JP3326506B2 - 凹凸成形シートの製造方法 - Google Patents

凹凸成形シートの製造方法

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JP3326506B2
JP3326506B2 JP6284393A JP6284393A JP3326506B2 JP 3326506 B2 JP3326506 B2 JP 3326506B2 JP 6284393 A JP6284393 A JP 6284393A JP 6284393 A JP6284393 A JP 6284393A JP 3326506 B2 JP3326506 B2 JP 3326506B2
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明 高山
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は運動靴の靴底のように防
滑性を目的として設けられる凹凸パターンを具えたシー
ト状部材の製造方法に関するものであって、特に凹凸パ
ターン天面の接地面の質感の向上を図った凹凸成形シー
トの製造方法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来からジョギング、バスケット、テニ
ス等の各種スポーツの用に供される運動靴には軽量化と
衝撃吸収力の向上を図るため、直接地面と接する靴底最
下層であるアウターソールを充実ゴムや高密度スポンジ
で形成し、その上層をEVA(エチレンビニルアセテー
ト)のような軽量で緩衝性に優れるスポンジを一枚ある
いは複数枚重ね合わせて構成し、靴底を多層構造とする
試みがなされている。
【0003】しかしこれらの充実ゴムや高密度スポンジ
は比較的硬質で地面把持力や耐磨耗性の点では優れた効
果を発揮するものの、その一方において重量が嵩み、軽
量化を図る上では難点があった。
【0004】そこで近時は靴底の素材の改良に加え、種
々の靴底の成形手法が案出されてきている。例えば不織
布シート上のポリウレタン樹脂皮膜と、滑り止め突起化
前の液状ポリウレタン配合物とを金型に入れ、これを熱
硬化させて一体的に結合する方法(特開平1−3106
01号公報)がその一例として挙げられる。また本出願
人にあっても不織布上に孔版を密着状態で置き、孔版に
は増粘剤を含むポリウレタンエラストマーを流し込み、
スキージ処理をした後、加熱硬化してエンボスシートを
成形する方法「エンボスシートの製造方法」(特願平4
−185922号)をはじめとして数多くの出願に及ん
でいる。
【0005】しかしながら前者のように凹版である金型
を用いる場合にあっては靴底の滑り止め突起の原料とな
る液状ポリウレタン配合物を金型に注入するに際し、エ
アが混入する場合があり、このような場合には形成され
た滑り止め突起の一部に光沢を帯びた欠損不良が生じ、
商品価値を失わせていた。
【0006】また後者のように孔版を用いてエンボスを
成形する場合には孔版に注入されるポリウレタンエラス
トマーの上面が靴底の接地面となるため、前述したよう
なエア混入による欠損不良は生じない。しかし注入され
るポリウレタンエラストマーの上面は空気に触れた状態
にあるため硬化後、光沢が生じてしまい、質感としてこ
のような光沢を嫌う運動靴にあっては必ずしも好ましい
ものではなく、この点において更なる改良の余地が残さ
れていた。
【0007】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、成形型に液体原料を注入す
る際、混入するエアの排出系路を確保することで前記欠
損不良や光沢の発生を廃するとともに、衝撃吸収性の向
上並びに軽量化という本来の要求にも応える新規な凹凸
成形シートの製造方法の開発を試みたものである。
【0008】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち本出願に係る第一の発明た
る凹凸成形シートの製造方法は、あらかじめ所定形状の
凹陥部がパターン状に形成された成形型に対し、ポリウ
レタンエラストマーもしくはこれを主成分とする熱硬化
性樹脂または紫外線硬化樹脂から成る液体原料を注入
し、更にスキージ処理した後これに素地シートを被せて
押圧、加熱することで凹凸パターンを素地シートに密着
させ、これにより凹凸成形シートを製造する方法におい
て、前記液体原料を成形型に注入するに際しては、これ
ら液体原料に混入するエアを前記成形型における凹陥部
の側周面または底面からも外部に排出させながら行うよ
うにしたことを特徴として成るものである。
【0009】また本出願に係る第二の発明たる凹凸成形
シートの製造方法は前記請求項1記載の要件に加え、前
記凹陥部の少なくとも底部は成形品の表面をツヤ消し状
にできる表面粗度を有する素材で形成されていることを
特徴として成るものである。
