JP3804255B2 - 二軸方向に対する回転制動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイなどの付属部品を機器本体に対して左右と上下方向の任意の角度で静止できる回転制動装置に関し、薄型の液晶ディスプレイモニタを備えたデスクトップパソコンやワープロなどの電子機器に組み込む二軸方向に対する回転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
既存のデスクトップパソコンは、一般に、奥行きの長いブラウン管式のモニタを接続するので机の上に占める面積が大きく、狭い事務所などで使用するのが不便であった。このため、液晶ディスプレイの大型化と低価格化に伴い、薄型の液晶ディスプレイモニタをデスクトップパソコンに接続する組み合わせに人気が集まり、現在では、各寸法の液晶ディスプレイがパソコン用モニタとして数多く販売されている。
【0003】
パソコン用の液晶ディスプレイは、支持部材またはパソコン本体に直接に設置し、使用者の目線に応じて上下方向の任意の傾斜角度で静止できることを要する。液晶ディスプレイを上下方向に傾斜させる機構は、例えば特開平3−17368号のように、ディスプレイの枠体側壁から突出するシャフトをスリーブに嵌入し、該スリーブ上にコイルバネを緊密に嵌装し、該バネの締め付け力によってディスプレイ設置のシャフトの回転を抑制して任意の傾斜角度で静止させればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パソコン用の液晶ディスプレイは、最近では、横長に設置して上下方向の任意の傾斜角度で静止できるほかに、左右方向にも傾斜させてA4判の用紙に合わせて縦長に設置できるようになっている。このため、前記の上下方向の傾斜機構に加えて、液晶ディスプレイを左右方向への傾斜機構も設置しなければならない。この左右方向の傾斜機構は、前記の上下傾斜機構とほぼ同様の構造でよいけれども、同様の傾斜機構を2台も取り付けると全体重量が重くなるうえに高価になり、しかも構造が複雑化して故障発生の蓋然性が高くなる。
【0005】
本発明は、液晶ディスプレイなどの付属部品を左右および上下方向に傾斜させる各機構をさらに改善し、1台の装置で付属部品を両方向における任意の傾斜角度で静止することを提案するものである。本発明の目的は、左右および上下方向への回動・静止を単純な機構で達成する安価な回転制動装置を提供することである。本発明の他の目的は、左右および上下方向における傾斜静止を長期間維持して数万回の回動試験に耐える回転制動装置を提供することである。本発明の別の目的は、左右および上下方向への回動に加えて任意の水平旋回が可能で全方向に回動できる回転制動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る回転制動装置は、図3と図4に例示するように、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックと、前記貫通孔のそれぞれに圧入する金属ピボットと、一方のピボットの両端部を固定支持する軸受片を形成した支持枠体と、他方のピボットに結合して該ピボットとともに自転可能な取付部材とを備える。プラスチックブロックには、ポリアセタールのようなエンジニアリングプラスチックを用いると好ましい。
【0007】
好ましくは、プラスチックブロックには、貫通孔が存在する少なくとも3面を被い且つ該貫通孔と合致するように穿孔した金属カバーを当接させ、2本の金属ピボットは金属カバーの穿孔を経て各貫通孔に圧入する。この金属カバーは、ブロックにおいて貫通孔が存在する少なくとも3面を被うように平面U字形または角環状形に形成すると好ましく、圧入する2本のピボットによってブロックが変形することを防止する。
【0008】
本発明の回転制動装置について、液晶ディスプレイなどの付属部品を取付部材に固着するとともに支持枠体を機器本体に据え付け、ブラスチックブロックの直交貫通孔の内周面と各ピボットの周面とをそれぞれ摩擦面とする。この結果、液晶ディスプレイなどの付属部品は、機器本体に対して左右方向と上下方向に回動でき、任意の傾斜角度で静止できる。
【0009】
また、本発明の回転制動装置は、図5に例示するように、水平および垂直方向の貫通孔を食い違い状にそれぞれ設けた2個のプラスチックブロックと、両ブロックの垂直貫通孔に圧入して両ブロックを相互に回転可能に隣接させる連結ピボットと、各ブロックの水平貫通孔に圧入する金属ピボットとを有していてもよい。この回転制動装置において、液晶ディスプレイなどの付属部品は、機器本体に対して左右、上下および水平方向の全方向に回動でき、全方向における任意の旋回角度で静止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る回転制動装置1は、図1と図2に例示するように、液晶ディスプレイ2などの付属部品を取付部材3に固着するとともに、支持枠体5をパソコン本体6などの機器本体に据え付け、図示のように液晶ディスプレイ2をパソコン本体6に対して左右方向および上下方向傾斜させて静止できる。この付属部品は、二軸方向への回動を要する各種の部材に適用でき、デジタルカメラ、ビデオ、車載テレビまたは魚群探知器などの液晶ディスプレイ、電気製品のカバーまたは蓋体、スポーツ用具のハンドル、道具類の可動部材などが例示できる。また、前記の機器本体はそれ自体に支持部材を組み込んだ構造でもよい。
