JP3323545B2 - 投影装置及び画像形成装置 - Google Patents

投影装置及び画像形成装置

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JP3323545B2 JP23128992A JP23128992A JP3323545B2 JP 3323545 B2 JP3323545 B2 JP 3323545B2 JP 23128992 A JP23128992 A JP 23128992A JP 23128992 A JP23128992 A JP 23128992A JP 3323545 B2 JP3323545 B2 JP 3323545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投影装置に関し、特に照
明光学系内に所定方向に拡散作用を有する拡散部材を設
けて被投影画像を均一に照明するようにした例えばフィ
ルムプロジェクター等の投影装置や光源手段と反射手段
との光軸方向の相対的位置関係を変化させることによ
り、光源の配光特性(配光分布)によって生じる被投影
画像面上の照明ムラ(画像ムラ)を防止した例えばマイ
クロリーダプリンター等の画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来よりフィルムプロジェクター等の投
影装置やマイクロリーダプリンター等の画像形成装置に
おいては、光源手段からの光束をコンデンサーレンズや
フィールドレンズ等を用いて集光してスライドや液晶表
示素子(透過型)等の被投影画像を照明している。そし
て被投影画像を投影レンズによりスクリーン面上や像担
持体面上に所定の投影倍率で投影して、観察したり、あ
るいはプリンターから出力している。
【0003】図5は従来のフィルムプロジェクター等の
投影装置の光学系の要部概略図である。
【0004】同図においてハロゲンランプから成る光源
手段51から放射した光束はコンデンサーレンズ52で
集光し、防熱フィルター53で該光束のうち赤外光をカ
ットし、フィールドレンズ54を介して被照射面55a
に配置したスライド等の透過型の被投影画像55の有効
照明領域を照明している。同図において各要素52,5
3,54は照明光学系50の一要素を構成している。照
明光学系50により照明された被投影画像55は投影レ
ンズ56によりスクリーン60面上に所定の倍率で投影
している。
【0005】同図においては投影レンズ56の入射瞳5
8位置近傍に光源手段51からの光束が集束(結像)す
るようにしている。即ち光源手段51の発光面(フィラ
メント)57が入射瞳58近傍に結像するように各要素
52.54を設定している。
【0006】又、従来より図17に示すようなリーダー
プリンター等の画像形成装置ではハロゲンランプやタン
グステンランプ等の点光源又は近似的に小さな面光源等
の光源手段71からの光束を集光レンズ74により集光
してマイクロフィルム等の被投影画像75を照明してい
る。そして該被投影画像75を投影レンズ76によりス
クリーン81面上に投影して観察したり、あるいは感光
体ドラム83面上に投影して該被投影画像をプリントア
ウトしている。
【0007】即ち、同図において光源手段71から放射
した光束のうち反射鏡(リフレクター)70側へ放射し
た光束の一部は該反射鏡70により光源手段71側方向
へ反射させてコールドミラー72側へ戻している。そし
て該光束をコールドミラー72、集光レンズ74を介し
てマイクロフィルム等から成る被投影画像75の有効照
明領域を照明している。
【0008】一方、光源手段71からの光束のうちコー
ルドミラー72側に放射した光束の一部はそのままコー
ルドミラー72を介して集光レンズ74で集光して被投
影画像75の有効照明領域を照明している。
【0009】そしてリーダ時には挿脱可能な反射ミラー
79を矢印Aの如く光路外へ退避させ被投影画像75を
投影レンズ76と反射ミラー77,78,80を介して
スクリーン81面上に拡大投影している。
【0010】一方、プリント時には挿脱可能な反射ミラ
ー79を矢印Aの如く光路内に挿入し、そして被投影画
像75を投影レンズ76と反射ミラー77,78、挿脱
可能な反射ミラー79、そして反射ミラー82を介して
感光体ドラム83面上に結像させ、公知の電子写真プロ
セスによって感光紙P上に転写記録している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した投影装置
