JP3328556B2 - ロボットのツールオフセット測定方法 - Google Patents

ロボットのツールオフセット測定方法

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JP3328556B2
JP3328556B2 JP24389997A JP24389997A JP3328556B2 JP 3328556 B2 JP3328556 B2 JP 3328556B2 JP 24389997 A JP24389997 A JP 24389997A JP 24389997 A JP24389997 A JP 24389997A JP 3328556 B2 JP3328556 B2 JP 3328556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフラインティー
チング装置上の論理ロボットモデルを実物ロボットに合
わせて補正するための1パラメータであるロボットのツ
ールオフセットを測定するツールオフセット測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ロボットを各種作業に適用させる
ために、ロボットアームのフェースプレートに種々のツ
ールを取り付けてロボットに作業を行わせることが一般
的となっている。
【0003】そして、従来では、ロボットに対する教示
技術やその教示データに対して種々の補正を行う技術が
多数提案されている。例えば、ロボットに対する教示技
術に関するものとしては、教示のための情報を入力する
際に、使用するロボット作業に必要な情報を使用者の要
求に対してできるだけ正確に、かつ、使用者の負担をで
きるだけ軽減するようにした方法が提案されている(特
開平5−27828号公報参照)。
【0004】また、教示データの補正技術に関するもの
としては、作業現場から離れた場所でも簡単にプレイバ
ック時と同一の動作条件下で教示点の修正及び教示軌跡
の補正が実行でき、教示の修正作業に対する作業者の負
担を軽減するようにした方法(特開平8−286726
号公報参照)や、全ての打点位置に対して位置ずれを高
精度にかつ自動的に補正できるようにした方法(特開平
7−325611号公報参照)や、ニューラルネットワ
ークを用いてロボットの位置補正を行う方法(特開平6
−114769号公報参照)や、修正した教示データに
動作範囲異常が発生したとき、ロボット動作の変換デー
タを修正する際に、オペレータが感覚的に分かりやすい
修正作業を行うことができるようにした方法(特開平5
−289730号公報参照)や、直交座標上の計測をな
くしてアーム軸回転角のみでアーム型多関節ロボットの
絶対位置精度を確保するために、未知変数配列及び定数
配列の諸元を修正パウエル法の繰り返し論理演算を適用
し、更なる精度の向上と演算速度の上昇を図るようにし
た方法(特開平6−274213号公報参照)や、多関
節形ロボットの手首にツールを取り付けたロボットの設
定データである定数の設定誤差及びツールオフセットの
設定誤差を自動的に補正する方法(特許第252032
4号参照)等が提案されている。
【0005】また、ツール先端点設定に関するものとし
ては、設計データが入手できない場合であっても、簡単
な設定用治具を利用することによって簡単な手順で希望
する姿勢でツール先端点を設定できるようにした方法
(特開平7−191738号公報参照)が提案され、C
ADデータを利用したものとしては、オペレータが初期
設定データ、作業経路データ、作業動作データを逐一入
力することが不要になり、オペレータの入力量を大幅に
減少させるようにした方法(特開平8−286722号
公報参照)が提案され、軌跡表示に関するものとして
は、ワークを作業位置から待避させた場合において、動
作中の実際のツールの位置とワークとの相対的な位置関
係を容易、かつ正確に認識できるようにした方法(特開
平8−174454号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オフライン
ティーチング装置上の論理ロボットモデルを使用して実
物ロボットを教示するためのデータをオフラインで作成
する場合、該オフラインティーチングデータを実物ロボ
ットにダウンロードした際の調整作業を簡便にするため
に、論理ロボットモデルと実物ロボット間の補正量をで
きるだけ求めて前記オフラインティーチングデータに反
