JP3322593B2 - 適応型損失制御装置 - Google Patents

適応型損失制御装置

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JP3322593B2
JP3322593B2 JP04485997A JP4485997A JP3322593B2 JP 3322593 B2 JP3322593 B2 JP 3322593B2 JP 04485997 A JP04485997 A JP 04485997A JP 4485997 A JP4485997 A JP 4485997A JP 3322593 B2 JP3322593 B2 JP 3322593B2
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勝美 菊池
末廣 島内
陽一 羽田
昭二 牧野
順治 小島
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Iwatsu Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反響消去装置と共に
使用される損失制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2線回線の双方向増幅や、2線−4線交
換装置をもちいて4線区間に送話側と受話側の音響経路
を形成するハンズフリー装置を実現するために、従来か
ら損失制御装置が利用されており、近年反響消去装置等
の適応技術の発展に伴って、損失制御装置と反響消去装
置を組み合わせたものが提案され、高速に積和演算を実
行できるDSP(Digital Signal Processor)を用いて
実現される。2線回線の双方向増幅を行うには2線のま
までは増幅できないため、2線4線変換回路(以後ハイ
ブリッド回路と呼ぶ)により4線に変換した後、上りと
下りの双方を個別に増幅しハイブリッド回路により2線
に戻す必要がある。このとき各々のハイブリッド回路で
生じる反響信号を消去あるいは減衰させハウリング等が
発生しないようにしなければならないが、それと同時に
ダブルトーク(同時双方向通話)ができることが望まれ
る。
【0003】図6に理論的にはハウリングが発生しない
損失制御装置と反響消去装置を示す。A/D変換器2及
び18はDSPにより信号処理を行うのに必要となるア
ナログ信号のデジタル変換を行う。D/A変換器3及び
17はその逆の変換を行う。擬似反響路6はハイブリッ
ド回路1で生じる反響信号ya(n)を推定し擬似反響
信号ya'(n)を発生させる(nはサンプル時刻を表
す)。減算器5は反響信号ya(n)を含む受話信号z
a(n)から擬似反響信号ya'(n)を差し引き反響信
号ya(n)を取り除く。擬似反響路15はハイブリッ
ド回路19で生じる反響信号yb(n)を推定し擬似反
響信号yb'(n)を発生させる。減算器16は反響信号
yb(n)を含む受話信号zb(n)から擬似反響信号
yb'(n)を差し引き反響信号yb(n)を取り除く。
増幅器22及び23はそれぞれ増幅器であり2線回線の
双方向増幅を行う。
【0004】このように反響消去装置4及び14を用い
ることにより、ハイブリッド回路1及び19で発生する
反響信号ya(n)及びyb(n)を消去することがで
きる。この反響消去装置4及び14の反響消去量とハイ
ブリッド回路1及び19の結合損失量の総和が増幅器2
2及び23の増幅量と比較して充分であるならば、4線
入力信号xa(n)がハイブリッド回路1を回り込み増
幅器22によって増幅された信号xb(n)がハイブリ
ッド回路19で回り込み増幅器23によって増幅され信
号xa(n)となる閉ループの利得が1(0dB)より
小さくなり、ハウリング等の現象がなくダブルトークを
可能にすることができる。しかし、実際には適応初期や
反響路の特性が急激に変化した場合に、反響消去装置4
及び14の反響消去量を充分に得られないことにより、
前記の損失量の総和が減少して閉ループ利得が1以上と
なり、ハウリング等の問題を引き起こす。そこで、この
消去量の不安定性を補うために損失制御装置20が必要
になる。
【0005】損失制御装置20はハウリング等の現象を
発生させないために用いるもので、反響消去装置4及び