【0011】
本発明で用いるプラスチックブロック7(図4)は、通常、優れた機械的性質を有し且つ寸法精度の高い耐磨耗性のエンジニアリングプラスチック製である。図4に示すように、ブロック7は、貫通孔8,10が存在する4面のうちの少なくとも3面が平坦であり、通常は4面とも平坦な直方体または立方体などである。ブロック7には、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に直線状の貫通孔8,10を設けるので、縦長の直方体の形状であると好ましい。図示のブロック7では、貫通孔10が通過する近傍の上方面だけが円弧状側面になっている。
【0012】
好ましくは、金属カバー12は、ブロック7において貫通孔8,10が存在する少なくとも3面を被い、図4のように3面を被う場合は平面がU字形であり、4面とも被う場合は平面が角環状形であり、5面または6面とも被う形状であってもよい。金属カバー12は、通常、ブロック7の各面と密接させ、貫通孔8,10を同軸状に円形の穿孔14,16を設ける。両穿孔14,16の内径は、貫通孔8,10の内径よりも大きく、圧入するピボット18,20の直径よりもわずかに大きい。
【0013】
2本の金属ピボット18,20は、それぞれ金属カバー12の穿孔14,16を経て各貫通孔8,10に圧入し、両ピボットの直径は貫通孔18,20の内径よりもわずかに大きく、ブロック7には成形後に適宜に熱処理を施す。一方のピボット18は、支持枠体5の軸受片24,26で固定できるように一端または両端部を異形断面にすると好ましい。他方のピボット20は、その一端において貫通孔10に圧入後にストッパ28(図4)を取り付けるため、後端部に環状溝、ネジ溝、切り欠きなどを設けると好ましい。
【0014】
取付部材3は、一方のピボット18の端部にカシメ止め、溶接、ボルト止めなどで結合したり、該ピボットと一体であってもよい。取付部材3は、図1のようなL字形側面のほかに、付属部品の外観に合わせて任意の形状に設定できる。
【0015】
支持枠体5には、直角に折曲げて対向させた軸受片24,26を形成し、両軸受片24,26間の距離は金属カバー12の横幅よりもわずかに大きい。軸受片24,26の穿孔32,34は、貫通または盲孔であってピボット20と対応する内寸であり、該ピボット端に合わせて一方または双方を異形断面にすると好ましい。軸受片24,26は、ピボット20と一体的に形成したり、溶接などで固定することも可能である。支持枠体5は、図示のように通常独立した部品であるけれども、機器本体などの枠体の一部を適当に変形して1対の軸受片を成形してもよい。
【0016】
図5に示す回転制動装置は、連結ピボット58で隣接させた2個のプラスチックブロック52,54を有し、各ブロックには、ピボット56を圧入する貫通孔に対して個々の水平貫通孔を直交状且つ食い違い状に設ける。ブロック52,54は、相互に回動可能なように隣接面が平坦であればよく、連結ピボット58の両端部をにストッパなどの保持部材を取り付けるため、環状溝、ネジ溝、切り欠きなどを設ける。前記と同様に、金属ピボット56,60はそれぞれ水平貫通孔に圧入し、一方のピボットの両端部を1対の軸受片で固定支持するとともに、他方のピボットに取付部材を結合すればよい。
【0017】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。回転制動装置1は、図3と図4に示すように、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に貫通孔8,10を設けたプラスチックブロック7を有し、該ブロックは例えば寸法精度の高いポリアセタール製である。ブロック7は、貫通孔8,10が存在する4側面が平坦で対向面が平行であり、貫通孔10が通過する近傍の上方面36だけが円弧状側面になった縦長の直方体形状である。例えば、ブロック7は縦10mm、横12mm、高さ18mmである。
【0018】
U字形平面の金属カバー12は、例えば厚さ1mmであり、ブロック7において貫通孔8,10が存在する3面と密接し、該ブロックが使用時に変形しないように保護している。金属カバー12には、ブロック7の貫通孔8,10と同軸状に円形の穿孔14,16を設け、両穿孔14,16の内径は貫通孔8,10の内径よりも大きく、圧入するピボット18,20の直径よりもわずかに大きい。
【0019】