映させることが望ましい。
【0007】その補正量の1つのパラメータとして、実
物ロボットのツール接続部分とツール先端点とのオフセ
ット、即ち、ツールオフセットがある。このツールオフ
セットを求める従来の方法としては、例えば、ツールオ
フセットの設定誤差を算出して補正を行う方法(例えば
特開平4−129687号公報、特開昭61−1334
09号公報参照)がある。
【0008】このような従来の方法では、間接的に計算
によりツールオフセットを算出するが、精度が出ない場
合があり、そのため直接的に測定したい場合がある。し
かし、実物ロボットにおけるツール接続部分に既にツー
ルが接続されている場合、直接的にツールオフセットを
測定することができない。そこで、ツール接続部分から
ツール先端点までの経路をたどり、特徴的な部位の寸
法、例えば突起部分や角部分の寸法を測定し、その測定
結果を組み合わせてツールオフセットを算出するように
している。
【0009】この場合、加工面のような精度が保証でき
る部位に基づいて測定することができないため、正確に
ツールオフセットを求めることができないという問題が
ある。
【0010】一方、ツール接続部分からツールを取り外
して、ツール接続部分の基準点を求めてツールオフセッ
トを求める方法も考えられるが、再度、ツール接続部分
にツールを装着した場合にツールオフセットが変化して
しまい、結果的に上述した測定方法に頼らざるをえない
のが現状である。
【0011】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、ツール接続部分にツールが接続されてい
てもツールオフセットを正確に測定することができ、実
物ロボットにオフラインティーチングデータをダウンロ
ードした際にその調整作業を簡便にすることができるロ
ボットのツールオフセット測定方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロボットの
ツールオフセット測定方法は、ツール接続部分にツール
が接続された実物ロボットの前記ツール接続部分に複数
の測定基準点を付す第1のステップと、前記複数の測定
基準点とツール先端点を測定する第2のステップと、前
記複数の測定基準点と前記ツール先端点の各位置関係か
らツールオフセットを求める第3のステップとを含むこ
とを特徴とする。
【0013】第1のステップは、前記ツール接続部分に
複数の測定基準点を付す処理であるが、この処理は、ツ
ール接続部分にツールが接続されていても行うことがで
きる。また、ツール接続部分に付された前記複数の測定
基準点を測定することにより、ツール接続部分の基準点
を計算で求めることが可能となる。そして、この基準点
とツール先端点との位置関係に基づいて正確なツールオ
フセットが求められることになる。即ち、本発明に係る
測定方法においては、ツール接続部分に既にツールが接
続されていても、該ツールを取り外すことなくツールオ
フセットを正確に測定することができる。
【0014】そして、前記第2のステップにおいて、3
次元測定器を用いて前記複数の測定基準点とツール先端
点を測定するようにしてもよい。これにより、複数の測
定基準点とツール先端点を正確に測定することができ、
第3のステップにて算出されるツールオフセット値の信
頼性を更に向上させることができる。
【0015】また、前記方法において、前記第3のステ
ップにて得られたツールオフセットをオフラインティー
チング装置上の論理ロボットモデルに反映させるように
してもよい。これにより、高精度に測定されたツールオ
フセットがオフラインティーチングデータに反映される
ことになり、該オフラインティーチングデータを実物ロ
ボットにダウンロードした際の位置ずれを小さくするこ
とができ、位置調整の作業にかかる工数を効率よく削減
させることができる。
【0016】また、前記第3のステップでの処理とし
て、測定された前記複数の測定基準点の座標値に基づい
て前記ツール接続部分におけるツール取付基準点の座標
値を求める取付基準点算出ステップと、測定された前記
ツール先端点の座標値と前記取付基準点算出ステップに
て得られた前記ツール取付基準点の座標値から前記ツー
ルオフセットを求めるツールオフセット算出ステップと
を含むようにしてもよい。
【0017】即ち、前記第2のステップにおいて測定さ
れた前記複数の測定基準点の座標値に基づいて前記ツー
