JP3330719B2 - テキスト音声変換システム - Google Patents

テキスト音声変換システム

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JP3330719B2 JP03365694A JP3365694A JP3330719B2 JP 3330719 B2 JP3330719 B2 JP 3330719B2 JP 03365694 A JP03365694 A JP 03365694A JP 3365694 A JP3365694 A JP 3365694A JP 3330719 B2 JP3330719 B2 JP 3330719B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テキストデータを音
声信号に変換して出力させるテキスト音声変換システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力されたテキストデータにアクセント
やイントネーション等を付加してこのテキストデータに
対応する音声信号を出力するシステムは、テキスト音声
変換システムとして知られている。この種のシステムを
実現する形態として、:テキスト解析装置と規則合成
装置とからなる形態、:上位装置(テキスト発生装置
と称されることもある。)とテキスト音声変換装置とか
らなる形態が知られている。いずれの形態のシステム
も、テキストデータを単語辞書を参照して単語等の形態
素に切り分ける形態素解析処理とこれに続く音韻・韻律
付与処理とをして音韻、韻律記号列を生成するテキスト
解析部、音韻、韻律記号列を音声素片記憶部を利用して
音声合成用パラメータに変換する合成パラメータ生成
部、音声合成用パラメータを音声波形データに変換する
音声合成部、及び音声波形データをアナログ音声信号に
変換して出力する音声出力部を具えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テキスト音声変換装置では次に説明するような問題があ
った。
【0004】(1) テキストデータ中に単語辞書に登録さ
れていない語いわゆる未知語があるとその語についての
正しい読みが得られない。
【0005】(2) テキストデータ中のどの語が未知語扱
いとされるのかがユーザで分からない。なぜなら、テキ
ストデータ中に未知語となるものがあるか否かをユーザ
自身が判断するには、単語辞書中にどのような単語が登
録されているのかを知っていて初めて判断できる訳だ
が、単語辞書中の膨大な単語をユーザがおぼえておくこ
とは実質的に困難だからである。結局、上記(1),(2) の
問題は音声出力を行なった段階で不具合を検出してい
た。
【0006】(3) また、仮に、これから入力するテキス
トデータ中の未知語を判断できたとしても、それら未知
語を単語辞書に登録するにはシステムを未知語登録モー
ド等にその都度ユーザが自ら変更する必要があるので使
い勝手が悪い。
【0007】(4) また、これから入力しようとする多数
のテキストデータに同一の未知語が複数回出現した場合
その都度少なくとも上記(1)、(2) の問題が生じる。
【0008】また、さらに以下のような問題があった。
【0009】(a) 複数のユーザが交代でテキスト音声変
換システムを使用する場合、システム内のユーザ辞書は
単一ユーザにしか対応していないので、ユーザが変わる
ごとに、旧ユーザはユーザ辞書の内容を外部媒体(例え
ばフロッピーディスク)にバックアップする必要があ
り、新ユーザは外部媒体からユーザ辞書をシステムのユ
ーザ辞書エリアにダウンロードする必要があり、時間と
手間がかかる。
【0010】(b) ユーザがシステム使用中にユーザ辞書
を更新した場合でシステム使用終了時にユーザ辞書の内
容を外部媒体にバックアップし忘れた場合、システム上
にある旧ユーザの上記更新したユーザ辞書は、新ユーザ
により消されてしまうので、今後の使用は出来ない。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、単語辞書を参
照してなされる形態素解析処理と、これに続く音韻・韻
律付与処理とを含む処理によりテキストデータから音
韻、韻律記号列を生成するテキスト解析手段、生成され
た音韻、韻律記号列を音声素片記憶部を利用して音声合
成用パラメータに変換する合成パラメータ生成手段、生
成された音声合成用パラメータを音声波形データに変換
する音声合成部、及び該生成された音声波形データをア
ナログ音声信号に変換して出力する音声出力部を具えた
テキスト音声変換システムに関する。そして、(A) 単語
辞書中のユーザ辞書の情報がテキスト音声変換作業中に
変更されているか否かを検出するためのユーザ辞書変更
検出手段と、(B) ユーザ辞書の変更があった場合その旨
をユーザに伝えるユーザ辞書変更伝達手段とを具える。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明の構成によれば、単語辞書中のユーザ辞
書の情報がテキスト音声変換作業中に変更されている場
合この点がユーザに伝達されるので、ユーザにユーザ辞
書のバックアップを促すことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの出願の第一〜第四
発明の各実施例について説明する。なお、説明に用いる
各図はこの発明を理解出来る程度に概略的に示してある
にすぎない。また、各図において、同様な構成成分につ
いては同一の番号を付して示しその重複説明を省略する
こともある。なお、テキスト音声変換システムを実現す
る形態として、:テキスト解析装置と規則合成装置と
からなる形態、:上位装置(テキスト発生装置と称さ
れることもある。)とテキスト音声変換装置とからなる
形態が知られていることは既に述べた。この出願の各発
明は上記の形態のシステム、の形態のシステムいず
れにも適用可能であるが、以下の各実施例ではこの出願
の各発明をの形態のテキスト音声変換システムに適用
した例を説明する。
【0019】1.第一発明の実施例 1−1.第一発明の第1実施例 図1は第一発明の第1実施例のテキスト音声変換システ
ムの構成を示したブロック図、図2は第1実施例のシス
テムと、上位装置100及びテキスト音声変換装置20
0からなる形態のシステムとの対応関係の例を示したブ
ロック図である。なお、上位装置100は例えばワード
プロセッタやパーソナルコンピュータで構成出来る。こ
れらは、キーボード等の入力手段、ディスプレイ等の表
示手段さらに通信機能を有している為、上位装置を構成
するための手段として好適だからである。
【0020】第一発明の第1実施例のテキスト音声変換
システムは、図1に示したように、単語辞書11を参照
してなされる形態素解析処理とこれに続く音韻・韻律付
与処理とを含む処理によりテキストデータから音韻、韻
律記号列を生成するテキスト解析部13、該生成された
音韻、韻律記号列を音声素片記憶部15を利用して音声
合成用パラメータに変換する合成パラメータ生成部1
7、該生成された音声合成用パラメータを音声波形デー
タに変換する音声合成部19、及び該生成された音声波
形データをアナログ音声信号に変換して出力する音声出
力部21を具えている。さらに、このシステムは、入力
テキストデータ中の終端までに含まれる未知語を形態素
解析処理の段階で順次に抽出する未知語抽出手段23
と、入力テキストデータの終端に至った際にいままでに
未知語抽出手段23で抽出された未知語を一括してユー
ザに伝える未知語伝達手段25と、未知語伝達手段25
から伝えられた未知語を単語辞書に登録するため必要な
情報をユーザが入力するための情報入力手段27と、こ
れら未知語及び未知語について入力された情報を単語辞
書11に登録するための情報登録手段29とを具えてい
