JP3330122B2 - 機能可変型dspプログラム作成装置、dspプログラム作成方法およびdspプログラム作成用プログラムを記録した記録媒体、並びにdsp装置 - Google Patents

機能可変型dspプログラム作成装置、dspプログラム作成方法およびdspプログラム作成用プログラムを記録した記録媒体、並びにdsp装置

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JP3330122B2
JP3330122B2 JP2000190026A JP2000190026A JP3330122B2 JP 3330122 B2 JP3330122 B2 JP 3330122B2 JP 2000190026 A JP2000190026 A JP 2000190026A JP 2000190026 A JP2000190026 A JP 2000190026A JP 3330122 B2 JP3330122 B2 JP 3330122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声ミキシング調
整卓(オーディオミキサー)や各種音声調整装置(シグ
ナルプロセッサ)のような、音声信号などを処理するの
に使用されるディジタル信号プロセッサ(以下、DS
P)装置、この装置のDSPプログラムを作成するDS
Pプログラム作成装置およびコンピュータが読み取り可
能なDSPプログラム作成用プログラムを記録した記録
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオミキサーやシグナルプ
ロセッサの多機能化、小型化、低価格化への解決手段の
一つとして、アナログ音声信号のディジタル信号処理化
が推進されている。その効果として、従来のアナログ信
号処理装置で、複数の機能を実現するためには複数の装
置を要したが、同一ディジタル信号処理手段内のプログ
ラムの交換により、選択的に実現することが可能となっ
た。このディジタル信号処理手段は、DSPマイクロプ
ログラムを実行してディジタル信号処理を行うDSP装
置により具現化されるが、このDSPマイクロプログラ
ム作成は、DSP装置の処理効率を高めるためにDSP
ハードウェアに極めて近いレベルのアセンブラ言語や、
DSPハードウェアに特化させた専用C言語によって行
われることが多かった。
【0003】また、このプログラム作成作業は、パソコ
ンやワークステーションから構成されるDSPプログラ
ム作成装置によって行われ、アルゴリズムがモジュール
化されたプログラム部品をグラフィカルユーザインタフ
ェース(以下、「GUI」と呼ぶ)を用いて、選択接続
してDSPプログラムを作成することできる。
【0004】従来、この種のDSPプログラム作成装置
1は、図17に示すようにDSP装置3に接続されると
ともに、表示装置5および入力装置6を含む操作手段
と、DSPマイクロプログラムを機能別に複数のモジュ
ールとして分割したDSPマイクロプログラムからなる
複数のプログラム部品とこのプログラム部品の関連情報
を記憶する部品記憶手段11、操作手段を用いて操作者
に複数のプログラム部品を選択させ、そのプログラム部
品間を接続する部品結合手段13、その結合したプログ
ラム部品とその関連情報に基づいて、実行形式のDSP
マイクロプログラムを作成するプログラム作成手段1
5、およびその作成された実行形式のDSPマイクロプ
ログラムをDSP装置3に転送する転送手段17を有す
る制御装置10とを備え、DSP装置3が実行するDS
Pマイクロプログラムを作成するものであった(特開平
7−302195号公報)。
【0005】このような従来のDSPプログラム作成装
置1によるDSPマイクロプログラムの作成では、複数
の機能を組み合わせたDSPのプログラムを完成させ
て、DSP装置3の機能を決定することになるが、その
機能の組み合わせを変えることで、同一DSP装置3で
あっても、多様な効果をもたらすことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアセン
ブラ言語や専用C言語におけるプログラム作成において
は、高度な技術が必要であるという問題点があった。
【0007】また、従来のDSPプログラム作成装置1
では、アルゴリズムのモジュール化やGUIによる統合
プログラム開発環境を用いた場合、比較的、プログラム
作成作業は容易になるが、パソコンやワークステーショ
ンによって記述言語をDSPの実行形式にするための処
理であるところのアセンブルやコンパイルと言った過程
が必要となるために、やはり高度な技術が必要であると
いう問題点があった。
【0008】さらに、図17に示す従来のDSPプログ
ラム作成装置1のようにプログラム部品の接続によって
プログラム作成をする場合も、あらかじめ用意されたプ
ログラム部品を結合させるところのリンクと言った過程
が必要となるという問題点があった。
【0009】プログラム部品を用いる場合、その用途か
ら汎用性が必要となり、信号入出力や使用メモリ領域の
指定などの自由度を優先させるため、実際の信号処理効
率が低下した冗長なプログラムになってしまう。
【0010】さらに、DSP装置3の一部機能を変更す
る場合、上記のリンクやコンパイルやアセンブル過程を
実行し、最低DSP1ヶ分のプログラムを作成した後、
プログラムを変更して交換する必要がある。従って、機
能の変更規模に寄らず、DSPを動作させたままで機能
を変更することは困難であった。
【0011】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、アルゴリズムがモジュール化されたプ
ログラム部品を使用してもプログラムの信号処理効率を
高めるとともに、DSPを動作させたままで、DSP装
置の機能を変更できることを特徴とするDSPプログラ
ム作成装置、DSPプログラム作成方法およびDSPプ
ログラム作成用プログラムを記録した記録媒体、並びに
DSP装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の機能可変型DS
Pプログラム作成装置は、DSPマイクロプログラムを
実行してディジタル信号処理を行うDSP装置に接続さ
れるとともに、前記DSPマイクロプログラムを機能別
に複数のモジュールとして分割したDSPマイクロプロ
グラムからなる複数のプログラム部品と、このプログラ
ム部品の関連情報とを記憶する部品記憶手段と、入力装
置および表示装置を有する操作手段と、この操作手段を
用いて操作者に複数のプログラム部品を選択させ、この
プログラム部品間を接続する部品結合手段と、この結合
したプログラム部品と前記関連情報に基づいて、実行形
式のDSPマイクロプログラムを作成するプログラム作
成手段と、この作成された実行形式のDSPマイクロプ
ログラムを前記DSP装置に転送する転送手段とを備え
たDSPプログラム作成装置であって、前記操作手段を
用いて、前記プログラム部品の任意の結合範囲を操作者
に指定させ、この指定された結合範囲を前記機能の変更
可能な可変範囲として設定するとともに、この可変範囲
の機能変更の許容度を操作者に選択させる可変区分設定
手段を備え、前記可変区分設定手段で設定される可変範
囲の前記許容度が、前記DSP装置が動作中には、前記
プログラム部品の入力元および出力先の変更のみを許可
する第1可変レベルと、前記DSP装置が動作中でも、
前記プログラム部品の入力元および出力先の変更、前記
プログラム部品の入力数および出力数の変更、前記プロ
グラム部品が使用する前記DSP装置内のメモリ領域の
変更、並びに前記結合範囲内の前記プログラム部品の交
換を含む変更を許可する第2可変レベルとを含み、前記
プログラム作成手段が、前記プログラム部品間での信号
の受け渡しを管理するための入出力管理機能と、前記プ
ログラム部品毎に使用する前記DSP装置内のメモリ領
域を管理するメモリ管理機能とを、前記可変区分設定手
段で設定された可変範囲の前記許容度に応じて、前記プ
ログラム部品に付加する管理機能付加処理部を含み、こ
の付加された管理機能を含めて前記実行形式のDSPマ
イクロプログラムを作成することを特徴とした構成を有
している。
【0013】ここで、DSPプログラム作成装置は、一
般的なパーソナルコンピュータおよびワークステーショ
ンであり、入力装置、表示装置および制御装置を備えて
おり、DSP装置と外部接続される。DSP装置は、オ
ーディオミキサーなどの音声ミキシング調整卓やシグナ
ルプロセッサなどの各種音声調整装置における音声信号
などを処理するのに使用され、音声信号をディジタル処
理するDSPを含む。
【0014】DSPプログラムミング装置は、このDS
P装置が実行するDSPマイクロプログラムを作成する
ものである。プログラム部品は、冗長性が極力排除され
た信号処理のみで構成されている。
【0015】この構成により、DSP装置の機能の変更
可能な範囲を設定することができ、この設定に基づい
て、入出力管理機能およびメモリ管理機能を追加するの
で、予め可変範囲として設定された範囲であれば、DS
Pマイクロプログラムを変更せずに機能変更が可能とな
る。プログラムの変更が不要なので、DSPの動作を停
止する必要もない。従って、DSP装置を動作させなが
ら、機能変更を行うことが可能となる。また、アルゴリ
ズムがモジュール化された信号処理のみで構成されるプ
ログラム部品を使用しても、ユーザ仕様に最適化された
機能変更の許容度に応じて、最大限にプログラムの信号
処理効率を高めることが可能となる。
【0016】また、前記部品結合手段および前記可変区
分設定手段が、前記操作手段を用いた操作において、グ
ラフィカルユーザインタフェースを用いても良い。
【0017】また、前記プログラム作成手段が、前記D
SP装置が前記DSPマイクロプログラムを実行する時
に使用するメモリ領域を指定するメモリアドレスポイン
タを格納するメモリアドレスポインタ係数テーブルの配
置情報と、この配置情報で指定されるメモリアドレスポ
インタ係数テーブルに格納されるメモリアドレスポイン
タ値とを算出し、前記転送手段が、前記メモリアドレス
ポインタ係数テーブルの配置情報とメモリアドレスポイ
ンタ値を前記DSP装置に転送しても良い。
【0018】また、本発明の機能可変型DSPプログラ
ム作成方法は、(a)ディジタル信号処理アルゴリズム
を機能別に複数のモジュールとして分割したDSPマイ
