JP3324363B2 - 破損検知手段を有する半導体集積回路 - Google Patents

破損検知手段を有する半導体集積回路

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JP3324363B2
JP3324363B2 JP28479595A JP28479595A JP3324363B2 JP 3324363 B2 JP3324363 B2 JP 3324363B2 JP 28479595 A JP28479595 A JP 28479595A JP 28479595 A JP28479595 A JP 28479595A JP 3324363 B2 JP3324363 B2 JP 3324363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップ内部
回路の破損検知方法の関する。特に、クラック或いは焼
損、半導体内の酸化膜或いは配線の破裂等、チップ内部
の複数箇所にわたる比較的激しい損傷が同時に発生し、
通常のチップ出力信号からは以上の判断が困難な場合に
おいても、チップの損傷による障害を高い確度で容易に
検知し、電子システムを確実にフェールセーフ動作せし
める手法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に本発明に関する半導体回路を適用
した電子システムの従来例を示す。図に示したシステム
構成は、例えば自動車に用いられる各種制御装置の例で
ある。図において制御装置10は、各種の入力データを
もとに負荷20の駆動を制御するもので、制御回路1、
負荷駆動用トランジスタ2、駆動回路3、出力モニタ回
路4から構成されている。制御回路1は駆動回路3を介
して負荷駆動用トランジスタ2のオン/オフを行うため
の制御信号を発生させる回路であり、駆動回路3は制御
回路1からの信号に応じて負荷駆動用トランジスタ2の
ゲートに適切なレベルの電圧を印加するためのレベルシ
フト機能を有するものである。また、制御回路1は出力
モニタ回路4の出力により負荷駆動用トランジスタ2の
出力電圧を監視し、異常を検知した時に負荷20と電源
線40の間に接続されているフェールセーフ用リレー3
0を遮断状態として負荷20の駆動を停止しシステムの
安全を確保する。例えば、制御回路1が負荷駆動用トラ
ンジスタ2を導通状態とするように信号を出力している
時、負荷20及び負荷駆動用トランジスタ2が正常に動
作していればその出力端子電圧は接地電位に近いレベル
となっている。この出力端子電圧が所定の値より大きく
なっている時には負荷20の短絡又は負荷駆動用トラン
ジスタ2のオープンその他の異常が考えられる。同様に
して、制御回路1が負荷駆動用トランジスタ2を遮断状
態にするように信号を出力している時、正常であれば出
力端子電圧はほぼ電源電圧レベルとなる。この出力端子
電圧が所定の値より小さいときには負荷駆動用トランジ
スタ2の短絡その他の故障等の異常が考えられる。この
ような電子システムにおいては制御回路1には高度の判
断や演算が必要であり、通常マイクロコンピュータが用
いられているが、比較的簡単な処理で可能な場合にはA
SICを用いることも有りうる。従って、負荷駆動用ト
ランジスタ2、駆動回路3、出力モニタ回路4等を含
め、システムの小型化低コスト化を図るため半導体チッ
プに集積化することが考えられる。
【0003】しかしながら、このような電子システムの
半導体による集積化を行う際には以下のような問題点が
あった。例えば、負荷駆動用トランジスタ2と駆動回路
3と出力モニタ回路4を同一の半導体チップに集積化し
た場合、通常状態では予測出来なかった何等かの外部的
又は内部的なストレスにより半導体チップの複数箇所が
同時に破損するような場合も想定される。この時、負荷
駆動用トランジスタ2或いは駆動回路3と出力モニタ回
路4が破損して、制御回路1は負荷駆動用トランジスタ
2を遮断状態にするように信号を出力しているにも拘ら
ず負荷駆動用トランジスタ2が短絡状態或いは導通状態
となり、かつ出力モニタ回路4のモニタ出力が負荷駆動
用トランジスタ2が遮断状態となっていることを示す
(上記の例では、出力端子電圧が電源電圧レベル)信号
値を示してしまう状態となることが考えられる。このよ
うな状態となると、制御回路1では何等異常を検知する
