JP3322330B2 - 作業対象面に対する作業器具の姿勢制御装置とこれを有するルツボの計測装置および塗装装置 - Google Patents

作業対象面に対する作業器具の姿勢制御装置とこれを有するルツボの計測装置および塗装装置

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JP3322330B2
JP3322330B2 JP23889095A JP23889095A JP3322330B2 JP 3322330 B2 JP3322330 B2 JP 3322330B2 JP 23889095 A JP23889095 A JP 23889095A JP 23889095 A JP23889095 A JP 23889095A JP 3322330 B2 JP3322330 B2 JP 3322330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業対象面に対す
る作業器具の姿勢制御装置に関し、特に、多結晶シリコ
ンを溶解して単結晶シリコンを製造する際等に用いられ
るルツボの内面からその内部に配される気泡までの石英
の透明層の厚さ寸法を計測するルツボの計測装置、塗装
ノズルによって被塗装面に塗料を塗布する塗装装置等に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】単結晶シリコン製造用の石英ルツボとし
ては、一般に、内表面側を気泡含有率の少ない透明ガラ
ス層(以下、透明層という。)とし、外側を気泡含有率
の高い不透明ガラス層(以下、不透明層という。)とす
る2層構造のものが使用されている。
【0003】かかる2層構造のルツボにおいては、その
肉厚寸法および透明層、不透明層の厚さ寸法のバランス
によってルツボ壁の熱伝達率が変化することになり、ル
ツボの性能に影響がある。したがって、これらの寸法値
を測定し、適正な値にコントロールすることが極めて重
要である。
【0004】従来、ルツボの透明層の厚さ寸法を計測す
る方法としては、ルツボの一部を切り欠いてその断面を
肉眼で観察することにより透明層の厚さを検査する方法
や、超音波探触子をルツボの内面に接触状態に走査させ
て透明層の厚さを計測する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法による場合には、ルツボ全体に亙って検査を実施す
ることができないために、透明層全体の厚さ寸法を定量
的に把握することが困難である上に、破壊検査であるた
めに、ルツボの健全性が損われるという不都合がある。
この点、後者の方法は、ルツボ全体を検査することがで
き、しかも、非破壊検査であるために、上記のような不
都合は生じない。しかし、次のような別個の問題点を有
している。
【0006】すなわち、超音波探触子による計測は、探
触子をルツボ内表面に接触させて行う接触式計測方法で
あるために、ルツボ内表面を汚染したり傷つけたりする
可能性がある。また、検査の自動化を図ることが困難で
あるという問題点もある。つまり、ルツボの内面形状
は、ルツボごとに微妙に相違するものであるとともに、
その内面形状を予め厳密に把握することができないの
で、計測に際して超音波探触子がルツボ内表面から離れ
あるいはルツボ内表面に過大な力で押圧されて、計測誤
差が増大したり、ルツボ自体や超音波探触子の健全性が
損われたりすることになる。また、超音波探触子による
計測においては、エコーの発生によって計測が不正確な
ものとなるおそれもある。
【0007】そこで、上記不都合を回避するためには、
非破壊で、かつ、ルツボ内表面に接触することなく透明
層の厚さ寸法を精度良く計測する必要がある。このため
には、適当な計測ヘッドを用いるとともに、当該計測ヘ
ッドのルツボの内表面に対する距離および姿勢を正確に
設定する必要がある。
【0008】また、自動車ボディー、ドアその他の鋼板
