JP3326872B2 - 回動調整可能支持機構 - Google Patents

回動調整可能支持機構

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JP3326872B2
JP3326872B2 JP14951693A JP14951693A JP3326872B2 JP 3326872 B2 JP3326872 B2 JP 3326872B2 JP 14951693 A JP14951693 A JP 14951693A JP 14951693 A JP14951693 A JP 14951693A JP 3326872 B2 JP3326872 B2 JP 3326872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像モニタ装置の如く
の電子機器の匣体における底面部を構成するもの等とし
て用いられる可動部材を、複数の方向の回動調整を可能
にして支持台により支持する回動調整可能支持機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像モニタ装置,テレビジョン受像機,
パーソナルコンピュータ等の画像表示部を備える電子機
器にあっては、画像表示部における表示正面の向きを容
易に変更することができるようにすべく、回動調整が可
能とされた支持機構によって一方向あるいは複数方向に
回動可能に支持されたものが実用に供されている。この
ような電子機器を支持する回動調整可能支持機構は、例
えば、それが支持する電子機器の匣体における底面部を
構成し、被係合部が設けられた可動部材,中央部分に突
出係合部が設けられ、その突出係合部を可動部材に設け
られた被係合部に係合させる状態をもって可動部材を支
持する支持台、及び、支持台に設けられた突出係合部に
係合し、可動部材を突出係合部の中心軸線回りの回動と
他の所定の方向の回動とを行い得るものとして支持台に
連結させる連結部材を含んで構成され、可動部材を匣体
の底面部とする電子機器を、それに備えられた画像表示
部における表示正面の向きが上下方向及び左右方向に夫
々所定の範囲内において調整され得るように支持するも
のとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの回動調整
可能支持機構により回動可能に支持されるものとされる
電子機器の製造が行われる生産ラインにおいては、回動
調整可能支持機構により所定の方向の回動が可能に支持
されて略完成品とされた電子機器に対して、画質調整等
の各種の調整作業が行われるが、その際における調整の
均質性を高め、かつ、作業効率を向上させるべく、自動
機が用いられた調整作業が実施されることも少なくな
い。回動調整可能支持機構により回動可能に支持された
電子機器に対して自動機が用いられた調整作業が行われ
る場合等にあっては、電子機器が、一時的に、回動調整
可能支持機構に対して固定されるロック状態におかれ、
調整作業の終了後、再び回動調整可能支持機構に対して
回動可能とされるアンロック状態に戻されることが必要
とされる。そして、電子機器が一時的にロック状態にお
かれ、その後アンロック状態に戻されるにあたっては、
生産ラインにおける作業時間を短縮化して生産効率を高
める観点から、電子機器のアンロック状態からロック状
態への移行及びロック状態からアンロック状態への移行
が、単純な操作によって、容易かつ迅速に、しかも、確
実に行われるようにされることが要求される。
【0004】このような回動調整可能支持機構により回
動可能に支持された電子機器に対して自動機が用いられ
た調整作業が行われる場合等に際しての要求が満たされ
るか否かは、回動調整可能支持機構が備える機能に依存
することになるが、従来にあっては、斯かる要求に十分
に応えるものとされた回動調整可能支持機構は見当たら
ない。
【0005】斯かる点に鑑み、本発明は、電子機器の匣
体等を回動調整を可能にして支持するにあたり、電子機
器の匣体等をその回動調整が円滑に行われる状態のもと
に安定に支持することができるとともに、電子機器の匣