において投影レンズ56の投影倍率が、ある程度以上低
くなるとスクリーン60面上で光源手段51の配光特性
(配光分布)に起因する光量ムラ(照度ムラ)が発生し
てくるという問題点がある。
【0012】次にこの光量ムラが発生する原因について
説明する。従来より投影装置に用いられる光源手段とし
ては一般にハロゲンランプが広く使用されている。この
ハロゲンランプはその発光面(フィラメント)の構造上
どうしても配光特性にムラが生じる傾向がある。
【0013】図6(A),(B)は一般的なハロゲンラ
ンプ51の斜視図と配光特性を示した説明図である。同
図では便宜上X,Y,Z軸を同図に示すようにとってい
る。
【0014】ハロゲンランプ51のX−Y断面の配光特
性には同図に示すようなムラがある為、該ハロゲンラン
プ51を例えば上方から見たとき図7に示すように放射
方向によって光束の明るい方向と暗い方向とが生じてく
る。
【0015】図8はこのような配光特性を有したハロゲ
ンランプ51を光源手段として用いたときスクリーン6
0面上で光量ムラが発生する様子を示した従来の投影装
置の光学系の要部概略図である。
【0016】同図に示したように光源手段51から放射
した光束のうち照明光学系50を介して被投影画像55
の中央部55A近傍を通過する光束は光源手段51の配
光特性の明るい部分の光束である。この光束で照射され
た被投影画像55Aを投影レンズ56によってスクリー
ン60面上に拡大投影するとAの方向、例えばスクリー
ン60面の中央部では明るい投影画像となる。
【0017】しかしながら、光源手段51から放射した
光束のうち照明光学系50を介して被投影画像55の周
辺部分55Bを通過する光束は光源手段51の配光特性
の暗い部分の光束である。この光束で照射された被投影
画像55を投影レンズ56によってスクリーン60面上
に拡大投影するとBの方向、例えばスクリーン60面の
周辺部では暗い投影画像となる。
【0018】尚、図6におけるハロゲンランプ51のX
−Y断面の配光特性は比較的フラット(高低差なく平な
特性)である為、フィラメント(発光面)57の巻き線
方向、即ち同図におけるZ軸方向には前述した光量ムラ
はあまり発生しない。
【0019】これらの理由によりスクリーン60面上に
おいては例えば図9に示す如くX軸方向に関していえば
中心部では明るく、周辺部では暗くなるという光源手段
51の配光特性に起因する光量ムラが発生する。尚、図
9においては光源手段51のスクリーン60のみを図示
している。
【0020】しかしながら上述したスクリーン60面上
での光量ムラは発光面(フィラメント)57をコンデン
サーレンズ52とフィールドレンズ54とにより投影レ
ンズ56の入射瞳58近傍に結像させる際の結像倍率と
投影レンズ56のFNoとを次の如く適切に選択して設
定すると比較的目立たなくすることができる。
【0021】即ち、光源手段51から放射した光束がコ
ンデンサーレンズ52に入射する光束の開き角、即ちN
A(開口数)を大きく設定するようにすれば良い。
【0022】図10は、このときの光源手段51からコ
ンデンサーレンズ52に入射する光束のNAの大きくし
て光量ムラを少なくしたときの光源手段51近傍の説明
図である。
【0023】同図から分かるようにA方向(例えばスク
リーン面の中心部)に向かう光束もB方向(例えばスク
リーン面の周辺部)に向かう光束も光源手段51の配光
分布の明るい部分と暗い部分の双方の光束を共に含んで
おり、結果的に配光分布を平均化している。
【0024】これによればA方向の光束とB方向の光束
との明るさの差をなくすことができ光源手段の配光特性
に起因する光量ムラの発生を少なくすることができる。
【0025】ここで光源手段51からコンデンサーレン
ズ52に入射する光束のNAの大きくする為には投影レ
ンズ56のFNoを小さくするか、あるいは発光面(フ
ィラメント)57を投影レンズ56の入射瞳58近傍に
結像させる結像倍率を大きくとれば良い。
【0026】一般のフィルムプロジェクターやマイクロ
リーダープリンター等において投影レンズの投影倍率が
固定されているものや、あるいは投影倍率が変えられて
も極端な低倍率で使用しないものに関しては、一般的に
上述したように光源手段からコンデンサーレンズに入射
する光束を図10に示した状態、即ちNAを大きくする
ことによりスクリーン面上での光量ムラの発生を少なく
している。
【0027】しかしながら一般的には投影レンズの投影
倍率が変化してもスクリーン面上での照度(光量)が常
と一定となるように該投影レンズは、そのスクリーン側