る。なお、図1中23aは抽出された未知語を格納する
ための記憶手段(以下、未知語バッファという。)であ
る。
【0021】ここで、テキスト解析部13、合成パラメ
ータ生成部17、未知語抽出手段23、未知語バッファ
23a、未知語伝達手段25の一部及び情報登録手段2
9はこの実施例ではテキスト音声変換装置200に備わ
る制御部201(例えばCPUやレジスタ等)で構成す
る(詳細は後述する。)。また、単語辞書11、音声素
片記憶部15、音声合成部19及び音声出力部21は公
知のもので構成出来る。以下、これら構成成分について
順次説明する。
【0022】先ず、単語辞書11は、この場合、図3に
示したように、例えばROMで構成され予め定めた単語
が登録された標準辞書11aと、例えばRAMで構成さ
れシステムの使用に応じユーザによる単語の追加、削除
(更新、修正)が可能なユーザ辞書11bと、例えばR
AMで構成され標準辞書及びユーザ辞書から単語を検索
するための辞書テーブル11cと、標準辞書11aのみ
から単語を検索するため及び上記辞書テーブル11cの
修正処理の際の基準として用いる標準辞書テーブル11
dを有するものとしてある。標準辞書11aには、1文
字レベルの形態素まで用意してあるので、文字キャラク
タコードで構成される入力は1文字レベルの形態素(以
下、単漢字と呼ぶ。また、ここで言う単漢字とはひらが
な、カタカナ等も含む。)まで解析を進めれば切り分け
られる。また、この単漢字が単語となりえるかどうか
(例えば国語辞典に1文字の単語として登録されている
か、又は、接頭語や接尾語となりえると登録されている
ものなど)が単語辞書11には登録されている。1文字
が単語となり得ない場合は未知語としてその後処理され
る(詳細は後述する。)。
【0023】次に、図1〜図5を参照して第1実施例に
おける未知語抽出手段23、未知語伝達手段25、情報
入力手段27及び情報登録手段29について説明する。
ここで、図4、図5は各手段23〜29の動作を示すフ
ローチャートである。
【0024】上位装置(テキストデータ発生装置)10
0からテキストデータが入力されると(図4のステップ
S41)、この入力テキストデータに対しテキスト解析
部13はテキスト解析処理の一環である形態素解析処理
をする(ステップS42)。例えば、入力テキストデー
タを単語辞書11に登録されている単語を参照し公知の
最長一致法などの方法で形態素解析するのである。この
形態素解析において、単漢字でも、接頭語或は接尾語で
もない語、つまり未知語を抽出する(図4のステップ4
3、詳細には図5)。抽出された未知語はこの第1実施
例ではすべて未知語バッファ23aに格納される(図4
のステップS44)。未知語でなければ、文終端(入力
テキストデータの終端)か否かの確認を行なう(図4の
ステップS45)。ここでいう文終端とは、音声で読み
上げする単位の終端であることができる。例えば、文章
の終端や文の終端や句の終端であることが出来る。文終
端でない場合は続くテキストデータについての形態素解
析及び未知語抽出処理を続ける(S42,S43)。文
終端をテキスト音声変換システムの制御部(未知語抽出
手段23)が検出すると制御部(未知語伝達手段25)
は未知語バッファ23aをオープンし(図4のステップ
S46)、未知語バッファ23a中の未知語の形態素を
そのまま上位装置100に一括返送する。上位装置10
0はこの返信された未知語を例えば入出力バッファ10
1で保持しそのデータを未知語伝達手段の一構成成分と
しての例えばCRTの画面に表示して(図4のステップ
S46)、ユーザに入力をうながすメッセージを表示す
る。このとき、つまり入出力バッファ101に未知語入
力を検知したとき、上位装置100はビープ音や、音声
メッセージ等で、ユーザに未知語が表示されたことを通
知すれば、よりユーザインターフェースが優れたシステ
ムになることは、いうまでもない。次に、ユーザは情報
入力手段27より、未知語を単語辞書11のユーザ辞書
11b(図3参照)に登録する為必要な情報を、入力す
る(図4のステップS47)。この情報は、未知語とし
て検出された形態素に対し、その読み、品詞、アクセン
ト位置、前後の接続情報等であることができる。このと
き入力の例を画面表示すれば更にユーザインターフェー
スに優れたシステムになる。
【0025】ユーザによる所定の情報が入力されると上
位装置100は、これら未知語及びこれについてユーザ
が入力した情報(上記読み、品詞等)をテキスト音声変
換装置200に送る。テキスト音声変換装置200では
情報登録手段29がこれら情報をユーザ辞書11bに自
動登録する(図4のステップS48)。ここで未知語の
ユーザ辞書11bへの自動登録は例えば次の手順で行な
える。この説明を図6〜図8を参照して説明する。なお
ここでは、上位装置100からテキスト音声変換装置2
00に送る情報を格納するバッファ(以下、送信バッフ
ァともいう。)と、テキスト音声変換装置200から上
位装置100に返信されてくる情報(返値ともいう。)
を格納するバッファ(以下、返値バッファともいう。)
とを用いる例を説明する。これらバッファは例えば入出
力バッファ201で構成出来る。返値バッファの内部
は、未知語となった形態素のコードが入っておりその最
後にEOFコードが入っている(図6参照)。入ってい
る未知語の数は、抽出された未知語数により変わり単数
又は複数の場合がある。未知語が複数ある場合、その区
切りを示す改行コード“¥0”などで区別ができるよう
になっているものとする(同じく図6参照)。
【0026】図7は上位装置100が返値バッファより
未知語を読み込み、自動登録を行う処理を表わすフロー
チャートである。図6に示される返値バッファより1文
字読み込み(ステップS71)その文字が改行コードか
を判定する(S72)。改行になるまで返値バッファの
内容を読み込み、改行コード以前を1つの未知語とし
て、読み、品詞などの情報入力処理(S73)を行い、
送信バッファに格納する(S74)。図8は送信バッフ
ァの一実施例を示すデータの構成図である。図7の処理
において、改行の次にEOFコードを上位装置が検知す
ると(S72,S75)、送信バッファは図8に示した
情報すなわち各未知語の表記、読み等の情報をテキスト
音声変換装置200に送信する。これら情報はユーザ辞
書11bに格納される。
【0027】次に、音韻韻律記号生処理、音声合成用パ
ラメータ生成処理、音声合成処理ががなされ、音声出力
がなされる(ステップS49、S50、S51)。これ
ら音韻韻律記号生処理、音声合成用パラメータ生成処
理、音声合成処理は、任意好適な方法で行なえる。これ
ら処理は本発明の要旨ではないので簡単に述べる。音韻
韻律記号列処理においては、単語辞書に格納されている
情報に基づいて、自立語と自立語を接続したり、自立語
と付属語を接続したりして文節を作り、また、文節と文
節を接続することで文章の読みを作ると共に、その際に
文中のポーズ位置やアクセント位置た強度などを決定し
て、入力文の読み、アクセント、イントネーション、ポ
ーズ等の情報を文字列として記述した音韻韻律記号列
(中間言語)を生成する。合成パラメータ生成処理で
は、音韻韻律記号列に基づき、音声素片(音の種類)デ
ータを音声素片記憶部15(図1参照)から取り出し、
各音韻の継続時間(音の長さ)を設定し、音韻韻律記号
列のアクセント情報に基づいてピッチパタン(音の高
さ)を決定し、さらに各句の長さ等により振幅パタン
(音の強弱)を決定しこれらの情報でなる音声合成用パ
ラメータを生成する。ここで、音声素片は接続して合成
波形を作るための基本単位であり音の種類に応じて様々
なものが予め用意されている。音声素片記憶部15はこ
のような音声素片を記憶しているものである。音声合成
部19(図1参照)では、音声合成用パラメータに基づ
き音声波形データを生成する。音声出力部21(図1参