14の反響消去量不足を補うためにあらかじめ決定され
る固定値すなわち必要損失値gvを損失器8及び損失器
13のどちらかに挿入することによって、閉ループの利
得を1(0dB)より小さく抑える。ここで、gvはリ
ニア値であり1は0dBに相当する。以下の説明におい
て、「損失値」はgvのリニア値を意味し、「損失量」
はgvをデシベル値で表現した値を意味する。損失器8
及び13は可変損失器であり、その損失値は通話状態に
よって両者の積が必要損失値gv(デシベルで考えると
和となる)となるように時々刻々と制御される。損失制
御回路21は話者A(回線A側の話者)の受話信号ea
(n)の短時間電力Pea(n)と話者B(回線B側の
話者)の受話信号eb(n)の短時間電力Peb(n)
を比較し、Pea(n)がPeb(n)より大きければ
話者Aのみが有音であるとみなし、損失器8の損失値1
saを1(0dB)とし、損失器13の損失値1sbを
必要損失値gvとする。反対にPea(n)がPeb
(n)より小さければ話者Bのみが有音であるとみな
し、損失器13の損失値1sbを1(0dB)とし、損
失器8の損失値1saを必要損失値gvとする。ここで
必要損失値gvはハウリングをしない必要最小限の損失
値であり、反響消去装置の反響消去能力や増幅量を考慮
し、あらかじめ決定される。増幅量が10(20dB)
と仮定すると、通常必要損失値gvは0 .1(20d
B)程度が要求される。
【0006】双方向増幅を行うにあたって最も重要な点
は大きな増幅量を得ることにある。反響消去装置4及び
14を用いることにより相対的に大きな増幅量を得るこ
とが可能になるが、それだけでは所要の増幅量を実現す
ることはできない。したがって前記の損失制御装置20
を用いることによって大きな増幅量を得るようにしてい
る。この場合ダブルトークの自然性を確保するには損失
制御装置20内の必要損失値gvがなるべく大きく(損
失量が小さく)なるようにする必要がある。しかしなが
ら、損失をなくすることはできないので、必要損失値g
vの存在をなるべく感じさせないようにする必要があ
る。すなわち、話頭切れや話頭異常感が生じないように
する必要がある。話頭切れは必要損失値gvを1に切り
替えるまでの時間を長くした場合に起きるもので、会話
情報の一部が欠落し聞き間違い等が生じる。また、話頭
異常感は必要損失値gvを1に切り替えるまでの時間を
短くした場合に起きるもので、話頭に同期してクリック
音が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、充分な増幅量
を確保し、かつハウリングが起きないようにするために
は、必要損失値gvを小さくしなければならないが、そ
れと引き替えに必ずどちらかの通話路に必要損失値gv
が挿入されるためにダブルトークができなくなる問題
と、必要損失値gvから1までの切り替え幅が大きくな
ることで切り替え時間が長くなることによる話頭切れの
問題と、話頭切れの問題を解決しようとすることにより
切り替え時間を短くすると、話頭に同期してクリック音
が発生してしまう問題を解決することが必要である。本
発明の目的は、ダブルトーク性能を最大限に引出しつ
つ、話頭切れ、話頭異常感の問題をなくすることのでき
る適応型損失制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による適応型損失制御装置は、ハイブリッド
回路により2線回線を4線回線に変換する構成を有し、
前記4線回線の区間に前記ハイブリッド回路による反響
信号と前記4線回線の受話側から送話側への反響信号と
を消去するための反響消去装置を備えた伝送系を対象と
して、前記反響消去装置を含む前記4線回線区間のルー
プ結合量を該4線区間の各通話路の受話信号の短時間電
力と損失信号の短時間電力に基づいて推定し、所定のル
ープ利得の上限値と各通話路の該推定されたループ結合
量に基づいて該4線回線区間の必要損失値gvを決定す
る必要損失値決定部と、前記2線回線の話者Aと前記4
線回線の話者Bとの通話状態すなわち両者無音状態/話
者Aのみ通話の通話A状態/話者Bのみ通話の通話B状
態/ダブルループ結合量を用いてトーク状態を前記推定
されたループ結合量を用いて判定し、通話A状態である
