JP3327865B2 - 分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造 - Google Patents
分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/20—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
- H04R1/22—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only
- H04R1/28—Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
- H04R1/2807—Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
- H04R1/2815—Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカーキャビネ
ットに関し、特に、音質がシャープで、広角サラウンド
音響効果に優れた分離型広角サラウンドスピーカーシス
テムのキャビネット構造に関する。
ットに関し、特に、音質がシャープで、広角サラウンド
音響効果に優れた分離型広角サラウンドスピーカーシス
テムのキャビネット構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般の家庭用や車両用の音響設
備、或いは演奏ホールの装備として、スピーカーキャビ
ネットは不可欠な部品である。このスピーカーキャビネ
ットの構造は音質の良否に対して影響が至って深く、視
聴享受効果に極めて大きな違いを与えるものである。
備、或いは演奏ホールの装備として、スピーカーキャビ
ネットは不可欠な部品である。このスピーカーキャビネ
ットの構造は音質の良否に対して影響が至って深く、視
聴享受効果に極めて大きな違いを与えるものである。
【０００３】しかし、現在では、スピーカー自体の材料
はかなり改良され、かなりの進歩を遂げているうえ、尚
も絶間なくスピーカー自体について構造や材質の改良を
努めているが、スピーカーキャビネットの問題は解消さ
れていない。
はかなり改良され、かなりの進歩を遂げているうえ、尚
も絶間なくスピーカー自体について構造や材質の改良を
努めているが、スピーカーキャビネットの問題は解消さ
れていない。
【０００４】具体的には、スピーカー自体から発した音
波は、前方及び後方に同時に発散して出力されるが、後
方向き発振の音波は、キャビネット内でエコー共鳴を生
じ、前向きの発振音波と重なり合って互いに干渉するこ
とにより、スピーカーキャビネットから発する音声が随
分と混濁して不明瞭になるという問題がある。
波は、前方及び後方に同時に発散して出力されるが、後
方向き発振の音波は、キャビネット内でエコー共鳴を生
じ、前向きの発振音波と重なり合って互いに干渉するこ
とにより、スピーカーキャビネットから発する音声が随
分と混濁して不明瞭になるという問題がある。
【０００５】そのため、本出願人は、台湾新型専利第９
０４３４号で、図６及び図７に示すスピーカーキャビネ
ット構造を提供している。このスピーカーキャビネット
１０は、７図に示すように、ポート１１、クロースキャ
ビネット１２、音響通路１３及びスピーカー１４を配設
してなる。このスピーカー１４としては、高音域用スピ
ーカー１４１、中音域用スピーカー１４２及び低音域用
スピーカー１４３を備えている。そして、これらのスピ
ーカー１４のうち、中、高音域用スピーカー１４１，１
４２と低音域用スピーカー１４３は、上記クロースキャ
ビネット１２により仕切られるように、上記スピーカー
キャビネット１０内に配設されている。また、上記音響
通路１３は、キャビネット内部の下端に位置するように
形成されている。
０４３４号で、図６及び図７に示すスピーカーキャビネ
ット構造を提供している。このスピーカーキャビネット
１０は、７図に示すように、ポート１１、クロースキャ
ビネット１２、音響通路１３及びスピーカー１４を配設
してなる。このスピーカー１４としては、高音域用スピ
ーカー１４１、中音域用スピーカー１４２及び低音域用
スピーカー１４３を備えている。そして、これらのスピ
ーカー１４のうち、中、高音域用スピーカー１４１，１
４２と低音域用スピーカー１４３は、上記クロースキャ
ビネット１２により仕切られるように、上記スピーカー
キャビネット１０内に配設されている。また、上記音響
通路１３は、キャビネット内部の下端に位置するように
形成されている。
【０００６】したがって、上記スピーカーキャビネット
１０を適用したスピーカーシステムでは、中、高音域用
スピーカー１４１，１４２の発する後向きの発振音波が
上記音響通路１３を通過できず、クロースキャビネット