等に対して塗装ノズルにより塗料を塗布する場合には、
多軸ロボット等によって塗装ノズルを移動しつつ、被塗
装面に向けて塗料を噴射する方法が従来より採用されて
いる。この場合、被塗装面に対する塗装ノズルの距離お
よび姿勢は、一般に、作業者による塗装ノズルの位置教
示(ティーチング)作業によって設定される。そして、
一旦、ティーチング作業が実施された後には、作業者
は、被塗装面の塗装状況を見ながら、試行錯誤的に、塗
装ノズルの距離および姿勢を調整する。
【0009】しかし、塗装ノズルの被塗装面に対する距
離や姿勢が適正でない場合には、塗装むらや塗料のだれ
を生じるので、塗装ノズルの調整が完了するまでに、多
くの塗装不良品が製造され、また、調整作業も煩雑であ
るという不都合があった。
【0010】さらに、他の適用例、例えば、単層・複層
ガラスの厚さ計測、ブラウン管の厚さ計測、レンズの厚
さ計測、物体の3次元形状計測等のように、適当な計測
ヘッドを計測対象面に対して姿勢設定する場合や、ボー
ルエンドミルによる曲面状被削物の加工、曲面状被削物
のポリッシング等のように、適当な工具を加工対象面に
対して姿勢設定する場合、さらに、溶接ガン、溶接トー
チ等を被溶接面に姿勢設定する場合、物体の表面欠陥検
出や表面粗さ検出等の場合においても、各作業器具の姿
勢および距離を作業対象面に対して正確に設定すること
が必要不可欠である。
【0011】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、ルツボ内表面に接触することなく透明層の
厚さ寸法を精度良く計測し得るとともに、計測の自動化
を容易に図ることができるルツボの計測装置を提供し、
また、塗装むらや塗料のだれを確実に防止し得る塗装装
置を提供し、さらに、作業対象面に対して正確に距離・
姿勢を設定した状態で実施されなければならない各種の
作業を適正に実施することができる作業対象面に対する
作業器具の姿勢制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、作業器具に取り付けられ、該作業器具の
作業対象面に対する相対的な姿勢を制御する装置であっ
て、作業対象面上において一直線上に配されない異なる
3箇所に入射させられる平行光を出射する1以上の光源
と、該光源から出射された平行光のうち、作業対象面に
おいて反射された3つの反射光を同時に撮像する撮像手
段と、該撮像手段に撮像された反射光による平行光の作
業対象面上の入射位置に基づいて、作業対象面に対する
作業器具の傾斜方向および傾斜角度を演算する演算手段
とを具備する姿勢制御装置を提案している。
【0013】また、上記姿勢制御装置において、光源か
ら出射される平行光が、撮像手段の軸線に対して一定角
度傾斜させられて作業対象面に入射させられることとす
れば効果的である。
【0014】さらに、光源から出射される3つの平行光
のうち、一の平行光が、他の2つの平行光の作業対象面
における入射位置を結んだ直線に平行な平面内に配され
るように、光源および撮像手段が設けられていることと
してもよい。
【0015】また、本発明は、ルツボ内面の透明層の厚
さ寸法を非接触で計測する装置であって、計測ヘッドよ
りなる作業器具のルツボ内面よりなる作業対象面に対す
る姿勢を制御する姿勢制御装置を有するルツボの計測装
置を提案している。
【0016】さらに、本発明は、被塗装面に塗料を塗布
する装置であって、塗装ノズルよりなる作業器具の被塗
装面よりなる作業対象面に対する姿勢を制御する姿勢制
御装置を有する塗装装置を提案している。
【0017】
【作用】本発明に係る姿勢制御装置によれば、光源から
作業対象面に向けて平行光が出射されると、平行光は、
一直線上に配されない異なる3箇所において作業対象面
に入射させられる。光源が作業対象面に対して正規な姿
勢に配されている場合には、作業対象面上における3箇
所の入射位置は、一定の位置関係をなして配置される。
逆に、光源が作業対象面に対して傾斜して配置されてい