とき話者Aから話者Bへの損失値(損失A)を1(0d
B)とし話者Bから話者Aへの損失値(損失B)をgv
とし、通話B状態であるとき損失Bを1(0dB)とし
損失Aをgvとし、両者無音状態であるとき損失A及び
損失Bを半挿入損失値√(gv)とし、ダブルトーク状
態でかつ必要損失値gvが予め定めた閾値より大きいと
き損失A及び損失Bを半挿入損失値√(gv)とし、ダ
ブルトーク状態でかつ必要損失値gvが前記予め定めた
閾値より小さいとき直前の通話A状態または通話B状態
を維持し損失A及び損失Bを維持した状態の損失値とす
るように損失A及び損失Bの目標損失値を設定する状態
判定部と、前記損失Aと前記損失Bの現在損失値lsxが
話者に聞こえない程度の通話不能損失値δv であるとき
に速くなり、聞こえる程度であるときに遅くなる切り替
え速度lsvを決定する切り替え速度決定部と、前記切
り替え速度決定部で決定された切り替え速度lsvで、
前記損失A及び前記損失Bの現在損失値を前記目標損失
値に向かって適応的に更新する損失切り替え制御装置と
を備えた構成を有している。前記現在損失値lsxが前記
通話不能損失値δv になるまでの時間をtとしたとき、
前記切り替え速度lsvは、 lsv = δv /(gv×t) の条件に相当するように定めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、、必要損失値gvが
大きくかつ判定した結果がダブルトーク状態である場合
において双方の通話路に半挿入損失値√(gv)を挿入
するようにして、従来の損失制御装置と比べると、ダブ
ルトークできなくなる限界を大きくすることができる。
すなわち、従来ではどちらかの通話路に全挿入損失値g
vを挿入しもう一方の通話路には損失を与えないように
しているので、全挿入損失値gvを徐々に小さく(損失
量が大きく)すると、損失を挿入した通話路が先に通話
不能になる。そこで、本発明により双方の通話路に半挿
入損失値√(gv)を挿入することにより、どちらかの
通話路が先に通話不能になることを防ぐことができる。
また、判定した結果が両者無音状態である場合において
も双方の通話路に半挿入損失値√(gv)を挿入するこ
とにより、半挿入損失値√(gv)から1(0dB)ま
たはその逆の切り替え時において、切り替えによる損失
変化幅を小さくすることになり、ひいては切り替え時間
を短くすることになり、話頭切れを解消することができ
る。さらに、現在損失値を目標損失値に向かって切り替
えている最中において、現在損失値が比較的小さい場合
には損失切り替え制御回路の切り替え速度を速くし比較
的大きい場合には緩やかになるようにして、話頭切れや
話頭異常感の問題が解消され、必要損失値gvの存在を
話者が知覚しにくくなるようにすることができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づき本発明の一実施例を説明す
る。まず本発明による適応型損失制御装置の全体構成を
図1を用いて説明する。1及び19は2線4線変換を行
うハイブリッド回路、2および18はアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換する変換器、3および17はディジ
タル信号をアナログ信号に変換する変換器、4はハイブ
リッド回路1で回り込む反響信号を消去する反響消去装
置、6はその反響信号を推定した擬似反響信号を発生す
る擬似反響路、5は反響信号と電話回線A側の受話信号
の和から擬似反響信号のみを差し引く減算器、14はハ
イブリッド回路19で回り込む反響信号を消去する反響
消去装置、15はその反響信号を推定した擬似反響信号
を発生する擬似反響路、16は反響信号と電話回線B側
の受話信号の和から擬似反響信号のみを差し引く減算
器、22及び23は双方向増幅をする増幅器、7はハウ
リング等がなくかつ通話品質が向上するように適応的に
動作する適応型損失制御装置、8及び13は可変損失
器、9は電話回線A側の結合量と電話回線B側の結合量
を推定し必要損失値を決定する必要損失値決定部、10
は両者無音状態/通話A状態/通話B状態/ダブルトー
ク状態を必要損失値決定部9で決定された必要損失値を
用いて判定し各々の状態に応じた可変損失器8及び13