体等についてのアンロック状態からロック状態への移行
及びロック状態からアンロック状態への移行を、単純な
操作をもって、容易,迅速、かつ、確実に達成できるも
のとされる回動調整可能支持機構を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る回動調整可能支持機構は、中央部分に
突出係合部が設けられた凹面部を有した支持台と、長孔
が設けられた凸面部を有し、支持台に設けられた突出係
合部に長孔を貫通させて凸面部を支持台の凹面部に対向
させる状態をもって支持台により支持される、例えば、
電子機器の匣体における底面部を形成するものとされる
可動部材と、可動部材に設けられた長孔を貫通した支持
台の突出係合部に可動部材における凸面部の内側から係
合し、可動部材を支持台にそれに対する長孔の長手方
向に沿う第1の回動を行わせての調整及び支持台に設け
られた突出係合部の中心軸線回りの第2の回動を行わせ
ての調整を可能にして連結させる連結部材と、可動部材
に設けられた長孔を貫通した支持台の突出係合部に支持
台における凹面部の内側から係合し、支持台における突
出係合部の中心軸線に沿う方向の移動を伴って第1の係
合位置と第2の係合位置とを選択的にとる回動制御部材
とが備えられ、回動制御部材が、第1の係合位置におか
れるとき可動部材に係合して第1の回動及び第2の回
動を阻止する回動規制を行い、また、第2の係合位置に
おかれるとき可動部材との係合を解いて回動規制を解
除するとともに連結部材に当接して当該連結部材が支持
台における突出係合部から外れる事態を防止するものと
されて、構成される。
【0007】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る回動調整
可能支持機構においては、可動部材が、それに設けられ
た長孔を伴う凸面部を支持台の中央部分に突出係合部を
伴って設けられた凹面部に対向させる状態をもって配さ
れるとともに、支持台に設けられた突出係合部に可動部
材における凸面部の内側から係合する連結部材により、
長孔の長手方向に沿う第1の回動及び突出係合部の中心
軸線回りの第2の回動をもっての調整を可能にして支持
台に連結される状態におかれるものとされて、支持台に
より支持される。そして、斯かる支持のもとに、支持台
に設けられた突出係合部に、連結部材の係合方向とは逆
の方向とされる支持台における凹面部の内側から、突出
係合部の中心軸線に沿う移動が可能とされ、その移動が
容易に行われる状態をもって係合する回動制御部材の、
突出係合部に対する係合位置に応じて、可動部について
の支持台に対して固定されるロック状態と支持台に対し
て回動可能とされるアンロック状態とが選択的にとら
、しかも、アンロック状態がとられるときにあって
も、可動部材と支持台との連結が確実に維持される。
【0008】それにより、本発明に係る回動調整可能支
持機構によれば、例えば、電子機器の匣体における底面
部を形成するものとされる可動部材が、支持台によりそ
の支持台に対しての回動調整が円滑に行われる状態をも
って安定に支持されるとともに、回動制御部材が支持台
に設けられた突出係合部の中心軸線に沿って移動せしめ
られて突出係合部に対する第1の係合位置及び第2の係
合位置を選択的にとるものとされるだけの単純な操作に
より、可動部材についてのアンロック状態からロック状
態への移行及びロック状態からアンロック状態への移行
が、容易,迅速かつ確実に行われることになる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係る回動調整可能
支持機構の一例をそれが適用された電子機器と共に示
す。
【0010】図1及び図2に示される本発明に係る回動
調整可能支持機構の一例を成す支持機構1は、画像表示
部51が設けられた電子機器、例えば、テレビジョン受
像機50を支持するものとされている。そして、支持機
構1は、テレビジョン受像機50の匣体52における底
面部を形成するものとされた可動部材3,環状部材4を
介して可動部材3に対向する支持台5,可動部材3を支
