JP3328912B2 - 多値レベル信号通信方式における受信装置 - Google Patents
多値レベル信号通信方式における受信装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2進数データから多値
化レベル信号に変換し、その多値化レベル信号を伝送す
る通信方式において使用される受信装置に関する。特
に、受信信号の振幅の安定性を図ったものに関する。
化レベル信号に変換し、その多値化レベル信号を伝送す
る通信方式において使用される受信装置に関する。特
に、受信信号の振幅の安定性を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ伝送では、所定周波数のキ
ャリアを2進数データを用いて、振幅、周波数、位相変
調する方式が知られている。しかしながら、この方法は
伝送効率の面で問題があり、2進数データを3ビットか
ら4ビットまとめて得られる多値データを用いて、搬送
波を振幅、周波数、位相変調する方式が知られている。
この方式は変調された搬送波の状態数が多くなり伝送効
率が向上する。
ャリアを2進数データを用いて、振幅、周波数、位相変
調する方式が知られている。しかしながら、この方法は
伝送効率の面で問題があり、2進数データを3ビットか
ら4ビットまとめて得られる多値データを用いて、搬送
波を振幅、周波数、位相変調する方式が知られている。
この方式は変調された搬送波の状態数が多くなり伝送効
率が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、搬
送波を多値データにより振幅変調して送出する通信方法
の場合には、復調波を多値レベルに量子化することが必
要となる。このため、正確な復調を行うためには、受信
信号から振幅基準やサンプリング基準を正確に検出する
必要がある。しかし、伝送路の減衰や増幅器の温度特
性、経年変化等により受信信号の振幅レベルが変化する
ため、通常、自動利得制御(AGC)を行って、振幅の
安定を保つ。しかし、変調信号が多値ランダム信号であ
る場合、常に、安定して、正確な制御電圧を得ることは
困難であった。
送波を多値データにより振幅変調して送出する通信方法
の場合には、復調波を多値レベルに量子化することが必
要となる。このため、正確な復調を行うためには、受信
信号から振幅基準やサンプリング基準を正確に検出する
必要がある。しかし、伝送路の減衰や増幅器の温度特
性、経年変化等により受信信号の振幅レベルが変化する
ため、通常、自動利得制御(AGC)を行って、振幅の
安定を保つ。しかし、変調信号が多値ランダム信号であ
る場合、常に、安定して、正確な制御電圧を得ることは
困難であった。
【0004】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、データと多値レベル信号
との間の相互変換において、受信された多値レベル信号
のレベルを安定化すると共に、復調時の基準レベルを受
信信号から正確に得られるようにすることである。
れたものであり、その目的は、データと多値レベル信号
との間の相互変換において、受信された多値レベル信号
のレベルを安定化すると共に、復調時の基準レベルを受
信信号から正確に得られるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は以下に
示す新規な2進数データを多値レベル信号に変換する通
信方式において使用される受信装置に関する。2進数デ
ータの構成は、1データ当たり2進数nビットである。
多値レベル信号は、データの値m=2n に対応する多値
レベルの信号である。多値レベル信号の領域において
は、1基本期間は、第0タイムスロット(多値信号通信
の分野ではシンボル期間とも言う)から第m−1タイム
スロットのm個のタイムスロットで構成され、レベル
は、第0レベルから第m−1レベル、第m−1レベルの
上の上基準レベルとの合計m+1個の多値レベルで構成
される。又、連続する基本期間が交互にA種基本期間と
B種基本期間と定義される。
示す新規な2進数データを多値レベル信号に変換する通
信方式において使用される受信装置に関する。2進数デ
ータの構成は、1データ当たり2進数nビットである。
多値レベル信号は、データの値m=2n に対応する多値
レベルの信号である。多値レベル信号の領域において
は、1基本期間は、第0タイムスロット(多値信号通信
の分野ではシンボル期間とも言う)から第m−1タイム
スロットのm個のタイムスロットで構成され、レベル
は、第0レベルから第m−1レベル、第m−1レベルの
上の上基準レベルとの合計m+1個の多値レベルで構成
される。又、連続する基本期間が交互にA種基本期間と
B種基本期間と定義される。
【0006】A種基本期間は後述するようにデータの値
を1レベル上位レベルへシフトして多値レベル信号を生
成する期間であり、B種基本期間はデータの値をそのま
ま多値レベル信号とする期間である。
を1レベル上位レベルへシフトして多値レベル信号を生
成する期間であり、B種基本期間はデータの値をそのま
ま多値レベル信号とする期間である。
【0007】2進数のデータ領域では、1群データがm
個のデータで構成され、1群のm個のデータのうち、群
の先頭から所定のk番目に現れるデータが指標データと
定義される。その指標データの値は時間指標値Tとさ
れ、残りのm−1個の通常データjの値がレベル値Lj
とされる。
個のデータで構成され、1群のm個のデータのうち、群
の先頭から所定のk番目に現れるデータが指標データと
定義される。その指標データの値は時間指標値Tとさ
れ、残りのm−1個の通常データjの値がレベル値Lj
とされる。
【0008】受信時の振幅の基準及びタイミングの基準
を得るために、指標データに関しては、第Tタイムスロ
ットにおいて、A種基本期間において第0レベル、B種
基本期間において上基準レベルをとる多値レベル信号と
される。通常データjに関しては、第Tタイムスロット
だけを飛ばして1群における通常データjの存在位置に
対応するタイムスロットにおいて、A種基本期間におい
ては通常データjのレベル値Lj を1レベル上位にシフ
トさせたレベル値Lj +1をとる多値レベル信号とし、
B種基本期間においては通常データjのレベル値Lj を
とる多値レベル信号とされる。
を得るために、指標データに関しては、第Tタイムスロ
ットにおいて、A種基本期間において第0レベル、B種
基本期間において上基準レベルをとる多値レベル信号と
される。通常データjに関しては、第Tタイムスロット
だけを飛ばして1群における通常データjの存在位置に
対応するタイムスロットにおいて、A種基本期間におい
ては通常データjのレベル値Lj を1レベル上位にシフ
トさせたレベル値Lj +1をとる多値レベル信号とし、
B種基本期間においては通常データjのレベル値Lj を
とる多値レベル信号とされる。
【0009】本発明は、上記の通信方式における多値レ
ベル信号を受信するための受信装置である。即ち、本発
明の受信装置は、伝送路から多値レベル信号を受信して
増幅する増幅器と、A種基本期間に対しては、その基本
期間内における多値レベル信号の最小電圧値を検出し、
B種基本期間に対しては、その基本期間内における多値
レベル信号の最大電圧値を検出する最大最小値検出手段
と、検出された最小電圧値と最大電圧値との電圧差が常
に所定値となるように増幅器の増幅率を制御する増幅率
制御手段とを有することを特徴とする。
ベル信号を受信するための受信装置である。即ち、本発
明の受信装置は、伝送路から多値レベル信号を受信して
増幅する増幅器と、A種基本期間に対しては、その基本
期間内における多値レベル信号の最小電圧値を検出し、
B種基本期間に対しては、その基本期間内における多値
レベル信号の最大電圧値を検出する最大最小値検出手段
と、検出された最小電圧値と最大電圧値との電圧差が常
に所定値となるように増幅器の増幅率を制御する増幅率
制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】又、請求項2の発明の受信装置は、多値レ
ベル信号の領域において、請求項1の発明が上基準レベ
ルを設定したのに対して、第0レベルより下の下基準レ
ベル、第0レベルから第m−1レベルとの合計m+1個
の多値レベルで構成したことのみが異なる。よって、A
種基本期間においては指標データは第m−1レベルの多
値レベル信号とし、通常データjはレベル値Lj を1レ
ベル下位にシフトさせたレベル値Lj −1をとる多値レ
ベル信号とし、B種基本期間においては指標データは下
位基準レベルの多値レベル信号とし、通常データjはレ
ベル値Lj をとる多値レベル信号とした通信方式におい
て使用される請求項1と同じ構成をとる装置である。
ベル信号の領域において、請求項1の発明が上基準レベ
ルを設定したのに対して、第0レベルより下の下基準レ
ベル、第0レベルから第m−1レベルとの合計m+1個
の多値レベルで構成したことのみが異なる。よって、A
種基本期間においては指標データは第m−1レベルの多
値レベル信号とし、通常データjはレベル値Lj を1レ
ベル下位にシフトさせたレベル値Lj −1をとる多値レ
ベル信号とし、B種基本期間においては指標データは下
位基準レベルの多値レベル信号とし、通常データjはレ
ベル値Lj をとる多値レベル信号とした通信方式におい
