JP3324212B2 - 蛍光灯駆動回路 - Google Patents

蛍光灯駆動回路

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JP3324212B2
JP3324212B2 JP19707793A JP19707793A JP3324212B2 JP 3324212 B2 JP3324212 B2 JP 3324212B2 JP 19707793 A JP19707793 A JP 19707793A JP 19707793 A JP19707793 A JP 19707793A JP 3324212 B2 JP3324212 B2 JP 3324212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶テレビジョン受像機
(以下、液晶テレビと略す。)などに使用することがで
きる蛍光灯駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、蛍光灯の明るさを調整するために
インバータ回路などの電気回路を用いて調光する方法が
よく実施されている。
【0003】特に、液晶テレビは、屋外、屋内、昼夜間
と色々な場所で使用されるため、画面の明るさを調整す
ることが不可であり、そのためインバータ回路を液晶
テレビのバックライトに用いる蛍光灯駆動回路に組み込
み、蛍光灯を駆動し、さらにこのインバータ回路には駆
動方式としてパルス幅変調方式を用いるのが一般的であ
る。
【0004】以下、従来のパルス幅変調方式を用いかつ
定電流プッシュプルインバータ回路を用いた自励式の蛍
光灯駆動回路について説明する。
【0005】図4において、Q3はエミッタが電源Vcc
に接続され、ベースには周波数200Hz〜500Hz
程度のパルス信号が入力されるパルス入力用のトランジ
スタである。R1、R2はその一端がトランジスタQ3
のコレクタに接続される起動用抵抗である。Q1はベー
スが抵抗R1の他端に接続され、エミッタは接地されて
いるトランジスタである。Q2はベースが抵抗R2の他
端に接続され、エミッタはトランジスタQ1と共通に接
地されているトランジスタであり、トランジスタQ1と
ともにプッシュプル動作を行う。Cpは一端がトランジ
スタQ1のコレクタに接続され、他端がトランジスタQ
2のコレクタに接続される共振用コンデンサである。T
は1次巻線の一端がトランジスタQ1のコレクタに接続
され、他端がトランジスタQ2のコレクタに接続される
トランスであり、3次巻線の一端はトランジスタQ1の
ベースに接続され、他端がトランジスタQ2のベースに
接続される。Csは一端がトランスTの2次巻線の一端
に接続されるコンデンサであり、2次巻線の電流を制限
する働きを有する。FLは一端がコンデンサCsの他端
に接続され、他端が2次巻線の他端に接続される蛍光灯
である。Lは一端が電源Vccに接続され、他端がトラン
スTの1次巻線の中点に接続されるチョークコイルであ
り、安定器としての働きを有する。
【0006】以上のように構成された従来の蛍光灯駆動
回路について、以下その動作を説明する。また、動作説
明にあたり、トランスTの2次巻線に振動電流が流れる
期間のうち、トランジスタQ1,Q2の静特性に依存す
る期間を初期期間、トランスTの1次巻線のコイルとコ
ンデンサCpの共振回路の共振周波数に依存する期間を
定常期間として説明する。
【0007】まず、トランジスタQ3がオフしている場
合、つまりトランジスタQ3のベースにパルス信号が入
力されていない場合トランジスタQ1,Q2は動作せ
ず、蛍光灯FLには電流が流れない。
【0008】トランジスタQ3がオンしている場合、つ
まりトランジスタQ3のベースにパルス信号が入力され
ている場合トランジスタQ1,Q2は動作状態となる。
【0009】初期期間、つまり発振が立ち上がるとき
は、まずトランジスタQ1のしきい値電圧VT1とトラン
ジスタQ2のしきい値電圧VT2のうちしきい値電圧の低
い方のトランジスタがオンする。いま簡単のためにVT1
<VT2とすると、トランジスタQ1がオンすることとな
り、トランジスタQ1のコレクタに電流が流れるが、そ
のコレクタ電流Ic1の変化はトランスTを介し、2次巻
線に接続された蛍光灯FLに流れる電流となるとともに
3次巻線に接続されたトランジスタQ1のベースの電位
を上昇し、トランジスタQ2のベースの電位を減少させ
るような極性で3次巻線に電圧を誘起する。
【0010】次に、トランジスタQ1のコレクタ電流I
c1が増加するにともない、トランジスタQ1のエミッタ
電流IE1も増加し、ベース・エミッタ間電圧VBE1も上
昇する。トランジタQ1,Q2のエミッタは共通して接
地されていることから、 VT2=VBE1=(kT/q)log(IE1/Is) となった時点でトランジスタQ2はオンする。
【0011】これにより、トランジスタQ2のコレクタ