クロプログラムからなる複数のプログラム部品と、この
プログラム部品の関連情報とを部品記憶装置に記憶する
部品記憶ステップと、(b)操作者に入力装置および表
示装置を有する操作手段を用いて複数のプログラム部品
を選択させ、このプログラム部品間を接続する部品結合
ステップと、(c)この部品結合ステップ(b)で結合
したプログラム部品と前記関連情報に基づいて、実行形
式のDSPマイクロプログラムを作成するプログラム作
成ステップと、(d)このプログラム作成ステップ
(c)で作成された実行形式のDSPマイクロプログラ
ムを、このDSPプログラムを実行してディジタル信号
処理を行うDSP装置に転送する転送ステップとを含む
DSPプログラム作成方法であって、(e)操作者に前
記操作手段を用いて、前記プログラム部品の任意の結合
範囲を指定させ、この指定された結合範囲を前記機能の
変更可能な可変範囲として設定する可変区分設定ステッ
プと、(f)この可変区分設定ステップ(e)で設定さ
れた前記可変範囲の機能変更の許容度を、前記DSP装
置が動作中には、前記プログラム部品の入力元および出
力先の変更のみを許可する第1可変レベルと、前記DS
P装置が動作中でも、前記プログラム部品の入力元およ
び出力先の変更、前記プログラム部品の入力数および出
力数の変更、前記プログラム部品が使用する前記DSP
装置内のメモリ領域の変更、並びに前記結合範囲内の前
記プログラム部品の交換を含む変更を許可する第2可変
レベルとから操作者に選択させる許容度設定ステップと
を含み、前記プログラム作成ステップ(c)が、(c
1)前記プログラム部品間での信号の受け渡しを管理す
るための入出力管理機能と、前記プログラム部品毎に使
用する前記DSP装置内のメモリ領域を管理するメモリ
管理機能とを、前記可変区分設定ステップ(e)で設定
された可変範囲の前記許容度に応じて、前記プログラム
部品に付加する管理機能付加処理ステップと、(c2)
この管理機能付加処理ステップ(c1)で付加された管
理機能を含めて前記実行形式のDSPマイクロプログラ
ムを作成するステップとを含むことを特徴とする。
【0019】これによれば、DSP装置の機能の変更可
能な範囲を設定することができ、この設定に基づいて、
入出力管理機能およびメモリ管理機能を追加するので、
予め可変範囲として設定された範囲であれば、DSPマ
イクロプログラムを変更せずに機能変更が可能となる。
プログラムの変更が不要なので、DSPの動作を停止す
る必要もない。従って、DSP装置を動作させながら、
機能変更を行うことが可能となる。また、アルゴリズム
がモジュール化された信号処理のみで構成されるプログ
ラム部品を使用しても、ユーザ仕様に最適化された機能
変更の許容度に応じて、最大限にプログラムの信号処理
効率を高めることが可能となる。
【0020】また、前記部品結合ステップ(b)、前記
可変区分設定ステップ(e)および前記許容度設定ステ
ップ(f)が、前記操作手段を用いた操作において、グ
ラフィカルユーザインタフェースを用いても良い。
【0021】また、前記プログラム作成ステップ(c)
が、前記DSP装置が前記DSPマイクロプログラムを
実行する時に使用するメモリ領域を指定するメモリアド
レスポインタを格納するメモリアドレスポインタ係数テ
ーブルの配置情報と、この配置情報で指定されるメモリ
アドレスポインタ係数テーブルに格納されるメモリアド
レスポインタ値とを算出するステップを含み、前記転送
ステップ(d)が、前記メモリアドレスポインタ係数テ
ーブルの配置情報とメモリアドレスポインタ値を前記D
SP装置に転送するステップを含んでも良い。
【0022】本発明の機能可変型DSPプログラム作成
用プログラム記録媒体は、コンピュータに、(a)ディ
ジタル信号処理アルゴリズムを機能別に複数のモジュー
ルとして分割したDSPマイクロプログラムからなる複
数のプログラム部品と、このプログラム部品の関連情報
とを部品記憶装置に記憶する部品記憶ステップと、
(b)操作者に入力装置および表示装置を有する操作手
段を用いて複数のプログラム部品を選択させ、このプロ
グラム部品間を接続する部品結合ステップと、(c)こ
の部品結合ステップ(b)で結合したプログラム部品と
前記関連情報に基づいて、実行形式のDSPマイクロプ
ログラムを作成するプログラム作成ステップと、(d)
このプログラム作成ステップ(c)で作成された実行形
式のDSPマイクロプログラムを、このDSPプログラ
ムを実行してディジタル信号処理を行うDSP装置に転
送する転送ステップとを実行させるDSPプログラム作
成用プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能
なプログラム記録媒体であって、前記DSPプログラム
作成用プログラムが、(e)操作者に前記操作手段を用
いて、前記プログラム部品の任意の結合範囲を指定さ
せ、この指定された結合範囲を前記機能の変更可能な可
変範囲として設定する可変区分設定ステップと、(f)
この可変区分設定ステップ(e)で設定された前記可変
範囲の機能変更の許容度を、前記DSP装置が動作中に
は、前記プログラム部品の入力元および出力先の変更の
みを許可する第1可変レベルと、前記DSP装置が動作
中でも、前記プログラム部品の入力元および出力先の変
更、前記プログラム部品の入力数および出力数の変更、
前記プログラム部品が使用する前記DSP装置内のメモ
リ領域の変更、並びに前記結合範囲内の前記プログラム
部品の交換を含む変更を許可する第2可変レベルとから
操作者に選択させる許容度設定ステップとを実行し、前
記プログラム作成ステップ(c)が、(c1)前記プロ
グラム部品間での信号の受け渡しを管理するための入出
力管理機能と、前記プログラム部品毎に使用する前記D
SP装置内のメモリ領域を管理するメモリ管理機能と
を、前記可変区分設定ステップ(e)で設定された可変
範囲の前記許容度に応じて、前記プログラム部品に付加
する管理機能付加処理ステップと(c2)この管理機能
付加処理ステップ(c1)で付加された管理機能を含め
て前記実行形式のDSPマイクロプログラムを作成する
ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】これにより、DSP装置の機能の変更可能
な範囲を設定することができ、この設定に基づいて、入
出力管理機能およびメモリ管理機能を追加するので、予
め可変範囲として設定された範囲であれば、DSPマイ
クロプログラムを変更せずに機能変更が可能となる。プ
ログラムの変更が不要なので、DSPの動作を停止する
必要もない。従って、DSP装置を動作させながら、機
能変更を行うことが可能となる。また、アルゴリズムが
モジュール化された信号処理のみで構成されるプログラ
ム部品を使用しても、ユーザ仕様に最適化された機能変
更の許容度に応じて、最大限にプログラムの信号処理効
率を高めることが可能となる。
【0024】また、前記DSPプログラム作成用プログ
ラムの前記部品結合ステップ(b)、前記可変区分設定
ステップ(e)および前記許容度設定ステップ(f)
が、前記操作手段を用いた操作において、グラフィカル
ユーザインタフェースを用いても良い。
【0025】さらに、前記機能可変型DSPプログラム
作成用プログラムは、パーソナルコンピュータによって
実行されても良い。
【0026】また、前記機能可変型DSPプログラム作
成用プログラムの前記プログラム作成ステップ(c)
が、前記DSP装置が前記DSPマイクロプログラムを
実行する時に使用するメモリ領域を指定するメモリアド
レスポインタを格納するメモリアドレスポインタ係数テ
ーブルの配置情報と、この配置情報で指定されるメモリ
アドレスポインタ係数テーブルに格納されるメモリアド
レスポインタ値とを算出するステップを含み、前記機能
可変型DSPプログラム作成用プログラムの前記転送ス
テップ(d)が、前記メモリアドレスポインタ係数テー
ブルの配置情報とメモリアドレスポインタ値を前記DS
P装置に転送するステップを含んでも良い。
【0027】さらに、本発明のDSP装置は、ディジタ
ル信号処理アルゴリズムを機能別に複数のモジュールに
分割したプログラム部品のDSPマイクロプログラムを
外部装置から入力する入力手段と、記憶手段と、前記D
SPマイクロプログラムを実行して、前記プログラム部
品の機能を実現する演算手段とを備えた所定のディジタ
ル処理を実現するDSP装置であって、前記DSPマイ
クロプログラムが、少なくとも一つのプログラム部品
と、このプログラム部品間での信号の受け渡しを管理す
るための入出力管理機能を有する入出力管理プログラム
と、前記プログラム部品毎に使用する前記記憶手段を管
理するメモリ管理機能を有するメモリ管理プログラムと
を含み、前記プログラム部品の任意の結合範囲が、前記
機能の変更可能な可変範囲として設定され、この可変範
囲の機能変更の許容度が、前記DSP装置が動作中に
は、前記プログラム部品の入力元および出力先の変更の
みを許可する第1可変レベルと、前記DSP装置が動作
中でも、前記プログラム部品の入力元および出力先の変
更、前記プログラム部品の入力数および出力数の変更、
前記プログラム部品が使用する前記DSP装置内のメモ
リ領域の変更、並びに前記結合範囲内の前記プログラム
部品の交換を含む変更を許可する第2可変レベルとの何
れかに設定され、この設定された可変範囲の前記許容度
に応じて、前記入出力管理プログラムおよび前記メモリ
管理プログラムが付加され、前記演算手段が、前記入出
力管理プログラムおよび前記メモリ管理プログラムを含
む前記DSPマイクロプログラムを実行することを特徴
とした構成を有している。
【0028】この構成により、DSP装置の機能の変更
可能な範囲が予め設定されて入出力管理機能およびメモ
リ管理機能が追加されていので、この可変範囲として設
定された範囲であれば、DSPマイクロプログラムを変
更せずに機能変更が可能となる。プログラムの変更が不
要なので、DSPの動作を停止する必要もない。従っ
て、DSP装置を動作させながら、機能変更を行うこと
が可能となる。また、アルゴリズムがモジュール化され
た信号処理のみで構成されるプログラム部品を使用して
も、ユーザ仕様に最適化された機能変更の許容度に応じ
て、最大限にプログラムの信号処理効率を高めることが
可能となる。
【0029】また、本発明のDSP装置は、ディジタル
信号処理アルゴリズムを機能別に複数のモジュールに分
割したプログラム部品のDSPマイクロプログラムを外