のNAが常に一定となるように設定している。
【0028】ここで例えば投影レンズの投影倍率をM、
スクリーン側のNAをNAS 、被投影画像側のNAをN
O としたとき NAO =M×NAS となる関係がある。従来はスクリーン側のNAS を一定
としている為、投影レンズの投影倍率Mを小さくすると
被投影画像側のNAO はそれに伴なって小さくなってく
る。
【0029】従って、光源手段51からコンデンサーレ
ンズ52に入射する光束を図10に示した状態、即ちN
Aを大きく保つことが難しくなり、結局前述の如く投影
レンズの投影倍率が小さくなるとスクリーン面上で光量
ムラが発生してしまう。
【0030】そこで従来の投影装置においては光源手段
から被投影画像までの間の光路中に、例えば光源手段と
コンデンサーレンズとの間の光路中に表面がスリガラス
状より成る拡散板を設けたり、あるいは光源手段として
のハロゲンランプの管壁をフロスト処理してフィラメン
ト(発光面)から放射する光束を拡散させることにより
スクリーン面上での光量ムラを補正していた。
【0031】しかしながら上記の方法はスクリーン面上
における光量ムラは確かに改善されるが、その反面該ス
クリーン面上での照度(光量)が大幅に低下し、かなり
の光量ロスが生じてくるという問題点があった。
【0032】その為、この状態で被投影画像をスクリー
ン面に写し出すと該画像全体が暗くなってくるという問
題点があった。
【0033】一方、図17に示した画像形成装置におい
ては、そこで用いられる光源(光源手段)のフィラメン
ト(発光面)はある程度の大きさ、又は長さの有限な面
積を有している。又光源71はその製造工程において、
該光源自体がある程度のバラツキを持ってしまう為、該
光源のフィラメントを光学的な理想位置に位置させるこ
とが難しく多少ズレて位置している場合が多い。
【0034】その為、被投影画像をスクリーン面上に映
し出したときには、該スクリーン面上で光量ムラ(照度
ムラ)が発生し、又この光量ムラに起因したスクリーン
面の画像を複写したときにはプリント面上に濃度ムラ
(画像ムラ)が生じてくるという問題点があった。
【0035】そこで従来の画像形成装置においては上記
の問題点を解決する為に光源の発光光量を制御手段によ
り逐次制御し、所謂シェーディング補正やあるいや露光
スリットの開口幅を適切に設定して光量ムラや濃度ムラ
を補正するようにした方法等が採られていた。
【0036】しかしながらプリント時における濃度ムラ
は多少軽減させることができるがリーダ時におけるスク
リーン面上での光量ムラ(照度ムラ)を完全に解消させ
るには難しかった。
【0037】又、プリント時においても例えば投影レン
ズの投影倍率が低倍率側に変化した場合、あるいは光源
(光源ランプ)の寿命によりユーザが光源ランプを交換
した場合等には光量ムラの状態が一律でなく変化してく
るという問題点が生じてくる。このような場合、ユーザ
サイドではなんの対処する方法もなかった。
【0038】又、特開平3−265838号公報で提案
されている画像形成装置においては光源手段である光源
ランプの位置を光軸と直交する方向(又は光軸方向)に
移動させることにより、スクリーン面上における光量ム
ラ(照度ムラ)やプリント面上の濃度ムラ(画像ムラ)
がなくなるように光源セット位置調整手段を利用して調
整している。
【0039】しかしながら同公報においてはスクリーン
面上及びプリント面上の光量ムラを防止することを目的
としたものではなく該光量ムラの状態を前後、左右均一
になるように補正しているだけであった。
【0040】本発明の第1の目的は所定方向に強い拡散
性を有する拡散部材を照明光学系の一部に設けることに
より、投影倍率が小さい投影レンズを用いたときに生じ
る光源手段の配光特性に起因する投影面上の照明ムラを
光量損失を少なくしつつ良好に補正し、明るい均一な投
影像が容易に得られる投影装置の提供にある。
【0041】
【0042】
【課題を解決するための手段】請求億1の発明の投影装
置は、光源と、前記光源から放射された光束を被投影画
像に照射する照明光学系と、前記被投影画像を所定面上
に投影する投影レンズとを有する投影装置において、前
記照明光学系内に、前記光源の発光面の巻き線の配列方
向と、前記巻き線の配列方向と直交する方向とで、拡散
率が異なる拡散部材を設けたことを特徴としている。
【0043】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記拡散部材は、前記巻き線の配列方向の方が前記