取付部材3は、図1に示すようなL字形側面であり、例えば、後方の折曲片38の異形の透孔40(図3)を設け且つ水平部42に取付用の透孔44を2個設ける。L字形の取付部材3を結合する金属ピボット20は、中間に大径のつば部46を有し、その前方部20aの先端部は透孔40と同様の異形断面である。
【0020】
ピボット20において、その後方部20bは、貫通孔8の外径よりも約0.1mm大きく且つ前方部20aよりも小径でブロック7の厚さよりも長く、その後端部に環状溝30を設ける。ピボット後方部20bは、金属カバー12の穿孔16を経てブロック7の貫通孔10に圧入し、該ブロックから突出する後端の環状溝30に円形金具のストッパ28を取り付け、該ストッパによってピボット20の脱落を防止する。ピボット前方部20aは、その異形断面の先端部を取付部材3の折曲片の透孔40に挿入してカシメ止めする。したがって、ピボット20つまり取付部材3を左右方向(図2の矢印参照)に回動する際に、ブロック7は軸受片24,26で保持されて静止している。
【0021】
支持枠体5は、直角に折曲げて対向させた軸受片24,26を形成した金属プレートであり、両軸受片24,26間の距離は金属カバー12の横幅よりもわずかに大きい。支持枠体5の平坦部48,48には、取付用の透孔49(図3)をそれぞれ2個設ける。軸受片24,26の貫通穿孔32,34は、ピボット20に対応する内寸であり、一方の穿孔32を適宜に異形断面に定める。
【0022】
1対の軸受片24,26で固定支持する金属ピボット18は、貫通孔10の外径よりも約0.1mm大きく、その一端部は異形断面である。ピボット20を取り付けるには、他方の軸受片26の円形穿孔34を通して、金属カバー12の穿孔14からブロック7の貫通孔8に圧入し、該カバーの他方の穿孔14を経て、一端部を軸受片24の異形穿孔32に嵌入してカシメ止めする。したがって、ブロック7を上下方向(図1の矢印参照)に回動する際に、ピボット18は軸受片24,26で係止されて静止している。
【0023】
回転制動装置1では、図2に例示するように、取付部材3を液晶ディスプレイ2の下方中央にボルト止めするとともに、支持枠体5をパソコン本体6の上方中央にボルト止めする。液晶ディスプレイ2および取付部材3は、図1の矢印で示すように、ブロック7とともにピボット18の回りで上下方向に回動して、上下方向の任意の傾斜角度で静止できる。また、図2の矢印に示すように、取付部材3と結合したピボット20をブロック7の貫通孔10の回りで回動して、左右方向の任意の傾斜角度で静止できる。この結果、回転制動装置1に取り付けた液晶ディスプレイ2は、上下方向および左右方向の任意の傾斜角度で静止できるので、パソコン使用者の好みに応じた向きと傾斜角度に設定できて便利である。回転制動装置1は、U字形平面の金属カバー12の各壁面でブロック7を支えることにより、ピボット18と20をブロック7へ圧入することによる該ブロックの変形を防止して長期間の使用を可能とする。
【0024】
図5は本発明の変形例を示し、回転制動装置50は、正面で直交し且つ側面で食い違い状に直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロック52と、側面で直交し且つ正面で食い違い状に直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロック54を有し、両ブロックは例えばポリアセタール製であって上下方向に隣接する。ブロック52,54は、両貫通孔が存在する4側面がほぼ平坦で対向面が平行であり、隣接面55は完全に平坦である。ブロック52には両貫通孔に水平ピボット56と垂直ピボット58を圧入し、一方、ブロック54には両貫通孔に垂直ピボット58と水平ピボット60とを圧入する。ブロック52,54の金属カバーは、一部を図番61で示しているが、該カバーの形状は任意に設定することができる。
【0025】
水平ピボット56は、支持枠体62の両軸受片64で固定支持し、該ピボットの一端部66を異形断面にする。ピボット56は、一方の軸受片の円形穿孔を経てブロック52の貫通孔に圧入し、一端部を軸受片64の異形穿孔67に嵌入してカシメ止めするので、ブロック52を上下方向に回動する際にピボット56は静止している。支持枠体62および取付部材63は前記の実施例とほぼ同じ形状である。
【0026】
垂直ピボット58は、ブロック52,54の貫通孔を通過し、その両端部に円形金具のストッパ68と70を取り付け、両ストッパによってピボット58を保持する。ブロック52はブロック54を水平方向に回動する際に静止している。一方、ピボット60は、中間に大径のつば部72を有し、その後方部をブロック54の貫通孔に圧入し、該ブロックから突出する後端の環状溝に円形金具のストッパ74を取り付ける。ピボット60つまり取付部材63を左右方向に回動する際に、ブロック54はブロック52と隣接したままで静止している。