て使用される請求項1と同じ構成をとる装置である。
【0011】又、上記の請求項1、2では、各レベルの
番号はレベルの指標であって、絶対的な電圧レベルを指
すものではない。また、レベルは、B種基本期間ではレ
ベルシフトがないように、B種基本期間を基準として、
指標付が行われているものとする。よって、多値レベル
を絶対的な電圧レベルで考えるとき、2進数データの値
で対応する電圧値に1電圧目盛だけ、上位にシフトさせ
たものをA種基本期間電圧メモリのシフトさせないもの
をB種基本期間とする他、1電圧目盛/2だけ上位にシ
フトさせたものをA種基本期間、1電圧目盛/2だけ下
位にシフトさせたものをB種基本期間としても良い。即
ち、上記の請求項の定義では、変換後のこのB種基本期
間の電圧レベルに対して指標付を行った後のレベルとし
て定義されている。よって、1レベルシフトは、A種基
本期間とB種基本期間とにおける相対的な概念である。
番号はレベルの指標であって、絶対的な電圧レベルを指
すものではない。また、レベルは、B種基本期間ではレ
ベルシフトがないように、B種基本期間を基準として、
指標付が行われているものとする。よって、多値レベル
を絶対的な電圧レベルで考えるとき、2進数データの値
で対応する電圧値に1電圧目盛だけ、上位にシフトさせ
たものをA種基本期間電圧メモリのシフトさせないもの
をB種基本期間とする他、1電圧目盛/2だけ上位にシ
フトさせたものをA種基本期間、1電圧目盛/2だけ下
位にシフトさせたものをB種基本期間としても良い。即
ち、上記の請求項の定義では、変換後のこのB種基本期
間の電圧レベルに対して指標付を行った後のレベルとし
て定義されている。よって、1レベルシフトは、A種基
本期間とB種基本期間とにおける相対的な概念である。
【0012】請求項3の発明の受信装置は、多値レベル
信号のレベルをm個のレベルに、第0レベルより下の下
基準レベル、第m−1レベルより上の上基準レベルの2
つのレベルを加えたものである。よって、指標データに
関しては、第Tタイムスロットにおいて、A種基本期間
において下基準レベル、B種基本期間において上基準レ
ベルをとる多値レベル信号とする。通常データjに関し
ては、第Tタイムスロットだけを飛ばして1群における
通常データjの存在位置に対応するタイムスロットにお
いて、通常データjのレベル値Lj をとる多値レベル信
号とする通信方式において使用される請求項1と同一構
成の装置である。
信号のレベルをm個のレベルに、第0レベルより下の下
基準レベル、第m−1レベルより上の上基準レベルの2
つのレベルを加えたものである。よって、指標データに
関しては、第Tタイムスロットにおいて、A種基本期間
において下基準レベル、B種基本期間において上基準レ
ベルをとる多値レベル信号とする。通常データjに関し
ては、第Tタイムスロットだけを飛ばして1群における
通常データjの存在位置に対応するタイムスロットにお
いて、通常データjのレベル値Lj をとる多値レベル信
号とする通信方式において使用される請求項1と同一構
成の装置である。
【0013】全請求項において、第0レベル、第1レベ
ル、…、第m−1レベルの値0,1,…,m−1は多値
レベル信号のレベルに付された指標であり、レベル値L
j もレベルの指標の値を意味する。従って、下基準レベ
ル、第0レベル、第1レベル、…、第m−1レベル、上
基準レベルに対応する絶対的な電圧値は等間隔である必
要はない。例えば、第0レベルから第m−1レベルまで
は、絶対電圧値にして等間隔とし、下基準レベルと第0
レベルとの電圧差、上基準レベルと第m−1レベルとの
電圧差は、上記の等間隔電圧差の2倍、3/2倍等任意
に設定できる。下基準レベルと上基準レベルの絶対電圧
値は、タイムスロットの検出タイミングや、多値レベル
信号の電圧値を量子化するために、各レベルに対応する
絶対基準電圧値を発生するために用いられる。よって、
データとして意味のある第0レベル〜第m−1レベルの
絶対電圧値に対して、大きく異なる方が、タイミング検
出、振幅検出の精度が高くなる。このように、レベルは
電圧にして等間隔である必要はないので、レベルの概念
は単に指標を意味するに過ぎない。よって、1レベル上
位又は下位にシフトさせることは、電圧値が不等間隔で
あっても、指標が1つだけ、上位又は下位のレベルにシ
フトさせることを意味する。レベル値Lj を1だけ上位
又は下位にシフトさせたレベル値Lj +1,Lj −1
も、レベルの指標値を意味し、絶対電圧値を意味するも
のではない。
ル、…、第m−1レベルの値0,1,…,m−1は多値
レベル信号のレベルに付された指標であり、レベル値L
j もレベルの指標の値を意味する。従って、下基準レベ
ル、第0レベル、第1レベル、…、第m−1レベル、上
基準レベルに対応する絶対的な電圧値は等間隔である必
要はない。例えば、第0レベルから第m−1レベルまで
は、絶対電圧値にして等間隔とし、下基準レベルと第0
レベルとの電圧差、上基準レベルと第m−1レベルとの
電圧差は、上記の等間隔電圧差の2倍、3/2倍等任意
に設定できる。下基準レベルと上基準レベルの絶対電圧
値は、タイムスロットの検出タイミングや、多値レベル
信号の電圧値を量子化するために、各レベルに対応する
絶対基準電圧値を発生するために用いられる。よって、
データとして意味のある第0レベル〜第m−1レベルの
絶対電圧値に対して、大きく異なる方が、タイミング検
出、振幅検出の精度が高くなる。このように、レベルは
電圧にして等間隔である必要はないので、レベルの概念
は単に指標を意味するに過ぎない。よって、1レベル上
位又は下位にシフトさせることは、電圧値が不等間隔で
あっても、指標が1つだけ、上位又は下位のレベルにシ
フトさせることを意味する。レベル値Lj を1だけ上位
又は下位にシフトさせたレベル値Lj +1,Lj −1
も、レベルの指標値を意味し、絶対電圧値を意味するも
のではない。
【0014】
【作用及び発明の効果】請求項1、2、3では、指標デ
ータの値Tは、多値レベル信号の第Tタイムスロット
に、連続する基本期間で交互に、第0レベル又は上基準
レベル(請求項1)、第m−1レベル又は下基準レベル
(請求項2)、下基準レベル及び上基準レベル(請求項
3)の多値レベル信号として変換される。指標データを
除く他の通常データjの値Lj は、A種基本期間では、
1レベル上のレベルLj +1にシフト(請求項1)又は
1レベル下のレベルLj −1にシフトされる(請求項
2)。B種基本期間では通常データjの値Lj がそのま
ま多値レベル信号のレベル値となる。請求項3の方法
は、レベルのシフトはない。このA種基本期間とB種基
本期間は交互に現れる。この指標データの多値レベル信
号のレベル値により多値レベル信号の最大振幅の情報を
伝達することができる。又、この方法では、nビットを
1データとするm個の1群のデータが、m+1レベル
(請求項1、2)、m+2レベル(請求項3)のm個の
タイムスロットを1基本期間とする多値レベル信号に変
換される。この時、指標データはタイムスロット番号が
伝達情報となるがm個のタイムスロットがとれるので、
指標データも通常データと同じビット数のデータとする
ことができるので、m個の全データを同一に多値レベル
信号とした場合と同一の伝送効率となる。
ータの値Tは、多値レベル信号の第Tタイムスロット
に、連続する基本期間で交互に、第0レベル又は上基準
レベル(請求項1)、第m−1レベル又は下基準レベル
(請求項2)、下基準レベル及び上基準レベル(請求項
3)の多値レベル信号として変換される。指標データを
除く他の通常データjの値Lj は、A種基本期間では、
1レベル上のレベルLj +1にシフト(請求項1)又は
1レベル下のレベルLj −1にシフトされる(請求項
2)。B種基本期間では通常データjの値Lj がそのま
ま多値レベル信号のレベル値となる。請求項3の方法
は、レベルのシフトはない。このA種基本期間とB種基
本期間は交互に現れる。この指標データの多値レベル信
号のレベル値により多値レベル信号の最大振幅の情報を
伝達することができる。又、この方法では、nビットを
1データとするm個の1群のデータが、m+1レベル
(請求項1、2)、m+2レベル(請求項3)のm個の
タイムスロットを1基本期間とする多値レベル信号に変
換される。この時、指標データはタイムスロット番号が
伝達情報となるがm個のタイムスロットがとれるので、
指標データも通常データと同じビット数のデータとする
ことができるので、m個の全データを同一に多値レベル
信号とした場合と同一の伝送効率となる。
【0015】上記の請求項1の通信方式においては、多
値レベル信号は、元の2進数データの値にかかわらず、
A種基本期間では必ず1つのタイムスロットで第0レベ
ルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタイムス
ロットで上基準レベルの信号が現れる。よって、A種基
本期間で検出された最小電圧値は第0レベルの信号であ
り、B種基本期間で検出された最大電圧値は上基準レベ
ルの信号である。
値レベル信号は、元の2進数データの値にかかわらず、
A種基本期間では必ず1つのタイムスロットで第0レベ
ルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタイムス
ロットで上基準レベルの信号が現れる。よって、A種基
本期間で検出された最小電圧値は第0レベルの信号であ
