JP3328076B2 - 高圧試料水の自動減圧装置 - Google Patents

高圧試料水の自動減圧装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば発電所ボイラプ
ラント等に対する水質調整用サンプリング装置に係り、
特にこの種の装置における高圧試料水の自動減圧装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラプラントには、ボイラ用
水に起因する障害を防止するため、水質調整装置が付設
されている。この水質調整装置は、ボイラ用水を採取し
てその水質を測定するサンプリング装置と、所要の薬液
を注入して水質を調整する薬液注入装置とから構成され
ていることは公知である。しかるに、サンプリング装置
においては、先ず高温・高圧のボイラ用水(試料水)
を、ボイラ圧力の変動に拘りなく一定量かつ一定圧力で
供給することが肝要である。このため、この水質調整装
置においては、通常いわゆる高圧試料水の自動減圧装置
が設けられている。
【0003】しかるに、従来の自動減圧装置の構成は、
図2に示す通りである。すなわち、図2において、自動
減圧機構10は、内部にそれぞれ芯線12、14を挿通
してなる平行する一対の減圧調整孔16、18を有する
減圧部20を備え、この減圧部20は、その一端部側に
高圧試料水の導入口22および減圧試料水の導出口24
を有すると共に、その他端部側には前記一対の減圧調整
孔16、18と連通する内圧室26を備える。そして、
この内圧室26に対し、その内部にそれぞれの芯線1
2、14を保持する保持部材28を、減圧調整孔16、
18の軸線方向に移動可能に配置すると共に、その外部
に保持部材28を位置調整可能に往復動させる駆動装置
30を設けた構成からなる。なお、保持部材28は、内
圧室26の一方の壁部26aに対し軸封装置32を介し
て貫通する往復動駆動軸34上に配置されている。
【0004】このように構成された自動減圧装置によれ
ば、ボイラプラント50から採取されて冷却器52で冷
却された高圧試料水は、導入口22から減圧調整孔1
6、内圧室26および減圧調整孔18を経て、導出口2
4へ流動される間に、減圧調整孔16、18内の芯線1
2、14の配置位置を保持部材28および駆動装置30
を介して調整することにより、その減圧度を所定値に調
整することができる。従って、導出口24から計測機器
54へ供給される減圧試料水は、常時自動的に一定量か
つ一定圧力に設定されることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の高圧試料水の自動減圧装置は、以下に述べるような
難点を有していた。
【0006】すなわち、前記従来の自動減圧装置は、前
述したように、減圧調整孔内の芯線の配置位置を保持部
材および駆動装置を介して調整することにより、前記減
圧調整孔内を流動する試料水の減圧度を調整するように
構成されている。
【0007】しかるに、前記調整操作において、もし導
出側減圧調整孔18が目詰まりをすると、内圧室26に
は高圧試料水の高圧pがそのままトラップされ、このた
め実際的には次のような不都合が発生していた。すなわ
ち、今仮に、高圧試料水の前記高圧pを300Kg/c
2 とし駆動軸34の断面積を1cm2 とすると、駆動
軸34に発生するスラスト荷重Tは、300Kgに達す
る大きな数値となる。因みに、耐圧試験時には450K
g(=300Kg×1.5倍)にもなる。このため、駆
動装置30を大形化するか、もしくは駆動速度が低下す
ることになる。この場合、特種な駆動機構を必要とする
等の不都合が生じていた。なお、このような不都合は、
近来ボイラプラントの運転圧力が上昇するに従い益々増
大している。
【0008】そこで、本発明の目的は、減圧部の駆動装
置を小形化し得ると共に、駆動速度を上昇させることが
できる高圧試料水の自動減圧装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するた
め、本発明に係る高圧試料水の自動減圧装置は、内部に
それぞれ芯線を挿通してなる平行する一対の減圧調整孔
を有する減圧部を備え、この減圧部は、一端部側に高圧
試料水の導入口および減圧試料水の導出口を有すると共
に、他端部側に前記一対の減圧調整孔とそれぞれ連通す
る内圧室を備え、この内圧室に対してその内部に前記各
芯線を保持する保持部材を前記減圧調整孔の軸線方向に
移動可能に配置すると共に、外部に前記保持部材を位置
調整可能に往復動する駆動装置を設けてなる高圧試料水
の自動減圧装置において、前記保持部材は、前記内圧室
の対向する両壁部を貫通する往復動駆動軸上に配置し、
この駆動軸に前記対向する両壁部の貫通部上にそれぞれ
同一直径の軸封装置を設けることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の自動減圧装置において、保持部材を配
置する駆動軸は、内圧室の対向する両壁部を貫通し、し
かもこの駆動軸の前記対向する両貫通部上にはそれぞれ
同一直径の軸封装置が設けられている。従って、内圧室
に、仮に高圧がトラップされても、駆動軸上には何等ス
ラスト荷重は発生しない。すなわち、本発明装置によれ
ば、前記駆動軸を往復動する駆動装置は、小形化し得る
と共に、その駆動速度も上昇させることができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る高圧試料水の自動減圧装
置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に
説明する。なお、説明の便宜上、図2に示す従来装置の
構成と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0012】図1において、先ず本発明の自動減圧装置
の基本的構成は、前記従来のもの(図2参照)と同一で
ある。従って、重複するが、理解を容易にするため再び