部装置から入力する入力手段と、記憶手段と、前記DS
Pマイクロプログラムを実行して、前記プログラム部品
の機能を実現する演算手段とを備えた所定のディジタル
処理を実現するDSP装置であって、前記DSPマイク
ロプログラムが、少なくとも一つのプログラム部品と、
このプログラム部品間での信号の受け渡しを管理するた
めの入出力管理機能を有する入出力管理プログラムと、
前記プログラム部品毎に使用する前記記憶手段を管理す
るメモリ管理機能を有するメモリ管理プログラムとを含
み、前記プログラム部品の任意の結合範囲が、前記機能
の変更可能な可変範囲として設定され、この可変範囲の
機能変更の許容度が、前記DSP装置が動作中には、前
記プログラム部品の入力元および出力先の変更のみを許
可する第1可変レベルと、前記DSP装置が動作中で
も、前記プログラム部品の入力元および出力先の変更、
前記プログラム部品の入力数および出力数の変更、前記
プログラム部品が使用する前記DSP装置内のメモリ領
域の変更、並びに前記結合範囲内の前記プログラム部品
の交換を含む変更を許可する第2可変レベルとの何れか
に設定され、この設定された可変範囲の前記許容度に応
じて、前記入出力管理プログラムおよび前記メモリ管理
プログラムが付加され、前記入力手段が、前記DSPマ
イクロプログラムを前記演算手段が実行する時に使用す
るメモリ領域を指定するメモリアドレスポインタを格納
するメモリアドレスポインタ係数テーブルの配置情報
と、この配置情報で指定されるメモリアドレスポインタ
係数テーブルに格納されるメモリアドレスポインタ値と
入力し、前記記憶手段に格納し、前記演算手段が、前記
メモリアドレスポインタ係数テーブルの配置情報および
前記メモリアドレスポインタ値とに基づいて、前記入出
力管理プログラムおよび前記メモリ管理プログラムを含
む前記DSPマイクロプログラムを実行することを特徴
とした構成を有している。
【0030】この構成により、DSP装置の機能の変更
可能な範囲が予め設定されて入出力管理機能およびメモ
リ管理機能が追加されていので、この可変範囲として設
定された範囲であれば、DSPマイクロプログラムを変
更せずに機能変更が可能となる。プログラムの変更が不
要なので、DSPの動作を停止する必要もない。従っ
て、DSP装置を動作させながら、機能変更を行うこと
が可能となる。また、アルゴリズムがモジュール化され
た信号処理のみで構成されるプログラム部品を使用して
も、ユーザ仕様に最適化された機能変更の許容度に応じ
て、最大限にプログラムの信号処理効率を高めることが
可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。尚、すべての図面におい
て、同様な構成要素は同じ参照記号および符号を用いて
示してある。
【0032】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態のDSPプログラム作成装置20は、各種ディスプ
レイ装置からなる表示装置21と、キーボードやマウス
などの入力装置23と、パーソナルコンピュータ本体か
らなる制御装置30とを備え、外部のDSP装置40に
接続されている。DSP装置40は、音声ミキシング調
整卓(オーディオミキサー)や各種音声調整装置(シグ
ナルプロセッサ)のような、音声信号などをディジタル
処理するのに使用されるDSPを含んでいる。
【0033】制御装置30は、所望する信号処理アルゴ
リズムを機能別に複数のモジュールに分けたDSPマイ
クロプログラムから成るプログラム部品とその関連情報
を記憶する部品記憶手段31と、表示装置21と入力装
置23によって複数のプログラム部品を選択し接続する
部品結合手段33と、結合した部品から実行形式のDS
Pマイクロプログラムを作成するためのプログラム作成
手段35と、作成された実行形式のDSPマイクロプロ
グラムをDSP装置40へ転送するための転送手段37
とを有する。
【0034】さらに、制御装置30は、部品結合手段3
3によって組み合わされた複数の部品の任意範囲に対し
て、どこまで機能の変更を可能にするかを設定する可変
区分設定手段39を含む。詳しくは、可変区分設定手段
39は、複数のプログラム部品の任意の結合範囲を操作
者に指定させ、この指定された結合範囲を機能の変更可
能な可変範囲として設定するものである。この可変範囲
は、機能変更の許容度のレベルを選択でき、可変区分と
して操作者に設定させる。
【0035】機能変更の許容度は、DSPが動作中は、
プログラム部品の入力元および出力先の変更のみを許可
する第1可変レベル(以後、「可変区分A」と呼ぶ)
と、DSPが動作中でも、プログラム部品の入力元およ
び出力先の変更、プログラム部品の入力数および出力数
の変更、プログラム部品が使用するDSP装置40内の
メモリ領域の変更、並びに結合範囲内のプログラム部品
の交換を含む変更を許可する第2可変レベル(以後、
「可変区分B」と呼ぶ)とを含む。
【0036】すなわち、可変区分Aに設定された結合範
囲では、DSPを動作させながらの機能変更は、プログ
ラム部品の入力元および出力先の変更のみ可能であり、
それ以外の変更は、一旦、DSPを停止してDSPプロ
グラム作成装置20でプログラムを変更して転送して行
うことになる。一方、可変区分Bに設定された結合範囲
では、DSPを動作させながら、部品の接続を定義する
入力元や出力先の変更、入力数や出力数の変更、部品が
使用するDSP内のメモリ領域の変更、さらに、プログ
ラム部品自体の変更までが、DSPプログラムを変更す
ることなく可能である。従って、DSPを停止する必要
がない。
【0037】プログラム作成手段35は、可変区分設定
手段39によって、設定された機能変更の許容度に応じ
てプログラム部品間での信号の受け渡しを管理するため
の入出力管理機能と、部品毎に使用するDSP装置40
内のメモリ領域を管理するメモリ管理機能と、をプログ
ラム部品に付加する管理機能付加処理部36を含む。
【0038】管理機能付加処理部36によって付加され
る入出力管理機能およびメモリ管理機能は、DSP装置
40内のプログラムとして動作する。このプログラム
は、DSP装置40内のメモリに配置された係数テーブ
ル領域を参照する処理を含む。しかしながら、これらの
処理は、所望するディジタル信号処理アルゴリズムに付
加されるものであり、プログラム部品の自由度を向上さ
せるが、冗長性をもつプログラム構造となり、相対的に
信号処理量が減ることに注意を要する。尚、DSP装置
40およびプログラムの詳細については、後述する。
【0039】プログラム部品の組み合わせによるDSP
プログラムの設計は、入力装置23によって表示装置2
1上の各プログラム部品に対応するグラフィックシンボ
ルを選択し、選択された部品をグラフィックス上で結線
することを繰り返して行う。そして、任意のプログラム
部品範囲をグラフィックス上で指定し、上記の可変区分
AまたはBを割り付けていく。上記の表示装置21上の
グラフィカルな表示は、記述言語によるテキスト的な表
示でも同様な処理が行えれば良い。
【0040】図2は、表示装置21で表示されるGUI
機能を有したDSPプログラム作成画面50の一例であ
る。同図に示すように、DSPプログラム作成画面50
は、部品選択部P1と、部品結合部P2と、可変区分割
付部P3とを有する。
【0041】部品選択部P1には、複数のプログラム部
品(ア)〜(カ)のグラフィックシンボルが表示されて
いる。操作者は入力装置23であるマウス等のポインテ
ィングデバイスによって、各プログラム部品は、少なく
とも1つの入出力ポートを有する。そのプログラム部品
の中から任意のシンボルをポインタ51で指示して選択
し、部品結合部P2内にドラッグし、さらに、それらの
シンボルの入出力ポート間をマウスで接続することによ
りプログラム部品間を結合する。すなわち、マウスのク
リック、アンド、ドラッグの操作により、表示装置21
に表示されたDSPプログラム作成画面50上で部品の
選択、移動、および部品間の結線を行う。そして、結合
された複数の部品の任意範囲に対して、可変区分割付部
P3の範囲指定シンボル53Aまたは53Bを選択し、
部品結合部P2上にドラッグし範囲を確定する。この可
変区分割付部P3のシンボル53Aおよび53Bは、そ
れぞれ可変区分AおよびBに対応する。
【0042】図2において、部品結合部P2には、結合
操作が完了したDSPプログラム作成画面50の表示例
が示されている。
【0043】さらに、DSPプログラム作成画面50
は、実行形式作成部P4と、可変係数作成部P5と、転
送部P6とを含む。
【0044】実行形式作成部P4は、部品結合部P2で
結合された複数のプログラム部品のリンクとプログラム
を付加し、実行形式のDSPプログラムを作成する機能
スイッチである。可変係数作成部P5は、機能変更を実
行するための各種係数を作成する機能スイッチである。
転送部P6は、作成された実行形式のDSPプログラム
や機能変更を実行するための各種係数を、転送手段37
を用いて、DSP装置40に転送するための機能スイッ
チである。
【0045】図3に、DSP装置40の内部構造の概略
ブロック図を示す。同図に示すように、DSP装置40
は、DSPプログラム作成装置20の制御装置30から
転送された実行形式のプログラムを受信する外部接続イ
ンターフェース41と、この実行形式プログラムを格納
する領域を有するプログラムメモリ43と、DSPの機
能変更を実行するための各種係数が格納される領域を有
する係数メモリ44と、あるプログラム部品の出力が別
のプログラム部品の入力として使用できるような入出力
バッファと演算ユニットの演算領域として使用される領
域を含むデータメモリ45と、プログラムに従って信号
処理を行う演算ユニット47と、それぞれを接続するア
ドレスバス48と、データバス49とを備えている。
【0046】後述するプログラム作成手段35の入出力
管理機能とメモリ管理機能によって付加されるプログラ
ムは、図3に示すDSP装置40で動作することにな
る。
【0047】図4に、DSPプログラム作成装置20の
プログラム作成手段35が作成し、プログラムメモリ4
3に格納されDSP装置40で実行されて動作する、1
つのプログラム部品当りDSPプログラムの構造を、可
変区分AとBに分けて示す。
【0048】図4(a)は可変区分Aの場合を示してお
り、DSPプログラムは、プログラム作成手段35によ
って付加された入出力管理プログラム61(A)と、プ