１２の壁面から反射して直接上側のポート１１より出力
される。これに対し、上記低音域用スピーカー１４３の
発する後向き発振音波は、上記音響通路１３を通過する
間に、エコー共鳴する共振周波数が減衰（ろ過）された
後に、下側のポート１１より出力される。そのため、ス
ピーカーキャビネット１０で発生するエコー共鳴を弱
め、シャープな音質を生じさせることができる。
１０を適用したスピーカーシステムでは、中、高音域用
スピーカー１４１，１４２の発する後向きの発振音波が
上記音響通路１３を通過できず、クロースキャビネット
１２の壁面から反射して直接上側のポート１１より出力
される。これに対し、上記低音域用スピーカー１４３の
発する後向き発振音波は、上記音響通路１３を通過する
間に、エコー共鳴する共振周波数が減衰（ろ過）された
後に、下側のポート１１より出力される。そのため、ス
ピーカーキャビネット１０で発生するエコー共鳴を弱
め、シャープな音質を生じさせることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記スピーカーキャビ
ネット１０の構造は実際に製作した結果、優れた音質を
実現でき、市場の評判もかなり良いものであるが、最高
品質を追求する本出願人は、更に研究を重ねた結果、尚
も改善の余地があることを見出した。
ネット１０の構造は実際に製作した結果、優れた音質を
実現でき、市場の評判もかなり良いものであるが、最高
品質を追求する本出願人は、更に研究を重ねた結果、尚
も改善の余地があることを見出した。
【０００８】１．上記スピーカーキャビネット１０の構
造は、高、中及び低音域用スピーカー１４１，１４２，
１４３を一体に搭載し、同一方向に音波を出力している
ため、ステレオサラウンド音響効果を得ることができな
い。
造は、高、中及び低音域用スピーカー１４１，１４２，
１４３を一体に搭載し、同一方向に音波を出力している
ため、ステレオサラウンド音響効果を得ることができな
い。
【０００９】２．スピーカーキャビネット１０の音波出
力角度は、上記ポート１１が正面で且つ真直ぐ前向きに
設けられているため、その出力範囲が比較的小さく、視
聴区域全体に行き渡らない場合がある。そのため、その
範囲から外れると優れた聴覚を得ることができない。
力角度は、上記ポート１１が正面で且つ真直ぐ前向きに
設けられているため、その出力範囲が比較的小さく、視
聴区域全体に行き渡らない場合がある。そのため、その
範囲から外れると優れた聴覚を得ることができない。
【００１０】３．スピーカーキャビネット１０の内部空
間が狭いため、単に重低音域用スピーカー１４３の発す
る音波だけしか音響通路１３を通過して共振周波数の減
衰作用を得ることができない。即ち、中、高音域用スピ
ーカー１４２，１４１の後向き発振音波は、反射屈折し
て上側のポート１１から直接出力されるため、中、高音
の音質は低音に及ばない。
間が狭いため、単に重低音域用スピーカー１４３の発す
る音波だけしか音響通路１３を通過して共振周波数の減
衰作用を得ることができない。即ち、中、高音域用スピ
ーカー１４２，１４１の後向き発振音波は、反射屈折し
て上側のポート１１から直接出力されるため、中、高音
の音質は低音に及ばない。
【００１１】そこで、本発明は、中、高、低音用のスピ
ーカーのキャビネットをそれぞれ設け、各スピーカーキ
ャビネットを互いに積重ねたり、分離して据付けたりで
き、シャープな音質、及び、広角サラウンドの音響効果
が得られる分離型広角サラウンドスピーカーシステムの
キャビネット構造を提供することを課題とする。
ーカーのキャビネットをそれぞれ設け、各スピーカーキ
ャビネットを互いに積重ねたり、分離して据付けたりで
き、シャープな音質、及び、広角サラウンドの音響効果
が得られる分離型広角サラウンドスピーカーシステムの
キャビネット構造を提供することを課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の分離型広角サラウンドスピーカーシステム
のキャビネット構造は、複数のスピーカーキャビネット
の正面にそれぞれ高音域用、中音域用、中低音域用及び
重低音域用のスピーカーを設置し、各スピーカーキャビ
ネットの内部にそれぞれ多数層のシート状音響フイルタ
を設けてなるサラウンドスピーカーシステムのキャビネ
ット構造において、上記各スピーカーキャビネットの正
面両側にそれぞれ斜め外向きのポートを設けるととも
に、上記スピーカーキャビネットの内部において上記ス
ピーカーの後方に緩衝空間を形成し、該緩衝空間の後方
に上記スピーカーの出力方向と直交する方向に延びる平
行な多数層の音響フイルタを設け、これら音響フイルタ
により屈折して上記各ポートに連通する音響通路を形成
し、且つ、上記スピーカーキャビネットの底部の所定位
置に、底面に回動可能な球状部材を備えた複数の足パッ
