JP3325753B2 - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

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JP3325753B2
JP3325753B2 JP32191595A JP32191595A JP3325753B2 JP 3325753 B2 JP3325753 B2 JP 3325753B2 JP 32191595 A JP32191595 A JP 32191595A JP 32191595 A JP32191595 A JP 32191595A JP 3325753 B2 JP3325753 B2 JP 3325753B2
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松本  孝
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株式会社松本機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原液を固形物と液分と
に分離する遠心分離機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に遠心分離機は、軸線を垂直方向に
向けた円筒状の周壁部を有するケーシングと、該ケーシ
ングの底板の中央に設けられたベアリングハウジング内
に保持されたベアリングにより回転自在に支持された主
軸と、ケーシング内に配置されて底部の中央に設けられ
たボス部が主軸に結合されたバスケットと、主軸を回転
駆動する駆動装置とを備えていて、バスケット内に供給
された原液中の液分を、バスケットの回転に伴って生じ
る遠心力によりバスケットの周壁の透過孔を通して排出
させることにより、原液を固形物(ケーキ)と液分とに
分離する。
【0003】医薬品などの、不純物の混入を極力避ける
必要がある製品の製造に用いる遠心分離機では、ケーシ
ングの開口部が蓋板により閉じられて、該蓋板を貫通さ
せた状態で原液供給管と固形物排出管とが設けられ、こ
れらの管を通してバスケット内への原液の供給とバスケ
ット内からの固形物の排出とが行われるようになってい
る。
【0004】この種の遠心分離機では、機械的な強度を
確保するために、主軸をその軸線方向に充分な間隔を隔
てた少くとも2箇所で支持する必要があるため、ベアリ
ングハウジングは主軸の軸線方向に相当の長さを有する
形状となるのを避けられない。そのため、多くの遠心分
離機では、ベアリングハウジングの少くとも一部をケー
シング内に突出させた状態で設けることにより、ケーシ
ングの軸線方向寸法の縮小を図っている。
【0005】またバスケットを高速回転させた際に主軸
に加わる力を軽減するため、バスケットと主軸との結合
部は、該バスケットの重心位置か、またはできるだけ重
心に近い位置に配置するのが好ましい。
【0006】従って、この種の遠心分離機では、主軸に
結合されるバスケットのボス部の周辺にベアリングハウ
ジングを隙間を介して取り囲むスカート部を形成して、
ボス部の位置をバスケットの軸線方向端部よりも内側に
寄った重心位置側に偏位させるようにしている。
【0007】上記の遠心分離機においては、バスケット
内に原液を供給して処理を行う際に、バスケットの周壁
部の透過孔を通して排出された液分が霧状となってバス
ケットの外面やケーシングの内面に付着し、これらの液
分はやがて再結晶化してバスケットの外面やケーシング
の内面に固着する。
【0008】バスケットの外面やケーシングの内面に付
着した結晶はそのまま放置すると、次のロットの製品の
不純物となるため、該結晶を取り除く作業を定期的に行
う必要がある。そのため従来は、ケーシングの周壁部寄
りに位置させて、該ケーシング内の上部及び下部にそれ
ぞれ上部洗浄装置及び下部洗浄装置を配置し、一定の期
間毎に、例えば、1ロットの原液の処理が終了して固形
部の排出が終了した後に、上部及び下部の洗浄装置に圧
力をかけた洗浄液を供給することによりバスケットの外
面やケーシングの内面に洗浄水を吹き付けて不純物とな