ログラム作成手段35によって付加されたメモリ管理プ
ログラム63(A)と、部品記憶手段31から使用する
プログラム部品を複写したプログラム部品65のDSP
マイクロプログラムとを含み、この入出力管理プログラ
ム61(A)、メモリ管理プログラム63(A)、およ
びDSPマイクロプログラム65は順次動作するような
構造となっている。
【0049】図4(b)は可変区分Bの場合を示してお
り、DSPプログラムは、プログラム作成手段35によ
って付加された入出力管理プログラム61(B)と、プ
ログラム作成手段35によって付加されたメモリ管理プ
ログラム63(B)と、機能の変更によって選択され得
る複数のプログラム部品65を含むプログラム部品群6
7とを含む。この入出力管理プログラム61(B)およ
びメモリ管理プログラム63(B)は順次動作するよう
な構造となっているが、プログラム部品群67は独立し
ている。すなわち、入出力管理プログラム61(B)お
よびメモリ管理プログラム63(B)が順次動作した
後、プログラム部品群67に含まれるプログラム部品6
5のうちの一つに分岐して動作するような構造となって
いる。
【0050】このような構造のプログラムを、DSPプ
ログラム作成装置20のプログラム作成手段35が作成
し、DSP装置40で実行される。
【0051】次に、DSPプログラム作成装置20のプ
ログラム作成手段35の管理機能付加処理部36の各機
能について詳細に説明する。
【0052】始めに、入出力管理機能について詳細に説
明する。
【0053】上記可変区分Aの場合は、プログラム部品
毎に定められた数の入力元となるDSP装置40内のメ
モリを、アドレスを指定する形で指定する。また、出力
先となるDSP装置40内のメモリを、アドレスを指定
する形で定める。この入力と出力に関するDSP装置4
0内のメモリは同一領域であり、入出力バッファと呼ぶ
が、あるプログラム部品の出力が別のプログラム部品の
入力となることで、プログラム部品間が接続されること
になる。
【0054】これらの入出力アドレス値は、上記の入出
力管理機能により、入出力アドレスポインタ係数テーブ
ルに格納され、DSPプログラムが、その係数テーブル
を参照することで入出力が決定する。可変区分Aの場合
は、この入出力アドレスポインタ係数テーブルは、DS
P装置40内のメモリに固定化配置されている。入出力
アドレスポインタ係数テーブルのアドレス値はDSPプ
ログラム内の即値フィールドに組み込まれている。
【0055】従って、DSPプログラム作成装置20で
は、入力装置23と表示装置21によって操作された機
能の変更に応じて、これらの入出力アドレス値を算出
し、制御装置30の転送手段37によって該当するDS
P装置40内の入出力アドレスポインタ係数テーブルに
転送すれば、DSPプログラム自体を変更することなく
機能を変更することができる。よって、DSPを停止せ
ずに機能変更が可能である。尚、可変区分Aに設定され
た範囲内のプログラム部品の入力元と出力先以外の機能
を変更させる場合は、DSPプログラム作成装置20
で、DSPプログラムを再構成し、DSP装置40を一
旦停止し、DSPプログラム作成装置20からDSP装
置40にDSPプログラムを転送して、DSP装置40
内のDSPプログラムを交換することになる。
【0056】上記可変区分Bの場合は、プログラム部品
の入出力数も可変となるため、可変区分Aの場合と異な
りアドレスポインタは固定化されたテーブルとならず、
入出力アドレスポインタ係数テーブル自体が可変長とな
り、DSP装置40内のメモリに任意に配置させる必要
が生じる。
【0057】従って、入力装置23と表示装置21によ
って操作された機能変更に応じて、入出力数から入出力
アドレスポインタ係数テーブルのサイズを算出し、DS
P装置40内のメモリに連続的に配置できるように配置
し、先頭アドレス値をDSP装置40内の入出力アドレ
スポインタ係数テーブル配置係数に格納し、DSPプロ
グラムがその係数値を参照することで、入出力アドレス
ポインタ係数テーブルを参照できるようにする。入出力
アドレスポインタ値に関しては、可変区分Aの場合と同
様である。
【0058】つまり、入出力数まで変化する機能変更の
場合は、可変区分Aの場合に加えて、入出力アドレスポ
インタ係数テーブルを生成し、そのメモリ配置アドレス
値を、制御装置30の転送手段37によって、該当する
DSP装置40内の入出力アドレスポインタ係数テーブ
ル配置係数に転送すれば、DSPプログラムを変更する
ことなく機能を変更することができる。
【0059】次に、メモリ管理機能について詳細に説明
する。
【0060】メモリ領域とは、DSPプログラムが使用
するメモリ領域で、データメモリ領域、係数メモリ領
域、使用されうる複数のプログラム部品領域とする。
【0061】上記可変区分Aの場合のメモリ管理機能
は、プログラム部品毎に使用するデータおよび係数メモ
リ領域が固定化しDSP装置40内のメモリに配置され
るので、それぞれの先頭アドレス値をDSPプログラム
内の即値フィールドに組み込んでおり、動作中の機能変
更の対象とはならない。また、使用されるプログラム部
品が、順次動作するようにする。
【0062】機能を変更させる場合は、DSPプログラ
ムを再構成し、DSP装置40を一旦停止し、DSPプ
ログラムを変更し、交換することになる。
【0063】上記可変区分Bのメモリ管理機能は、入力
装置23と表示装置21によって操作された機能変更に
応じて、プログラム部品毎にメモリ領域が可変となるた
め、可変区分Aの場合と異なりそれぞれのアドレスをD
SPプログラム内の即値フィールドに組み込めない。従
って、各メモリ領域(データメモリ領域、係数メモリ領
域、使用する部品プログラム領域)のアドレスポインタ
値が格納されたメモリアドレスポインタ係数テーブルを
設け、DSP装置40内のメモリに任意に配置し、その
メモリアドレスポインタ係数テーブルの先頭アドレス値
も、DSP装置40内のメモリアドレスポインタ係数テ
ーブル配置係数に格納し、DSPプログラムがその係数
値を参照することで、メモリアドレスポインタ係数テー
ブルを参照することができる。また、使用するプログラ
ム部品に自動的に分岐し復帰できるようにする。
【0064】つまり、DSPプログラム作成装置20
は、メモリ領域まで変化する機能変更を行う場合は、メ
モリアドレスポインタ係数テーブルを生成して、そのメ
モリ配置アドレスとそのテーブルに格納するメモリアド
レス値を、制御装置30の転送手段37によって該当す
るDSP装置40内のメモリアドレスポインタ係数テー
ブル配置係数とメモリアドレスポインタ係数テーブルに
転送すれば、DSPプログラムを変更することなく機能
を変更することができる。
【0065】図5は、図2に示したDSPプログラム作
成画面50を用いた場合の本DSPプログラム作成装置
20の処理手順を示すフローチャートである。
【0066】始めに、マウス操作の有無を検出し(ステ
ップ5a)、そのイベントの種類を判別する(ステップ
5b)。本実施の形態においては、イベントの種類は、
図2に示すように、部品選択P1、部品結合P2、可変
区分割付P3、実行形式プログラム作成P4、可変係数
作成P5および転送P6である。ステップ5bで判別さ
れたイベントの種類に基づいて、以下の処理をそれぞれ
行う。
【0067】部品選択P1の場合、部品結合部P2にド
ラッグ位置に応じて部品シンボルを表示する(ステップ
5c)。そして、選択された部品のシンボルに対応した
部品記憶手段31の領域をアクセスし、プログラム部品
の実体となるマイクロプログラムと、入出力数、必要と
なる係数メモリ44とデータメモリ45の数、それらメ
モリの初期値などの部品関連情報を得る(ステップ5
d)。
【0068】部品結合P2の場合、部品結合部P2にマ
ウス操作に応じて結線状態を表示する(ステップ5
e)。部品シンボルには、図2に示すように、あらかじ
め入出力ポートが表示してあり、各ポート間をつなげて
いく。そして、結線状態に応じて入出力バッファのアド
レスを決定する(ステップ5f)。
【0069】可変区分割付P3の場合、部品結合部P2
に表示された複数の部品に対して、可変区分割付部P3
の範囲指定シンボル53Aまたは53Bの該当範囲を表
示する(ステップ5g)。そして、部品毎に、Aまたは
Bの区分情報を得る(ステップ5h)。
【0070】実行形式作成P4の場合、初期設定時ある
いはDSPを停止させた機能変更時のみ有効であるが、
ステップ5dで取得した情報を基に、すべてのプログラ
ム部品群に対して、マイクロプログラムと、入出力数、
必要となる係数メモリ44とデータメモリ45の数、そ
れらメモリの初期値などを鑑みて、入出力管理プログラ
ム61とメモリ管理プログラム63を、プログラム部品
65に付加し(ステップ5i)、DSPの実行形式プロ
グラムを作成する(ステップ5j)。さらに、それに対
応する各種係数を作成する(ステップ5k)。
【0071】可変係数作成P5の場合は、動作中の機能
変更時にのみ有効であるが、まず、変更された部分をプ
ログラム部品単位で認識する(ステップ5l)。この機
能変更によりプログラムの変更が不要か否かの判定を行
い(ステップ5m)、プログラムの変更が不要であった
場合は、変更に対応する入出力管理機能とメモリ管理機
能の各種係数を算出する(ステップ5n)。対応するプ
ログラムは、実行形式作成時において本DSPプログラ
ム作成装置が記憶しているものとする。ステップ5m
で、プログラムの変更が必要な場合は、実行形式作成P
4のステップ5iに移行する。
【0072】転送P6の場合、作成された転送データを
認識し(ステップ5o)、プログラムの変更が不要か否
かの判定を行い(ステップ5p)、プログラム変更が不
要であった場合、DSPを停止することなく動作中に、
各種係数をDSP装置40の該当する係数メモリ44に
転送する。ステップ5pで、プログラム変更が必要と判
定された場合、DSPを停止して、プログラムをDSP
装置40の該当するプログラムメモリ43と各種係数を
該当する係数メモリ44に転送する。
【0073】以下、このように構成された本実施の形態
のDSPプログラム作成装置20およびDSP装置40
の作用について、可変区分毎に、図を用いて説明する。
ここでは、図6に示す、2入力2出力の機能を有するプ
ログラム部品65(オ)を例に、可変区分AとBのそれ
ぞれ場合の、DSPプログラム作成装置20のプログラ
ム作成手段35内の管理機能付加処理部36で付加され