【0027】
回転制動装置50では、取付部材63を付属部品にボルト止めするとともに、支持枠体62を機器本体にボルト止めすればよい。この付属部品および取付部材63は、ブロック52とともにピボット56の回りで上下方向に回動でき、且つブロック54とともにブロック52に対して水平方向に旋回でき、さらにピボット60をブロック54の貫通孔の回りで左右方向に回動できる。この結果、この付属部品は、上下方向、水平方向および左右方向の全方向で静止できるので、使用者の好みにいっそう的確に対応できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る回転制動装置は、直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックを支持枠体にピボットで回動自在に支持し、他方のピボットに取付部材を結合するだけであり、きわめて単純な構造であるので使用を長期間継続しても回動は殆ど一定で故障が少なく、数万回の回転試験を容易にクリアできる耐久性を有する。この回転制動装置により、液晶ディスプレイなどを左右と上下方向に回動して任意の位置で静止でき、使用者の好みに応じてパソコンモニタを上下に傾けたり且つ縦長にも設置できる。
【0029】
本発明の回転制動装置では、液晶ディスプレイなどを左右および上下方向に傾斜させるために力を掛けても回動がスムースであり、その際に使用者が液晶ディスプレイやパソコン本体を損傷することがない。プラスチックブロックが、液晶ディスプレイなどを傾斜させる際にピボットの回動を抑制し、所定の回動作動に設定すれば左右方向に360度、上下方向に約150度の任意の位置で静止できる一方、液晶ディスプレイなどが所定の傾斜位置から自重で動いてしまうことを防ぐ。
【0030】
本発明の回転制動装置は、安価に製造することができ、しかもいっそうの小型化や大型化が容易である。この回転制動装置は、内部全体に回路基板が存在するデジタルカメラやビデオ、モバイルコンピュータやノート型パソコン内などにも設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転制動装置によって液晶ディスプレイを上下方向へ回動自在に支持するパソコン本体の部分側面図である。
【図2】 左右方向へ回動自在に支持する状態を示す液晶ディスプレイ全体の概略正面図である。
【図3】 回転制動装置の正面図である。
【図4】 回転制動装置の底面を示す平面図である。
【図5】 本発明の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 回転制動装置
2 液晶ディスプレイ
3 取付部材
5 支持枠体
8,10 貫通孔
12 金属カバー
18,20 金属ピボット
24,26 軸受片
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイなどの付属部品を機器本体に対して左右と上下方向の任意の角度で静止できる回転制動装置に関し、薄型の液晶ディスプレイモニタを備えたデスクトップパソコンやワープロなどの電子機器に組み込む二軸方向に対する回転制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
既存のデスクトップパソコンは、一般に、奥行きの長いブラウン管式のモニタを接続するので机の上に占める面積が大きく、狭い事務所などで使用するのが不便であった。このため、液晶ディスプレイの大型化と低価格化に伴い、薄型の液晶ディスプレイモニタをデスクトップパソコンに接続する組み合わせに人気が集まり、現在では、各寸法の液晶ディスプレイがパソコン用モニタとして数多く販売されている。
【0003】
パソコン用の液晶ディスプレイは、支持部材またはパソコン本体に直接に設置し、使用者の目線に応じて上下方向の任意の傾斜角度で静止できることを要する。液晶ディスプレイを上下方向に傾斜させる機構は、例えば特開平3−17368号のように、ディスプレイの枠体側壁から突出するシャフトをスリーブに嵌入し、該スリーブ上にコイルバネを緊密に嵌装し、該バネの締め付け力によってディスプレイ設置のシャフトの回転を抑制して任意の傾斜角度で静止させればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パソコン用の液晶ディスプレイは、最近では、横長に設置して上下方向の任意の傾斜角度で静止できるほかに、左右方向にも傾斜させてA4判の用紙に合わせて縦長に設置できるようになっている。このため、前記の上下方向の傾斜機構に加えて、液晶ディスプレイを左右方向への傾斜機構も設置しなければならない。この左右方向の傾斜機構は、前記の上下傾斜機構とほぼ同様の構造でよいけれども、同様の傾斜機構を2台も取り付けると全体重量が重くなるうえに高価になり、しかも構造が複雑化して故障発生の蓋然性が高くなる。
【0005】