ル接続部分におけるツール取付基準点の座標値が求めら
れ、続いて、前記第2のステップにおいて測定された前
記ツール先端点の座標値と前記取付基準点算出ステップ
にて得られた前記ツール取付基準点の座標値からツール
オフセットが求められることになる。
【0018】この場合、今まで概略的にしか求められな
かったツールオフセットを簡単な演算処理で精度よく求
めることができ、作業時間の短縮化、工程の簡略化を効
率よく図ることができる。
【0019】また、前記第3のステップでの処理とし
て、測定された前記複数の測定基準点の座標値に基づい
て前記ツール接続部分の基準座標を求める基準座標算出
ステップと、前記基準座標算出ステップにて得られた基
準座標を原点とする直交座標系を作成する座標変換ステ
ップとを含むようにし、前記基準座標を始点とした前記
ツール先端点のベクトルを、前記直交座標系の各成分ベ
クトルへの射影成分として求めることによって前記ツー
ルオフセットを算出するようにしてもよい。
【0020】この場合も、今まで概略的にしか求められ
なかったツールオフセットを簡単な演算処理で精度よく
求めることができ、作業時間の短縮化、工程の簡略化を
効率よく図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロボットのツ
ールオフセット測定方法を例えば溶接ガンのロボットの
オフラインティーチングシステムに適用した実施の形態
例(以下、単に実施の形態に係るオフラインティーチン
グシステムと記す)を図1〜図9を参照しながら説明す
る。
【0022】本実施の形態に係るオフラインティーチン
グシステム10は、図1に示すように、キーボード等の
キー入力装置やマウス等のポインティングデバイスなど
が接続され、実物ロボット16に模した論理ロボットモ
デルをモニタ12の画面上に表示させてオフラインのテ
ィーチングを行うオフラインティーチング装置14と、
実物ロボット16を制御するためのロボットコントロー
ラ18とを有して構成されている。
【0023】前記オフラインティーチング装置14に
は、フレキシブルディスクドライブ(以下、単にFDD
と記す)20が接続されており、オフラインティーチン
グ装置14にて作成されたティーチングデータがFDD
20を介してフレキシブルディスク22に記録され、又
はフレキシブルディスク22に記録されているティーチ
ングデータ等がFDD20を介してオフラインティーチ
ング装置14に読み込まれるようになっている。
【0024】同じくロボットコントローラ18にもFD
D24が接続されており、該ロボットコントローラ18
にて修正付加されたティーチングデータがFDD24を
介してフレキシブルディスク22に記録され、又はフレ
キシブルディスク22に記録されているティーチングデ
ータ等がFDD24を介してロボットコントローラ18
に読み込まれるようになっている。
【0025】特に、現場に設置される実物ロボット16
は、図2及び図3に示すように、そのロボットアーム3
0の先端にツールを取り付けるためのグリップ32が接
続され、該グリップ32のツール取付面32aにツール
34が取り付けられる。ここでは、溶接ガンの実物ロボ
ット16を想定しているため、前記ツール34は、例え
ば、図示しないワークを挟持するアーム部材36と、該
アーム部材36を支持するアーム支持部材38とを有し
て構成され、該アーム支持部材38の端部が前記グリッ
プ32のツール取付面32aに着脱自在に取り付けられ
る。前記アーム部材36は、先端に可動電極40が設け
られた可動アーム42と先端に固定電極44が設けられ
た支持アーム46を有し、この例では、固定電極44の
頂部がツール先端点TCPとされている。
【0026】次に、このオフラインティーチングシステ
ム10での処理、特に、ツールオフセットOFSに関す
る処理を中心に図4〜図9を参照しながら説明する。
【0027】まず、ステップS1において、実物ロボッ
ト16の型式に応じた論理ロボットモデルの例えば3次
元CADデータを読み出して、オフラインティーチング
装置14のモニタ12上に表示させる。
【0028】次に、ステップS2において、図3に示す
ように、現場に設置されている実物ロボット16(図1
参照)におけるグリップ32の外周縁、特にツール取付
面32a側の外周縁に複数の測定用マークM1 ,M2
びM3 を貼着する。この貼着作業は、グリップ32にツ
ール34が既に取り付けられている状態で行われる。図
