JP3323170B2 - 鋼管類切断装置 - Google Patents

鋼管類切断装置

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JP3323170B2
JP3323170B2 JP33780999A JP33780999A JP3323170B2 JP 3323170 B2 JP3323170 B2 JP 3323170B2 JP 33780999 A JP33780999 A JP 33780999A JP 33780999 A JP33780999 A JP 33780999A JP 3323170 B2 JP3323170 B2 JP 3323170B2
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正義 楠浦
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株式会社平林製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接地中に或いは
水面下の地中に圧入した鋼管杭、コンクリート杭等の鋼
管類を切断するための鋼管類切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築、土木工事の種類や場所等の状況に
よっては、以前に地中或は水中に圧入された鋼管類の
内、例えば地中或は水面下25mまでの部分というよう
に、地中或は水中深く埋設された部分を除去しなければ
ならない場合がある。地中の鋼管類の場合、従来は口径
の大きい鋼管類であれば、鋼管類の中の所定深さまで作
業者が入って鋼管類の切断、例えば溶断が行われてい
た。
【0003】一方、特開昭54-49697号公報には、酸素ア
ークを用いた管切断装置が開示されている。また、特開
昭63-236817号公報には、回転カッタを用いた鋼管矢板
切断装置において、回転カッタの径を切断中に検出する
手段と回転カッタの中心位置を切断中に検出する手段と
を備えた鋼管矢板の切断検出装置が開示されている。さ
らに、実願昭55-561号(実開昭56-104824号)のマイク
ロフィルムには、被回転軸およびこの外側の摺動管を含
む二重管軸を貫通させたホルダを管端に嵌合させて固定
し、被回転軸の下部に設けられた回転刃を、上記ホルダ
の上部に支持した送りレバーにより上記摺動管を介して
進退させるとともに、上記ホルダの上方に突出した被回
転軸の端部を駆動することにより回転させることにより
パイプを切断するようにしたパイプカッタが開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の鋼管類
切断作業の内、作業者が地中の鋼管類の中に入って行う
場合、鋼管類の内部の限られたスペースでの作業故、作
業性が悪く、危険な作業でもあるという問題があった。
また、口径の小さい鋼管類の場合は、地中深く埋設され
た部分を除去することができないという問題があった。
水中の鋼管類の場合、この除去作業はさらに困難となる
ことは言うまでもない。一方、特開昭54-49697号公報に
開示の管切断装置の場合、例えば地中或は水中深くの管
を切断する際に、管の切断状況が地上の作業者が知るこ
とができない。したがって、管が既に切断されていて
も、切断作業を続行したり、逆に管の切断が完了してい
ないのに切断作業を終了してしまうという問題が生じ
る。
【0005】また、特開昭63-236817号公報に開示の鋼
管矢板の切断検出装置を用いた切断装置の場合も、これ
と同様な問題は避けられない。この切断装置では、管の
切断状況はある程度推測できるが、鋼管矢板の変形が生
じている場合には、管の切断状況を誤認することにな
る。また、この切断装置では、回転カッタの径を検出す
る手段、回転カッタの中心位置を検出する手段、この両
検出手段による検出データに基づき、切断状況を割り出
すために幾何学的計算を行う演算器等が必要になり、構
造が複雑になるという問題がある。さらに、この切断装
置では、切断作業の開始の際に、少なくとも鋼管矢板の
寸法の入力は必要であり、それだけ作業が複雑になる。
この入力が不正確な場合や正確な寸法が分からない鋼管
(例:施工時期が古いもの)を切断する場合、この切断
装置の性能が生かされないという問題がある。この他、
この切断装置では、回転カッタの回転速度は一定である
故、回転カッタの径が大きい場合に比し、その径が小さ
くなった場合に回転カッタには徐々に無理な負荷が掛か
ってくるという問題もある。
【0006】さらに、実願昭55-561号(実開昭56-10482
