が同期し
た光信号を発信するようになる。
【0031】また、駆動半導体レーザ15は他の半導体
レーザ10と同様に他方の光出力端面Aから光信号8を
出射して駆動半導体レーザ15に光学的に接続された出
力側光ファイバ4に光信号8を送り込む構成となってい
る。
レーザ10と同様に他方の光出力端面Aから光信号8を
出射して駆動半導体レーザ15に光学的に接続された出
力側光ファイバ4に光信号8を送り込む構成となってい
る。
【0032】本実施例1によるマルチチャネル光信号発
生器においては、前記駆動半導体レーザ15を除く半導
体レーザ10に対して、発振しないように発振しきい値
以下で直流電流をバイアスするとともに、前記駆動半導
体レーザ15を変調(ON,OFF)する。これによ
り、複合共振器レーザでの発振が起き、駆動半導体レー
ザ15をも含む全ての半導体レーザ10の他方の光出力
端面Aから光出力8が出射され、各半導体レーザ10に
対応して光学的に接続された出力側光ファイバ4に送り
込まれる。
生器においては、前記駆動半導体レーザ15を除く半導
体レーザ10に対して、発振しないように発振しきい値
以下で直流電流をバイアスするとともに、前記駆動半導
体レーザ15を変調(ON,OFF)する。これによ
り、複合共振器レーザでの発振が起き、駆動半導体レー
ザ15をも含む全ての半導体レーザ10の他方の光出力
端面Aから光出力8が出射され、各半導体レーザ10に
対応して光学的に接続された出力側光ファイバ4に送り
込まれる。
【0033】したがって、本実施例1のマルチチャネル
光信号発生器からは、一部を共通とする複合共振器レー
ザからレーザ光としての光信号8が発振されるため、複
数のチャネルに波長が同一でかつ位相が同期した光信号
(等時性光信号)を送ることができる。
光信号発生器からは、一部を共通とする複合共振器レー
ザからレーザ光としての光信号8が発振されるため、複
数のチャネルに波長が同一でかつ位相が同期した光信号
(等時性光信号)を送ることができる。
【0034】図2は本実施例1のマルチチャネル光信号
発生器が変調によって確実に光信号8を発生することを
検証する光信号発生検証装置の概要を示す模式図であ
る。
発生器が変調によって確実に光信号8を発生することを
検証する光信号発生検証装置の概要を示す模式図であ
る。
【0035】光信号発生検証装置では、1×Nスターカ
プラ2(N=4)のNポート側に2つの半導体レーザ1
0を光ファイバ12(50μmRのマルチモード先球フ
ァイバ)を介して光学的に接続するとともに、残りの2
つのポートには、光ファイバ12を介してそれぞれ光ス
ペクトラム・アナライザ20または光パワーメータ21
が接続される。
プラ2(N=4)のNポート側に2つの半導体レーザ1
0を光ファイバ12(50μmRのマルチモード先球フ
ァイバ)を介して光学的に接続するとともに、残りの2
つのポートには、光ファイバ12を介してそれぞれ光ス
ペクトラム・アナライザ20または光パワーメータ21
が接続される。
【0036】また、一方の半導体レーザ10は駆動半導
体レーザ(LD#1)15として使用し、残りの半導体
レーザ(LD#2)10は光通信用に使用される。半導
体レーザ(LD#2)10に光学的に接続される出力側
光ファイバ4は、前記光スペクトラム・アナライザ20
に接続される。
体レーザ(LD#1)15として使用し、残りの半導体
レーザ(LD#2)10は光通信用に使用される。半導
体レーザ(LD#2)10に光学的に接続される出力側
光ファイバ4は、前記光スペクトラム・アナライザ20
に接続される。
【0037】この光信号発生検証装置において、前記半
導体レーザ(LD#2)10に発振しきい値以下の直流
電流をバイアス(I2 =110mA)するとともに、駆
動半導体レーザ(LD#1)15をON/OFF変調す
る。この結果、駆動半導体レーザ(LD#1)15のO
N/OFF変調時、図3(a),(b)で示すような波
形図が得られた。この波形図は、前記光スペクトラム・
アナライザ20によるものである。
導体レーザ(LD#2)10に発振しきい値以下の直流
電流をバイアス(I2 =110mA)するとともに、駆
動半導体レーザ(LD#1)15をON/OFF変調す
る。この結果、駆動半導体レーザ(LD#1)15のO
N/OFF変調時、図3(a),(b)で示すような波
形図が得られた。この波形図は、前記光スペクトラム・
アナライザ20によるものである。
【0038】駆動半導体レーザ(LD#1)15がOF
Fのとき、光スペクトラム・アナライザ20に現れる波
形図(自然放出光スペクトル)は、図3の(a)のよう