本発明は、液晶ディスプレイなどの付属部品を左右および上下方向に傾斜させる各機構をさらに改善し、1台の装置で付属部品を両方向における任意の傾斜角度で静止することを提案するものである。本発明の目的は、左右および上下方向への回動・静止を単純な機構で達成する安価な回転制動装置を提供することである。本発明の他の目的は、左右および上下方向における傾斜静止を長期間維持して数万回の回動試験に耐える回転制動装置を提供することである。本発明の別の目的は、左右および上下方向への回動に加えて任意の水平旋回が可能で全方向に回動できる回転制動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る回転制動装置は、図3と図4に例示するように、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックと、前記貫通孔のそれぞれに圧入する金属ピボットと、一方のピボットの両端部を固定支持する軸受片を形成した支持枠体と、他方のピボットに結合して該ピボットとともに自転可能な取付部材とを備える。プラスチックブロックには、ポリアセタールのようなエンジニアリングプラスチックを用いると好ましい。
【0007】
好ましくは、プラスチックブロックには、貫通孔が存在する少なくとも3面を被い且つ該貫通孔と合致するように穿孔した金属カバーを当接させ、2本の金属ピボットは金属カバーの穿孔を経て各貫通孔に圧入する。この金属カバーは、ブロックにおいて貫通孔が存在する少なくとも3面を被うように平面U字形または角環状形に形成すると好ましく、圧入する2本のピボットによってブロックが変形することを防止する。
【0008】
本発明の回転制動装置について、液晶ディスプレイなどの付属部品を取付部材に固着するとともに支持枠体を機器本体に据え付け、ブラスチックブロックの直交貫通孔の内周面と各ピボットの周面とをそれぞれ摩擦面とする。この結果、液晶ディスプレイなどの付属部品は、機器本体に対して左右方向と上下方向に回動でき、任意の傾斜角度で静止できる。
【0009】
また、本発明の回転制動装置は、図5に例示するように、水平および垂直方向の貫通孔を食い違い状にそれぞれ設けた2個のプラスチックブロックと、両ブロックの垂直貫通孔に圧入して両ブロックを相互に回転可能に隣接させる連結ピボットと、各ブロックの水平貫通孔に圧入する金属ピボットとを有していてもよい。この回転制動装置において、液晶ディスプレイなどの付属部品は、機器本体に対して左右、上下および水平方向の全方向に回動でき、全方向における任意の旋回角度で静止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る回転制動装置1は、図1と図2に例示するように、液晶ディスプレイ2などの付属部品を取付部材3に固着するとともに、支持枠体5をパソコン本体6などの機器本体に据え付け、図示のように液晶ディスプレイ2をパソコン本体6に対して左右方向および上下方向傾斜させて静止できる。この付属部品は、二軸方向への回動を要する各種の部材に適用でき、デジタルカメラ、ビデオ、車載テレビまたは魚群探知器などの液晶ディスプレイ、電気製品のカバーまたは蓋体、スポーツ用具のハンドル、道具類の可動部材などが例示できる。また、前記の機器本体はそれ自体に支持部材を組み込んだ構造でもよい。
【0011】
本発明で用いるプラスチックブロック7(図4)は、通常、優れた機械的性質を有し且つ寸法精度の高い耐磨耗性のエンジニアリングプラスチック製である。図4に示すように、ブロック7は、貫通孔8,10が存在する4面のうちの少なくとも3面が平坦であり、通常は4面とも平坦な直方体または立方体などである。ブロック7には、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に直線状の貫通孔8,10を設けるので、縦長の直方体の形状であると好ましい。図示のブロック7では、貫通孔10が通過する近傍の上方面だけが円弧状側面になっている。
【0012】
好ましくは、金属カバー12は、ブロック7において貫通孔8,10が存在する少なくとも3面を被い、図4のように3面を被う場合は平面がU字形であり、4面とも被う場合は平面が角環状形であり、5面または6面とも被う形状であってもよい。金属カバー12は、通常、ブロック7の各面と密接させ、貫通孔8,10を同軸状に円形の穿孔14,16を設ける。両穿孔14,16の内径は、貫通孔8,10の内径よりも大きく、圧入するピボット18,20の直径よりもわずかに大きい。
【0013】
2本の金属ピボット18,20は、それぞれ金属カバー12の穿孔14,16を経て各貫通孔8,10に圧入し、両ピボットの直径は貫通孔18,20の内径よりもわずかに大きく、ブロック7には成形後に適宜に熱処理を施す。一方のピボット18は、支持枠体5の軸受片24,26で固定できるように一端または両端部を異形断面にすると好ましい。他方のピボット20は、その一端において貫通孔10に圧入後にストッパ28(図4)を取り付けるため、後端部に環状溝、ネジ溝、切り欠きなどを設けると好ましい。