の目標損失値をその決定する状態判定部、11は目標損
失値と現在損失値と必要損失値から切り替え速度を決定
する切り替え速度決定部、12は切り替え速度決定部1
1で決定された切り替え速度で現在損失値を目標損失値
に向かって更新する損失切り替え制御部、ra(n)は
電話回線Aからの受話信号、sa(n)は電話回線Aへ
の送話信号、ya(n)はハイブリッド回路1で生じる
反響信号、za(n)は受話信号ra(n)と反響信号
ya(n)との和である受話信号、xa(n)はハイブ
リッド回路1への送話信号、ya'(n)は擬似反響路6
で生成される擬似反響信号、ea(n)は受話信号za
(n)から擬似反響信号ya'(n)を差し引いた受話信
号、wb(n)は可変損失器13の出力である被損失信
号、rb(n)は電話回線Bからの受話信号、sb
(n)は電話回線Bへの送話信号、yb(n)はハイブ
リッド回路19で生じる反響信号、zb(n)は受話信
号rb(n)と反響信号yb(n)との和である受話信
号、xb(n)はハイブリッド回路19への送話信号、
yb'(n)は擬似反響路15で生成される擬似反響信
号、eb(n)は受話信号zb(n)から擬似反響信号
yb'(n)を差し引いた受話信号、wa(n)は可変損
失器8の出力である被損失信号、gvは必要損失値決定
部9で決定された必要損失値、mlsa及びmlsbは
それぞれ状態判定部10で決定された損失器8及び損失
器13の目標損失値、lsvは切り替え速度決定部11
で決定された切り替え速度すなわち単位時間当たりに変
化させる損失値、lsa及びlsbはそれぞれ損失器8
及び損失器13の現在損失値である。損失器8及び13
は可変損失器であり、その損失値は通話状態によって両
者の積が必要損失値gv(デシベルで考えると和とな
る)となるように適応的に制御されることになる。
【0011】次に本発明の反響消去装置の全体的な動作
を図1を用いて説明する。ハイブリッド回路1では電話
回線Aに送信する送話信号sa(n)と受信する受話信
号ra(n)とをハイブリッド回路1における2線側端
子インピーダンスと平衡回路網のインピーダンスとのバ
ランスによって分離するが、電話回線Aのインピーダン
スが一定しないためこのインピーダンスと平衡回路網の
インピーダンスとの間に不平衡が生じ、受話信号za
(n)に反響信号ya(n)が含まれてしまう。反響消
去装置4は反響信号ya(n)を除去するために、送話
信号xa(n)を内部の擬似反響路6に通し擬似反響信
号ya'(n)を発生させる。減算器5は受話信号za
(n)から擬似反響信号ya'(n)を差し引き、反響分
が低減された受話信号ea(n)を出力する。受話信号
ea(n)はハウリング等を補償するための損失器8を
経て被損失信号wa(n)となり、さらに電話回線Aの
加入者線路や局間で損失を受けた分を増幅器22によっ
て増幅し送話信号xb(n)となる。
【0012】電話回線Bも同様に、ハイブリッド回路1
9では電話回線Bに送信する送話信号sb(n)と受信
する受話信号rb(n)とをハイブリッド回路19の前
記ハイブリッド回路1で説明したのと同様のバランスに
よって分離するが、電話回線Bのインピーダンスが一定
しないため不平衡が生じ、受話信号zb(n)に反響信
号yb(n)が含まれてしまう。反響消去装置14は反
響信号yb(n)を除去するために、送話信号xb
(n)を内部の擬似反響路15に通し擬似反響信号y
b'(n)を発生させる。減算器16は受話信号zb
(n)から擬似反響信号yb'(n)を差し引き、反響分
が低減された受話信号eb(n)を出力する。受話信号
eb(n)はハウリング等を補償するための損失器13
を経て被損失信号wb(n)となり、さらに電話回線B
の加入者線路や局間で損失を受けた分を増幅器23によ
って増幅し送話信号xa(n)となる。
【0013】適応型損失制御装置7はハウリング等の現
象が起こらないように損失器8及び13を前記のように
適応的に制御する。即ち、必要損失値決定部9は結合量
cpaと結合量cpbを適応的に推定し、ハウリング等
の現象が起こらない最大の必要損失値gv(必要最小限
の損失量)を出力する。ここでgvはリニア値であり、
1は0dBに相当する。結合量cpaの推定は受話信号
ra(n)が無信号のときの受話信号ea(n)と損失
