JP3329084B2 - 静電サーボ式の加速度センサ - Google Patents
静電サーボ式の加速度センサInfo
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- JP3329084B2 JP3329084B2 JP19814394A JP19814394A JP3329084B2 JP 3329084 B2 JP3329084 B2 JP 3329084B2 JP 19814394 A JP19814394 A JP 19814394A JP 19814394 A JP19814394 A JP 19814394A JP 3329084 B2 JP3329084 B2 JP 3329084B2
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- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P15/00—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
- G01P15/02—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
- G01P15/08—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
- G01P2015/0805—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
- G01P2015/0808—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
- G01P2015/0811—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
- G01P2015/0814—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type
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- Pressure Sensors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば回転角センサ
や静電サーボ式のアクチュエータ装置に好適な、可動電
極に対して近接して固定電極対を設定し、この固定電極
対から可動電極に対して加速度に応じて静電気力を作用
させるようにした静電サーボ式の加速度センサに関す
る。
や静電サーボ式のアクチュエータ装置に好適な、可動電
極に対して近接して固定電極対を設定し、この固定電極
対から可動電極に対して加速度に応じて静電気力を作用
させるようにした静電サーボ式の加速度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の表面マイクロ加工技術を応
用した、半導体加速度センサや静電アクチュエータが開
発されているもので、例えば特公平4−504003号
公報に開示されるような加速度センサが知られている。
この様な加速度センサにあっては、精密な製造プロセス
によって、センサを構成するようになるコンデンサや回
路素子をモノリシックに形成しているものであるが、素
子のばらつきや形状の設計値からの誤差を完全に無くす
るとはできない。
用した、半導体加速度センサや静電アクチュエータが開
発されているもので、例えば特公平4−504003号
公報に開示されるような加速度センサが知られている。
この様な加速度センサにあっては、精密な製造プロセス
によって、センサを構成するようになるコンデンサや回
路素子をモノリシックに形成しているものであるが、素
子のばらつきや形状の設計値からの誤差を完全に無くす
るとはできない。
【0003】したがって、この様な誤差分を修正するた
めに、感度やオフセットの調整をする必要があり、この
ために製造工程においてトリミングを行っている。この
トリミングの方法としては、例えば薄膜抵抗体の抵抗値
をレーザで調整するような方法が一般的である。しか
し、この様なトリミング方法では多くの時間を要するば
かりでなく、専用の設備が必要となる。
めに、感度やオフセットの調整をする必要があり、この
ために製造工程においてトリミングを行っている。この
トリミングの方法としては、例えば薄膜抵抗体の抵抗値
をレーザで調整するような方法が一般的である。しか
し、この様なトリミング方法では多くの時間を要するば
かりでなく、専用の設備が必要となる。
【0004】図3は、従来から知られている静電容量型
の静電サーボ式加速度センサの構成を示すもので、図示
しない半導体などの基板面上に突設して、例えば4辺形
の各頂点に位置して4個のアンカー111〜114を形成し、
この各アンカー111〜114それぞれに一端が支持されるよ
うにして支持部材を構成する梁121〜124を設定する。そ
して、この梁121〜124それぞれによって4つの角部が支
持されるようにして、基板面から浮かせるようにした長
方形状の質量部13が設定される。アンカー111〜114、梁
121〜124、さらに質量部13は、例えばポリシリコン部材
から一体的に切り出して構成されるようになるもので、
