JPH1185249A - オフラインティーチング方法 - Google Patents

オフラインティーチング方法

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JPH1185249A
JPH1185249A JP24525397A JP24525397A JPH1185249A JP H1185249 A JPH1185249 A JP H1185249A JP 24525397 A JP24525397 A JP 24525397A JP 24525397 A JP24525397 A JP 24525397A JP H1185249 A JPH1185249 A JP H1185249A
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JP24525397A
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Masakatsu Kaneko
正勝 金子
Shinji Aoki
伸二 青木
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実物ロボットの据え付けにずれがあったとして
も、実物ロボットにオフラインティーチングデータをダ
ウンロードした際の位置調整作業を簡便にして、現場で
の修正工数の削減を図る。 【解決手段】3つの仮想目標点Q1,Q2及びQ3の座
標データを読み出し(S101)、モニタ上に表示され
る第1,第2及び第3のツール先端t1 ,t2 及びt3
の座標を検出し(S102)、仮想目標点Q1,Q2及
びQ3とツール先端t1 ,t2 及びt3 との誤差を算出
し(S103)、誤差の2乗和値Eを求める(S10
4)。次に、2乗和値Eが最小となる第1〜第3のツー
ル先端t1 〜t3 の座標を演算し(S105)、論理ロ
ボットモデルを移動させるべき移動量とその方向を示す
ベクトルデータを演算し(S106)、前記ベクトルデ
ータに基づいて論理ロボットモデルのベースフレームを
モニタ上で移動させる(S107)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現場に設置された
実物ロボットの据え付けずれ量を推定補正し、その結果
をオフラインティーチング装置上の論理ロボットモデル
に反映させるためのオフラインティーチング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、ロボットを各種作業に適用させる
ために、ロボットアームのフェースプレートに種々のツ
ールを取り付けてロボットに作業を行わせることが一般
的となっている。
【0003】そして、従来では、ロボットに対する教示
技術やその教示データに対して種々の補正を行う技術が
多数提案されている。例えば、ロボットに対する教示技
術に関するものとしては、教示のための情報を入力する
際に、使用するロボット作業に必要な情報を使用者の要
求に対してできるだけ正確に、かつ、使用者の負担をで
きるだけ軽減するようにした方法が提案されている(特
開平5−27828号公報参照)。
【0004】また、教示データの補正技術に関するもの
としては、作業現場から離れた場所でも簡単にプレイバ
ック時と同一の動作条件下で教示点の修正及び教示軌跡
の補正が実行でき、教示の修正作業に対する作業者の負
担を軽減するようにした方法(特開平8−286726
号公報参照)や、全ての打点位置に対して高精度に位置
ずれを自動的に補正できるようにした方法(特開平7−
325611号公報参照)や、ニューラルネットワーク
を用いてロボットの位置補正を行う方法(特開平6−1
14769号公報参照)や、修正した教示データに動作
範囲異常が発生したとき、ロボット動作の変換データを
修正する際に、オペレータが感覚的に分かりやすい修正
作業を行うことができるようにした方法(特開平5−2
89730号公報参照)や、直交座標上の計測をなくし
てアーム軸回転角のみでアーム型多関節ロボットの絶対
位置精度を確保するために、未知変数配列及び定数配列
の諸元を修正パウエル法の繰り返し論理演算を適用し、
更なる精度の向上と演算速度の上昇を図るようにした方
法(特開平6−274213号公報参照)や、多関節形
ロボットの手首にツールを取り付けたロボットの設定デ
ータである定数の設定誤差及びツールオフセットの設定
誤差を自動的に補正する方法(特許第2520324号
参照)等が提案されている。
【0005】また、ツール先端点設定に関するものとし
ては、設計データが入手できない場合であっても、簡単
