JP3325341B2 - 木製ポータブル便器およびその座面防水カバー - Google Patents

木製ポータブル便器およびその座面防水カバー

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JP3325341B2 JP16657793A JP16657793A JP3325341B2 JP 3325341 B2 JP3325341 B2 JP 3325341B2 JP 16657793 A JP16657793 A JP 16657793A JP 16657793 A JP16657793 A JP 16657793A JP 3325341 B2 JP3325341 B2 JP 3325341B2
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幹夫 木岡
精彦 仲
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木製ポータブル便器お
よびその座面の防水カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブル便器としては、持ち運びが可
能で、内部にバケツ(ポット)が収容される便器本体
と、この本体の上部に便座が取り付けられた腰掛け式の
ものがある。
【0003】この種の腰掛け式のポータブル便器は、老
人や病人向けとして使用されることが多いことから、肘
付き(手すり)や背もたれを設けて、楽に使用できよう
に配慮されたものがある。さらに、室内での使用が多い
ことから、デザイン面を考慮したインテリア感覚の優れ
た家具調(木製)タイプのものもある(例えば実開昭6
2−119894号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、家具調のポ
ータブル便器によれば、主要部材の全てに天然木材が使
用されているため、便座を受ける座面に、汚物や排尿等
の排泄物が飛び散ると、その部分が汚れやすいといった
不具合があった。特に、座面周辺の木製部材の接合部や
コーナ部に汚れが付くと掃除し難く、それらの部分に汚
れが溜まって非常に不衛生であった。
【0005】本発明はそのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、便座を受ける座面を
清潔な状態に維持できる構造の木製ポータブル便器を提
供することと、その目的達成のための座面カバーを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポータブル便器
は、実施例に対応する図1〜図3に示すように、木製の
便器本体1の便座2を受ける座面12a上に、この座面
12aおよびその周辺の木製部材を上方から覆う形状
あって、軟質樹脂又はゴム製の防水カバー5が着脱自在
に装着されていることによって特徴づけられる。
【0007】また、本発明の座面防水カバー5は、同じ
く図1〜図3に示すように、木製の便器本体1の便座2
を受ける座面12a上への着脱が自在な形状で、かつ、
座面12aとその周辺の木製部材を上方から覆う形状に
成形されており、軟質樹脂又はゴムからなることによっ
て特徴づけられる。
【0008】
【作用】排尿等の排泄物が、便座受け用の座面12a側
へと飛び散っても、その排尿等はカバー5に付着するだ
けで、座面12aの周辺の木製部材の接合部Bやコーナ
部Aには到達しない。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説
明する。図1は本発明実施例の構造を示す全体斜視図で
ある。図2および図3は、それぞれ便器本体1の縦断面
図で、図2は正面側から見た縦断面を、また図3は側面
側から見た縦断面をそれぞれ示している。
【0010】便器本体1は、内部にバケツ3が収容され
るタイプのもので、胴周壁を構成する前面・背面および
左右両側面の木製パネル11a〜11dと、便座受けパ
ネル12およびバケツ受けパネル13と、4本の脚14
a〜14dによって主に構成されている。また便座2
は、その受けパネル12の後部位置で回転自在に支承さ
れており、この便座2の上方に取り外し式の便蓋4が配
置される。
【0011】さらに、便器本体1の上方には、前後の脚
14aと14cおよび14bと14dによって、それぞ
れ支持される左右の肘付き6,7と、後部左右の脚14
cと14dとの上端部の間に固定された背もたれ8が設
けられている。そして、以上の便器本体1の主要構成部
材ならびに肘付き6,7,背もたれ8の部材は天然木材
が使用されている。
【0012】さて、便器本体1の便座受けパネル12上
には、防水カバー5が着脱自在に装着されている。この
防水カバー5は、塩化ビニルシートを真空(真空圧空)
成形した成形品で、便座受けパネル12の座面12aを
覆う平面部5aと、この座面12aの周辺の左右パネル
14b,14cと背面パネル14dの内面を覆う立ち上
がり部5bと、この3方の立ち上がり部の上部周縁のフ
ランジ部5cと、先の平面部5aから落とし込まれ、下
端がバケツ受けパネル13の開口部13aの内部にまで
臨む落とし込み部5dが一体成形されている。また、防
水カバー5の段付きの角部にはコーナアールR(約5mm
以上)が設けられており、このカバー5を洗浄する際
に、汚れを指先で簡単に落とせるように配慮されてい
る。
【0013】なお、防水カバー5の後部の2個所の設け
られた貫通穴5eは、便座2を支持するヒンジの軸受部
材20aの貫通用の穴である。そして、以上のように、
防水カバー5を便器本体1の便座受け用の座面12a上
に装着することで、図2に示すように、座面12aの周