巻き線の配列方向と直交する方向より拡散率が高いこと
を特徴としている。
【0044】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記拡散部材は、前記巻き線の配列方向にのみ拡散
作用を有していることを特徴としている。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【実施例】図1は本発明の投影装置の実施例1の光学系
の要部概略図である。
【0050】同図において1は光源手段(光源)であ
り、ハロゲンランプから成っている。本実施例のハロゲ
ンランプは例えば前述の図6に示した構成及び配光特性
を有している。8はハロゲンランプの発光面であり、巻
き線方向がZ軸方向の巻き線状のフィラメントより成っ
ている。
【0051】同図においては便宜上フィラメント(発光
面)8の巻き線が配列された方向をX軸、照明光学系の
光軸方向をY軸、フィラメント8の巻き線が配列された
方向と直交する方向をZ軸としている。
【0052】9は拡散作用を有する拡散部材(拡散板)
であり、光源手段1とコンデンサーレンズ2との間の光
路中に設けている。拡散部材9は後述するようにX−Y
断面の断面形状の一部が鋸歯状の連続して成る複数の微
小なプリズム面(拡散面)9aより成っており、該プリ
ズム面9aを光源手段1側に向けている。
【0053】本実施例における拡散部材9はフィラメン
ト8の巻き線の配列方向と直交する方向(図中、Z軸方
向)の拡散率と、該巻き線の配列方向(図中、X軸方
向)の拡散率とが互いに異なるように構成している。本
実施例ではZ軸方向の拡散率を略0としてX軸方向のみ
に拡散させるようにしている。
【0054】2はコンデンサーレンズであり、光源手段
1から放射した光束を集光している。3は防熱フィルタ
ーであり、可視光を透過させ赤外光を吸収している。4
はフィールドレンズである。
【0055】本実施例においてはコンデンサーレンズ
2、防熱フィルター3、そしてフィールドレンズ4の各
要素で照明光学系20を構成している。又照明光学系2
0は光源手段1の発光面(フィラメント)8を後述する
投影レンズ6の入射瞳位置近傍に結像するようにしてい
る。
【0056】5aは被照射面であり、その面上にスライ
ドや透過型の液晶表示素子等の被投影画像5を配置して
いる。被投影画像5は照明光学系20からの光束で照明
されている。6は投影レンズであり、被照射面5a上に
配置した被投影画像5をスクリーン7面上に所定の倍率
で拡大投影している。
【0057】本実施例においてはこのような構成により
光源手段1から放射した光束を拡散部材9によりX軸方
向のみに拡散させた後にコンデンサーレンズ2で集光さ
せて防熱フィルター3を介してフィールドレンズ4を通
過させ、被照射面5a上に配置した被投影画像5を照明
している。そして被投影画像5を投影レンズ6によりス
クリーン7面上に所定の倍率で拡大投影している。
【0058】図2は図1に示した投影装置をZ軸方向か
ら見たときの要部概略図である。同図において図1に示
した要素と同一要素には同符番を付している。
【0059】本実施例における拡散部材9は図1、図2
に示した如くX−Y断面の断面形状が連続して成る鋸歯
状の微小プリズム面(拡散面)9aを有している。そし
て微小プリズム面9aを光源手段1側に向けて配置して
いる。そして光源手段1から放射した光束を、該プリズ
ム面9aで屈折させて図2に示す光線の如くx軸方向の
みに屈折拡散させている。
【0060】これにより前記図7に示したハロゲンラン
プ1の配光特性の明るい部分の光束を被投影画像5上
で、ある程度の拡がりを持たせ、又暗い部分の光束も同
様に、ある程度の拡がりを持たせている。
【0061】この結果、被投影画像5上では明るい部分
の光束と暗い部分の光束とが互いに入り混じり、これに
よりスクリーン7面において光量ムラのない良好なる投
影画像を形成している。
【0062】本実施例においては前述の如くプリズム面
9aで光束を屈折させ拡散させているので、従来、表面
がスリガラス状より成る拡散板に比べて光量損失が少な
い。又、拡散させる方向も図9に示すように光量ムラの
生じるX軸方向のみに拡散させているので光量損失を少
なくしつつスクリーン7面で均一なる明るさで光量ムラ
のない投影画像を形成している。
【0063】尚、本実施例においては拡散部材9の拡散
面(プリズム面)9aを光源手段1側に設けたがコンデ
ンサーレンズ2側に設けても良く、あるいは両面に設け