になり、スペクトラムは0.80800μmとなり、そ
の光出力は7.237mWとなる。これに対して、駆動
半導体レーザ(LD#1)15をONすると、光スペク
トラム・アナライザ20に現れる波形図は、図3の
(B)のようにレーザ発振スペクトルとなり、スペクト
ラムは0.812800μmとなり、その光出力は1
5.32mWとなる。このことから、駆動半導体レーザ
15のスイッチングによる光信号と同じ信号が他の半導
体レーザ10からも発生することが検証できる。並列す
る半導体レーザの数をさらに増大させても、各半導体レ
ーザから波長が同一でかつ位相が同期した光信号を同時
に発振させることができる。
Fのとき、光スペクトラム・アナライザ20に現れる波
形図(自然放出光スペクトル)は、図3の(a)のよう
になり、スペクトラムは0.80800μmとなり、そ
の光出力は7.237mWとなる。これに対して、駆動
半導体レーザ(LD#1)15をONすると、光スペク
トラム・アナライザ20に現れる波形図は、図3の
(B)のようにレーザ発振スペクトルとなり、スペクト
ラムは0.812800μmとなり、その光出力は1
5.32mWとなる。このことから、駆動半導体レーザ
15のスイッチングによる光信号と同じ信号が他の半導
体レーザ10からも発生することが検証できる。並列す
る半導体レーザの数をさらに増大させても、各半導体レ
ーザから波長が同一でかつ位相が同期した光信号を同時
に発振させることができる。
【0039】また、本実施例1のマルチチャネル光信号
発生器は、スターカプラの一方(Nポート側)に接続し
た複数の半導体レーザの一つを駆動半導体レーザとした
構造となっていることから、変調用に大出力のパルス駆
動源や複数の駆動源を用意しなくとも良くなる。
発生器は、スターカプラの一方(Nポート側)に接続し
た複数の半導体レーザの一つを駆動半導体レーザとした
構造となっていることから、変調用に大出力のパルス駆
動源や複数の駆動源を用意しなくとも良くなる。
【0040】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器
は、高出力半導体レーザを使用しないことから、破損し
難い信頼性の高いマルチチャネル光信号発生器となる。
すなわち、高出力半導体レーザを使用しないため、強大
な信号光によるスターカプラの破損防止がなくなる。ま
た、強大な信号光による半導体レーザとスターカプラ間
のゴミ付着に起因する酸化付着や融着が起きず、結合効
率の低下がなく、信頼性が高くなる。
は、高出力半導体レーザを使用しないことから、破損し
難い信頼性の高いマルチチャネル光信号発生器となる。
すなわち、高出力半導体レーザを使用しないため、強大
な信号光によるスターカプラの破損防止がなくなる。ま
た、強大な信号光による半導体レーザとスターカプラ間
のゴミ付着に起因する酸化付着や融着が起きず、結合効
率の低下がなく、信頼性が高くなる。
【0041】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器
は、複数の半導体レーザを使用するが、単一の半導体レ
ーザ(駆動半導体レーザ)を半導体レーザ制御装置で制
御するだけであり、全ての半導体レーザを個別に駆動製
造するマルチチャネル光信号発生器に比較して部品点数
の低減から装置の小型化が図れる。
は、複数の半導体レーザを使用するが、単一の半導体レ
ーザ(駆動半導体レーザ)を半導体レーザ制御装置で制
御するだけであり、全ての半導体レーザを個別に駆動製
造するマルチチャネル光信号発生器に比較して部品点数
の低減から装置の小型化が図れる。
【0042】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器
は、複数の半導体レーザを使用するが、単一の半導体レ
ーザ(駆動半導体レーザ)を半導体レーザ制御装置で制
御するだけであり、全ての半導体レーザを個別に駆動製
造するマルチチャネル光信号発生器に比較して部品点数
の低減から装置の製造コストの低減が図れる。
は、複数の半導体レーザを使用するが、単一の半導体レ
ーザ(駆動半導体レーザ)を半導体レーザ制御装置で制
御するだけであり、全ての半導体レーザを個別に駆動製
造するマルチチャネル光信号発生器に比較して部品点数
の低減から装置の製造コストの低減が図れる。
【0043】(実施例2)図4は本発明による実施例2
のマルチチャネル光信号発生器の概略構成を示すブロッ
ク図である。
のマルチチャネル光信号発生器の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0044】本実施例2のマルチチャネル光信号発生器