【0014】
取付部材3は、一方のピボット18の端部にカシメ止め、溶接、ボルト止めなどで結合したり、該ピボットと一体であってもよい。取付部材3は、図1のようなL字形側面のほかに、付属部品の外観に合わせて任意の形状に設定できる。
【0015】
支持枠体5には、直角に折曲げて対向させた軸受片24,26を形成し、両軸受片24,26間の距離は金属カバー12の横幅よりもわずかに大きい。軸受片24,26の穿孔32,34は、貫通または盲孔であってピボット20と対応する内寸であり、該ピボット端に合わせて一方または双方を異形断面にすると好ましい。軸受片24,26は、ピボット20と一体的に形成したり、溶接などで固定することも可能である。支持枠体5は、図示のように通常独立した部品であるけれども、機器本体などの枠体の一部を適当に変形して1対の軸受片を成形してもよい。
【0016】
図5に示す回転制動装置は、連結ピボット58で隣接させた2個のプラスチックブロック52,54を有し、各ブロックには、ピボット56を圧入する貫通孔に対して個々の水平貫通孔を直交状且つ食い違い状に設ける。ブロック52,54は、相互に回動可能なように隣接面が平坦であればよく、連結ピボット58の両端部をにストッパなどの保持部材を取り付けるため、環状溝、ネジ溝、切り欠きなどを設ける。前記と同様に、金属ピボット56,60はそれぞれ水平貫通孔に圧入し、一方のピボットの両端部を1対の軸受片で固定支持するとともに、他方のピボットに取付部材を結合すればよい。
【0017】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。回転制動装置1は、図3と図4に示すように、水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に貫通孔8,10を設けたプラスチックブロック7を有し、該ブロックは例えば寸法精度の高いポリアセタール製である。ブロック7は、貫通孔8,10が存在する4側面が平坦で対向面が平行であり、貫通孔10が通過する近傍の上方面36だけが円弧状側面になった縦長の直方体形状である。例えば、ブロック7は縦10mm、横12mm、高さ18mmである。
【0018】
U字形平面の金属カバー12は、例えば厚さ1mmであり、ブロック7において貫通孔8,10が存在する3面と密接し、該ブロックが使用時に変形しないように保護している。金属カバー12には、ブロック7の貫通孔8,10と同軸状に円形の穿孔14,16を設け、両穿孔14,16の内径は貫通孔8,10の内径よりも大きく、圧入するピボット18,20の直径よりもわずかに大きい。
【0019】
取付部材3は、図1に示すようなL字形側面であり、例えば、後方の折曲片38の異形の透孔40(図3)を設け且つ水平部42に取付用の透孔44を2個設ける。L字形の取付部材3を結合する金属ピボット20は、中間に大径のつば部46を有し、その前方部20aの先端部は透孔40と同様の異形断面である。
【0020】
ピボット20において、その後方部20bは、貫通孔8の外径よりも約0.1mm大きく且つ前方部20aよりも小径でブロック7の厚さよりも長く、その後端部に環状溝30を設ける。ピボット後方部20bは、金属カバー12の穿孔16を経てブロック7の貫通孔10に圧入し、該ブロックから突出する後端の環状溝30に円形金具のストッパ28を取り付け、該ストッパによってピボット20の脱落を防止する。ピボット前方部20aは、その異形断面の先端部を取付部材3の折曲片の透孔40に挿入してカシメ止めする。したがって、ピボット20つまり取付部材3を左右方向(図2の矢印参照)に回動する際に、ブロック7は軸受片24,26で保持されて静止している。
【0021】
支持枠体5は、直角に折曲げて対向させた軸受片24,26を形成した金属プレートであり、両軸受片24,26間の距離は金属カバー12の横幅よりもわずかに大きい。支持枠体5の平坦部48,48には、取付用の透孔49(図3)をそれぞれ2個設ける。軸受片24,26の貫通穿孔32,34は、ピボット20に対応する内寸であり、一方の穿孔32を適宜に異形断面に定める。
【0022】
1対の軸受片24,26で固定支持する金属ピボット18は、貫通孔10の外径よりも約0.1mm大きく、その一端部は異形断面である。ピボット20を取り付けるには、他方の軸受片26の円形穿孔34を通して、金属カバー12の穿孔14からブロック7の貫通孔8に圧入し、該カバーの他方の穿孔14を経て、一端部を軸受片24の異形穿孔32に嵌入してカシメ止めする。したがって、ブロック7を上下方向(図1の矢印参照)に回動する際に、ピボット18は軸受片24,26で係止されて静止している。
【0023】