信号wb(n)との比を求めることによって行い、同様
に結合量cpbの推定は受話信号rb(n)が無信号の
時の受話信号eb(n)と損失信号wa(n)との比を
求めることで行う。閉ループ〔ハイブリッド回路1→A
/D変換器2→減算器5→損失器8→増幅器22→D/
A変換器17→ハイブリッド回路19→A/D変換器1
8→減算器16→損失器13→増幅器23→D/A変換
器3を経てハイブリッド回路1に戻るループ〕のループ
利得が1(0dB)より小さくなるように、推定した結
合量cpa及びcpbを用いて必要最低限の必要損失値
gvを求め出力する。状態判定回路10は受話信号ea
(n)と受話信号eb(n)より各通話状態すなわち両
者無音状態/通話A状態/通話B状態/ダブルトーク状
態を判定し、それぞれに対して必要損失値gvを目標損
失値mlsa及びmlsbに振り分ける。切り替え速度
決定部11は目標損失値mlsa及びmlsbと現在損
失値lsa及びlsbと必要損失値gvよりその場合に
応じた適切な切り替え速度lsvを求め出力する。損失
切り替え制御部12は現在損失値lsa及びlsbを目
標損失値mlsa及びmlsbに向かって切り替え速度
lsvで更新する。損失器8及び13は、それぞれ損失
切り替え制御部12で求められた現在損失値にしたがっ
て損失値を適応的に調整する。
【0014】以下では各通話状態に応じて行う必要損失
値gvの振り分け方の説明を、図1に示した適応型損失
制御装置7の各ブロックを詳細に説明することで行う。
【0015】必要損失値決定部9を図2を用いて説明す
る。結合量を推定する方法は多く提案されているが、こ
こでは適応的に推定する方法の一例を示す。電話回線B
の受話信号eb(n)の短時間電力Peb(n)が電話
回線Aの受話信号ea(n)の短時間電力Pea(n)
よりδth以上大きければ(ステップS101Yes)、
電話回線Bの受話信号eb(n)は有音であり電話回線
Aの受話信号ea(n)は無音と見なして、結合量cp
a(n)を次式(1)のように、電話回線Aの短時間電
力Pea(n)と電話回線Bの損失信号wb(n)の短
時間電力Pwb(n)から推定する(ステップS10
2)。このとき、結合量cpb(n)については推定す
る条件を満たしていないために前回推定された結合量c
pb(n−1)を維持する(ステップS103)。ここ
で、δthはPeb(n)に対してPea(n)が非常に
小さいと判断できるように設定された閾値である。
【0016】
【数1】
【0017】同様に、電話回線Aの短時間電力Pea
(n)が電話回線Bの短時間電力Peb(n)よりδth
以上大きければ(ステップS101No,S104Ye
s)、電話回線Aの受話信号ea(n)は有音であり電
話回線Bの受話信号eb(n)は無音と見なして、結合
量cpb(n)を次式(2)のように、電話回線Bの短
時間電力Peb(n)と電話回線Aの損失信号wa
(n)の短時間電力Pwa(n)から推定する(ステッ
プS105)。このとき、結合量cpa(n)について
は推定する条件を満たしていないために前回推定された
結合量cpa(n−1)を維持する(ステップS10
6)。
【0018】
【数2】
【0019】結合量cpa(n)と結合量cpb(n)
の推定条件を両方とも満たしていないならば(ステップ
S101No,S104No)、それぞれ前回推定され
た結合量を維持する(ステップS107,S108)。
次に推定された結合量cpa(n)及びcpb(n)を
用いて閉ループ利得がδloop以下になるように必要損失
値gvを決定し出力する(ステップS109)。必要損
失値gvは次式(3)により求める。
【0020】
【数3】
【0021】ここで、δloopはループ利得の上限値であ
り通常1(0dB)に設定される。この式(3)は常に
最低限必要な必要損失値gvを得るようになっており、
反響消去装置の反響消去量が充分得られれば結合量cp
a(n)×cpb(n)が小さくなるから必要損失値g
vは大きくなり、反対に得られなければ結合量cpa
(n)×cpb(n)が大きくなるから必要損失値gv
は小さくなる。このような必要損失値決定部9を用いる
ことによって、反響消去装置の反響消去量が充分である
ならば必要損失値gvが大きくなる。必要損失値gvが