る場合には、それらの3箇所の入射位置は、所定の位置
関係から外れた位置に配置される。そこで、これら3箇
所の入射位置を、撮像手段によって同時に撮像し、撮像
された平行光の入射位置関係に基づいて、演算手段によ
り傾斜方向および傾斜角度を演算する。これにより、姿
勢制御装置の取り付けられた作業器具の作業対象面に対
する姿勢を正確に把握することができ、適当な駆動手段
によって、作業器具の適正な姿勢設定を実施することが
可能となる。
【0018】また、光源から出射される平行光が、撮像
手段の軸線に対して一定角度傾斜させられていることと
すれば、作業対象面に対する作業器具の距離に応じて、
作業対象面上における3箇所の入射位置相互間の距離も
変化する。したがって、上記のように作業対象面に対す
る作業器具の姿勢が適正な状態、すなわち、撮像手段の
軸線と作業対象面の法線とが一致させられた状態とされ
れば、平行光の入射位置の相対距離に基づいて演算手段
によって作業器具と作業対象面との距離が正確に演算さ
れ、作業のさらなる適正化が図られることになる。
【0019】さらに、光源から出射される3つの平行光
のうち、一の平行光が、他の2つの平行光の作業対象面
における入射位置を結んだ直線に平行な平面内に配され
るように、光源および撮像手段が設けられていることと
すれば、前記他の2つの平行光の作業対象面への入射位
置を結ぶ前記直線回りに、作業器具を回転させることに
より、該他の2つの平行光の入射位置を動かすことな
く、1つの平行光の作業対象面への入射位置のみを移動
させて3つの平行光の反射位置の相対位置関係を調整す
る際に、作業器具の姿勢の補正量を簡易に算出でき、効
率の良い調整を実施することが可能となる。
【0020】上記姿勢制御装置をルツボの計測装置に適
用することとすれば、計測ヘッドよりなる作業器具の姿
勢をルツボ内面よりなる作業対象面に対して精度良く制
御して、ルツボ内面の透明層の厚さ寸法を非接触で計測
することが可能となる。また、上記姿勢制御装置を塗装
装置に適用することとすれば、塗装ノズルよりなる作業
器具の姿勢を被塗装面よりなる作業対象面に対して精度
良く制御して、塗装むら等の生じないように塗装を実施
することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る姿勢制御装置
の一実施形態について、図1から図6を参照して説明す
る。本実施の形態に係る姿勢制御装置20は、ルツボの
計測装置1に適用される姿勢制御装置20である。
【0022】ここで、ルツボの計測装置1は、ルツボ2
内面の透明層2bの厚さ寸法を計測する装置であって、
ルツボ2の内側に挿入される計測ヘッド3と、該計測ヘ
ッド3をルツボ2に対して移動する移動手段4と、計測
ヘッド3による計測結果に基づいて透明層2bの厚さを
算出する演算手段5とを具備し、前記計測ヘッド3に、
ルツボ2内表面2aに向けてレーザ光L1を照射するレ
ーザ光源8と、該レーザ光源8からのレーザ光L1のル
ツボ2内部の気泡19における反射光を撮像するCCD
カメラ(撮像手段)7とが設けられ、前記CCDカメラ
7が、前記移動手段4によってルツボ2内表面2aから
一定距離離間した位置に配置されかつルツボ2内表面2
aの法線nにその軸線7aを一致させられた状態で、前
記レーザ光源8が、前記CCDカメラ7の軸線7aに対
して一定角度θ1傾斜させられた方向からレーザ光L1
照射するように設けられているものである。
【0023】本発明に係るルツボ2の計測装置1によれ
ば、移動手段4の作動により計測ヘッド3がルツボ2の
内側に挿入され、計測ヘッド3に設けられたCCDカメ
ラ7が、ルツボ3の内面に対して予め設定された距離に
配置され、かつ、その軸線7aがルツボ2内表面2aの
法線nに一致させられた状態に配される。これにより、
同じく計測ヘッド3に設けられ、CCDカメラ7の軸線
7aに対して一定角度傾斜させられているレーザ光源8