回転制動装置1では、図2に例示するように、取付部材3を液晶ディスプレイ2の下方中央にボルト止めするとともに、支持枠体5をパソコン本体6の上方中央にボルト止めする。液晶ディスプレイ2および取付部材3は、図1の矢印で示すように、ブロック7とともにピボット18の回りで上下方向に回動して、上下方向の任意の傾斜角度で静止できる。また、図2の矢印に示すように、取付部材3と結合したピボット20をブロック7の貫通孔10の回りで回動して、左右方向の任意の傾斜角度で静止できる。この結果、回転制動装置1に取り付けた液晶ディスプレイ2は、上下方向および左右方向の任意の傾斜角度で静止できるので、パソコン使用者の好みに応じた向きと傾斜角度に設定できて便利である。回転制動装置1は、U字形平面の金属カバー12の各壁面でブロック7を支えることにより、ピボット18と20をブロック7へ圧入することによる該ブロックの変形を防止して長期間の使用を可能とする。
【0024】
図5は本発明の変形例を示し、回転制動装置50は、正面で直交し且つ側面で食い違い状に直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロック52と、側面で直交し且つ正面で食い違い状に直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロック54を有し、両ブロックは例えばポリアセタール製であって上下方向に隣接する。ブロック52,54は、両貫通孔が存在する4側面がほぼ平坦で対向面が平行であり、隣接面55は完全に平坦である。ブロック52には両貫通孔に水平ピボット56と垂直ピボット58を圧入し、一方、ブロック54には両貫通孔に垂直ピボット58と水平ピボット60とを圧入する。ブロック52,54の金属カバーは、一部を図番61で示しているが、該カバーの形状は任意に設定することができる。
【0025】
水平ピボット56は、支持枠体62の両軸受片64で固定支持し、該ピボットの一端部66を異形断面にする。ピボット56は、一方の軸受片の円形穿孔を経てブロック52の貫通孔に圧入し、一端部を軸受片64の異形穿孔67に嵌入してカシメ止めするので、ブロック52を上下方向に回動する際にピボット56は静止している。支持枠体62および取付部材63は前記の実施例とほぼ同じ形状である。
【0026】
垂直ピボット58は、ブロック52,54の貫通孔を通過し、その両端部に円形金具のストッパ68と70を取り付け、両ストッパによってピボット58を保持する。ブロック52はブロック54を水平方向に回動する際に静止している。一方、ピボット60は、中間に大径のつば部72を有し、その後方部をブロック54の貫通孔に圧入し、該ブロックから突出する後端の環状溝に円形金具のストッパ74を取り付ける。ピボット60つまり取付部材63を左右方向に回動する際に、ブロック54はブロック52と隣接したままで静止している。
【0027】
回転制動装置50では、取付部材63を付属部品にボルト止めするとともに、支持枠体62を機器本体にボルト止めすればよい。この付属部品および取付部材63は、ブロック52とともにピボット56の回りで上下方向に回動でき、且つブロック54とともにブロック52に対して水平方向に旋回でき、さらにピボット60をブロック54の貫通孔の回りで左右方向に回動できる。この結果、この付属部品は、上下方向、水平方向および左右方向の全方向で静止できるので、使用者の好みにいっそう的確に対応できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る回転制動装置は、直交する2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックを支持枠体にピボットで回動自在に支持し、他方のピボットに取付部材を結合するだけであり、きわめて単純な構造であるので使用を長期間継続しても回動は殆ど一定で故障が少なく、数万回の回転試験を容易にクリアできる耐久性を有する。この回転制動装置により、液晶ディスプレイなどを左右と上下方向に回動して任意の位置で静止でき、使用者の好みに応じてパソコンモニタを上下に傾けたり且つ縦長にも設置できる。
【0029】
本発明の回転制動装置では、液晶ディスプレイなどを左右および上下方向に傾斜させるために力を掛けても回動がスムースであり、その際に使用者が液晶ディスプレイやパソコン本体を損傷することがない。プラスチックブロックが、液晶ディスプレイなどを傾斜させる際にピボットの回動を抑制し、所定の回動作動に設定すれば左右方向に360度、上下方向に約150度の任意の位置で静止できる一方、液晶ディスプレイなどが所定の傾斜位置から自重で動いてしまうことを防ぐ。
【0030】
本発明の回転制動装置は、安価に製造することができ、しかもいっそうの小型化や大型化が容易である。この回転制動装置は、内部全体に回路基板が存在するデジタルカメラやビデオ、モバイルコンピュータやノート型パソコン内などにも設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転制動装置によって液晶ディスプレイを上下方向へ回動自在に支持するパソコン本体の部分側面図である。
