JP4097901B2 - 言語辞書メンテナンス方法および言語辞書メンテナンス装置 - Google Patents

言語辞書メンテナンス方法および言語辞書メンテナンス装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声合成装置の言語辞書のメンテナンスを行うための言語辞書メンテナンス方法および言語辞書メンテナンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入力されたテキスト(文章)の言語の読みやアクセント等を言語辞書を用いて解析し、音声合成を行う装置が知られており、例えば近時の携帯型情報端末機器等において、電子メールを電話の音声で再生したり、入力テキストを読み上げたりするのに多用されるようになってきている。
【0003】
この種の音声合成装置においては、単語辞書に登録されていない単語や文法的に前後の単語と繋がらない単語がある場合に、未登録語として読み飛ばされたり、正しい読みやアクセントで出力されなかったりするという問題が生じるため、未登録語の単語をユーザが独自言語辞書に登録できることが要求されており、その辞書登録を簡単な作業にする読み候補作成方法等の提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の音声合成装置にあっては、多くのユーザが独自にユーザ辞書登録している内容、例えば好みの読みや新しい単語を的確に把握することが困難であり、標準言語辞書を的確かつ適時に更新するということができなかった。
【0005】
そのため、多数のユーザにとって必要な辞書内容であっても、標準言語辞書に登録されていない場合が多く、ユーザによる辞書登録の作業負担が大きくなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザの独自辞書登録の傾向を早期にかつ的確に把握し、その傾向を反映した使い勝手のよい標準言語辞書へと適時に更新することができる言語辞書メンテナンス方法を実現し、ユーザによる独自言語辞書登録の手間を軽減することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の言語辞書メンテナンス方法は、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして言語辞書メンテナンス装置に設けられた管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを他の音声合成装置に送信し、送信された更新データに基づいて他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みを更新する言語辞書メンテナンス方法であって、前記管理用標準言語辞書および他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に基づいて更新データを送信することを特徴とするものである。
【0008】
この言語辞書メンテナンス方法では、音声合成装置のそれぞれにおけるユーザの独自辞書登録の傾向が言語辞書メンテナンス装置への収集情報から早期にかつ的確に把握され、その傾向を反映した使い勝手のよい標準言語辞書へと適時に更新されることになる。したがって、新しい単語や読みがある程度のユーザに使用されるようになると、標準言語辞書が適時に更新され、独自辞書登録の入力の手間が大幅に軽減されることになる。
【0010】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、前記管理用標準言語辞書および他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に基づいて更新データを通信部に送信させる手段を備えることを特徴とする。
【0011】
この言語辞書メンテナンス装置では、音声合成装置のそれぞれにおけるユーザの独自辞書登録の傾向が言語辞書メンテナンス装置への収集情報から早期にかつ的確に把握され、その傾向を反映した使い勝手のよい標準言語辞書へと適時に更新される。したがって、新しい単語や読みがある程度のユーザに使用されるようになると、標準言語辞書が適時に更新され、独自辞書登録の入力の手間が大幅に軽減されることになる。
【0012】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの年齢を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの年齢ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの年齢を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、ユーザの年齢に応じた好適な標準辞書を配信することができる。
【0013】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの性別を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの性別ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの性別を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、ユーザの性別に応じた好適な標準辞書を配信することができる。