質量部13は作用する加速度によって変位自在に支持され
ている。
の静電サーボ式加速度センサの構成を示すもので、図示
しない半導体などの基板面上に突設して、例えば4辺形
の各頂点に位置して4個のアンカー111〜114を形成し、
この各アンカー111〜114それぞれに一端が支持されるよ
うにして支持部材を構成する梁121〜124を設定する。そ
して、この梁121〜124それぞれによって4つの角部が支
持されるようにして、基板面から浮かせるようにした長
方形状の質量部13が設定される。アンカー111〜114、梁
121〜124、さらに質量部13は、例えばポリシリコン部材
から一体的に切り出して構成されるようになるもので、
質量部13は作用する加速度によって変位自在に支持され
ている。
【0005】長方形状の質量部13には、その対向する長
辺部から側方に突設されるようにして、複数の細片状に
形成した可動電極21a 、21b 、22a 、22b 、23a 、23b
が一体的に形成されている。そして、これら可動電極21
a 〜23b それぞれの一方の側面に近接して、基板上に固
定的に形成される固定電極31a 、31b 、32a 、32b 、33
a 、33b が配設され、さらに可動電極21a 〜23b のそれ
ぞれ他方の側面に近接して、固定電極31a 、31b 、32a
、32b 、33a 、33b それそれと対とされる固定電極31c
、31d 、32c 、32d 、33c 、33d が配設されている。
すなわち、複数の可動電極21a 〜23b それぞれの両側に
位置して、それぞれ固定電極対が配設されるように構成
される。
辺部から側方に突設されるようにして、複数の細片状に
形成した可動電極21a 、21b 、22a 、22b 、23a 、23b
が一体的に形成されている。そして、これら可動電極21
a 〜23b それぞれの一方の側面に近接して、基板上に固
定的に形成される固定電極31a 、31b 、32a 、32b 、33
a 、33b が配設され、さらに可動電極21a 〜23b のそれ
ぞれ他方の側面に近接して、固定電極31a 、31b 、32a
、32b 、33a 、33b それそれと対とされる固定電極31c
、31d 、32c 、32d 、33c 、33d が配設されている。
すなわち、複数の可動電極21a 〜23b それぞれの両側に
位置して、それぞれ固定電極対が配設されるように構成
される。
【0006】この様に質量部13に一体的に設けられた可
動電極21a 〜23b それぞれには、質量部13を支える1つ
のアンカー111 を介して、電圧値Vg の第1の電源部が
接続され、可動電極21a 〜23b が共に第1の電圧Vg に
設定されるようにする。さらに、これらの可動電極21a
〜23b それぞれの一方の側面に近接設定される固定電極
31a 、31b 、32a 、32b 、33a 、33b は、電圧値+Vr
の第2の電源部に接続し、また可動電極21a 〜23b それ
ぞれの他方の側面に設定される固定電極31c 、31d 、32
c 、32d 、33c 、33d には、電圧値−Vr の第3の電源
部が接続されている。
動電極21a 〜23b それぞれには、質量部13を支える1つ
のアンカー111 を介して、電圧値Vg の第1の電源部が
接続され、可動電極21a 〜23b が共に第1の電圧Vg に
設定されるようにする。さらに、これらの可動電極21a
〜23b それぞれの一方の側面に近接設定される固定電極
31a 、31b 、32a 、32b 、33a 、33b は、電圧値+Vr
の第2の電源部に接続し、また可動電極21a 〜23b それ
ぞれの他方の側面に設定される固定電極31c 、31d 、32
c 、32d 、33c 、33d には、電圧値−Vr の第3の電源
部が接続されている。
【0007】すなわち、可動電極21a 〜23b それぞれと
固定電極31a 、31b 、32a 、32b 、33a 、33b との間に
形成される容量と、可動電極21a 〜23b それぞれと固定
電極31c 、31d 、32c 、32d 、33c 、33d との間に形成
される容量とで差動容量が形成され、この容量に変化に
よって加速度が検出される。
固定電極31a 、31b 、32a 、32b 、33a 、33b との間に
形成される容量と、可動電極21a 〜23b それぞれと固定
電極31c 、31d 、32c 、32d 、33c 、33d との間に形成
される容量とで差動容量が形成され、この容量に変化に
よって加速度が検出される。
【0008】この様に構成される静電サーボ式の加速度
センサに加速度につり合う静電気力を発生させることに
より、質量部13の変位の発生を抑制しているもので、加
速度の検出が高精度に行われるようにしている。
センサに加速度につり合う静電気力を発生させることに
より、質量部13の変位の発生を抑制しているもので、加
速度の検出が高精度に行われるようにしている。
【0009】この加速度センサの場合、次式で示すよう
になるものであり、可動電極に印加される電圧が加速度
に比例するようになることから加速度検出が可能とされ
る。しかし、その感度を変えるには電圧Vr を変化させ
るか、Vg を適当な増幅率によって増幅する必要があ
り、このために回路素子のトリミング等による調整を行
っている。