な設定用治具を利用することによって簡単な手順で希望
する姿勢でツール先端点を設定できるようにした方法
(特開平7−191738号公報参照)が提案され、C
ADデータを利用したものとしては、オペレータが初期
設定データ、作業経路データ、作業動作データを逐一入
力することが不要になり、オペレータの入力量を大幅に
減少させるようにした方法(特開平8−286722号
公報参照)が提案され、軌跡表示に関するものとして
は、ワークを作業位置から待避させた場合において、動
作中の実際のツールの位置とワークとの相対的な位置関
係を容易、かつ正確に認識できるようにした方法(特開
平8−174454号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例のオフラインティーチングに関する技術において
は、実物ロボットが設置されている現場で、空間内の固
定点に対して、なるべく異なる姿勢でロボットの作業点
を高精度に位置合わせするようにしている。
【0007】しかし、現場において、実物ロボットが規
定の位置からずれて据え付けられてしまった場合、実物
ロボットを教示して得たティーチングデータは、オフラ
インティーチング装置上のティーチングデータと異なっ
たものとなる。
【0008】そのため、オフラインティーチング装置上
で論理ロボットモデルを教示して得たオフラインティー
チングデータを実物ロボットにダウンロードして位置合
わせをする場合、前記据え付けずれを考慮して行わなけ
ればならず、非常に面倒である。
【0009】この問題を回避するためには、実物ロボッ
トを規定の位置に設置することが必要であるが、従来、
規定の位置を測定するために、基準位置を設定し、該基
準位置から糸、下げ振り、曲尺、スケール、トランシッ
ト等を使って実物ロボットの据え付け位置を実測してい
た。実物ロボットを自動車を製造するための産業用ロボ
ットに適用した場合は、前記基準位置として自動車の車
体位置決めピンが挙げられる。
【0010】前記従来の実測による方法においては、測
定精度に限界があり、精細に実物ロボットの設置位置を
測定するには多くの工数がかかるという問題がある。
【0011】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、実物ロボットの据え付けにずれがあった
としても、実物ロボットにオフラインティーチングデー
タをダウンロードした際の位置調整作業を簡便にするこ
とができ、現場での修正工数の削減を図ることができる
オフラインティーチング方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオフライン
ティーチング方法は、較正された実物ロボットのツール
先端で3点以上の基準点を教示する第1のステップと、
第1のステップで教示した姿勢をオフラインティーチン
グ装置上の論理ロボットモデルにより再現して、各基準
点に対応したツール先端の座標を求める第2のステップ
と、前記各基準点の座標と、これら基準点に対応する論
理ロボットモデルのツール先端の座標との誤差が最小と
なるような前記論理ロボットモデルの据え付けずれ量を
推定する第3のステップと、推定した据え付けずれ量を
論理ロボットモデルに反映させる第4のステップとを含
むことを特徴とする。
【0013】即ち、まず、第1のステップにおいて、較
正が終了した実物ロボットで3点以上の基準点を教示
し、第2のステップでその教示をオフラインティーチン
グ装置上の論理ロボットモデルにより再現するようにし
ている。
【0014】実物ロボットの据え付け位置がずれている
場合、オフラインティーチング装置上における前記各基
準点の座標と、前記各基準点に対応したツール先端の座
標に誤差が生じることになる。
【0015】従って、第3のステップにおいて、前記誤
差が最小となるような前記論理ロボットモデルの据え付
けずれ量を推定し、該推定した据え付けずれ量を次の第
4のステップにおいて論理ロボットモデルに反映させる
ことで、実物ロボットの前記据え付け上のずれが論理ロ
ボットモデルに反映されることになる。
【0016】即ち、実物ロボットを規定の位置に移動さ
せるのではなく、実物ロボットの据え付け位置に合わせ
て論理ロボットモデルを移動させて、相対的に実物ロボ
ットと論理ロボットモデル間の据え付けずれ量を0にす
る。
【0017】これにより、実物ロボットの据え付けにず
れがあったとしても、実物ロボットにオフラインティー
チングデータをダウンロードした際の位置調整作業を簡
便にすることができ、現場での修正工数の削減を図るこ
とができる。
【0018】そして、前記実物ロボットが自動車を製造
するための産業用ロボットである場合、前記基準点とし
