JP3331152B2 - 密閉液圧式増圧装置 - Google Patents
密閉液圧式増圧装置Info
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Description
置に係り、特に増圧作用を行う密閉液圧シリンダ内にお
ける液圧の保持と圧液の漏洩に対する回収および圧液の
補給等を、それぞれ適正かつ円滑に行うことができ、射
出成形機等の型締装置として有効に適用することができ
る密閉液圧式増圧装置に関する。
は、移動プレートを移動することにより、固定プレート
との間で金型の型開閉を行い、さらに射出樹脂圧に抗し
て金型を大きな力で型締めする機能が要求される。この
ような型締装置としては、従来より、型締シリンダに挿
通配置した型締ラムの内部にブーストラムを挿入したブ
ーストラム方式、型締シリンダとは別に複数のサイドシ
リンダを設置したサイドシリンダ方式、あるいは型締シ
リンダと増圧シリンダとを直列に配置した増圧シリンダ
方式等の機構であって、高速で金型の型開閉を行うと共
に、高圧で金型の型締めを行うように構成した直圧式型
締装置が広範に使用されている。
の開閉を高速で行うと共に充分な型締力を得るために、
複雑な油圧回路を設けることが必要であり、さらに型締
シリンダ等に供給する圧油を貯留しておくための油タン
ク等を設ける必要があり、特に前述したブーストラム方
式およびサイドシリンダ方式のものにおいては、高い型
締力を得るために高圧ポンプを採用する必要があり、そ
して増圧シリンダ方式のものにおいては、装置の長さ寸
法が大きくなるという難点があった。
って容積が同じ量だけ増減する第1および第2の液圧室
を備え、この複動ラムが移動プレートと共に移動する第
1の複動シリンダを設け、第1の液圧室と第2の液圧室
とを連結する圧液通路に第1の駆動装置によって回転駆
動されるポンプを設け、ポンプと第1および第2の液圧
室との間の圧液通路に介挿されて第1および第2の液圧
室とポンプとを連通する連通状態と第1および第2の液
圧室とポンプとの連通を遮断する遮断状態とに切り換え
る切換弁装置を設け、複動ピストンの移動に伴って容積
が同じ量だけ増減しかつそれぞれ第1および第2の液圧
室に連通する第1および第2の増圧室を備えた第2の複
動シリンダを設け、さらにナット部材とこのナット部材
に所定のネジ構造をもって組み合わされた雄ネジ部材と
を備えると共にこれら部材のいずれか一方が複動ピスト
ンに連結されて他方の部材が第2の駆動装置によって正
逆両方向へ回転駆動することにより複動ピストンを往復
移動させるネジ機構を設けた射出成形機における型締装
置が提案されている(特公平1−17851号公報)。
切換弁装置の連通状態におけるポンプの回転により、第
1の複動シリンダを作動させて金型の型開閉を行う一
方、切換弁装置の遮断状態におけるネジ機構の回転によ
り、第2の複動シリンダを作動させて金型の型締めを行
うように構成したものである。
は、金型の型開閉に際して、第1および第2の液圧室並
びに圧液通路内に充填されている圧液を、ポンプによっ
て流動させることにより、複動ラムを前進、後退させる
ように構成されているため、外部に圧液を貯留しておく
ためのタンク等を設ける必要がない等の利点が得られる
ものである。
で駆動するネジ送り機構により、移動プレートを往復駆
動するように構成した型締装置も知られている。この種
の型締装置においては、充分な型締力を得るためには、
サーボモータを初めとして移動プレートに型締力を伝達
するためのネジ送り機構等の大型化が避けられない。特
に、サーボモータに油圧装置を併用した形式のもので
は、大きな型締力を得ることができるが、油圧ポンプ等
の機器や油圧回路等が必要となり、装置が複雑となる難
点があった。
タにより回転するナット部材の内孔に雄ネジ杆の一端を
螺合し、このナット部材の回転により雄ネジ杆を直進移
動可能にし、一方移動プレートの後部に隣接して移動プ
レートと隙間を生じさせ得るように係合してタイバーに
案内されて移動する液圧作動盤を設け、雄ネジ杆の先端
を液圧作動盤に係合させて移動プレートを移動させるよ
うにし、移動プレートを前進させ金型を閉じたときに、
液圧作動盤がタイバーの外周に設けた溝に係合して液圧
作動盤を固定させる液圧作動盤位置固定手段を設け、液
圧作動盤に液体を封入した密閉袋を内蔵させ、この密閉
袋内の封入液の増圧により変位して移動プレートに型締
力を生じさせるためのピストンを設け、そして液圧作動
盤がタイバーに固定された後の雄ネジ杆の前進により、
前記密閉袋が雄ネジ杆に押圧されてピストンに型締力を
作用させるようにした緩衝部材を設けた構成からなる射