る結晶を洗い流すようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の遠心分離機にお
いては、原液の処理中に霧状となった液分が、バスケッ
トの底部のスカート部とベアリングハウジングとの間の
隙間にも侵入するため、該スカート部の内面(ベアリン
グハウジングの外面に対向する面)及びベアリングハウ
ジングの外面にも結晶が付着する。
【0010】ところが、従来の遠心分離機では、ケーシ
ングの周壁部寄りの上部及び下部にそれぞれ洗浄装置を
配置していただけであったため、バスケットの底部のス
カート部とベアリングハウジングとの間の隙間内には洗
浄液を吹き付けることができず、バスケットのスカート
部の内面及びベアリングハウジングの外面にそれぞれ付
着した結晶を除去することができなかった。
【0011】そのため、従来の遠心分離機では、ケーシ
ングを分解した後、バスケットを主軸から取り外して、
バスケットの底部のスカート部の内面及びベアリングハ
ウジングの外面に付着した結晶を除去する作業を定期的
に行わなければならず、面倒であった。
【0012】本発明の目的は、バスケットを外すことな
く、バスケットの底部のスカート部の内面及びベアリン
グハウジングの外面に付着した結晶を除去することがで
きるようにした遠心分離機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線を垂直方
向に向けた状態で配置された周壁部と該周壁部の下端を
閉じる底板と該周壁部の上端に着脱可能に取り付けられ
た蓋板とを有して底板の中央に軸線を垂直方向に向けた
ベアリングハウジングが設けられているケーシングと、
該ケーシングの中心軸線に沿うように配置されてベアリ
ングハウジング内に保持されたベアリングにより回転自
在に支持された主軸と、ケーシング内に配置されて底部
の中央に設けられたボス部が主軸に結合されたバスケッ
トと、主軸を回転駆動する駆動装置と、ケーシングの周
壁部寄りに位置させた状態で該ケーシング内の上部及び
下部にそれぞれ配置されてバスケットの外面及びケーシ
ングの内面に洗浄液を吹きつける上部洗浄装置及び下部
洗浄装置とを備えた遠心分離機を対象とする。この種の
遠心分離機においては、ベアリングハウジングが、その
一部をケーシング内に突出させた状態で設けられてい
る。またバスケットは、ボス部の周辺にベアリングハウ
ジングを同心的に取り囲むスカート部を有していて、該
スカート部とベアリングハウジングとの間に隙間が形成
されている。
【0014】本発明においては、バスケットのスカート
部とベアリングハウジングとの間の隙間内でスカート部
に向けて洗浄液を吹きつける隙間内洗浄装置を設けた。
【0015】このように隙間内洗浄装置を設けると、ス
カート部の内面に洗浄液を吹き付けて、結晶を洗い流す
ことができる。またスカート部で反射した洗浄液により
ベアリングハウジングの外面の洗浄をも行うことができ
る。
【0016】本発明においてはまた、バスケットのスカ
ート部とベアリングハウジングとに向けて洗浄液を吹き
つける隙間内洗浄装置をスカート部とベアリングハウジ
ングとの間の隙間内に設けるようにしてもよい。このよ
うに構成すると、バスケットのスカート部の内面とベア
リングハウジングの外面とに直接洗浄液を吹き付けて結
晶を洗い流すことができる。
【0017】上記隙間内洗浄装置は、バスケットのスカ
ート部とベアリングハウジングとの間の隙間内でベアリ
ングハウジングを取り囲む環状部分を有して、該環状部
分に周方向に間隔をあけて複数の噴射孔を設けたスプレ
ー管により構成することができる。
【0018】上記隙間内洗浄装置はまた、バスケットの
スカート部に対向するベアリングハウジングの外面に設
けられた複数の噴射ノズルと、各噴射ノズルに洗浄液を
供給する洗浄液供給通路とにより構成することができ
る。この場合、洗浄液供給通路はベアリングハウジング
の壁部内に設ける。
【0019】上記のように、噴射ノズルをベアリングハ
ウジングの外面に設けると、スカート部の内面で反射し
た洗浄液により、ベアリングハウジングの外面を洗浄す
るとともに、噴射ノズル自体をも洗浄することができる
ため、スカート部とベアリングハウジングとの間の隙間