持台5に連結させるべく備えられた連結部材7、及び、
連結部材7に支持台5を介して対向せしめられる回動制
御部材10を主要構成要素とするものとされている。
【0011】支持機構1における可動部材3は、凸面部
3Aと凸面部3Aを包囲する平板状部3Bとを有してい
る。凸面部3Aには、長手方向における中央部が凸面部
3Aの中心部から外れた位置に設定されて、平板状部3
Bにおけるテレビジョン受像機50の画像表示部51側
に位置する部分からの離隔距離が、平板状部3Bにおけ
るテレビジョン受像機50の背面側に位置する部分から
の離隔距離に比して小とされた長孔11が設けられてい
る。この長孔11におけるテレビジョン受像機50の画
像表示部51側に位置する部分には、相互対向せしめら
れて形成された一対の切欠部12が設けられている。さ
らに、凸面部3Aの外面側には、支持台5側に向けて突
出せしめられて長孔11の長手方向に沿って伸びる一対
の回動範囲規制部材15が、長孔11を挟んで対向配置
されている。
【0012】また、可動部材3が有する平板状部3Bの
内面側におけるテレビジョン受像機50の背面側に位置
する部分には、その内側に向けて突出する一対の係止部
14が設けられている。
【0013】環状部材4は、摩擦抵抗が比較的小であっ
て剛性が比較的大とされる合成樹脂材料によって形成さ
れている。そして、環状部材4には、その直径方向に相
互対抗して内側に突出する一対の拡幅部17が形成され
ており、拡幅部17の夫々には、支持台5側に突出する
係合突起16が設けられている。
【0014】支持台5は、中央部分に突出係合部20が
設けられた凹面部5A,凹面部5Aの外周縁部を形成す
る環状部分5B及び環状部分5Bを包囲する平板状部5
Cを有している。環状部分5Bの内側には、環状溝21
が設けられるとともに、その直径方向に相互対向して内
側に突出する一対の拡幅部22が形成されており、拡幅
部22の夫々には、係合孔23が設けられている。
【0015】凹面部5Aの中央部分に設けられた係合突
出部20は、図3及び図4に示される如く、凹面部5A
の外面側から可動部材3に向かう方向に突出する第1の
部分20Aと、第1の部分20Aから可動部材3から離
隔する方向に突出する第2の部分20Bとを含んで構成
される第1の係合部、及び、環状部分5Bに設けられた
一対の拡幅部22に夫々対向する一対の第3の部分20
Cと、それら第3の部分20Cに挟まれた一対の第4の
部分20Dとを含んで構成される第2の係合部が設けら
れたものとされている。
【0016】突出係合部20における第3及び第4の部
分20C及び20Dが構成する第2の係合部は、その全
体が第1及び第2の部分20A及び20Bが構成する第
1の係合部に連なり、中央透孔25が形成されたものと
なされている。また、第1の係合部を構成する第1の部
分20Aは、可動部材3側から見た形状が変形菱形形状
とされている。そして、第1の係合部と第2の係合部と
の両者における一対の第3の部分20Cの間には、第1
の係合透孔26が設けられ、また、第1の係合部と第2
の係合部との両者における一対の第4の部分20Dの夫
々との間には、第2の係合透孔27が設けられている。
【0017】第2の部分20Bには、図3及び図4に示
される如くに、その内面側に相対向する一対の上方突出
部24Aと相対向する一対の下方突出部24Bとが設け
られており、また、上方突出部24A及び下方突出部2
4Bの夫々を挟んで伸びるスリット19が形成されてい
る。さらに、一対の第4の部分20Dの夫々における下
端部には、図4に示される如くに、切欠部28が設けら
れている。
【0018】連結部材7は、図1,図3及び図4に示さ
れる如く、環状部分7Aとその内側に配された平板状部
分7Bとを有しており、平板状部分7Bからは、支持台
5に向かう方向に伸びる一対のアーム状部分7Cが相互
対向して設けられている。環状部分7Aは、その外径が
可動部材3の凸面部3Aに設けられた長孔11の幅寸法
より大とされており、一対のアーム状部分7Cの突出方
向とは逆の方向、即ち、支持台5から離隔する方向に伸
びる4本の突出部29が所定の相互間隔を有して設けら