出成形機の型締装置が提案されている(特開平6−24
6806号公報)。
雄ネジ杆により密閉袋内の封入液を押圧、圧縮し、これ
によって増加される封入液の圧力を型締力として作用さ
せるものであり、封入液に僅かな押圧力を及ぼすだけで
充分な型締力を得ることができ、駆動源としてのサーボ
モータやサーボモータの力を伝達するためのネジ送り機
構等を小型化できるという利点が得られるものである。
た従来の型締装置の増圧機構においては、次に述べるよ
うな改善されるべき難点を有していた。
動シリンダを作動させて金型の型開閉および型締めを行
うように構成した型締装置の増圧機構は、複動ラムの移
動に伴って容積が同じ量だけ増減する2つの液圧室を設
けるものであり、さらに2つの増圧室を設け、切換弁を
切り換え操作することによって、ポンプによる圧液の流
動で金型の型開閉を行うと共に、ネジ機構の回転で金型
の型締めを行うものであり、構成並びに制御操作が複雑
となり、製造コストも増大するばかりでなく、圧液の漏
洩や騒音の発生等を生じる難点がある。
した密閉袋を押圧変位させることにより、密閉袋内の封
入液の増圧により型締力を生じさせるように構成した型
締装置の増圧機構は、装置の小型化に寄与する利点はあ
るが、液体を封入した密閉袋の製造並びに押圧力を十分
に得るための変位伝達機構の製造に、多くの制約を受
け、製造に手間が掛かると共に、製造コストも増大する
難点がある。
構成することができ、圧液の漏洩に対する回収およびそ
の補給を円滑に行うことができると共に、増圧に際して
の液圧保持を確実かつ適正に行うことができる、各種の
増圧装置として広範囲に応用することができる密封液圧
式増圧装置を提供することにある。
め、本発明に係る密閉液圧式増圧装置は、ピストンロッ
ドのピストン部を液圧シリンダのシリンダ液室内に密閉
収納した増圧手段と前記シリンダ液室内の液圧を制御す
る増圧制御部とを備えた密閉液圧式増圧装置において、
前記増圧制御部は、前記シリンダ液室と連通する液通路
を有し、この液通路に電気的、機械的直動型移動手段を
使用して進退移動する圧縮部材を挿通配置すると共に、
前記シリンダ液室において発生する液圧または前記ピス
トンロッドより得られる出力を検出する圧力センサを設
け、この圧力センサによって検出される圧力が予め設定
した圧力を保持するように前記圧縮部材の前記進退移動
を制御するように構成する。
ン部により画成された左右液室間を、ノンリークバルブ
を介して連通させ、制御信号により両液室間を選択的に
連通遮断するように構成することができる。
する液通路に、リザーバタンクに連通する管路を設けた
構成とすることができる。
ンロッドおよびそのピストン部との接触部と、シリンダ
液室と増圧制御部とを連通する液通路における圧縮部材
との接触部とに、それぞれシール部材を設けた構成とす
ることができる。
としてリニアモータを適用し、圧縮部材を2次導体とし
て進退移動させるように構成することができる。
としてサーボモータを適用し、送りねじ機構により圧縮
部材を進退移動させるように構成することもできる。
する圧縮部材は、少なくとも2部材から構成することが
できる。
る圧縮部材の接触部は、大気と連通する構成とすること
ができる。
て適用するリニアモータとしては、例えば圧縮部材を棒
状の2次導体とし、この2次導体の外周部に、内周面に
1次巻線を装着した円筒状の1次鉄心を配設して構成し
てなる公知のリニア誘導モータを好適に使用することが
できる。
れば、その構成が簡単かつ小型化され、形状および容量
等の設計自由度も拡大され、さらに圧液の漏洩に対する
回収およびその補給を円滑に行うことができると共に、
増圧に際しての液圧保持を確実かつ適正に行うことがで
きる。
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
示すものである。すなわち、図1に示す密閉液圧式増圧
装置は、基本的には、密閉液圧シリンダ10と増圧制御
部12とを備え、前記密閉液圧シリンダ10のシリンダ
液室14内にピストンロッド16のピストン部16aを
密閉収納し、前記ピストン部16aにより画成されたシ
リンダ液室14a、14bにそれぞれ連通するよう配置
された増圧制御部12により前記各シリンダ液室14
a、14b内の液圧を制御して、ピストンロッド16か
ら増圧した出力を得るように構成されている。
4bと増圧制御部12とは、それぞれ液通路18a、1
8bにより連通し、これらの液通路18a、18bを増
圧制御部12の増圧室12aおよび背圧室12bにそれ
ぞれ連通するように構成する。そして、前記液通路18
a、18bが接続される増圧制御部12の増圧室12a