照)では、内蔵するバッファメモリに上記音声波形デー
タを一時保持し、このデータを所定クロックに従ってデ
ィジタル/アナログ変換してアナログ音声信号に変換す
る。そして、内蔵するスピーカからこのアナログ音声信
号を発音出力させたり、又は、送信手段によって他の装
置に送信したりする。
【0028】この第一発明の第1実施例のシステムで
は、入力テキストデータごとに未知語抽出ができ、さら
に、入力テキストデータの終端までくると抽出した未知
語を一括してユーザに自動的に伝達でき、さらに、ユー
ザは未知語をユーザ辞書に登録するに必要な情報を入力
でき、かつ、システムによるこれら未知語の単語辞書へ
の一括自動登録ができる。
【0029】1−2.第一発明の第2実施例 上述の第1実施例では入力テキストデータの終端までで
抽出される未知語は重複する未知語であってもすべて未
知語バッファに格納されユーザへ伝達されてしまう。こ
の重複格納及び重複伝達がなくなれば例えばメモリ容量
の低減や処理時間の短縮が図れ好適と考えられる。この
第2実施例はこれを改善する例である。このため、この
第2実施例では、未知語抽出手段23を以下のように構
成する。図9はその説明に供する図である。この第2実
施例では、未知語抽出手段23は、入力テキストデータ
から未知語が抽出されるごとに該抽出された未知語と同
じ未知語が未知語バッファ中に既に格納されているか否
かを調べる(図9のステップS52)。そして、格納さ
れていない場合に該抽出された未知語を未知語バッファ
に格納する(図9のステップS53)。抽出された未知
語と同一の未知語が未知語バッファに格納されている場
合はこの未知語は未知語バッファに格納せず、文終端か
否かの判定処理に移る。文終端を検出したなら第1実施
例と同様にステップS46以降の処理をする。
【0030】1−3.第一発明の第3実施例 上述の第1及び第2実施例では未知語を単語辞書に登録
する際に必要な情報(読み、品詞等)は、ユーザが情報
入力手段で入力していた。これに対しこの第3実施例は
大規模なデータベースをアクセスする手段を設けること
により、未知語を単語辞書に登録する際に必要な情報
を、場合によってはデータベースから得ようとするもの
である。図10及び図11はその説明に供する図であ
る。
【0031】図10において、71は未知語を単語辞書
に登録するため必要な情報が登録されているであろうよ
り大規模なデータベースを示し、73はネットワークで
ある。ネットワーク73は第3実施例のテキスト音声変
換システム75(図10では複数台を示している。)と
大規模データベース71を結ぶものである。なお、この
第3実施例では、データベースアクセス手段103を上
位装置100側に設けた例を示している。
【0032】テキスト音声変換装置200の内部に存在
する標準辞書11a(図3参照)は数万から十数万個レ
ベルの単語しか登録されていない為、固有名詞等のデー
タは多くない。それに対し、大規模データベース(例え
ば大規模日本語データベース)71は固有名詞も含め、
数十万から数百万個の単語のデータがある。この第3実
施例はこのようなデータベースを利用出来るのである。
その手順について以下に述べる。
【0033】テキスト音声変換装置200側の未知語抽
出手段23により抽出された未知語が未知語伝達手段2
5により上位装置100に伝達(入力)されると(図1
1のステップS81)、上位装置100はネットワーク
73上の大規模日本語データベース71をアクセスし
(図11のステップS82)、テキスト音声変換装置2
0側から受け取った未知語の単語辞書登録に必要な情報
がデータベース71上にあるか否かの検索を行う(図1
1のステップS83)。データベース上にこの未知語の
情報があるときは、そのデータを取り込む(S84、S
85)。データベース上にこの未知語の情報がないとき
は、第1及び第2実施例で説明した手順で情報入力手段
27によりユーザーに情報を入力してもらう(S86,
S87)。そして、ユーザ辞書を自動登録し(S8
8)、解析を進める。
【0034】当然の事ながらセットワーク73を上位装
置100がアクセスするタイミングは、未知語ごとであ
ってもよく、未知語バッファに格納されている未知語全
体で一括であっても良い。
【0035】この第3実施例のシステムによれば、ユー
ザによる未知語についての情報入力を軽減若しくは不要
にできる場合があるという利点がある。
【0036】1−4.第一発明の第4実施例 上述した第1〜第3実施例では未知語は文字であるもの
として説明していた。しかし、テキスデータ中には、J
IS、シフトJIS、EUCなどで規定されている標準
キャラクタコード以外の規格による文字キャラクタコー
ドが付与されている文字いわゆる外字(例えば図表作成
のための記号、或は特殊マークなど)も多々出現する。
このような外字は未知語となる。例えばスタンドアロン
のワードプロセッサで作成したテキストデータをテキス
ト音声変換システムの上位装置100に媒体を介して入
力すると、このスタンドアロンのワードプロセッサ特有
の外字は、未知語となる。また、このような外字は、当
該システムにおける標準コードとは異なるコードで表現
されているので、このテキスト音声変換システムの上位
装置では表現できない。このため、この第4実施例のシ
ステムでは、未知語が外字である場合で該外字の当該シ
ステムにおける標準コードが存在する場合に該外字に付
与されていたコードを標準コードに置き換えるための、
外字コード置換手段を具える。これについて図12を参
照して以下詳細に説明する。
【0037】先ず、第1実施例で主に説明した未知語抽
出の手順でこのような外字を抽出し上位装置にこの外字
を表示する。外字以外の通常の文字の辞書では、1形態
素に対応する辞書は、図12(A)に示したように、表
記、読み、品詞、アクセント位置、接続情報などで構成
される。これは、未知語となった形態素の表記に対する
各情報を入力することにより作成される。ところが、未
知語が外字である場合、この第4実施例では、図12
(B)に示したように、外字を標準辞書にある記号にお
きかえる。すなわち未知語となった表記に対し、読み、
品詞、アクセント位置、接続情報は入力せず、置き換え
コードエリアに標準辞書にあるコードを格納する。そし
て、この図12(B)の状態でユーザ辞書に登録する。
外字でも標準辞書のコードに置きかえられているため、
外字の未知語入力時にも、この外字については形態素解
析を進めることが出来る。なお、未知語となった形態素
のコードが何であるかユーザが知る必要はないのは当然
である。
【0038】2.第二発明の実施例の説明 次に、複数のユーザが同一のテキスト音声変換システム
を使用する場合のユーザ辞書の使用の便宜を図るべくな
された、第二発明の実施例を説明する。この第二発明で
は、単語辞書中にユーザごとのエリアを確保するための
手段と、パスワード入力手段と、辞書選択手段と、辞書
テーブル修正手段とを具えることを特徴としている。こ
れら手段は以下の各実施例では以下に説明するように構
成している。
【0039】2−1.第二発明の第1実施例 第二発明の第1実施例では、単語辞書中にユーザごとの
エリアを確保するための手段を単語辞書を工夫すること
で実現している。図13はその単語辞書11の構成を示
した図である。すなわち、単語辞書11は、標準辞書1
1aと、11b1 ,11b2 ,・・・、11bN で示し
たN個のユーザ辞書と、11c1 ,11c2 ,・・・、
11cN で示したN個の辞書テーブルと、標準辞書テー
ブル11dとを有したものとしている。ここで、Nはユ
ーザの数に当たるものである。なお、標準辞書、複数の
ユーザ辞書、複数の辞書テーブルそれぞれの領域はシス
テムのメモリ上に割りあてられている。また、この実施
例ではあるユーザ用のユーザ辞書及び辞書テーブルから
成るセットと、このユーザ以外のユーザのセットとは、