4号)のマイクロフィルムに開示のパイプカッタの場
合、回転刃等を保持するフォークエンド等を送りレバー
から摺動管を介して上下動させ、回転刃をこの摺動管内
に挿通させられた被回転軸を介して回転させるようにな
っているため、地中或は水中深くの鋼管類を切断する作
業に使用することは、現実的には不可能であるという問
題がある。本発明は、斯る従来の問題点をなくすことを
課題としてなされたもので、鋼管類切断の作業性の向
上、作業の迅速化および安全性の向上を可能とした鋼管
類切断装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一発明は、鋼管類の中に進入して、側方に油圧駆
動式クランプ部材を突出させ、この油圧駆動式クランプ
部材により上記鋼管類の内壁部を押圧させることにより
この内壁部に対して不動の状態に保たれる本体ケーシン
グとこの本体ケーシングの下端部に、この本体ケーシン
グに対して相対的に回転可能に設けられ、この本体ケー
シングが不動の状態下で、上記内壁部に向けて突出させ
る油圧駆動式切断刃を保持する油圧駆動式回転ケーシン
グとを有する切断処理部と、この切断処理部における油
圧機器に対する圧油供給源である油圧駆動部とを備えた
鋼管類切断装置において、上記クランプ部材および上記
切断刃が、上記本体ケーシングの中心軸に平行な方向に
沿った往復運動をこの方向に垂直な方向に沿った往復運
動に変えるリンク機構を介して進退可能に設けられ、上
記油圧機器が、上記切断刃を進退させる第一油圧シリン
ダと上記クランプ部材を作動させる第二油圧シリンダと
上記回転ケーシングを回転させる回転駆動手段とを含
み、上記本体ケーシング内に配設され、上記油圧駆動部
が、上記油圧機器に圧油を送出し、ここから戻ってくる
油を受入れる油圧ユニットと、この油圧ユニットに対し
て遠隔操作可能に設けられ、上記第一油圧シリンダおよ
び回転駆動手段のそれぞれへの圧油の圧力を監視する手
段およびこの圧力の流量および圧力を調整手段を有する
操作ボックスとを備えた構成とした。
【0008】また、第二発明は、第一発明の構成に加え
て、上記切断刃を進退させるリンク機構が、上記本体ケ
ーシングの中心軸と平行な方向に伸縮可能に設けられた
第一油圧シリンダにより作動させられ、上記中心軸に沿
って支持された可動軸と、この可動軸の先端部と上記切
断刃との間に介設されたリンク部材とからなる構成とし
た。
【0009】さらに、第三発明は、第一または第二発明
の構成に加えて、上記クランプ部材を進退させるリンク
機構が、本体ケーシングの中心軸と平行な方向に伸縮可
能に設けられた第二油圧シリンダにより作動させられ、
上記中心軸に沿って移動可能に設けられた可動部材と、
この可動部材と上記クランプ部材との間に介設されたリ
ンク部材とからなる構成とした。
【0010】さらに、第四発明は、第一から第三発明の
いずれかの構成に加えて、上記本体ケーシングが防水構
造に形成した。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1〜7は、本発明に係る鋼管
類切断装置1を示し、概ね切断処理部2とこの切断処理
部2に圧油を供給し、逆に圧油を戻すための油圧ホース
Hを介して接続された油圧駆動部3とから構成されてい
る。図1に示すように、切断処理部2は、昇降装置の一
例として、例えばクレーンAにより昇降可能に吊持さ
れ、地上側の油圧駆動部3により作動させられる。油圧
駆動部3は、切断処理部2に圧油を送出し、切断処理部
2から戻ってくる油を受入れる油圧ユニットBとこの油
圧ユニットBを介して切断処理部2を遠隔操作するため
の操作ボックスCとを備えている。また、図示する装置
では、油圧ユニットBにケーブルで接続されており、油
圧ユニットBに対して有線方式で操作できるようになっ
ており、上記ケーブルの長さの範囲内で油圧ユニットB
から離れた位置に適宜持ち運び可能となっている。な
お、上記有線方式に代えて無線方式を採用してもよい。
さらに、油圧ホースHはホースリールDにより巻取り、
逆にホースリールDから引延ばされるようになってい
る。
【0012】切断処理部2は、図2〜6に示すように、
クレーンAにより吊持された本体ケーシング11とこの
本体ケーシング11に、これに対して相対的に回転可能
に設けられた回転ケーシング12とを備えている、本体
ケーシング11内には、その中心軸と平行な方向に伸縮
可能にピン結合された第一油圧シリンダ13および第二
油圧シリンダ14と、出力軸が上記中心軸に平行となる
ように固定された回転駆動手段の一例である油圧モータ
15とが設けられている。
【0013】第一油圧シリンダ13のピストンロッドに