【0010】更にまた本出願に係る第三の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は前記請求項1または2記載の要
件に加え、前記成形型はあらかじめ所定形状の孔部がパ
ターン状に形成された孔版に対し、その下面に通気性シ
ートをあてがうことで凹陥部を形成し、更にこれをベー
スに支持させることで構成されており、この成形型に前
記液体原料を注入するに際しては、これらに混入するエ
アを孔版に形成されている孔部下面から通気性シートに
至らせることで凹陥部外部に排出させるようにしたこと
を特徴として成るものである。
【0011】更にまた本出願に係る第四の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は前記請求項1または2記載の要
件に加え、前記成形型は平面的な通気性シートを凹凸形
状に加工し、立体的な形状とすることで、この通気性シ
ートに直接凹陥部を形成し、これをベースに支持させる
ことで構成されており、この成形型に前記液体原料を注
入するに際しては、これらに混入するエアを凹陥部の側
周面及び底面から凹陥部外部に排出させるようにしたこ
とを特徴として成るものである。
【0012】更にまた本出願に係る第五の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は前記請求項1または2記載の要
件に加え、前記成形型は通気性を有する凹版自体によ
り、またはこの凹版をベースに支持させることで構成さ
れており、この成形型に前記液体原料を注入するに際し
ては、これらに混入するエアを凹陥部の側周面及び底面
から凹陥部外部に排出させるようにしたことを特徴とし
て成るものである。
【0013】更にまた本出願に係る第六の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は、前記請求項1及び5、または
請求項1、2及び5記載の要件に加え、前記凹版は通気
性セラミックスの焼結体を素材として形成されているこ
とを特徴として成るものである。
【0014】更にまた本出願に係る第七の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は、前記請求項1及び3、4、ま
たは請求項1、2及び3、4記載の要件に加え、前記通
気性シートは不織布を素材として形成されていることを
特徴として成るものである。
【0015】更にまた本出願に係る第八の発明たる凹凸
成形シートの製造方法は、前記各要件に加え、前記凹陥
部には前記液体原料を注入するに先立ち、あらかじめ離
型剤を塗布し、または凹陥部自体を離型性材料で形成し
ておくようにしたことを特徴として成るものである。そ
してこれら発明の構成を手段として、前記目的を達成し
ようとするものである。
【0016】
【発明の作用】本発明にあっては、成形型における凹陥
部にポリウレタンエラストマーもしくはこれを主成分と
する熱硬化性樹脂または紫外線硬化樹脂から成る液体原
料を注入するに際して、これに混入するエアは少なくと
も凹陥部から外部に排出される。すなわち凹陥部から排
出されたエアは、そのまま成形型外部に排出される場合
のほか、成形型の一部(例えば表面の凹部や組織中の空
洞部)に一時的に残留する場合も含まれる。
【0017】また凹陥部の少なくとも底部を成形品の表
面をツヤ消し状にできる表面粗度に形成した場合には成
形品たる凹凸パターンの接地面はこれに対応した表面粗
度となって光沢のない質感が得られる。更に凹陥部にあ
らかじめ離型剤を塗布し、または凹陥部自体を離型性材
料で形成した場合には凹凸パターンを成形後、これを成
形型から取り出す作業が容易となり、次工程である素地
シート密着工程が円滑に行われる。
【0018】
【実施例】以下本発明の凹凸成形シートの製造方法につ
いて運動靴1の靴底2の製造過程を例にとり、図示の概
念図に従って具体的に説明する。なお説明にあたって
は、本発明の凹凸成形シートの製造方法をまず凹凸パタ
ーン成形工程と、これに素地シートを密着させ、最終製
品である凹凸成形シートを作成する素地シート密着工程
とに大別し、このうち凹凸パターン成形工程については
更に成形型の構成の違いにより孔版を使用する場合と、
凹版を使用する場合とに分けて説明する。
【0019】〔I〕凹凸パターン成形工程 i)孔版を使用する場合 凹凸パターン成形工程は、運動靴1における靴底2に形
成される凹凸パターン3を成形する工程である。ここで
はまず成形型4の構成部材として孔版5を使用する場合
について説明する。すなわち本工程では図2(a)に示
すように成形型4を上方から孔版5、通気性シート6そ
してベース7の三層により構成し、この成形型4を用い
て凹凸パターン3の成形加工を行う。
【0020】本工程で用いる孔版5は成形される凹凸パ
ターン3に対応して、あらかじめ所定形状の孔部5aが
多数穿設されているものであって、一例として以下述べ
る製造方法に従って製造される。