メモリの同一アドレスに重複して割り当てられ選択的に
使用される。これら単語辞書のメモリ上の割りつけにつ
いては後述する(図16を参照して後述する)。
【0040】次に、パスワード入力手段及び辞書選択手
段について説明する。図14はその説明に供する図であ
る。上位装置100は、既に説明したように、例えばパ
ーソナルコンピュータ、ワークステーション、ワードプ
ロセッサなどで構成出来る。近年では情報通信の拡大に
伴い機密保持のためにも、この上位装置100よりシス
テムを利用する際利用前にパスワードなどの、システム
利用権を確認するコードを入力するのが一般的である。
この実施例では上位装置中にパスワード入力手段110
を具える。またこの実施例ではパスワード入力手段11
0はパスワード入力部110aとパスワード出力部11
0bとで構成している。上位装置100はパスワードを
パスワード入力手段110のパスワード入力部110a
で受け付け、このパスワードをパスワード出力部110
bよりテキスト音声変換装置200内の辞書選択手段2
10へ送信する。この実施例の場合の辞書選択手段21
0は、パスワード入力部212とパスワード識別部21
4とを具えている。辞書選択手段210内部ではパスワ
ード入力部212がパスワードを受信しパスワード識別
部214にパスワードを渡す。パスワード識別部214
ではパスワードに応じた辞書テーブルとユーザ辞書のメ
モリエリアを単語辞書内に確保する。次に、ユーザコー
ドの識別とパスワードに応じた単語辞書部のメモリエリ
アの確保に対する一実施例を述べる。図15は上述した
パスワード識別部214の具体的構成例を表わすブロッ
ク図である。この場合のパスワード識別部214はここ
に入力されるパスワードを保持するパスワードレジスタ
214aと、このパスワードレジスタ214aに保持さ
れた値に応じたメモリセレクト信号を生成するデコーダ
部214bとで構成してある。パスワードレジスタ21
4aのビット長は、利用者(ユーザ)数により異なる
が、例えば最大256人が利用するとしたときすなわち
上記N=256としたときなら、16bit長である。
デコード部214bの出力は、テキスト音声変換装置の
制御部201(図2参照)が、単語辞書11のアクセス
を行う時に制御部内のCPUのアドレスデコードなどで
生成される。そして、デコード部214bの出力は、チ
ップセレクト信号CSがアクティブのときのみ有効とな
る。このことにより制御部は、複数ある辞書テーブル1
1c1〜11cN 、ユーザ辞書11b1 〜11bN を意
識した複雑な制御を行うことなく、唯一の辞書部を扱う
のと同様の簡単な処理で辞書テーブル及びユーザ辞書を
アクセスする事ができる。
【0041】図16(A)は辞書選択手段210中のデ
コード部214aでつくられたチップセレクト(メモリ
セレクト)信号により制御される、辞書部内のメモリの
構成を示すメモリマップである。この図16(A)の例
では256人分のユーザ辞書と辞書テーブルが収められ
ている例を示している。また、この図16に示されてい
るユーザ辞書と辞書テーブルの物理アドレス例について
詳説すると以下のようである。図16(B)はその例
(制御部201(図2参照)内のCPUのメモリマッ
プ)を図示したものである。この実施例では、0000
h番地から3FFFh番地まではCPUのプログラムエ
リア、4000h番地から7FFFh番地まではCPU
のワークエリア、8000h番地からBFFFまでは辞
書テーブルエリア及びユーザ辞書エリア(ここでは、8
000h番地から9FFFh番地までは辞書テーブルエ
リア、A000h番地からBFFFh番地まではユーザ
辞書エリアとしている。)、C000h番地からFFF
Fh番地までは標準辞書エリア及び標準辞書テーブルエ
リアとそれぞれしてある。したがって、制御部内のCP
Uのアドレスデコードはアドレスの上位2bitをデコ
ードすることによりメモリを上述した4つのエリアに分
割できることがわかる。例えば上位2bitが“1,
0,”のときは、CPUの周辺回路により、ユーザ辞
書、辞書テーブルをアクセスする為のチップセレクト信
号が出力される。なぜなら、ここでは、16ビット構成
であるので、その上位2ビットが1,0というからには
16進表示の最上位表示は8、9、A、Bのいずれかで
あるから、8000h番地からBFFFまでのいずれか
をアクセスできることになる。また、上述した4つのエ
リアのそれぞれの物理的な大きさは、アドレスの総ビッ
ト数からアドレスデコードの為に用いた2bitを差し
引いた、14bit(3fffh)がそれぞれの大きさ
(サイズ)となる。ユーザ辞書、辞書テーブルを複数持
つということは上述した制御部CPUのアドレスの上位
2bitが“1,0,”のエリアを複数持つ(同じアド
レスに重複して持つ)事に相当し(ただし、上記のごと
く切り換えて使用される)、個々のユーザ辞書、辞書テ
ーブルのサイズは、上述した通り、14bit長のサイ
ズとなる。
【0042】図17は、辞書選択手段を構成するハード
ウエア構成例をまとめて示した図である。すなわち、複
数のユーザ辞書、複数の辞書テーブル、テキスト音声変
換装置200の制御部CPU周辺のアドレスデコード
部、及び、パスワードレジスタ、パスワードデコーダで
構成した辞書選択手段のハードウェア例である。この構
成によれば、複数のユーザ辞書をテキスト音声変換装置
内に保有するシステムにおいて、使用者が交代しても、
パスワードを入力するだけで、自動的に登録してあるユ
ーザのパスワードに相当するユーザ辞書を用いて、形態
素解析を行う装置を実現することができる。
【0043】ところで、単語辞書中の辞書テーブル11
cは、標準辞書及びユーザ辞書で構成される辞書群を参
照して形態素解析を効率的に行なうためのものであり、
例えば図18に示すような構成となっている。すなわ
ち、辞書テーブルにはテキスト音声変換装置に入力され
るテキストデータの表記1文字がキーコード91として
登録されている。さらに辞書テーブルには、そのキーコ
ードを先頭とする最長の形態素(単語)が存在する標準
辞書またはユーザ辞書のアドレス93が登録されてい
る。このアドレスをたどることにより、入力されたテキ
ストデータの表記1文字目で始る第一候補の形態素が辞
書から引き出され入力テキストデータとのマッチングが
行なわれる。なお、単語辞書内のユーザ辞書に何れも登
録されていない場合は、辞書テーブルの辞書アドレスは
全て標準辞書エリアをさしているのはいうまでもない。
【0044】このような辞書テーブルでは、(A):ユ
ーザ辞書エリアに外部媒体(フロッピディスク)から新
たなユーザ辞書をダウンロードした際や、(B):その
後のシステム使用時にユーザ辞書に新たな単語(未知語
であったもの)を登録した際に、辞書テーブルを修正す
る必要がそれぞれ生じる。ユーザ辞書の内容が代わった
ことに対応してキーコード及びそのアドレスを変更しな
いと辞書テーブルと成り得ないからである。辞書テーブ
ルの修正方法は種々のものが考えられる。以下にその一
例を説明する。図19、図20はその説明に供する図で
ある。なお、以下の説明では辞書テーブルと標準辞書テ
ーブルとを区別するために、標準辞書テーブルでない辞
書テーブルを「ユーザ辞書テーブル」と称することもあ
る。
【0045】図19はユーザ辞書テーブルの修正手順例
を示したフローチャート、図20は単語辞書内での各単
語の情報同士のリンクについての説明図である。
【0046】テキスト音声変換装置200(辞書テーブ
ル修正手段)は上位装置100から送られてくるパスワ
ードに相当するユーザ辞書用のメモリエリアを確保し、
そこに例えば外部媒体からのユーザ辞書をダウンロード
する(図19のステップS1)。さらに、このユーザ辞
書内の表記第一文字のコードが同じである表記を表記の
長い方から順に走査する処理(リンク処理)をする(ス