【0017】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの居住地域を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの居住地域ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの居住地域を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、ユーザの居住地域に応じた好適な標準辞書を配信することができる。
【0018】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの趣味を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの趣味ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの趣味を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、ユーザの趣味に応じた好適な標準辞書を配信することができる。
【0019】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの嗜好を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの嗜好ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの嗜好を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、ユーザの嗜好に応じた好適な標準辞書を配信することができる。
【0020】
また、本発明の言語辞書メンテナンス装置は、ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、前記管理用標準言語辞書と他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書との差分を更新データとして通信部に送信させる手段を備えるものである。
この言語辞書メンテナンス装置では、更新のために要するデータ送信などを少なく抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
【0024】
図1は本発明に係る音声合成装置およびその言語辞書メンテナンス装置の第1の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図である。
【0025】
このシステムは、言語辞書メンテナンス装置である言語辞書サーバ10と、この言語辞書サーバ10にネットワーク100を介して通信接続可能な複数のテキスト読み上げ端末30A、30B、30Cおよび30D(複数の音声合成装置)と、ネットワーク100上に読み上げ対象の文書データ等のコンテンツを送信し、あるいは電子メールを送信するコンテンツ送信部40とを備えている。
【0026】
テキスト読み上げ端末30A、30B、30Cおよび30Dは、それぞれ音声合成用の言語辞書として、標準の単語および読みが登録される標準言語辞書31と、任意の単語および読みが登録される独自言語辞書32とを有しており、更に、ネットワーク100を介した通信処理をなす端末制御部33(辞書データ通信処理部)と、独自言語辞書32への登録データの入力を行うための独自データ入力部34と、標準言語辞書31および独自言語辞書32に基づいて所定の言語処理を行う言語処理部35と、言語処理部35の出力に応じて音声合成処理を行う音声合成部36と、音声合成部36からの音声波形信号に従って合成音声を出力するスピーカ37とを具備している。詳細は図示しないが、標準言語辞書31は標準言語辞書格納部31Mに、独自言語辞書32は独自言語辞書格納部32Mに、それぞれ格納されている。
【0027】
なお、読み上げ端末30A〜30Dは、例えば無線通信を行うことができる移動通信端末であるが、モデムやルータ(router)等を介して電話回線網に接続されるもの、あるいは、インターネットその他のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークに有線接続されるもの等といった有線接続方式のものでもよい。また、テキスト読み上げ端末30B〜30Dは読み上げ端末30Aと同一構成か又はその主要構成をすべて具備する端末であるので、図1中では読み上げ端末30Aの内部構成のみを例示しており、以下の説明においては各端末30A〜30Dに共通する事項について読み上げ端末30Aの場合を例にして説明する。
【0028】