【0021】(1) 孔版の作成 サンドブラストによる方法 まず所望の凹凸パターンのデザインを作成し、この凹凸
パターンのデザインを被転写体Aとして、図3に示すよ
うに写真撮影手法でポジフィルムであるリスフィルム1
0を作成する。なおこの手法ではカメラを用いるので、
エンボスデザインの縮小、拡大は自由である。因みにこ
のようなポジフィルムは、勿論、他のものを適用するこ
とも可能であるが、後の露光の際に感光部と非感光部と
の境界を明確にするため、本実施例では硬調なコントラ
ストが得られるリスフィルムを採用している。
【0022】次にこのリスフィルム10を図4(a)に
示すように光硬化性樹脂フィルム12に密着させ、リス
フィルム10側から露光して、リスフィルム10のエン
ボスデザイン以外の部分に対応した光硬化性樹脂フィル
ム12の部分を硬化させる。
【0023】なお光硬化性樹脂フィルム12は、サンド
ブラスト保護マスクとなるものであり、例えば光硬化性
樹脂層を透明フィルムで両面から剥離可能にサンドイッ
チし、使用時にリスフィルムとの密着面側の透明フィル
ムあるいは後述の硬質板との密着面側の透明フィルムを
剥離して用いる形態のものが便利である。また光硬化性
樹脂フィルム12は、後述するようにサンドブラストに
対する耐久性を要求される。この観点から選択できる光
硬化性樹脂フィルム12の一例として、ウレタン系感光
フィルムがあり、このものは100μmの薄さでもサン
ドブラストに耐えることができる。なお勿論、種々の樹
脂であっても、精度の点を問題としなければ、厚さを厚
くしてサンドブラストへの耐久性を増すことができるか
ら、作業性やコスト面等を考慮して適宜の樹脂を選択す
ることもできる。
【0024】ここで光硬化性樹脂は、例えばスチリルピ
リジニウム基を感光基としてポリ酢酸ビニル・ポリビニ
ルアルコールエマルジョンに導入した感光性樹脂や、こ
のほかカラギナン、ゼラチン等の天然水溶性ポリマー、
カルボキシメチルセルロース、アルギン酸アンモン、で
んぷん、メチルアミノプロピルエーテル等の半合成水溶
性ポリマー及びベンゾフェノン、チオキサントン、ベン
ゾインエーテル等の光重合開始剤、そしてモノマーとか
ら成る光重合型のものや、重クロム酸塩、ジアゾ樹脂、
ビスアジド化合物等の光架橋剤とから成る混合型のもの
がある。
【0025】なお光硬化性樹脂の「光硬化」とは、可視
光、紫外線、X線、電子線などのエネルギーの高い電磁
波の照射を受けると、エネルギーを吸収して架橋、硬
化、不溶化を起こして固化する物質全般を指すものであ
り、同様に「光」とはこれらエネルギーの高い電磁波を
総称するものである。
【0026】次に光硬化性樹脂フィルム12のうち、リ
スフィルム10のエンボスデザインに対応した非感光部
分を図4(b)に示すように炭酸水中でブラシB等を用
いて洗い流し、これを乾燥した後、感光部分の硬度を上
げる目的で再度露光してマスク13を作成する。そして
図4(c)に示すように、このマスク13を版の原板で
ある硬質板14の表面に密着させ、この状態でマスク1
3側の面にサンドブラスト加工を施す。なおマスク13
を硬質板14に密着させるため、あらかじめ硬質板14
側に接着剤を塗布しておくとよい。
【0027】ここで硬質板14とは、硬質の素材から成
り、サンドブラスト加工に適する素材をいい、例えばガ
ラス、セラミックス、石材、人工大理石等脆弱性を有す
る素材の他、加工に多少の困難性を伴うものの金属等も
含むものである。なお硬質板14の中でもガラス板は割
れることさえ気をつければ、安価で入手しやすい上にサ
ンドブラスト加工がおこないやすく、また靴底2の凹凸
パターン3の長さ程度であれば数十分という短時間で加
工できるので作業性が良い。
【0028】またブラスト用の研磨材は、通常墓石や表
札などの蝕刻に用いるものでよく、例えば天然硅素、ガ
ーネット、炭化硅素カーボン、ランダム、人造コランダ
ム等が適用できる。勿論これら研磨材の選定は、硬質板
14の材質や作業性等を加味して適宜選択することにな
る。
【0029】次にサンドブラストによる蝕刻加工につい
て説明する。予定する凹凸パターン3の高さと同じ厚さ
の硬質板14を用いて、図4(c)に示すように研磨材
を当てて蝕刻により孔部5aを形成して孔版5を作成す
る。この場合、通常のサンドブラストでは孔部5aにテ
ーパが付きやすいため、これを利用してテーパ付きの凹
凸パターン3を成形することもできるし、またこのテー
パを抜き勾配として利用することもできる。更に発展し
て例えば靴底2の爪先部分のように、なだらかに傾斜し
ながらせり上がるような、いわばなだらかなテーパ面を
有する凹凸パターン3の成形にも利用できる。サンドブ
ラストの距離をおき、時間をかけてブラストすれば、テ
ーパのない垂直面を有する孔部5aも形成できる。なお
蝕刻面は梨地状になっているから、脱版性向上のため、
版使用前に離型剤を塗布しておくことが好ましい。
【0030】マスター型を利用する方法 図5(a)に示すように靴底のエンボス模様と同様な模