は、アーム部材21がピン結合されている。また、この
アーム部材21の他方の端部には、適宜軸受を介してア
ーム部材21に対して相対的に回転可能に、かつアーム
部材21とともに一体的に進退可能に本体ケーシング1
1の中心軸に沿って可動軸22が支持されている。可動
軸22の外側には、適宜軸受を介してこの可動軸22に
対して相対的に回転可能に回転軸23が設けられてい
る。また、この回転軸23の先端部は回転ケーシング1
2に固定されており、回転軸23と回転ケーシング12
とは一体的に回転する。この回転軸23の外側には、本
体ケーシング11とは一体的に筒状部24が設けられて
いる。また、第二油圧シリンダ14のピストンロッドに
は、適宜軸受を介して筒状部24に外嵌し、筒状部24
に対して相対的にその軸方向に移動可能に可動部材25
がピン結合されている。
【0014】一方、本体ケーシング11には、この本体
ケーシング11の側面部から突出可能ににクランプ部材
31が設けられている。また、回転ケーシング12に
は、この回転ケーシング12の側面部から突出可能に切
断刃32が設けられている。また、クランプ部材31と
可動部材25との間にはリンク部材33が介設されてお
り、可動部材25が移動することによりクランプ部材3
1が本体ケーシング11の中心軸に垂直な方向に進退す
るようになっている。さらに、切断刃32と可動軸22
の先端部との間にはリンク部材34が介設され、油圧モ
ータ15と回転軸23の上端部との間には歯車列35が
介設されている。可動軸22がその軸方向に移動するこ
とにより切断刃32が本体ケーシング11の中心軸に垂
直な方向に進退し、油圧モータ15の出力軸が回転する
ことにより図3において二点鎖線の矢印Xで示すように
回転軸23および回転ケーシング12を介して切断刃3
2が回転するようになっている。
【0015】なお、上述した油圧ホースHは、本体ケー
シング11の上面から本体ケーシング11内に延び、直
接に或は図示しないシーケンスバルブ等を介して第一油
圧シリンダ13、第二油圧シリンダ14および油圧モー
タ15の各々に接続されている。そして、これらの第一
油圧シリンダ13、第二油圧シリンダ14および油圧モ
ータ15は、それぞれ地上側の操作ボックスCより油圧
ユニットBを介して遠隔操作されるようになっている。
【0016】次に、上述した切断処理部2の動作につい
て説明する。まず、初期状態である第一の状態では、図
2および3に示すように、第一油圧シリンダ13および
第二油圧シリンダ14ともに収縮しており、クランプ部
材31および切断刃32ともに本体ケーシング11の中
心軸側に後退している。第二の状態では、図4に示すよ
うに、切断処理部2自体は第一の状態のままで、例えば
クレーンにより鋼管類36の中の所定深さまで切断処理
部2が降下させられる。切断処理部2が所定深さに達す
ると、図5に示すように切断処理部2を第三の状態に移
行させる。即ち、第二油圧シリンダ14を伸長させて可
動部材25を降下させることによりリンク部材33を介
してクランプ部材31を本体ケーシング11の側面から
突出させ、クランプ部材31により鋼管類36の内壁面
を押圧させる。この結果、本体ケーシング11は鋼管類
36に対して不動の状態となるとともに、上述したシー
ケンスバルブにより第二油圧シリンダ14が伸長した状
態下で、油圧モータ15の回転が始まり、切断刃32は
後退した位置で歯車列35,回転軸23を介して回転ケ
ーシング12とともに回転させられる。
【0017】ついで、第四の状態では、図6に示すよう
に、第一油圧シリンダ13を伸長させてアーム部材21
とともに可動軸22を上昇させることによりリンク機構
34を介して切断刃32を回転ケーシング12の側面部
から突出させてゆく。そして、この切断刃32を鋼管類
36の内壁面に回転させながら押付け、鋼管類36を所
定深さの所で切断する。
【0018】鋼管類36の切断が完了すると、第一油圧
シリンダ13を収縮させて切断刃32を本体ケーシング
11側に後退させて、油圧モータ15を停止させ、その
後第二油圧シリンダ14を収縮させてクランプ部材31
を本体ケーシング11側に後退させる。これにより、切
断処理部2は鋼管類36に対して移動可能となり、上方
に引上げられる。また、切断された鋼管類36の上方部
分は図示しない鋼管類引抜き装置により地中から引抜か
れる。他にも切断する鋼管類がある場合は、上述した動
作の繰返しとなる。
【0019】なお、上述した実施形態では、縦方向に圧
入した鋼管類を切断する装置を示したが、本発明はこれ
に限定するものではなく、横方向に圧入した鋼管類を切
断するものであってもよい。この場合、上述した装置を