は、外部から単独で直接変調した駆動半導体レーザ(マ
スタ半導体レーザ)の光信号を複合共振器レーザ内に入
力して、並列した半導体レーザの光出力制御を行うよう
にしたものである。すなわち、本実施例2のマルチチャ
ネル光信号発生器は、1×N(N=5)スターカプラ2
と、前記スターカプラ2の一方(Nポート側)の入出力
端の一つに光アイソレータ25を介して光学的に接続さ
れるとともに直接変調されて前記スターカプラ2に光出
力を送り込む駆動半導体レーザ(マスタ半導体レーザ)
15と、前記スターカプラ2の一方(Nポート側)の残
りの入出力端に一方の光出力端面を光学的に接続する複
数の半導体レーザ10と、前記スターカプラ2の他方
(1ポート側)の入出力端に光学的に対面する外部ミラ
ー(鏡)11と、前記各々の半導体レーザ10の他方の
光出力端面Aに光学的に接続される図示しない光ファイ
バ(光信号出力ポート)とを有し、前記半導体レーザ1
0は直流電流で発振しきい値以下にバイアスされる構造
となっている。
は、外部から単独で直接変調した駆動半導体レーザ(マ
スタ半導体レーザ)の光信号を複合共振器レーザ内に入
力して、並列した半導体レーザの光出力制御を行うよう
にしたものである。すなわち、本実施例2のマルチチャ
ネル光信号発生器は、1×N(N=5)スターカプラ2
と、前記スターカプラ2の一方(Nポート側)の入出力
端の一つに光アイソレータ25を介して光学的に接続さ
れるとともに直接変調されて前記スターカプラ2に光出
力を送り込む駆動半導体レーザ(マスタ半導体レーザ)
15と、前記スターカプラ2の一方(Nポート側)の残
りの入出力端に一方の光出力端面を光学的に接続する複
数の半導体レーザ10と、前記スターカプラ2の他方
(1ポート側)の入出力端に光学的に対面する外部ミラ
ー(鏡)11と、前記各々の半導体レーザ10の他方の
光出力端面Aに光学的に接続される図示しない光ファイ
バ(光信号出力ポート)とを有し、前記半導体レーザ1
0は直流電流で発振しきい値以下にバイアスされる構造
となっている。
【0045】本実施例2の場合は、外部から単独で直接
変調した駆動半導体レーザ(マスタ半導体レーザ)15
の光信号を複合共振器レーザ内に入力して、並列した半
導体レーザ10の光出力制御を行うようにしたものであ
る。本実施例2は前記実施例1と同様に半導体レーザ1
0のスターカプラ2に光学的に接続される面側の光出力
端面の反射率は反対側の光出力端面Aの反射率よりも低
く形成されている。
変調した駆動半導体レーザ(マスタ半導体レーザ)15
の光信号を複合共振器レーザ内に入力して、並列した半
導体レーザ10の光出力制御を行うようにしたものであ
る。本実施例2は前記実施例1と同様に半導体レーザ1
0のスターカプラ2に光学的に接続される面側の光出力
端面の反射率は反対側の光出力端面Aの反射率よりも低
く形成されている。
【0046】本実施例2のマルチチャネル光信号発生器
は、前記光アイソレータ25により、駆動半導体レーザ
(マスタ半導体レーザ)15への複合共振器レーザから
の光の戻りを抑止できるため、正確な変調が可能とな
る。
は、前記光アイソレータ25により、駆動半導体レーザ
(マスタ半導体レーザ)15への複合共振器レーザから
の光の戻りを抑止できるため、正確な変調が可能とな
る。
【0047】本実施例2のマルチチャネル光信号発生器
は、前記実施例1のマルチチャネル光信号発生器が有す
る効果に加えて、光で複合共振器レーザを駆動するた
め、駆動半導体レーザにおける駆動制御のための電気回
路の実装が不要となる効果を奏する。
は、前記実施例1のマルチチャネル光信号発生器が有す
る効果に加えて、光で複合共振器レーザを駆動するた
め、駆動半導体レーザにおける駆動制御のための電気回
路の実装が不要となる効果を奏する。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0049】たとえば、前記実施例においては、外部ミ
ラーとスターカプラ間,スターカプラと半導体レーザ間
を光ファイバで光学的に接続したが、光ファイバを使用
しないで、空間結合としても前記実施例同様な効果が得
られる。
ラーとスターカプラ間,スターカプラと半導体レーザ間
を光ファイバで光学的に接続したが、光ファイバを使用
しないで、空間結合としても前記実施例同様な効果が得
られる。
【0050】また、本発明を利用すれば、小型で低価格
となる信号遅延がない発振波長が同一の多チャンネル光
送信器や光ブースタ等を提供することができる。