ことが出来ず、従ってフェールセーフ用リレー30を遮
断する動作も行われない。この時のシステムの挙動とし
ては、負荷駆動用トランジスタ2を遮断状態として負荷
20の駆動を停止すべき時であるにも拘らず負荷駆動用
トランジスタ2は導通状態を継続し、負荷20の駆動を
行っている状態となり、安全上好ましくない。従って、
負荷駆動用トランジスタ2と駆動回路3と出力モニタ回
路4を同一の半導体チップ上に集積するためには、この
半導体チップとは別に上記故障状態を検知し、制御回路
1に知らせる手段が外部回路として必要となり、これに
よるシステム規模及びコストの増大を招き、小型・低コ
スト化の観点から好ましいこととはならない。
【0004】このため、従来は例えば特開平6−773
00号公報に示されているような半導体集積回路の損傷
検知法が知られている。これは半導体集積回路の製造工
程において発生するチップの微細なひび割れを検出する
ために考案されたもので、以下図10により説明する。
図10(a)は半導体チップの平面図、(b)は検査用
パッド13aを含む断面図である。図10(a)におい
て、回路が組み込まれた素子領域となる回路部12が半
導体チップの中央部にあり、これを囲むように入出力ア
ルミパッド、基板に接続されたパッド13bが配置され
ており、また(b)図に示されるように半導体チップは
拡散層15a、p型シリコン(Si)基板17、フィー
ルド酸化膜18、保護用PSG膜19で構成されてお
り、n型拡散層15はアルミリング14に接続された状
態でチップ11の周縁部沿ってにループ状に図10
(a)に示すように形成されている。また、このアルミ
リング14はポリシリコン接続部16によって検査用パ
ッド13aに接続されており、検査用パッド13aはポ
リシリコン接続部16aによって回路部12に接続され
ている。半導体チップはダイボンディング、ワイヤボン
ディングあるいは樹脂モールド等の工程で発生するスト
レスによりひび割れを生じる場合があり、これを従来は
以下のようにして検知していた。即ち、検査用パッド1
3aと基板に接続されたパッド13bにn型拡散層15
とp型Si基板17が逆バイアスになるように電圧を印
加する。n型拡散層15とp型Si基板17のpn接合
の一部にひび割れが発生していればその部分にリーク電
流が流れるため、このリーク電流の有無でひび割れを検
知していた。さらに、従来公知である特開平6−773
00号公報においては、半導体製造過程での突き上げピ
ンによる背面からの局所的なストレスにより半導体チッ
プの回路面に発生する微細なひび割れを検出する手法と
して、半導体チップの素子領域(回路部)で製造の際に
ひび割れ発生が予想される部分に、基板と反対導電型の
不純物拡散層と、この不純物拡散層に接続されている第
1のパッドと、基板に接続されている第2のパッドとを
備える構成とし、これら第1及び第2のパッド間に基板
と上記不純物拡散層とが互いに逆バイアスとなるように
電圧を印加し、リーク電流の有無でチップ回路面の微細
なひび割れの発生を検知する手法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来公
知の半導体集積回路の破損検知方法は製造工程での破損
検知を対象にしているため、図9に示した電子システム
の動作中におけるフェールセーフ機能を確保するための
場合には以下のような問題点があった。上記特開平6−
77300号公報に示した従来の検知手法においては、
電子システムのフェールセーフ動作の起動を誤りなく行
うためには半導体回路の異常動作を起こすレベルのリー
ク電流の有無を確実に且つ迅速に検知することが要求さ
れる。上記特開平6−77300号公報では半導体集積
回路の製造工程での検査を目的としており、半導体集積
回路が実動状態に無い場合のいわば静的な状態での検査
を行うものであり、pn接合のリーク電流のみの測定が
可能である。一方、電子システム内で動作中の半導体集
積回路では、リーク電流を測定しようとするpn接合部
及びその周辺に寄生的に形成されている容量、或いは周
辺の他の回路のトランジスタのオンオフ動作の影響等に
よる電流変化が生じてpn接合の異常によるリーク電流
であるか、回路動作に伴う過渡的な電流変化なのかの識
別が非常に困難で、的確なフェールセーフ機能の起動が
出来ない。さらに、リーク電流の測定そのものにおいて
もpn接合の異常を迅速に検出するためには、例えばナ