テップS2)。また、この際ユーザ辞書内に表記第一文
字のコードが同じであるリンクがいくつかあるか(リン
ク数L)を求めこれをバッファに格納する(ステップS
3)。ここで、リンク処理及びリンク数を図20の例で
説明すると、表記第一文字が「沖」であるデータをリン
クする場合、ユーザ辞書の物理アドレスA000hの
「沖□電気」が先ず走査され、次に、図20中の「沖□
電気」の欄の右端にあるアドレス(これはリンク先を示
すため登録されているアドレス情報である。)に移り即
ち物理アドレスA002hが走査されるというようにリ
ンクされる。また、表記第一文字が「恩」であるデータ
がリンクされる。この例では「沖」及び「恩」について
それぞれリンクが存在する例としているので、リンク数
Lは2となる。このようにリンク処理がなされ、かつ、
リンク数Lが求まると、テキスト音声変換装置200
(辞書テーブル修正手段)は変数nを0に設定し(ステ
ップS4)、標準辞書テーブルのデータをユーザ辞書テ
ーブルへコピーする(ステップS5)。次に、変数nを
イクリメントし(ステップS6)、次いで、この標準テ
ーブルの中から、変数nで示されている数のリンクの文
字、具体的には、リンク数が2であれば先ず1番目のリ
ンクの文字の表記(上記例でいえば「沖」のリンクの文
字の表記)に一致するデータのアドレスを取り出す(ス
テップS7)。次に、標準テーブル中の「沖」のアドレ
スをユーザ辞書の先頭一文字「沖」のリンクにおける最
後のデータ欄(リンクの最終単語つまり形態素の一番短
いデータ欄)の右端のアドレス欄(リンク先のアドレス
欄)に書き込む(ステップS8)。このステップS8の
処理は、図20の例で具体的に説明すれば、この場合ユ
ーザ辞書の先頭一文字が「沖」であるリンクにおける最
後のデータとは物理アドレスA002hの「沖縄」であ
るのでその欄の右端のアドレスに標準辞書での「沖」の
アドレスC000hが書き込まれるのである。次に、先
頭一文字が「沖」であるリンクにおける物理アドレス
(図20の場合であればA000h)がユーザ辞書テー
ブルのキーコード「沖」の欄のアドレス欄に書き込まれ
る(ステップS9)。ここまでの処理でキーコード
「沖」の辞書テーブルのアドレス変更が終了する。ただ
し、ここでは、図18に示したアドレスのまま(A00
0のまま)の例である。次に、変数nがリンク数Lに一
致しているかを判断する(ステップS10)。この判断
ではユーザ辞書中の各リンク(図20の例では「沖」の
リンク、「恩」のリンク)についてステップS7〜S9
の処理が行なわれたか否かが判断されるのである。すな
わち、nがLに一致していない場合は残りのリンク(こ
こでは先頭一文字が「恩」であるリンク)について辞書
テーブルの修正を行なう。この処理を登録したユーザ辞
書の最後まで行なうことにより辞書テーブルを修正、変
更することが出来る。
【0047】2−2.第二発明の第2実施例 上述の第二発明の第1実施例のシステムは、単語辞書中
にユーザ辞書と辞書テーブルで構成されるセットを複数
持つ形態のものであった。これに対しこの第2実施例
は、ユーザ辞書自体は複数でも、辞書テーブルは単一と
なっており、かつ、複数のユーザ辞書の中からユーザに
対応するユーザ辞書がユーザが入力したパスワードによ
って自動的に選択されるシステムの例である。
【0048】図21はこの第2実施例での単語辞書の構
成を示した図である。この単語辞書11は、標準辞書1
1aと、N個のユーザ辞書11b1 〜11bN 、と単一
の辞書テーブル(ユーザ共通辞書テーブルということも
ある。)11c、標準辞書テーブル11dとを具えてい
る。また、ユーザ数Nが256であると仮定した場合の
ユーザ辞書用のメモリ構成を図22に、また、制御部2
01(図2参照)内のCPUから見たメモリマップを図
23にそれぞれ示した。図23に示したように、この第
2実施例では、0000h番地から3FFFh番地まで
はCPUのプログラムエリア、4000h番地から7F
FFh番地まではCPUのワークエリア、8000h番
地から9FFFh番地までは辞書テーブルエリア、A0
00h番地からBFFFh番地まではユーザ辞書エリ
ア、C000h番地からFFFFh番地までは標準辞書
エリアとしている。従って、制御部内のCPUのアドレ
スデコードはアドレスの上位3bitをデコードする事
によりメモリを上述した5つのエリアに分割できる事が
わかる。例えば、上位3bitが“1,0,0,”のと
きCPUの周辺回路により辞書テーブルエリアをアクセ
スする為のチップセレクトが出力され、“1,0,
1,”のとき、ユーザ辞書エリアをアクセスする為のチ
ップセレクトが出力される。なぜなら、ここでは、16
ビット構成であるので、その上位3ビットが1,0,0
というからには16進表示の最上位表示は8,9のいず
れかであるので8000h番地から9FFF番地までの
いずれかをアクセスでき、また、上位3ビットが1,
0,1というからには16進表示の最上位表示はA、B
のいずれかであるので0h番地からBFFFhまでのい
ずれかをアクセスできるからである。辞書テーブル、ユ
ーザ辞書の各エリアの物理的な大きさは、アドレスの総
ビット数からアドレスデコードの為の3bitを差し引
いた13bit(1fffh)がそれぞれの大きさ(サ
イズ)となる。ユーザ辞書を複数持つということは、C
PUのアドレスの上位3bitが“1,0,1,”のエ
リアを複数持つことに相当し、個々のユーザ辞書のサイ
ズは13bit長のサイズとなる。
【0049】この第2実施例において、パスワードの入
力による、ユーザの識別、メモリエリアの確保、辞書選
択(ただし、この第2実施例ではユーザ辞書の選択)の
詳細、テキスト音声変換装置、制御部内のCPUから見
た辞書のデコード方法については、第二発明の第1実施
例と同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0050】また、この第二発明の第2実施例の場合
は、システム使用者が交代するごとに辞書テーブルを修
正する必要がある。この修正は、第二発明の第1実施例
の場合と同様な方法で行なえば良いのでこの説明も省略
する。
【0051】2−3.第二発明の第3実施例 次に、複数のユーザが同一のテキスト音声変換システム
を使用する場合であって、しかもユーザ識別子を用いる
という工夫によって単一のユーザ辞書を複数のユーザが
共用できるようにする例を説明する。具体的には、複数
のユーザが同一のテキスト音声変換システムを使用する
際、ユーザがユーザ辞書に登録しようとする単語に該ユ
ーザのパスワードによって後に検索が可能な(パスワー
ドにリンクした)ユーザ識別子を付与し、このユーザ識
別子によって辞書テーブルを個々に作成することによ
り、複数のユーザが個々に登録したユーザ辞書の単語を
用いて形態素解析を行なうことを可能とする例である。
【0052】図24はこの第3実施例での単語辞書の構
成を示した図である。この単語辞書11は、標準辞書1
1aと、単一のユーザ辞書(複合ユーザ辞書ともい
う。)11bと、N個のユーザ辞書テ〜ブル11c1
11cN と、標準辞書テーブルとを具えている。また、
ユーザ数Nが256であると仮定した場合のユーザ辞書
テーブル用のメモリ構成を図25に、また、制御部20
1(図2参照)内のCPUから見たメモリマップを図2
6にそれぞれ示した。CPUから見たメモリマップは基
本的には第2実施例と同じである。ただし、第2実施例
は複数のユーザ辞書エリアが同一番地に重複して割り当
てられていたのに対し、この第3実施例ではユーザ辞書
は単一であって複数のユーザ辞書テーブルエリアが同一
番地に重複して割り当てられている点で第2及び第3実
施例は相違している。
【0053】次に、ユーザ識別子について説明する。本
実施例ではユーザ辞書自体は単一である為ユーザ辞書内
の個々の単語がどのユーザによって登録されたものかが
分からなければならない。