となる信号遅延がない発振波長が同一の多チャンネル光
送信器や光ブースタ等を提供することができる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0052】(1)本発明のマルチチャネル光信号発生
技術によれば、一つの半導体レーザを変調させることに
よって、残りの複数の半導体レーザと外部ミラーで形成
される外部複合共振器を利用してレーザ発振させること
ができるので、各々の半導体レーザから波長が同一でか
つ位相が同期した光信号を同時に発振させることができ
る。
技術によれば、一つの半導体レーザを変調させることに
よって、残りの複数の半導体レーザと外部ミラーで形成
される外部複合共振器を利用してレーザ発振させること
ができるので、各々の半導体レーザから波長が同一でか
つ位相が同期した光信号を同時に発振させることができ
る。
【0053】(2)本発明のマルチチャネル光信号発生
器は、高出力半導体レーザを使用しないので、強大な信
号光に起因するスターカプラの破損や半導体レーザとス
ターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化付着や融着を防
止することができ、信頼性が高くなる。
器は、高出力半導体レーザを使用しないので、強大な信
号光に起因するスターカプラの破損や半導体レーザとス
ターカプラ間のゴミ付着に起因する酸化付着や融着を防
止することができ、信頼性が高くなる。
【0054】(3)本発明のマルチチャネル光信号発生
器は、複数の半導体レーザを使用するが、変調は単一の
半導体レーザのみで良く、多数の半導体レーザ制御装置
を必要としないことから、部品点数の低減から装置の小
型化や製造コストの低減が達成できる。
器は、複数の半導体レーザを使用するが、変調は単一の
半導体レーザのみで良く、多数の半導体レーザ制御装置
を必要としないことから、部品点数の低減から装置の小
型化や製造コストの低減が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のマルチチャネル光信号
発生器の概略構成を示すブロック図である。
発生器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器にお
ける光信号の発生検証を行う光信号発生検証装置の概要
を示す模式図である。
ける光信号の発生検証を行う光信号発生検証装置の概要
を示す模式図である。
【図3】本実施例1のマルチチャネル光信号発生器にお
ける光信号発生検証例によるスペクトラムを示す波形図
である。
ける光信号発生検証例によるスペクトラムを示す波形図
である。
【図4】本発明による実施例2のマルチチャネル光信号
発生器の概略構成を示すブロック図である。
発生器の概略構成を示すブロック図である。
【図5】従来のマルチチャネル光信号発生器の一例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】従来のマルチチャネル光信号発生器の他の例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】CSPレーザによるレーザ出力の実験的波形を
示す波形図である。
示す波形図である。
1…高出力半導体レーザ、2…多分岐型分岐結合器(ス
ターカプラ)、3…入力側光ファイバ、4…出力側光フ
ァイバ、5…半導体レーザ制御装置、6…信号発生器、
7…半導体レーザ、8…光信号(光出力)、10…半導
体レーザ、11…鏡(外部ミラー)、12,13…光フ
ァイバ、14…反射防止膜、15…駆動半導体レーザ
(マスタ半導体レーザ)、20…光スペクトラム・アナ
ライザ、21…光パワーメータ、25…光アイソレー
タ。
ターカプラ)、3…入力側光ファイバ、4…出力側光フ
ァイバ、5…半導体レーザ制御装置、6…信号発生器、
7…半導体レーザ、8…光信号(光出力)、10…半導
体レーザ、11…鏡(外部ミラー)、12,13…光フ
ァイバ、14…反射防止膜、15…駆動半導体レーザ
(マスタ半導体レーザ)、20…光スペクトラム・アナ
ライザ、21…光パワーメータ、25…光アイソレー
タ。
フロントページの続き (72)発明者 長岡 新二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 渡部 昭憲 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 審査官 道祖土 新吾 (56)参考文献 特開 昭61−78188(JP,A) 特開 平6−188519(JP,A) 特表 昭62−502228(JP,A) 片桐祥雅 他,高速光バスに用いる半 導体レーザアレイの同期発振の検討,電 子情報通信学会総合大会講演論文集,日 本,1995年,No.Sogo Pt. 3,p.626 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H04B 10/02 H04B 10/28