大きくなると(必要損失量gvが小さくなると)切り替
えによる損失変化幅が小さくなることにより切り替え時
間を短くすることができ、話頭切れと話頭異常感をなく
することができる。また、必要損失値gvが大きいと双
方向に挿入すべき損失値は大きく(損失量は小さく)な
りダブルトークが可能となる。
【0022】次に状態判定部10を図3を用いて説明す
る。状態判定部10は通話状態を判定し、その判定され
た通話状態に応じて必要損失値gvを目標損失値mls
a及びmlsbに振り分ける。電話回線Aの受話電力P
ea(n)が背景雑音に相当する閾値δ以上でかつ回線
Bの受話電力Peb(n)がδより小さいならば(ステ
ップS201No,S202Yes)、通話A状態すな
わち話者Aのみが発声しているものと判断し、stat
e=“通話A”とし(ステップS209)、損失器8の
目標損失値mlsaを1(0dB)、損失器13の目標
損失値mlsbをgvとする(ステップS210)。こ
の通話A状態において、話者Aの音声は話者Bに損失が
なく伝達され、話者Bは発声していないので損失を挿入
しても通話に影響がない。
【0023】ここで電話回線Aの受話短時間電力Pea
(n)がδより小さくかつ電話回線Bの受話短時間電力
Peb(n)がδ以上ならば(ステップS201No,
S202No,S203Yes)、通話B状態すなわち
話者Bのみが発声しているものと判断し、state=
“通話B”とし(ステップS211)、損失器13の目
標損失値mlsbを1(0dB)、損失器8の目標損失
値mlsaをgvとする(ステップS212)。この通
話B状態において、話者Bの音声は話者Aに損失がなく
伝達され、話者Aは発声していないので損失を挿入して
も通話に影響がない。
【0024】次に電話回線Aの受話短時間電力Pea
(n)がδより小さくかつ電話回線Bの受話短時間電力
Peb(n)がδより小さければ(ステップS201N
o,S202No,S203No)、両者無音状態すな
わち話者A及び話者Bが共に発声していないものと判断
し、損失器8の目標損失値mlsaを半挿入損失値√
(gv)、損失器13の目標損失値mlsbを半挿入損
失量√(gv)とする(ステップS213)。この両者
無音状態において、話者A及び話者Bは発声していない
ので両方の通話路に損失を挿入しても通話に影響がな
い。
【0025】また電話回線Aの受話短時間電力Pea
(n)がδ以上でかつ電話回線Bの受話短時間電力Pe
b(n)がδ以上ならば(ステップS201Yes)、
ダブルトーク状態すなわち話者A及び話者Bが共に発声
しているものと判断する。半挿入損失値√(gv)が閾
値δswより大きければ(ステップ204Yes)、双方
の話者とも受話に対する注意力は少なく双方の通話路に
半挿入損失値が挿入されても通話への支障がないと言え
るから、損失器8の目標損失値mlsaを√(gv)、
損失器13の目標損失値mlsbを√(gv)とする
(ステップS206)。ここで、閾値δswは双方向通話
ができる限界の損失値であり通話可能損失値と定義す
る。本発明の実施例では約0.32(10dB)として
いる。
【0026】半挿入損失値√(gv)が閾値δswより小
さくかつ直前の判定においてstate=“通話A”な
らば(ステップS204No,S205Yes)、損失
器8の目標損失値mlsaを1(0dB)、損失器13
の目標損失値mlsbをgvとする(ステップS20
7)。
【0027】半挿入損失値√(gv)が閾値δswより小
さくかつ直前の判定においてstate=“通話B”な
らば(ステップS204No,S205No)、損失器
8の目標損失値mlsaをgv、損失器13の目標損失
値mlsbを1(0dB)とする(ステップS20
8)。
【0028】半挿入損失値√(gv)を導入したことに
より、全挿入損失値gvから半挿入損失値√(gv)へ
の切り替えによる損失変化幅またはその逆の切り替えに
よる損失変化幅を小さくすることができるから、切り替
え時間が短くなる。また、一方の通話路にのみ全挿入損
失値gvが挿入されている場合には、必要損失値gvが
大きくなるとその通話路が先に通話不能となるため、ダ
ブルトークができなくなる。しかし、ダブルトーク状態
においても半挿入損失値√(gv)を導入することによ
って、ダブルトークができる限界を大きくすることがで