る入出力管理機能とメモリ管理機能の処理構造と処理手
順を、DSP装置40の内部ブロック図(図3)上の動
作において示す。
【0074】始めに、可変区分Aの場合の入出力管理機
能について、図7および8を用いて説明する。
【0075】図7は、可変区分Aに設定された範囲に含
まれる図6のプログラム部品65(オ)に付加され、D
SP装置40で実行される入出力管理プログラム61
(A)の処理構造を示す図である。
【0076】DSPプログラム作成装置20の転送手段
37からDSP装置40に外部接続インターフェース4
1を介して入出力管理プログラム61(A)を含む実行
形式のDSPプログラムが予め転送される。この転送さ
れた入出力管理プログラム本体61(A)は、プログラ
ムメモリ43に格納され、演算ユニット47により実行
される。
【0077】DSP装置40のデータメモリ45は、プ
ログラム部品65間でデータをやり取りするための入出
力バッファ71を含み、係数メモリ44は、データメモ
リ45の入出力バッファ71のアドレス値を指定する入
出力アドレスポインタ係数テーブル73を含む。入出力
アドレスポインタ係数テーブル73の配置は、固定され
ておりアドレスA0を先頭としている。
【0078】図に示すように、入出力アドレスポインタ
係数テーブル73は、例えば、2入力2出力のプログラ
ム部品65(オ)の入出力に対応した入出力バッファ7
1のアドレスA1、A2、A3およびA4を示す値1、2、
3および4をそれぞれ含む。この入出力アドレスポイン
タ係数テーブル73の値1、2、3および4は、DSP
プログラム作成装置20のプログラム作成手段35によ
って作成され、転送手段37によって転送されて、外部
接続インターフェース41を介して入力され、入出力ア
ドレスポインタ係数テーブル73に設定されるものであ
る。
【0079】可変区分Aに設定されている範囲の機能が
変更された場合、DSPプログラム作成装置20のプロ
グラム作成手段35は、入出力アドレスポインタ係数テ
ーブル73の値1、2、3および4を算出し、この算出
された値を転送手段37によりDSP装置40に転送す
る。DSP装置40では、入出力アドレスポインタ係数
テーブル73の値が外部接続インターフェース41を介
して入力され、設定される。予めプログラムメモリ43
に格納されている入出力管理プログラム61(A)と、
この新たに設定された値に基づいて、演算ユニット47
が動作することになる。
【0080】図8は、図7に示された入出力管理プログ
ラム61(A)の処理手順を示すフローチャートであ
る。ステップS81〜S84の記載は、図7の矢印D7
1〜D74にそれぞれ対応する。ステップS81で、先
頭アドレスA0位置に格納された値1を、図6のプログ
ラム部品65の第1入力端子6aの入力1に使用する値
が格納された入出力バッファ71のアドレスA1と認識
とする。ステップS82に進み、入出力アドレスポイン
タ係数テーブル73の2番目つまりアドレスA0+1の
位置に格納された値2を、第2入力端子6bの入力2の
アドレスA2と認識する。ステップS83に進み、プロ
グラム部品65の出力値を入出力バッファ71に格納す
る位置を定めるために、入出力アドレスポインタ係数テ
ーブル73の3番目つまりアドレスA0+2の位置に格
納された値3を、第1出力端子6cの出力1のアドレス
3と認識する。ステップS84に進み、入出力アドレ
スポインタ係数テーブル73の4番目つまりアドレスA
0+3の位置に格納された値4を、第2出力端子6dの
出力2のアドレスA4と認識する。
【0081】ここで、「アドレスを認識する」とは、入
出力アドレスポインタ係数テーブル73の値を読み込
み、プログラム部品の動作時に使用できるようにするこ
とを意味する。
【0082】このように、プログラム部品の入力元また
は出力先を、DSPの動作中に変更する場合は、入出力
アドレスポインタ係数テーブル73の値を含む係数を、
DSPプログラム作成装置20のプログラム作成手段3
5により作成し、転送手段37を経由し、DSP装置4
0に設定すればよい。これにより、データメモリ45の
入出力バッファ71のアドレス値が、入出力アドレスポ
インタ係数テーブル73の該当アドレスに設定されて、
プログラム変更することなく、プログラム部品の機能変
更が可能となる。
【0083】次に、可変区分Bの場合の入出力管理機能
について、図9および10を用いて説明する。
【0084】図9は、可変区分Bに設定された範囲に含
まれるプログラム部品に付加され、DSP装置40で実
行される入出力管理プログラム61(B)の処理構造を
示す図である。可変区分Bの場合、図4に示したよう
に、入出力管理プログラム61(B)と関連付けられる
プログラム部品は一つではなく、複数ある。
【0085】DSPプログラム作成装置20の転送手段
37からDSP装置40に外部接続インターフェース4
1を介して入出力管理プログラム61(B)を含む実行
形式のDSPプログラムが予め転送される。この転送さ
れた入出力管理プログラム本体61(B)は、プログラ
ムメモリ43に格納され、演算ユニット47により実行
される。
【0086】DSP装置40のデータメモリ45は、プ
ログラム部品65間でデータをやり取りするための入出
力バッファ71を含み、係数メモリ44は、データメモ
リ45の入出力バッファ71のアドレス値を指定する入
出力アドレスポインタ係数テーブル75と、この入出力
アドレスポインタ係数テーブル75の配置情報として、
入出力アドレスポインタ係数テーブル75の先頭アドレ
スA0を指定する値A0を有する入出力アドレスポインタ
係数テーブル配置係数77とを含む。この入出力アドレ
スポインタ係数テーブル配置係数77の配置は、固定さ
れておりアドレスαである。
【0087】可変区分Bにおいては、プログラム部品の
入出力数も変更可能であるため、入出力アドレスポイン
タ係数テーブル75の配置は固定的でなく、そのため入
出力アドレスポインタ係数テーブル75の配置情報が必
要となる。入出力アドレスポインタ係数テーブル配置係
数77が、DSPプログラム作成装置20のプログラム
作成手段35によって作成され、転送手段37によって
転送されて、外部接続インターフェース41を介して入
力されて設定される。さらに、入出力アドレスポインタ
係数テーブル75の値1〜4は、先の可変区分Aの場合
と同様に、DSPプログラム作成装置20のプログラム
作成手段35によって作成され、転送手段37によって
転送されて、外部接続インターフェース41を介して入
力され、入出力アドレスポインタ係数テーブル73に設
定される。
【0088】可変区分Bに設定されている範囲の機能が
変更された場合、DSPプログラム作成装置20のプロ
グラム作成手段35は、入出力アドレスポインタ係数テ
ーブル配置係数77と、入出力アドレスポインタ係数テ
ーブル75の値1、2、3および4とを算出し、この算
出された係数および値を転送手段37によりDSP装置
40に転送する。DSP装置40では、入出力アドレス
ポインタ係数テーブル配置係数77および入出力アドレ
スポインタ係数テーブル75の値が外部接続インターフ
ェース41を介して入力され、設定される。予めプログ
ラムメモリ43に格納されている入出力管理プログラム
61(B)と、この新たに設定された値に基づいて、演
算ユニット47が動作することになる。
【0089】図10は、図9に示された入出力管理プロ
グラム61(B)の処理手順を示すフローチャートであ
る。ステップS101〜S105の記載は、図9の矢印
D91〜D95にそれぞれ対応する。ステップS101
で、入出力アドレスポインタ係数テーブル配置係数77
の先頭アドレスα位置に格納された値Aを、入出力アド
レスポインタ係数テーブル75の先頭アドレスと認識す
る。これにより、入出力アドレスポインタ係数テーブル
75が参照可能となる。ステップS102〜S105で
は、可変区分Aの場合と同様に、プログラム部品65
(オ)の入力1、2、出力1、2のアドレスA1〜A4
それぞれ認識する。
【0090】このように、プログラム部品の入力元また
は出力先を、DSPの動作中に変更する場合は、上記の
可変区分Aの場合と同様に、入出力アドレスポインタ係
数テーブル75の値を含む係数を、DSPプログラム作
成装置20のプログラム作成手段35により作成し、転
送手段37を経由し、DSP装置40に設定すればよ
い。これにより、データメモリ45の入出力バッファ7
1のアドレス値が、入出力アドレスポインタ係数テーブ
ル75の該当アドレスに設定されて、プログラム変更す
ることなく、プログラム部品の機能変更が可能となる。
【0091】また、同一プログラム部品上での入力数や
出力数や、プログラム部品変更に伴う入力数や出力数
を、DSPの動作中に変更する場合は、入出力アドレス
ポインタ係数テーブル配置係数77と入出力アドレスポ
インタ係数テーブル75の値を含む係数を、DSPプロ
グラム作成装置20のプログラム作成手段35により作
成し、転送手段37を経由し、DSP装置40に設定す
ればよい。これにより、始めに、プログラムを再構築後
に、配置された入出力アドレスポインタ係数テーブル7
5の先頭アドレス値A0が入出力アドレスポインタ係数
テーブル配置係数77の先頭アドレスαに設定され、次
いで、データメモリ45の入出力バッファ71のアドレ
ス値が、入出力アドレスポインタ係数テーブル75の該
当アドレスに設定されて、プログラム変更することな
く、プログラム部品の機能変更が可能となる。
【0092】次に、可変区分Aの場合のメモリ管理機能
について、図11および12を用いて説明する。
【0093】図11は、可変区分Aに設定された範囲に
含まれる図6のプログラム部品65(オ)に付加され、
DSP装置40で実行されるメモリ管理プログラム63
(A)の処理構造を示す図である。
【0094】DSPプログラム作成装置20の転送手段
37からDSP装置40に外部接続インターフェース4
1を介してメモリ管理プログラム63(A)を含む実行
形式のDSPプログラムが予め転送される。この転送さ
れたメモリ管理プログラム本体63(A)は、プログラ
ムメモリ43に格納され、演算ユニット47により実行
される。
【0095】プログラム部品65(オ)は、係数メモリ
44と、データメモリ45を使用する。可変区分Aの場
合、この係数メモリ44およびデータメモリ45は、固
定配置されている。従って、プログラム部品65(オ)
のDSPプログラムは、データメモリ45の先頭アドレ