吊持する代わりに、台車のようなものに上述した装置を
載せて、鋼管類の中に進入させ、切断処理部2について
は上記同様の動作をさせることにより鋼管類の切断が行
われる。
【0020】また、本発明は、上述した実施形態に限定
するものではなく、例えば油圧モータに代えて、電動の
モータを用いてもよい。また、クランプ部材31も必ず
しも四箇所に設ける必要はなく、本体ケーシング11の
側面の対向する二箇所に設けてもよく、等しい角度間隔
で三箇所に設けてもよく、四箇所よりも多く設けてもよ
い。さらに、切断刃32についても、最低一箇所に設け
れば足りる。その他、切断する鋼管類36が水面下にあ
る場合もあり、少なくとも本体ケーシング11は防水構
造とするのが好ましく、さらに好ましくは本体ケーシン
グ11および回転ケーシング12の双方共に防水構造と
するのがよい。
【0021】次に、操作ボックス3について説明する。
図7は操作ボックス3の盤面を示し、この盤面には、表
示ランプL1,L2、圧力メータM1,M2、ダイアル
D1,D2,D3、セレクトスイッチS1,S2,S3
が設けられている。表示ランプL1は油圧ユニット2が
稼動状態にある場合に点灯するようになっており、表示
ランプL1が点灯することにより、操作ボックス3から
の操作が可能であることを示している。表示ランプL2
は、切断刃32が図2或は図4或は図5に示すように後
退限度まで戻った状態にある場合に点灯し、表示ランプ
L2が点灯することにより切断刃32が初期位置にある
ことが確認される。圧力メータM1は、油圧モータ15
への圧油の圧力を示し、この圧力を監視することにより
油圧モータ15に作用する負荷が異常に高いか否かの判
断ができる。
【0022】圧力メータM2は、第一油圧シリンダ13
への圧油の圧力を示し、この圧力を監視することによ
り、切断刃32に作用する負荷が低くなったか否か、或
は異常に高いか否かの判断ができる。ダイアルD1は、
油圧モータ15への圧油の圧力を調整するもので、この
ダイアルD1により切断刃32を回転させる油圧モータ
15の回転トルクの最大値を調整することができる。し
たがって、切断刃32に異常に大きな力が作用したとき
に、切断刃32の破損を防止するように、切断刃32の
種類に応じて、即ち切断刃32の強度に応じて油圧モー
タ15の回転トルクの上限が設定される。
【0023】ダイアルD2は、第一油圧シリンダ13へ
の圧油の流量を調整することにより、切断刃32の押出
し(前進)速度を変えるものである。したがって、圧力
メータM2が示す圧力が過大である場合には、このダイ
ヤルD2により切断刃32の押出し速度を小さくするこ
とによって、圧力メータM2が示す圧力を適正範囲内の
値にすることができる。これに対して、鋼管類の切断が
終了すると、圧力メータM2が示す圧力が小さくなる
故、この圧力を監視することにより上記切断の終了を正
確に知ることができるので、この切断が終了すれば無駄
な送出しを続けることなく、この押出しを止めることが
できる。
【0024】ダイアルD3は、第一油圧シリンダ13へ
の圧油の圧力を調整することにより、切断刃32の押出
し力を変えるものである。したがって、圧力メータM2
が示す圧力が過大である場合には、このダイアルD3に
より切断刃32の押出し力を小さくすることによって、
圧力メータM2が示す圧力を適正範囲内の値にすること
ができる。これに対して、鋼管類36の切断が終了する
と、圧力メータM2が示す圧力が小さくなる故、この圧
力を監視することにより上記切断の終了を正確に知るこ
とができるので、この切断が終了すれば無駄な押出し力
を発生させることなく、切断刃32の押出しを停止させ
ることができる。
【0025】セレクトスイッチS1は、油圧モータ15
の回転速度、したがって切断刃32の回転速度を低速・
中速・高速の3段階に切替えるもので、切断対象となる
鋼管類36の直径の寸法に上記回転速度を適正に対応さ
せ得るように設けられている。即ち、直径の寸法が異な
っても、切断刃32の刃先と鋼管類36の切断部との間
の相対速度を略一定に保てるように、上記直径の寸法に
応じた回転速度を選択できるようになっている。
【0026】セレクトスイッチS2は、第二油圧シリン
ダ14での流入油および流出油を調整して、クランプ部
材31の前後進位置を調整するもので、このセレクトス
イッチS2により、後退、中立、前進の三つの状態のい
ずれかを選択できるようになっている。この内、後退を
選択した場合には、第二油圧シリンダ14は収縮して、
クランプ部材31は後退限度まで移動し、中立を選択し
た場合には、第二油圧シリンダ14での油の流出入はな