きる。ここで、本実施例では通話可能となる最小の損失
値(通話可能損失値)を0.18〜0.32(10〜1
5dB)としている。
【0029】次に切り替え速度決定部11を図4を用い
て説明する。損失器13の現在損失値lsbが目標損失
値mlsb以下ならば(ステップS301Yes)、現
在損失値を目標損失値に向かって大きくすべき損失器は
損失器13であるので、損失器13の現在損失値lsb
を選択する(ステップS302)。損失器13の現在損
失値lsbが目標損失値mlsbを越えているならば
(ステップS301No)、現在損失値を目標損失値に
向かって大きくすべき損失器は損失器8であるので、損
失器8の現在損失値lsaを選択する(ステップS30
3)。選択された現在損失値lsxが通話不能となる最
大の損失値すなわち通話不能損失値δv より小さければ
(ステップS304Yes)、現在損失値lsxはまだ
充分に小さく(損失量が大きい)、急激に切り替えても
話者には確認できないため、現在損失値lsxがδv
なるまでの時間がtとなるような割合で切り替え速度l
svを決定する。すなわちlsvはδv /(gv×t)
として求める。選択された現在損失値lsxがδv 以上
ならば(ステップS304No)、話頭異常感の起こら
ない程度の切り替え速度lsb0を切り替え速度lsv
とする(ステップS306)。
【0030】次に損失切り替え制御部12を図5を用い
て説明する。現在損失値lsaが目標損失値mlsa以
上でかつ更新後損失値lsa×lsvが目標損失値ml
saより大きければ(ステップS401Yes)、現在
損失値lsaを切り替え速度lsv分減少させ、現在損
失値lsbを切り替え速度lsv分増加させる(ステッ
プS404)。現在損失値lsaが目標損失値mlsa
以上でかつ更新後損失値lsa×lsvが目標損失値m
lsa以下ならば(ステップS401No,S402Y
es)、目標損失値に到達したと判断し、現在損失値l
saを目標損失値mlsaにし現在損失値lsbを目標
損失値mlsbにする(ステップS405)。現在損失
値lsaが目標損失値mlsaより小さくかつ更新後損
失値lsa/lsvが目標損失値mlsaより小さけれ
ば(ステップS401No,S402No,S403Y
es)、現在損失値lsaを切り替え速度lsv分だけ
増加させ、現在損失値lsbを切り替え速度lsv分だ
け減少させる(ステップS406)。現在損失値lsa
が目標損失値mlsaより小さくかつ更新後損失値ls
a/lsvが目標損失値mlsa以上ならば(ステップ
S401No,S402No,S403No)、目標損
失値に到達したと判断し、現在損失値lsaを目標損失
値mlsaにし現在損失値lsbを目標損失値mlsb
にする(ステップS407)。
【0031】以上は、主として2線4線変換により2線
回線を4線回線に変換し、この4線回線を再び2線回線
に変換する場合について説明したが、本発明は2線回線
を4線構成の音響経路に変換する装置を用いるハンズフ
リー装置等にも、適用し得ることは明らかである。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る適応型損失制御装置を備えることにより、両者無音状
態及びダブルトーク状態において半挿入損失値√(g
v)を双方の通話路に挿入することによって、ダブルト
ークができなくなる限界の損失値をデシベル値で2倍に
することができ、かつ損失切り替え幅が少なくなること
で切り替え時間が短くなり、話頭切れや話頭異常感をな
くすることができる。また、現在損失値が通話不能損失
値以下ならば切り替え速度を速くし反対に通話不能損失
値より大きければ切り替え速度を緩やかにすることによ
って、たとえ必要損失値gvが小さくなっても話頭切れ
や話頭異常感のない安定した通話品質を得ることがで
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に用いる必要損失値決定部の機能を説明
するためのフローチャートである。
【図3】本発明による状態判定部の機能を説明するため
のフローチャートである。
【図4】本発明による切り替え速度決定部の機能を説明
するためのフローチャートである。
【図5】本発明による損失切り替え制御部の機能を説明