に電流が流れ、トランスTの1次巻線の電流はトランジ
スタQ1のコレクタ電流Ic1からトランジスタQ2のコ
レクタ電流Ic2を引いた電流となり、この電流変化はト
ランスTを介し、2次巻線に接続された蛍光灯FLに流
れる電流となるとともに3次巻線に接続されたトランジ
スタQ1のベースの電位を減少し、トランジスタQ2の
ベースの電位を上昇させるような極性で3次巻線に電圧
を誘起する。
【0012】この結果、トランジスタQ1はオフし、ト
ランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1のコレクタ
電流I C1はトランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間を
流れることができないので、コンデンサCpに充電され
る。
【0013】こののち、定常期間となり、コンデンサ
とトランスTの1次巻線とで構成される共振回路によ
り、トランスTの1次巻線にこの共振回路の共振周波数
で振動する図5(a)に示すような電流がB端子からA
端子に向かって流れる。なお、図5(a)において実線
はトランジスタQ1がオンしている期間にトランスTの
1次巻線に流れる電流の波形図であり、点線はトランジ
スタQ2がオンしている期間にトランスTの1次巻線に
流れる電流の波形図である。この振動電流はトランスT
を介し、図5(b)に示すように2次巻線に接続された
蛍光灯FLに流れる電流となるとともに図5(c)に示
すように3次巻線に接続されたトランジスタQ1のベー
スの電位とトランジスタQ2のベースの電位とを交互に
増減させる。なお、図5(c)について実線はトランジ
スタQ1のベース・エミッタ間電圧であり、点線はトラ
ンジスタQ2のベース・エミッタ間電圧である。これに
より、トランジスタQ1,Q2が交互にオンすることで
プッシュプル動作を行う。次に、20は第1の同軸コネ
クタ,21は第2の同軸コネクタ,22は前記第1及び
第3の分岐端子1,2からの流合雑音を遮断するための
第1のスイッチ,23は前記第2及び第4の分岐端子
7,8からの流合雑音を遮断するための第2のスイッ
チ,24は第4の分配器で、第1の同軸コネクタ20は
第1のスイッチ22を介して第4の分配器24へ、同様
に第2の同軸コネクタ21は第2スイッチ23を介し
て第4の分配器24に接続されている。
【0014】つまり、振動電流がトランスTの1次巻線
のA端子からB端子へ流れる場合、トランジスタQ2の
ベース電圧VBE2をそのしきい値電圧VT2より大きく
し、トランジスタQ1のベース電圧VBE1をそのしきい
値電圧VT1より小さくするようにトランスTの3次巻線
に電圧が誘起される。
【0015】また、振動電流がトランスTの1次巻線の
B端子からA端子へ流れる場合、トランジスタQ1のベ
ース電圧VBE1をそのしきい値電圧VT1より大きくし、
トランジスタQ2のベース電圧VBE2をそのしきい値電
圧VT2より小さくなるようにトランスTの3次巻線に電
圧が誘起される。
【0016】このような動作をトランジスタQ3を20
0Hz〜500Hz程度の周期でオン・オフし、そのオン
している期間を変化させるとともに、そのオンしている
期間だけ、トランジスタQ1,Q2を上述したプッシュ
プル動作を行わせ、トランスTを介して蛍光灯FLに電
流を供給することで蛍光灯FLの調光を行うこととして
いた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、トランジスタQ1,Q2のしきい値電圧
T1、VT2の電圧差が大きい場合、初期期間、つまり発
振が立ち上がるときに一方のトランジスタには過大な電
流が流れることとなる。
【0018】つまり、上記従来例においてはトランジス
タQ1には IE1=Is exp (kT/qVT2) で表される電流が流れ、VT1、VT2の電圧差が大きい
程、トランジスタQ1に流れる電流も過大となり、図6
に示すように場合によっては1A程度の大電流となる場
合もあった。
【0019】この電流はトランスTの1次巻線に流れ、
この大電流が1秒間に200回〜500回、トランスT
の1次巻線に供給されていた。これによりトランス
負担が大きく故障や品質劣化の原因になるばかりでな
く、この大電流によりトランスTが振動して音(以下、
うなり音という)を発生していた。
【0020】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、トランジスタのしきい値電圧V T1、VT2のバラツキ
による蛍光灯駆動用トランスのうなり音を低減すること
ができ、さらに、トランスの負担を小さくすることで故
障を少なくするとともに品質の向上を図ることができる
蛍光灯駆動回路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の蛍光灯駆動回路は、蛍光灯を駆動するプッシ
ュプルインバータ回路を有し、このプッシュプルインバ