読み上げ端末30Aの端末制御部33は、具体的には、通信制御部331、読みデータ抽出部332、独自言語辞書データ収集部333および標準言語辞書更新部334で構成されており、通信制御部331で受信されたデータのうち、テキスト(文章)データが読みデータ抽出部332で抽出され、言語処理部35においてその言語の読みやアクセント等が標準言語辞書31および独自言語辞書32を用いて解析される。そして、その言語解析結果としての中間言語が生成されて音声合成部36に入力され、その入力に応じて韻律(ピッチ、パワー、リズム)の生成および音声素片による波形成形等の音響処理が加えられて音声波形信号が出力され、スピーカ37から合成音声が出力されるようになっている。図2はこのような言語処理部35および音声合成部36での音声合成処理の概略を示す図である。この図に示すように、例えば「おじいさんは山へ芝刈りに行きました。」というテキスト入力が言語処理された結果として、「oji1isaNwa/yama1e/sibaka1rini/ikimasita」という中間言語でのデータが生成され、このデータに公知の韻律生成ルールに基づく韻律生成および音声素片DBに基づく波形整形の処理が施され、合成音声出力がされることになる。なお、このような音声合成処理自体は公知の技術と同様であるので、これ以上の詳細な説明は割愛する。
【0029】
ここで、読み上げ端末30Aの通信制御部331はネットワーク100上の特定のノードを構成する言語辞書サーバ10やコンテンツ送信部40等にアクセスして、そのいずれかと音声合成装置30Aとの接続を確立して、例えばコンテンツ送信部40からテキストを含むコンテンツをダウンロードし、読みデータ抽出部332による読みデータの抽出に供する。また、独自言語辞書データ収集部333は、独自言語辞書32に含まれる辞書データ(その独自言語辞書データうち少なくとも後述する送信処理がされていない未送信の登録データ)を収集して所定形式の送信データを作成し、通信制御部331に受け渡すようになっている。そして、通信制御部331は、言語辞書サーバ10との接続が確立されたとき、独自言語辞書データ収集部333で作成された送信データを言語辞書サーバ10に送信するようになっている。標準言語辞書更新部334は、通信制御部331との協働により、標準言語辞書31を更新するための更新用データ(第2の更新用データ)を言語辞書サーバ10から取得するようになっており、例えば辞書サーバ制御部12から更新後の標準言語辞書11の辞書内容データをそのまま取得することができる。そして、標準言語辞書更新部334は、更新後の標準言語辞書11の辞書内容データをそのまま自己の標準言語辞書31とする更新処理を実行する。勿論、言語辞書サーバ10の管理用標準言語辞書11の内容と更新前の自己の標準言語辞書31の内容とに基づいて、両標準言語辞書11,31の差分を把握し、この差分についてその更新処理を実行することもできる。
【0030】
一方、言語辞書サーバ10は、複数のテキスト読み上げ端末30A〜30Dの標準言語辞書31に対応する管理用標準言語辞書11を更新可能に格納した管理用標準言語辞書格納部11Mと、テキスト読み上げ端末30A〜30Dのうち任意の端末(例えばテキスト読み上げ端末30A)からの独自言語辞書データ(前記送信データ)を受信するための処理や更新データの配信処理等を行う辞書サーバ制御部12と、辞書サーバ制御部12(独自言語辞書データ受信処理部)で受信したテキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれの独自言語辞書データを格納する独自言語辞書データ格納部13と、独自言語辞書データ格納部13に格納された独自辞書データを基に各独自辞書登録単語の登録頻度を統計的に分析して、登録数がある閾値を超える等の所定条件に達したとき、その単語又は読みを標準化処理の必要なデータと判定する独自辞書統計処理部14と、独自辞書統計処理部14での統計処理結果のデータを格納する独自言語辞書統計データ格納部15とを備えている。
【0031】
また、辞書サーバ制御部12は、通信制御部121、独自言語辞書データ要求部122、管理用標準言語辞書データ読込み部123および更新データ書込み部124で構成されている。ここで、通信制御部121はテキスト読み上げ端末30A〜30Dのうち任意の端末、例えばテキスト読み上げ端末30Aとの間の通信制御を行うようになっており、独自言語辞書データ要求部122は通信制御部121により接続が確立されたテキスト読み上げ端末、例えば標準言語辞書31の更新要求を出したテキスト読み上げ端末30Aに独自言語辞書32のデータ送信を要求し、その独自言語辞書データを通信制御部121から受け取って独自言語辞書データ格納部13に格納する。また、管理用標準言語辞書データ読込み部123は管理用標準言語辞書11のデータを読み出して通信制御部121に受け渡す。更新データ書込み部124は、独自言語辞書統計データ格納部15の格納データに基づいて管理用標準言語辞書11の更新の要否を判定し、その独自言語辞書統計データ格納部15の格納データと管理用標準言語辞書11のデータとに基づいて管理用標準言語辞書11を更新するための第1の更新用データを生成して、管理用標準言語辞書11に書き込むようになっている。
【0032】
辞書サーバ制御部12は、いずれかのテキスト読み上げ端末30Aの端末制御部33と協働して、そのテキスト読み上げ端末30Aの標準言語辞書31を更新するための第2の更新用データを生成するようになっており、例えば辞書サーバ制御部12の通信制御部121からテキスト読み上げ端末30Aの標準言語辞書更新部334に更新後の標準言語辞書11の辞書内容データをそのまま送信する。これにより、テキスト読み上げ端末30A側ではその標準言語辞書31を更新することができ、テキスト読み上げ端末30A〜30Dにおける標準言語辞書31の個別の更新処理が実行できる。なお、更新前の標準言語辞書31のデータを辞書サーバ制御部12側で先に把握して、管理用標準言語辞書データ読込み部123の読み出しデータ(管理用標準言語辞書11の内容)とその更新前の標準言語辞書31の内容とに基づいて、テキスト読み上げ端末30Aの標準言語辞書31を更新するための第2の更新用データを、両標準言語辞書11、31の差分データとして作成することもできる。