スiと、係数メモリ44の先頭アドレスiiを含む。
【0096】図12は、図11に示されたメモリ管理プ
ログラム63(A)の処理手順を示すフローチャートで
ある。ステップS121で、データメモリ45の先頭ア
ドレスiを認識し、プログラム部品65(オ)の動作時
に使用できるようにする。ステップS122で、同様
に、データメモリ44の先頭アドレスiiを認識し、プロ
グラム部品65(オ)の動作時に使用できるようにす
る。
【0097】プログラム部品65(オ)は、図4で示す
ように、上記の入出力管理プログラム61(A)および
本メモリ管理プログラム63(A)の動作後、順次、動
作する。
【0098】このように、可変区分Aの場合は、DSP
の動作中に、プログラム部品の入力元および出力先の変
更がなされても、特に、プログラムに変更は生じない。
従って、DSPプログラム作成装置20から予めメモリ
管理プログラム63(A)を、転送手段37を経由して
DSP装置40に転送し、プログラムメモリ43に格納
しておけば良い。
【0099】次に、可変区分Bの場合のメモリ管理機能
について、図13および14を用いて説明する。
【0100】図13は、可変区分Bに設定された範囲に
含まれるプログラム部品に付加され、DSP装置40で
実行されるメモリ管理プログラム63(B)の処理構造
を示す図である。可変区分Bの場合、図4に示したよう
に、入出力管理プログラム61(B)およびメモリ管理
プログラム63(B)と関連付けられるプログラム部品
は一つではなく、複数ある。
【0101】DSPプログラム作成装置20の転送手段
37からDSP装置40に外部接続インターフェース4
1を介してメモリ管理プログラム63(B)を含む実行
形式のDSPプログラムが予め転送される。この転送さ
れたメモリ管理プログラム本体63(B)は、プログラ
ムメモリ43に格納され、演算ユニット47により実行
される。また、このメモリ管理プログラム63(B)と
関連付けられたプログラム部品のDSPマイクロプログ
ラムが、プログラムメモリ43に予め格納される。
【0102】プログラム部品65は、係数メモリ44
と、データメモリ45を使用する。可変区分Bの場合、
このプログラムメモリ43、係数メモリ44およびデー
タメモリ45は、固定配置されず、メモリ使用状態が可
変となる。
【0103】係数メモリ44は、データメモリ45、係
数メモリ44およびプログラムメモリ43の配置をアド
レス値i、iiおよびiiiをそれぞれ指定するメモリアドレ
スポインタ係数テーブル79と、このメモリアドレスポ
インタ係数テーブル79の配置情報として、メモリアド
レスポインタ係数テーブル79の先頭アドレスBを指定
する値Bを有するメモリアドレスポインタ係数テーブル
配置係数81とを含む。このメモリアドレスポインタ係
数テーブル配置係数81の配置は、固定されておりアド
レスβである。
【0104】可変区分Bにおいては、プログラム部品の
入出力数も変更可能であるため、メモリアドレスポイン
タ係数テーブル79の配置は固定的でなく、そのためメ
モリアドレスポインタ係数テーブル79の配置情報が必
要となる。メモリアドレスポインタ係数テーブル配置係
数81が、DSPプログラム作成装置20のプログラム
作成手段35によって作成され、転送手段37によって
転送されて、外部接続インターフェース41を介して入
力されて設定される。さらに、メモリアドレスポインタ
係数テーブル79の値i、iiおよびiiiが、DSPプログ
ラム作成装置20のプログラム作成手段35によって作
成され、転送手段37によって転送されて、外部接続イ
ンターフェース41を介して入力され、メモリアドレス
ポインタ係数テーブル79に設定される。
【0105】可変区分Bに設定されている範囲の機能が
変更された場合、DSPプログラム作成装置20のプロ
グラム作成手段35は、メモリアドレスポインタ係数テ
ーブル配置係数81と、メモリアドレスポインタ係数テ
ーブル79の値i、iiおよびiiiとを算出し、この算出さ
れた係数および値を転送手段37によりDSP装置40
に転送する。DSP装置40では、メモリアドレスポイ
ンタ係数テーブル配置係数81およびメモリアドレスポ
インタ係数テーブル79の値が外部接続インターフェー
ス41を介して入力され、設定される。予めプログラム
メモリ43に格納されているメモリ管理プログラム63
(B)と、この新たに設定された値に基づいて、演算ユ
ニット47が動作することになる。
【0106】図14は、図13に示されたメモリ管理プ
ログラム63(B)の処理手順を示すフローチャートで
ある。ステップS141〜S146の記載は、図13の
矢印D131〜D136にそれぞれ対応する。ステップ
S141で、メモリアドレスポインタ係数テーブル配置
係数81の先頭アドレスβ位置に格納された値Bを、メ
モリアドレスポインタ係数テーブル79の先頭アドレス
Bと認識する。これにより、メモリアドレスポインタ係
数テーブル79が参照可能となる。続くステップS14
2で、メモリアドレスポインタ係数テーブル79の先頭
アドレスB位置に格納された値iは、プログラム部品が
使用するデータメモリ45の先頭アドレスiと認識とす
る。続くステップS143で、メモリアドレスポインタ
係数テーブル79の2番目つまりアドレスB+1の位置
に格納された値iiを、プログラム部品が使用する係数メ
モリ44の先頭のアドレスiiと認識する。ステップS1
44で、メモリアドレスポインタ係数テーブル79の3
番目つまりアドレスB+2の位置に格納された値iii
を、使用するプログラム部品が格納されたプログラムメ
モリ43の先頭のアドレスiiiと認識し、同時にそのア
ドレスiiiに分岐する。ステップS145に進み、演算
ユニット47が、プログラム部品の動作を行う。全動作
完了後、ステップS146に進み、メモリ管理プログラ
ム63(B)に復帰する。
【0107】このように、プログラム部品の入力元また
は出力先を、DSPの動作中に変更する場合は、メモリ
アドレスポインタ係数テーブル79の値を含む係数を、
DSPプログラム作成装置20のプログラム作成手段3
5により作成し、転送手段37を経由し、DSP装置4
0に設定すればよい。これにより、データメモリ45お
よび係数メモリ44の先頭アドレス値iおよびiiが、メ
モリアドレスポインタ係数テーブル79の該当アドレス
にそれぞれ設定されて、プログラム変更することなく、
プログラム部品の機能変更が可能となる。
【0108】また、同一プログラム部品上での入力数や
出力数や、プログラム部品変更に伴う入力数や出力数
を、DSPの動作中に変更する場合は、メモリアドレス
ポインタ係数テーブル配置係数81とメモリアドレスポ
インタ係数テーブル79の値を含む係数を、DSPプロ
グラム作成装置20のプログラム作成手段35により作
成し、転送手段37を経由し、DSP装置40に設定す
ればよい。これにより、始めに、プログラムを再構築後
に、配置されたメモリアドレスポインタ係数テーブル8
1の先頭アドレス値Bがメモリアドレスポインタ係数テ
ーブル配置係数81の先頭アドレスβに設定され、次い
で、データメモリ45、係数メモリ44およびプログラ
ムメモリ43の先頭アドレス値i、iiおよびiiiが、メモ
リアドレスポインタ係数テーブル79の該当アドレスに
設定されて、プログラム変更することなく、プログラム
部品の機能変更が可能となる。特に、プログラム部品の
交換は、メモリアドレスポインタテーブル79の値iii
の格納値を変更することで可能となる。
【0109】本実施の形態では、メモリアドレスポイン
タ係数テーブル79で3箇所のメモリ領域を指定できる
が、再構築の手順を経ることで、プログラム部品に応じ
たメモリ指定数を設定することは可能である。
【0110】図15は、本発明の第2の実施の形態のD
SP装置におけるプログラム部品のDSPマイクロプロ
グラムの処理構造を示す。第1の実施の形態では、4種
類の管理機能プログラムが、図6に示すプログラム部品
に、図4の構造で付加された例を示したが、本実施の形
態では、上記4種類の管理機能プログラムを、同一のプ
ログラム部品で対応したものである。
【0111】図15には、プログラムメモリ43に格納
されたプログラム本体65に従って、演算ユニット47
が動作する際の、演算ユニット47と各メモリ間のデー
タの流れが示されている。
【0112】同図に示すように、データメモリ45は、
入出力バッファ領域45aとデータ領域45bを有す
る。データメモリ45の入出力バッファ領域45aは、
演算ユニット47が、入出力管理プログラム61によっ
て指定されたアドレスに格納されている値にそれぞれ入
出力を割り当てる領域である。データメモリ45のデー
タ領域45bは、演算ユニット47が、プログラム部品
を動作させる時に使用する領域である。係数メモリ44
は係数領域44aを含み、これは、演算ユニット47が
プログラム部品65を動作させる時に使用する領域であ
る。
【0113】図16は、図15に示されたプログラム部
品を動作させる時の処理手順を示すフローチャートであ
る。本図のステップS161〜S165の記載は、図1
5の矢印D151〜D155のデータの流れにそれぞれ
対応している。ここで、このプログラム部品65自体
は、上述のメモリ管理プログラム63の動作によって、
使用するプログラム部品65に分岐した結果、動作して
いることが前提となる。同図に示すように、ステップS
161で、入出力バッファ45aのアドレスA1位置に
格納された値を、図6のプログラム部品65の第1入力
端子6aの入力1とする。
【0114】尚、以下の処理で、入出力バッファ45a
のアドレスA1〜A4は、予め入出力管理プログラム61
の動作により入出力アドレス係数テーブルに基づいて認
識されているものとする。ステップS162に進み、入
出力バッファ45aのアドレスA2位置に格納された値
を、第2入力端子6bの入力2とする。ステップS16
3に進み、メモリ管理プログラム63の動作によって認
識されたデータメモリ45の先頭アドレスであるアドレ
スi以降に格納された値や係数メモリ44の先頭アドレ
スであるアドレスii以降に格納された値を使用して動作
を行う。ステップS163で得られた2つの出力結果に
基づいて、ステップS164で、入出力バッファ45a
のアドレスA3に第1出力端子6cの出力1として値を
格納する。続くステップS165で、入出力バッファ4
5aのアドレスA4に第2出力端子6dの出力2として
値を格納する。
【0115】このように、図15と図16で示すプログ