ータ回路の出力トランジスタの接地電極側に抵抗を接続
する構成とした。
【0022】
【作用】以上のような構成により、トランジスタのしき
い値電圧VT1、VT2のバラツキによる蛍光灯駆動用トラ
ンスのうなり音を低減することができ、さらに、トラン
スの負担を小さくでき、故障を少なくするとともに品質
の向上を図ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の蛍光灯駆動回路の一実施
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と
同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0024】(実施例1)図1において抵抗R3はその
一端をトランジスタQ1のエミッタに接続され、他端は
接地されている。抵抗4はその一端をトランジスタQ2
のエミッタに接続され、他端は接地されている。他の構
成については、従来例と同様である。
【0025】以上のように構成された蛍光灯駆動回路に
ついて、以下その動作を説明する。初期期間、つまり発
振が立ち上がる場合は、従来例と同様に、まずトランジ
スタQ1のしきい値電圧VT1とトランジスタQ2のしき
い値電圧VT2のうちしきい値電圧の低い方のトランジス
タがオンする。いま簡単のためにVT1<VT2とすると、
トランジスタQ1がオンし、そのコレクタ電流Ic1の変
化はトランスTを介し、2次巻線に接続された蛍光灯F
Lに流れる電流となるとともに3次巻線に接続されたト
ランジスタQ1のベースの電位を上昇し、トランジスタ
Q2のベースの電位を減少させるような極性で3次巻線
に電圧を誘起する。
【0026】次に、トランジスタQ1のコレクタ電流I
c1が増加するにともない、トランジスタQ1のエミッタ
電流IE1も増加し、ベース・エミッタ間電圧VBE1も上
昇し、トランジスタQ1,Q2のエミッタは共通して接
地されていることから、 VT2+IE2×R4=VBE1+IE1×R3 となった時点でトランジスタQ2はオンする。
【0027】ここで、トランジスタQ2はオフしてお
り、そのコレクタ電流Ic2=0、エミッタ電流IE2=0
であることから、 VT2=VBE1+IE1×R3 となった時点でトランジスタQ2はオンする。
【0028】よって、トランスTの1次巻線の電流はト
ランジスタQ1のコレクタ電流Ic1からトランジスタQ
2のコレクタ電流Ic2を引いた電流となり、この電流変
化はトランスTを介し、2次巻線に接続された蛍光灯F
Lに流れる電流となるとともに3次巻線に接続されたト
ランジスタQ1のベースの電位を減少し、トランジスタ
Q2のベースの電位を上昇させるような極性で3次巻線
に電圧を誘起する。
【0029】これにより、トランジスタQ1はオフし、
トランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1のコレク
タ電流I C1はトランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間
を流れることができないので、コンデンサCpに充電さ
れる。
【0030】こののち、定常期間となり、コンデンサ
とトランスTの1次巻線とで構成される共振回路によ
り、トランスTの1次巻線にこの共振回路の共振周波数
で振動する図2(a)に示すような電流がB端子からA
端子に向かって流れる。なお、図(a)において実線
はトランジスタQ1がオンしている期間にトランスTの
1次巻線に流れる電流の波形図であり、点線はトランジ
スタQ2がオンしている期間にトランスTの1次巻線に
流れる電流の波形図である。この振動電流はトランスT
を介し、図2(b)に示すように2次巻線に接続された
蛍光灯FLに流れる電流となるとともに図2(c)に示
すように3次巻線に接続されたトランジスタQ1のベー
スの電位とトランジスタQ2のベースの電位とを交互に
増減させる。なお、図(c)について実線はトランジ
スタQ1のベース・エミッタ間電圧であり点線はトラン
ジスタQ2のベース・エミッタ間電圧である。
【0031】これによりトランジスタQ1,Q2が交互
にオンすることでプッシュプル動作を行う。
【0032】つまり、振動電流がトランスTの1次巻線
のA端子からB端子へ流れる場合、トランジスタQ2の
ベースの電圧VBE2をそのしきい値電圧VT2より大きく
し、トランジスタQ1のベースの電圧VBE1をそのしき
い値電圧VT1より小さくなるようにトランスTの3次巻
線に電圧が誘起される。
【0033】また、振動電流がトランスTの1次巻線の
B端子からA端子へ流れる場合、トランジスタQ1のベ
ースの電圧VBE1をそのしきい値電圧VT1より大きく
し、トランジスタQ2のベースの電圧VBE2をそのしき
い値電圧VT2より小さくなるようにトランスTの3次巻
線に電圧が誘起される。