ノアンペアからミリアンペア程度の微小電流の高精度電
流測定が必要となる。従って、リーク電流と過渡的電流
変化の識別、及び高精度電流測定のための装置を必要と
してコストアップをもたらす。上記特開平6−7730
0号公報に示された検知手法の適用目的である製造工程
での検査では、1台の検査装置で多くのチップを検査出
来るため多少のコストアップはさほど問題とはならない
が、例えば自動車に搭載する電子システムのフェールセ
ーフ用途では、個々のユニットに検査装置を備えること
が必要となり、たとえわずかなコストアップであっても
量産規模が大きいため問題となり、上記のように半導体
集積回路を用いることの狙いであった低コスト化の妨げ
となる。
【0006】上記特開平6−77300号公報における
検知手法では、チップの周縁部の破損は検知出来るがチ
ップ内の各種機能回路の損傷は検知出来ない。このた
め、前述したようにチップ内の複数の回路が同時に損傷
したにも拘らず、故障の検知が出来ずにフェールセーフ
機能が起動しないことになり、電子システムの安全上極
めて好ましくない状態に対する解決策とはなり得ない。
また、上記特開平6−77300号公報に示されている
ように回路部内でひび割れが生じる位置を予め予想し
て、その位置に不純物拡散層を設けるという方法では突
き上げピンによる背面からのストレスが生じる位置を予
想することは可能であるが、電子システムに実装した状
態での実動中で半導体集積回路に生じる損傷位置を予め
予測することは困難であり、不特定位置に生じる損傷の
検知に対しては有効とは言えない。上記特開平6−77
300号公報に示された手法では、不純物拡散層をチッ
プ周縁部等に設ける構成となっているが、より検知確度
を上げるために出来るだけ多くの部分に不純物拡散層を
形成することは不純物拡散層の占有面積が増加し、チッ
プ内での回路部に対する有効利用率が低下し結果的には
チップコストの上昇を招く。このため、不純物拡散層は
チップ面積、即ちチップコストの許す範囲でしか配置出
来ないことになる。この解決策としてトレンチを形成し
トレンチ側面に拡散層を形成することにより面積利用率
の向上を図ることも考えられるが、製造プロセスが複雑
となりこれもコストの上昇を招くことになる。本発明に
おいては、上述のような問題点を解決し、電子システム
内で実装状態にあっても半導体集積回路内の損傷を検出
し得る手段を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、求項においては、半導体集積回路の半導体基
板上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に素子領域とする
複数の半導体の島を形成し、これら各島間を絶縁膜で絶
縁分離した所謂SOI構造としておき、これら各島の電
位を監視し、何れか一つ以上の島の電位が所定値の範囲
外となったときに異常検知信号を出力する島電位監視回
路を備え、かつこの異常検知信号発生時に電子システム
のフェールセーフ機能を起動するフェールセーフ起動手
段を備えた構成としている。また、この場合、請求項
においては島電位監視回路は監視対象となる島以外の素
子領域中に形成しており、所望の基準電圧を発生する基
準電圧発生回路を有し、かつ基準電圧と監視対象である
島の電位とを比較することにより該異常検知信号を出力
するコンパレータとを含んでいる。さらに請求項にお
いては複数の島電位監視回路を備え、かつこれら複数の
島電位監視回路のそれぞれの異常検知出力の論理和を求
める異常検知信号の論理和演算手段を有している。そし
てこれら異常検知信号論理和演算手段は請求項に示し
たように島電位監視回路で監視されている島以外の領域
に形成されている。ここで、上記異常検知信号論理和演
算手段は請求項5で述べたように、異常検知信号がハイ
レベルの時に異常を示す所謂ハイアクティブ信号である
場合は、該複数の島電位監視回路のそれぞれの出力はそ
れぞれに対応した複数のダイオードのアノードに接続さ
れ、これらダイオードのカソード側は共通に接続されか
つ抵抗によりプルダウンした構成とし、該共通に接続さ
れたカソード信号を出力としている。逆に、異常検知信
号がロウレベルのとき異常を示す所謂ロウアクティブ信
号である場合は、該複数の島電位監視回路の出力をそれ
ぞれに対応した複数のダイオードのカソードに接続さ