ドを設け、上記球状部材の一部を収容する凹陥部を備え
た受座をスピーカーキャビネットの上面に着脱可能に配
設することにより、各スピーカーキャビネットを積み重
ね可能に構成している。
め、本発明の分離型広角サラウンドスピーカーシステム
のキャビネット構造は、複数のスピーカーキャビネット
の正面にそれぞれ高音域用、中音域用、中低音域用及び
重低音域用のスピーカーを設置し、各スピーカーキャビ
ネットの内部にそれぞれ多数層のシート状音響フイルタ
を設けてなるサラウンドスピーカーシステムのキャビネ
ット構造において、上記各スピーカーキャビネットの正
面両側にそれぞれ斜め外向きのポートを設けるととも
に、上記スピーカーキャビネットの内部において上記ス
ピーカーの後方に緩衝空間を形成し、該緩衝空間の後方
に上記スピーカーの出力方向と直交する方向に延びる平
行な多数層の音響フイルタを設け、これら音響フイルタ
により屈折して上記各ポートに連通する音響通路を形成
し、且つ、上記スピーカーキャビネットの底部の所定位
置に、底面に回動可能な球状部材を備えた複数の足パッ
ドを設け、上記球状部材の一部を収容する凹陥部を備え
た受座をスピーカーキャビネットの上面に着脱可能に配
設することにより、各スピーカーキャビネットを積み重
ね可能に構成している。
【００１３】上記のように構成された本発明のキャビネ
ット構造では、スピーカーキャビネット内のスピーカー
の後方に緩衝空間を形成するとともに、多数のシート状
音響フイルタで仕切った音響通路を設け、スピーカーか
らの後方向きの発振音波が音響通路を経てスピーカーキ
ャビネット正面の両ポートから出力される。そして、上
記発振音波は、緩衝空間及び音響通路を通過する間に、
音響フイルタでエコー共鳴する共振周波数が減衰される
ので、スピーカーから出力された前向き発振音波と重畳
して干渉することがなく、極めてシャープな音質を出力
することができる。
ット構造では、スピーカーキャビネット内のスピーカー
の後方に緩衝空間を形成するとともに、多数のシート状
音響フイルタで仕切った音響通路を設け、スピーカーか
らの後方向きの発振音波が音響通路を経てスピーカーキ
ャビネット正面の両ポートから出力される。そして、上
記発振音波は、緩衝空間及び音響通路を通過する間に、
音響フイルタでエコー共鳴する共振周波数が減衰される
ので、スピーカーから出力された前向き発振音波と重畳
して干渉することがなく、極めてシャープな音質を出力
することができる。
【００１４】また、各スピーカーキャビネットの底部に
は、球状部材が回動可能に配設された複数の足パッドを
設けられ、下層側に位置するスピーカーキャビネットの
上面にそれぞれ上記球状部材の一部を収容する凹陥部を
備えた受座を着脱可能に配設することにより、各スピー
カーキャビネットを上下に積み重ねることができるた
め、各スピーカーキャビネットを一体として使用し、或
いは、希望に応じて分離配置して使用することができ
る。
は、球状部材が回動可能に配設された複数の足パッドを
設けられ、下層側に位置するスピーカーキャビネットの
上面にそれぞれ上記球状部材の一部を収容する凹陥部を
備えた受座を着脱可能に配設することにより、各スピー
カーキャビネットを上下に積み重ねることができるた
め、各スピーカーキャビネットを一体として使用し、或
いは、希望に応じて分離配置して使用することができ
る。
【００１５】そして、各スピーカーキャビネットの両側
には、それぞれ斜め向きのポートが設けられているた
め、上記緩衝空間及び音響通路を経て共振周波数が減衰
されたシャープな音響を広角に出力でき、全ての視聴者
に高品質の音響を聴かせることができる。
には、それぞれ斜め向きのポートが設けられているた
め、上記緩衝空間及び音響通路を経て共振周波数が減衰
されたシャープな音響を広角に出力でき、全ての視聴者
に高品質の音響を聴かせることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に
限定されず、種々の変形が可能である。本発明の分離型
広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造
は、図１、図２及び図３に示すように、複数（本実施形
態では３個）のスピーカーキャビネット２０を備え、こ
れらスピーカーキャビネット２０を左右一対をなすよう
に二組のキャビネットグループとして使用するものであ
る。
に従って説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に
限定されず、種々の変形が可能である。本発明の分離型
広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造
は、図１、図２及び図３に示すように、複数（本実施形