【0034】このような動作をトランジスタQ3を40
0Hz程度の周期でオン・オフし、そのオンしている期
間を調整することで蛍光灯FLの調光を行うこととして
いる。
【0035】これにより、トランジスタQ2のベース・
エミッタ間電圧が VBE2=VT2=VBE1+IE1×R3 となる時点でトランジスタQ2がオンするので、 E1
(V T2 − V BE1 )/R3 となり、抵抗R3により電流
E1 は抑制される。すなわち、図2(a)に示すように
初期期間においてトランジスタQ1に過大な電流が流れ
ることがない。
【0036】なお、トランジスタQ3をオン・オフする
周期は400Hz程度に限らないことは言うまでもな
い。
【0037】また、VT1>VT2であり、トランジスタQ
2が最初にオンした場合も同様の動作を行い、同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0038】さらに、トランジスタQ3は他のスイッチ
ング素子を用いても同様の効果を得られることは言うま
でもない。
【0039】(実施例2) 図3は、実施例1におけるトランジスタQ1,Q2,Q
をバイポーラトランジスタから電界効果トランジスタ
(以下、FETと略す。)に変えたものである。
【0040】以上のように構成された蛍光灯駆動回路に
ついて、以下その動作を説明する。初期期間、つまり発
振が立ち上がるときは、従来例と同様に、まずFET1
のしきい値電圧VT1とFET2のしきい値電圧VT2のうち
しきい値電圧の低い方のFETがオンする。いま簡単の
ためにVT1<VT2とすると、FET1がオンし、そのドレ
イン電流I DS1の変化はトランスTを介し、2次巻線に
接続された蛍光灯FLに流れる電流となるとともに3次
巻線に接続されたFET1のゲートの電位を上昇し、F
ET2のゲートの電位を減少させるような極性で3次巻
線に電圧を誘起する。
【0041】次に、FET1のドレイン電流I DS1が増
加するにともないゲート・ソース間電圧VGS1も上昇し、
FET1,2のソースは共通して接地されていることか
ら、 VT2+I DS2×R4=VGS1+I DS1×R3 となった時点でFET2はオンする。
【0042】ここで、FET2はオフしており、そのド
レイン電流IDS2=0であることから、 VT2=VGS1+IDS1×R3 となった時点でFET2はオンする。
【0043】こののち、トランスTの1次巻線の電流は
FET1のドレイン電流I DS1からFET2のドレイン
電流I DS2を引いた電流となり、この電流変化はトラン
スTを介し、2次巻線に接続された蛍光灯FLに流れる
電流となるとともに3次巻線に接続されたFET1の
ートの電位を減少し、FET2のゲートの電位を上昇さ
せるような極性で3次巻線に電圧を誘起する。
【0044】これにより、FET1はオフし、FET2
がオンし、FET1のドレイン電流IDS1はFET1の
ゲート・ソース間を流れることができないので、コンデ
ンサCpに充電される。
【0045】こののち、定常期間となり、コンデンサ
とトランスTの1次巻線とで構成される共振回路によ
り、トランスTの1次巻線にこの共振回路の共振周波数
で振動する図2(a)に示すような電流がB端子からA
端子に向かって流れる。なお、図(a)において実線
はFET1がオンしている期間にトランスTの1次巻線
に流れる電流の波形図であり、点線はFET2がオンし
ている期間にトランスTの1次巻線に流れる電流の波形
図である。この振動電流はトランスTを介し、図2
(b)に示すように2次巻線に接続された蛍光灯FLに
流れる電流となるとともに図2(c)に示すように3次
巻線に接続されたFET1のゲートの電位とFET2の
ゲートの電位とを交互に増減させる。なお、図(c)
について実線はFET1のゲート・ソース間電圧であ
り、点線はFET2のゲート・ソース間電圧である。
【0046】これによりFET1,2が交互にオンする
ことでプッシュプル動作を行う。つまり、振動電流がト
ランスTの1次巻線のA端子からB端子へ流れる場合、
FET2のゲートの電圧VGS2をそのしきい値電圧VT2
より大きくし、FET1のゲートの電圧VGS1をそのし
きい値電圧VT1より小さくなるようにトランスTの3次
巻線に電圧が誘起される。
【0047】また、振動電流がトランスTの1次巻線の
B端子からA端子へ流れる場合、FET1のゲートの電
圧VGS1をそのしきい値電圧VT1より大きくし、FET
2のゲート電圧VGS2をそのしきい値電圧VT2より小さ
くなるようにトランスTの3次巻線に電圧が誘起され
る。
【0048】このような動作をFET3を400Hz程
度の周期でオン・オフし、そのオンしている期間を調整
することで蛍光灯FLの調光を行うこととしている。
【0049】これにより、FET2のゲート・ソース間
電圧が、 VG2=VT2=VGS1+IDS1×R3 となる時点でFET2がオンするので、 DS1 =(V T2
