JP3327300B2 - ブレーキフランジの取付け方法 - Google Patents
ブレーキフランジの取付け方法Info
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- JP3327300B2 JP3327300B2 JP01846693A JP1846693A JP3327300B2 JP 3327300 B2 JP3327300 B2 JP 3327300B2 JP 01846693 A JP01846693 A JP 01846693A JP 1846693 A JP1846693 A JP 1846693A JP 3327300 B2 JP3327300 B2 JP 3327300B2
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- Japan
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- brake flange
- weld bead
- axle housing
- brake
- flange
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アクスルハウジングに
ブレーキ部品を取付けるためのブレーキフランジの取付
け方法に関する。
ブレーキ部品を取付けるためのブレーキフランジの取付
け方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】アクスルハウジングは、車両フレームの
下部、一般には車両後部の駆動輪側に設けられ、中央部
に収納されるディファレンシャルギヤから左右のホイー
ルに回転を伝達するアクスルシャフトを内包すると共
に、車両重量を支持するものである。
下部、一般には車両後部の駆動輪側に設けられ、中央部
に収納されるディファレンシャルギヤから左右のホイー
ルに回転を伝達するアクスルシャフトを内包すると共
に、車両重量を支持するものである。
【０００３】そして、図３に示すように、かかるアクス
ルハウジング１の両端部付近には、ブレーキフランジ２
が固定され、このブレーキフランジ２に、バックプレー
ト３及びブレーキドラム４等のブレーキ部品を取り付け
るようにしている。ところで、従来、前記ブレーキフラ
ンジを固定する場合、例えば実公昭６４−６３６８号公
報及び実開平４−１１８２６７号公報等にあるように、
ブレーキフランジの下面を除いた部分に溶接を施して固
定する方法と、例えば実公平１−１３６６０号公報等に
示されているように、ブレーキフランジの全周に溶接を
施す固定方法があった。
ルハウジング１の両端部付近には、ブレーキフランジ２
が固定され、このブレーキフランジ２に、バックプレー
ト３及びブレーキドラム４等のブレーキ部品を取り付け
るようにしている。ところで、従来、前記ブレーキフラ
ンジを固定する場合、例えば実公昭６４−６３６８号公
報及び実開平４−１１８２６７号公報等にあるように、
ブレーキフランジの下面を除いた部分に溶接を施して固
定する方法と、例えば実公平１−１３６６０号公報等に
示されているように、ブレーキフランジの全周に溶接を
施す固定方法があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように下面に溶接が施されていない固定方法では、車両
の上下振動に伴う上下方向の曲げに対しては十分な強度
を有するが、車両の制動時における捩りに対しては強度
が十分とは言えない。また、後者のようにブレーキフラ
ンジ全周に溶接を行う固定方法では、逆に、制動時の捩
りに対しては十分な強度を有するが、上下方向の曲げに
対しては、溶接部の残留引張応力の影響で十分な強度が
得られない。
ように下面に溶接が施されていない固定方法では、車両
の上下振動に伴う上下方向の曲げに対しては十分な強度
を有するが、車両の制動時における捩りに対しては強度
が十分とは言えない。また、後者のようにブレーキフラ
ンジ全周に溶接を行う固定方法では、逆に、制動時の捩
りに対しては十分な強度を有するが、上下方向の曲げに
対しては、溶接部の残留引張応力の影響で十分な強度が
得られない。
【０００５】このように、従来のこれら固定方法では一
長一短があった。本発明は上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、ブレーキ制動時に発生する捩り及び車両上
下方向の曲げのどちらに対しても十分な強度が得られる
ブレーキフランジの取付け方法を提供することを目的と
する。
長一短があった。本発明は上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、ブレーキ制動時に発生する捩り及び車両上
下方向の曲げのどちらに対しても十分な強度が得られる
ブレーキフランジの取付け方法を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のブレ
ーキフランジの取付け方法は、環状のブレーキフランジ
をアクスルハウジングの円筒部外周に外嵌して溶接結合
するに際し、前記ブレーキフランジの両面側においてア
クスルハウジングの円筒部全周に溶接を施した後、溶接
ビード止端部に鋼線を用いたワイヤピーニング処理を施
し、溶接ビード止端部とアクスルハウジング表面及びブ