れ、これらダイオードのアノード側は共通に接続されか
つ抵抗によりプルアップした構成とし、該共通に接続さ
れたアノード信号を出力としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。
【0009】
【実施の形態1】 (構成)図1及び図2に本発明の第1の実施の形態を示
す。n型シリコン基板を持つ接合分離型CMOS構造の
半導体チップ100上に、回路群A110、回路群B1
11、回路群C112、回路群D113、回路群E11
4がそれぞれ形成されており、回路群A110と回路群
B111に共通のPウェル120、回路群B111と回
路群C112に共通のPウェル121が形成されてい
る。ここで、例えば回路群A110又は回路群B111
は図9における駆動回路3を含むものであり、回路群C
112又は回路群D113は図9における出力モニタ回
路4を含むものである。図1は半導体チップ100の上
面図であり、図2(a)は図1中のa〜a’における断
面図である。n型シリコン基板上に形成されたp型のソ
ース及びドレイン、ポリシリコンのゲートによりpチャ
ンネルのMOSトランジスタが構成され、またn型シリ
コン基板上にp型のウェル120、121を形成し、こ
のPウェル120にn型のソース及びドレイン、ポリシ
リコンのゲートを形成することによりnチャンネルのM
OSトランジスタが構成される。さらにSiO2等の絶
縁膜167を挟んで必要な部分にコンタクトを形成し、
図示していないがアルミ等の金属或いはポリシリコン等
を用いた配線層を加えて所望の機能を実現するように各
素子が接続される。また、n型基板は電源電圧レベル
に、Pウェル120は接地レベルにバイアスされてお
り、形成されている素子間の電気的な絶縁分離を実現し
ている。
【0010】回路群A110にはウェル電位監視回路1
30aが含まれており、このウェル電位監視回路130
aはPウェル121に設けられたコンタクト部161に
接続された配線180を介してPウェル121の電位を
入力し、この電位異常の有無を監視する。図2(b)は
コンタクト部161近辺の断面図として図1におけるb
〜b’部分を示したものである。ウェル電位監視回路1
30aの出力は配線183を介してダイオード140a
のアノード側に接続されており、このダイオード140
aのカソード側は配線186を介して出力パッド150
に接続されている。図2(c)は図1中のc〜c’の断
面図で、ダイオード140aはn型基板上に設けられた
絶縁膜168上にポリシリコン等を用いてn型領域とp
型領域を接合して形成され、絶縁膜167を挟んでアノ
ード側に配線183が、カソード側に配線186が接続
されている。同様に回路群C112にはウェル電位監視
回路130bが含まれており、Pウェル122に設けら
れたコンタクト部162に接続された配線181を介し
てこのPウェル122の電位を入力し、この電位の異常
の有無を監視する。ウェル電位監視回路130bの出力
は配線184を介してダイオード140bのアノード側
に接続され、カソード側は配線186を介して出力パッ
ド150に接続されている。さらに回路群E114には
ウェル電位監視回路130cが含まれており、Pウェル
120に設けられたコンタクト部160に接続された配
線182を介してこのPウェル120の電位が入力さ
れ、この電位の異常の有無を監視する。ウェル電位監視
回路130cの出力は配線185を介してダイオード1
40cのアノード側に接続され、カソード側は配線18
6を介して出力パッド150に接続されている。また、
ウェル電位監視回路130a、130b、130cの出
力はそれぞれ監視しているウェルの電位が正常であれば
ロウレベル、異常であればハイレベルとなるものであ
り、出力パッド150に接続された配線186にはプル
ダウン抵抗170が接続されている。従って、ウェル電
位監視回路130a、130b、130cのうちの何れ
か一つでもウェル電位の異常を検出すると出力パッド1
50にはハイレベルが現われる。
【0011】図3にウェル電位監視回路130a、13
0b、130cとその周辺の回路図を示す。ウェル電位
監視回路130aはコンパレータ131aと基準電圧生
成回路132aとで構成されている。コンパレータ13
1aの非反転入力端子には配線180が接続されPウエ
ル121の電位が入力される。コンパレータ131aの