り、B種基本期間で検出された最大電圧値は上基準レベ
ルの信号である。
【0016】又、請求項2の通信方式においては、多値
レベル信号は、元の2進数データの値にかかわらず、A
種基本期間では必ず1つのタイムスロットで第m−1レ
ベルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタイム
スロットで下基準レベルの信号が現れる。よって、A種
基本期間で検出された最大電圧値は第m−1レベルの信
号であり、B種基本期間で検出された最小電圧値は下基
準レベルの信号である。
レベル信号は、元の2進数データの値にかかわらず、A
種基本期間では必ず1つのタイムスロットで第m−1レ
ベルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタイム
スロットで下基準レベルの信号が現れる。よって、A種
基本期間で検出された最大電圧値は第m−1レベルの信
号であり、B種基本期間で検出された最小電圧値は下基
準レベルの信号である。
【0017】さらに、請求項3の通信方式においては、
多値レベル信号は、元の2進数データの値にかかわら
ず、A種基本期間では必ず1つのタイムスロットで下基
準レベルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタ
イムスロットで上基準レベルの信号が現れる。よって、
A種基本期間で検出された最小電圧値は下基準レベルの
信号であり、B種基本期間で検出された最大電圧値は上
基準レベルの信号である。
多値レベル信号は、元の2進数データの値にかかわら
ず、A種基本期間では必ず1つのタイムスロットで下基
準レベルの信号が現れ、B種基本期間では必ず1つのタ
イムスロットで上基準レベルの信号が現れる。よって、
A種基本期間で検出された最小電圧値は下基準レベルの
信号であり、B種基本期間で検出された最大電圧値は上
基準レベルの信号である。
【0018】従って、上記の最大電圧値と最小電圧値と
の差電圧が一定となるように、増幅器の利得を制御すれ
ば、その増幅器の出力する多値レベル信号のレベル値に
対応する電圧は安定する。この結果、多値レベル信号の
電圧が安定すると共に、多値レベル信号を量子化する時
の基準電圧も安定した電圧を用いることができるので、
2進数データへの変換の精度が向上する。
の差電圧が一定となるように、増幅器の利得を制御すれ
ば、その増幅器の出力する多値レベル信号のレベル値に
対応する電圧は安定する。この結果、多値レベル信号の
電圧が安定すると共に、多値レベル信号を量子化する時
の基準電圧も安定した電圧を用いることができるので、
2進数データへの変換の精度が向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。第1実施例
明する。第1実施例
【0020】本発明の変換方法を次に説明する。本実施
例の方法は、1データ、n=3ビット、m=8、レベル
数m+1=9、第m−1レベルの上に上基準レベルB
(第mレベル)を設定、タイムスロット数8、1群のデ
ータ数8、k=1、即ち、指標データは1群の先頭にあ
る場合である。
例の方法は、1データ、n=3ビット、m=8、レベル
数m+1=9、第m−1レベルの上に上基準レベルB
(第mレベル)を設定、タイムスロット数8、1群のデ
ータ数8、k=1、即ち、指標データは1群の先頭にあ
る場合である。
【0021】データ列は、具体的に、2進数で、第1群
が、110,010,100,010,101,00
1,010,100、第2群が、010,011,01
0,110,111,100,001,011、第3群
が、111,100,011,111,011,01
0,001,100である。8進数表記O’x’とする
と、第1群の8個のデータは、発生順に、O’6242
5124’、第2群の8個のデータは、O’23267
413’、第3群の8個のデータは、O’743732
14’である。指標データは各群の先頭データであるの
で、第1群がO’6’、第2群がO’2’、第3群が
O’7’である。
が、110,010,100,010,101,00
1,010,100、第2群が、010,011,01
0,110,111,100,001,011、第3群
が、111,100,011,111,011,01
0,001,100である。8進数表記O’x’とする
と、第1群の8個のデータは、発生順に、O’6242
5124’、第2群の8個のデータは、O’23267
413’、第3群の8個のデータは、O’743732
14’である。指標データは各群の先頭データであるの
で、第1群がO’6’、第2群がO’2’、第3群が
O’7’である。
【0022】第1群データの変換 第1群の2進データは、第1基本期間の多値レベルに変
換される。先ず、第1群の指標データはO’6’である
ので、この値6は時間指標値Tとされ、第Tタイムスロ
ット、即ち、第6タイムスロットにおいて、第0レベル
の信号とされる。次に、第2データから第8データまで
は、通常データjであるが、この順に、第6タイムスロ
ットだけを飛ばして、第0タイムスロットから第7タイ
ムスロットの7個のタイムスロットが割り付けられる。
この場合には、第2データは、第0タイムスロット、第
3データは第1タイムスロット、…第7データは第5タ
イムスロット、第8データは第7タイムスロットに割当
られる。
換される。先ず、第1群の指標データはO’6’である
ので、この値6は時間指標値Tとされ、第Tタイムスロ
ット、即ち、第6タイムスロットにおいて、第0レベル
の信号とされる。次に、第2データから第8データまで
は、通常データjであるが、この順に、第6タイムスロ
ットだけを飛ばして、第0タイムスロットから第7タイ
ムスロットの7個のタイムスロットが割り付けられる。
この場合には、第2データは、第0タイムスロット、第
3データは第1タイムスロット、…第7データは第5タ
イムスロット、第8データは第7タイムスロットに割当
られる。
【0023】次に、第2データから第8データまでの2
進数の通常データjが多値化される。このレベル値Lj
は、具体的には、2,4,2,5,1,2,4である。
次に、この第1基本期間はA種基本期間であるので、上
記のレベル値Lj は1レベルだけ上位にシフトされる。
即ち、3,5,3,6,2,3,5である。
進数の通常データjが多値化される。このレベル値Lj
は、具体的には、2,4,2,5,1,2,4である。
次に、この第1基本期間はA種基本期間であるので、上
記のレベル値Lj は1レベルだけ上位にシフトされる。
即ち、3,5,3,6,2,3,5である。
【0024】次に、指標データを含めた、第1群データ
の多値化データの信号レベルが、図1の(1)に示す同
期信号に同期して、第1基本期間の第0タイムスロット
から第7タイムスロットに、3,5,3,6,2,3,
0,5と配列される。
の多値化データの信号レベルが、図1の(1)に示す同
期信号に同期して、第1基本期間の第0タイムスロット
から第7タイムスロットに、3,5,3,6,2,3,
0,5と配列される。
【0025】第2群データの変換 次に、第2群の2進データの多値レベルへの変換につい
て説明する。第2群の2進データは、第2基本期間の多
値レベルに変換される。先ず、第2群の指標データは
O’2’であるので、この値2は時間指標値Tとされ、
第Tタイムスロット、即ち、第2タイムスロットにおい
て、上基準レベルB(第mレベル、第8レベル)の信号
とされる。次に、第2データから第8データまでは、通
常データjであるが、この順に、第2タイムスロットだ
けを飛ばして、第0タイムスロットから第7タイムスロ
ットの7個のタイムスロットが割り付けられる。この場
合には、第2データは第0タイムスロット、第3データ
は第1タイムスロット、第4データは第3タイムスロッ
ト、第5データは第4タイムスロット…第7データは第
7タイムスロットに割当られる。
て説明する。第2群の2進データは、第2基本期間の多
値レベルに変換される。先ず、第2群の指標データは
O’2’であるので、この値2は時間指標値Tとされ、
第Tタイムスロット、即ち、第2タイムスロットにおい
て、上基準レベルB(第mレベル、第8レベル)の信号
とされる。次に、第2データから第8データまでは、通
常データjであるが、この順に、第2タイムスロットだ
けを飛ばして、第0タイムスロットから第7タイムスロ
ットの7個のタイムスロットが割り付けられる。この場
合には、第2データは第0タイムスロット、第3データ
は第1タイムスロット、第4データは第3タイムスロッ
ト、第5データは第4タイムスロット…第7データは第
7タイムスロットに割当られる。
【0026】次に、第2データから第8データまでの2
進数の通常データjが多値化される。このレベル値Lj
は、具体的には、3,2,6,7,4,1,3である。
次に、この第2基本期間はB種基本期間であるので、上
記のレベル値Lj のレベルシフトは行われない。
進数の通常データjが多値化される。このレベル値Lj
は、具体的には、3,2,6,7,4,1,3である。
次に、この第2基本期間はB種基本期間であるので、上
記のレベル値Lj のレベルシフトは行われない。
【0027】よって、指標データを含めた、第2群デー
タの多値化データの信号レベルが、図1の(1)に示す
同期信号(クロック)に同期して、第2基本期間の第0