くなり、クランプ部材31はそのときの位置で停止した
状態に保たれ、前進を選択した場合には、第二油圧シリ
ンダ14は伸長して、クランプ部材31は前進し、引続
き油圧モータ15が回転し始めるようになっている。
【0027】セレクトスイッチS3は、第一油圧シリン
ダ13での流入油および流出油を調整して、切断刃32
の前後進位置を調整するもので、このセレクトスイッチ
S3により、後退、中立、前進の三つの状態のいずれか
を選択できるようになっている。この内、後退を選択し
た場合には、第一油圧シリンダ13は収縮して、切断刃
32は後退限度まで移動し、中立を選択した場合には、
第一油圧シリンダ13での油の流出入はなくなり、切断
刃32はそのときの位置で停止した状態に保たれ、前進
を選択した場合には、第一油圧シリンダ13は伸長し
て、切断刃32は前進するようになっている。その後、
圧力メータM1,M2の各々が示す圧力が適正になるよ
うに、ダイアルD2により切断刃32の押出し(前進)
速度を変え、或はダイアルD3により切断刃32の押出
し力を変えればよく、これにより切断刃32の押出し速
度、或は押出し力の迅速かつ適正な調整が可能となる。
【0028】このように、この鋼管類切断装置1では、
切断作業部から離れた地上側の操作ボックスCにて圧力
監視できるのに加えて、適宜圧力調整および切断刃32
の進退もさせ得るため、切断作業部が地中或は水中深い
箇所であっても、何等問題なく、容易に切断刃32を適
正に作動させ、切断作業の確認も容易にでき、作業性を
向上、迅速化させ得るとともに、安全性も向上させ得る
ようになっている。なお、油圧ユニットBには、ここか
ら切断処理部2に送出す圧油の圧力を検出する圧力メー
タおよびこの圧力を調整する圧力調整手段が設けられて
いる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第一発
明によれば、鋼管類の中に進入して、側方に油圧駆動式
クランプ部材を突出させ、この油圧駆動式クランプ部材
により上記鋼管類の内壁部を押圧させることによりこの
内壁部に対して不動の状態に保たれる本体ケーシングと
この本体ケーシングの下端部に、この本体ケーシングに
対して相対的に回転可能に設けられ、この本体ケーシン
グが不動の状態下で、上記内壁部に向けて突出させる油
圧駆動式切断刃を保持する油圧駆動式回転ケーシングと
を有する切断処理部と、この切断処理部における油圧機
器に対する圧油供給源である油圧駆動部とを備えた鋼管
類切断装置において、上記クランプ部材および上記切断
刃が、上記本体ケーシングの中心軸に平行な方向に沿っ
た往復運動をこの方向に垂直な方向に沿った往復運動に
変えるリンク機構を介して進退可能に設けられ、上記油
圧機器が、上記切断刃を進退させる第一油圧シリンダと
上記クランプ部材を作動させる第二油圧シリンダと上記
回転ケーシングを回転させる回転駆動手段とを含み、上
記本体ケーシング内に配設され、上記油圧駆動部が、上
記油圧機器に圧油を送出し、ここから戻ってくる油を受
入れる油圧ユニットと、この油圧ユニットに対して遠隔
操作可能に設けられ、上記第一油圧シリンダおよび回転
駆動手段のそれぞれへの圧油の圧力を監視する手段およ
びこの圧力の流量および圧力を調整手段を有する操作ボ
ックスとを備えた構成としてある。このため、鋼管類切
断の状況を、切断作業箇所に何等検出手段、演算手段を
設けることなく正確に把握でき、単純な機器構成で切断
刃を保護できるとともに、作業性の向上、作業の迅速化
および安全性の向上が可能になるという効果を奏する。
【0030】また、第二発明によれば、第一発明の構成
に加えて、上記切断刃を進退させるリンク機構が、上記
本体ケーシングの中心軸と平行な方向に伸縮可能に設け
られた第一油圧シリンダにより作動させられ、上記中心
軸に沿って支持された可動軸と、この可動軸の先端部と
上記切断刃との間に介設されたリンク部材とからなる構
成としてある。
【0031】さらに、第三発明によれば、第一または第
二発明の構成に加えて、上記クランプ部材を進退させる
リンク機構が、本体ケーシングの中心軸と平行な方向に
伸縮可能に設けられた第二油圧シリンダにより作動させ
られ、上記中心軸に沿って移動可能に設けられた可動部
材と、この可動部材と上記クランプ部材との間に介設さ
れたリンク部材とからなる構成としてある。
【0032】さらに、第四発明によれば、第一から第三
発明のいずれかの構成に加えて、上記本体ケーシングが
防水構造に形成してある。このため、第一発明による効
果に加えて、簡単な機構のみを用い形成することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鋼管類切断装置の全体構成を示