れている。また、アーム状部分7Cの夫々における先端
部にはフック部30が設けられており、さらに、平板状
部分7Bにおける環状部分7Aに連なる部分には、環状
部分7Aの直径方向に相互対向して配された一対の切欠
部31が設けられている。
【0019】回動制御部材10は、図1,図3及び図4
に示される如く、有底の筒状部分10Aと、筒状部分1
0Aにおける上方開放端部から可動部材3に向かう方向
に伸びるて相対向するものとされた一対のアーム状部分
10Bと、夫々一対のアーム状部分10Bの間となる位
置をとって筒状部分10Aの底部から外方に突出し、屈
曲せしめられて一対のアーム状部分10Bの夫々と同方
向に伸びる一対の屈曲突出部分10Cとを有するものと
されている。一対のアーム状部分10Bの各々の先端部
には係合部32が設けられており、また、一対の屈曲突
出部分10Cの各々の先端部はフック部33が設けられ
ている。
【0020】上述の如くのテレビジョン受像機50の匣
体52における底面部を形成する可動部材3,環状部材
4,支持台5,連結部材7及び回動制御部材10等を含
んで構成される支持機構1がテレビジョン受像機50に
組み付けられるにあたっては、例えば、先ず、環状部材
4が、それに設けられた一対の拡幅部17を支持台5に
おける環状部分5Bに設けられた一対の拡幅部22に対
向させる状態をもって、環状部分5Bに設けられた環状
溝部21に係合せしめられる。その際、図4に示される
如くに、環状部材4の拡幅部17に設けられた係合突起
16が、環状部分5Bの拡幅部22に夫々設けられた係
合孔23に係合せしめられて、環状部材4の環状部分5
Bに対する位置決めがなされる。
【0021】続いて、図3及び図4に示される如くに、
可動部材3が、環状部分5Bに環状部材4が位置決め配
置された支持台5の突出係合部20に長孔11を貫通さ
せ、凸面部3Aを支持台5における凹面部5Aに対向さ
せる状態をもって、支持台5により支持される状態にお
かれるものとされ、その際、可動部材3の凸面部3Aの
外面が環状部材4に当接せしめられる。このようにして
支持台5により支持された可動部材3は、その凸面部3
Aにおける長孔11に設けられた一対の切欠部12が、
支持台5における突出係合部20に設けられた一対の第
1の係合透孔26に夫々対応せしめられる状態をもっ
て、支持台5に対する位置決めがなされる。
【0022】そして、可動部材3の凸面部3Aに設けら
れた長孔11を貫通した突出係合部20に、連結部材7
が、図3において一点鎖線により示される如くに、凸面
部3Aの内側から、平板状部分7Bに設けられた一対の
切欠部31を長孔11に設けられた一対の切欠部12に
夫々対応させるとともに、平板状部分7Bから伸びる一
対のアーム状部分7Cを突出係合部20における一対の
第2の係合透孔27に夫々対応させる状態をもって係合
せしめられ、図3において実線により示される如くに、
連結部材7が突出係合部20に係合した状態とされる。
このようにして長孔11を貫通した突出係合部20に係
合した連結部材7は、環状部分7Aが、可動部材3の凸
面部3Aにおける長孔11を形成する部分により係止さ
れ、また、平板状部分7Bに設けられた一対の切欠部3
1が、凸面部3Aにおける長孔11に設けられた一対の
切欠部12を介して、突出係合部20に設けられた一対
の第1の係合透孔26に夫々対応する状態におかれ、さ
らに、平板状部分7Bから伸びる一対のアーム状部分7
Cが、突出係合部20における一対の第2の係合透孔2
7を夫々貫通して突出係合部20における第4の部分2
0Dに係合し、先端部に設けられたフック部30を突出
係合部20における第4の部分20Dに設けられた切欠
部28に係合させる状態とされ、それにより、可動部材
3を支持台5に連結された状態となす。
【0023】可動部材3を支持台5に連結させた連結部
材7は、その環状部分7Aに設けられた複数の突出部2
9のうちの2個が、可動部材3の平板状部3Bに設けら
れた一対の係止部14の各々に一端部が係止された一対
のテンションスプリング34の他端部を夫々係止する状
態とされ、それによりテンションスプリング34による