タイムスロットから第7タイムスロットに、3,2,
B,6,7,4,1,3と配列される。
タの多値化データの信号レベルが、図1の(1)に示す
同期信号(クロック)に同期して、第2基本期間の第0
タイムスロットから第7タイムスロットに、3,2,
B,6,7,4,1,3と配列される。
【0028】次に、第3群データが第3基本期間の多値
レベルに変換される。この第3基本期間は、第1基本期
間と同じA種基本期間であるので、第1基本期間と同様
に通常データjのレベル値Lj が1レベルだけ上レベル
にシフトされて、多値レベルに変換される。以上のよう
に通常データのレベル値Lj は、図1の(4)に示すよ
うに、A種基本期間とB種基本期間とで、交互に1レベ
ルだけ上にシフトされる。
レベルに変換される。この第3基本期間は、第1基本期
間と同じA種基本期間であるので、第1基本期間と同様
に通常データjのレベル値Lj が1レベルだけ上レベル
にシフトされて、多値レベルに変換される。以上のよう
に通常データのレベル値Lj は、図1の(4)に示すよ
うに、A種基本期間とB種基本期間とで、交互に1レベ
ルだけ上にシフトされる。
【0029】このように、3ビット8個のデータから成
る1群のデータを1単位として、その1群のデータが1
基本期間の多値レベルの信号に変換される。尚、伝送路
では、上記の9レベルの各レベルは、−4Vから4Vま
での1V間隔の電圧レベルで送出される。尚、レベルシ
フトにおいて、絶対電圧レベルで考え、A種基本期間で
0.5V上へ、B種基本期間で0.5V下へシフトさせ
た場合も、A種基本期間で通常データは1レベル上にシ
フトされたものとなる。
る1群のデータを1単位として、その1群のデータが1
基本期間の多値レベルの信号に変換される。尚、伝送路
では、上記の9レベルの各レベルは、−4Vから4Vま
での1V間隔の電圧レベルで送出される。尚、レベルシ
フトにおいて、絶対電圧レベルで考え、A種基本期間で
0.5V上へ、B種基本期間で0.5V下へシフトさせ
た場合も、A種基本期間で通常データは1レベル上にシ
フトされたものとなる。
【0030】この多値レベル信号をローパスフィルタに
入力した後、ローパスフィルタの出力信号で所定周波数
の搬送波を振幅、周波数又は位相変調することで、伝送
路に送出することができる。
入力した後、ローパスフィルタの出力信号で所定周波数
の搬送波を振幅、周波数又は位相変調することで、伝送
路に送出することができる。
【0031】伝送路から受信した被変調信号を復調した
後、多値レベル信号を抽出する。次に、この多値レベル
信号の2進数データへの逆変換に付いて説明する。先
ず、1基本期間の8個のタイムスロットの各信号電圧が
同期信号に同期してサンプリングされディジタルデータ
に変換され、バッファメモリに一旦記憶される。次に、
1基本期間がA種基本期間であれば、この8個のデータ
の中で最小電圧が第0レベルの電圧値として決定され
る。又、1基本期間がB種基本期間であれば、8個のデ
ータの中で最大電圧が第8レベルの電圧値として決定さ
れる。これらの電圧値は次の基本期間の信号の復調が完
了するまで記憶される。
後、多値レベル信号を抽出する。次に、この多値レベル
信号の2進数データへの逆変換に付いて説明する。先
ず、1基本期間の8個のタイムスロットの各信号電圧が
同期信号に同期してサンプリングされディジタルデータ
に変換され、バッファメモリに一旦記憶される。次に、
1基本期間がA種基本期間であれば、この8個のデータ
の中で最小電圧が第0レベルの電圧値として決定され
る。又、1基本期間がB種基本期間であれば、8個のデ
ータの中で最大電圧が第8レベルの電圧値として決定さ
れる。これらの電圧値は次の基本期間の信号の復調が完
了するまで記憶される。
【0032】次に、図1の(3)に示すように、前の基
本期間で検出された最大電圧値Max、即ち、上基準レベ
ルB、又は最小電圧値Min 、即ち、第0レベルと、今回
の基本期間で検出された最小電圧値又は最大電圧値とか
ら、電圧幅Wが演算される。もしも、伝送路における雑
音混入や瞬間的な信号レベルの変動がなければ、最大電
圧値は+4Vであり、最小電圧値は−4Vであるので、
その電圧幅Wは8Vとなる。次に、電圧幅Wから1レベ
ル間の電圧差がd=W/8で演算される。これにより、
受信端において、第0レベルから第8レベルの9レベル
の各電圧値が決定される。
本期間で検出された最大電圧値Max、即ち、上基準レベ
ルB、又は最小電圧値Min 、即ち、第0レベルと、今回
の基本期間で検出された最小電圧値又は最大電圧値とか
ら、電圧幅Wが演算される。もしも、伝送路における雑
音混入や瞬間的な信号レベルの変動がなければ、最大電
圧値は+4Vであり、最小電圧値は−4Vであるので、
その電圧幅Wは8Vとなる。次に、電圧幅Wから1レベ
ル間の電圧差がd=W/8で演算される。これにより、
受信端において、第0レベルから第8レベルの9レベル
の各電圧値が決定される。
【0033】次に、この各レベルの電圧値を用いて、1
基本期間の各信号の電圧値が第0レベルから第8レベル
の9レベルに量子化される。具体的には、図1のデータ
の例では、第1基本期間における多値化信号のレベル値
は、3,5,3,6,2,3,0,5となる。
基本期間の各信号の電圧値が第0レベルから第8レベル
の9レベルに量子化される。具体的には、図1のデータ
の例では、第1基本期間における多値化信号のレベル値
は、3,5,3,6,2,3,0,5となる。
【0034】次に、基本期間がA種基本期間である場合
には、上記のレベル値が0であるデータのタイムスロッ
ト番号Tが演算される。上記の第1基本期間の例では、
レベル値0は、第6タイムスロットに存在するので、T
=6となる。この値6は、指標データの復調された値と
なる。次に、基本期間がA種基本期間である場合には、
上記データ列からレベル値0を消去して、残りの7つの
データに関して、上記のレベル値が1レベルだけ下位レ
ベルにシフトされる。即ち、2,4,2,5,1,2,
4となる。そして、指標データは群の先頭から第k番目
に存在する、即ち、本実施例では第1番目に存在するか
ら、値6が群の先頭に位置し、他の7つのデータを共
に、復調された1群のデータ列が生成される。即ち、そ
のデータ列は、O’62425124’となる。このよ
うにして、多値レベル信号は元の2進データに逆変換さ
れる。
には、上記のレベル値が0であるデータのタイムスロッ
ト番号Tが演算される。上記の第1基本期間の例では、
レベル値0は、第6タイムスロットに存在するので、T
=6となる。この値6は、指標データの復調された値と
なる。次に、基本期間がA種基本期間である場合には、
上記データ列からレベル値0を消去して、残りの7つの
データに関して、上記のレベル値が1レベルだけ下位レ
ベルにシフトされる。即ち、2,4,2,5,1,2,
4となる。そして、指標データは群の先頭から第k番目
に存在する、即ち、本実施例では第1番目に存在するか
ら、値6が群の先頭に位置し、他の7つのデータを共
に、復調された1群のデータ列が生成される。即ち、そ
のデータ列は、O’62425124’となる。このよ
うにして、多値レベル信号は元の2進データに逆変換さ
れる。
【0035】第2基本期間の多値レベル信号について
も、同様に処理される。但し、第2基本期間はB種基本
期間であるので、最大電圧値が上基準レベルB(第8レ
ベル)に対応する電圧値として検出される。第1基本期
間と同様な量子化の処理により、第2基本期間のレベル
値は、3,2,B,6,7,4,1,3となる。B種基
本期間の場合には、レベルの下位へのシフトは行われな
い。次に、量子化された後のレベル値が上基準レベルB
となっているタイムスロット番号Tが演算される。この
値TがB種基本期間の指標データを復調した値となる。
第2群データの場合には、T=2である。次に、その指
標データの値2と、他の7個の通常データjの値とを1
列に並べて、復調された1群のデータ列が生成される。
即ち、そのデータ列は、O’23267413’とな
る。このようにして、多値レベル信号は元の2進データ
に復調される。
も、同様に処理される。但し、第2基本期間はB種基本
期間であるので、最大電圧値が上基準レベルB(第8レ
ベル)に対応する電圧値として検出される。第1基本期
間と同様な量子化の処理により、第2基本期間のレベル
値は、3,2,B,6,7,4,1,3となる。B種基
本期間の場合には、レベルの下位へのシフトは行われな
い。次に、量子化された後のレベル値が上基準レベルB
となっているタイムスロット番号Tが演算される。この
値TがB種基本期間の指標データを復調した値となる。
第2群データの場合には、T=2である。次に、その指
標データの値2と、他の7個の通常データjの値とを1
列に並べて、復調された1群のデータ列が生成される。
即ち、そのデータ列は、O’23267413’とな
る。このようにして、多値レベル信号は元の2進データ
に復調される。
【0036】以下、同様な処理により多値レベル信号は
2進データに復調される。逆変換の場合も、順変換の場
合と同様にレベルシフトを絶対的な電圧レベルで考えた
場合には、A種基本期間を1レベル下位にシフトさせる
ことは、A種基本期間の通常データの多値レベル信号の
電圧値を1Vシフトさせ、B種基本期間の通常データの
多値レベル信号の電圧値をシフトさせないこと、A種基
本期間の通常データの多値レベル信号の電圧値を−0.