て、前記自動車の車体の位置決めピンの先端を含み、該
位置決めピンの先端からの相対位置を明らかな点とする
ようにしてもよい。
【0019】この場合、各基準点が一つの基準点である
位置決めピンを中心する相対位置にて規定されることか
ら、各基準点をオフラインティーチング装置上に容易に
設定することができ、実物ロボットを教示することによ
って得られた姿勢を論理ロボットモデルに再現する際
に、各基準点の座標と、これら基準点に対応する論理ロ
ボットモデルのツール先端の座標を容易に求めることが
できる。
【0020】また、前記方法において、前記第3のステ
ップを、前記各基準点と、これら基準点に対応する論理
ロボットモデルのツール先端との各ずれ量を算出するず
れ量算出ステップと、前記論理ロボットモデルを移動処
理して、前記算出された各ずれ量の2乗の和が最小とな
るような据え付け位置を求める据え付け位置算出ステッ
プとを含むようにしてもよい。
【0021】この場合、簡単な演算で論理ロボットモデ
ルの据え付け位置を求めることができるため、工数削減
をより効率よく図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るオフラインテ
ィーチング方法を例えば溶接ガンのロボットのオフライ
ンティーチングシステムに適用した実施の形態例(以
下、単に実施の形態に係るオフラインティーチングシス
テムと記す)を図1〜図6を参照しながら説明する。
【0023】本実施の形態に係るオフラインティーチン
グシステム10は、図1に示すように、キーボード等の
キー入力装置やマウス等のポインティングデバイスなど
が接続され、実物ロボット16に模した論理ロボットモ
デルをモニタ12の画面上に表示させてオフラインのテ
ィーチングを行うオフラインティーチング装置14と、
実物ロボット16を制御するためのロボットコントロー
ラ18とを有して構成されている。
【0024】前記オフラインティーチング装置14に
は、フレキシブルディスクドライブ(以下、単にFDD
と記す)20が接続されており、オフラインティーチン
グ装置14にて作成されたティーチングデータがFDD
20を介してフレキシブルディスク22に記録され、又
はフレキシブルディスク22に記録されているティーチ
ングデータ等がFDD20を介してオフラインティーチ
ング装置14に読み込まれるようになっている。
【0025】同じくロボットコントローラ18にもFD
D24が接続されており、該ロボットコントローラ18
にて修正付加されたティーチングデータがFDD24を
介してフレキシブルディスク22に記録され、又はフレ
キシブルディスク22に記録されているティーチングデ
ータ等がFDD24を介してロボットコントローラ18
に読み込まれるようになっている。
【0026】また、オフラインティーチング装置14
は、図2に示すように、キーボード等の入力装置30、
マウスやジョイスティック等の座標入力装置32(ポイ
ンティングデバイス)、ハードディスクドライブ(HD
D)34及び前記FDD20がそれぞれインターフェー
ス(単にI/Fと記す)回路36、38、40及び42
を介して接続され、更に、このオフラインティーチング
装置14には、他のオフラインティーチング装置におけ
るティーチングデータ等の受渡しに使用されるLANが
I/F回路44を介して接続され、LANを通じて取り
込まれたティーチングデータや当該オフラインティーチ
ング装置14にて作成したティーチングデータを表示す
るための前記モニタ12とを有する。
【0027】このオフラインティーチング装置14は、
各種プログラム(ティーチング処理プログラムや後述す
る据え付け補正プログラム等)の動作用として用いられ
る動作用RAM46と、外部機器(LAN、座標入力装
置32、HDD34等)からのデータや各種プログラム
によってデータ加工されたデータ等が格納されるデータ
RAM48と、外部機器に対してデータの入出力を行う
入出力ポート50と、これら各種回路を制御するCPU
(制御装置及び論理演算装置)52とを有して構成され
ている。
【0028】前記各種回路は、CPU52から導出され
たデータバス54を介して各種回路間のデータの受渡し
が行われ、更にCPU52から導出されたアドレスバス
や制御バス(共に図示せず)を介してそれぞれCPU5
2にて制御されるように構成されている。
【0029】そして、本実施の形態に係るオフラインテ
ィーチングシステム10は、図3に示す手順でロボット
モデルの補正のためのティーチングを行う。
【0030】即ち、最初のステップS1において実物ロ
ボット16の形態を判定する。例えば、ツール60の先