様のマスター型15を用意し、これに鉄、ニッケル等の
磁性体金属16を溶射する。そしてこのマスター型15
の各凸部17間に型用樹脂18を流し込んで熱硬化さ
せ、図5(b)のように表面を削ってマスター型15の
凸部17天面に付着している磁性体金属16を取り去
る。最後にマスター型15を外すことにより、図5
(c)に示すような孔部5aを有する孔版5が得られ
る。なおこのような孔版5は、孔部5a以外の下面に磁
性体金属16が設けられることになるが、これは後述す
るように磁力によって通気性シート6と孔版5との密着
を図る場合にその密着性を向上させるためのものであっ
て、他の方法で両者の密着性の向上が図れる場合には、
磁性体金属16の存在は必ずしも必要とされない。
【0031】またこのような方法において孔版5に磁性
を帯びさせるための類似技術として、孔版5に磁性粉を
担持させる手法をとることもできる。その具体的手法と
して、型用樹脂18が液状の段階で、これに磁性粉を混
入し、これをマスター型15に流し込んで孔版5を製作
する方法や、磁性を有しない孔版に後から磁性粉を付着
させる方法がとり得る。因みに磁性粉を付着させるに
は、ガス炎、アーク炎、プラズマ等により磁性体を細か
い溶滴状にして孔版5に溶射する方法で容易に行える。
なおこの方法では、磁性粉が孔版5の孔部5aにも付着
して脱版が行いにくくなるおそれがあるから、マスク等
をして孔部5aに磁性体が付着しないようにする手立て
が必要となる。
【0032】光硬化性樹脂フィルムを利用する方法 まず図6(a)に示すように光硬化性樹脂を2mm厚の
フィルム状に乾燥成形して、光硬化性樹脂フィルム20
を作成する。なおこの光硬化性樹脂フィルム20は上記
サンドブラスト法の中で説明したものと同じであるが、
成形する凹凸パターン3の高さに応じて厚めのものを適
用する。この露光前の光硬化性樹脂フィルム20を、図
6(a)に示すように下面を水で濡らした後、ガラス、
アルミ板等の基板21に接着し、70℃前後で5〜10
分間乾燥し、両者を一体化する。その後図6(b)
(c)に示すように、露光前の光硬化性樹脂フィルム2
0の上に靴底2の凹凸パターン3のデザインを形成した
マスク22を密着し、例えば超高圧水銀灯ブロードハン
ド(365nm、5.7mW/cm2 )で10〜15分
露光後、マスク22を外して、ブラシ等を用いて温水シ
ャワー中で未露光部23を取り除く。
【0033】次に未露光部23が取り除かれた光硬化性
樹脂フィルム20を70℃前後で約30分程乾燥し、フ
ィルムを基板21から剥がした後、磁性体金属16を溶
射して図6(c)に示すように未露光部23に孔部5a
を形成した孔版5を作成する。なお孔版5に磁性を帯び
させる場合には、前記同様磁性粉を適用してもよく、ま
た光硬化性樹脂はこのようにフィルム状とするほか、液
体状のものを塗布乾燥して用いてもよい。なお光硬化性
樹脂の光硬化特性は、その透明度に大きく依存するた
め、透明度の許す範囲内で磁力吸引力との兼ね合いをみ
て磁性粉の添加量を調整するほか、よりエネルギーレベ
ルの高い電子線を用いて硬化させる必要がある。
【0034】また水現像が可能な光硬化性樹脂は、硬化
前水溶性であり硬化後も親水性に富むため、油性系の原
料が用いられがちな靴底2の凹凸パターン3(具体的に
はウレタンエラストマー)に対する離型性、すなわち数
mm厚もある孔版5の孔部5aからの脱版性を考慮した
場合には、好適なタイプであるといえる。また水現像に
おける水とは、中性は勿論のことアルカリ性、酸性でも
かまわない。
【0035】その他の方法 以上の方法のほか、金属板、樹脂板などにエッチング、
ワイヤカット、レーザー、パンチング、プレス等による
方法で孔部5aを形成して孔版5を作成してもよい。今
日ではエッチング手法によれば、金属板に段差を付けた
孔部5aを形成することも比較的低コストで行うことが
できる。
【0036】(2) 成形型の組み立て そしてこのようにして成形された孔版5に対して、その
下面側に通気性シート6をあてがう。なおこのように通
気性シート6をあてがうことにより孔部5aの底面が閉
塞され、これにより成形型4の凹陥部4aが実質的に形
成されるのである。そして更にこれらを下方に位置する
ベース7により支持させることで成形型4は構成される
のである。なおこのように組立式の構成とすることによ
り凹凸パターン3の成形のその都度、組み立てて使用す
ることもできるが、繰り返し反復して使用される状況下
では、これらを一体とした固定式の成形型4とすること
もできる。
【0037】また通気性シート6は本発明の特徴的構成
を成す部分であって、凹陥部4aに浸入したエアを凹陥
部4aの外部に排出できるような通気性素材であれば種
々の材料を使用できる。例えば不織布、スポンジ等の連
続通気素材のほか、凹凸パターン3の接地面3aの表面
粗度を粗くし、光沢を排除できるよう表面に凹凸を有す
るツヤ消しフィルムや手術用手袋の素材である簡易手袋