になるものであり、可動電極に印加される電圧が加速度
に比例するようになることから加速度検出が可能とされ
る。しかし、その感度を変えるには電圧Vr を変化させ
るか、Vg を適当な増幅率によって増幅する必要があ
り、このために回路素子のトリミング等による調整を行
っている。
【0010】
【数1】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、電気的な制御によって感度
やオフセットが簡単に調整でき、可動電極と一体的に変
位する質量部を制御する静電気力が可変設定されるよう
にして、トリミング等の調整を不要にして、例えば加速
度検出が高精度に実行できるようにした加速度センサ等
が構成できるようにした静電サーボ式の加速度センサを
提供しようとするものである。
な点に鑑みなされたもので、電気的な制御によって感度
やオフセットが簡単に調整でき、可動電極と一体的に変
位する質量部を制御する静電気力が可変設定されるよう
にして、トリミング等の調整を不要にして、例えば加速
度検出が高精度に実行できるようにした加速度センサ等
が構成できるようにした静電サーボ式の加速度センサを
提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、変位自在に
支持された質量部と、この質量部に一体的に設けられた
可動電極と、この可動電極に対向するとともに可動電極
の相反する変位方向に近接して設けられた固定電極対と
を備えたセンサ機構である。ここで上記可動電極と固定
電極対による基本構成を複数備える。そして前記固定電
極対をなす一方の固定電極に接続されており、この固定
電極が対応する可動電極との間に静電気力を発生するた
めの第1の値の電圧印加部と該第1の値と異なり感度や
オフセットを調整するための第2の値の電圧印加部との
いずれかを選択する第1の切り換えスイッチと、前記固
定電極対をなす他方の固定電極に接続されており、この
固定電極が対応する可動電極との間に静電気力を発生す
るための第3の値の電圧印加部と該第3の値と異なり感
度やオフセットを調整するための前記第2の値の電圧印
加部とのいずれかを選択する第2の切り換えスイッチと
を有するものである。
支持された質量部と、この質量部に一体的に設けられた
可動電極と、この可動電極に対向するとともに可動電極
の相反する変位方向に近接して設けられた固定電極対と
を備えたセンサ機構である。ここで上記可動電極と固定
電極対による基本構成を複数備える。そして前記固定電
極対をなす一方の固定電極に接続されており、この固定
電極が対応する可動電極との間に静電気力を発生するた
めの第1の値の電圧印加部と該第1の値と異なり感度や
オフセットを調整するための第2の値の電圧印加部との
いずれかを選択する第1の切り換えスイッチと、前記固
定電極対をなす他方の固定電極に接続されており、この
固定電極が対応する可動電極との間に静電気力を発生す
るための第3の値の電圧印加部と該第3の値と異なり感
度やオフセットを調整するための前記第2の値の電圧印
加部とのいずれかを選択する第2の切り換えスイッチと
を有するものである。
【0013】
【0014】
【作用】この様に構成される静電サーボ式の加速度セン
サにあっては、可動電極に設定される電位に対して、こ
の可動電極を挟むように設定された一対の固定電極には
この可動電極の電位と等しい電位、あるいはこれとは異
なる第2あるいは第3の電位が印加設定されるもので、例
えば可動電極に対して電圧Vgが印加された状態で、こ
の可動電極を挟む一対の固定電極に対しては同じく電圧
Vgが印加されるようにすると、実質的に可動電極と固
定電極との電位差を生ずる対向面積が“0” になった
ことと等価である。これに対して、可動電極の両側に位
置する一対の固定電極それぞれに、電圧Vgの両側の電
圧+Vr及び−Vrが印加設定されるようにした場合に
は、可動電極と固定電極との電位差を生ずる面積が最大
になったのと等価となって、大きな静電気力が作用し、
トリミングのような調整を行なうことなく、感度並びに
オフセットが調整できる。
サにあっては、可動電極に設定される電位に対して、こ
の可動電極を挟むように設定された一対の固定電極には
この可動電極の電位と等しい電位、あるいはこれとは異
なる第2あるいは第3の電位が印加設定されるもので、例
えば可動電極に対して電圧Vgが印加された状態で、こ
の可動電極を挟む一対の固定電極に対しては同じく電圧
Vgが印加されるようにすると、実質的に可動電極と固
定電極との電位差を生ずる対向面積が“0” になった
ことと等価である。これに対して、可動電極の両側に位
置する一対の固定電極それぞれに、電圧Vgの両側の電
圧+Vr及び−Vrが印加設定されるようにした場合に
は、可動電極と固定電極との電位差を生ずる面積が最大
になったのと等価となって、大きな静電気力が作用し、
トリミングのような調整を行なうことなく、感度並びに
オフセットが調整できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は静電サーボによって駆動される加速度
センサを示すもので、この加速度センサの本体部は図4
で示した従来例と同じようにアンカー111 〜114 に結合
された梁121 〜124 で長方形状の質量部13が変位自在に