反転入力端子には基準電圧生成回路132aの出力が接
続され、所定の一定電圧が供給される。基準電圧生成回
路132aは半導体チップ100への電源端子Vddに
供給される所定の一定電圧から抵抗分割によって所望の
定電圧を生成するものである。さらに、コンパレータ1
31aの出力はダイオード140のアノード側に接続さ
れ、このダイオードのカソード側が出力パッド150に
接続されている。同様に、ウェル電位監視回路130
b、130cも図示の如くに接続されている。
【0012】(作用)図1において、何らかの外部的或
いは内部的ストレスによって回路群A110及び回路群
B111に跨って形成されているPウェル120が損傷
を受けひび割れ等を生じると、n型基板とPウェル領域
との間に形成されているpn接合部の一部に損傷を生じ
ダイオード特性を示さなくなる。n型基板は電源電位レ
ベルに、Pウェル120は接地レベルにバイアスされて
おり、従って上記損傷部にリーク電流が流れ、これによ
りPウェル120内に分布定数的に存在している抵抗成
分によりPウェル120の電位が接地レベルよりも上昇
する。この時のリーク電流の経路を図4に示す。なお、
図4は図2(a)で示したものと同じ部分の断面図であ
る。図4において、半導体チップ100のn型基板は、
コンタクト部190、191をはじめ図示していない複
数のコンタクト部を介して電源電圧(Vdd)レベルに
バイアスされている。同様にPウェル120、121は
コンタクト部192、193をはじめ図示していない複
数のコンタクト部により接地レベルにバイアスされてい
る。ここで、Pウェル120の図示部分に損傷が生じ基
板とのpn接合が部分的に破壊されると図中の矢印で示
す経路でリーク電流が流れる。このリーク電流によるP
ウェル120の電位上昇は図1及び図3に示したウェル
電位監視回路130cによって検知される。例えば、ウ
ェル電位監視回路130c内の基準電位生成回路132
cの出力電圧を1V(ボルト)に設定しておくと、リー
ク電流によるPウェル120の電位上昇が1Vを超えた
場合コンパレータ131cの出力はハイレベルとなり、
出力パッド150を介してチップ外部に異常を知らせる
ことが出来る。
【0013】ウェル電位監視回路130a、130bも
同様の働きで、それぞれPウェル121、122の電位
異常として現われるチップ損傷を検知出来る。例えば、
図1の半導体チップ100は、図9の負荷駆動用トラン
ジスタ2と駆動回路3及び出力モニタ回路4を上記回路
群と共に集積化したものであって、回路群A110及び
回路群B111は図9の駆動回路3を含むものであり、
また回路群C112及び回路群Dは図9の出力モニタ回
路4を含むものであるとする。ここで上述のように図9
における制御回路1が負荷駆動用トランジスタ2を遮断
状態にするように信号を出力しているにも拘らず、駆動
回路3と出力モニタ回路4の破損により負荷駆動用トラ
ンジスタ2が導通状態となり、かつ出力モニタ回路4の
モニタ出力が負荷駆動用トランジスタ2が遮断状態にな
っていることを示す信号値に固定してしまう状態が生じ
ても、少なくともウェル電位監視回路130cが駆動回
路3を含む回路群A110、B111の異常を検知して
出力パッド150を介して制御回路1に異常を知らせる
ことができる。これにより制御回路1がフェールセーフ
用リレー30を遮断状態にしシステムの安全を確保する
ことが可能となる。
【0014】以上の説明では、半導体基板をn型、ウエ
ルをp型として説明したが、それぞれを反対導電型とし
ても全く同様である。また、ウェル電位監視回路は半導
体チップ全体のウェルの数に応じて複数個備えることで
検知確度を向上し得る。
【0015】
【実施の形態2】以下本発明による第2の実施の形態に
ついて説明する。 (構成)図5は半導体チップ200の上面図であり、図
6(a)は図5におけるd〜d’部分の断面図である。
半導体チップ200は、図6(a)に示すようにn型シ
リコン基板上の全面に絶縁酸化膜250を形成し、この
絶縁酸化膜250上に素子領域であるn型、p型の半導
体の島201〜206を形成し、更に各島の間を絶縁酸
化膜で分離したいわゆるSOI構造を有している。各島
201〜206には島と反対導電性のソース、ドレイ
ン、ポリシリコンのゲートが形成され、それぞれpチャ
ンネル、nチャンネルのMOSトランジスタが構成され