フィルム等が採用できる。因みに不織布、スポンジ等の
連続通気素材を使用した場合には凹陥部4aに浸入した
エアは、この通気性シート6を経て外部に排出されるほ
か、通気性シート6の組織中の空洞部に入り込むように
なり、またツヤ消しフィルムや手術用手袋の素材である
簡易手袋フィルムを使用した場合には通気性シート6の
表面に形成される凹陥部にエアが浸入することで凹陥部
4aからのエアの排出が図られるのである。またこのよ
うな通気性シート6を孔版5に密着させるにあたって
は、後述する液体原料と成形型4との剥離を容易にする
ために離型剤が塗布される。勿論、通気性シート6の素
材を離型性を有する素材とすることで対処することも可
能である。
【0038】またベース7としては金属製プレートや更
に肉厚のブロック状のものが一例として採用できるが、
前記マスター型15を利用して磁性体金属16を下面に
溶射した孔版5を使用する場合にはベース7を強力な永
久磁石板により作成することで図7(a)に示すように
孔版5に溶射された磁性体金属16とベース7との間に
磁力吸引作用を生じさせ、その間に挟まれる通気性シー
ト6と孔版5との密着が図られる。
【0039】この場合、永久磁石板の代わりに電磁石を
適用してもよく、また孔版5に永久磁石あるいは他の磁
性体を埋め込むなどの構成をとることもできる。また磁
石板は、例えば平面研削盤の工作物保持装置として広く
利用されている電磁チャック、永磁チェックのような形
態をとれば便利であり、このようなものを永久磁石板の
代わりにセットすれば通気性シート6の脱着が更に容易
となる。更にこのベース7あるいはその近傍に凹陥部4
a内に混入したエアを強制吸引するサクション機構を設
けておき、これにより混入したエアを瞬時に排出するよ
うにすることもできる。
【0040】(3) 液体原料の流し込み 孔版5を通気性シート6と密着状態でセットしたら、図
8(a)に示すように孔版5における孔部5aに凹凸パ
ターン3を形成する液体原料の一例としてポリウレタン
エラストマーPを流し込む。なおポリウレタンエラスト
マーPの流し込み方法は、図8(a)のように容器内で
原料の二液を混合し脱泡して注ぐ方法のほか、図示しな
いがノズル内で二液が混合される方法や、図8(a′)
のようにノズル先端で原料の二液を混合しながら吹き付
けるようにしてもよい。
【0041】このポリウレタンエラストマーPは、プレ
ポリマーとポリイソシアネートとの混合液から成り、こ
れを加熱することによって硬化するものであり、本実施
例ではプレポリマーである日本ポリウレタン工業株式会
社のニッポラン(登録商標)に、ポリイソシアネートで
ある大日本インキ株式会社のパンデックス(登録商標)
を混合して用いた。なおプレポリマーとポリイソシアネ
ートとの混合液は真空脱泡したものを孔部5aに流し込
む。またノズルから吹き付けて供給するポリウレタンエ
ラストマーとして好適なものに、日本合成化学工業株式
会社の無溶剤即硬ウレタン樹脂などがある。
【0042】上記ニッポラン、パンデックスのような硬
化までに比較的時間を要する二液注型熱硬化性のポリウ
レタンは、加熱硬化させるときに図11に示すように一
旦粘度が減少した後に粘度が上昇するので、粘度減少点
(図中P点)において、孔版5からの流出を防止する必
要がある。そこでこれら原料には、増粘剤を混入するこ
とが好ましい。
【0043】なお増粘剤の具体例として、日本アエロジ
ル株式会社製造販売のAEROSIL(登録商標)があ
る。このものは工業的に得られる最高純度のシリカ(S
iO2 99.8%)であり、7mμ〜50mμの超微粒
子から成り、高表面積、高分散性を有する無害の物質で
ある。このAEROSIL(登録商標)は、表面に有す
るシラノール基の水素架橋結合の働きにより、少量の添
加でポリエステルやエポキシ樹脂等の液状物質の加工に
必要なレオロジー特性を与えることができるため増粘剤
としての機能を有する。
【0044】また他の液体原料として光硬化性樹脂を適
用することもできる。ここで用いる光硬化性樹脂も上記
と同意義のものである、ここでは光硬化性樹脂のうち、
紫外線の照射により短時間で硬化する紫外線硬化樹脂を
例にとって以下説明する。尚このものは、光重合性プレ
ポリマーと光重合性モノマーと光開始剤とを主成分とす
る。
【0045】紫外線硬化樹脂の選択にあたっては、紫外
線が孔部5aの深くまで届くように、あるいは後述する
素地シートに印刷されたパターンの色が透けて見えるよ
うに、硬化前および硬化後において透明ないし半透明の
ものを適用する。しかも本発明では凹凸パターン3は靴
底2として用いられるから、硬化したものが適度な弾力
を有し、引張強度、引き裂き強度、耐磨耗性、その他の
要求されるべき物性面で靴底2の凹凸パターン3として
耐えられるような紫外線硬化樹脂を適用する。この場
合、引き裂き強度を向上させるため、硬化を阻害しない
程度に短繊維等のフィラーを紫外線硬化樹脂に混入して
おいてもよい。