態では３個）のスピーカーキャビネット２０を備え、こ
れらスピーカーキャビネット２０を左右一対をなすよう
に二組のキャビネットグループとして使用するものであ
る。
【００１７】上記二組のキャビネットグループの各スピ
ーカーキャビネット２０には、それぞれ高音域用スピー
カー２１、中音域用スピーカー２２、中低音域用スピー
カー２３及び重低音域用スピーカー２４が配設される。
これらのうち、高音域用スピーカー２１と中音域用スピ
ーカー２２とは、１個のスピーカーキャビネット２０に
配設され、中低音域用スピーカー２３と重低音域用スピ
ーカー２４とは、他のスピーカーキャビネット２０にそ
れぞれ単独で配設される。
ーカーキャビネット２０には、それぞれ高音域用スピー
カー２１、中音域用スピーカー２２、中低音域用スピー
カー２３及び重低音域用スピーカー２４が配設される。
これらのうち、高音域用スピーカー２１と中音域用スピ
ーカー２２とは、１個のスピーカーキャビネット２０に
配設され、中低音域用スピーカー２３と重低音域用スピ
ーカー２４とは、他のスピーカーキャビネット２０にそ
れぞれ単独で配設される。
【００１８】各スピーカーキャビネット２０は、略直方
体形状の箱体からなり、それぞれ正面の両側辺に４５度
の斜め外向きのポート２６が設けられている。スピーカ
ーキャビネット２０の内部には、正面に配設した各スピ
ーカー２１，２２，２３，２４と対応する後方側に、音
声の伝達速度によって決定される所定サイズの緩衝空間
Ａが形成されている。また、上記緩衝空間Ａの後方に
は、吸収材からなる多数層のシート状音響フイルタ２５
が配設され、これら音響フイルタ２５により、屈折した
音響通路Ｌが形成されている。
体形状の箱体からなり、それぞれ正面の両側辺に４５度
の斜め外向きのポート２６が設けられている。スピーカ
ーキャビネット２０の内部には、正面に配設した各スピ
ーカー２１，２２，２３，２４と対応する後方側に、音
声の伝達速度によって決定される所定サイズの緩衝空間
Ａが形成されている。また、上記緩衝空間Ａの後方に
は、吸収材からなる多数層のシート状音響フイルタ２５
が配設され、これら音響フイルタ２５により、屈折した
音響通路Ｌが形成されている。
【００１９】上記音響通路Ｌは、所定回数９０度屈折し
た後にスピーカーキャビネット２０の正面の両ポート２
６に連通するようになっている。そのため、各スピーカ
ー２１，２２，２３，２４からの後方向き発振音波は、
多数層の音響フイルタ２５により共振周波数が減衰（ろ
過）された後、エコー共鳴の発生を防止してポート２６
より出力される。そのため、各スピーカー２１，２２，
２３，２４が出力した前向き発振音波と重畳して干渉す
ることがなく、その結果、極めてシャープな音質を出力
することができる。
た後にスピーカーキャビネット２０の正面の両ポート２
６に連通するようになっている。そのため、各スピーカ
ー２１，２２，２３，２４からの後方向き発振音波は、
多数層の音響フイルタ２５により共振周波数が減衰（ろ
過）された後、エコー共鳴の発生を防止してポート２６
より出力される。そのため、各スピーカー２１，２２，
２３，２４が出力した前向き発振音波と重畳して干渉す
ることがなく、その結果、極めてシャープな音質を出力
することができる。
【００２０】また、本実施形態のスピーカーキャビネッ
ト２０には、図１、図２及び図４に示すように、底部の
所定位置に金属製の足パッド２７が複数配設されてい
る。この足パッド２７の底面には、球状部材２７１の一
部が突出し、且つ、離脱しないように回動可能に配設さ
れている。
ト２０には、図１、図２及び図４に示すように、底部の
所定位置に金属製の足パッド２７が複数配設されてい
る。この足パッド２７の底面には、球状部材２７１の一
部が突出し、且つ、離脱しないように回動可能に配設さ
れている。
【００２１】そして、スピーカーキャビネット２０を上
下層に積重ねて使用する場合には、下層側に配置するス
ピーカーキャビネット２０の上端面に、上層側スピーカ
ーキャビネット２０の足パッド２７と対応するように受
座２８が着脱可能に設けられる。該受座２８の上部に
は、足パッド２７の底面から突出した球状部材２７１の
下半分の部分を収容する凹陥部２８１が設けられてい
る。且つ、上記足パッド２７及び受座２３の外周部に
は、それぞれゴム座金２７２，２８２が設けられてい
る。
下層に積重ねて使用する場合には、下層側に配置するス
ピーカーキャビネット２０の上端面に、上層側スピーカ
ーキャビネット２０の足パッド２７と対応するように受
座２８が着脱可能に設けられる。該受座２８の上部に
は、足パッド２７の底面から突出した球状部材２７１の
下半分の部分を収容する凹陥部２８１が設けられてい
る。且つ、上記足パッド２７及び受座２３の外周部に
は、それぞれゴム座金２７２，２８２が設けられてい
る。