【0033】
次に、上述のように構成されたテキスト読み上げ装置30Aおよび言語辞書サーバ10を用いて行う本発明の言語辞書メンテナンス方法の一実施形態について説明する。
【0034】
図3〜図6は本発明に係る言語辞書メンテナンス方法の第1の実施形態を説明する図であり、本実施形態は、音声合成用の言語辞書として標準言語辞書31と独自言語辞書32とを有する複数のテキスト読み上げ端末30A〜30Dの標準言語辞書31を、それぞれの標準言語辞書31に対応する管理用標準言語辞書11に基づいてメンテナンスする方法である。なお、標準言語辞書31は、例えば図6に示すように、言語処理に必要な項目でる表記、読み、アクセント型、品質等の各項目について、「日本橋」や「赤坂」等の単語ごとに必要なデータが予め準備され記憶された辞書であり、ユーザによる変更がされないようになっている。また、独自言語辞書32は言語処理に必要な各項目についてユーザが任意に設定できる辞書となっている。
【0035】
まず、言語辞書のメンテナンスに先立ってそれぞれのテキスト読み上げ端末30A〜30D側で実行される独自言語辞書32への登録の処理について説明すると、図3に示すように、テキスト読み上げ端末30Aの独自データ入力部34においては、任意のテキスト入力がされると(ステップS11)、独自言語辞書の検索がされ(ステップS12)、入力された単語又は読みが独自言語辞書32に存在するか否かがチェックされる(ステップS13)。このとき、入力された単語又は読みが独自言語辞書32に存在しなければ、標準言語辞書の検索がされ(ステップS14)、その検索出力の確認により独自言語辞書32に別内容の登録をするか否かが判別され(ステップS15)、登録する場合には独自言語辞書32への登録内容の書き込みがなされる(ステップS16)。一方、ステップS13で入力単語又は入力読みが独自言語辞書32に存在すると判定されたとき、あるいは、ステップS15で検索出力の確認により独自言語辞書32に別内容の登録をしないと判定されたときには、最初のステップS11の戻る。このようにして、クライアントとなるテキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれにおいて、ユーザにより任意にテキスト入力がなされ、個別の独自言語辞書32が形成されていく。
【0036】
一方、言語辞書サーバ10側では、テキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれからのアクセスによってその端末との接続が確立されると、辞書サーバ制御部12の独自言語辞書データ要求部122からそのテキスト読み上げ端末、例えばテキスト読み上げ端末30Aの独自言語辞書データ収集部333に所定の要求コマンドが送られ、テキスト読み上げ端末30Aの独自言語辞書32に含まれる辞書データを端末外部の言語辞書サーバ10に送信させる。すなわち、言語辞書サーバ10側では、それぞれのテキスト読み上げ端末30A〜30Dから独自言語辞書32に含まれる辞書データを受信入力し収集する(独自言語辞書データ収集ステップ)。
【0037】
次いで、あるいは、上記独自言語辞書データの収集ステップを複数回繰り返した後(ステップS21)、テキスト読み上げ端末30A〜30Dから収集されたそれぞれの独自言語辞書データを統計的に分析し(ステップS22)、その結果を管理用標準言語辞書11に反映するかどうかを判定する(ステップS23)。そして、反映すると判定した場合には、管理用標準言語辞書11の更新のための第1の更新用データを生成し(第1の更新用データ生成ステップ)、更新データ書込み部124によりその更新データを管理用標準言語辞書11に書き込む(ステップS24)。一方、分析結果を管理用標準言語辞書11に反映しないと判定された場合には、ステップS21に戻る。
【0038】
ここで、テキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれで修正されるデータの流れについて、図4により説明する。同図は、複数のテキスト読み上げ端末30A〜30Dのうち例えばテキスト読み上げ端末30A〜30Cでそれぞれのユーザの独自言語辞書32が個別に任意の内容で修正された場合を想定して図示したものであり、まず、テキスト読み上げ端末30A〜30Cの各々において、一人のユーザの独自言語辞書32が修正される(ステップS31、32,33)。
【0039】
次いで、テキスト読み上げ端末30A〜30Cの各々が言語辞書サーバ10に接続されると(あるいは更に言語辞書の更新要求があると)、そのユーザの独自言語辞書32の登録内容が収集され(ステップS34)、次いで、言語辞書サーバ10の独自言語辞書統計処理部14で登録頻度等の統計的な解析が行われ、その結果が独自言語辞書統計データ格納部15に格納される(ステップS35)。このようにして、テキスト読み上げ端末30A〜30D等のランダムな言語辞書サーバ10への接続時に、独自言語辞書32の登録辞書データが収集され、独自辞書登録された各単語や読みの発生頻度や登録数(単語又は読みを一定期間内に登録したテキスト読み上げ端末又はアクセスポイントの数)等の統計量からの判断により、収集した個々の独自辞書登録された単語又は読みを管理用標準言語辞書11に書き込んでその内容を反映させるか否かが決定される(ステップS36)。