ている。更にSiO2等の絶縁膜251を挟んで必要な
部分にコンタクトを形成し、図示していないがアルミ等
の金属あるいはポリシリコン等を用いた配線層を加えて
所望の機能を実現するように各素子が接続される。ここ
で、n型の島は電源電圧レベルに、p型の島は接地レベ
ルにバイアスされているいるが、n型基板のレベルはフ
ローティング、固定バイアスの何れでも良い。また、実
施の形態1における図1で示したように、ウェル電位監
視回路130a〜130cと同様の回路構成を有する島
電位監視回路130−1a〜130−1c及び130−
2a〜130−2cを備えている。これら島電位監視回
路130−1a〜130−1c及び130−2a〜13
0−2cはそれぞれ図5に示したごとく、コンタクト部
230〜235より配線217〜222を介して島20
1〜206の電位を入力することによりこれら電位の異
常の有無を監視し、その出力はそれぞれ図示のごとく配
線211〜216を介しダイオード140d〜140i
のアノードに接続されている。更にダイオード140a
〜140iのカソードは配線210を介して出力パッド
150に接続されている。図6(b)に図5のコンタク
ト部232を含むe〜e’部分の断面図を、また、図6
(c)には図5のダイオード140dを含むf〜f’部
分の断面図を示す。ダイオード140dは図示のように
n型の島とこの島の中に形成されたp+領域とで形成さ
れるpn接合を用いるか、あるいは実施の形態1(図2
(c))で示したようなポリシリコンを用いたものでも
良い。
【0016】島電位監視回路130−1a〜130−1
c及び130−2a〜130−2cの出力はそれぞれ監
視している島の電位が正常であればロウレベル、異常で
あればハイレベルとなるものであり、出力パッド150
に接続された配線210にはプルダウン抵抗170が接
続されている。従って、島電位監視回路130−1a〜
130−1c及び130−2a〜130−2cのうちの
何れか一つでも島電位の異常を検出すると出力パッドに
はハイレベルが現われる。図7に島電位監視回路130
−1a〜130−1c及び130−2a〜130−2c
とその周辺の回路図を示す。島電位監視回路130−1
aはコンパレータ131dと、基準電位生成回路132
dとから構成されているもので、実施の形態1における
ウェル電位監視回路130と同じ構成である。同様に、
島電位監視回路130−1b、130−1cもウェル電
位監視回路130と同じ構成である。また、島電位監視
回路130−2a、130−2b、130−2cと上記
島電位監視回路(130−1a〜c)との構造上の相違
は、コンパレータの反転入力と非反転入力への接続が逆
になっていることのみである。これは、監視する島の電
位が正常時には電源電位レベルか接地レベルかの違いに
よるものである。その他の構成は図7の回路図のごとく
実施の形態1とほぼ同様である。
【0017】(作用)以下、図8により本実施の形態の
作用につき説明する。既に述べたごとく、n型の島20
2、203、206は電源電圧レベル(ここでは5Vと
仮定する)にバイアスされており、p型の島201、2
04、205は接地レベルにバイアスされている。ま
た、p型の島201の電位を監視している島電位監視回
路130−1aで基準電圧生成回路132dの出力を例
えば1Vに設定しておき、n型の島202の電位を監視
している島電位監視回路130−2aで基準電圧生成回
路132eの出力を例えば4Vに設定しておくとする。
その他の島電位監視回路も同様に、p型の島を監視する
ものは基準電圧を1Vに、n型の島を監視するものは基
準電圧を4Vに設定しておくものとする。ここで例えば
図8に示すように、島201と202に渉る損傷が生じ
ると島201と202の間の絶縁分離が破壊され、図示
の矢印で示す経路でリーク電流が流れる。この時それぞ
れの島内に分布定数的に存在している抵抗により島20
1と202の電位は変動する。島201の電位変動が1
Vを超えると、島電位監視回路130−1aの出力がハ
イレベルになり異常を検知する。同様に島202の電位
変動が1Vを超える(即ち島202の電位が4V以下に
なる)と、島電位監視回路130−1aの出力がハイレ
ベルとなり異常を検知する。島電位監視回路130−1
a〜c及び130−2a〜cの出力は、図7に示したよ
うにダイオード140を介して出力パッド150に接続