5Vシフトさせ、B種基本期間の通常データの多値レベ
ル信号の電圧値を0.5Vシフトさせることの方法があ
る。
2進データに復調される。逆変換の場合も、順変換の場
合と同様にレベルシフトを絶対的な電圧レベルで考えた
場合には、A種基本期間を1レベル下位にシフトさせる
ことは、A種基本期間の通常データの多値レベル信号の
電圧値を1Vシフトさせ、B種基本期間の通常データの
多値レベル信号の電圧値をシフトさせないこと、A種基
本期間の通常データの多値レベル信号の電圧値を−0.
5Vシフトさせ、B種基本期間の通常データの多値レベ
ル信号の電圧値を0.5Vシフトさせることの方法があ
る。
【0037】尚、上記の実施例において、A種基本期間
とB種基本期間とは交互に現れるように約束している。
従って、データフレームの先頭が検出できれば、順に、
A種基本期間、B種基本期間と判定できる。このデータ
フレームの検出は、データを伝送していない場合には、
最大電圧と最小電圧を交互に出力して、多値レベル信号
の振幅を固定することで、逆変換時の量子化レベルを決
定することができる。又、図3に示すように、1基本期
間において、少なくとも2つのタイムスロットで最大レ
ベルをとり、且つ、少なくとも2つのタイムスロットで
最小レベルをとる識別信号を送出すれば、データフレー
ムの先頭の検出が可能である。何故ならば、データはそ
のような状態はとれないからである。
とB種基本期間とは交互に現れるように約束している。
従って、データフレームの先頭が検出できれば、順に、
A種基本期間、B種基本期間と判定できる。このデータ
フレームの検出は、データを伝送していない場合には、
最大電圧と最小電圧を交互に出力して、多値レベル信号
の振幅を固定することで、逆変換時の量子化レベルを決
定することができる。又、図3に示すように、1基本期
間において、少なくとも2つのタイムスロットで最大レ
ベルをとり、且つ、少なくとも2つのタイムスロットで
最小レベルをとる識別信号を送出すれば、データフレー
ムの先頭の検出が可能である。何故ならば、データはそ
のような状態はとれないからである。
【0038】又、タイムスロットを検出するための同期
信号を生成する必要があるが、指標データの多値レベル
信号はA種基本期間の最低レベル、B種基本期間の最大
レベルとして検出できる。しかも、この信号は基本期間
に必ず1つ存在する。この信号で位相同期ループ(PL
L)を構成し、常時、正確なクロックを再生することが
できる。
信号を生成する必要があるが、指標データの多値レベル
信号はA種基本期間の最低レベル、B種基本期間の最大
レベルとして検出できる。しかも、この信号は基本期間
に必ず1つ存在する。この信号で位相同期ループ(PL
L)を構成し、常時、正確なクロックを再生することが
できる。
【0039】図5は本発明の受信装置の構成を示したブ
ロック図である。利得可変増幅器11,12により受信
された多値レベル信号S1の増幅率が制御される。多値
レベル信号S1は増幅器11で増幅された後、ローカル
発振器13からの信号が混合されて、中間周波の多値レ
ベル信号S1に周波数変換される。その後、帯域通過フ
ィルタ14により所定の中間周波帯域の信号が抽出され
て、増幅器12にてその中間周波多値レベル信号が増幅
される。搬送波再生回路15はその信号から搬送波を抽
出して、同期復調器16に入力させ、同期復調器16は
多値レベル信号S2を復調する。その復調された多値レ
ベル信号S2は波形等価フィルタ17に入力して波形成
形される。この信号Aは図6に示す波形である。
ロック図である。利得可変増幅器11,12により受信
された多値レベル信号S1の増幅率が制御される。多値
レベル信号S1は増幅器11で増幅された後、ローカル
発振器13からの信号が混合されて、中間周波の多値レ
ベル信号S1に周波数変換される。その後、帯域通過フ
ィルタ14により所定の中間周波帯域の信号が抽出され
て、増幅器12にてその中間周波多値レベル信号が増幅
される。搬送波再生回路15はその信号から搬送波を抽
出して、同期復調器16に入力させ、同期復調器16は
多値レベル信号S2を復調する。その復調された多値レ
ベル信号S2は波形等価フィルタ17に入力して波形成
形される。この信号Aは図6に示す波形である。
【0040】この信号Aはコンパレータ21の非反転入
力端子、コンパレータ22の反転入力端子に入力してい
る。このコンパレータ21の反転入力端子、コンパレー
タ22の非反転入力端子には、それぞれ、図6に示す上
閾値電圧TH、下閾値電圧TLが、それぞれ、D/Aコンバ
ータ23,24を介して入力している。この上閾値電圧
TH、下閾値電圧TLは、指令値により変化させることもで
きる。この結果、コンパレータ21からは図6に示す信
号Cが、コンパレータ22からは図6に示す信号Dが出
力される。この上閾値電圧TH、下閾値電圧TLは、それぞ
れ、第0レベル、上基準レベルBの信号を抽出するため
に設定される電圧である。従って、信号Cは上基準レベ
ルBをとるタイムスロットだけHレベル、信号Dは第0
レベルをとるタイムスロットだけHレベルとなる信号で
ある。
力端子、コンパレータ22の反転入力端子に入力してい
る。このコンパレータ21の反転入力端子、コンパレー
タ22の非反転入力端子には、それぞれ、図6に示す上
閾値電圧TH、下閾値電圧TLが、それぞれ、D/Aコンバ
ータ23,24を介して入力している。この上閾値電圧
TH、下閾値電圧TLは、指令値により変化させることもで
きる。この結果、コンパレータ21からは図6に示す信
号Cが、コンパレータ22からは図6に示す信号Dが出
力される。この上閾値電圧TH、下閾値電圧TLは、それぞ
れ、第0レベル、上基準レベルBの信号を抽出するため
に設定される電圧である。従って、信号Cは上基準レベ
ルBをとるタイムスロットだけHレベル、信号Dは第0
レベルをとるタイムスロットだけHレベルとなる信号で
ある。
【0041】一方、信号Aは微分回路25により微分さ
れて、図6に示す信号Bが得られる。信号Bはコンパレ
ータ26の非反転入力端子に入力し、コンパレータ26
の反転入力端子は接地されている。よって、コンパレー
タ26からは、図6に示す信号Eが出力される。信号E
は信号Aの立ち上がり期間だけHレベルとなる信号であ
る。又、インバータ27により信号Eの反転信号E* が
得られる。
れて、図6に示す信号Bが得られる。信号Bはコンパレ
ータ26の非反転入力端子に入力し、コンパレータ26
の反転入力端子は接地されている。よって、コンパレー
タ26からは、図6に示す信号Eが出力される。信号E
は信号Aの立ち上がり期間だけHレベルとなる信号であ
る。又、インバータ27により信号Eの反転信号E* が
得られる。
【0042】信号CはAND ゲート31、32に入力し、
信号DはAND ゲート33、34に入力する。又、信号E
はAND ゲート32、34に入力し、信号E* はAND ゲー
ト31、33に入力している。又、AND ゲート33、3
4には期間判別信号Gが入力し、AND ゲート31、32
には反転期間判別信号G* が入力している。この結果、
AND ゲート31からは図6に示す信号I、AND ゲート3
4からは信号Hが出力される。即ち、信号Hは、A種基
本期間において下閾値電圧TLよりも低い電圧をとるタイ
ムスロットの後半だけHレベルとなる信号であり、信号
Iは、B種基本期間において上閾値電圧THよりも高い電
圧をとるタイムスロットの後半だけHレベルとなる信号
である。これにより、指標データのタイムスロットが検
出されたことになる。
信号DはAND ゲート33、34に入力する。又、信号E
はAND ゲート32、34に入力し、信号E* はAND ゲー
ト31、33に入力している。又、AND ゲート33、3
4には期間判別信号Gが入力し、AND ゲート31、32
には反転期間判別信号G* が入力している。この結果、
AND ゲート31からは図6に示す信号I、AND ゲート3
4からは信号Hが出力される。即ち、信号Hは、A種基
本期間において下閾値電圧TLよりも低い電圧をとるタイ
ムスロットの後半だけHレベルとなる信号であり、信号
Iは、B種基本期間において上閾値電圧THよりも高い電
圧をとるタイムスロットの後半だけHレベルとなる信号
である。これにより、指標データのタイムスロットが検
出されたことになる。
【0043】AND ゲート33から出力される信号H
' は、A種基本期間において下閾値電圧TLよりも低い電
圧をとるタイムスロットの前半だけHレベルとなる信号
であり、信号I' は、B種基本期間において上閾値電圧
THよりも高い電圧をとるタイムスロットの前半だけHレ
ベルとなる信号である。これにより、指標データのタイ
ムスロットが検出されたことになる。
' は、A種基本期間において下閾値電圧TLよりも低い電
圧をとるタイムスロットの前半だけHレベルとなる信号
であり、信号I' は、B種基本期間において上閾値電圧
THよりも高い電圧をとるタイムスロットの前半だけHレ
ベルとなる信号である。これにより、指標データのタイ
ムスロットが検出されたことになる。