は、ルツボ2の内面に対してその法線nに対して一定角
度θ1傾斜した方向からレーザ光L1を照射するように配
置される。
【0024】そして、レーザ光源8からレーザ光L1
出射されると、レーザ光L1は、ルツボ2の内表面2a
において屈折させられてルツボ2の透明層2b内を進行
し、内部に気泡19で反射させられた後に、ルツボ2の
内表面2aにおいて再度屈折させられてCCDカメラ7
により撮像されることになる。これにより、気泡19に
おけるレーザ光L1の反射光のルツボ2内表面2aから
の出射角度がCCDカメラ7によって把握される。
【0025】その結果、CCDカメラ7による計測結果
は演算手段5に転送され、CCDカメラ7とルツボ2内
表面2aとの距離、レーザ光源8の傾斜角度θ1に基づ
いて、屈折率の関係からルツボ2内表面2aと気泡19
との距離が算出されることになる。この場合において、
レーザ光源8およびCCDカメラ7は、ルツボ2内表面
2aに対して非接触とされて計測が行われるので、ルツ
ボ2との衝突等の不都合が回避されるとともに、エコー
等の発生もなく精度の高い計測を実施することが可能と
なる。
【0026】次に、上記計測装置1に適用される本実施
の形態の姿勢制御装置20について図面を参照して説明
する。本実施の形態に係る姿勢制御装置20は、図1お
よび図2に示すように、ルツボ2内に挿入される計測ヘ
ッド3に固定されるもので、計測ヘッド3のケーシング
6上に固定される1個のCCDカメラ(撮像手段)7
と、3個のレーザ光源8・9・10と、CCDカメラに
よる計測結果に基づいて計測ヘッドのルツボ2内表面2
aに対する姿勢および距離を演算する演算手段5とを具
備している。
【0027】本実施の形態の姿勢制御装置20のCCD
カメラ7および3個のレーザ光源8・9・10の内の1
個のレーザ光源8は、上記計測装置1のものと共用する
こととしている。これらCCDカメラ7およびレーザ光
源8・9・10は、全て平行な軸線を有するように固定
されている。
【0028】以下、必要に応じて、レーザ光源8を、主
としてルツボ2内面の透明層2bを計測する際に使用さ
れる計測用レーザ光源8、他の2個を、計測ヘッド3を
ルツボ2内面に対して位置決めする際に使用される位置
決め用レーザ光源9・10ともいう。これらのレーザ光
源8・9・10の光軸上には、これらのレーザ光源8・
9・10から出射されるレーザ光L1・L2・L3を所定
角度θ1・θ2・θ3だけ傾斜させられた方向に全反射す
るミラー部材11・12・13がそれぞれ設けられてい
る。
【0029】前記計測用レーザ光源8の光軸上に配され
るミラー部材11は、該計測用レーザ光源8から出射さ
れたレーザ光L1を、前記CCDカメラ7の軸線7aと
平行な一平面C1内において屈曲させるようになってい
る。また、一方の位置決め用レーザ光源9の光軸上に配
されているミラー部材12は、前記計測用レーザ光源8
から出射されたレーザ光L1の含まれる平面C1と直交す
る平面C2内において該位置決め用レーザ光源9から出
射されたレーザ光L2を屈曲させるようになっている。
さらに、他方の位置決め用レーザ光源10の光軸上に配
されているミラー部13は、前記計測用レーザ光源8か
ら出射されたレーザ光L1の含まれる平面C1と平行な平
面C3内において該レーザ光L3を屈曲させるようになっ
ている。
【0030】その結果、図2に示すように、計測ヘッド
3が所定の計測点に正確に位置決めされたときには、計
測対象物であるルツボ2の内表面2aの法線nにCCD
カメラ7の軸線7aが一致させられるとともに、上記3
個のレーザ光源8・9・10からのレーザ光L1・L2
3が、ルツボ2の内表面2aにおいて直角三角形の頂
点をなす3箇所に入射され、かつ、その一部が反射させ
られて、反射光がCCDカメラ7により撮像されるよう
になっている。
【0031】また、本実施の形態の計測装置1では、前
記移動手段4は、例えば、図1に示す例では、ルツボ2
を鉛直下方に開口させた状態で支持するとともに、鉛直