付勢力を受けるものとされる。
【0024】連結部材7により支持台5に連結された可
動部材3は、支持台5に対する長孔11の長手方向に沿
う第1の回動が、長孔11により規制される範囲内にお
いて可能なものとされるとともに、支持台5の突出係合
部20の中心軸線、即ち、突出係合部20に設けられた
中央透孔25の中心軸線回りの第2の回動が、その第2
の回動に伴って変位する一対の回動範囲規制部材15が
突出係合部20における変形菱形形状とされた第1の部
分20Aに当接係合することにより規制される範囲内に
おいて可能なものとされる。斯かる可動部材3の一対の
回動範囲規制部材15と突出係合部20における第1の
部分20Aとにより規制される第2の回動は、可動部材
3が基準位置におかれたもとでの一対の回動範囲規制部
材15がとる位置が実線によりあらわされる図5におい
て、二点鎖線により示される一対の回動範囲規制部材1
5の移動範囲によってあらわされる範囲内において行わ
れる。そして、可動部材3により底面部が形成される匣
体52を有したテレビジョン受像機50は、可動部材3
の第1の回動もしくは第2の回動に伴って回動せしめら
れ、画像表示部51における表示正面の向きが上下方向
及び左右方向において変更される。
【0025】このように第1及び第2の回動が所定の範
囲内において可能とされる可動部材3の凸面部3Aの外
面が当接する環状部材4は、摩擦抵抗が比較的小であっ
て剛性が比較的大とされる合成樹脂材料によって形成さ
れているので、それにより、可動部材3の回動が長期に
亙って円滑に行われる状態が維持されることになる。
【0026】さらに、可動部材3の凸面部3Aに設けら
れた長孔11を貫通し、連結部材7が係合せしめられた
突出係合部20に、回動制御部材10が係合せしめられ
ることにより、支持機構1の全体が、図2に示される如
くに、テレビジョン受像機50に組み付けられる。斯か
る際には、回動制御部材10が、図3において一点鎖線
により示される如くに、支持台5における凹面部5Aの
内側から、突出係合部20の中心軸線に沿って可動部材
3に近接する方向に移動せしめられて突出係合部20に
係合せしめられ、図3において実線により示される如く
に、回動制御部材10における一対の屈曲突出部分10
Cが、突出係合部20における一対の第2の係合透孔2
7に挿入されて、突出係合部20における第2の部分2
0Bに係合するものとされるとともに、図4に示される
如くに、一対のアーム状部分10Bが、突出係合部20
における一対の第1の係合透孔26を貫通して、係合突
出部20における一対の第3の部分20Cに夫々係合す
るものとされて、回動制御部材10が突出係合部20に
係合した状態とされる。
【0027】このようにして可動部材3における長孔1
1を貫通する突出係合部20に係合せしめられた回動制
御部材10は、突出係合部20に対する係合位置を変更
することが可能なものとされる。回動制御部材10が、
図4に示される如くに、突出係合部20における一対の
第1の係合透孔26を貫通した一対のアーム状部分10
Bの先端部に設けられた係合部32が、可動部材3にお
ける一対の切欠部12に夫々係合するものとされる第1
の係合位置をとるものとされるときには、可動部材3
は、それに設けられた切欠部12に夫々係合するアーム
状部分10Bの係合部32によって、第1の回動及び第
2の回動が阻止される回動規制状態におかれる。また、
第1の係合位置におかれた回動制御部材10が、突出係
合部20の中心軸線に沿って可動部材3に近接する方向
に移動せしめられ、図6に示される如くに、突出係合部
20における一対の第1の係合透孔26を貫通したアー
ム状部分10Bの先端部に設けられた係合部32が、可
動部材3における一対の切欠部12との係合が解かれた
ものとされる第2の係合位置をとるものとされるときに
は、可動部材3は、回動規制状態から解除され、テレビ
ジョン受像機50の画像表示部51の表示正面の向き
を、図2に示される如くの基準位置から上方に、例え
ば、略5度まで、また、下方に、例えば、略15度まで
変更させ得る第1の回動、及び、テレビジョン受像機5