および背圧室12bには、後述するリニアモータ20に
より進退移動可能に構成した圧縮部材22を挿通配置す
る。この場合、前記圧縮部材22は、リニアモータ20
により駆動される2次導体としての誘導部材を兼ねると
共に、その移動方向に隣接した2つの部材22a、22
bから構成されている。
なる圧縮部材22が接触する近傍の液通路には、大気と
連通する開口部24を設ける。このような構成は、増圧
時における圧液の圧縮分の処理に際して重要である。す
なわち、圧縮部材22は、図示において左進し、ピスト
ンロッド16が被増圧体Sを押圧して増圧作用を行う。
圧縮、すなわち増圧が行われると、この圧縮部材22が
1つの部材から構成されている場合、圧縮部材22の左
進により反対端側が負圧となり、密閉液圧シリンダ10
のピストン部16aで画成された右室14bは、通常で
あれば負圧となる。そして、密閉液圧シリンダ10の外
部から空気やゴミが混入することになる。しかし、圧縮
部材22は、2つの部材22a、22bから構成されて
おり、かつ前記各部材22a、22bの接触部に対応し
て液通路の一部に対して設けた開口部24を介して大気
に連通しているので、背圧室12bとピストン部16a
で画成された右室14bは負圧とはならず、前記各部材
22a、22bの接触部に隙間を生じさせることにな
る。
トン部16aによって画成される左右の液室14a、1
4b間を、ノンリークバルブ26を介して連通し、制御
信号により前記両液室14a、14b間を選択的に連通
遮断するように構成する。
液密に密閉保持するために、それぞれ適所に設けられた
O−リング等からなるシール部材を示し、このシール部
材32からのリークにより、部材22aが左進し過ぎる
ため、前記部材22aを原点位置へ戻すための装置であ
る。すなわち、前記ノンリークバルブ26をON状態に
し、増圧室12aと背圧室12b内の圧液を交換する。
より詳細には、移動金型と固定金型が衝合し、キャビテ
ィを構成して高圧で型を閉じている型締状態にあるので
ピストン部16aの位置は衝合したときの位置に保持さ
れる。ここでシール部材32からのリークが起きると増
圧制御部12は圧力保持のため、部材22aを左進させ
設定圧に保持制御する。液室14bに洩れた圧液は液通
路18aを経由し、背圧室12bに導かれる。これによ
り部材22bも左進してしまう。この位置から次の成形
サイクルの型締動作を同じように実行することになる
と、補給液通路28aが部材22aで塞がれた状態とな
り、ピストン部16aの右進時、リザーバタンク28か
ら液室14aに液油が回らなくなるという不具合が生じ
る。従って、1サイクル毎、圧縮部材22を原点位置に
戻す必要がある。そこでノンリークバルブ26を具備し
て、1サイクル毎液通路18a、18bを連通させ、増
圧室12a、背圧室12bを同圧にした状態にして、圧
縮部材22が原点位置に戻るようにしたものである。
らの圧液のリーク等による増圧側の圧液の減少も避けら
れず、これを補償する必要が生じると共に、その他外部
にリークする圧液の補給も考慮しなければならない。こ
のため、本実施例においては、前記密閉液圧シリンダ1
0の液室14aと連通する液通路18aに対し、圧液の
補給を行うためのリザーバタンク28が、補給液通路2
8aを介して接続配置されている。なお、この場合、圧
液の補給は、増圧動作の直前に行うように構成される。
4において、被押圧体Sを押圧するに際し、その反力と
して発生する液圧Prまたはピストンロッド16より得
られる出力Pfを検出するための圧力センサ30を設け
る。そして、この圧力センサ30により検出される圧力
が、予め設定した圧力を保持するように、前記リニアモ
ータ20を制御すべく、前記圧力センサ30の検出信号
を、リニアモータ20の駆動制御部へ送出するように構
成する。
密閉液圧式増圧装置によれば、増圧制御部12を専用の
リニアモータ20で駆動するように構成し、シリンダ液
室14はシール部材32によって簡便に密閉された独立
した構造とし、両ピストンロッド16より常に所定値に
保持された出力を得ることができるため、簡単かつ小型
化された構成により、形状および容量等の設計の自由度
も拡大され、さらに圧液の漏洩に対する回収およびその
補給を円滑に行うことができると共に、増圧に際しての
液圧保持を確実かつ適正に行うことができる。
の変形例を示すものである。すなわち、前記実施例にお
ける圧縮部材22の駆動手段として、リニアモータ20
を使用した場合を示したが、このリニアモータ20に代
えて、サーボモータ40を使用する場合を示す。ここで
前記リニアモータ20、サーボモータ40は本発明にお