に配される中心軸2c回りにルツボ2を回転移動させる
旋回テーブル14と、前記計測ヘッド3に設けられたC
CDカメラ7の軸線7aを鉛直平面内に配した状態で計
測ヘッド3全体を揺動させる回転駆動軸15(駆動軸)
と、該回転駆動軸15を含めて計測ヘッド3全体を相互
に直角な水平2方向および鉛直方向に平行移動させる直
線駆動軸16・17・18とから構成されている。
【0032】前記旋回テーブル14は、鉛直な中心軸2
c回りに回転可能に支持されルツボ2を載置するリング
板状のテーブル14aと、該テーブル14aにルツボ2
を固定する把持部(図示略)と、前記テーブル14aを
その中心軸2c回りに回転駆動するための動力を発生す
るモータ14bと、該モータ14bの動力をテーブル1
4aに伝達する伝達機構14cとから構成されている。
該伝達機構14cとしては、例えば、プーリ・タイミン
グベルト等の一般的なものが採用可能である。
【0033】前記回転駆動軸15は、一端に計測ヘッド
3を固定する揺動アーム15aと、該揺動アーム15a
の他端に減速機等(図示略)を介して接続されるモータ
15bとから構成されている。モータ15bは、揺動ア
ーム15aを水平な軸線15c回りに回転させることに
より、計測ヘッド3のCCDカメラ7を鉛直平面内にお
いて揺動させることができるようになっている。
【0034】ここで、本実施の形態では、計測ヘッド3
がルツボ2内表面2aに対して正確に位置決めされた状
態で、回転駆動軸15の軸線15cが、計測用レーザ光
源8から出射されるレーザ光L1および一の位置決め用
レーザ光源9から出射されるレーザ光L2のルツボ2内
表面2aにおける後述する入射位置P1・P3を通る直線
Aに平行になるように設けられている。
【0035】前記直線駆動軸16・17・18は、例え
ば、相互に直交するX、Y、Z3方向にそれぞれ独立に
計測ヘッド3を移動可能な3個の直線移動機構を組み合
わせて構成されている。この直線駆動軸16・17・1
8は、図1に示す例では、外部構造物(図示略)に固定
される水平なX軸16と、該X軸16によって水平方向
に移動させられる鉛直なZ軸17と、該Z軸17に搭載
されX軸16と直交する水平方向に計測ヘッド3を移動
させるY軸18とを組み合わせることにより構成されて
いる。
【0036】これら、X軸16、Z軸17、Y軸18と
しては、例えば、モータ16a・17a・18aによっ
て回転させられるボールネジ(図示略)とこれに螺合す
るナット(図示略)に固定されるスライダ16b・18
b・17bと、該スライダ16b・18b・17bを直
線移動可能に支持する直線ガイド(図示略)とから構成
されるような一般的な直線移動機構を採用することがで
きる。
【0037】このように構成された本実施の形態の計測
装置1により、ルツボ2内面の透明層2bの厚さ寸法を
計測する場合について、以下に説明する。まず、本実施
の形態の計測装置1による透明層2bの厚さ寸法の計測
原理について、図3を参照して説明する。
【0038】この図3において、符号19はルツボ2内
面に形成されている透明層2bの奥に存在する気泡であ
る。本実施の形態の計測装置1では、ルツボ2内表面2
aからの気泡19の位置を計測することを目的とし、現
実には、計測用レーザ光源8から出射され、気泡19に
おいて反射させられてCCDカメラ7に撮像されるレー
ザ光L1の反射光のCCDカメラ7への入射角度αを計
測することにより、以下の原理を利用して透明層2bの
厚さを計測するものである。
【0039】この計測に当たっては、CCDカメラ7の
軸線7aが、計測しようとするルツボ2内表面2aの法
線nに正確に一致させられていること、および、CCD
カメラ7のレンズ7bおよび撮像面7cがルツボ2内表
面2aに対して正確に定めらた距離w、w+vだけ離間
していることが条件とされる。そして、これらの条件が
満たされた状態において、図3に示すように、計測用レ
ーザ光源8からレーザ光L1が出射されると、このレー