内をよりいっそう清浄にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の態
様を説明する。
【0021】図1及び図2は本発明の実施例を示したも
ので、これらの図において1はベース2に緩衝装置を有
する支持脚3を介して支持された円筒状のケーシング
で、このケーシングは、円筒状の周壁部1aと底板1b
とを有し、ケーシング1の上端の開口部はカバー4によ
り閉じられている。ケーシング1の底板1bの中央部に
は軸線を垂直方向に向けた状態で筒状のベアリングハウ
ジング1cが設けられている。底板1bの外周寄りの部
分に排液口1dが設けられ、該排液口1dを最も低い位
置に位置させるように、ケーシング1の底板1bの各部
に傾斜がつけられている。ベアリングハウジング1c内
には、その軸線方向(上下方向)に間隔をあけて軸受
5,5´が保持され、ベアリングハウジング1cの中心
軸線に沿って配置された主軸6が軸受5,5´により回
転自在に支持されている。ベアリングハウジング1cの
下端に油圧モータ等の回転駆動源7が取り付けられ、該
回転駆動源7の出力軸に主軸6の下端が連結されてい
る。
【0022】主軸6の上端にバスケット8が取り付けら
れている。バスケット8は周壁部8aと、該周壁部の上
端から径方向の内側に突出した環状の端部壁8bと、底
壁部8cとを有し、周壁部8aには多数の微細な透孔が
形成されている。バスケット8の底壁部8cは、その外
周寄りの部分に形成された環状の平坦部8c1と、該平坦
部8c1の内周側に形成された環状の溝部8c2と、該溝部
8c2の内周部からバスケットの中央部に向かって立ち上
がった円錐状のスカート部8c3と、底壁部8cの中央部
に位置させた状態でスカート部8c3の上端に形成された
ボス部8c4とからなっている。ボス部8c4に形成された
テーパ孔が主軸6の上端寄りに設けられたテーパ部に嵌
合され、主軸6の上端に設けられたネジ部に螺合された
ナット9によりバスケット8が主軸6に締結されてい
る。スカート部8c3とベアリングハウジング1cとの間
には隙間10が形成されている。バスケット8の周壁部
8aの内周にはフィルタ11が取り付けられ、該フィル
タ11と周壁部8aの透孔とを通して液分が排出され
る。
【0023】バスケットの内周に形成された固形物を掻
き取るため、掻取装置12が設けられている。この掻取
装置12は、カバー4に設けられた孔を通してバスケッ
ト8内に挿入された回動軸12aと、回動軸12aの下
端に取り付けられた掻取刃12bと、回動軸の12aの
駆動装置12cとからなっており、駆動装置12cはケ
ーシングのカバー4に固定されている。駆動装置12c
は油圧シリンダや電動機などを駆動源として回動軸12
aを上下動させるとともに往復回動させるように構成さ
れ、掻取刃12bは、駆動装置12cにより駆動されて
上下方向に変位させられるとともに、その先端12b1が
バスケットの径方向の内側に退避した状態になる退避位
置と先端12b1がバスケットの内周に接近した状態にな
る進入位置との間を回動させられるようになっている。
回動軸12aのバスケット内に位置する部分を覆うよう
に蛇腹状の覆いチューブ12dが取り付けられ、この覆
いチューブにより、バスケット内に生じる原液のミスト
が駆動装置12c内に侵入するのが防止されている。
【0024】バスケット内に形成された固形物を排出す
るため、カバー4を貫通させて固形物排出管13がバス
ケット内に挿入され、該固形物排出管13の下端はバス
ケットの底部に設けられた環状の溝部8c2内に挿入され
ている。固形物排出管13の上端は図示しない真空吸引
装置に接続され、掻取刃12bにより掻き落とされて溝
部8c2内に溜まった固形物が固形物排出管13を通して
外部に吸引排出されるようになっている。
【0025】14はカバー4を貫通してバスケット8内
に挿入された原液供給パイプ、15は同じくカバー4を
貫通してバスケット8内に挿入された洗浄液供給パイプ
であり、これら給液パイプを通してバスケット内に原液
及び洗浄液がそれぞれ供給されるようになっている。
【0026】カバー4の下面の中央部には、バスケット
8の中央部の上方から該バスケット内に洗浄液を噴射す
るスプレーノズル16が取り付けられ、該スプレーノズ