ける電気的、機械的直動型移動手段を構成するものであ
る。
部材22を、ボールねじ42の両端部に形成しかつその
移動方向に隣接する2つのピストン部42a、42bに
よって構成し、これらピストン部42a、42bをそれ
ぞれ増圧室12aおよび背圧室12bに挿通配置すると
共に、ボールねじ42に対し螺合したボールナット44
を前記サーボモータ40により回転駆動することによ
り、ボールねじ42を移動するように構成したものであ
る。従って、前記ボールナット44は、ボールナット4
4を囲繞するように配置した回転部材46に結合すると
共に、この回転部材46にプーリ46aを結合し、この
プーリ46aを前記サーボモータ40の駆動軸に結合し
たプーリ40aと伝動ベルト48を介して回転駆動可能
に結合構成する。なお、図2において、参照符号24a
は、前記実施例における大気に連通する開口部24を備
えた大気連通室を示し、前記実施例と同様の機能を果た
すものである。
よっても、前述した実施例と全く同様の作用および効果
を達成することができる。
を示すものである。すなわち、本実施例における増圧装
置は、図1に示す実施例1と同様に、密閉液圧シリンダ
10と増圧制御部12とを備え、前記密閉液圧シリンダ
10のシリンダ液室14内にピストンロッド16のピス
トン部16aを密閉収納し、前記シリンダ液室14に連
通するよう配置された増圧制御部12により、前記シリ
ンダ液室14内の液圧を制御してピストンロッド16か
ら増圧した出力を得るように構成されている。
すように、密閉液圧シリンダ10のシリンダ液室14内
に挿通配置されたピストンロッド16の先端におけるピ
ストン部16aにより画成された右側の室14bを、液
室とせずに、大気に連通する構成としたものである。
ンダ液室14のピストンロッド16側の液室14aに対
して連通する液通路18cを設け、この液通路18cに
ノンリークバルブ26を配置し、次いで方向切換弁36
を配置し、増圧制御部12の増圧室12aに連通するよ
うに構成する。また、前記方向切換弁36を介してリザ
ーバタンク28が接続配置されている。
ロッド16側の液室14aに連通する液通路18cが接
続される増圧制御部12の増圧室12aには、リニアモ
ータ20により進退移動可能に構成した圧縮部材22を
挿通配置する。この場合、前記圧縮部材22は、リニア
モータ20により駆動される2次導体としての誘導部材
を兼ねる。
圧装置の動作について、例えば被増圧体Sを射出成形機
の型締装置に適用した場合について説明する。
切換弁36をON状態にすると共に、ノンリークバルブ
26もON状態にすることにより、増圧制御部12の増
圧室12aで増圧された液圧が、前記シリンダ液室14
のピストンロッド16側の液室14aの圧液を昇圧させ
ることができる。
は、方向切換弁36をOFF状態にすると共に、ノンリ
ークバルブ26をOFF状態にすることにより、増圧制
御部12の増圧室12aと前記シリンダ液室14のピス
トンロッド16側の液室14aとは遮断され、前記液室
14a内の圧力を保持することができる。
向切換弁36をOFF状態のままにすると共に、ノンリ
ークバルブ26をON状態にすることにより、増圧制御
部12の増圧室12aと前記シリンダ液室14のピスト
ンロッド16側の液室14aとは、それぞれリザーバタ
ンク28と連通し、前記液室14aの圧抜きが行われる
と共に、前記増圧室12aに対する圧液の補給を行うこ
とができる。
の密閉液圧式増圧装置によっても、増圧制御部12を専
用のリニアモータ20で駆動するように構成し、シリン
ダ液室14aはシール部材32によって密封独立した構
造とし、片ピストンロッド16により常に所定値に保持
された出力を得ることができるため、簡単かつ小型化さ
れた構成により、形状および容量等の設計の自由度も拡
大され、さらに圧液の漏洩に対する回収およびその補給
を円滑に行うことができると共に、増圧に際しての液圧
保持を確実かつ適正に行うことができる。
装置の変形例を示すものである。すなわち、前記実施例
における圧縮部材22の駆動手段として、リニアモータ
20に代えて、サーボモータ40を使用する場合を示す
ものである。
室12aを形成する圧縮部材22を構成するピストンに
結合されてその背圧室12c側に延在突出するピストン
ロッドを、ボールねじ43として構成し、このボールね
じ43にボールナット44を螺合すると共に、このボー
ルナット44を前記サーボモータ40の駆動軸に対して
ギヤ機構50を介して回転駆動可能に結合構成したもの
である。
よっても、前述した実施例と全く同様の作用および効果
を達成することができる。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