3は、グリップ32のツール取付面32aの平面形状が
円形であって、該円形のツール取付面32aの外周縁に
3つの測定用マークM1 ,M2 及びM3 を貼着した例を
示す。
【0029】次に、ステップS3において、前記ツール
取付面32aに貼着された3つの測定用マークM1 ,M
2 及びM3 とツール34におけるツール先端点TCPを
3次元測定器で測定する。この測定によって、前記3つ
の測定用マークM1 ,M2 及びM3 の各絶対座標値
1 ,P2 及びP3 とツール先端点TCPの絶対座標値
4 が得られる。ここで、絶対座標値とは、3次元測定
器にて原点として決めた任意の点、例えば実物ロボット
16の基点(地面と接している部分の中心点)Oを原点
としたときのXYZ座標値をいう。
【0030】次に、ステップS4において、前記3つの
測定用マークM1 ,M2 及びM3 の各絶対座標値P1
2 及びP3 とツール先端点TCPの絶対座標値P4
基づいて、実物ロボット16のツールオフセットOFS
を算出する。
【0031】この算出方法は、図5に示すように、ま
ず、ステップS101において、3つの測定用マークM
1 ,M2 及びM3 の絶対座標値P1 ,P2 及びP3 から
ツール取付面32aの中心、即ち、ツール取付基準点C
1 の絶対座標値P5 を求める。
【0032】ツール取付基準点C1 の絶対座標値P5
求め方は、3つの測定用マークM1,M2 及びM3 の絶
対座標値P1 ,P2 及びP3 をそれぞれ線分で結んだと
き、ツール取付面32aの外周でかたちづくられる円5
0に内接する三角形52が構成される。換言すれば、ツ
ール取付面32aの外周でかたちづくられる円50は、
3つの測定用マークM1 ,M2 及びM3 の絶対座標値P
1 ,P2 及びP3 をそれぞれ線分で結んで構成される三
角形52の外接円50となる。従って、ツール取付基準
点C1 は、前記外接円50の中心、即ち、前記三角形5
2の外心にほかならない。
【0033】前記外心C1 は、前記三角形52を構成す
る3辺の垂直二等分線n1,n2及びn3の交点である
ため、容易に演算で求めることができる。
【0034】特に、図7に示すように、3つの測定用マ
ークM1 ,M2 及びM3 の絶対座標値P1 ,P2 及びP
3 をそれぞれ線分で結んで構成される三角形52が正三
角形である場合は、前記外心C1 は、前記三角形52の
重心と一致するため、より演算が容易になる。
【0035】即ち、3つの測定用マークM1 ,M2 及び
3 の絶対座標値P1 ,P2 及びP 3 をそれぞれ
(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、
(x3 ,y3 ,z 3 )としたとき、ツール取付基準点C
1 の絶対座標値P5 は、P5 =((x1 +x2 +x3
/3,(y1 +y2 +y3 )/3,(z1 +z2
3 )/3)となる。
【0036】次に、図5で示すステップS102におい
て、ツール取付基準点C1 を原点とした直交座標系を作
る。具体的には、図8に示すように、ツール取付基準点
1から例えば第1の測定用マークM1 (絶対座標値P
1 )に向かうベクトルを↑v 1 、ツール取付基準点C1
から例えば第2の測定用マークM2 (絶対座標値P2
に向かうベクトルを↑v2 、ツール取付基準点C1 から
ツール取付面32aの法線方向に延びるベクトルを↑n
としたとき、以下の関係が成り立つ。ここで、↑はベク
トルを表す記号を示す。
【0037】↑v1 =↑P1 −↑C1 ↑v2 =↑P2 −↑C1 ↑n=↑v1 ×↑v2 そして、図9に示すように、前記ツール取付基準点C1
を原点とする新たな直交座標系として、例えば↑v1
方向に沿った第1軸を考えると、その単位ベクトル↑e
1 は、 ↑e1 =↑v1 /|↑v1 | となり、↑nの方向に沿った第2軸の単位ベクトル↑e
2 は、 ↑e2 =↑n/|↑n| となり、前記第1軸及び第2軸に直交する第3軸の単位
ベクトル↑e3 は、 ↑e3 =↑e2 ×↑e1 となる。
【0038】そして、次に、図5で示すステップS10
3において、前記ツール取付基準点C1 を始点とし、前
記ツール先端点TCP(絶対座標値P4 )に向かうベク
トル(即ち、ツールオフセットベクトル↑OFS)を新
たな直交座標系の各成分ベクトルへの射影成分として求
めることにより、前記ツールオフセットOFSを算出す
る。