【0044】信号Iと信号HはORゲート35に入力し
て、ORゲート35から信号JがAND ゲート37に出力さ
れる。又、信号I' と信号H' はORゲート36に入力し
て、ORゲート35から信号J' がAND ゲート38に出力
される。即ち、信号JはA種基本期間とB種基本期間と
の指標データのタイムスロットの後半を表す信号とな
り、信号J' はA種基本期間とB種基本期間との指標デ
ータのタイムスロットの前半を表す信号となる。
て、ORゲート35から信号JがAND ゲート37に出力さ
れる。又、信号I' と信号H' はORゲート36に入力し
て、ORゲート35から信号J' がAND ゲート38に出力
される。即ち、信号JはA種基本期間とB種基本期間と
の指標データのタイムスロットの後半を表す信号とな
り、信号J' はA種基本期間とB種基本期間との指標デ
ータのタイムスロットの前半を表す信号となる。
【0045】これらの信号J, J' は、分周器/90度
移相器51の出力する信号Lと共に、AND ゲート37,
38に入力する。分周器/90度移相器51は、多値レ
ベル信号の1タイムスロットを1周期とする方形波(図
7)の信号K,Lを出力している。信号Lは信号Kに対
して90度位相が進んでいる。よって、AND ゲート37
の出力信号Mは、指標データのタイムスロットの後半を
示す信号JのHレベルと信号LのHレベルとが重なった
区間、Hレベルとなる信号であり、AND ゲート38の出
力信号Nは、指標データのタイムスロットの前半を示す
信号J' のHレベルと信号LのHレベルとが重なった区
間、Hレベルとなる信号である。
移相器51の出力する信号Lと共に、AND ゲート37,
38に入力する。分周器/90度移相器51は、多値レ
ベル信号の1タイムスロットを1周期とする方形波(図
7)の信号K,Lを出力している。信号Lは信号Kに対
して90度位相が進んでいる。よって、AND ゲート37
の出力信号Mは、指標データのタイムスロットの後半を
示す信号JのHレベルと信号LのHレベルとが重なった
区間、Hレベルとなる信号であり、AND ゲート38の出
力信号Nは、指標データのタイムスロットの前半を示す
信号J' のHレベルと信号LのHレベルとが重なった区
間、Hレベルとなる信号である。
【0046】信号O,Pは信号M,Nを平滑積分した波
形である。即ち、信号O,Pのレベルは信号M,Nのパ
ルス幅に比例する。よって、差動増幅器41の出力信号
は信号Oと信号Pとのレベル差を示し電圧制御発振器5
0に入力する。電圧制御発振器50は入力信号の電圧値
に応じて出力信号K,Lの位相が変化する。このクロー
ズドループにより位相同期ループが形成される。即ち、
信号Mと信号Nのパルス幅が等しくなるように、信号
L,Kの位相が決定される。よって、信号LのHレベル
期間は、タイムスロットの中央に存在し、信号Lより9
0度位相が遅れている信号Kは、その立ち上がりが各タ
イムスロットの中央を示す。
形である。即ち、信号O,Pのレベルは信号M,Nのパ
ルス幅に比例する。よって、差動増幅器41の出力信号
は信号Oと信号Pとのレベル差を示し電圧制御発振器5
0に入力する。電圧制御発振器50は入力信号の電圧値
に応じて出力信号K,Lの位相が変化する。このクロー
ズドループにより位相同期ループが形成される。即ち、
信号Mと信号Nのパルス幅が等しくなるように、信号
L,Kの位相が決定される。よって、信号LのHレベル
期間は、タイムスロットの中央に存在し、信号Lより9
0度位相が遅れている信号Kは、その立ち上がりが各タ
イムスロットの中央を示す。
【0047】よって、この信号Kの立ち上がりに同期し
て、A/Dコンバータ52により信号Aをサンプリング
すれば、多値レベル信号の各タイムスロットにおけるレ
ベル値を求めることができる。A/Dコンバータ52の
出力するデータQは最大/最小電圧幅演算器53に入力
する。最大/最小電圧幅演算器53は基本期間判別器5
5の出力する判別信号Gを入力しており、A種基本期間
におけるデータQの最小値、即ち、多値レベル信号の最
小電圧値を検出し、B種基本期間におけるデータQの最
大値、即ち、多値レベル信号の最大電圧値を検出する。
そして、電圧差データRはD/Aコンバータ56に入力
して、最大最小電圧差信号Sがローパスフィルタ59を
介して差動増幅器58の反転入力端子に入力する。又、
差動増幅器58の非反転入力端子にはローパスフィルタ
60を介してD/Aコンバータ57の出力する基準電圧
が入力しており、電圧差信号Sと基準電圧Tとの差電圧
Uが、利得制御増幅器11,12の制御端子に入力し
て、その増幅器11,12の増幅率を変化させる。
て、A/Dコンバータ52により信号Aをサンプリング
すれば、多値レベル信号の各タイムスロットにおけるレ
ベル値を求めることができる。A/Dコンバータ52の
出力するデータQは最大/最小電圧幅演算器53に入力
する。最大/最小電圧幅演算器53は基本期間判別器5
5の出力する判別信号Gを入力しており、A種基本期間
におけるデータQの最小値、即ち、多値レベル信号の最
小電圧値を検出し、B種基本期間におけるデータQの最
大値、即ち、多値レベル信号の最大電圧値を検出する。
そして、電圧差データRはD/Aコンバータ56に入力
して、最大最小電圧差信号Sがローパスフィルタ59を
介して差動増幅器58の反転入力端子に入力する。又、
差動増幅器58の非反転入力端子にはローパスフィルタ
60を介してD/Aコンバータ57の出力する基準電圧
が入力しており、電圧差信号Sと基準電圧Tとの差電圧
Uが、利得制御増幅器11,12の制御端子に入力し
て、その増幅器11,12の増幅率を変化させる。
【0048】即ち、増幅器11,12の増幅率は、A種
基本期間の最小電圧値Bと種基本期間の最大電圧値との
電圧差が一定値をとるように、負帰還制御されることに
なる。よって、多値レベル信号Aの各レベルの電圧値は
安定する。この多値レベル信号Aから上述したように、
その信号Aをサンプリングするタイミング信号Kが生成
され、信号Aは量子化演算器/違反符号判別器54にお
いて、各レベル値Ljに量子化される。
基本期間の最小電圧値Bと種基本期間の最大電圧値との
電圧差が一定値をとるように、負帰還制御されることに
なる。よって、多値レベル信号Aの各レベルの電圧値は
安定する。この多値レベル信号Aから上述したように、
その信号Aをサンプリングするタイミング信号Kが生成
され、信号Aは量子化演算器/違反符号判別器54にお
いて、各レベル値Ljに量子化される。
【0049】このようにして、多値レベル信号Aの振幅
が一定となるので、各レベルの電圧値が変動することが
ないため、正確な量子化が可能となる。
が一定となるので、各レベルの電圧値が変動することが
ないため、正確な量子化が可能となる。
【0050】尚、上記実施例では、搬送波を多値レベル
信号で変調する方式は、振幅変調方式を用いたが任意の
変調方式を採用することができる。又、復調方式もそれ
らの変調方式に適した方式が採用でき、例えば、QAM
変調のような場合には、ローカル発振器による90度位
相差を有する搬送波の位相を復調信号に基づいて位相ロ
ックかけることで復調することができる。
信号で変調する方式は、振幅変調方式を用いたが任意の
変調方式を採用することができる。又、復調方式もそれ
らの変調方式に適した方式が採用でき、例えば、QAM
変調のような場合には、ローカル発振器による90度位
相差を有する搬送波の位相を復調信号に基づいて位相ロ
ックかけることで復調することができる。
【0051】第2実施例 他の実施例の変換方法を次に説明する。本実施例の方式
は、1データ、n=3ビット、m=8、レベル数m+2
=10、下基準レベルA及び上基準レベルBを有する、
タイムスロット数8、1群のデータ数8、k=1、即
ち、指標データは1群の先頭にある場合である。
は、1データ、n=3ビット、m=8、レベル数m+2
=10、下基準レベルA及び上基準レベルBを有する、
タイムスロット数8、1群のデータ数8、k=1、即
ち、指標データは1群の先頭にある場合である。
【0052】第1実施例は、指標データの多値レベルを
連続する基本期間で、交互に第0レベルと上基準レベル
B(第mレベル(第8レベル))とし、第0レベルを指
標データの多値レベルとして用いた場合には、通常デー
タの多値レベルを1レベル上位にシフトさせて、第0レ
ベルと通常データの値0とが重ならないように配慮され
ている。これに対して、第2実施例は、m個のレベルに
下基準レベルAと上基準レベルBの2つのレベルを余分
に付加し、指標データの多値レベルを連続する基本期間
において交互に下基準レベルAと上基準レベルBと割当
て、通常データの多値レベルをm個の多値レベルに割り
当てたものである。従って、第2実施例では、変換及び
逆変換時に多値レベルのシフト操作は必要でなくなる。
連続する基本期間で、交互に第0レベルと上基準レベル
B(第mレベル(第8レベル))とし、第0レベルを指
標データの多値レベルとして用いた場合には、通常デー
タの多値レベルを1レベル上位にシフトさせて、第0レ