Claims (3)
- 【請求項1】 一方に複数の入出力端を有し、他方に1
つの入出力端を有する多分岐型分岐結合器と、前記多分
岐型分岐結合器の一方の各入出力端に一方の光出力端面
を介して光学的に接続される複数の同一構造のファブリ
ーペロー形の半導体レーザと、前記多分岐型分岐結合器
の他方の入出力端に光学的に対面して配置される鏡とを
有し、前記半導体レーザの一つは変調駆動されるととも
に、残りの半導体レーザは直流電流でバイアスされるこ
とを特徴とするマルチチャネル光信号発生器。 - 【請求項2】 一方に複数の入出力端を有し、他方に1
つの入出力端を有する多分岐型分岐結合器と、前記多分
岐型分岐結合器の一方の入出力端の一つに光アイソレー
タを介して光学的に接続される駆動半導体レーザと、前
記多分岐型分岐結合器の一方の残りの各入出力端に一方
の光出力端面を介して光学的に接続される複数の同一構
造のファブリーペロー形の半導体レーザと、前記多分岐
型分岐結合器の他方の入出力端に光学的に対面して配置
される鏡とを有し、前記半導体レーザは直流電流でバイ
アスされるとともに、前記駆動半導体レーザは変調駆動
されることを特徴とするマルチチャネル光信号発生器。 - 【請求項3】 前記半導体レーザの多分岐型分岐結合器
に光学的に接続される面側の光出力端面の反射率は反対
側の光出力端面の反射率よりも低くなっていることを特
徴とする請求項1または請求項2記載のマルチチャネル
光信号発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31029294A JP3332188B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | マルチチャネル光信号発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31029294A JP3332188B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | マルチチャネル光信号発生器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08167755A JPH08167755A (ja) | 1996-06-25 |
JP3332188B2 true JP3332188B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=18003469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31029294A Expired - Fee Related JP3332188B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | マルチチャネル光信号発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3332188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004071694A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Nichia Chem Ind Ltd | 高出力半導体レーザ装置 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP31029294A patent/JP3332188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
片桐祥雅 他,高速光バスに用いる半導体レーザアレイの同期発振の検討,電子情報通信学会総合大会講演論文集,日本,1995年,No.Sogo Pt.3,p.626 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08167755A (ja) | 1996-06-25 |
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