されているため、何れか一つでもハイレベルを出力(異
常を検知)すると外部にこれを知らせることができる。
従って例えば図9のシステムで、負荷駆動用トランジス
タ2と駆動回路3及び出力モニタ回路4を集積化した半
導体を用いても、本発明を適用すると複数回路の同時損
傷を高い確度で検知でき、制御回路1がフェールセーフ
用リレー30を遮断状態にしてシステムの安全を確保す
ることが可能となる。
【0018】本実施の形態では、各島はn型又はp型毎
に絶縁分離される構造で説明したが、一つの島の中にウ
ェルを設け、島内でCMOS構成の回路を形成したもの
として分離することも考えられ、分離する範囲は任意で
ある。従って、実施の形態1で説明したウェル電位監視
回路と実施の形態2で説明した島電位監視回路を併用す
ることも容易に考えられる。なお、実施の形態1及び2
において図3及び図7で説明した構成はウェル電位又は
島電位監視回路の異常検知出力をハイアクティブとした
場合のものであった。これに対しロウアクティブとした
場合は各監視回路中のコンパレータ131の入力端子へ
の接続は非反転入力端子と反転入力端子とが互いに逆に
なり、また、各ダイオード140の接続もアノードとカ
ソードが逆になり、出力パッドに接続されているプルダ
ウン抵抗はプルアップ抵抗になることは言う迄もない。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、 1)同一半導体チップ内の複数の回路が同時に損傷して
も、高い確度でこれを検知可能で、電子システムのフェ
ールセーフ性を向上し得る。
【0020】2)同一半導体チップ上に集積化された小
規模の回路のみで実現し得るため、損傷検知のためのコ
スト増加は事実上ゼロに近く、また監視回路と披監視回
路の同一チップ上での集積化を可能とし、電子システム
の低コスト化を更に進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態を示す上面
図。
【図2】(a)は本発明の第1の実施の形態を示す断面
図、(b)は本発明の第1の実施の形態におけるコンタ
クト部近辺の状況を示す断面図、(c)は本発明の第1
の実施の形態における出力側への配線に挿入されるダイ
オードの構成を示す断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるウェル電位
監視回路及びその周辺部を示す回路図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における半導体集積
回路内部に損傷を生じた場合のリーク電流経路を示す断
面図。
【図5】本発明における第2の実施の形態を示す上面
図。
【図6】(a)は本発明の第2の実施の形態を示す断面
図、(b)は本発明の第2の実施の形態におけるコンタ
クト部近辺の状況を示す断面図、(c)は本発明の第2
の実施の形態における出力側への配線に挿入されるダイ
オードの構成を示す断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における島電位監視
回路及びその周辺部を示す回路図。
【図8】本発明の第2の実施の形態における半導体集積
回路内部に損傷を生じた場合のリーク電流経路を示す断
面図。
【図9】従来の制御装置で用いられる電子システムの系
統を示すブロック図。
【図10】(a)は従来公知の半導体チップのひび割れ
検知手段を具備した半導体集積回路における電極構成を
示す上面図、(b)は従来公知の例において検査用パッ
ドを含む半導体チップの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 … 制御回路 140a… ダイ
オード 2 … 負荷駆動用トランジスタ 140b… ダイ
オード 3 … 駆動回路 140c… ダイ
オード 4 … 出力モニタ回路 150 … 出力
パッド 10 … 制御装置 160 … コ
ンタクト部 11 … チップ 161 … コ
ンタクト部 12 … 回路部 162 … コ
ンタクト部 13 … Alパッド 167 … 絶
縁膜 14 … Alリング 170 … プ
ルダウン抵抗 15 … n型拡散層 180 … 配
線 16 … ポリSi接続部 183 … 配
線 17 … p型Si基板 184 … 配
線 18 … フィールド酸化膜 185 … 配