【0039】ここで、ツールオフセットOFSの第1軸
の単位ベクトル↑e1 への射影成分↑OFS1 、ツール
オフセットOFSの第2軸の単位ベクトル↑e2 への射
影成分↑OFS2 及びツールオフセットOFSの第3軸
の単位ベクトル↑e3 への射影成分↑OFS3 は、それ
ぞれ ↑OFS1 =↑e1 ・(↑e1 ・↑OFS) ↑OFS2 =↑e2 ・(↑e2 ・↑OFS) ↑OFS3 =↑e3 ・(↑e3 ・↑OFS) である。
【0040】前記ステップS103での処理にて、ツー
ルオフセットOFSのベクトルデータが算出されること
になる。
【0041】次に、図4のステップS5において、前記
ステップS1にて読み出した論理ロボットモデルにおけ
るツールオフセットOFSに関する情報を変更して、前
記ステップS4にて得たツールオフセットOFSに関す
る情報(ベクトルデータ)に書き換える。これによっ
て、論理ロボットモデルに実物ロボット16のツールオ
フセットOFSが反映されることになる。
【0042】次に、ステップS6において、実物ロボッ
ト16のツールオフセットOFSが反映された論理ロボ
ットモデルをキーボードやポインティングデバイスを用
いて教示操作する。この教示によって、実物ロボット1
6のためのオフラインティーチングデータが作成される
(ステップS7)。
【0043】次に、ステップS8において、実物ロボッ
ト16のツールオフセットOFSが反映された論理ロボ
ットモデルに基づいて作成されたオフラインティーチン
グデータを実物ロボット16のロボットコントローラ1
8にダウンロードする。このダウンロードは、例えば、
オフラインティーチング装置14に接続されているFD
D20を介して多点多姿勢のティーチングデータをフレ
キシブルディスク22に記録し、次に、該フレキシブル
ディスク22に記録されている前記多点多姿勢のティー
チングデータをロボットコントローラ18に接続されて
いるFDD24を介して該ロボットコントローラ18に
読み込ませることにより行われる。
【0044】前記の例では、フレキシブルディスク22
を用いた場合を示したが、その他、MOやCD−R等の
光ディスクをダウンロードの媒体として用いることもで
き、また、オフラインティーチング装置14とロボット
コントローラ18とがLANで接続されているのであれ
ば、LANを通じてダウンロードさせるようにしてもよ
い。
【0045】次に、ステップS9において、ロボットコ
ントローラ18による制御によって実物ロボット16を
作動させ、ツール先端点TCPを数点の目標点Q1,Q
2,Q3,Q4及びQ5に向かって移動させる。オフラ
インティーチングデータから割り出される前記目標点の
位置を作業点として定義した場合、このステップS9で
は、作業点と実際の目標点Q1,Q2,Q3,Q4及び
Q5との位置合わせを行う。このとき、位置合わせによ
る移動量をティーチングデータに反映させて、ティーチ
ングデータを修正付加する。
【0046】ロボットコントローラ18にダウンロード
されたオフラインティーチングデータは、論理ロボット
モデルを用いて実物ロボット16に限りなく近づけた高
精度のティーチングデータであり、しかも、実物ロボッ
ト16のツールオフセットOFSが正確に反映されてい
るため、前記ステップS9での位置合わせでは、ほとん
ど姿勢を変えないで行うことができる。
【0047】次に、ステップS10において、ロボット
コントローラ18に登録された修正後のティーチングデ
ータをオフラインティーチング装置14にアップロード
する。このアップロードは、例えば、上述したダウンロ
ードの場合と同様に、ロボットコントローラ18に接続
されているFDD24を介して前記修正後のティーチン
グデータをフレキシブルディスク22に記録し、次に、
該フレキシブルディスク22に記録されている前記修正
後のティーチングデータをオフラインティーチング装置
14に接続されているFDD20を介して該オフライン
ティーチング装置14に読み込ませることにより行われ
る。
【0048】前記の例では、フレキシブルディスク22
を用いた場合を示したが、その他、MOやCD−R等の
光ディスクをアップロードの媒体として用いることもで
き、また、オフラインティーチング装置14とロボット
コントローラ18とがLANで接続されているのであれ
ば、LANを通じてアップロードさせるようにしてもよ
い。
【0049】そして、次のステップS11において、オ