支持されている。この質量部13に対向する両縁部分に
は、一体的に細片状の可動電極21a 、21b 、22a 、22b
、23a 、23b が突設形成され、これらの可動電極21a
〜23b それぞれの一方の側面に近接して固定電極31a 、
31b 、32a 、32b 、33a 、33b が配設されているもの
で、さらに可動電極21a 、21b 、22a 、22b 、23a 、23
b のそれぞれ他方の側面に近接して固定電極31c 、31d
、32c 、32d 、33c 、33d が配設されている。すなわ
ち、複数の可動電極21a 〜23b それぞれの両側に位置し
て、それぞれ固定電極対が配設されるように構成され
る。
説明する。図1は静電サーボによって駆動される加速度
センサを示すもので、この加速度センサの本体部は図4
で示した従来例と同じようにアンカー111 〜114 に結合
された梁121 〜124 で長方形状の質量部13が変位自在に
支持されている。この質量部13に対向する両縁部分に
は、一体的に細片状の可動電極21a 、21b 、22a 、22b
、23a 、23b が突設形成され、これらの可動電極21a
〜23b それぞれの一方の側面に近接して固定電極31a 、
31b 、32a 、32b 、33a 、33b が配設されているもの
で、さらに可動電極21a 、21b 、22a 、22b 、23a 、23
b のそれぞれ他方の側面に近接して固定電極31c 、31d
、32c 、32d 、33c 、33d が配設されている。すなわ
ち、複数の可動電極21a 〜23b それぞれの両側に位置し
て、それぞれ固定電極対が配設されるように構成され
る。
【0016】ここで、質量部13にはその対向する辺部分
に突設して、この質量部13と共に変位されるゲート電極
141 および142 を突設し、このゲート電極141 および14
2 の両側に位置した基板面に、それぞれソースおよびド
レインとされる拡散層15a 、15b 、さらに16a 、16b が
形成され、空気を絶縁層としたMOSFET171 および
172 が構成されるようにしている。すなわち、質量部13
が変位したときにゲート電極141 および142 がそれぞれ
ソース領域およびドレイン領域に重なる量が変化し、こ
れらソース領域とドレイン領域との間に形成されるチャ
ネル領域が制御されて、MOSFET171 および172 か
ら、質量部13の変位量に応じた出力信号が導出されるよ
うにしている。
に突設して、この質量部13と共に変位されるゲート電極
141 および142 を突設し、このゲート電極141 および14
2 の両側に位置した基板面に、それぞれソースおよびド
レインとされる拡散層15a 、15b 、さらに16a 、16b が
形成され、空気を絶縁層としたMOSFET171 および
172 が構成されるようにしている。すなわち、質量部13
が変位したときにゲート電極141 および142 がそれぞれ
ソース領域およびドレイン領域に重なる量が変化し、こ
れらソース領域とドレイン領域との間に形成されるチャ
ネル領域が制御されて、MOSFET171 および172 か
ら、質量部13の変位量に応じた出力信号が導出されるよ
うにしている。
【0017】可動電極21a 〜23b のそれぞれ両側に位置
する固定電極31a 〜33d それぞれには、切り換えスイッ
チ41a 〜41d 、42a 〜42d 、43a 〜43d が設けられ、切
り換えスイッチ41a 〜43d によって、固定電極31a 〜33
d にそれぞれ印加される電圧が、+Vr あるいは−Vr
に切り換えられるようにしているものであり、さらに可
動電極21a 〜23b と等しい電圧Vg が選択的に切り換え
印加される。
する固定電極31a 〜33d それぞれには、切り換えスイッ
チ41a 〜41d 、42a 〜42d 、43a 〜43d が設けられ、切
り換えスイッチ41a 〜43d によって、固定電極31a 〜33
d にそれぞれ印加される電圧が、+Vr あるいは−Vr
に切り換えられるようにしているものであり、さらに可
動電極21a 〜23b と等しい電圧Vg が選択的に切り換え
印加される。
【0018】図の状態では、固定電極31a 、31b 、32a
、32b に対して電圧+Vr が印加され、固定電極31c
、31d 、32c 、32d に対して電圧−Vr が印加設定さ
れ、固定電極33a 〜33d には電圧Vg が印加されるよう
にしている。そしてこの電圧Vgは、アンカー111 を介
して質量部13に一体の可動電極21a 〜23b に印加されて
いる。
、32b に対して電圧+Vr が印加され、固定電極31c
、31d 、32c 、32d に対して電圧−Vr が印加設定さ
れ、固定電極33a 〜33d には電圧Vg が印加されるよう
にしている。そしてこの電圧Vgは、アンカー111 を介
して質量部13に一体の可動電極21a 〜23b に印加されて
いる。
【0019】この図1で示した状態では、固定電極31a
、31b 、32a 、32b それぞれに対して電圧+Vr が印
加され、固定電極31c 、31d 、32c 、32d それぞれに対
して電圧−Vr が印加されているものであり、また固定
電極331 〜33d に対しては、可動電極23a 、23b と同じ
電圧Vg が印加設定されている。したがって、この様な