するためのフローチャートである。
【図6】従来の損失制御装置付き反響消去装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド回路 2 A/D変換器 3 D/A変換器 4 反響消去装置 5 減算器 6 擬似反響路 7 適応形損失制御装置 8 損失器 9 必要損失値決定器 10 状態判定部 11 切り替え速度決定部 12 損失切り替え制御部 13 損失器 14 反響消去装置 15 擬似反響路 16 減算器 17 D/A変換器 18 A/D変換器 19 ハイブリッド回路 20 損失制御装置 21 損失制御回路 22 増幅器 23 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 陽一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 牧野 昭二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小島 順治 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−5233(JP,A) 特開 平5−75500(JP,A) 特開 平5−75501(JP,A) 特開 平7−240703(JP,A) 特開 平7−297901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/00 - 3/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイブリッド回路により2線回線を4線
    回線に変換する構成を有し、前記4線回線の区間に前記
    ハイブリッド回路による反響信号と前記4線回線の受話
    側から送話側への反響信号とを消去するための反響消去
    装置を備えた伝送系を対象として、 前記反響消去装置を含む前記4線回線の区間ループ結合
    量を該4線回線区間の各通話路の受話信号の短時間電力
    と損失信号の短時間電力に基づいて推定し、所定のルー
    プ利得の上限値と各通話路の該推定されたループ結合量
    に基づいて該4線回線区間の必要損失値gvを決定する
    必要損失値決定部と、 前記2線回線の話者Aと前記4線回線の話者Bとの通話
    状態すなわち両者無音状態/話者Aのみ通話の通話A状
    態/話者Bのみ通話の通話B状態/ダブルトーク状態を
    前記推定されたループ結合量を用いて判定し、通話A状
    態であるとき話者Aから話者Bへの損失値(損失A)を
    1(0dB)とし話者Bから話者Aへの損失値(損失
    B)をgvとし、通話B状態であるとき損失Bを1(0
    dB)とし損失Aをgvとし、両者無音状態であるとき
    損失A及び損失Bを半挿入損失値√(gv)とし、ダブ
    ルトーク状態でかつ必要損失値gvが予め定めた閾値よ
    り大きいとき損失A及び損失Bを半挿入損失値√(g
    v)とし、ダブルトーク状態でかつ必要損失値gvが前
    記予め定めた閾値より小さいとき直前の通話A状態また
    は通話B状態を維持し損失A及び損失Bを維持した状態
    の損失値とするように損失A及び損失Bの目標損失値を
    設定する状態判定部と、 前記損失Aと前記損失Bの現在損失値lsxが話者に聞こ
    えない程度の通話不能損失値δv であるときに速くな
    り、聞こえる程度であるときに遅くなる切り替え速度l
    svを決定する切り替え速度決定部と、 前記切り替え速度決定部で決定された切り替え速度ls
    vで、前記損失A及び前記損失Bの現在損失値を前記
    標損失値に向かって適応的に更新する損失切り替え制御
    装置とを備えた適応型損失制御装置。
  2. 【請求項2】 前記現在損失値lsxが前記通話不能損失
    値δv になるまでの時間をtとしたとき、前記切り替え
    速度lsvは、 lsv = δv /(gv×t) の条件に相当するように定められることを特徴とする請
    求項1に記載の適応型損失制御装置。
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