端の形態やロボットの関節数などが判定される。
【0031】次に、ステップS2において、オフライン
ティーチング装置14で多点多姿勢のティーチングを行
う。例えば論理ロボットモデルを、任意の固定点に3姿
勢以上のティーチングを行う。
【0032】次に、ステップS3において、補正量の推
定計算及び探索を行う。この処理方法には、実物ロボッ
ト16の形態毎にずれ量をモデル化(定式化)し、解析
的に求める方法や、遺伝的アルゴリズムによる補正量の
探索処理、又はこれらを組み合わせた方法などがある。
【0033】次に、ステップS4において、前記ステッ
プS3にて得られた補正対象の論理ロボットモデルで最
も良好な補正計算結果が得られる多点多姿勢のティーチ
ングデータを抽出する。遺伝的アルゴリズムを用いた場
合は、前記探索された染色体のうち、最良の染色体を補
正量とし、該補正量をティーチングデータやロボットコ
ントローラの各種パラメータに反映させる。
【0034】次に、ステップS5において、多点多姿勢
のティーチングデータを実物ロボット16のロボットコ
ントローラ18にダウンロードする。このダウンロード
は、例えば、オフラインティーチング装置14に接続さ
れているFDD20を介して前記多点多姿勢のティーチ
ングデータをフレキシブルディスク22に記録し、次
に、該フレキシブルディスク22に記録されている前記
多点多姿勢のティーチングデータをロボットコントロー
ラ18に接続されているFDD24を介して該ロボット
コントローラ18に読み込ませることにより行われる。
【0035】前記の例では、フレキシブルディスク22
を用いた場合を示したが、その他、MOやCD−R等の
光ディスクをダウンロードの媒体として用いることもで
き、また、オフラインティーチング装置14とロボット
コントローラ18とがLANで接続されているのであれ
ば、LANを通じてダウンロードさせるようにしてもよ
い。
【0036】次に、ステップS6において、ロボットコ
ントローラ18による制御によって実物ロボット16を
作動させ、ツール先端TCPを例えば3つの目標点P
1,P2及びP3に向かって移動させる(図4A参
照)。ティーチングデータから割り出される前記目標点
P1,P2及びP3の位置を作業点として定義した場
合、このステップS6では、作業点と実際の目標点P
1,P2及びP3との位置合わせを行う。このとき、位
置合わせによる移動量をティーチングデータに反映させ
て、ティーチングデータを修正付加する。
【0037】前記3つの目標点P1,P2及びP3の選
定は、当該実物ロボット16を自動車を製造するための
産業用ロボット(溶接用ロボット)として適用する場
合、例えば1つの目標点P1については、自動車の車体
における位置決めピン(フロント側の水抜きピン)の先
端が選ばれ、他の2つの目標点P2及びP3について
は、前記点P1から相対的に位置がわかっている点が選
ばれる。
【0038】ロボットコントローラ18にダウンロード
された多点多姿勢のティーチングデータは、論理ロボッ
トモデルを用いて実物ロボット16に限りなく近づけた
高精度のティーチングデータであるため、前記ステップ
S6での位置合わせでは、ほとんど姿勢を変えないで行
うことができる。
【0039】次に、ステップS7において、ロボットコ
ントローラ18に登録された位置合わせ修正後のティー
チングデータをオフラインティーチング装置14にアッ
プロードする。このアップロードは、例えば、上述した
ダウンロードの場合と同様に、ロボットコントローラ1
8に接続されているFDD24を介して前記修正後のテ
ィーチングデータをフレキシブルディスク22に記録
し、次に、該フレキシブルディスク22に記録されてい
る前記修正後のティーチングデータをオフラインティー
チング装置14に接続されているFDD20を介して該
オフラインティーチング装置14に読み込ませることに
より行われる。
【0040】前記の例では、フレキシブルディスク22
を用いた場合を示したが、その他、MOやCD−R等の
光ディスクをアップロードの媒体として用いることもで
き、また、オフラインティーチング装置14とロボット
コントローラ18とがLANで接続されているのであれ
ば、LANを通じてアップロードさせるようにしてもよ
い。
【0041】次に、ステップS8において、前記オフラ
インティーチング装置14にアップロードされたオフラ
インティーチングデータを再生して、実物ロボット16
で教示した姿勢をオフラインティーチング装置14上の
論理ロボットモデルにより再現させる。このとき、図4
B及び図4Cに示すように、モニタ12上には前記論理
ロボットモデルのほかに、3つの目標点P1,P2及び
P3に応じた3つの仮想目標点Q(第1〜第3の仮想目