状態では、切り換えスイッチ43a 〜43d が図の状態から
切り換えられて、固定電極33a 、33b に電圧+Vr が印
加され、固定電極33c 、33d に電圧−Vr が印加設定さ
れた場合と比較して、電位差を生ずる電極面積が2/3
となり、したがって作用する静電気力も2/3となる。
、31b 、32a 、32b それぞれに対して電圧+Vr が印
加され、固定電極31c 、31d 、32c 、32d それぞれに対
して電圧−Vr が印加されているものであり、また固定
電極331 〜33d に対しては、可動電極23a 、23b と同じ
電圧Vg が印加設定されている。したがって、この様な
状態では、切り換えスイッチ43a 〜43d が図の状態から
切り換えられて、固定電極33a 、33b に電圧+Vr が印
加され、固定電極33c 、33d に電圧−Vr が印加設定さ
れた場合と比較して、電位差を生ずる電極面積が2/3
となり、したがって作用する静電気力も2/3となる。
【0020】ここで、切り換えスイッチ41a 〜43d は適
宜半導体スイッチ素子によって構成されるもので、これ
ら切り換えスイッチ41a 〜43d の状態は、適宜記憶素子
を用いることにより、出荷前にVg 、+Vr 、−Vr の
いずれかを選択するように設定することができる。ま
た、実際に使用するに際して、作用する加速度の大小に
よって、これら切り換えスイッチ41a 〜43d を切り換え
操作して、感度が動的に変化されるようにしてもよい。
宜半導体スイッチ素子によって構成されるもので、これ
ら切り換えスイッチ41a 〜43d の状態は、適宜記憶素子
を用いることにより、出荷前にVg 、+Vr 、−Vr の
いずれかを選択するように設定することができる。ま
た、実際に使用するに際して、作用する加速度の大小に
よって、これら切り換えスイッチ41a 〜43d を切り換え
操作して、感度が動的に変化されるようにしてもよい。
【0021】例えば、作用する加速度があるレベルより
小さい場合には、この図の状態からさらに切り換えスイ
ッチ41a 〜41d を切り換え(このスイッチの切り換えは
できるだけ対称とされるようにすることが望ましい)、
固定電極31a 〜31d に可動電極21a 、21b と同じ電圧V
g が印加されるようにすると、さらに静電気力の作用す
る電極面積が1/3となり、前記(3) 式で求められたV
g は3倍になる。したがって、小さな加速度であっても
Vg の変化が大きくなるものであるが、ただし検出範囲
は1/3となる。この場合、ゲート141 、142 を制振す
るための静電気力は、電極面積が減少した分だけVg が
大きくなるため、電極面積を変化させる前後において変
化しない。
小さい場合には、この図の状態からさらに切り換えスイ
ッチ41a 〜41d を切り換え(このスイッチの切り換えは
できるだけ対称とされるようにすることが望ましい)、
固定電極31a 〜31d に可動電極21a 、21b と同じ電圧V
g が印加されるようにすると、さらに静電気力の作用す
る電極面積が1/3となり、前記(3) 式で求められたV
g は3倍になる。したがって、小さな加速度であっても
Vg の変化が大きくなるものであるが、ただし検出範囲
は1/3となる。この場合、ゲート141 、142 を制振す
るための静電気力は、電極面積が減少した分だけVg が
大きくなるため、電極面積を変化させる前後において変
化しない。
【0022】図1の実施例にあっては、可動電極21a 〜
23b にそれぞれ対向している固定電極31a 〜33d の長さ
は一定の状態としたが、図2で示すように固定電極長が
2のべき乗に重み付けするようにすれば、固定電極に対
する可動電極の対向面積が2のべき乗に重み付けされる
ため、切り換えスイッチ41a 〜43d の切り換えによって
2のべき乗に重み付けされる。すなわち、静電気力をD
/A変換したような状態とすることができ、所定の面積
比とされるように電極長を調整すれば、種々の変換特性
が得られる。図2において図1と同一構成部分は同一符
号を付して、その説明は省略する。
23b にそれぞれ対向している固定電極31a 〜33d の長さ
は一定の状態としたが、図2で示すように固定電極長が
2のべき乗に重み付けするようにすれば、固定電極に対
する可動電極の対向面積が2のべき乗に重み付けされる
ため、切り換えスイッチ41a 〜43d の切り換えによって
2のべき乗に重み付けされる。すなわち、静電気力をD
/A変換したような状態とすることができ、所定の面積
比とされるように電極長を調整すれば、種々の変換特性
が得られる。図2において図1と同一構成部分は同一符
号を付して、その説明は省略する。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】なお、ここで述べている感度とは、1G当
たりの出力電圧Vg の変化量であって、この感度を変更
することは1G当たりの出力電圧Vg の変化量を所望の
値とすることである。またオフセットに関しては、定常
的にオフセット量に相当する静電気力を発生すること
で、静電気力に逆らって可動部分を引き戻すようにVg
が変化するためにオフセットも調整できる。
たりの出力電圧Vg の変化量であって、この感度を変更
することは1G当たりの出力電圧Vg の変化量を所望の