【００２２】そのため、下層側のスピーカーキャビネッ
ト２０に受座２８を配設し、この受座２８の凹陥部２８
１に、上層側のスピーカーキャビネット２０の足パッド
２７の球状部材２７１が収容されるように配置すること
により、各層スピーカーキャビネット２０を積重ねるこ
とができる。この状態では、足パッド２７及び受座２８
とで上下層のスピーカーキャビネット２０，２０を互い
に位置決めさせることができるうえ、上記球状部材２７
１と凹陥部２８１とが点接触で位置決めするため、スピ
ーカーキャビネット２０の振動を有効に防止できる。
ト２０に受座２８を配設し、この受座２８の凹陥部２８
１に、上層側のスピーカーキャビネット２０の足パッド
２７の球状部材２７１が収容されるように配置すること
により、各層スピーカーキャビネット２０を積重ねるこ
とができる。この状態では、足パッド２７及び受座２８
とで上下層のスピーカーキャビネット２０，２０を互い
に位置決めさせることができるうえ、上記球状部材２７
１と凹陥部２８１とが点接触で位置決めするため、スピ
ーカーキャビネット２０の振動を有効に防止できる。
【００２３】また、上記受座２８をスピーカーキャビネ
ットセットの付属品として多数提供することにより、使
用者は、各スピーカーキャビネット２０を分散させてそ
れぞれ単独に配置する際に、予め所定の位置にそれら受
座２８を設置することにより、各スピーカーキャビネッ
ト２０をその設置位置に位置決めすることができる。
ットセットの付属品として多数提供することにより、使
用者は、各スピーカーキャビネット２０を分散させてそ
れぞれ単独に配置する際に、予め所定の位置にそれら受
座２８を設置することにより、各スピーカーキャビネッ
ト２０をその設置位置に位置決めすることができる。
【００２４】次に、上記スピーカーキャビネット２０の
セットを据付けについて説明する。まず、本発明のスピ
ーカーキャビネット２０のセットを使用する場合には、
出力する音声の種類等によって使用者自身で最も良いと
思われる配置に設定することができる。
セットを据付けについて説明する。まず、本発明のスピ
ーカーキャビネット２０のセットを使用する場合には、
出力する音声の種類等によって使用者自身で最も良いと
思われる配置に設定することができる。
【００２５】例えば、劇場ミュージックを聴く場合に
は、図１に示すように、大型スピーカーシステムとして
組み立てて、中、高、低音域用スピーカー２１，２２，
２３，２４を備えさせ、各スピーカー２１，２２，２
３，２４の音声を全て前向きに出力させれば、楽団の劇
場における生演奏効果を模倣することができる。
は、図１に示すように、大型スピーカーシステムとして
組み立てて、中、高、低音域用スピーカー２１，２２，
２３，２４を備えさせ、各スピーカー２１，２２，２
３，２４の音声を全て前向きに出力させれば、楽団の劇
場における生演奏効果を模倣することができる。
【００２６】また、ドルビー・ＡＣ３サラウンド音響効
果の映画を鑑賞する時には、図５に示すように、視聴す
る部屋において、テレビ受像機１００の位置及び視聴者
の座席２００に応じ、本発明の各スピーカーキャビネッ
ト２０をそれぞれ分散して所定位置に設置することがで
きる。例えば、重低音域用スピーカー２４を設けたスピ
ーカーキャビネット２０をテレビ受像機１００の両側、
即ち、視聴者の座席２００の真正面に設置することによ
り、重低音の前方旋回効果を形成させる。また、テレビ
受像機１００自体のスピーカー１０１は、前方中央部の
スピーカーとして使うと共に、中高音域用スピーカー２
２及び高音域用スピーカー２１を設けた各スピーカーキ
ャビネット２０を部屋の前方両側に設置する。且つ、中
低音域用スピーカー２３を設けたスピーカーキャビネッ
ト２０を視聴者の座席２００の後方の左右両側に設置す
る。このようにすれば、ステレオサラウンド音響効果の
スピーカー配置を構成することができ、ドルビー・ＡＣ
３サラウンド音響効果の映画を鑑賞する時に、爆発或い
はガラス破砕などの各種音声を希望に応じた位置で出力
させることができ、視聴者に対して実際の現場にいるよ
うな極めて現実そのものの音響効果を感じさせることが
できる。
果の映画を鑑賞する時には、図５に示すように、視聴す
る部屋において、テレビ受像機１００の位置及び視聴者
の座席２００に応じ、本発明の各スピーカーキャビネッ
ト２０をそれぞれ分散して所定位置に設置することがで
きる。例えば、重低音域用スピーカー２４を設けたスピ
ーカーキャビネット２０をテレビ受像機１００の両側、
即ち、視聴者の座席２００の真正面に設置することによ
り、重低音の前方旋回効果を形成させる。また、テレビ
受像機１００自体のスピーカー１０１は、前方中央部の
スピーカーとして使うと共に、中高音域用スピーカー２
２及び高音域用スピーカー２１を設けた各スピーカーキ
ャビネット２０を部屋の前方両側に設置する。且つ、中