標点Q1,Q2及びQ3)が表示される。図4B及び図
4Cの例では、3つの仮想目標点Qと、これら仮想目標
点Qに対応する論理ロボットモデルのツール62の先端
(以下、便宜的に第1、第2及び第3のツール先端
1 ,t2 及びt3 と記す)を示す。
【0042】論理ロボットモデルによる前記姿勢の再現
によって、理想的には各仮想目標点Q1,Q2及びQ3
にそれぞれ第1、第2及び第3のツール先端t1 ,t2
及びt3 が一致するが、実物ロボット16が規定の位置
からずれて据え付けられている場合は、各仮想目標点Q
1,Q2及びQ3の位置と、これら仮想目標点Q1,Q
2及びQ3に対応するツール先端t1 ,t2 及びt3
位置とがずれることになる。
【0043】従って、本実施の形態に係るオフラインテ
ィーチングシステム10では、次のステップS9におい
て、据え付け位置の補正処理を行う。この処理は、ソフ
トウェアによる据え付け補正手段(据え付け補正プログ
ラム)を通じて行われる。
【0044】この据え付け補正手段(据え付け補正プロ
グラム)の構成は、図5の機能ブロックに示すように、
ハードディスク等から3つの仮想目標点Q1,Q2及び
Q3の座標を読み出す座標読出し手段70と、第1、第
2及び第3のツール先端t1,t2 及びt3 の座標を検
出する座標検出手段72と、各座標データに基づいて、
3つの仮想目標点Q1,Q2及びQ3と、第1、第2及
び第3のツール先端t 1 ,t2 及びt3 との誤差を算出
する誤差算出手段74と、各誤差の2乗を加算して誤差
の2乗和を求める2乗和演算手段76と、求められた2
乗和が最小となる各ツール先端tcpの座標を演算する
座標演算手段78と、ツール先端tcpにおける最初の
座標と前記座標演算手段78で得られた座標から論理ロ
ボットモデルの移動量と方向を示すベクトルデータを求
めるベクトル演算手段80と、求められたベクトルデー
タに基づいて論理ロボットモデルを移動させるロボット
移動手段82とを有して構成されている。
【0045】次に、据え付け補正手段(据え付け補正プ
ログラム)の処理動作について図6のフローチャートを
参照しながら説明する。
【0046】まず、ステップS101において、座標読
出し手段70を通じて、例えばハードディスク等に登録
されている3つの仮想目標点Q1,Q2及びQ3の座標
データを読み出してデータRAM48の例えば目標点座
標ファイルに格納する。
【0047】次に、ステップS102において、実物ロ
ボット16で教示した姿勢をオフラインティーチング装
置14上の論理ロボットモデルにより再現させた際に、
モニタ12上に表示される各仮想目標点Q1,Q2及び
Q3に対する第1,第2及び第3のツール先端t1 ,t
2 及びt3 の座標を検出してデータRAM48のツール
先端座標ファイルに格納する。
【0048】次に、ステップS103において、誤差算
出手段74を通じて、前記3つの仮想目標点Q1,Q2
及びQ3と、これら仮想目標点Q1,Q2及びQ3に対
応する第1,第2及び第3のツール先端t1 ,t2 及び
3 との誤差を算出する。具体的には、データRAM4
8の目標点座標ファイルから3つの仮想目標点Q1,Q
2及びQ3に関する座標データを読み出し、データRA
M48のツール先端座標ファイルから前記仮想目標点Q
1,Q2及びQ3に対応する第1,第2及び第3のツー
ル先端t1 ,t2 及びt3 に関する座標データを読み出
す。そして、これら座標データから、第1の仮想目標点
Q1と第1のツール先端t1 間の誤差e 1 、第2の仮想
目標点Q2と第2のツール先端t2 間の誤差e2 及び第
3の仮想目標点Q3と第3のツール先端t3 間の誤差e
3 をそれぞれ演算する。
【0049】次に、ステップS104において、2乗和
演算手段76を通じて、以下のような演算を行って2乗
和値Eを求める。
【0050】E=(e1 2 +(e2 2 +(e3 2
次に、ステップS105において、座標演算手段78を
通じて、前記2乗和値Eが最小となる第1〜第3のツー
ル先端t1 〜t3 の座標を演算し、求めた座標データを
ツール先端座標ファイルに格納する。即ち、前記2乗和
値が最小となる第1〜第3のツール先端t1 〜t3 の座
標を求めることは、第1〜第3の仮想目標点Q1〜Q3
で形づくられる平面M1に対して、最初の第1〜第3の
ツール先端t1 〜t3 にて形づくられる平面M2がほぼ
一致するように平行移動、回転移動等並びにこれらの移
動の組み合わせを行うことを示す。
【0051】次に、ステップS106において、ベクト
ル演算手段80を通じて、論理ロボットモデルを移動さ
せるべき移動量とその方向を示すベクトルデータを演算