ても同様な効果を得ることができる。
【0064】又、本実施例においては拡散部材9を光源
手段1とコンデンサーレンズ2との間の光路中に設けた
が、この位置に限定されることはなく、例えばコンデン
サーレンズ2と防熱フィルター3との間、又は防熱フィ
ルター3とフィールドレンズ4との間、又はフィールド
レンズ4と被投影画像5との間の光路中に配置しても良
い。
【0065】図3は本発明の投影装置の実施例2の光学
系の要部概略図である。同図において図1に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0066】本実施例において前述の実施例1と異なる
点は拡散部材39をコンデンサーレンズ2と一体化し、
拡散部材39の拡散面(プリズム面)39aを該コンデ
ンサーレンズ2の平面側(光源手段1側)の設けて構成
したことである。その他の構成は実施例1と略同様であ
る。
【0067】即ち、本実施例においては拡散部材39と
コンデンサーレンズ2とを一体化にして構成することに
より、部品点数の削減を図り、又各光学部材を保持する
保持機構の簡略化及び装置全体の小型化を図っている。
【0068】尚、本実施例においては拡散部材39をコ
ンデンサーレンズ2と一体化にして構成したが、コンデ
ンサーレンズの代わりに防熱フィルター3と一体化にし
て構成しても良い。このときの拡散面39aはコンデン
サーレンズ側もしくはフィールドレンズ4側、どちらに
設けても良く、あるいは両面に設けても良い。
【0069】図4は本発明の投影装置の実施例3の光学
系の要部概略図である。同図において図1に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0070】本実施例において前述の実施例1と異なる
点は拡散部材49のX−Y断面の断面形状を鋸歯状のプ
リズム面に代えてカマボコ型の球面(レンチキュラー
面)49aより形成し拡散面としたことである。その他
の構成は実施例1と略同様である。
【0071】即ち、拡散部材49を、そのX−Y断面の
断面形状が同図に示す如く連続して成る複数の微小の円
柱状の球面49aとなるように形成している。そして該
球面49aに入射する光源手段1からの光束の位置が連
続的に変化するようにして、該球面49aで屈折する光
束の角度が連続的に変化するようにしている。これによ
り前記実施例1、2に示した形状の拡散部材を用いたと
きよりも、より効果的にスクリーン7面上における光量
ムラを良好に補正している。
【0072】尚、本実施例における拡散部材49の配置
位置は光源手段1とコンデンサーレンズ2との間の光路
中に限らず前述と同様照明光学系20内ならどこに配置
しても良い。
【0073】又、前述の実施例1と同様に拡散面(球
面)49aをコンデンサーレンズ2側に設けても良く、
又前述の実施例2と同様にコンデンサーレンズ2、ある
いは防熱フィルター3と一体化にして構成しても良い。
【0074】又、本実施例における拡散部材のX−Y断
面の断面形状は前述した各実施例の形状に限定されるこ
とはなくZ軸方向に比べてX軸方向(フィラメントの巻
き線方向と直交する方向)に強い拡散作用を有する、又
はX軸方向のみに拡散作用を有するような形状なら、ど
のような形状であっても本発明は前述の実施例と同様に
適用することができる。
【0075】図11は本発明の投影装置とそれを画像形
成装置に適用したときの実施例4の光学系の一部分の要
部概略図である。図12は図11に示した光源手段1周
辺の拡大説明図である。図11、図12において図1に
示した要素と同一要素には同符番を付している。尚、図
11の投影装置を画像形成装置に適用する場合の感光体
等の配置は図17と略同じである。
【0076】図11、図12において光源手段(光源ラ
ンプ)1は装置本体内の支持枠17に光軸方向へ移動可
能に支持されたソケット12に装着されている。光源手
段1は電源(不図示)のONにより発光面(フィラメン
ト)8から光束を放射している。
【0077】10は反射手段として反射笠(リフレクタ
ー)であり、光源手段1の後方(スクリーン又はプリン
ターと逆方向)に設けており、該光源手段1から反射笠
10側へ放射した光束の一部を集光し、コンデンサーレ
ンズ2側へ戻して照明効率を高めている。
【0078】13は調整ネジであり、操作ダイヤル14
の回動操作により光源手段1を光軸方向へ移動可能とし
ている。調整ネジ13の一端は支持枠17を通してソケ
ット12に螺合しており、他端には表示手段を設けた操
作ダイヤル14を設けている。該操作ダイヤル14はダ