ルに洗浄液を供給する給液パイプ16aがカバー4から
上方に導出されている。カバー4の下面の外周寄りの位
置には、覆いチューブ12dを取り囲む環状のスプレー
管17と、バスケット8の上方を該バスケットの外周部
に沿って伸びる環状のスプレー管18とが取り付けら
れ、これらのスプレー管17及び18にそれぞれ洗浄液
を供給する給液パイプ17a及び18aがカバー4の上
面から外部に導出されている。スプレー管17には覆い
チューブ12dに向けて洗浄液を吹き付けるための噴射
孔が多数設けられ、スプレー管18にはバスケット8の
端部壁8bと周壁部8cの外周面とに向けて洗浄液を吹
きつけるための噴射ノズルが多数設けられている。
【0027】またケーシング1の底板1bには、該ケー
シングの周壁部1aに沿って伸びる環状のスプレー管1
9が取り付けられ、該スプレー管に洗浄液を供給する給
液パイプ19aがケーシングの周壁部1aの下部から外
部に導出されている。スプレー管19にはバスケット8
の底壁部8cの下面と、周壁部8aの外周面とに向けて
洗浄液を吹きつけるための噴射ノズルが多数個設けられ
ている。
【0028】上記スプレー管18により上部洗浄装置が
構成され、スプレー管19により下部洗浄装置が構成さ
れている。
【0029】本発明においては更に、バスケットのスカ
ート部8c3とベアリングハウジング1cとの間の隙間内
でスカート部8c3及びベアリングハウジング1cに向け
て洗浄液を吹きつける隙間内洗浄装置20が設けられて
いる。この隙間内洗浄装置20は、バスケット8のスカ
ート部8c3とベアリングハウジング1cとの間の隙間内
でベアリングハウジング1cを取り囲む環状部分を有す
るスプレー管21を備えていて、該スプレー管21の環
状部分には、周方向に間隔をあけて、スカート部8c3及
びベアリングハウジング1cに向けて洗浄液を吹きつけ
る多数の噴射孔が設けられている。スプレー管21はベ
アリングハウジング1cに対して支持され、該スプレー
管21内に洗浄液を供給する給液パイプ21aがケーシ
ング1の底板1bを貫通して下方に導出されている。
【0030】給液パイプ16a,17a,18a,19
a及び21aは図示しない配管を介して洗浄液を供給す
るポンプに接続されている。
【0031】上記の遠心分離機において、原液の処理を
行う際には、掻取刃12bをバスケットの内周側の退避
位置に退避させ、原液供給パイプ14の下端の給液口1
4Aの上下位置を適当な位置に設定した状態で、バスケ
ット8を高速回転させ、給液パイプ14を通して、高速
回転しているバスケット内に原液を供給する。
【0032】バスケット内に原液を供給すると、遠心力
により原液中の液分がバスケット8の周壁部の透孔を通
してケーシング1内に排出され、バスケット8の内周に
固形物層Sが形成される。
【0033】固形物層Sの厚みが所定値に達したところ
で原液の供給を停止する。脱液が完了した後、洗浄液供
給パイプ15を通して洗浄水を供給して、固形物層Sを
洗浄する。固形物層Sの洗浄が終了した後、バスケット
を減速し、必要に応じて固形物を乾燥させた後、バスケ
ットを低速で回転させながら掻取刃12bを固形物層S
中に進入させて固形物を掻き取り、掻き取った固形物を
バスケットの底部に設けられた環状の溝部8c2内に落下
させる。このとき図示しない吸引装置を動作させて、溝
部8c2内に落下した固形物を固形物排出管13を通して
外部に排出する。
【0034】固形物の排出が完了した後、バスケットの
回転速度を上昇させて、図示しないポンプから給液パイ
プ16a,17a,18a,19a及び21aを通して
洗浄液(通常は水)を供給し、スプレーノズル16と、
スプレー管17,18,19及び21にそれぞれ設けら
れた噴射ノズルとから洗浄液を噴出させ、バスケットの
各部及びケーシング1の各部と覆いチューブ12dの外
面とを洗浄する。
【0035】従来の遠心分離機では、バスケットのスカ
ート部8c3とベアリングハウジング1cとの間の隙間内
に洗浄液を噴射する洗浄装置が設けられていなかったた
め、カバー4を外して、バスケット8を取り外さない
と、スカート部8c3の内側やベアリングハウジング1c
の外側を洗浄することができなかったが、本発明におい
ては、スカート部8c3とベアリングハウジング1cとの