値とすることである。またオフセットに関しては、定常
的にオフセット量に相当する静電気力を発生すること
で、静電気力に逆らって可動部分を引き戻すようにVg
が変化するためにオフセットも調整できる。
【0027】さらに加速度検知するための可動ゲート型
のMOSFETにおいて、そのゲート面積を変えること
でセンサとしての感度が変化される。しかし、静電サー
ボ式の場合には、出力される電圧Vg は(3) 式で示され
るようにセンサの感度には無関係であり、したがって出
力電圧Vg の感度(1G当たりの電圧の変化量)は変化
しない。ただし、反応速度等には影響する。
のMOSFETにおいて、そのゲート面積を変えること
でセンサとしての感度が変化される。しかし、静電サー
ボ式の場合には、出力される電圧Vg は(3) 式で示され
るようにセンサの感度には無関係であり、したがって出
力電圧Vg の感度(1G当たりの電圧の変化量)は変化
しない。ただし、反応速度等には影響する。
【0028】これまでの実施例に示された加速度センサ
において、電源の投入時において切り換えスイッチの一
部もしくは全てを電圧Vgの電源側に接続すれば、静電
気力を弱められるかあるいは無くすことができ、電源投
入時におけるノイズによる電極の張り付きなどの誤動作
を防止できる。このような静電気力を可変する手段は、
加速度センサに限らず各種の静電アクチュエータに適用
することができ、同様な思想で回転角センサ等を構成す
ることもできる。
において、電源の投入時において切り換えスイッチの一
部もしくは全てを電圧Vgの電源側に接続すれば、静電
気力を弱められるかあるいは無くすことができ、電源投
入時におけるノイズによる電極の張り付きなどの誤動作
を防止できる。このような静電気力を可変する手段は、
加速度センサに限らず各種の静電アクチュエータに適用
することができ、同様な思想で回転角センサ等を構成す
ることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る静電サーボ
式の加速度センサによれば、電気的な制御によって感度
やオフセットが簡単に調整できるようにして、可動電極
と一体的に変位する質量部を制御する静電気力が可変設
定されるようにして、トリミング等の調整を不要にし
て、加速度検出が高精度に実行できるようにした加速度
センサが構成できると共に、他のセンサや静電アクチュ
エータにも好適である。
式の加速度センサによれば、電気的な制御によって感度
やオフセットが簡単に調整できるようにして、可動電極
と一体的に変位する質量部を制御する静電気力が可変設
定されるようにして、トリミング等の調整を不要にし
て、加速度検出が高精度に実行できるようにした加速度
センサが構成できると共に、他のセンサや静電アクチュ
エータにも好適である。
【図1】この発明の一実施例に係る静電サーボ式の加速
度センサを説明するための構成図。
度センサを説明するための構成図。
【図2】この発明の第2の実施例に係る静電サーボ式の
加速度センサを説明するための構成図。
加速度センサを説明するための構成図。
【図3】従来の加速度センサを説明する図。
111〜114…アンカー、121〜124…梁、13…質量部、171,
172…MOSFET、21a〜21b…可動電極、31a〜31d…
固定電極、41a〜43d…切り換えスイッチ。
172…MOSFET、21a〜21b…可動電極、31a〜31d…
固定電極、41a〜43d…切り換えスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−293565(JP,A) 特開 昭62−123361(JP,A) 特開 平5−340958(JP,A) 特開 平4−225166(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/125
Claims (2)
- 【請求項1】 変位自在に支持された質量部と、 この質量部に一体的に設けられた可動電極と、 この可動電極に対向するとともに可動電極の相反する変
位方向に近接して設けられた固定電極対とを備えたセン
サ機構において、 上記可動電極と固定電極対による基本構成を複数備え、 前記固定電極対をなす一方の固定電極に接続されてお
り、この固定電極が対応する可動電極との間に静電気力
を発生するための第1の値の電圧印加部と該第1の値と
異なり感度やオフセットを調整するための第2の値の電
圧印加部とのいずれかを選択する第1の切り換えスイッ
チと、前記固定電極対をなす他方の固定電極に接続されてお
り、この固定電極が対応する可動電極との間に静電気力
を発生するための第3の値の電圧印加部と該第3の値と
異なり感度やオフセットを調整するための前記第2の値
の電圧印加部とのいずれかを選択する第2の切り換えス
イッチとを 有することを特徴とする静電式サーボの加速
度センサ。 - 【請求項2】 前記複数の固定電極対の中には、対向す
る可動電極との対向面積が異なるものが存在することを