【0046】なおこのような孔版5を使用した成形型4
に上記液体原料を注入するに際して混入するエアは、図
7(a)中、矢印で示すように孔部5aの底面より通気
性シート6内に至り、更に外部へと排気される。またエ
アの排出手段としてはこのほか、後述する図7(b)に
示すようにサクションポンプ31を用いて強制吸引する
手法も勿論採用できる。
【0047】(4) スキージ処理 ポリウレタンエラストマーPあるいはこれに増粘剤等を
加えた熱硬化性樹脂または紫外線硬化樹脂を孔版5の孔
部5aに流し込んだら、図8(b)に示すようにスキー
ジ具27を用いて、孔部5aの上面からはみ出て存在す
る上記液体原料を除去する。このとき各孔部5a中の液
体原料のうち、孔部上面直下付近に存在するものの一部
を、これら液体原料と孔版5の孔部5a並びにスキージ
具27の先端との表面張力、接触角、濡れなどの関係か
ら、スキージ具27先端で引きずるようにして一緒に取
り去るようにする。
【0048】ii)凹版を使用する場合 すなわち本工程では成形型4を図2(b)(c)に示す
ように凹版30とベース7との二層構造とし、この成形
型4を用いて凹凸パターン3の成形加工を行う。そして
本工程で使用する凹版30としては成形される凹凸パタ
ーン3に対応して、あらかじめ所定形状に凹部30aが
形成されていることは勿論のこと、更に通気性を有する
ことが条件とされる。
【0049】具体的には図2(c)に示すように通気性
セラミックスの焼結体により凹版30を形成し、このも
のに離型剤処理をして使用する。また前記孔版5を利用
する実施例において使用した通気性シート6を用いてこ
れを図2(b)に示すように凹凸形状に加工することで
立体的な形状とし、これを凹版30として用いることも
できる。なお前者の場合には一例として金属加工法によ
り凹版30は形成され、他方、後者の場合には一例とし
てヒートプレスにより凹版30を形成する。更にこのよ
うに凹版30を使用する場合にも凹部30aの底部の表
面粗度を粗くし、これにより成形される凹凸パターン3
の接地面3aに光沢が生じないようにすることも可能で
ある。
【0050】なおベース7の構成並びに液体原料の流し
込みからスキージ処理に至る作業手順については図9に
示すとおりであって、前記孔版5を使用した実施例と大
体において共通するので、その詳細は割愛するが、図2
(c)に示す成形型4の場合には凹版30自体でも充分
剛性があるから、図7(b)に示すようにベース7を特
に設けず凹版30自体により成形型4を構成するように
することもできるし、ベース7の形状も図2に示すよう
なフラットな形状に限らず凹凸形状とし、これを成形型
4やベース7を支持する支持架台に対し嵌込自在の構成
とすることもできる。また勿論、成形型4の底面を凹凸
成形することでベース7を省略した形で同様の作用を行
わせるようにすることも可能である。更に図7(b)で
は、液体原料を注入するに際して混入するエアの排出手
段としてサクションポンプ31を設けている。従ってこ
の場合のエアの排出系路は図7(b)中、矢印で示すよ
うに凹部30aから凹版30内に流入したエアはサクシ
ョンポンプ31による強制吸引を受けて凹版30の側面
及び底面から排出系路32に排出され、更にこの排出系
路32を通って外部に排出されるのである。なおこのほ
か前記図7(a)に示すように自然排出による手法をと
ることも勿論可能である。
【0051】〔II〕素地シート密着工程 本工程は前記凹凸パターン成形工程において成形型4内
に形成される凹凸パターン3をその支持部材である素地
シート40に密着接合する工程である。素地シート40
としては、例えば合成樹脂、ゴム、不織布など従来から
運動靴1のアウターソールのベース生地として使用され
ている種々の素材が適用できる。素地シート40として
不織布を適用する場合には、熱可塑性繊維、熱硬化性繊
維のいずれによるものでもよく、その一例としてバック
スキン状人工皮革である東レ株式会社製のエクセーヌ
(登録商標)などを適用することができる。因みにこの
エクセーヌ(登録商標)には、黄色、オレンジ色など種
々の色があるので、凹凸パターン3を黒色系とすること
で色彩的なコントラストによる意匠を靴底2に施すこと
ができる。
【0052】このほか、引裂強度、引張強度、耐磨耗性
のある通常の不織布シートをはじめ、厚手のフィルムシ
ート等も適用できるし、接着性を具えるものや樹脂皮膜
コートを具えるものでもよい。通常の不織布シートとし
ては、ウレタン等の弾性長繊維を自己接着させたものが
好適である。この場合、例えば厚さ一cm程度の厚手の
不織布シートを適用すれば、緩衝性に優れた靴底を提供
することができる。なおフィルムシートを素地シート4
0として用いるときは、人工皮革や不織布に比較すると
素材の対比を意匠的に表現し難いが、色彩的なコントラ
ストにより意匠性を高めることができる。
【0053】また凹凸パターン3を形成する液体原料と
して紫外線硬化樹脂を使用する場合には上述したような