−V GS1 )/R3 となり、抵抗R3により電流I DS1
抑制される。すなわち、初期期間においてFET1に過
大な電流が流れることがない。
【0050】なお、FET3をオン・オフする周期は4
00Hz程度に限らないことは言うまでもない。
【0051】また、VT1>VT2であり、FET2が最初
にオンした場合も同様の動作を行い、同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明の蛍光灯駆動回路
は、蛍光灯を駆動するプッシュプルインバータ回路の出
力トランジスタの接地電極側に抵抗を接続することによ
り、トランジスタのしきい値電圧VT1、VT2のバラツキ
による蛍光灯駆動用トランスのうなり音を低減すること
ができ、さらに、トランスの負担を小さくすることで故
障を少なくするとともに品質の向上を図ることができる
蛍光灯駆動回路を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の蛍光灯駆動回路の回路図
【図2】(a)は本発明の一実施例の蛍光灯駆動回路の
トランスの1次巻線の信号の波形図 (b)は本発明の一実施例の蛍光灯駆動回路のトランス
の2次巻線の信号の波形図 (c)は本発明の一実施例の蛍光灯駆動回路のトランジ
スタのベース・エミッタ間電圧の波形図
【図3】本発明の他の実施例の蛍光灯駆動回路の回路図
【図4】従来の蛍光灯駆動回路の回路図
【図5】(a)は従来の蛍光灯駆動回路のトランスの1
次巻線の信号の波形図 (b)は従来の蛍光灯駆動回路のトランスの2次巻線の
信号の波形図 (c)は従来の蛍光灯駆動回路のトランジスタのベース
・エミッタ間電圧の波形図
【図6】従来の蛍光灯駆動回路のトランジスタQ1,Q
2の静特性を示す特性図
【符号の説明】
Q1 トランジスタ Q2 トランジスタ Q3 トランジスタ L チョークコイル R1,R2 起動用抵抗 R3,R4 抵抗 Cp 共振用コンデンサ T トランス Cs コンデンサ FL 蛍光灯 Vcc 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/24 H02M 7/538 H04N 5/66 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが電源に接続されるとともにベ
    ースにパルス信号が入力される第1のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのコレクタに接続された
    第1と第2の抵抗と、前記第1の抵抗の他端にベースが
    接続されるとともにエミッタが第3の抵抗を介して接地
    された第2のトランジスタと、前記第2の抵抗の他端に
    ベースが接続されるとともにエミッタが第4の抵抗を介
    して前記第3の抵抗と共通に接地された第3のトランジ
    スタと、一端が前記第2のトランジスタのコレクタに接
    続されるとともに他端が前記第3のトランジスタのコレ
    クタに接続された第1のコンデンサと、一次巻線の一端
    が前記第2のトランジスタのコレクタに接続されるとと
    もに前記一次巻線の他端が前記第3のトランジスタのコ
    レクタに接続され、三次巻線の一端が前記第2のトラン
    ジスタのベースに接続されるとともに前記三次巻線の他
    端が前記第3のトランジスタのベースに接続されたトラ
    ンスと、一端が前記トランスの二次巻線の一端に接続さ
    れた第2のコンデンサと、一端が前記第2のコンデンサ
    の他端に接続されるとともに他端が前記トランスの二次
    巻線の他端に接続された蛍光灯とを備え、前記第2のト
    ランジスタと第3のトランジスタのプッシュプル動作に
    より前記蛍光灯を駆動するプッシュプルインバータ回路
    構成し、前記プッシュプルインバータ回路の出力トラ
    ンジスタを構成する前記第2のトランジスタと第3のト
    ランジスタの接地電極側に配設された前記第3と第4の
    抵抗により、前記プッシュプル動作の初期期間に前記第
    2と第3のトランジスタの一方に流れる過大電流を抑制
    したことを特徴とする蛍光灯駆動回路。
  2. 【請求項2】 蛍光灯を駆動するプッシュプルインバー
    タ回路において、前記プッシュプルインバータ回路の出
    力トランジスタを構成する前記第2のトランジスタと第
    3のトランジスタを第1の電界効果トランジスタと第2
    電界効果トランジスタにより構成したことを特徴とす
    請求項1記載の蛍光灯駆動回路。
JP19707793A 1993-08-09 1993-08-09 蛍光灯駆動回路 Expired - Fee Related JP3324212B2 (ja)

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