間の隙間内でスカート部8c3及びベアリングハウジング
1cに向けて洗浄液を吹きつける隙間内洗浄装置20を
設けたため、バスケットを外すことなく、スカート部8
c3の内面及びベアリングハウジング1cの外面を洗浄す
ることができる。
【0036】図2は本発明の他の実施形態を示したもの
で、この例では、バスケット8のスカート部8c3に対向
するベアリングハウジングの外面に周方向に間隔をあけ
て複数の噴射ノズル23が取り付けられ、各噴射ノズル
23に洗浄液を供給する洗浄液供給通路24が、ベアリ
ングハウジング1cの壁部内に設けられている。各洗浄
液供給通路24はベアリングハウジング1cの壁部内を
軸線方向に伸びるように設けられていて、その上端が噴
射ノズル23に接続され、下端がベアリングハウジング
1cの下端付近に接続された給液パイプ25に接続され
ている。各給液パイプは図示しない配管により洗浄液を
供給するポンプに接続されている。噴射ノズル23は、
バスケットのスカート部8c3の内面に向けて洗浄液を噴
射するように構成されている。この例では、噴射ノズル
23と、洗浄液供給通路24と、給液パイプ25とによ
り、隙間内洗浄装置26が構成されている。その他の部
分の構成は図1に示した例と同様である。
【0037】図2の例において、バスケット8を回転さ
せながら噴射ノズル23からスカート部8c3の内面に向
けて洗浄液を噴射すると、該スカート部の内面に付着し
た結晶が洗浄されるとともに、該スカート部で反射した
洗浄液がベアリングハウジング1cの外面及び噴射ノズ
ル23に吹きつけられるため、ベアリングハウジング1
cの外面及び噴射ノズル23に付着した結晶が洗浄され
る。
【0038】図1に示した例のように、バスケットのス
カート部8c3とベアリングハウジング1cとの間の隙間
10内にスプレー管21を配置した場合には、該スプレ
ー管21自体に付着した結晶を完全に洗浄することが難
しく、隙間10内に多少結晶が残留するおそれがある
が、図2のように隙間内洗浄装置26を構成すると、ス
カート部8c3とベアリングハウジング1cとの間の隙間
10内にスプレー管を配置する必要がなく、またスカー
ト部で反射した洗浄液により噴射ノズル自体も洗浄され
るため、該隙間10内に結晶が残留するおそれをなくす
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、バスケ
ットのスカート部とベアリングハウジングとの間の隙間
内に洗浄装置を設けたので、バスケットを外すことな
く、スカート部の内面及びベアリングハウジングの外面
に洗浄液を吹き付けて両者の洗浄を行うことができる利
点がある。
【0040】特に請求項4に記載した発明によれば、噴
射ノズルをベアリングハウジングの外面に設けたので、
スカート部の内面で反射した洗浄液により、ベアリング
ハウジングの外面を洗浄するとともに、噴射ノズル自体
をも洗浄することができるため、スカート部とベアリン
グハウジングとの間の隙間内をよりいっそう清浄にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態の要部を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 1c ベアリングハウジング 4 ケーシングのカバー 5,5´ 軸受 6 主軸 8 バスケット 8c4 ボス部 8c3 スカート部 10 スカート部とベアリングハウジングとの間の隙間 20 隙間内洗浄装置 21 スプレー管 23 噴射ノズル 24 洗浄液供給通路 25 給液パイプ 26 隙間内洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−42060(JP,A) 特開 平1−151959(JP,A) 特開 昭54−69872(JP,A) 特開 昭48−12554(JP,A) 特開 平8−192077(JP,A) 特開 昭57−27296(JP,A) 実開 平4−78953(JP,U) 実開 平6−63155(JP,U) 実開 平1−167345(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04B 15/06 B04B 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を垂直方向に向けた状態で配置され