【0054】図27(A)は、この第3実施例に係るユ
ーザ辞書の内部フォーマットである。表記、読み、品
詞、アクセント位置、接続情報、次候補アドレスの各情
報については既に説明してあるので省く。ただし、次候
補アドレスとは図20において右端に示したアドレスの
ことでありリンク先を示すアドレスのことである。図2
7(A)中のユーザ識別子という情報がこの第3実施例
において新たに設定された情報である。
【0055】本システムの利用者が本システムを使用す
る前にパスワードを入力してから使用をすることが前提
であることは前述している。つまり、ある利用者が本シ
ステムを使用している間そのパスワードは上位装置10
0及びテキスト音声変換装置200(図2参照)で知る
ことは容易である。本システム上でユーザ辞書を作成す
る際、このパスワードとリンクするユーザ識別子をユー
ザ辞書データのユーザ識別子エリアに書き込むことも容
易である。このユーザ識別子の書き込みは、上位装置1
00或はテキスト音声変換装置200のどちら側でも書
き込む事が出来ることは双方が共にパスワードを知るこ
とが出来ることからも明白である。
【0056】図27(B)は、ユーザ識別子を用いて作
成したユーザ辞書の一例の内部構成を示す図である。一
列が1単語を示し1単語の最後に図27(A)でも示し
たユーザ識別子が格納されている。ここでは、”0
0”,”01”,”02”,”03”,等で示されるコ
ードがユーザを示すユーザ識別子とされているい例であ
る。ユーザ辞書の最後には辞書の最後を示すEOFコー
ドが入っている。
【0057】図27に示したような形態のユーザ辞書で
あると、複数のユーザが同一の辞書に対し追加を行なう
時ただ辞書の最後に登録単語を付加していけば良いので
従来のように個々の辞書を管理する場合と異なり統一の
管理が行なえる。あるユーザが自分のユーザ識別子の単
語の登録、削除を行なってもその他の辞書の物理的なア
ドレスは変化しないので、変更を行なったユーザの辞書
テーブルのみを更新すれば良い。
【0058】なお、この第3実施例の場合においてもユ
ーザ辞書テーブルの修正作業は必要となる。ユーザ辞書
テーブルの修正作業は、基本的には第1実施例で述べた
方法で行なえる。ただし、図19に示したステップS2
でのリンク処理作業は、複合ユーザ辞書11b(図24
参照)中のユーザ識別子で選択されるデータのみについ
て行なうようにする。
【0059】以上の説明からも明らかなように第3実施
例によれば、他ユーザがユーザ辞書の削除、追加を行な
ったとしても自分のテーブルを変更する必要がない為、
1つのテキスト音声変換システムのユーザ辞書と同時に
複数の上位装置がアクセスしても対応出来るシステムを
構築出来ることが分かる。
【0060】2−4.第二発明の第4実施例 上述の第1〜第3実施例では、ユーザ辞書及び辞書テー
ブルの少なくとも一方が、システムを使用するユーザ数
Nに応じてN個とされていた。しかし、第3実施例をよ
り発展させると、ユーザ辞書及び辞書テーブルそれぞれ
を単一とすることもできる。この第4実施例はその例で
ある。以下、詳細を説明する。
【0061】図28はこの第4実施例での単語辞書の構
成を示した図である。この単語辞書11は、標準辞書1
1aと、単一のユーザ辞書(ただし第3実施例で述べた
複合ユーザ辞書)11bと、単一の辞書テーブル(ただ
し、第2実施例で述べたユーザ共通辞書テーブル)11
cと、標準辞書テーブルとを具えている。パスワードに
よるユーザの識別、メモリエリアの確保、ユーザ単語の
登録においてユーザ識別子を付与する処理などは第1実
施例〜第3実施例の該当する方法で行なえる。
【0062】次に、この第4実施例においての、制御部
201内のCPUから見た辞書テーブルとユーザ辞書に
ついて説明する。上述したように本実施例においては複
数のユーザが登録した1つの複合ユーザ辞書とユーザの
変化によって修正、更新を行なう1つのユーザ共通辞書
テーブルがあるのみであるので、上述の第1〜第3実施
例に見られたCPUのアドレスデコーダによるメモリの
割りつけは発生せず、ユーザ共通辞書テーブルと複合ユ
ーザ辞書のセット1つのメモリエリアだけあれば良い。
【0063】ここで、複合ユーザ辞書についてである
が、本実施例で用いる複合ユーザ辞書は、第3実施例で
述べた複合ユーザ辞書(図27(A)、(B)参照)と
同様である為その説明は省略する。また、ユーザ共通辞
書テーブルは、ユーザが変わるごとに、及び、同一ユー
ザであってもテキスト音声変換処理中にユーザ単語を追
加した場合に、修正する必要がある。ユーザS共通辞書
テーブルについてのこのような修正は、第1実施例の修
正方法であってユーザ識別子で選択されるユーザ単語の
みを考慮した修正方法(従って、第3実施例での修正方
法)で行なえば良い。
【0064】以上の説明よりこの第4実施例によれば、
単一の複合ユーザ辞書及び単一のユーザ辞書テーブルで
済む為、ユーザ辞書エリアが可変長とでき、かつ、メモ
リ使用効率の良い、システムを構築することが出来る。
【0065】2−5.第二発明の第5実施例 この第5実施例はユーザ識別子をより有効に使用するも
のである。すなわち、単一のユーザ辞書を複数のユーザ
が使用する場合であって、しかも、ユーザ単語にユーザ
識別子を付与してユーザ単語をユーザ辞書に登録する場
合に、異なるユーザが登録した単語において同一の表
記、読み等、形態素にあたえるデータが同一ならば、こ
の単語にこれら異なるユーザで共有し得るという識別子
(共有ユーザ識別子)を使用することとする例である。
この使用とは、例えば、あるユーザ登録単語がユーザ辞
書エリア内に他ユーザの登録単語としても存在していた
とき(もちろん他ユーザの識別子が付与されてい
る。)、その単語のユーザ識別子エリアに格納されてい
る他ユーザの識別子を共有ユーザ識別子に書き換えるよ
うに使用することである。こうすると、形態素にあたえ
るデータが同一のユーザ単語が重複して登録されること
を防止できるので、メモリ使用効率をさらに向上させる
ことが出来る。以下に詳細を説明する。
【0066】図29(A)はこの第5実施例においては
参考例に相当するユーザ識別子(第3や第4実施例での
ユーザ識別子)のコード例を示した図である。具体的に
は、4ビット構成でユーザ1〜ユーザ16の合計16人
の独自のユーザ識別子のコードを形成した例を示してい
る。これに対し図29(B)は、第5実施例における共
有ユーザ識別子のコード例である。具体的には、4ビッ
トで4人のユーザを識別でき、かつ、ユーザ単語を各ユ
ーザ独自で登録する場合はもちろん、2人〜4人それぞ
れで共有できる状態で登録することができる。図29
(B)中、「0001」のコードがユーザDのみがユー
ザ単語を登録している例であり、「1100」のコード
がユーザA及びBが共有する例、「1101」がユーザ
A、B及びDが共有する例、「1111」のコードがA
〜Dの4人で共有する例である。図29(B)に示した
コードによれば、各ビットの操作で登録単語の共有化が
可能となることが分かる。これに基づく辞書テーブルの
作成、変更は、上位より入力されるパスワードに対応す
るユーザのユーザ識別子データのビットにのみ注目し、
かかるビットが1なら有効、0なら無効とすれば、辞書
テーブルの作成は第3、第4実施例と同様で良い。次
に、この第5実施例での、ユーザ辞書へのユーザ単語の
登録であるが、制御部内のCPUが登録する単語をユー
ザ辞書エリアに書き込む前に、これから登録する単語の
辞書データと既に登録済みの複合ユーザ辞書のコンペア
チェックを行ない、同一のものがあれば、既登録単語の
ユーザ識別子ビットを1にし、かつ、登録する単語のユ
ーザ自体のユーザ識別子ビットを1にし登録する。既登
録がなければ、登録する単語のユーザ識別子エリアの登
録するユーザのユーザ識別ビットを1として登録してい
けば良い。