【図2】 左右方向へ回動自在に支持する状態を示す液晶ディスプレイ全体の概略正面図である。
【図3】 回転制動装置の正面図である。
【図4】 回転制動装置の底面を示す平面図である。
【図5】 本発明の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 回転制動装置
2 液晶ディスプレイ
3 取付部材
5 支持枠体
8,10 貫通孔
12 金属カバー
18,20 金属ピボット
24,26 軸受片
Claims (4)
- 水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックと、前記貫通孔の内径よりもわずかに大きい直径を有し且つ各貫通孔のそれぞれに圧入する金属ピボットと、一方のピボットの両端部を固定支持する軸受片を形成した支持枠体と、他方のピボットに結合して該ピボットとともに自転可能な取付部材とを備え、液晶ディスプレイなどの付属部品を取付部材に固着するとともに支持枠体を機器本体に据え付け、ブラスチックブロックの直交貫通孔の内周面と各ピボットの周面とがそれぞれ摩擦面となることにより、付属部品を機器本体に対して左右方向および上下方向の任意の傾斜角度で静止できる二軸方向に対する回転制動装置。
- 水平面で直交し且つ垂直面で食い違い状に2個の貫通孔を設けたプラスチックブロックと、該ブロックにおいて貫通孔が存在する少なくとも3面を被い且つ各貫通孔と合致するように穿孔した金属カバーと、金属カバーの穿孔を経て各貫通孔に圧入する2本の金属ピボットと、一方のピボットの両端部を固定支持する軸受片を形成した支持枠体と、他方のピボットに結合して該ピボットとともに自転可能な取付部材とを備え、液晶ディスプレイなどの付属部品を取付部材に固着するとともに支持枠体を機器本体に据え付け、ブラスチックブロックの直交貫通孔の内周面と各ピボットの周面とがそれぞれ摩擦面となることにより、付属部品を機器本体に対して左右方向および上下方向の任意の傾斜角度で静止できる二軸方向に対する回転制動装置。
- 金属カバーは、ブロックにおいて貫通孔が存在する少なくとも3面を被うように平面U字形または角環状形に形成し、2本のピボットの圧入によってブロックが変形することを防止する請求項2記載の回転制動装置。
- 水平および垂直方向の貫通孔を食い違い状にそれぞれ設けた2個のプラスチックブロックと、両ブロックの垂直貫通孔に圧入して両ブロックを相互に回転可能に隣接させる連結ピボットと、各ブロックの水平貫通孔に圧入する金属ピボットと、一方のピボットの両端部を固定支持する軸受片を形成した支持枠体と、他方のピボットに結合して該ピボットとともに自転可能な取付部材とを備え、液晶ディスプレイなどの付属部品を取付部材に固着するとともに、支持枠体を機器本体に据え付け、ブラスチックブロックの直交貫通孔の内周面と各ピボットの周面とがそれぞれ摩擦面となることにより、付属部品を機器本体に対して左右方向および上下方向の任意の傾斜角度および任意の水平旋回角度で静止できる全方向に対する回転制動装置。
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JP03818298A JP3804255B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 二軸方向に対する回転制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP03818298A JP3804255B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 二軸方向に対する回転制動装置 |
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JPH11223063A JPH11223063A (ja) | 1999-08-17 |
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JP03818298A Expired - Fee Related JP3804255B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 二軸方向に対する回転制動装置 |
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1998
- 1998-02-04 JP JP03818298A patent/JP3804255B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11223063A (ja) | 1999-08-17 |
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