【0040】
ここでの決定が「反映させる」であれば、言語辞書サーバ10の管理用標準言語辞書11が更新され、次いで、言語辞書サーバ10に接続したテキスト読み上げ端末30A〜30Dのいずれかのユーザが言語辞書の更新を要求する場合、そのユーザの標準言語辞書31が更新される。一方、ステップS36での決定が「反映させない」であれば、言語辞書サーバ10の管理用標準言語辞書11は更新されず、あるユーザが自端末で修正登録した独自言語辞書32の内容は、他の辞書には反映されない。このように、管理用標準言語辞書11およびいずれかのテキスト読み上げ端末30A〜31Dの標準言語辞書に基づいて(更新を要する差分の有無等に基づいて)、いずれかのテキスト読み上げ端末、例えばテキスト読み上げ端末30Aの標準言語辞書を更新するための第2の更新用データが生成され(第2の更新用データ生成ステップ)、その第2の更新用データが言語辞書サーバ10から前記いずれかのテキスト読み上げ端末30Aに配信される(配信ステップ)。そして、これにより、テキスト読み上げ端末30Aの標準言語辞書更新部334により、上記配信ステップで配信された第2の更新用データに基づいて標準言語辞書31が個別に更新できることになる。
【0041】
本実施形態においては、テキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれのユーザの独自辞書登録の傾向を言語辞書サーバ10に収集することで早期にかつ的確に把握することができ、その傾向を反映した使い勝手のよい標準言語辞書へと適時に更新するということができる言語辞書メンテナンス方法となる。したがって、新しい単語や読みがある程度のユーザに使用されるようになると、それ以降は標準言語辞書の更新によって他のユーザによる独自言語辞書登録の手間が不要となり、独自辞書登録の入力の大幅軽減が可能となる。
【0042】
また、本実施形態の言語辞書メンテナンス方法においては、第1の更新用データ生成ステップにおいて、テキスト読み上げ端末30A〜30Dのそれぞれの独自言語辞書データを統計的に分析して、管理用標準言語辞書11のうち更新を要する部分を特定して、管理用標準言語辞書11の内容を部分的に更新するので、更新処理を迅速に行うことができる。
【0043】
(第2の実施形態)
【0044】
図7は本発明に係る音声合成装置およびその言語辞書メンテナンス装置の第2の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図である。なお、以下の実施形態の説明においては、既に説明した実施形態と共通する構成についてはこれと同様の符号を付してその説明を省略し、相違点についてのみ詳述する。
【0045】
本実施形態の言語辞書メンテナンスシステムは、言語辞書メンテナンス装置である言語辞書サーバ10Bと、この言語辞書サーバ10Bにネットワーク100を介して通信接続可能な複数のテキスト読み上げ端末30A〜30D(複数の音声合成装置)と、コンテンツ送信部40とを備えている。
【0046】
ここでテキスト読み上げ端末30Bは、上述の実施形態と同様な構成に加えて個人情報格納部38を有しており、この個人情報格納部38には所定の個人情報が格納されている。この所定の個人情報とは、必ずしも個人を特定する情報でなく、図8に示すように、ユーザ個人の性別や年齢、居住地域、趣味や嗜好等の情報であり、個人情報格納部38はユーザが入力したこれらタイプ分類用のデータに基づいて予め分類されたユーザタイプの特定情報を生成するようになっている。
【0047】
また、言語辞書サーバ10Bは、管理用標準言語辞書格納部11Mに、第1の更新用データ生成処理部である辞書サーバ制御部22によって選択的に使用される複数種の管理用標準言語辞書11A、11B、11C,11Dが格納されている。管理用標準言語辞書11A〜11Dは、例えばユーザタイプに応じた登録内容の相違と辞書データサイズが異なるものである。この場合、言語辞書サーバ10B側の言語辞書タイプとユーザタイプとの関係は、例えば図9に示すようにユーザの年齢で辞書タイプを区別したり、図10に示すようにユーザの居住地域で辞書タイプを区別したりすることができる。勿論、複数の条件に関し優先順位をつけて辞書タイプを判定し、総合的に判断していずれかを決定することもできる。
【0048】
また、言語辞書サーバ10の辞書サーバ制御部22は、いずれかのテキスト読み上げ端末、例えばテキスト読み上げ端末30Bに対し、独自言語辞書データのみならず、ユーザタイプを特定するための所定のユーザタイプ特定情報を要求する独自言語辞書&個人情報データ要求部222を有しており、この独自言語辞書&個人情報データ要求部222は独自言語辞書データ収集部333および個人情報格納部38からのデータをそれぞれ受信して独自言語辞書&タイプ格納部13Bに格納するようになっている。
【0049】
さらに、辞書サーバ制御部22には、上述した辞書サーバ制御部12の主要構成に加えて、更新データ書込み部124からの第1の更新データを複数種の管理用標準言語辞書11A〜11Dのうちいずれに格納するか、すなわち、管理用標準言語辞書11A〜11Dのうち更新する1つの管理用標準言語辞書を選択する更新先選択部225と、更新された管理用標準言語辞書11A〜11Dのうちいずれを特定して更新後の辞書データの読み出しを可能にする読み込み先選択部226と、読み出された更新後の管理用標準言語辞書データが予め準備したいずれのタイプに分類されるかを判定するとともに現在の端末30Bのユーザに適合するか否かをチェックするタイプ分類部227とを具備している。