素地シート40に対し、更に凹凸パターン3に対応する
パターンデザインを印刷しておくことも可能である。因
みにこのようにすれば凹凸パターン3を透明または半透
明とすることにより、素地シート40に印刷した前記パ
ターンデザインの色彩が認識できるようになり、前記実
施例とは趣を変えた意匠的効果を得ることができる。
【0054】また素地シート40の色彩と、この素地シ
ート40に印刷されるパターンデザイン部分のインクの
色彩との間でも種々の色彩的コントラストが選択でき
る。例えば素地シート40を黒色とし、これに印刷され
るインクを黄色、オレンジ色などの鮮やかな色とした
り、また素地シート40を赤色とし、インクを青色とす
るなど、素地シート40の色とインクの色とが、彩度、
明度、色相のいずれか、またはこれらの組み合わせを異
ならせることにより、インクの色が相対的に目立つよう
な対比色の関係にすることも可能である。
【0055】そしてこのような素地シート40に凹凸パ
ターン3を密着させるにあたっては、まず液体原料がポ
リウレタンエラストマーPあるいはこれに増粘剤を加え
たものである場合には、図10(a)に示すように成形
型4に対して上方から素地シート40を被せ、更に上方
より押圧し、素地シート40を成形型4に密着させた状
態でオーブン41に入れる。そして120℃で45分間
加熱してポリウレタンエラストマーPを硬化させ、更に
ポリウレタンエラストマーPを安定させる目的で90℃
で600分間オーブン加熱し、これを冷却し、図10
(b)に示すように成形型4から離型し、図10(c)
に示すように凹凸成形シート50が完成する。なおポリ
ウレタンエラストマーとして無溶剤即硬ウレタン樹脂を
使用した場合には、上述した予備硬化及び完全硬化を図
るのに必要な所要時間は大幅に短縮される。
【0056】これに対し液体原料として紫外線硬化樹脂
を適用した場合には、図示は省略するが紫外線照射器に
より紫外線を凹陥部4a内の液体原料に向けて照射し、
比較的短時間のうちに前記液体原料を硬化させ、凹凸パ
ターン3を成形する。そしてこのものに対し適宜接着剤
等を塗布して上方から素地シート40を被せヒートプレ
スすることにより素地シート40に凹凸パターン3を密
着させる。そしてこのものを冷却し成形型4から取り出
せば同じく凹凸成形シート50が完成する。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、このような構成を有することにより以下の
ような効果を発揮する。まず本発明では液体原料である
ポリウレタンエラストマーPまたは紫外線硬化樹脂を成
形型4に注入するに際して混入するエアを凹陥部4aか
ら外部に排出させている。従って凹陥部4a内にはエア
は残留せず、これによってもたらされる欠損不良等は全
く起こらない。
【0058】また成形された凹凸パターン3の接地面3
aは、凹陥部4a底部の表面粗度を粗くすることで接地
面3aの表面に小さな凹凸を形成し、これにより接地面
3aが梨地面となるほか、高級感を損なわせる不用の光
沢も全く生じない。このほか凹陥部4aにあらかじめ離
型剤を塗布し、または凹陥部4a自体を離型性材料で形
成した場合には凹凸パターン3を成形後、これを成形型
4から取り出す作業が容易となり、次工程である素地シ
ート40との密着、離型が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造した凹凸成形シートを
運動靴の靴底に適用した実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の製造方法に使用する成形型の種々の実
施例を示す骨格的縦断面図である。
【図3】サンドブラストによる孔版作成の過程を段階的
に示す説明図であって、このうち被転写体からリスフィ
ルムが作成されるまでの過程を示す斜視図である。
【図4】同上このリスフィルムを用いてマスクを作成
し、更にこのマスクを用いてサンドブラスト加工により
孔版が作成されるまでの過程を示す骨格的縦断面図であ
る。
【図5】マスター型を利用しての孔版作成の過程を段階
的に示す説明図である。
【図6】光硬化性樹脂フィルムを利用した場合の孔版作
成の過程を段階的に示す説明図である。
【図7】孔版並びに凹版を使用した成形型に液体原料を
注入する際に凹陥部内に混入したエアが外部に排出され
る状態をそれぞれ示す縦断面図である。
【図8】孔版を使用した場合の凹凸パターン成形工程を
段階的に示す斜視図である。
【図9】凹版を使用した場合の凹凸パターン成形工程を
段階的に示す斜視図である。
【図10】孔版を使用した場合の素地シート密着工程を
段階的に示す斜視図である。
【図11】二液注型熱硬化性のポリウレタンを加熱硬化