ラムは、入出力管理プログラム61とメモリ管理プログ
ラム63の動作後に動作することで、同一のプログラム
部品であっても入出力状態やメモリ使用状態を異なった
状態で行うことができ、プログラム部品の変更も可能と
なる。また、DSPを動作させたまま、機能を変更する
ことができる。
【0116】また、本実施の形態においては、図15の
プログラム部品は可変区分によらず共通であり、信号処
理に限ったプログラム構造とすることができ、可変区分
に応じた最小限のプログラムを付加すればよい。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は機能可変
区分を任意の範囲に設定でき、プログラムの入出力管理
機能とメモリ管理機能をプログラムに追加することによ
り、アルゴリズムがモジュール化された信号処理のみで
構成されるプログラム部品を使用しても、ユーザ仕様に
最適化された機能変更の許容度に応じて、最大限にプロ
グラムの信号処理効率を高めることが可能であり、か
つ、DSPを動作させたままでDSPプログラムを変更
することなしに、機能を変更できるという優れた効果を
有するDSPプログラム作成装置、DSPプログラム作
成方法、DSPプログラム作成用プログラムを記録した
プログラム記録媒体、並びにDSP装置を提供すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のDSPプログラム
作成装置およびDSP装置の概略ブロック図
【図2】図1に示されたDSPプログラム作成装置の表
示装置のGUI機能を有したDSPプログラム作成画面
の一例を示す図
【図3】図1に示されたDSP装置の内部構造を示す概
略ブロック図
【図4】(a)は、可変区分Aの場合のプログラム部品
当りのDSPプログラム構造図であり、(b)は、可変
区分Bの場合のプログラム部品当りのDSPプログラム
構造図
【図5】図1に示したDSPプログラム作成装置の処理
手順を示すフローチャート
【図6】2入力2出力のプログラム部品の一例を示す図
【図7】可変区分Aの入出力管理機能の処理構造を示す
【図8】可変区分Aの入出力管理機能プログラムの処理
手順を示すフローチャート
【図9】可変区分Bの入出力管理機能の処理構造を示す
【図10】可変区分Bの入出力管理機能プログラムの処
理手順を示すフローチャート
【図11】可変区分Aのメモリ管理機能の処理構造を示
す図
【図12】可変区分Aのメモリ管理機能プログラムの処
理手順を示すフローチャート
【図13】可変区分Bのメモリ管理機能の処理構造を示
す図
【図14】可変区分Bのメモリ管理機能プログラムの処
理手順を示すフローチャート
【図15】本発明の第2の実施の形態のDSP装置にお
けるプログラム部品のDSPマイクロプログラムの処理
構造を示す図
【図16】図15に示されたプログラム部品の処理手順
を示すフローチャート
【図17】従来のDSPプログラム作成装置およびDS
P装置のブロック図
【符号の説明】
20 DSPプログラム作成装置 21 表示装置(操作手段) 23 入力装置(操作手段) 30 制御装置(可変区分設定手段) 31 部品記憶手段 33 部品結合手段 35 プログラム作成手段 36 入出力管理機能およびメモリ管理機能付加処理部 37 転送手段 39 可変区分設定手段 40 DSP装置 50 DSPプログラム作成画面 P1 部品選択部 P2 部品結合部 P3 可変区分割付部 P4 実行形式作成部 P5 可変係数作成部 P6 転送部 41 外部接続インターフェース 43 プログラムメモリ 44 係数メモリ 45 データメモリ 47 演算ユニット 48 アドレスバス 49 データバス 61 入出力管理プログラム 63 メモリ管理プログラム 65 プログラム部品 67 プログラム部品群 71 入出力バッファ 73 固定入出力アドレスポインタ係数テーブル 75 可変長入出力アドレスポインタ係数テーブル 77 入出力アドレスポインタ係数テーブル配置係数 79 メモリアドレスポインタ係数テーブル 81 メモリアドレスポインタ係数テーブル配置係数

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DSPマイクロプログラムを実行してデ
    ィジタル信号処理を行うDSP装置に接続されるととも
    に、 前記DSPマイクロプログラムを機能別に複数のモジュ
    ールとして分割したDSPマイクロプログラムからなる
    複数のプログラム部品と、このプログラム部品の関連情
    報とを記憶する部品記憶手段と、 入力装置および表示装置を有する操作手段と、 この操作手段を用いて操作者に複数のプログラム部品を
    選択させ、このプログラム部品間を接続する部品結合手
    段と、 この結合したプログラム部品と前記関連情報に基づい
    て、実行形式のDSPマイクロプログラムを作成するプ
    ログラム作成手段と、 この作成された実行形式のDSPマイクロプログラムを
    前記DSP装置に転送する転送手段とを備えたDSPプ
    ログラム作成装置であって、 前記操作手段を用いて、前記プログラム部品の任意の結
    合範囲を操作者に指定させ、この指定された結合範囲を
    前記機能の変更可能な可変範囲として設定するととも
    に、この可変範囲の機能変更の許容度を操作者に選択さ
    せる可変区分設定手段を備え、 前記可変区分設定手段で設定される可変範囲の前記許容
    度が、 前記DSP装置が動作中には、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更のみを許可する第1可変レベル
    と、 前記DSP装置が動作中でも、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更、前記プログラム部品の入力数
    および出力数の変更、前記プログラム部品が使用する前
    記DSP装置内のメモリ領域の変更、並びに前記結合範
    囲内の前記プログラム部品の交換を含む変更を許可する
    第2可変レベルとを含み、 前記プログラム作成手段が、 前記プログラム部品間での信号の受け渡しを管理するた
    めの入出力管理機能と、前記プログラム部品毎に使用す
    る前記DSP装置内のメモリ領域を管理するメモリ管理
    機能とを、前記可変区分設定手段で設定された可変範囲
    の前記許容度に応じて、前記プログラム部品に付加する
    管理機能付加処理部を含み、この付加された管理機能を
    含めて前記実行形式のDSPマイクロプログラムを作成
    することを特徴とする機能可変型DSPプログラム作成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記部品結合手段および前記可変区分設
    定手段が、前記操作手段を用いた操作において、グラフ
    ィカルユーザインタフェースを用いることを特徴とする
    請求項1に記載の機能可変型DSPプログラム作成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記機能可変型DSPプログラム作成装
    置が、パーソナルコンピュータから構成されることを特
    徴とする請求項1または2に記載の機能可変型DSPプ
    ログラム作成装置。
  4. 【請求項4】 前記プログラム作成手段が、 前記DSP装置が前記DSPマイクロプログラムを実行
    する時に使用するメモリ領域を指定するメモリアドレス
    ポインタを格納するメモリアドレスポインタ係数テーブ
    ルの配置情報と、この配置情報で指定されるメモリアド
    レスポインタ係数テーブルに格納されるメモリアドレス
    ポインタ値とを算出し、 前記転送手段が、前記メモリアドレスポインタ係数テー
    ブルの配置情報とメモリアドレスポインタ値を前記DS
    P装置に転送することを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の機能可変型DSPプログラム作成装置。
  5. 【請求項5】 (a)ディジタル信号処理アルゴリズム
    を機能別に複数のモジュールとして分割したDSPマイ
    クロプログラムからなる複数のプログラム部品と、この
    プログラム部品の関連情報とを部品記憶装置に記憶する
    部品記憶ステップと、(b)操作者に入力装置および表
    示装置を有する操作手段を用いて複数のプログラム部品
    を選択させ、このプログラム部品間を接続する部品結合
    ステップと、(c)この部品結合ステップ(b)で結合
    したプログラム部品と前記関連情報に基づいて、実行形
    式のDSPマイクロプログラムを作成するプログラム作
    成ステップと、(d)このプログラム作成ステップ
    (c)で作成された実行形式のDSPマイクロプログラ
    ムを、このDSPプログラムを実行してディジタル信号
    処理を行うDSP装置に転送する転送ステップとを含む
    DSPプログラム作成方法であって、(e)操作者に前
    記操作手段を用いて、前記プログラム部品の任意の結合
    範囲を指定させ、この指定された結合範囲を前記機能の
    変更可能な可変範囲として設定する可変区分設定ステッ
    プと、(f)この可変区分設定ステップ(e)で設定さ
    れた前記可変範囲の機能変更の許容度を、前記DSP装
    置が動作中には、前記プログラム部品の入力元および出
    力先の変更のみを許可する第1可変レベルと、前記DS
    P装置が動作中でも、前記プログラム部品の入力元およ
    び出力先の変更、前記プログラム部品の入力数および出
    力数の変更、前記プログラム部品が使用する前記DSP
    装置内のメモリ領域の変更、並びに前記結合範囲内の前
    記プログラム部品の交換を含む変更を許可する第2可変
    レベルとから操作者に選択させる許容度設定ステップと
    を含み、 前記プログラム作成ステップ(c)が、(c1)前記プ
    ログラム部品間での信号の受け渡しを管理するための入
    出力管理機能と、前記プログラム部品毎に使用する前記
    DSP装置内のメモリ領域を管理するメモリ管理機能と
    を、前記可変区分設定ステップ(e)で設定された可変
    範囲の前記許容度に応じて、前記プログラム部品に付加