【0050】
この辞書サーバ制御部22は、テキスト読み上げ端末30Bの通信制御部331および標準言語辞書更新部334と共に複数種の管理用標準言語辞書11A〜11Dのうちいずれかを前記ユーザタイプ特定情報に応じて選択する第2の更新用データ生成処理部を構成している。
【0051】
本実施形態においても、上述の実施形態と同様な効果が期待できる。また、本実施形態においては、ユーザタイプに応じて使用する言語辞書タイプを区別するようにしているので、各ユーザに適したテキスト読み上げが可能となる。
【0052】
(第3の実施形態)
【0053】
図11は本発明に係る音声合成装置およびその言語辞書メンテナンス装置の第3の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図である。
【0054】
本実施形態の言語辞書メンテナンスシステムは、言語辞書メンテナンス装置である言語辞書サーバ10Cと、この言語辞書サーバ10Cにネットワーク100を介して通信接続可能な複数のテキスト読み上げ端末30A〜30D(複数の音声合成装置)と、コンテンツ送信部40とを備えている。
【0055】
ここでテキスト読み上げ端末30Cは、第1の実施形態と同様な構成に加えて個人情報格納部391、暗号部392およびID格納部393を有しており、個人情報格納部391には第2の実施形態の個人情報格納部38と同様か若しくはそれより詳細な個人情報が格納されている。暗号部392は、初回に個人情報を言語辞書サーバ10C側に送信する際に送信データに所定の暗号化処理を施して送信するものである。また、ID格納部393は、個人情報を言語辞書サーバ10C側に送信した際にID(個人識別のための識別番号等)の登録を行い、2回目以降のアクセスに際しては個人情報を送信することなくID情報のみを言語辞書サーバ10C側に送信して、個人情報の特定と辞書タイプ選択ができるようになっている。
【0056】
この場合、言語辞書サーバ10C側の言語辞書サーバの個人情報データベースは、例えば図12に示すように、各ユーザのIDと言語辞書タイプを特定するためのそのユーザの性別、年齢、住所、趣味等とが対応付けて記憶されている。
【0057】
本実施形態においては、テキスト読み上げ端末30C等から言語辞書サーバ10C側に予めユーザ情報を登録してユーザIDを取得しておくことにより、次回からはID送信のみで個人情報を知らせ、自己のユーザタイプに応じた言語辞書の選択と更新処理が容易にできる。
【0058】
(第4の実施形態)
【0059】
図13は本発明に係る音声合成装置およびその言語辞書メンテナンス装置の第4の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図である。
【0060】
本実施形態の言語辞書メンテナンスシステムは、言語辞書メンテナンス装置である言語辞書サーバ10Dと、この言語辞書サーバ10Dにネットワーク100を介して通信接続可能な複数のテキスト読み上げ端末30A〜30D(複数の音声合成装置)と、コンテンツ送信部40とを備えている。
【0061】
ここで、テキスト読み上げ端末30Dは、第1の実施形態と同様な構成に加えて標準言語辞書バージョン格納部395を有しており、標準言語辞書バージョン格納部395にはテキスト読み上げ端末30Dの現在の標準言語辞書31の作成バージョンおよびこれまでのバージョンアップの履歴等が格納されている。また、標準言語辞書バージョン格納部395は現在の標準言語辞書31の作成バージョンを特定する所定のバージョン特定情報を生成して、言語辞書サーバ10Dに送信することができるとともに、新たなバージョンの標準言語辞書がダウンロードされたときには、その新たなバージョンを辞書更新時期の情報と共に記憶する。
【0062】
この場合、言語辞書サーバ10D側では、いずれかのテキスト読み上げ端末30、例えばテキスト読み上げ端末30Dからのバージョン特定情報を取得し、最新の管理用標準言語辞書11の辞書データと取得されたバージョン特定情報との差分データを、予めバージョンアップごとに蓄積した差分データに基づいて生成し、抽出した差分データをテキスト読み上げ端末30D側に送信出力するようになっている。
【0063】
本実施形態においては、言語辞書サーバ10Dの個人情報データベースは、例えば図14に示すように、各標準辞書バージョンに、その直前バージョンの標準言語辞書に対し追加、更新、削除された単語登録の表記、読み、アクセント(あるいは外国語の発音記号)および品詞等が対応付けて記憶されている。
【0064】
また、最新バージョンへの辞書更新時の差分データ作成の処理では、図15に示すように、テキスト読み上げ端末30Dの辞書更新を指令する操作等の所定のトリガーがかかると、標準言語辞書31の部分更新の処理が開始される。
【0065】
まず、テキスト読み上げ端末30Dが標準言語辞書バージョン格納部395の記憶情報を基に現在の標準言語辞書31のバージョン特定情報を言語辞書サーバに通知する送信を行う(ステップS51)。
【0066】
次いで、言語辞書サーバ10Dの辞書サーバ制御部24が、テキスト読み上げ端末30Dから送られてきたバージョン特定情報を基に(ステップS52)、更新するべきデータ(第2の更新用データ)を前記差分情報を用いて生成し、生成した第2の更新用データをテキスト読み上げ端末30Dに送信する(ステップS53)。