線 19 … PSG膜 186 … 配
線 20 … 負荷 190 … コ
ンタクト部 30 … フェールセーフ用リレー 191 … コ
ンタクト部 40 … 電源線 192 … コ
ンタクト部 100 … 半導体チップ 193 …
コンタクト部 110 … 回路群A 200 …
半導体チップ 111 … 回路群B 201 …
島 112 … 回路群C 202 …
島 113 … 回路群D 203 …
島 114 … 回路群E 204 …
島 120 … Pウェル 205 …
島 121 … Pウェル 206 …
島 122 … Pウェル 210〜22
2 … 配線 130a… ウェル電位監視回路 230〜23
5 … コンタクト部 130b… ウェル電位監視回路 250〜25
1 … 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−96998(JP,A) 特開 平7−169913(JP,A) 特開 平6−104383(JP,A) 特開 昭62−38591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 G01R 31/28 H01L 27/04 G11C 11/413

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体集積回路を備えたフェールセーフ機
    能を有する電子システムにおいて、 該半導体集積回路の半導体基板上に絶縁膜を形成し、 該絶縁膜上に素子領域とする複数の半導体の島を形成
    し、 さらに該各島間を絶縁膜で絶縁分離した所謂SOI構造
    とし、 該半導体集積回路中の島の電位を監視し、該島の電位が
    所定値の範囲外となったときに異常検知信号を出力する
    島電位監視回路と、 また該電子システムは該異常検知信号発生時にシステム
    のフェールセーフ機能を起動するフェールセーフ起動手
    段とを備えたことを特徴とする破損検知手段を有する半
    導体集積回路。
  2. 【請求項2】請求項に記載の破損検知手段を有する半
    導体集積回路において、 該島電位監視回路は監視対象となる島以外の素子領域中
    に形成されるものであり、所望の基準電圧を発生する基
    準電圧発生回路と、 該基準電圧と監視対象である島の電位とを比較すること
    により該異常検知信号を出力するコンパレータとを備え
    たことを特徴とする破損検知手段を有する半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】請求項に記載の破損検知手段を有する半
    導体集積回路において、 複数の該島電位監視回路と、 該複数の島電位監視回路のそれぞれの異常検知出力の論
    理和を求める異常検知信号の論理和演算手段とを備える
    ことを特徴とする破損検知手段を有する半導体集積回
    路。
  4. 【請求項4】請求項に記載の破損検知手段を有する半
    導体集積回路において、 該異常検知信号の論理和演算手段は、該島電位監視回路
    に監視される島以外の領域に形成されていることを特徴
    とする破損検知手段を有する半導体集積回路。
  5. 【請求項5】求項、請求項の何れか1項に記載の
    破損検知手段を有する半導体集積回路における該異常検
    知信号の論理和演算手段は、 該異常検知信号がハイレベルの時に異常を示す所謂ハイ
    アクティブ信号である場合、該複数の島電位監視回路の
    それぞれの出力はそれぞれに対応した複数のダイオード
    のアノードに接続され、該ダイオードのカソード側は共
    通に接続されかつ抵抗によりプルダウンした構成とし、
    該共通に接続されたカソード信号を出力とし、 逆に該異常検知信号がロウレベルのとき異常を示す所謂
    ロウアクティブ信号である場合、該複数の島電位監視回
    路の出力をそれぞれに対応した複数のダイオードのカソ
    ードに接続され、該ダイオードのアノード側は共通に接
    続されかつ抵抗によりプルアップした構成とし、該共通
    に接続されたアノード信号を出力とすることを特徴とす
    る破損検知手段を有する半導体集積回路。
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