簡単に説明すると、自動減圧装置10は、基本的には、
内部にそれぞれ芯線12、14を挿通してなる平行する
一対の減圧調整孔16、18を有する減圧部20を備え
る。この減圧部20は、その一端部側に高圧試料水の導
入口22および減圧試料水の導出口24を有すると共に
その他端部側には一対の減圧調整孔16、18と連通す
る内圧室26を備える。そして、この内圧室26に対し
て、その内部に前記各芯線12、14を保持する保持部
材28を、減圧調整孔16、18の軸線方向に移動可能
に配置すると共に、その外部に保持部材28を位置調整
可能に往復動させる駆動装置30を設けた構成からな
る。このように構成することにより、ボイラプラント5
0から採取されて冷却器52で冷却された高圧試料水
が、導入口22から減圧調整孔16、内圧室26および
減圧調整孔18を経て、導出口24へ流動する間に、減
圧調整孔16、18内の芯線12、14の配置位置を、
保持部材28および駆動装置30を介して調整すること
により、所定の一定量かつ一定圧力の減圧試料水に設定
することができる。そして、この試料水は、導出口24
から計測機器54へ自動的に供給されることは明らかで
ある。
【0013】しかるに、本発明においては、前記構成に
おける保持部材28は、内圧室26の対向する両壁部2
6a、26bを貫通する往復動駆動軸34上に配置し、
そしてこの駆動軸34には、前記対向する両壁部26
a、26bの貫通部上にそれぞれ同一直径の軸封装置3
2a、32bを設けた構成からなる。
【0014】従って、本発明においては、仮に導出側の
減圧調整孔18が目詰まりして、内圧室26に高圧がト
ラップされても、駆動軸34上には何等スラスト荷重は
発生することはない。また、本発明によれば、駆動軸3
4上には、両軸封装置26a、26bおよび減圧部20
における摺動抵抗が負荷されるのみであるので、これを
往復動する駆動装置30は、小形化し得ると共に、その
駆動速度も上昇させることができ、これにより省エネル
ギ性および制御性を共に向上し得ることは明らかであ
る。
【0015】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。また、本発明は、ボイラプラント以外の
各種プロセス用に対しても、前述と同様に適用し得るこ
とは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高圧
試料水の自動減圧装置は、内部にそれぞれ芯線を挿通し
てなる平行する一対の減圧調整孔を有する減圧部を備
え、この減圧部は、一端部側に高圧試料水の導入口およ
び減圧試料水の導出口を有すると共に、他端部側に前記
一対の減圧調整孔とそれぞれ連通する内圧室を備え、こ
の内圧室に対してその内部に前記各芯線を保持する保持
部材を前記減圧調整孔の軸線方向に移動可能に配置する
と共に、外部に前記保持部材を位置調整可能に往復動す
る駆動装置を設けてなる高圧試料水の自動減圧装置にお
いて、前記保持部材は、前記内圧室の対向する両壁部を
貫通する往復動駆動軸上に配置し、この駆動軸に前記対
向する両壁部の貫通部上にそれぞれ同一直径の軸封装置
を設けたことにより、自動減圧機構の減圧部の内圧室に
配置される駆動軸上に、前記内圧室の圧力に起因するス
ラスト荷重を発生させることなく、前記駆動軸を往復動
する駆動装置を小形化し得ると共にその駆動速度も上昇
させることができる等の利点を有する。
【0017】従って、本発明によれば、自動減圧装置全
体を小形コンパクト化できると同時に、その省エネルギ
性および制御性を共に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧試料水の自動減圧装置の一実
施例を示す断面図である。
【図2】従来の高圧試料水の自動減圧装置の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 自動減圧装置 12、14 芯線 16、18 減圧調整孔 20 減圧部 22 高圧試料水導入口 24 減圧試料水導出口 26 内圧室 26a、26b 対向する壁部 28 保持部材 30 駆動装置 32a、32b 軸封装置 34 駆動軸 50 ボイラプラント 52 冷却器 54 計測機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−299437(JP,A) 特開 平4−136736(JP,A) 特開 平1−299438(JP,A) 実開 昭57−188145(JP,U) 実開 昭61−50247(JP,U) 実開 平4−96044(JP,U) 特公 平2−39731(JP,B2) 特公 昭62−56455(JP,B2) 実公 昭56−12592(JP,Y2) 実公 平2−3150(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/00 - 1/44 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にそれぞれ芯線を挿通してなる平行
    する一対の減圧調整孔を有する減圧部を備え、この減圧
    部は、一端部側に高圧試料水の導入口および減圧試料水
    の導出口を有すると共に、他端部側に前記一対の減圧調
    整孔とそれぞれ連通する内圧室を備え、この内圧室に対
    してその内部に前記各芯線を保持する保持部材を前記減
    圧調整孔の軸線方向に移動可能に配置すると共に、外部
    に前記保持部材を位置調整可能に往復動する駆動装置を
    設けてなる高圧試料水の自動減圧装置において、 前記保持部材は、前記内圧室の対向する両壁部を貫通す
    る往復動駆動軸上に配置し、この駆動軸に前記対向する
    両壁部の貫通部上にそれぞれ同一直径の軸封装置を設け
    ることを特徴とする高圧試料水の自動減圧装置。
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