低音域用スピーカー２３を設けたスピーカーキャビネッ
ト２０を視聴者の座席２００の後方の左右両側に設置す
る。このようにすれば、ステレオサラウンド音響効果の
スピーカー配置を構成することができ、ドルビー・ＡＣ
３サラウンド音響効果の映画を鑑賞する時に、爆発或い
はガラス破砕などの各種音声を希望に応じた位置で出力
させることができ、視聴者に対して実際の現場にいるよ
うな極めて現実そのものの音響効果を感じさせることが
できる。
【００２７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネ
ット構造では、高音域用スピーカー、中音域用スピーカ
ー及び低音域用スピーカーをそれぞれ異なるスピーカー
キャビネットに設け、各スピーカーキャビネットを一体
に纏めて大型スピーカーシステムとして使用し、或い
は、それぞれを分離して希望する位置に設置することに
よりサラウンド音響の組み合わせを形成することができ
る。そのうえ、一体として使用する場合、各スピーカー
の上下配置の組み合わせも視聴者が自分の聴覚習慣や好
みに合せて配置することができる。さらに、全てのスピ
ーカーの出力方向を同一とすることが好ましい放送、或
いは、ステレオ放送の視聴効果を実現することができ、
何れの効果もかなり優れている。その結果、使用者は使
用形態の違いにより二種の異なるタイプのスピーカーシ
ステムを購入する必要がなく、音響設備に要する出費を
有効に節減することができる。
の分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネ
ット構造では、高音域用スピーカー、中音域用スピーカ
ー及び低音域用スピーカーをそれぞれ異なるスピーカー
キャビネットに設け、各スピーカーキャビネットを一体
に纏めて大型スピーカーシステムとして使用し、或い
は、それぞれを分離して希望する位置に設置することに
よりサラウンド音響の組み合わせを形成することができ
る。そのうえ、一体として使用する場合、各スピーカー
の上下配置の組み合わせも視聴者が自分の聴覚習慣や好
みに合せて配置することができる。さらに、全てのスピ
ーカーの出力方向を同一とすることが好ましい放送、或
いは、ステレオ放送の視聴効果を実現することができ、
何れの効果もかなり優れている。その結果、使用者は使
用形態の違いにより二種の異なるタイプのスピーカーシ
ステムを購入する必要がなく、音響設備に要する出費を
有効に節減することができる。
【００２８】また、各スピーカーキャビネット内に音響
フイルタを設け、発振音波の共振周波数を減衰させるよ
うにしているため、各スピーカーキャビネットから発す
る中音、高音及び低音はいずれも非常にシャープであ
り、エコー共鳴の濁音が生じることなく、最高水準の音
声品質を出力することができる。
フイルタを設け、発振音波の共振周波数を減衰させるよ
うにしているため、各スピーカーキャビネットから発す
る中音、高音及び低音はいずれも非常にシャープであ
り、エコー共鳴の濁音が生じることなく、最高水準の音
声品質を出力することができる。
【００２９】さらに、各スピーカーキャビネットの両側
にはそれぞれ斜め外向きのポートが設けられているた
め、上記緩衝空間及び音響通路を経て共振周波数が減衰
されたシャープな音質を広角に出力でき、比較的スピー
カーの近くにいる視聴者にも高品質の音響を感じさせる
ことができ、極めて優れた使用効果を発揮させることが
できる。
にはそれぞれ斜め外向きのポートが設けられているた
め、上記緩衝空間及び音響通路を経て共振周波数が減衰
されたシャープな音質を広角に出力でき、比較的スピー
カーの近くにいる視聴者にも高品質の音響を感じさせる
ことができ、極めて優れた使用効果を発揮させることが
できる。
【図１】 本発明の実施形態のスピーカーキャビネット
のセットを示す正面図である。
のセットを示す正面図である。
【図２】 各スピーカーキャビネットの内部構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図３】 各スピーカーキャビネットの内部構造を示す
平面図である。
平面図である。
【図４】 上下のスピーカーキャビネットの位置決めす
るための足パッド及び受座を組み合わせた状態を示す断
面図である。
るための足パッド及び受座を組み合わせた状態を示す断
面図である。
【図５】 本発明のスピーカーキャビネットのセットを
用いてサラウンド音響効果を実現するための配置を示す
概略図である。
用いてサラウンド音響効果を実現するための配置を示す
概略図である。
【図６】 従来の高音質スピーカーの正面図である。
【図７】 図６のVII−VII線断面図である。
２０：スピーカーキャビネット ２１：高音域用スピーカー ２２：中音域
用スピーカー ２３：中低音域用スピーカー ２４：重低音