レーキフランジ表面とのなす角を４５°より小さくして
溶接ビード止端部表面形状を滑らかにするようにしたこ
とを特徴とする。
ーキフランジの取付け方法は、環状のブレーキフランジ
をアクスルハウジングの円筒部外周に外嵌して溶接結合
するに際し、前記ブレーキフランジの両面側においてア
クスルハウジングの円筒部全周に溶接を施した後、溶接
ビード止端部に鋼線を用いたワイヤピーニング処理を施
し、溶接ビード止端部とアクスルハウジング表面及びブ
レーキフランジ表面とのなす角を４５°より小さくして
溶接ビード止端部表面形状を滑らかにするようにしたこ
とを特徴とする。
【０００７】
【作用】かかる取付け方法によれば、ブレーキフランジ
の全周に溶接を行うことで、ブレーキ制動時の捩りに対
する強度が向上し、また、溶接ビード止端部をピーニン
グ処理することで、溶接ビード止端部に圧縮残留応力を
付与でき、且つ、溶接ビード止端部の表面形状が滑らか
となるので、車両上下方向の曲げに対しても強度が向上
するようになる。
の全周に溶接を行うことで、ブレーキ制動時の捩りに対
する強度が向上し、また、溶接ビード止端部をピーニン
グ処理することで、溶接ビード止端部に圧縮残留応力を
付与でき、且つ、溶接ビード止端部の表面形状が滑らか
となるので、車両上下方向の曲げに対しても強度が向上
するようになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１及び図２に示し
説明する。図１及び図２において、アクスルハウジング
１１の両端部付近の円筒部外周に、環状のブレーキフラ
ンジ１２を外嵌して全周に亘って溶接を施してアクスル
ハウジング１１に結合する。図中、１３が溶接ビードを
示す。
説明する。図１及び図２において、アクスルハウジング
１１の両端部付近の円筒部外周に、環状のブレーキフラ
ンジ１２を外嵌して全周に亘って溶接を施してアクスル
ハウジング１１に結合する。図中、１３が溶接ビードを
示す。
【０００９】そして、ブレーキフランジ１２の全周に亘
って溶接を施してアクスルハウジング１１に結合した
後、図１に示すように、例えば、ワイヤピーニング装置
１４を用いて、等しい長さにカットした多数の鋼線１５
を、下面側の溶接ビードアクスルハウジング側止端部１
３Ａ及び溶接ビードブレーキフランジ側止端部１３Ｂに
高速投射する。
って溶接を施してアクスルハウジング１１に結合した
後、図１に示すように、例えば、ワイヤピーニング装置
１４を用いて、等しい長さにカットした多数の鋼線１５
を、下面側の溶接ビードアクスルハウジング側止端部１
３Ａ及び溶接ビードブレーキフランジ側止端部１３Ｂに
高速投射する。
【００１０】このように、ブレーキフランジ１２を全周
溶接した後に、下面側の各溶接ビード止端部１３Ａ，１
３Ｂにワイヤピーニング処理を施すことにより、溶接ビ
ード止端部１３Ａ，１３Ｂに残留圧縮応力を付与するこ
とができると共に、溶接ビード止端部１３Ａ，１３Ｂの
表面形状を滑らか、即ち、溶接ビード止端部表面とアク
スルハウジング表面及びブレーキフランジ表面とがなす
角度を４５°より小さくできる。
溶接した後に、下面側の各溶接ビード止端部１３Ａ，１
３Ｂにワイヤピーニング処理を施すことにより、溶接ビ
ード止端部１３Ａ，１３Ｂに残留圧縮応力を付与するこ
とができると共に、溶接ビード止端部１３Ａ，１３Ｂの
表面形状を滑らか、即ち、溶接ビード止端部表面とアク
スルハウジング表面及びブレーキフランジ表面とがなす
角度を４５°より小さくできる。
【００１１】このため、従来の単に全周溶接したものに
比べて、車両の上下振動に伴って発生する上下方向の曲
げに対して、十分な強度を得ることができる。また、ブ
レーキフランジの全周に溶接するため、従来の下面溶接
抜きの取付け構造に比べてブレーキ制動時に発生する捩
りに対しても十分な強度を確保することができる。
比べて、車両の上下振動に伴って発生する上下方向の曲
げに対して、十分な強度を得ることができる。また、ブ
レーキフランジの全周に溶接するため、従来の下面溶接
抜きの取付け構造に比べてブレーキ制動時に発生する捩
りに対しても十分な強度を確保することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
クスルハウジング外周にブレーキフランジを全周に溶接
を施し取付けた後、溶接ビード止端部にワイヤピーニン
グ処理を行うようにしたので、溶接止端部に残留圧縮応
力が発生し、且つ、溶接ビード止端部の表面形状が滑ら
かとなり、上下方向の曲げ強度も十分となる。また、全
周溶接によりブレーキ制動時に発生する捩りに対する強
度が向上する。
クスルハウジング外周にブレーキフランジを全周に溶接
を施し取付けた後、溶接ビード止端部にワイヤピーニン
グ処理を行うようにしたので、溶接止端部に残留圧縮応
力が発生し、且つ、溶接ビード止端部の表面形状が滑ら
かとなり、上下方向の曲げ強度も十分となる。また、全
周溶接によりブレーキ制動時に発生する捩りに対する強
度が向上する。
【図１】本発明に係るブレーキフランジ取付け方法を説
明する断面図
明する断面図
【図２】同上実施例のブレーキフランジ取付け状態を示
す図
す図
【図３】アクスルハウジングとブレーキフランジとの取
付け関係を説明する図
付け関係を説明する図