する。具体的には、ツール先端座標ファイルから3つの
ツール先端t1 ,t2 及びt 3 における最初の座標デー
タを読み出し、同じくツール先端座標ファイルから前記
座標演算手段78で得られた3つのツール先端t1 ,t
2 及びt3 における座標データを読み出す。そして、こ
れら座標データから論理ロボットモデルの移動量と方向
を示すベクトルデータを求める。
【0052】次に、ステップS107において、ロボッ
ト移動手段82を通じて、前記ベクトルデータに基づい
て論理ロボットモデル全体、即ち、ベースフレームをモ
ニタ12上で移動させる。
【0053】この論理ロボットモデルの移動処理によっ
て、現場での実物ロボット16の設置位置と、モニタ1
2上での論理ロボットモデルの設置位置とが相対的に一
致することになる。
【0054】その結果、同一の実物ロボット16に対し
て別の動作(操作)を行わせる必要が生じた場合に、そ
の動作(操作)を行うための教示プログラムを前記論理
ロボットモデルを使って簡単に、かつ高精度に作成する
ことが可能となる。
【0055】このように、本実施の形態に係るオフライ
ンティーチングシステム10においては、現場に設置さ
れた実物ロボット16を規定の位置に移動させるのでは
なく、実物ロボット16の据え付け位置に合わせて論理
ロボットモデルを移動させて、相対的に実物ロボット1
6と論理ロボットモデル間の据え付けずれ量をほぼ0に
するようにしている。
【0056】そのため、実物ロボット16の据え付けに
ずれがあったとしても、実物ロボット16にオフライン
ティーチングデータをダウンロードした際の位置調整作
業を簡便にすることができ、現場での修正工数の削減を
図ることができる。
【0057】特に、本実施の形態においては、3つの目
標点P1,P2及びP3のうち、第1の目標点P1とし
て、自動車の車体における位置決めピンの先端位置を選
び、他の第2及び第3の目標点P2及びP3として、前
記第1の目標点P1から相対的に位置がわかっている点
をそれぞれ選ぶようにしているため、各目標点P1,P
2及びP3をオフラインティーチング装置14における
モニタ12上に仮想目標点Q1,Q2及びQ3として容
易に設定することができる。
【0058】その結果、実物ロボット16を教示するこ
とによって得られた姿勢を論理ロボットモデルに再現す
る際に、各仮想目標点Q1,Q2及びQ3の座標と、こ
れら仮想目標点Q1,Q2及びQ3に対応する論理ロボ
ットモデルのツール先端t1,t2 及びt3 の座標を容
易に求めることができる。
【0059】また、本実施の形態においては、据え付け
ずれを求める場合に、誤差算出手段74を通じて、第1
〜第3の仮想目標点Q1〜Q3の座標と、これら仮想目
標点Q1〜Q3に対応する第1〜第3のツール先端t1
〜t3 の座標との誤差e1 ,e2 及びe3 を求め、次い
で、2乗和演算手段76及び座標演算手段78を通じ
て、各誤差e1 ,e2 及びe3 の2乗和値Eが最小とな
る第1〜第3のツール先端t1 ,t2 及びt3 の座標を
求めるようにしているため、簡単な演算で論理ロボット
モデルの据え付け位置を求めることができ、工数削減を
より効率よく図ることができる。
【0060】前記実施の形態においては、第1〜第3の
仮想目標点Q1〜Q3の座標と、これら仮想目標点Q1
〜Q3に対応する第1〜第3のツール先端t1 〜t3
座標との誤差e1 〜e3 の2乗和が最小となる第1〜第
3のツール先端t1 〜t3 の座標を求めるようにした
が、この演算に限定されることなく、第1〜第3の仮想
目標点Q1,Q2及びQ3で形づくられる平面M1に対
して、最初の第1〜第3のツール先端t1 ,t2 及びt
3 にて形づくられる平面M2がほぼ一致するような演算
であれば、どのような演算を用いてもよい。
【0061】なお、この発明に係るオフラインティーチ
ング方法は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要
旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはも
ちろんである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオフ
ラインティーチング方法によれば、較正された実物ロボ
ットのツール先端で3点以上の基準点を教示する第1の
ステップと、第1のステップで教示した姿勢をオフライ
ンティーチング装置上の論理ロボットモデルにより再現
して、各基準点に対応したツール先端の座標を求める第
2のステップと、前記各基準点の座標と、これら基準点
に対応する論理ロボットモデルのツール先端の座標との