液圧式増圧装置は、ピストンロッドのピストン部を液圧
シリンダのシリンダ液室内に密閉収納した増圧手段と前
記シリンダ液室内の液圧を制御する増圧制御部とを備え
た密閉液圧式増圧装置において、前記増圧制御部は、前
記シリンダ液室と連通する液通路を有し、この液通路に
電気的、機械的直動型移動手段を使用して進退移動する
圧縮部材を挿通配置すると共に、前記シリンダ液室にお
いて発生する液圧または前記ピストンロッドより得られ
る出力を検出する圧力センサを設け、この圧力センサに
よって検出される圧力が予め設定した圧力を保持するよ
うに前記圧縮部材の前記進退移動を制御する構成とした
ことにより、従来の油圧シリンダによる圧油供給方式と
は異なり、リニアモータまたはサーボモータ等の電気
的、機械的直動型移動機構を採用して前記液通路に挿通
配置された圧縮部材を独立駆動方式とすることにより、
応答性がよく、その構成を簡単かつ小型化することがで
きると共に、圧液の漏洩に対する回収およびその補給を
円滑に行うことができ、さらに増圧に際しての液圧保持
を確実かつ適正に行うことができ、各種の増圧装置とし
て広範囲に応用することができる。
示す概略断面図である。
材の制御駆動手段の別の実施例を示す要部断面図であ
る。
を示す概略断面図である。
材の制御駆動手段の別の実施例を示す要部断面図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 ピストンロッドのピストン部を液圧シリ
ンダのシリンダ液室内に密閉収納した増圧手段と前記シ
リンダ液室内の液圧を制御する増圧制御部とを備えた密
閉液圧式増圧装置において、 前記増圧制御部は、前記シリンダ液室と連通する液通路
を有し、この液通路に電気的、機械的直動型移動手段を
使用して進退移動する圧縮部材を挿通配置すると共に、
前記シリンダ液室において発生する液圧または前記ピス
トンロッドより得られる出力を検出する圧力センサを設
け、この圧力センサによって検出される圧力が予め設定
した圧力を保持するように前記圧縮部材の前記進退移動
を制御するように構成することを特徴とする密閉液圧式
増圧装置。 - 【請求項2】 液圧シリンダのピストン部により画成さ
れた左右液室間を、ノンリークバルブを介して連通さ
せ、制御信号により両液室間を選択的に連通遮断するよ
うに構成してなる請求項1記載の密閉液圧式増圧装置。 - 【請求項3】 液圧シリンダの液室に連通する液通路
に、リザーバタンクに連通する管路を設けてなる請求項
1記載の密閉液圧式増圧装置。 - 【請求項4】 液圧シリンダは、ピストンロッドおよび
そのピストン部との接触部と、シリンダ液室と増圧制御
部とを連通する液通路における圧縮部材との接触部と
に、それぞれシール部材を設けてなる請求項1記載の密
閉液圧式増圧装置。 - 【請求項5】 圧縮部材を進退移動させる電気的、機械
的直動型移動手段としてリニアモータを適用し、圧縮部
材を2次導体として進退移動させるように構成してなる
請求項1記載の密閉液圧式増圧装置。 - 【請求項6】 圧縮部材を進退移動させる電気的、機械
的直動型移動手段としてサーボモータを適用し、送りね
じ機構により圧縮部材を進退移動させるように構成して
なる請求項1記載の密閉液圧式増圧装置。 - 【請求項7】 リニアモータにより進退移動する圧縮部
材は、少なくとも2部材から構成してなる請求項5記載
の密閉液圧式増圧装置。 - 【請求項8】 少なくとも2部材から構成される圧縮部
材の接触部は、大気と連通してなる請求項7記載の密閉
液圧式増圧装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20359197A JP3331152B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 密閉液圧式増圧装置 |
US09/124,924 US6109036A (en) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Sealed hydraulic intensifier |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20359197A JP3331152B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 密閉液圧式増圧装置 |
Publications (2)
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