１１ アクスルハウジング １２ ブレーキフランジ １３ 溶接ビード １３Ａ 溶接ビードアクスルハウジング側止端部 １３Ｂ 溶接ビードブレーキフランジ側止端部 １４ ワイヤピーニング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−2901（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−19128（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−322894（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−107509（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−195955（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−196057（ＪＰ，Ｕ) 実公 平１−13660（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】環状のブレーキフランジをアクスルハウジ
ングの円筒部外周に外嵌して溶接結合するに際し、前記
ブレーキフランジの両面側においてアクスルハウジング
の円筒部全周に溶接を施した後、溶接ビード止端部に鋼
線を用いたワイヤピーニング処理を施し、溶接ビード止
端部とアクスルハウジング表面及びブレーキフランジ表
面とのなす角を４５°より小さくして溶接ビード止端部
表面形状を滑らかにするようにしたことを特徴とするブ
レーキフランジの取付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01846693A JP3327300B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | ブレーキフランジの取付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01846693A JP3327300B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | ブレーキフランジの取付け方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06227372A JPH06227372A (ja) | 1994-08-16 |
| JP3327300B2 true JP3327300B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=11972421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01846693A Expired - Lifetime JP3327300B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | ブレーキフランジの取付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3327300B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8844955B2 (en) * | 2012-11-27 | 2014-09-30 | Hendrickson Usa, L.L.C. | Axle mount for heavy-duty vehicle brake system components |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10023319B4 (de) * | 2000-05-12 | 2008-07-10 | Man Roland Druckmaschinen Ag | Verfahren zum Umspulen von Thermotransferband zum Bebildern von Druckformen |
| JP5022745B2 (ja) * | 2007-03-14 | 2012-09-12 | プレス工業株式会社 | アクスルハウジング部の隅肉溶接構造及びその隅肉溶接方法 |
| WO2019008901A1 (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-10 | 新東工業株式会社 | ショットピーニング方法 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP01846693A patent/JP3327300B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8844955B2 (en) * | 2012-11-27 | 2014-09-30 | Hendrickson Usa, L.L.C. | Axle mount for heavy-duty vehicle brake system components |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06227372A (ja) | 1994-08-16 |
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