    する管理機能付加処理ステップと、(c2)この管理機
    能付加処理ステップ(c1)で付加された管理機能を含
    めて前記実行形式のDSPマイクロプログラムを作成す
    るステップとを含むことを特徴とする機能可変型DSP
    プログラム作成方法。
  6. 【請求項6】 前記部品結合ステップ(b)、前記可変
    区分設定ステップ(e)および前記許容度設定ステップ
    (f)が、前記操作手段を用いた操作において、グラフ
    ィカルユーザインタフェースを用いることを特徴とする
    請求項5に記載の機能可変型DSPプログラム作成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記プログラム作成ステップ(c)が、 前記DSP装置が前記DSPマイクロプログラムを実行
    する時に使用するメモリ領域を指定するメモリアドレス
    ポインタを格納するメモリアドレスポインタ係数テーブ
    ルの配置情報と、この配置情報で指定されるメモリアド
    レスポインタ係数テーブルに格納されるメモリアドレス
    ポインタ値とを算出するステップを含み、 前記転送ステップ(d)が、前記メモリアドレスポイン
    タ係数テーブルの配置情報とメモリアドレスポインタ値
    を前記DSP装置に転送するステップを含むことを特徴
    とする請求項5または6に記載の機能可変型DSPプロ
    グラム作成方法。
  8. 【請求項8】コンピュータに、 (a)ディジタル信号処理アルゴリズムを機能別に複数
    のモジュールとして分割したDSPマイクロプログラム
    からなる複数のプログラム部品と、このプログラム部品
    の関連情報とを部品記憶装置に記憶する部品記憶ステッ
    プと、 (b)操作者に入力装置および表示装置を有する操作手
    段を用いて複数のプログラム部品を選択させ、このプロ
    グラム部品間を接続する部品結合ステップと、 (c)この部品結合ステップ(b)で結合したプログラ
    ム部品と前記関連情報に基づいて、実行形式のDSPマ
    イクロプログラムを作成するプログラム作成ステップ
    と、 (d)このプログラム作成ステップ(c)で作成された
    実行形式のDSPマイクロプログラムを、このDSPプ
    ログラムを実行してディジタル信号処理を行うDSP装
    置に転送する転送ステップとを実行させるDSPプログ
    ラム作成用プログラムを記憶したコンピュータ読取り可
    能な記憶媒体であって、前記DSPプログラム作成用プ
    ログラムが、 (e)操作者に前記操作手段を用いて、前記プログラム
    部品の任意の結合範囲を指定させ、この指定された結合
    範囲を前記機能の変更可能な可変範囲として設定する可
    変区分設定ステップと、 (f)この可変区分設定ステップ(e)で設定された前
    記可変範囲の機能変更の許容度を、前記DSP装置が動
    作中には、前記プログラム部品の入力元および出力先の
    変更のみを許可する第1可変レベルと、前記DSP装置
    が動作中でも、前記プログラム部品の入力元および出力
    先の変更、前記プログラム部品の入力数および出力数の
    変更、前記プログラム部品が使用する前記DSP装置内
    のメモリ領域の変更、並びに前記結合範囲内の前記プロ
    グラム部品の交換を含む変更を許可する第2可変レベル
    とから操作者に選択させる許容度設定ステップとを実行
    、前記プログラム作成ステップ(c)が、 (c1)前記プログラム部品間での信号の受け渡しを管
    理するための入出力管理機能と、前記プログラム部品毎
    に使用する前記DSP装置内のメモリ領域を管理するメ
    モリ管理機能とを、前記可変区分設定ステップ(e)で
    設定された可変範囲の前記許容度に応じて、前記プログ
    ラム部品に付加する管理機能付加処理ステップと(c
    2)この管理機能付加処理ステップ(c1)で付加され
    た管理機能を含めて前記実行形式のDSPマイクロプロ
    グラムを作成するステップとを含むことを特徴とするコ
    ンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】前記DSPプログラム作成用プログラムの
    前記部品結合ステップ(b)、前記可変区分設定ステッ
    プ(e)および前記許容度設定ステップ(f)が、前記
    操作手段を用いた操作において、グラフィカルユーザイ
    ンタフェースを用いることを特徴とする請求項8に記載
    コンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】前記機能可変型DSPプログラム作成用
    プログラムが、パーソナルコンピュータによって実行さ
    れることを特徴とする請求項8または9に記載のコンピ
    ュータ読取り可能な記憶媒体。
  11. 【請求項11】前記機能可変型DSPプログラム作成用
    プログラムの前記プログラム作成ステップ(c)が、 前記DSP装置が前記DSPマイクロプログラムを実行
    する時に使用するメモリ領域を指定するメモリアドレス
    ポインタを格納するメモリアドレスポインタ係数テーブ
    ルの配置情報と、この配置情報で指定されるメモリアド
    レスポインタ係数テーブルに格納されるメモリアドレス
    ポインタ値とを算出するステップを含み、 前記機能可変型DSPプログラム作成用プログラムの前
    記転送ステップ(d)が、前記メモリアドレスポインタ
    係数テーブルの配置情報とメモリアドレスポインタ値を
    前記DSP装置に転送するステップを含むことを特徴と
    する請求項8乃至10の何れかに記載のコンピュータ読
    取り可能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】 ディジタル信号処理アルゴリズムを機
    能別に複数のモジュールに分割したプログラム部品のD
    SPマイクロプログラムを外部装置から入力する入力手
    段と、記憶手段と、前記DSPマイクロプログラムを実
    行して、前記プログラム部品の機能を実現する演算手段
    とを備えた所定のディジタル処理を実現するDSP装置
    であって、 前記DSPマイクロプログラムが、少なくとも一つのプ
    ログラム部品と、このプログラム部品間での信号の受け
    渡しを管理するための入出力管理機能を有する入出力管
    理プログラムと、前記プログラム部品毎に使用する前記
    記憶手段を管理するメモリ管理機能を有するメモリ管理
    プログラムとを含み、 前記プログラム部品の任意の結合範囲が、前記機能の変
    更可能な可変範囲として設定され、この可変範囲の機能
    変更の許容度が、 前記DSP装置が動作中には、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更のみを許可する第1可変レベル
    と、 前記DSP装置が動作中でも、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更、前記プログラム部品の入力数
    および出力数の変更、前記プログラム部品が使用する前
    記DSP装置内のメモリ領域の変更、並びに前記結合範
    囲内の前記プログラム部品の交換を含む変更を許可する
    第2可変レベルとの何れかに設定され、この設定された
    可変範囲の前記許容度に応じて、前記入出力管理プログ
    ラムおよび前記メモリ管理プログラムが付加され、 前記演算手段が、前記入出力管理プログラムおよび前記
    メモリ管理プログラムを含む前記DSPマイクロプログ
    ラムを実行することを特徴とするDSP装置。
  13. 【請求項13】 ディジタル信号処理アルゴリズムを機
    能別に複数のモジュールに分割したプログラム部品のD
    SPマイクロプログラムを外部装置から入力する入力手
    段と、記憶手段と、前記DSPマイクロプログラムを実
    行して、前記プログラム部品の機能を実現する演算手段
    とを備えた所定のディジタル処理を実現するDSP装置
    であって、 前記DSPマイクロプログラムが、少なくとも一つのプ
    ログラム部品と、このプログラム部品間での信号の受け
    渡しを管理するための入出力管理機能を有する入出力管
    理プログラムと、前記プログラム部品毎に使用する前記
    記憶手段を管理するメモリ管理機能を有するメモリ管理
    プログラムとを含み、 前記プログラム部品の任意の結合範囲が、前記機能の変
    更可能な可変範囲として設定され、この可変範囲の機能
    変更の許容度が、 前記DSP装置が動作中には、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更のみを許可する第1可変レベル
    と、 前記DSP装置が動作中でも、前記プログラム部品の入
    力元および出力先の変更、前記プログラム部品の入力数
    および出力数の変更、前記プログラム部品が使用する前
    記DSP装置内のメモリ領域の変更、並びに前記結合範
    囲内の前記プログラム部品の交換を含む変更を許可する
    第2可変レベルとの何れかに設定され、 この設定された可変範囲の前記許容度に応じて、前記入
    出力管理プログラムおよび前記メモリ管理プログラムが
    付加され、 前記入力手段が、 前記DSPマイクロプログラムを前記演算手段が実行す
    る時に使用するメモリ領域を指定するメモリアドレスポ
    インタを格納するメモリアドレスポインタ係数テーブル
    の配置情報と、この配置情報で指定されるメモリアドレ
    スポインタ係数テーブルに格納されるメモリアドレスポ
    インタ値と入力し、前記記憶手段に格納し、 前記演算手段が、前記メモリアドレスポインタ係数テー
    ブルの配置情報および前記メモリアドレスポインタ値と
    に基づいて、前記入出力管理プログラムおよび前記メモ
    リ管理プログラムを含む前記DSPマイクロプログラム
    を実行することを特徴とするDSP装置。
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