特徴とする請求項1記載の静電式サーボの加速度セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19814394A JP3329084B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 静電サーボ式の加速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19814394A JP3329084B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 静電サーボ式の加速度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0862245A JPH0862245A (ja) | 1996-03-08 |
JP3329084B2 true JP3329084B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=16386179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19814394A Expired - Fee Related JP3329084B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 静電サーボ式の加速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329084B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018505410A (ja) * | 2015-01-29 | 2018-02-22 | ノースロップ グルマン リテフ ゲーエムベーハーNorthrop Grumman LITEF GmbH | ばね力補償を有する加速度センサ |
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---|---|---|---|---|
JPH1123609A (ja) * | 1997-07-04 | 1999-01-29 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 静電容量型センサ回路 |
EP1169657A4 (en) * | 1999-03-17 | 2003-03-05 | Input Output Inc | CALIBRATION OF SENSORS. |
US7114366B1 (en) | 2000-03-16 | 2006-10-03 | Input / Output Inc. | Sensor |
DE10049462A1 (de) * | 2000-10-06 | 2002-04-11 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren und Vorrichtung zum elektrischen Nullpunktabgleich für ein mikromechanisches Bauelement |
JP5186919B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-04-24 | 株式会社デンソー | 力学量センサモジュール |
CN102356323B (zh) * | 2009-03-19 | 2014-07-30 | 惠普开发有限公司 | 基于三相电容的感测 |
JP5352865B2 (ja) * | 2010-02-10 | 2013-11-27 | 三菱電機株式会社 | 加速度センサ |
JP2013152111A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Mitsubishi Electric Corp | 加速度センサ |
US9612255B2 (en) * | 2013-02-20 | 2017-04-04 | Northrop Grumman Guidance And Electronic Company, Inc. | Range-dependent bias calibration of an accelerometer sensor system |
CN111750905B (zh) * | 2019-03-29 | 2023-05-09 | 财团法人工业技术研究院 | 可调整感应电容值的微机电感测装置 |
CN114594280B (zh) * | 2022-03-04 | 2023-06-06 | 西安交通大学 | 基于静电平衡的量程自适应谐振式加速度计及系统和方法 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19814394A patent/JP3329084B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JP2018505410A (ja) * | 2015-01-29 | 2018-02-22 | ノースロップ グルマン リテフ ゲーエムベーハーNorthrop Grumman LITEF GmbH | ばね力補償を有する加速度センサ |
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JPH0862245A (ja) | 1996-03-08 |
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