ベルと通常データの値0とが重ならないように配慮され
ている。これに対して、第2実施例は、m個のレベルに
下基準レベルAと上基準レベルBの2つのレベルを余分
に付加し、指標データの多値レベルを連続する基本期間
において交互に下基準レベルAと上基準レベルBと割当
て、通常データの多値レベルをm個の多値レベルに割り
当てたものである。従って、第2実施例では、変換及び
逆変換時に多値レベルのシフト操作は必要でなくなる。
【0053】第1実施例と同じデータ列で説明する。即
ち、第1群データは、O’62425124’、第2群
データは、O’23267413’、第3群データは、
O’74373214’において、各群の先頭に現れる
指標データの値は、それぞれ、6、2、7である。よっ
て、第1基本周期の第6タイムスロットは下基準レベル
Aに、第2基本周期の第2タイムスロットは上基準レベ
ルBに、第3基本周期の第7タイムスロットは下基準レ
ベルAに設定される。そして、それらのタイムスロット
を除いて、順に、各タイムスロットにおいて、通常デー
タの多値レベルO’2425124’、O’32674
13’、O’4373214’が割当られる。
ち、第1群データは、O’62425124’、第2群
データは、O’23267413’、第3群データは、
O’74373214’において、各群の先頭に現れる
指標データの値は、それぞれ、6、2、7である。よっ
て、第1基本周期の第6タイムスロットは下基準レベル
Aに、第2基本周期の第2タイムスロットは上基準レベ
ルBに、第3基本周期の第7タイムスロットは下基準レ
ベルAに設定される。そして、それらのタイムスロット
を除いて、順に、各タイムスロットにおいて、通常デー
タの多値レベルO’2425124’、O’32674
13’、O’4373214’が割当られる。
【0054】このように、指標データの多値レベルは下
基準レベルAと上基準レベルBとで交互に割当られる。
基準レベルAと上基準レベルBとで交互に割当られる。
【0055】次に、多値レベルの信号の2進データへの
復調に付いて説明する。復調は第1実施例とほぼ同様に
行われる。即ち、A種基準期間(下基準レベルAが使用
される期間)の場合には、1基本期間の8個のタイムス
ロットの各信号電圧のうち最小電圧が下基準レベルAの
電圧値として決定される。一方、B種基本期間(上基準
レベルBが使用される期間)であれば、8個のデータの
中で最大電圧が上基準レベルBの電圧値として決定され
る。これらの電圧値は次の基本期間の信号の復調が完了
するまで記憶される。
復調に付いて説明する。復調は第1実施例とほぼ同様に
行われる。即ち、A種基準期間(下基準レベルAが使用
される期間)の場合には、1基本期間の8個のタイムス
ロットの各信号電圧のうち最小電圧が下基準レベルAの
電圧値として決定される。一方、B種基本期間(上基準
レベルBが使用される期間)であれば、8個のデータの
中で最大電圧が上基準レベルBの電圧値として決定され
る。これらの電圧値は次の基本期間の信号の復調が完了
するまで記憶される。
【0056】第1実施例と同様に、図2の(3)に示す
ように、前基本周期の最大電圧値Max 又は最小電圧値Mi
n と、今回の基本期間で検出された最小電圧値又は最大
電圧値とから、電圧幅Wが演算され、電圧幅Wから1レ
ベル間の電圧差がd=W/9で演算される。これによ
り、受信端において、下基準レベルA、第0レベルから
第7レベル、上基準レベルBの10レベルの各電圧値が
決定される。
ように、前基本周期の最大電圧値Max 又は最小電圧値Mi
n と、今回の基本期間で検出された最小電圧値又は最大
電圧値とから、電圧幅Wが演算され、電圧幅Wから1レ
ベル間の電圧差がd=W/9で演算される。これによ
り、受信端において、下基準レベルA、第0レベルから
第7レベル、上基準レベルBの10レベルの各電圧値が
決定される。
【0057】次に、この各レベルの電圧値を用いて、1
基本期間の各信号の電圧値が上記の10レベルに量子化
される。具体的には、図2のデータの例では、第1基本
期間における多値化信号のレベル値は、2,4,2,
5,1,2,A,4、第2基本期間における多値化信号
レベル値は、3,2,B,6,7,4,1,3、第3基
本期間における多値化信号レベル値は、4,3,7,
3,2,1,4,A、となる。
基本期間の各信号の電圧値が上記の10レベルに量子化
される。具体的には、図2のデータの例では、第1基本
期間における多値化信号のレベル値は、2,4,2,
5,1,2,A,4、第2基本期間における多値化信号
レベル値は、3,2,B,6,7,4,1,3、第3基
本期間における多値化信号レベル値は、4,3,7,
3,2,1,4,A、となる。
【0058】次に、基本期間がA種基本期間、B種基本
期間に応じて、上記のレベル値がA、Bであるデータの
タイムスロット番号Tが演算される。この値は、上記の
3つの群のデータでは、6、2、7となる。次に、これ
らの値は各群の指標データの多値レベル値であるので、
各群の第k番目、即ち、先頭に位置させ、値A、値Bを
除くデータ列を生成する。この結果、第1基準期間の多
値化レベル信号は、O’62425124’、第2基準
期間の多値化レベル信号は、O’23267413’、
第3基準期間の多値化レベル信号は、O’743732
14’と逆変換される。このようにして、多値レベル信
号は元の2進数データに逆変換される。
期間に応じて、上記のレベル値がA、Bであるデータの
タイムスロット番号Tが演算される。この値は、上記の
3つの群のデータでは、6、2、7となる。次に、これ
らの値は各群の指標データの多値レベル値であるので、
各群の第k番目、即ち、先頭に位置させ、値A、値Bを
除くデータ列を生成する。この結果、第1基準期間の多
値化レベル信号は、O’62425124’、第2基準
期間の多値化レベル信号は、O’23267413’、
第3基準期間の多値化レベル信号は、O’743732
14’と逆変換される。このようにして、多値レベル信
号は元の2進数データに逆変換される。
【0059】以下、同様な処理により多値レベル信号は
2進数データに逆変換される。本実施例では、データフ
レームの先頭又は終わりを示す多値レベル信号は、下基
準レベルA、上基準レベルBが存在するので、図4に示
すパターンが考えられる。即ち、2基本期間の信号を受
信すれば、最大レベルと最小レベルは検出できるで、量
子化レベルが正確に決定できる。よって、その後に、1
基本期間において、少なくとも2つのタイムスロットに
最大レベルが現れるか、少なくとも2つのタイムスロッ
トに最小レベルが現れるかの信号により、データと区別
できる。
2進数データに逆変換される。本実施例では、データフ
レームの先頭又は終わりを示す多値レベル信号は、下基
準レベルA、上基準レベルBが存在するので、図4に示
すパターンが考えられる。即ち、2基本期間の信号を受
信すれば、最大レベルと最小レベルは検出できるで、量
子化レベルが正確に決定できる。よって、その後に、1
基本期間において、少なくとも2つのタイムスロットに
最大レベルが現れるか、少なくとも2つのタイムスロッ
トに最小レベルが現れるかの信号により、データと区別
できる。
【0060】本実施例の通信方式においても、第1実施
例と同一構成の受信装置を用いて、多値レベル信号を振
幅を安定化させることで、その信号の量子化精度を向上
させることが可能となる。
例と同一構成の受信装置を用いて、多値レベル信号を振
幅を安定化させることで、その信号の量子化精度を向上
させることが可能となる。
【0061】尚、図1に示す第1実施例において、第0
レベルから第8レベルまでの各レベルの電圧値は等間隔
(uボルト)とした。しかし、図8に示すように、第0
レベルと、上基準レベルB(第8レベル)は、第1レベ
ル、第7レベルに対して、電圧値で2uボルトの差を設
けても良い。又、図2に示す第2実施例においては、下
基準レベルAから上基準レベルBまでの各レベルの電圧
値は等間隔(uボルト)とした。しかし、図9に示すよ
うに、下基準レベルAと上基準レベルBは、第0レベ
ル、第7レベルに対して、電圧値で2uボルトの差を設
けても良い。
レベルから第8レベルまでの各レベルの電圧値は等間隔
(uボルト)とした。しかし、図8に示すように、第0
レベルと、上基準レベルB(第8レベル)は、第1レベ
ル、第7レベルに対して、電圧値で2uボルトの差を設
けても良い。又、図2に示す第2実施例においては、下
基準レベルAから上基準レベルBまでの各レベルの電圧
値は等間隔(uボルト)とした。しかし、図9に示すよ
うに、下基準レベルAと上基準レベルBは、第0レベ
ル、第7レベルに対して、電圧値で2uボルトの差を設
けても良い。
【図1】本発明の具体的な第1実施例にかかる変換方法
を説明したタイミングチャート。
を説明したタイミングチャート。
【図2】本発明の具体的な第2実施例にかかる変換方法
を説明したタイミングチャート。
を説明したタイミングチャート。
【図3】第1実施例におけるデータフレームの先頭又は
終わりを示す多値レベル信号のパターンを示した波形