0の画像表示部51の表示正面の向きを、図2に示され
る如くの基準位置から左方及び右方に夫々、例えば、略
45度まで変更させ得る第2の回動を夫々行うことがで
きる状態におかれる。そして、回動制御部材10が第2
の係合位置をとるものとされると、筒状部分10Aに設
けられた底部が、連結部材7における一対のアーム状部
分7Cの先端部に夫々設けられたフック部30に当接す
るものとなり、それにより、突出係合部20における第
4の部分20Dに係合する一対のアーム状部分7Cが第
4の部分20Dから外れることが防止される。
【0028】回動制御部材10の第2の係合位置をとる
状態から第1の係合位置をとる状態への移行は、回動制
御部材10が突出係合部20の中心軸線に沿って可動部
材3から離隔する方向に移動せしめられることにより行
われる。
【0029】回動制御部材10における一対の屈曲突出
部分10Cの先端部に夫々設けられたフック部33は、
回動制御部材10が第1の係合位置におかれるとき、突
出係合部20における第2の部分20Bに設けられた下
方突出部24Bに係合し、また、回動制御部材10が第
2の係合位置におかれるとき、突出係合部20における
第2の部分20Bに設けられた上方突出部24Aに係合
して、回動制御部材10の突出係合部20に対する位置
決めを行うものとされる。第2の部分20Bにおける上
方突出部24A及び下方突出部24Bが設けられた部分
は、第2の部分20Bにスリット19が形成されている
ことにより容易に変位せしめられるものとされ、従っ
て、回動制御部材10が第2の係合位置をとる状態から
第1の係合位置をとる状態に移行されるにあたっては、
フック部33の上方突出部24Aとの係合を解除すべ
く、第2の部分20Bにおける上方突出部24A及び下
方突出部24Bが設けられた部分が変位せしめられる。
【0030】このように支持機構1が、比較的簡単な構
成を有するものとされた回動制御部材10を支持台5に
設けられた突出係合部20の中心軸線に沿って移動さ
せ、回動制御部材10に突出係合部20に対する第1の
係合位置及び第2の係合位置を選択的にとらせる簡単な
操作によって、容易,迅速かつ確実に、可動部材3を回
動規制状態もしくはその回動規制状態が解除された状態
におくことができるものとされることにより、例えば、
生産ラインにおいて、支持機構1が組み付けられたテレ
ビジョン受像機50に対して自動機が用いられた調整作
業が行われる際に、回動制御部材10を支持台5に設け
られた突出係合部20の中心軸線に沿って移動させるだ
けの簡単な操作が行われて、回動制御部材10が突出係
合部20に対する第1の係合位置及び第2の係合位置を
選択的にとるものとされることにより、テレビジョン受
像機50の匣体52における底面部を形成するものとさ
れた可動部材3についてのアンロック状態からロック状
態への移行及びロック状態からアンロック状態への移行
が、容易,迅速かつ確実に行われる。
【0031】なお、上述の例においては、支持機構1が
支持する電子機器がテレビジョン受像機50とされてい
るが、本発明に係る回動調整可能支持機構は、テレビジ
ョン受像機の支持に限られることなく、他の画像モニタ
装置,パーソナルコンピュータ等の電子機器の支持に適
用できること勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る回動調整可能支持機構によれば、例えば、電子機器
の匣体における底面部を形成するものとされる可動部材
を、それに設けられた長孔を伴う凸面部を支持台の中央
部分に突出係合部を伴って設けられた凹面部に対向させ
る状態をもって配され、支持台に設けられた突出係合部
に可動部材における凸面部の内側から係合する連結部材
によって支持台に連結されて、支持台によりそれに対し
ての回動調整が円滑に行われる状態をもって安定に支持
されるものとなすことができ、しかも、支持台に設けら
れた突出係合部に支持台における凹面部の内側から係合
する回動制御部材を、突出係合部の中心軸線に沿って移
動せしめられて突出係合部に対する第1の係合位置及び
第2の係合位置を選択的にとるものとなすだけの単純な