【0067】
これに対し、テキスト読み上げ端末30D側では、送られてきた更新用データを基に標準言語辞書31を部分的に変更して更新し(ステップS54)、辞書サーバ制御部24から更新用データと共に送られてきた最新辞書データのバージョン情報を、更新後の標準辞書のバージョン情報として標準言語辞書バージョン格納部395に記憶させる。
【0068】
このとき、標準言語辞書更新部334は、言語辞書サーバ10Dより送られてきた更新用データと独自言語辞書32の登録内容とを比較し、重複する単語や読みがあるときには、重複する登録事項を独自言語辞書32から削除する処理を行う(ステップS55)。
【0069】
本実施形態においては、個々のテキスト読み上げ端末30D等から言語辞書サーバ10D側にバージョン特定情報を通知るだけで、最新バージョンの標準言語辞書との差分データが生成され、自己の標準言語辞書31の内容に応じた必要最低限のデータ通信で所要の標準言語辞書更新作業を行うことができる。
【0070】
(第5の実施形態)
【0071】
図16は本発明に係る音声合成装置およびその言語辞書メンテナンス装置の第5の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図である。
【0072】
本実施形態の言語辞書メンテナンスシステムは、言語辞書メンテナンス装置である言語辞書サーバ10Eと、この言語辞書サーバ10Eにネットワーク100を介して通信接続可能な複数のテキスト読み上げ端末30A〜30E(複数の音声合成装置)と、コンテンツ送信部40とを備えている。
【0073】
ここで、テキスト読み上げ端末30Eは、複数の標準言語辞書31A,31B,31Cを有し、更に、その端末制御部33E内に、標準言語辞書31A〜31Cのいずれかを更新先として選択して指定することができる更新先選択部335を有している。
【0074】
一方、言語辞書サーバ10Eは、複数の管理用標準辞書11A〜11Dのタイプ分けが、法学用、医学用、大阪弁、東京方言等のように種類の異なるものであるが、他の構成は第2の実施形態の言語辞書サーバ10Bとほぼ同様である。
【0075】
本実施形態においては、テキスト読み上げ端末30Eがユーザタイプに応じた標準言語辞書31Aのみならず、医学用や法学用といった分野別の複数種の標準辞書31Bおよび31Cを有し、これらを個別に選択して使用および更新処理できるので、例えば医者からの電子メールの読み上げに医学用辞書を使うといった選択ができる。また、内容的に異なる標準言語辞書31A〜31Cを適時に必要な分だけ更新しながら、充実した辞書を使用してテキスト読み上げを行うことができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、音声合成装置のそれぞれのユーザ独自辞書登録の傾向を言語辞書メンテナンス装置に収集して早期にかつ的確に把握することができ、その傾向を反映した使い勝手のよい標準言語辞書へと適時に更新することができる。したがって、新しい単語や読みがある程度のユーザに使用されるようになると、標準言語辞書を適時に更新して、独自辞書登録の入力の手間を大幅に軽減することのできる音声合成装置の標準言語辞書のメンテナンス方法および装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声合成装置の第1の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるの言語処理および音響処理の概要を説明する説明図
【図3】本発明の第1の実施形態の音声合成装置におけるテキスト読み上げ処理の流れを説明するフローチャート
【図4】本発明の第1の実施形態の言語辞書サーバ側で実行される独自辞書データ収集および標準言語辞書更新処理を示すそのフローチャート
【図5】本発明の第1の実施形態の言語辞書メンテナンスシステムにおける修正された辞書データの流れを示すフローチャート
【図6】本発明の第1の実施形態の言語辞書サーバに設けられた標準辞書の概略の登録項目を示すテーブル図
【図7】本発明に係る音声合成装置の第2の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図
【図8】本発明の第2の実施形態の音声合成装置に格納される個人情報データの内容を示すそのテーブル図
【図9】本発明の第2の実施形態の言語辞書サーバに格納されるユーザ性別による言語辞書のタイプ分け用の登録データを示すそのテーブル図
【図10】本発明の第2の実施形態の言語辞書サーバに格納されるユーザ居住地域による言語辞書のタイプ分け用の登録データを示すそのテーブル図
【図11】本発明に係る音声合成装置の第3の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図
【図12】本発明の第3の実施形態の言語辞書サーバに格納されるユーザIDによる言語辞書のタイプ分け用の登録データを示すそのテーブル図
【図13】本発明に係る音声合成装置の第4の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図
【図14】本発明の第3の実施形態の言語辞書サーバに格納される辞書作成バージョンごとのユーザIDによる言語辞書のタイプ分け用の登録データを示すそのテーブル図