【0067】3.第三発明の実施例の説明 次に、単語辞書内のユーザ辞書がシステムを利用中に変
更、追加された場合にこのことをユーザに伝える機能を
有したテキスト音声変換システムの実施例について説明
する。この第三発明のテキスト音声変換システムは、単
語辞書中のユーザ辞書の情報がテキスト音声変換作業中
に変更されているか否かを検出するためのユーザ辞書変
更検出手段と、ユーザ辞書の変更があった場合その旨を
ユーザに伝えるユーザ辞書変更伝達手段とを具えるもの
である。これら各手段を以下の各実施例では以下に説明
するよう構成している。
【0068】3−1.第三発明の第1実施例 図30は第三発明の第1実施例のテキスト音声変換シス
テムの要部を示すブロック図である。この第1実施例で
は、ユーザ辞書変更検出手段120は、当該システム利
用開始時と利用終了時それぞれでのユーザ辞書中のデー
タのサイズ同士の比較と、このデータの合計量を示すビ
ット表示中の最下位1バイト同士の比較を行なう構成の
例である。具体的には以下の構成をとる。なお、ユーザ
辞書のデータは、ユーザが所有しているユーザ辞書格納
用媒体121(例えばフロッピーディスクや上位装置内
のメモリなど)に保存されているものとして説明する。
また、これに限られないが、ここでは、ユーザ辞書変更
検出手段120は上位装置100側に設けている例を示
す。
【0069】上位装置100は、登録すべきユーザ辞書
のデータをユーザ辞書保存用媒体121からテキスト音
声変換装置200の単語辞書11のユーザ辞書11bに
へ書き込む時、ユーザ辞書のサイズと、ユーザ辞書内の
データをすべて足し合わせた結果の下1バイト(以下、
BCCデータと呼ぶ。)とを、第1の記憶手段123
(以下、第1のサイズバッファ123という)に格納す
る。第1のサイズバッファ123はユーザ辞書の初回登
録時のサイズのみが収められ、既登録してあるユーザ辞
書に追加変更を行なうときに書き替えられることはな
い。次に、システム終了時にテキスト音声変換装置20
0の制御部201は、単語辞書11内のユーザ辞書のサ
イズ及びBCCデータを測り、入出力部より上位装置の
入出力部を介し、これらサイズ及びデータを上位装置1
00に送る。上位装置100はこれらサイズ及びBCC
データを第2の記憶手段125(以下、第2のサイズバ
ッファ125という)に書き込む。なお、ユーザ辞書の
サイズとは前述したようにユーザ辞書の最後はEOFコ
ードにより示されるのでEOFコードまでのサイズがユ
ーザ辞書のサイズとなる。また、第1のサイズバッファ
123、第2のサイズバッファ125及び単語辞書内の
ユーザ辞書サイズバッファそれぞれは、デフォルトオー
ルゼロクリア(”0”のデータで初期化)されているの
で、ユーザ辞書の登録のない場合はユーザ辞書、第1の
サイズバッファ、第2のサイズバッファは全て”0”の
データのまま変更されることはない。
【0070】上位装置は、システム終了処理をテキスト
音声変換装置に伝えると、第1のサイズバッファ123
が”0”でなければ第2のサイズバッファ125にデー
タが書かれているのを待ち、書き込まれると第1のサイ
ズバッファ123と第2のサイズバッファ125とのの
サイズデータ、BCCデータをそれぞれをコンペアしど
ちらかでも違えば、システム利用開始時と終了時の間で
ユーザ辞書が変更、修正されたものと判断し、例えば上
位装置のCRTにメッセージを表示または、音声出力に
てユーザに辞書が変更修正されたことを通知する。
【0071】次に、ユーザ辞書に変更、修正のあったこ
とを通知するユーザ辞書変更伝達手段手段についての一
例を説明する。上位装置でメッセージ例「あなたのユー
ザ辞書は更新されています。」といった文字列を用意
し、上位装置のメモリ上に格納しておく画面に出力する
ときは、プログラム中にその文字列の出力先を画面とす
るように指示し、又、音声出力するときはテキスト音声
変換装置を出力先とするように指示すれば良い。もちろ
ん両方に出力する事が可能であることはいうまでもな
い。
【0072】3−2.第三発明の第2実施例 上述の第三発明の第1実施例では、辞書更新の検出を、
辞書サイズ、BCCデータの比較により行なっていた
が、他の構成でも良い。このため、この第2実施例で
は、図31に示したように、ユーザ辞書の変更時にビッ
トデータが変化される辞書ステータスレジスタ127を
用い、該レジスタ127のビットデータ変化からユーザ
辞書の変更の有無を検出する構成とする。以下、図31
及び図32を参照してこの第2実施例について説明す
る。ここで、図31は第2実施例のテキスト音声変換シ
ステムの要部を示すブロック図、図32は辞書ステータ
スレジスタの一構成例を示した図である。
【0073】上位装置100は、ユーザ辞書格納用媒体
121より登録すべきユーザ辞書のデータをテキスト音
声変換装置200の単語辞書11のユーザ辞書エリアに
書き込むとき、辞書ステータスレジスタのユーザ辞書有
/無ビットに”1”をたてる(図32参照)。辞書ステ
ータスビットは、システム利用開始時はゼロクリアされ
ているものとする。また、登録すべきユーザ辞書がない
とき辞書ステータスレジスタのユーザ辞書有/無ビット
は”0”のままでセットされることはない。また、既に
ユーザ辞書が登録されている状態で、システム利用を開
始したときは、実態とは異なるが、辞書ステータスレジ
スタのユーザ辞書有/無ビットは”0”のままである。
次に、システム利用中にユーザ辞書の修正、追加を行な
ったとき、上位装置は修正、追加のユーザ単語のデータ
をテキスト音声変換装置に送信したときに辞書ステータ
スレジスタの修正、追加ビットに”1”をたてる。修
正、追加ビットに”1”をたてるときユーザ辞書有/無
ビットが”0”であるならば、このとき、このビットも
共に”1”にセットされる。つまり辞書ステータスレジ
スタのとりえる値というのは、”0,0,””1,
0,””1,1,”(”ユーザ辞書有無ビット,修正追
加ビット,1:有,0:無)の3通りであり”0,
1,”のパタンは存在しえない。もちろん、辞書ステー
タスレジスタのビット構成はこれに限られず好適なもの
とできる。
【0074】次に、システム終了時に上位装置は、辞書
ステータスレジスタの修正追加ビットを参照し、この値
が”1”のときユーザ辞書が更新されていると判断し、
例えば上位CRTにメッセージを出力するか音声を出力
するかしてユーザに辞書変更、修正されたことを伝達す
る。伝達方法の詳細については、第1実施例で詳細に説
明しているため省略する。
【0075】3−3.第三発明の第3実施例 上述の第三発明の第1及び第2実施例では、ユーザ辞書
の更新があったことをユーザに伝達できたので、ユーザ
にいま使用しているユーザ辞書の内容をユーザ辞書格納
用媒体にバックアップする必要があるか否かを促すこと
ができた。しかし、いま使用しているユーザ辞書の内容
をユーザ辞書格納用媒体に自動的にバックアップできれ
ばユーザ辞書の保護という点でより好ましい。この第3
実施例はその例である。この説明を図30〜図32を参
照して行なう。
【0076】ユーザ辞書が更新されていることの検出及
びこの点をユーザに伝達することは上記第1または2実
施例のとおり行なえる。この第3実施例ではユーザ辞書
が更新されていることをユーザに対しメッセージすると
共に、上位装置100よりテキスト音声変換システム2
00に対しユーザ辞書バックアップ命令を送信する。ユ
ーザ辞書バックアップ命令は、テキスト音声変換システ
ム200の制御部201が受け取る。これに対し制御部
210は、単語辞書11のユーザ辞書エリアをアクセス
し、ユーザ辞書の先頭からユーザ辞書の終わりを示すE
OFコードまでを読み取り、テキスト音声変換装置20
0の入出力部より上位装置100に出力する。上位装置
100はテキスト音声変換装置200から返信されてく
るユーザ辞書データをユーザ辞書格納用媒体121に上