域用スピーカー ２５：音響フイルタ ２６：ポート ２７：足パッド ２７１：球状部
材 ２７２：ゴム座金 ２８：受座 ２８１：凹陥部 ２８２：ゴム
座金
用スピーカー ２３：中低音域用スピーカー ２４：重低音
域用スピーカー ２５：音響フイルタ ２６：ポート ２７：足パッド ２７１：球状部
材 ２７２：ゴム座金 ２８：受座 ２８１：凹陥部 ２８２：ゴム
座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−25793（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−168285（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−94445（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04R 1/02 101 H04R 1/26 H04R 1/28 310
Claims (1)
- 【請求項１】 複数のスピーカーキャビネットの正面に
それぞれ高音域用、中音域用、中低音域用及び重低音域
用のスピーカーを設置し、各スピーカーキャビネットの
内部にそれぞれ多数層のシート状音響フイルタを設けて
なるサラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造
において、 上記各スピーカーキャビネットの正面両側にそれぞれ斜
め外向きのポートを設けるとともに、上記スピーカーキ
ャビネットの内部において上記スピーカーの後方に緩衝
空間を形成し、該緩衝空間の後方に上記スピーカーの出
力方向と直交する方向に延びる平行な多数層の音響フイ
ルタを設け、これら音響フイルタにより屈折して上記各
ポートに連通する音響通路を形成し、且つ、上記スピー
カーキャビネットの底部の所定位置に、底面に回動可能
な球状部材を備えた複数の足パッドを設け、上記球状部
材の一部を収容する凹陥部を備えた受座をスピーカーキ
ャビネットの上面に着脱可能に配設することにより、各
スピーカーキャビネットを積み重ね可能としたことを特
徴とする分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキ
ャビネット構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/290,107 US6339649B1 (en) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | Loudspeaker system with stackable loudspeaker units |
| JP10778999A JP3327865B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-15 | 分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/290,107 US6339649B1 (en) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | Loudspeaker system with stackable loudspeaker units |
| JP10778999A JP3327865B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-15 | 分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000308169A JP2000308169A (ja) | 2000-11-02 |
| JP3327865B2 true JP3327865B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=26447782
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10778999A Expired - Fee Related JP3327865B2 (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-15 | 分離型広角サラウンドスピーカーシステムのキャビネット構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6339649B1 (ja) |
| JP (1) | JP3327865B2 (ja) |
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| US6860363B2 (en) * | 2002-07-03 | 2005-03-01 | Christopher Gardner | Planar acoustic waveguide |