【図15】本発明の第3の実施形態の言語辞書メンテナンスシステムにおける標準言語辞書の部分更新処理の手順を示すフローチャート
【図16】本発明に係る音声合成装置の第4の実施形態を示すその言語辞書メンテナンスシステムの構成図
【符号の説明】
10、10B、10C、10D、10E 言語辞書サーバ
11 管理用標準言語辞書
11A 管理用標準言語辞書
11M 管理用標準言語辞書格納部
12 辞書サーバ制御部
13 独自言語辞書データ格納部
14 独自辞書統計処理部
15 独自言語辞書統計データ格納部
22、23,24 辞書サーバ制御部
30A、30B、30C、30D、30E テキスト読み上げ端末(音声合成装置)
31、31A、31B、31C 標準言語辞書
31M 標準言語辞書格納部
32 独自言語辞書
32M 独自言語辞書格納部
33、33E 端末制御部(辞書データ通信処理部)
34 独自データ入力部
35 言語処理部
36 音声合成部
38、391 個人情報格納部
100 ネットワーク
121 通信制御部(送信処理部)
122 独自言語辞書データ要求部
124 更新用データ書込み部
222 個人情報データ要求部
225 更新先選択部
331 通信制御部
332 データ抽出部
333 独自言語辞書データ収集部
334 標準言語辞書更新部
335 更新先選択部
393 ID格納部
395 標準言語辞書バージョン格納部

Claims (5)

  1. ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、
    一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの年齢を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの年齢ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの年齢を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備える言語辞書メンテナンス装置。
  2. ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、
    一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの性別を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの性別ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの性別を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備える言語辞書メンテナンス装置。
  3. ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、
    一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの居住地域を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの居住地域ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの居住地域を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備える言語辞書メンテナンス装置。
  4. ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、
    一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの趣味を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの趣味ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの趣味を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備える言語辞書メンテナンス装置。
  5. ネットワークを介して各音声合成装置に接続され、一の音声合成装置に設けられた独自言語辞書に登録されている任意の単語および任意の読みを収集し、これらを標準の単語および標準の読みとして管理用標準言語辞書で管理し、他の音声合成装置に設けられた標準言語辞書に登録されている標準の単語および標準の読みをそれぞれ更新するための更新データを送信する言語辞書メンテナンス装置であって、
    一の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた独自言語辞書を利用するユーザの嗜好を示すデータを用いて標準の単語および標準の読みをユーザの嗜好ごとに前記管理用標準言語辞書に管理させ、他の音声合成装置によって送信されこの音声合成装置に設けられた標準言語辞書を利用するユーザの嗜好を示すデータを用いてこのデータに対応し前記管理用標準言語辞書に管理された標準の単語および標準の読みを更新データとして通信部に送信させる手段を備える言語辞書メンテナンス装置。
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