イヤル目盛及び光量分布(露光量分布)の傾向を表示し
た表示手段16が貼付され指標15で表示するようにし
ている。
【0079】操作ダイヤル14を回すことにより光源手
段1の位置が図中矢印Aの如く光軸方向に移動し、これ
により該光源手段1と反射笠10との光軸方向の相対的
位置を変化させている。
【0080】尚、本実施例においてはソケット12、調
整ネジ13、支持枠17、そして操作ダイヤル14の各
要素で位置調整手段40を構成しており、又コンデンサ
ーレンズ2、防熱フィルター3、反射ミラー(コールド
ミラー)21、そしてフィールドレンズ4の各要素で集
光手段を構成している。
【0081】次に本実施例のスクリーン面上又は感光体
面(像担持体面)上の光量ムラを補正する光学的作用に
ついて図13〜図16を用いて説明する。図13〜図1
5において図11に示した要素と同一要素には同符番を
付している。
【0082】図13〜図15は各々光源手段1と反射笠
10との光軸方向の相対位置をそれぞれ異ならせて調整
した場合を示しており、図16はこのときのスクリーン
面上における一方向(本実施例では水平方向)の光量分
布(照度分布)を示している。
【0083】又、図16において横軸の値はスクリーン
の水平方向の中心点からの距離を示しており、縦軸はス
クリーン面上での露光量(照度)を示している。
【0084】まず図13は光源手段1と反射笠10とを
近接配置した場合を示しており、このときスクリーン面
上における光量分布は図16に示す波形aの如く中心部
の光量が周辺部に比べて低下している。
【0085】図14は光源手段1と反射笠10とを大き
く隔離した場合を示しており、このときのスクリーン面
上における光量分布は図16に示す波形bの如く中心部
が周辺部の光量に比べて高くなっている。
【0086】図15は光源手段1と反射笠10との相対
位置が図13と図14に示した相対位置の途中にある場
合を示しており、このときのスクリーン面上における光
量分布は図16に示す波形cの如く中心部と周辺部の光
量が略等しくなって良好なる分布を得ている。
【0087】このように光源手段1と反射笠10との光
軸方向の相対位置が異なると、その相対位置の距離の変
化に応じてスクリーン面上での光量分布(照度分布)が
変化してくる。
【0088】即ち、図13に示した如く光源手段1と反
射笠10との相対位置が接近するとスクリーン面上にお
ける中心部の光量が周辺部の光量より低下し、又逆に図
14に示した如く光源手段1と反射笠10との相対位置
が大きく隔離すると周辺部の光量が中心部の光量より低
下してくる。
【0089】そこで本実施例においては、例えば製造工
程後フィラメント8の位置が光学的な理想位置よりズレ
て配置された場合、又は光源ランプ切れによりユーザが
該光源ランプを交換した際に光量ムラが生じた場合、上
記の光学的作用に基づいて操作ダイヤル14を回す。そ
して光源手段(光源ランプ)1を光軸方向へ移動させ、
該光源手段1と反射笠10との光軸方向の相対位置を変
化させ、これにより前記図16に示した波形cの如く中
心部と周辺部の光量が略等しくなるように調整してい
る。
【0090】又、このとき操作ダイヤル14に表示手段
16を設けてユーザが光源手段1の移動方向及び移動量
に関し、該操作ダイヤルをどちらにどの程度回せばスク
リーン面上の中央部が明るくなるのか、あるいは暗くな
るのかが容易に確認することができるようにしている。
【0091】これにより光量ムラのない良好なる投影画
像をスクリーン面上に形成することができ、又それに対
応する濃度ムラのない投影画像をプリントアウトするこ
とができる。
【0092】尚、本実施例においては説明を簡単にする
為、便宜的にスクリーンの水平方向を例にとって説明し
たが、例えばスクリーンの垂直方向等、あらゆる方向に
ついても同様に適用することができる。
【0093】このように本実施例においては前述の如く
スクリーン面上の光量ムラ(照度ムラ)及びプリント面
上の濃度ムラ(画像ムラ)が生じた場合、光源手段と反
射手段との光軸方向の相対位置を位置調整手段により変
化させることにより容易に光量ムラ及び濃度ムラを補正
している。又このときどの方向にどの程度、光源手段を
移動させたら良いかの目盛りを表示した表示手段を利用
することにより、該光源手段に直接手を触れることなく
容易にスクリーン面上の光量ムラ及びプリント面上の濃
度ムラを解消することができるようにしている。
【0094】又、本実施例においては位置調整手段40
により光源手段1を光軸方向に沿って移動させたが、該