図。
終わりを示す多値レベル信号のパターンを示した波形
図。
【図4】第2実施例におけるデータフレームの先頭又は
終わりを示す多値レベル信号のパターンを示した波形
図。
終わりを示す多値レベル信号のパターンを示した波形
図。
【図5】実施例にかかる受信装置の構成を示したブロッ
ク図。
ク図。
【図6】実施例にかかる受信装置の作動を説明したタイ
ミングチャート。
ミングチャート。
【図7】実施例にかかる受信装置の作動を説明したタイ
ミングチャート。
ミングチャート。
【図8】第1実施例の変形例にかかる変換方法を説明し
たタイミングチャート。
たタイミングチャート。
【図9】第2実施例の変形例にかかる変換方法を説明し
たタイミングチャート。
たタイミングチャート。
【符号の説明】 A…下基準レベル B…上基準レベル T…時間指標値
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/02 H04J 3/00 H04L 25/49 JICSTファイル(JOIS)
Claims (3)
- 【請求項1】1データ当たり2進数nビットで構成され
たデータから、そのデータの値m=2n に対応する多値
レベル信号へ変換して、その多値レベル信号を伝送する
通信方式であって、 第0タイムスロットから第m−1タイムスロットのm個
のタイムスロットを1基本期間とし、第0レベルから第
m−1レベル、第m−1レベルの上の上基準レベルと
で、合計m+1個の多値レベルを設定し、 連続する前記基本期間を交互にA種基本期間とB種基本
期間とし、 前記基本期間に対応する1群をm個のデータで構成し、 1群のm個のデータのうち、群の先頭から所定のk番目
に現れる指標データの値を時間指標値Tとし、残りのm
−1個の通常データjの値をレベル値Lj とし、 前記指標データに関しては、第Tタイムスロットにおい
て、A種基本期間において第0レベル、B種基本期間に
おいて上基準レベルをとる多値レベル信号とし、 前記通常データjに関しては、前記第Tタイムスロット
だけを飛ばして1群における前記通常データjの存在位
置に対応するタイムスロットにおいて、前記A種基本期
間においては前記通常データjのレベル値Lj を1レベ
ル上位にシフトさせたレベル値Lj +1をとる多値レベ
ル信号とし、前記B種基本期間においては前記通常デー
タjのレベル値Lj をとる多値レベル信号として伝送路
に送出する通信方式に使用される受信装置において、 前記伝送路から前記多値レベル信号を受信して増幅する
増幅器と、 前記A種基本期間に対しては、その基本期間内における
前記多値レベル信号の最小電圧値を検出し、前記B種基
本期間に対しては、その基本期間内における前記多値レ
ベル信号の最大電圧値を検出する最大最小値検出手段
と、 検出された前記最小電圧値と前記最大電圧値との電圧差
が常に所定値となるように前記増幅器の増幅率を制御す
る増幅率制御手段と、 を有することを特徴とする受信装置。 - 【請求項2】1データ当たり2進数nビットで構成され
たデータから、そのデータの値m=2n に対応する多値
レベル信号へ変換して、その多値レベル信号を伝送する
通信方式であって、 第0タイムスロットから第m−1タイムスロットのm個
のタイムスロットを1基本期間とし、第0レベルの下の
下基準レベル、第0レベルから第m−1レベルとで、合
計m+1個の多値レベルを設定し、 連続する前記基本期間を交互にA種基本期間とB種基本
期間とし、 前記基本期間に対応する1群をm個のデータで構成し、 1群のm個のデータのうち、群の先頭から所定のk番目
に現れる指標データの値を時間指標値Tとし、残りのm
−1個の通常データjの値をレベル値Lj とし、 前記指標データに関しては、第Tタイムスロットにおい
て、A種基本期間において第m−1レベル、B種基本期
間において下基準レベルをとる多値レベル信号とし、 前記通常データjに関しては、前記第Tタイムスロット
だけを飛ばして1群における前記通常データjの存在位
置に対応するタイムスロットにおいて、前記A種基本期
間においては前記通常データjのレベル値Lj を1レベ
ル下位にシフトさせたレベル値Lj −1をとる多値レベ
ル信号とし、前記B種基本期間においては前記通常デー
タjのレベル値Lj をとる多値レベル信号として伝送路
に送出する通信方式に使用される受信装置において、 前記伝送路から前記多値レベル信号を受信して増幅する
増幅器と、 前記A種基本期間に対しては、その基本期間内における
前記多値レベル信号の最大電圧値を検出し、前記B種基
本期間に対しては、その基本期間内における前記多値レ
ベル信号の最小電圧値を検出する最大最小値検出手段
と、 検出された前記最大電圧値と前記最小電圧値との電圧差
が常に所定値となるように前記増幅器の増幅率を制御す
る増幅率制御手段と、 を有することを特徴とする受信装置。 - 【請求項3】1データ当たり2進数nビットで構成され
たデータから、そのデータの値m=2n に対応する多値
レベル信号へ変換して、その多値レベル信号を伝送する
通信方式であって、 第0タイムスロットから第m−1タイムスロットのm個
のタイムスロットを1基本期間とし、第0レベルの下の
下基準レベル、第0レベルから第m−1レベル、第m−
1レベルの上の上基準レベルとで、合計m+2個の多値
レベルを設定し、 連続する前記基本期間を交互にA種基本期間とB種基本
期間とし、 前記基本期間に対応する1群をm個のデータで構成し、 1群のm個のデータのうち、群の先頭から所定のk番目
に現れる指標データの値を時間指標値Tとし、残りのm
−1個の通常データjの値をレベル値Lj とし、 前記指標データに関しては、第Tタイムスロットにおい
て、A種基本期間において下基準レベル、B種基本期間
において上基準レベルをとる多値レベル信号とし、 前記通常データjに関しては、前記第Tタイムスロット
だけを飛ばして1群における前記通常データjの存在位
置に対応するタイムスロットにおいて、前記通常データ
jのレベル値Lj をとる多値レベル信号として伝送路に
送出する通信方式に使用される受信装置において、 前記伝送路から前記多値レベル信号を受信して増幅する
増幅器と、 前記A種基本期間に対しては、その基本期間内における
前記多値レベル信号の最小電圧値を検出し、前記B種基
本期間に対しては、その基本期間内における前記多値レ
ベル信号の最大電圧値を検出する最大最小値検出手段
と、 検出された前記最小電圧値と前記最大電圧値との電圧差
が常に所定値となるように前記増幅器の増幅率を制御す
る増幅率制御手段と、 を有することを特徴とする受信装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25439094A JP3328912B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 多値レベル信号通信方式における受信装置 |
US08/425,984 US5684833A (en) | 1994-04-21 | 1995-04-20 | Mutual conversion method of binary data and multilevel signal, its communication method, and its receiving device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25439094A JP3328912B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 多値レベル信号通信方式における受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0897790A JPH0897790A (ja) | 1996-04-12 |
JP3328912B2 true JP3328912B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=17264316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25439094A Expired - Fee Related JP3328912B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-09-22 | 多値レベル信号通信方式における受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3328912B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP25439094A patent/JP3328912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0897790A (ja) | 1996-04-12 |
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