    た周壁部と該周壁部の下端を閉じる底板と該周壁部の上
    端に着脱可能に取り付けられた蓋板とを有して底板の中
    央に軸線を垂直方向に向けたベアリングハウジングが設
    けられているケーシングと、前記ケーシングの中心軸線
    に沿うように配置されて前記ベアリングハウジング内に
    保持されたベアリングにより回転自在に支持された主軸
    と、前記ケーシング内に配置されて底部の中央に設けら
    れたボス部が前記主軸に結合されたバスケットと、前記
    主軸を回転駆動する駆動装置と、前記ケーシングの周壁
    部寄りに位置させた状態で該ケーシング内の上部及び下
    部にそれぞれ配置されて前記バスケットの外面及びケー
    シングの内面に洗浄液を吹きつける上部洗浄装置及び下
    部洗浄装置とを備え、前記ベアリングハウジングはその
    一部を前記ケーシング内に突出させた状態で設けられ、
    前記バスケットは前記ボス部の周辺に前記ベアリングハ
    ウジングを同心的に取り囲むスカート部を有して、該ス
    カート部と前記ベアリングハウジングとの間に隙間が形
    成されている遠心分離機において、 前記バスケットのスカート部とベアリングハウジングと
    の間の隙間内で前記スカート部に向けて洗浄液を吹きつ
    ける隙間内洗浄装置を設けたことを特徴とする遠心分離
    機。
  2. 【請求項2】 軸線を垂直方向に向けた状態で配置され
    た周壁部と該周壁部の下端を閉じる底板と該周壁部の上
    端に着脱可能に取り付けられた蓋板とを有して底板の中
    央に軸線を垂直方向に向けたベアリングハウジングが設
    けられているケーシングと、前記ケーシングの中心軸線
    に沿うように配置されて前記ベアリングハウジング内に
    保持されたベアリングにより回転自在に支持された主軸
    と、前記ケーシング内に配置されて底部の中央に設けら
    れたボス部が前記主軸に結合されたバスケットと、前記
    主軸を回転駆動する駆動装置と、前記ケーシングの周壁
    部寄りに位置させた状態で該ケーシング内の上部及び下
    部にそれぞれ配置されて前記バスケットの外面及びケー
    シングの内面に洗浄液を吹きつける上部洗浄装置及び下
    部洗浄装置とを備え、前記ベアリングハウジングはその
    一部を前記ケーシング内に突出させた状態で設けられ、
    前記バスケットは前記ボス部の周辺に前記ベアリングハ
    ウジングを同心的に取り囲むスカート部を有して、該ス
    カート部と前記ベアリングハウジングとの間に隙間が形
    成されている遠心分離機において、 前記バスケットのスカート部とベアリングハウジングと
    に向けて洗浄液を吹きつける隙間内洗浄装置を前記スカ
    ート部とベアリングハウジングとの間の隙間内に設けた
    ことを特徴とする遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記隙間内洗浄装置は、前記バスケット
    のスカート部とベアリングハウジングとの間の隙間内で
    前記ベアリングハウジングを取り囲む環状部分を有する
    スプレー管を備えていて、該スプレー管の環状部分に周
    方向に間隔をあけて前記洗浄液を噴射する多数の噴射孔
    が設けられていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記隙間内洗浄装置は、前記バスケット
    のスカート部に対向するベアリングハウジングの外面に
    設けられた複数の噴射ノズルと、各噴射ノズルに洗浄液
    を供給する洗浄液供給通路とを備え、前記洗浄液供給通
    路は前記ベアリングハウジングの壁部内に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心分離
    機。
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