誤差が最小となるような前記論理ロボットモデルの据え
付けずれ量を推定する第3のステップと、推定した据え
付けずれ量を論理ロボットモデルに反映させる第4のス
テップとを含むことを特徴としている。
【0063】このため、実物ロボットの据え付けにずれ
があったとしても、実物ロボットにオフラインティーチ
ングデータをダウンロードした際の位置調整作業を簡便
にすることができ、現場での修正工数の削減を図ること
ができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムを示す構成図である。
【図2】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムにおけるオフラインティーチング装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムの据え付け補正処理手段の動作概念を示す説明図
であり、図4Aは実物ロボットによる教示を示し、図4
Bは論理ロボットモデルによる据え付け補正処理を示
す。
【図5】本実施の形態に係るオフラインティーチングシ
ステムの据え付け補正処理手段の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図6】据え付け補正処理手段の処理動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…オフラインティーチングシステム 12…モニタ 14…オフラインティーチング装置 16…実物ロ
ボット 18…ロボットコントローラ 60…実物ロ
ボットのツール 62…論理ロボットモデルのツール 70…座標読
出し手段 72…座標検出手段 74…誤差算
出手段 76…2乗和演算手段 78…座標演
算手段 80…ベクトル演算手段 82…ロボッ
ト移動手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】較正された実物ロボットのツール先端で3
    点以上の基準点を教示する第1のステップと、 第1のステップで教示した姿勢をオフラインティーチン
    グ装置上の論理ロボットモデルにより再現して、各基準
    点に対応したツール先端の座標を求める第2のステップ
    と、 前記各基準点の座標と、これら基準点に対応する論理ロ
    ボットモデルのツール先端の座標との誤差が最小となる
    ような前記論理ロボットモデルの据え付けずれ量を推定
    する第3のステップと、 推定した据え付けずれ量を論理ロボットモデルに反映さ
    せる第4のステップとを含むことを特徴とするオフライ
    ンティーチング方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオフラインティーチング方
    法において、 前記実物ロボットが自動車を製造するための産業用ロボ
    ットであって、 前記基準点は、前記自動車の車体の位置決めピンの先端
    を含み、該位置決めピンの先端からの相対位置が明らか
    な点であることを特徴とするオフラインティーチング方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のオフラインティーチ
    ング方法において、 前記第3のステップは、前記各基準点と、これら基準点
    に対応する論理ロボットモデルのツール先端との各ずれ
    量を算出するずれ量算出ステップと、 前記論理ロボットモデルを移動処理して、前記算出され
    た各ずれ量の2乗の和が最小となるような据え付け位置
    を求める据え付け位置算出ステップとを含むことを特徴
    とするオフラインティーチング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7376488B2 (en) 2003-02-27 2008-05-20 Fanuc Ltd. Taught position modification device
JP7256932B1 (ja) * 2022-08-24 2023-04-12 ファナック株式会社 教示装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP7256932B1 (ja) * 2022-08-24 2023-04-12 ファナック株式会社 教示装置
WO2024042653A1 (ja) * 2022-08-24 2024-02-29 ファナック株式会社 教示装置

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