す図である。
【図2】 図1に示す鋼管類切断装置における切断処理
部の第一の状態を示す断面図である。
【図3】 図2に示す切断処理部の切断刃の部分を示す
底面図である。
【図4】 図1に示す鋼管類切断装置における切断処理
部の第二の状態を示す断面図である。
【図5】 図1に示す鋼管類切断装置における切断処理
部の第三の状態を示す断面図である。
【図6】 図1に示す鋼管類切断装置における切断処理
部の第四の状態を示す断面図である。
【図7】 図1に示す鋼管類切断装置における操作ボッ
クスの盤面を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼管類切断装置 2 切断処理部 3 油圧駆動部 11 本体ケーシング 12 回転ケーシング 13 第一油圧シリン
ダ 14 第二油圧シリンダ 15 油圧モータ 21 アーム部材 22 可動軸 23 回転軸 24 筒状部 25 可動部材 31 クランプ部材 32 切断刃 33 リンク部材 34 リンク機構 35 歯車列 36 鋼管類 A クレーン B 油圧ユニット C 操作ボックス D ホースリール H 油圧ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−31314(JP,A) 特開 昭54−49697(JP,A) 特開 昭63−236817(JP,A) 特開 昭63−107615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 9/04 B23D 21/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管類の中に進入して、側方に油圧駆動
    式クランプ部材を突出させ、この油圧駆動式クランプ部
    材により上記鋼管類の内壁部を押圧させることによりこ
    の内壁部に対して不動の状態に保たれる本体ケーシング
    とこの本体ケーシングの下端部に、この本体ケーシング
    に対して相対的に回転可能に設けられ、この本体ケーシ
    ングが不動の状態下で、上記内壁部に向けて突出させる
    油圧駆動式切断刃を保持する油圧駆動式回転ケーシング
    とを有する切断処理部と、この切断処理部における油圧
    機器に対する圧油供給源である油圧駆動部とを備えた鋼
    管類切断装置において、 上記クランプ部材および上記切断刃が、上記本体ケーシ
    ングの中心軸に平行な方向に沿った往復運動をこの方向
    に垂直な方向に沿った往復運動に変えるリンク機構を介
    して進退可能に設けられ、 上記油圧機器が、上記切断刃を進退させる第一油圧シリ
    ンダと上記クランプ部材を作動させる第二油圧シリンダ
    と上記回転ケーシングを回転させる回転駆動手段とを含
    み、上記本体ケーシング内に配設され、 上記油圧駆動部が、上記油圧機器に圧油を送出し、ここ
    から戻ってくる油を受入れる油圧ユニットと、この油圧
    ユニットに対して遠隔操作可能に設けられ、上記第一油
    圧シリンダおよび回転駆動手段のそれぞれへの圧油の圧
    力を監視する手段およびこの圧力の流量および圧力を調
    整手段を有する操作ボックスとを備えたことを特徴とす
    る鋼管類切断装置。
  2. 【請求項2】 上記切断刃を進退させるリンク機構が、 上記本体ケーシングの中心軸と平行な方向に伸縮可能に
    設けられた第一油圧シリンダにより作動させられ、上記
    中心軸に沿って支持された可動軸と、 この可動軸の先端部と上記切断刃との間に介設されたリ
    ンク部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の
    鋼管類切断装置。
  3. 【請求項3】 上記クランプ部材を進退させるリンク機
    構が、 本体ケーシングの中心軸と平行な方向に伸縮可能に設け
    られた第二油圧シリンダにより作動させられ、上記中心
    軸に沿って移動可能に設けられた可動部材と、 この可動部材と上記クランプ部材との間に介設されたリ
    ンク部材とからなることを特徴とする請求項1または2
    に記載の鋼管類切断装置。
  4. 【請求項4】 上記本体ケーシングが防水構造に形成さ
    れたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の鋼管類切断装置。
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