操作により、可動部材についてのアンロック状態からロ
ック状態への移行及びロック状態からアンロック状態へ
の移行を、容易,迅速かつ確実に達成することができる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回動調整可能支持機構の一例をそ
れが適用された電子機器の匣体の一部と共に示す斜視図
である。
【図2】本発明に係る回動調整可能支持機構の一例及び
それが組み付けられた電子機器の外観を示す図である。
【図3】図1に示される例の動作説明に供される断面図
である。
【図4】図1に示される例の動作説明に供される断面図
である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される部分断
面図である。
【図6】図1に示される例の動作説明に供される断面図
である。
【符号の説明】
1 支持機構 3 可動部材 3A 凸面部 5 支持台 5A 凹面部 7 連結部材 7C アーム状部分 10 回動制御部材 10A 筒状部分 10B アーム状部分 10C 屈曲突出部分 11 長孔 12 切欠部 20 突出係合部 26 第1の係合透孔 27 第2の係合透孔 30,33 フック部 50 テレビジョン受像機 51 画像表示部 52 匣体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部分に突出係合部が設けられた凹面部
    を有した支持台と、 長孔が設けられた凸面部を有し、上記突出係合部に上記
    長孔を貫通させて上記凸面部を上記凹面部に対向させる
    状態をもって上記支持台により支持される可動部材と、 上記長孔を貫通した上記突出係合部に上記可動部材にお
    ける凸面部の内側から係合し、上記可動部材を上記支持
    台に該支持台に対する上記長孔の長手方向に沿う第1
    の回動を行わせての調整及び上記突出係合部の中心軸線
    回りの第2の回動を行わせての調整を可能にして連結さ
    せる連結部材と、 上記長孔を貫通した上記突出係合部に上記支持台におけ
    る凹面部の内側から係合し、上記突出係合部の中心軸線
    に沿う方向の移動を伴って第1の係合位置と第2の係合
    位置とを選択的にとるものとされ、上記第1の係合位置
    におかれるとき上記可動部材に係合して上記第1の回
    動及び第2の回動を阻止する回動規制を行い、上記第2
    の係合位置におかれるとき上記可動部材との係合を解
    いて上記回動規制を解除するとともに上記連結部材に当
    接して該連結部材が上記突出係合部から外れる事態を防
    止する回動制御部材と、 を備えて構成される回動調整可能支持機構。
  2. 【請求項2】連結部材が、先端にフック部が設けられた
    アーム状部分を有し、該アーム状部分を支持台に設けら
    れて可動部材における長孔を貫通するものとされた突出
    係合部に係合させることを特徴とする請求項1記載の回
    動調整可能支持機構。
  3. 【請求項3】回動制御部材が、第2の係合位置におかれ
    るとき、連結部材のアーム状部分の先端に設けられたフ
    ック部が支持台に設けられた突出係合部から外れる事態
    を防止するものとされたことを特徴とする請求項2記載
    の回動調整可能支持機構。
  4. 【請求項4】回動制御部材が、先端に係合部が設けられ
    たアーム状部分を有し、該アーム状部分を支持台に設け
    られた突出係合部を貫通係合させるとともに、第1の係
    合位置におかれるとき、上記アーム状部分の先端に設け
    られた係合部を可動部材における長孔に連通して形成さ
    れた切欠部に係合させることを特徴とする請求項1記載
    の回動調整可能支持機構。
  5. 【請求項5】可動部材が、電子機器の匣体における底面
    部を構成するものとされることを特徴とする請求項1記
    載の回動調整可能支持機構。
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