| JP2006295448A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Sharp Corp | スピーカー装置及び音道形成方法 |
| JP4630400B2 (ja) * | 2006-01-10 | 2011-02-09 | 一也 安保 | 位相反転方式のスピーカシステム |
| US8509463B2 (en) * | 2007-11-09 | 2013-08-13 | Creative Technology Ltd | Multi-mode sound reproduction system and a corresponding method thereof |
| EP2595409A3 (en) * | 2009-08-20 | 2013-08-07 | Research In Motion Limited | A front resonator for a speaker of a wireless device |
| CN102870437B (zh) * | 2010-05-03 | 2015-09-16 | 安赫尔·胡利奥·莫尔顿·塞斯特罗斯 | 扬声器的隔音罩 |
| JP2012018232A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 投写型表示装置およびスピーカー装置 |
| US8452041B2 (en) | 2011-03-17 | 2013-05-28 | Eugen Nedelcu | Opposing dual-vented woofer system |
| JP5816811B2 (ja) * | 2011-05-18 | 2015-11-18 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | スピーカシステムおよびこれを用いた電子機器、移動体装置 |
| JP5776047B2 (ja) * | 2011-06-21 | 2015-09-09 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
| DK2859736T3 (en) | 2012-06-07 | 2017-05-01 | Jda Tech Llc | SPEAKER CABINETS WITH CONNECTIONS |
| FR2994519B1 (fr) | 2012-08-07 | 2015-09-25 | Nexo | Enceinte bass-reflex a event echancre |
| KR101583967B1 (ko) * | 2014-08-18 | 2016-01-08 | 유장효 | 풀레인지 스피커 장치 및 이에 적용되는 인클로저 |
| KR101538901B1 (ko) * | 2015-05-20 | 2015-07-22 | 오철환 | 스피커 시스템 |
| US11330364B1 (en) | 2021-01-12 | 2022-05-10 | Robert Bosch Gmbh | Ported speaker assembly |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW203674B (ja) * | 1991-07-09 | 1993-04-11 | Tong Hoon Sohn | |
| GB9506263D0 (en) * | 1995-03-28 | 1995-05-17 | Sse Hire Limited | Loudspeaker system |
| US6009182A (en) * | 1997-08-29 | 1999-12-28 | Eastern Acoustic Works, Inc. | Down-fill speaker for large scale sound reproduction system |
-
1999
- 1999-04-12 US US09/290,107 patent/US6339649B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-04-15 JP JP10778999A patent/JP3327865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000308169A (ja) | 2000-11-02 |
| US6339649B1 (en) | 2002-01-15 |
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