書きし、この上書きが終了するとユーザ辞書のバックア
ップが終了した事になりシステム終了が完了する。
【0077】以上詳細に説明したようにシステム終了時
にユーザ辞書の修正、追加の確認を行ない、修正、追加
が発生したときはユーザに対しメッセージを出力し、ユ
ーザ辞書を自動的にバックアップするテキスト音声変換
システムを実現することができる。
【0078】3−4.第三発明の第4実施例 この第4実施例のテキスト音声変換システムは、第3実
施例のシステムにさらに、自動バックアップを行なうか
行なわないかを選択できる機能を追加したものである。
これについて図30〜32を参照して説明する。
【0079】ユーザ辞書が更新されていることの検出及
びこの点をユーザに伝達することは上記第1または2実
施例のとおり行なえる。この第4実施例ではユーザ辞書
が更新されていることをユーザに対しメッセージすると
共に、ユーザに対し、自動バックアップをするか否かの
当メッセージ、例えば「あなたのユーザ辞書は更新され
ています。バックアップするなら”y”を、しないな
ら”n”を入力して下さい。」とCRT画面表示又は音
声出力がなされる。このとき上位装置100はユーザか
ら入力される”y”又は”n”のコードを待ち、”y”
のときには第3実施例で示した自動バックアップを行な
いシステムを終了し、ユーザからの入力が”n”のとき
にはユーザ辞書の自動バックアップを行なうことなくシ
ステムを終了する。以上の説明で分かるように本発明に
よりユーザインターフェースについてより優れたテキス
ト音声変換システムを実現することができる。
【0080】4.第四発明の説明 詳細は省略するが、上記第一〜第三発明を組み合わせた
テキスト音声変換装置をこうせいすることにより、上記
第一〜第三発明の効果を有するシステムが得られる。
【0081】
【0082】
【0083】
【発明の効果】本発明のテキスト音声変換システムによ
れば、ユーザ辞書の情報がテキスト音声変換作業中に変
更されているか否かを検出するための手段と、ユーザ辞
書の変更があった場合その旨をユーザに伝える手段とを
具えたので、ユーザにユーザ辞書のバックアップを促す
ことができる。このため、ユーザがユーザ辞書のバック
アップをし忘れる危険性を低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は主に第一発明のシステムの説明に供する
図である。
【図2】図2は主に第一発明のシステムの説明に供する
図1に続く図である。
【図3】第一発明での単語辞書の構成例を示した図であ
る。
【図4】第一発明の第1実施例の手順説明図である。
【図5】第一発明の第1実施例の手順説明図(その2)
である。
【図6】情報登録手段の説明図である。
【図7】情報登録手段の図6に続く説明図である。
【図8】情報登録手段の図7に続く説明図である。
【図9】第一発明の第2実施例の説明図である。
【図10】第一発明の第3実施例の説明図である。
【図11】第一発明の第3実施例の説明図であり、デー
タアクセス手段の説明図である。
【図12】外字コード置換手段の説明図である。
【図13】第二発明の第1実施例の説明図である。
【図14】第二発明の第1実施例の図13に続く説明図
である。
【図15】第二発明の第1実施例の図14に続く説明図
である。
【図16】第二発明の第1実施例の図15に続く説明図
である。
【図17】第二発明の第1実施例の図16に続く説明図
である。
【図18】辞書テーブルの説明図である。
【図19】辞書テーブル修正手段の説明図である。
【図20】単語辞書内でのデータのリンクの説明図であ
【図21】第二発明の第2実施例の説明図である。
【図22】第二発明の第2実施例の図21に続く説明図
である。
【図23】第二発明の第2実施例の図22に続く説明図
である。
【図24】第二発明の第3実施例の説明図である。
【図25】第二発明の第3実施例の図24に続く説明図
である。
【図26】第二発明の第3実施例の図25に続く説明図
である。
【図27】第二発明の第3実施例の説明図である。
【図28】第二発明の第4実施例の説明図である。
【図29】(A)は第5実施例における比較例の説明
図、(B)は第5実施例の説明図である共有ユーザ識別
子のコード例の説明図である。
【図30】第三発明の主に第1実施例の説明図である。
【図31】第三発明の主に第2実施例の説明図である。
【図32】第三発明の主に第2実施例の図31に続く説
明図である。
【符号の説明】
11:単語辞書 11a:標準辞書 11b:ユーザ辞書(複合ユーザ辞書の場合もある) 11b1 〜11bN :ユーザ辞書 11c:辞書テーブル(ユーザ辞書テーブル、ユーザ共
通辞書テーブルの場合もある) 11c1 〜11cN :辞書テーブル(ユーザ辞書テーブ
ル) 11d:標準辞書テーブル 13:テキスト解析部 15:音声素片記憶部 17:合成パラメータ生成部 19:音声合成部 21:音声出力部 100:上位装置 200:テキスト音声変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単語辞書を参照してなされる形態素解析
    処理と、これに続く音韻・韻律付与処理とを含む処理に
    よりテキストデータから音韻、韻律記号列を生成するテ
    キスト解析手段、該生成された音韻、韻律記号列を音声
    素片記憶部を利用して音声合成用パラメータに変換する
    合成パラメータ生成手段、該生成された音声合成用パラ
    メータを音声波形データに変換する音声合成部、及び該
    生成された音声波形データをアナログ音声信号に変換し
    て出力する音声出力部を具えたテキスト音声変換システ
    ムにおいて、 単語辞書中のユーザ辞書の情報がテキスト音声変換作業
    中に変更されているか否かを検出するためのユーザ辞書
    変更検出手段と、 ユーザ辞書の変更があった場合その旨をユーザに伝える
    ユーザ辞書変更伝達手段とを具えたことを特徴とするテ
    キスト音声変換システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテキスト音声変換シス
    テムにおいて、 前記ユーザ辞書変更検出手段は、当該システム利用開始
    時と利用終了時それぞれでのユーザ辞書中のデータのサ
    イズ、各データの合計量及び該合計量の一部データの少
    なくとも2つを同じパラメータ同士比較することでユー
    ザ辞書の変更の有無を検出する構成としてあることを特
    徴とするテキスト音声変換システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテキスト音声変換シス
    テムにおいて、 前記ユーザ辞書変更検出手段は、ユーザ辞書の変更時に
    ビットデータが変化される辞書ステータスレジスタを有
    し、該レジスタのビットデータ変化からユーザ辞書の変
    更の有無を検出する構成としてあることを特徴とするテ
    キスト音声変換システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のテキスト音声変換シス
    テムにおいて、 ユーザ辞書の変更を検出した場合ユーザ辞書の情報を所
    定媒体にバックアップするためのバックアップ手段を具
    えたことを特徴とするテキスト音声変換システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のテキスト音声変換シス
    テムにおいて、 前記バックアップ手段を動作させるか否かをユーザに選
    択させるためのバックアップ実行/停止手段を具えたこ
    とを特徴とするテキスト音声変換システム。
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