辺の木製パネルの接合部(2枚の受けパネル12と13
との接合部)B、およびコーナ部(便座受けパネル12
とパネル11a・・11dとのコーナ部)Aに、排尿等の
排泄物が付着することがなくなる。
【0014】なお、防水カバー5の材料としては、塩化
ビニルのほか、ポリプロピレンやABS等の一般的な硬
質樹脂を用いてもよく、また、その成形法としては、真
空成形法に代えて、射出成形法あるいはブロー成形法な
どの他の一般的な樹脂成形法を採用してもよい。ただ
し、ブロー成形法を採用する場合は、防水カバーの2枚
分をボックス状に成形した後に、その成形品を2分割す
るといった手法を採用する。
【0015】また、防水カバー5の成形材料は、硬質樹
脂に限られることなく、例えば発泡ポリエチレンシート
等の一般的な軟質樹脂であってもよい。ただし、発泡ポ
リエチレンシート等を用いる場合には、防水の視点から
独立気泡のものがよい。さらに、カバーの成形材料は、
上記した硬質あるいは軟質樹脂のほか、ゴム系シート
(天然・合成)を使用することも可能である。
【0016】ここで、防水カバー5の材料として硬質樹
脂を用いた場合と、軟質樹脂を用いた場合の各々の利点
を、以下に述べる。まず、硬質樹脂を採用した場合、防
水カバー自体に剛性があることから、カバーの落とし込
み部5dでバケツ3を支持でき、これによって、バケツ
受けパネル13を削除することが可能になる。
【0017】一方、軟質樹脂を採用した場合、便器本体
1への着脱が容易になり、しかも、洗い場などへの持ち
運び時や便座の開閉時に、割れ等の破損が発生する虞れ
がなくなる。また、カバーの端部での波打ち等の変形が
少なくなる。さらに、図2に示すように、カバー5の平
面部5aおよびフランジ部5cが、便座2および便蓋4
の下方に存在するので、このカバー5が緩衝材として機
能し、それらの便座や便蓋を閉じる際の衝撃音を低く抑
えることができる。
【0018】ところで、以上のように便器本体1に防水
カバー5を装着すると、防水カバーが捲れたり、また防
水カバーの擦れによって木製部が傷付くという問題が新
たに発生するが、その対策としては、例えば図4(a),
(b) に示すように、断面略コの字形の押さえ部材(例え
ばプラスチック製)9を、背面パネル11dの上縁部に
嵌め込んで、この上縁部と防水カバーの立ち上がり部5
bとを挟み込みにより固定する。これにより上記の二つ
の問題はともに解消される。また、押さえ部材9にはヒ
ンジの軸受部材20aの軸受台20bを上方から押さえ
付けるための押圧片9aを一体形成しておけば、その軸
受部材20aの固定が不安定になることを防止でき、便
座2が揺れ動く等の問題も同時に解消できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポータブ
ル便器によれば、木製の便器本体に防水カバーを装着し
て、便座受け用の座面およびその周辺の木製部材を覆っ
ているので、排尿等の排泄物が座面側へと飛び散って
も、その排尿等が便器本体の座面の周辺の木製部材の接
合部やコーナ部には付着することがなく衛生的である。
【0020】また、本発明の防水カバーは取り外せるの
で清掃が簡単で、さらに、汚れが酷くなった時には取替
えることができる。さらにまた、防水カバーは、便器本
体の製作とは別の工程で、しかも便器本体の形状に合わ
せて成形することが可能なことから、既存製品の座面防
水用のカバーとして単体で販売することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構造を示す斜視図。
【図2】その実施例の便器本体1の縦断面図。
【図3】同じく便器本体1の縦断面図。
【図4】本発明実施例の押さえ部材9の構造図で、(a)
はその装着状態を示す縦断面図(b) は外観斜視図。
【符号の説明】
1 便器本体 11a〜11d パネル(木製) 12 便座受けパネル(木製) 12a 座面 13 バケツ受けパネル(木製) 14a〜14d 脚 2 便座 3 バケツ 4 便蓋 5 防水カバー 9 押さえ部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持ち運びが可能な木製の便器本体と、そ
    の上方に配置され、後端が上記便器本体の後部に回転自
    在に支承された便座を備えた便器において、上記便器本
    体の上記便座を受ける座面上には、この座面およびその
    周辺の木製部材を上方から覆う形状であって、軟質樹脂
    又はゴム製の防水カバーが着脱自在に装着されているこ
    とを特徴とする木製ポータブル便器。
  2. 【請求項2】 上記便器本体の胴周壁が前面・背面およ
    び左右両側面の4枚の木製パネルで構成されているとと
    もに、その背面のパネルの上縁部には、この上縁部と、
    当該上縁部を覆う上記防水カバーの立ち上がり部とを挟
    み込む断面略コの字形の押さえ部材が着脱自在に装着さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の木製ポータ
    ブル便器。
  3. 【請求項3】 持ち運びが可能な木製の便器本体と、そ
    の上方に配置され、後端が上記便器本体の後部に回転自
    在に支承された便座を備えたポータブル便器の上記便器
    本体の上記便座を受ける座面上への着脱が自在な形状
    で、かつ、上記座面とその周辺の木製部材を上方から覆
    う形状に成形されており、軟質樹脂又はゴムからなる、
    木製ポータブル便器の座面防水カバー。
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