フラインティーチング装置14にアップロードした修正
後のティーチングデータで補正量の推定計算を行う。こ
の推定計算によって、現場の実物ロボット16の補正量
がオフラインティーチング装置14上の論理ロボットモ
デルに反映される。
【0050】その結果、同一の実物ロボット16に対し
て別の動作(操作)を行わせる必要が生じた場合に、そ
の動作(操作)を行うための教示プログラムを前記論理
ロボットモデルを使って簡単に、かつ高精度に作成する
ことが可能となる。
【0051】このように、本実施の形態に係るオフライ
ンティーチングシステム10では、図4のステップS2
において、グリップ32に複数の測定用マークM1 ,M
2 及びM3 を貼着するようにしているため、このグリッ
プ32に既にツール34が接続されていても、グリップ
32に貼着された前記複数の測定用マークM1 ,M2
びM3 を測定することにより、グリップ32におけるツ
ール取付面32aのツール取付基準点C1 を容易に演算
で求めることが可能となる。
【0052】つまり、本実施の形態に係るオフラインテ
ィーチングシステム10、特にツールオフセットOFS
の測定方法においては、前記グリップ32に既にツール
34が接続されていても、該ツール34を取り外すこと
なくツールオフセットOFSを正確に測定することがで
きる。
【0053】また、本実施の形態においては、ステップ
S3において、3次元測定器を用いて前記複数の測定用
マークM1 ,M2 及びM3 とツール先端点TCPを測定
するようにしたので、複数の測定用マークM1 ,M2
びM3 並びにツール先端点TCPをそれぞれ絶対座標値
1 ,P2 及びP3 並びにP4 として正確に測定するこ
とができ、ステップS4で算出されるツールオフセット
OFSの精度を更に向上させることができる。
【0054】また、本実施の形態においては、ステップ
S4にて得られたツールオフセットOFSをステップS
5においてオフラインティーチング装置14上の論理ロ
ボットモデルに反映させるようにしたので、これによ
り、高精度に測定されたツールオフセットOFSがオフ
ラインティーチングデータに反映されることになり、該
オフラインティーチングデータを実物ロボット16にダ
ウンロードした際の位置ずれを小さくすることができ、
位置調整の作業にかかる工数を効率よく削減させること
ができる。
【0055】前記ステップS4でのツールオフセットO
FSの算出処理、特に図5のステップS101でのツー
ル取付基準点C1 の絶対座標値P5 の算出処理におい
て、グリップ32のツール取付面32aの外形を円形と
し、3つの測定用マークM1 ,M2 及びM3 の絶対座標
値P1 ,P2 及びP3 からツール取付基準点C1 を求め
るようにしたが、その他、グリップ32におけるツール
取付面32aの外形が多角形の場合にも適用させること
ができる。この場合、多角形の各頂点に測定用マークを
貼着し、各マークの絶対座標値から多角形の重心位置を
求めて、該重心位置の絶対座標値をツール取付基準点と
してもよい。
【0056】また、この実施の形態では、溶接ガンのロ
ボットのオフラインティーチングシステム10に適用し
た例を示したが、その他、各種生産用ロボットにも適用
させることができる。
【0057】なお、この発明に係るロボットのツールオ
フセット測定方法は、上述の実施の形態に限らず、この
発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る
ことはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るロボ
ットのツールオフセット測定方法によれば、ツール接続
部分にツールが接続された実物ロボットの前記ツール接
続部分に複数の測定基準点を付す第1のステップと、前
記複数の測定基準点とツール先端点を測定する第2のス
テップと、前記複数の測定基準点と前記ツール先端点の
各位置関係からツールオフセットを求める第3のステッ
プとを含むようにしている。
【0059】このため、ツール接続部分にツールが接続
されていてもツールオフセットを正確に測定することが
でき、実物ロボットにオフラインティーチングデータを
ダウンロードした際にその調整作業を簡便にすることが
できるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムを示す構成図である。
【図2】実物ロボットにおけるグリップとその周辺部を