した場合の粘度と時間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 運動靴 2 靴底 3 凹凸パターン 3a 接地面 4 成形型 4a 凹陥部 5 孔版 5a 孔部 6 通気性シート 7 ベース 10 リスフィルム 12 光硬化性樹脂フィルム 13 マスク 14 硬質板 15 マスター型 16 磁性体金属 17 凸部 18 型用樹脂 20 光硬化性樹脂フィルム 21 基板 22 マスク 23 未露光部 27 スキージ具 30 凹版 30a 凹部 31 サクションポンプ 32 排出系路 40 素地シート 41 オーブン 50 凹凸成形シート A 被転写体 B ブラシ P ポリウレタンエラストマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29C 39/22 B29C 39/22 // B29K 75:00 B29K 75:00 B29L 9:00 B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/26 A43B 13/22 A43B 13/26 A43B 13/40 B29C 39/10 B29C 39/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ所定形状の凹陥部がパターン
    状に形成された成形型に対し、ポリウレタンエラストマ
    ーもしくはこれを主成分とする熱硬化性樹脂または紫外
    線硬化樹脂から成る液体原料を注入し、更にスキージ処
    理した後これに素地シートを被せて押圧、加熱すること
    で凹凸パターンを素地シートに密着させ、これにより凹
    凸成形シートを製造する方法において、前記液体原料を
    成形型に注入するに際しては、これら液体原料に混入す
    るエアを前記成形型における凹陥部の側周面または底面
    からも外部に排出させながら行うようにしたことを特徴
    とする凹凸成形シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記凹陥部の少なくとも底部は成形品の
    表面をツヤ消し状にできる表面粗度を有する素材で形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の凹凸成形シ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形型はあらかじめ所定形状の孔部
    がパターン状に形成された孔版に対し、その下面に通気
    性シートをあてがうことで凹陥部を形成し、更にこれを
    ベースに支持させることで構成されており、この成形型
    に前記液体原料を注入するに際しては、これらに混入す
    るエアを孔版に形成されている孔部下面から通気性シー
    トに至らせることで凹陥部外部に排出させるようにした
    ことを特徴とする請求項1または2記載の凹凸成形シー
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成形型は平面的な通気性シートを凹
    凸形状に加工し、立体的な形状とすることで、この通気
    性シートに直接凹陥部を形成し、これをベースに支持さ
    せることで構成されており、この成形型に前記液体原料
    を注入するに際しては、これらに混入するエアを凹陥部
    の側周面及び底面から凹陥部外部に排出させるようにし
    たことを特徴とする請求項1または2記載の凹凸成形シ
    ートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形型は通気性を有する凹版自体に
    より、またはこの凹版をベースに支持させることで構成
    されており、この成形型に前記液体原料を注入するに際
    しては、これらに混入するエアを凹陥部の側周面及び底
    面から凹陥部外部に排出させるようにしたことを特徴と
    する請求項1または2記載の凹凸成形シートの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記凹版は通気性セラミックスの焼結体
    を素材として形成されていることを特徴とする請求項5
    記載の凹凸成形シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記通気性シートは不織布を素材として
    形成されていることを特徴とする請求項3または4記載
    の凹凸成形シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記凹陥部には前記液体原料を注入する
    に先立ち、あらかじめ離型剤を塗布し、または凹陥部自
    体を離型性材料で形成しておくようにしたことを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の凹凸
    成形シートの製造方法。
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