光源手段の代わりに反射笠10を移動させて該光源手段
1と反射笠10との光軸方向の相対位置を変化させても
良く、あるいは双方を相対的に移動させても前述の実施
例と同様な効果を得ることができる。
【0095】又、光量ムラが生じたときのスクリーン面
上における光量分布を例えばディスプレイ等の表示部に
表示し、該光量分布をモニターしながら位置調整手段に
より光源手段を光軸方向に移動させ、該光量ムラを補正
するように構成しても良い。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く拡散作用を有
する所定形状の拡散部材を照明光学系内に設けることに
より、投影レンズの投影倍率が低いときに生じる光源の
配光特性に起因するスクリーン面上での光量ムラを光量
損失させることなく良好に補正することができ、常に光
量ムラのない良好なる投影画像を得ることができる投影
装置を達成することができる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の投影装置の実施例1の光学系の要部
概略図
【図2】 図1をZ軸方向から見たときの投影装置の光
学系の要部概略図
【図3】 本発明の投影装置の実施例2の光学系の要部
概略図
【図4】 本発明の投影装置の実施例3の光学系の要部
概略図
【図5】 従来の投影装置の光学系の要部概略図
【図6】 一般的なハロゲンランプの斜視図と配光特性
の説明図
【図7】 ハロゲンランプの配光特性により明るい方向
と暗い方向が発生する様子を示した説明図
【図8】 スクリーン面上で光量ムラが発生する原因を
示した従来の投影装置の光学系の要部概略図
【図9】 スクリーン面上での光量ムラの様子を示した
従来の投影装置の光学系の要部概略図
【図10】 光量ムラを改善する方法を示した説明図
【図11】 本発明の投影装置とそれを画像形成装置に
適用したときの実施例4の光学系の一部分の要部概略図
【図12】 図11に示した光源手段周辺の要部概略図
【図13】 光源手段と反射手段との相対位置を示した
光学系の要部概略図
【図14】 光源手段と反射手段との相対位置を示した
光学系の要部概略図
【図15】 光源手段と反射手段との相対位置を示した
光学系の要部概略図
【図16】 スクリーン面上における照度分布を示した
説明図
【図17】 従来の画像形成装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段 2 コンデンサーレンズ 3 防熱フィルター 4 フィールドレンズ 5 被投影画像 5a 被照射面 6 投影レンズ 7 スクリーン 8 発光面(フィラメント) 9 拡散部材 21 コールドミラー 20 照明光学系 30 投影光学系 40 位置調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 主幹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 塩澤 元英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−265838(JP,A) 特開 平2−17626(JP,A) 実開 昭58−105543(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/00 G03B 21/14 G03B 27/32 G03B 27/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から放射された光束を
    被投影画像に照射する照明光学系と、前記被投影画像を
    所定面上に投影する投影レンズとを有する投影装置にお
    いて、 前記照明光学系内に、前記光源の発光面の巻き線の配列
    方向と、前記巻き線の配列方向と直交する方向とで、
    散率が異なる拡散部材を設けたことを特徴とする投影装
    置。
  2. 【請求項2】 前記拡散部材は、前記巻き線の配列方向
    の方が前記巻き線の配列方向と直交する方向より拡散率
    が高いことを特徴とする請求項1の投影装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散部材は、前記巻き線の配列方向
    にのみ拡散作用を有していることを特徴とする請求項2
    の投影装置。
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