拡大して示す側面図である。
【図3】実物ロボットにおけるグリップとその周辺部を
拡大して示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムの処理、特に、ツールオフセットに関する処理動
作を示すフローチャートである。
【図5】ツールオフセットの算出方法を示すフローチャ
ートである。
【図6】グリップに貼着された3つの測定用マークに基
づいてツール取付基準点を求める方法の原理を示す二面
図であり、図6Aは正面図を示し、図6Bは側面図を示
す。
【図7】グリップに貼着された3つの測定用マークによ
って正三角形が形づくられた場合のツール取付基準点を
求める方法の原理を示す二面図であり、図7Aは正面図
を示し、図7Bは側面図を示す。
【図8】算出されたツール取付基準点を原点とする直交
座標系を示す説明図である。
【図9】新たな直交座標系によるツールオフセットベク
トルからツールオフセットを求める方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10…オフラインティーチングシステム 14…オフラ
インティーチング装置 16…実物ロボット 18…ロボッ
トコントローラ 30…ロボットアーム 32…グリッ
プ 32a…ツール取付面 34…ツール 36…アーム部材 38…アーム
支持部材 40…可動電極 42…可動ア
ーム 44…固定電極 46…支持ア
ーム M1 ,M2 及びM3 …測定用マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ツール接続部分にツールが接続された実物
    ロボットの前記ツール接続部分に複数の測定基準点を付
    す第1のステップと、 前記複数の測定基準点とツール先端点を測定する第2の
    ステップと、 前記複数の測定基準点と前記ツール先端点の各位置関係
    からツールオフセットを求める第3のステップとを含む
    ことを特徴とするロボットのツールオフセット測定方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のロボットのツールオフセッ
    ト測定方法において、 前記第2のステップは、3次元測定器を用いて前記複数
    の測定基準点とツール先端点を測定することを特徴とす
    るロボットのツールオフセット測定方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のロボットのツールオ
    フセット測定方法において、 前記第3のステップにて得られたツールオフセットをオ
    フラインティーチング装置上の論理ロボットモデルに反
    映させるステップを含むことを特徴とするロボットのツ
    ールオフセット測定方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボ
    ットのツールオフセット測定方法において、 前記第3のステップは、測定された前記複数の測定基準
    点の座標値に基づいて前記ツール接続部分におけるツー
    ル取付基準点の座標値を求める取付基準点算出ステップ
    と、 測定された前記ツール先端点の座標値と前記取付基準点
    算出ステップにて得られた前記ツール取付基準点の座標
    値から前記ツールオフセットを求めるツールオフセット
    算出ステップとを含むことを特徴とするロボットのツー
    ルオフセット測定方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボ
    ットのツールオフセット測定方法において、 前記第3のステップは、測定された前記複数の測定基準
    点の座標値に基づいて前記ツール接続部分の基準座標を
    求める基準座標算出ステップと、 前記基準座標算出ステップにて得られた基準座標を原点
    とする直交座標系を作成する座標変換ステップとを含
    み、 前記基準座標を始点とした前記ツール先端点に向かうベ
    クトルを、前記直交座標系の各成分ベクトルへの射影成
    分として求めることにより、前記ツールオフセットを算
    出することを特徴とするロボットのツールオフセット測
    定方法。
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