ザ光L1は、ルツボ2内表面2aの法線nに対して定め
られた傾斜角度θ1で入射されるので、ルツボ2内表面
2aにおいて、その一部が反射し、残りが屈折して透明
層2b内に進行させられる。
【0040】透明層2b内に進行させられたレーザ光L
1は、前記ルツボ2内表面2aの法線nに対して傾斜角
度φをなして直進させられ、透明層2bの内部に配され
ている気泡19に到達すると反射させられて、法線nに
対する傾斜角度γをなして再度ルツボ2内表面2aに向
かわせられ、透明層2bの外方に出射される。このと
き、レーザ光L1は、再度屈折させられて、ルツボ2内
表面2aの法線nに対して傾斜角度αをなしてCCDカ
メラ7に撮像されることになる。
【0041】このような場合において、透明層2bの厚
さTは、次の式で表わされる。 T=(X−w・tanα)/(tanφ+tanγ) ・・・・(1) ここで、Xは、ルツボ2内表面2aへのレーザ光L1
入射位置とCCDカメラ7の軸線7aとの水平方向距離
である。
【0042】また、空気の屈折率をn、透明層2bの屈
折率をn’とすると、以下の関係式が成り立つ。 n・sinθ1=n’・sinφ ・・・・(2) n・sinα =n’・sinγ ・・・・(3)
【0043】したがって、距離X、w、屈折率n、
n’、傾斜角度θ1が既知であるから、CCDカメラ7
へのレーザ光L1の反射光の入射角度αを計測すれば、
透明層2bの厚さTは、上記式(1)〜(3)によって
算出できることになる。すなわち、制御装置5内には、
上記演算を実施する演算部が設けられており、計測ヘッ
ド3による計測結果たる入射角度αに基づいて透明層2
bの厚さTを算出するようになっている。
【0044】なお、入射角度αは、CCDカメラ7の撮
像面7cにおける軸線7aからのずれ量をΔyとして、 α=tan-1(Δy/v) により算出される。
【0045】ここで、上記のような計測を精度良く実施
するためには、計測ヘッド3をルツボ2内表面2aに対
して正確に位置決めする必要がある。上記式(1)〜
(3)による透明層2bの厚さTの計算は、計測ヘッド
3がルツボ2内表面2aに対して精度良く位置決めされ
ていることを前提として成立するものだからである。
【0046】以下に、本実施の形態の姿勢制御装置20
による計測装置1の計測ヘッド3の位置決め方法につい
て説明する。まず、移動手段4を作動させて、計測ヘッ
ド3をルツボ2内に挿入し、その内表面2aに対して、
接触しない程度の近接位置に概略配置する。
【0047】この位置は、例えば、ルツボ2の外径寸法
等を測定することによって推定することが可能である。
すなわち、適当な方法で計測されたルツボ2の外径寸法
にルツボ2の平均的な壁厚を加えて内表面2aの概略位
置を推定し、その位置に基づいてルツボ2内表面2aに
干渉しない程度離間させた計測ヘッド3の概略位置を算
出すればよい。
【0048】次に、このようにしてルツボ2内側の適当
な位置に配置した計測ヘッド3のCCDカメラ7、計測
用レーザ光源8および位置決め用レーザ光源9・10を
作動させる。このとき、CCDカメラ7は、3つのレー
ザ光源8・9・10から出射されるレーザ光L1・L2
3のルツボ2内表面2aにおける反射光を撮像するよ
うに調整されているものとする。
【0049】そして、計測用レーザ光源8から出射され
たレーザ光L1のルツボ2内表面2aにおける入射位置
1と、いずれか一方の位置決め用レーザ光源9・10
から出射されたレーザ光L2・L3のルツボ2内表面2a
における入射位置P2・P3とが、回転駆動軸15の軸線
15cと平行な任意の直線A上に配されるように移動手
段4を作動させる。具体的には、計測ヘッド3を水平方
向に移動させるX軸16・Z軸17・Y軸18を微動さ
せることにより実施する。
【0050】これにより、例えば、2つのレーザ光L1
・L3のルツボ2内表面2aへの入射位置P1・P3が、
上記直線A上に配されると、他の1つのレーザ光L2
入射位置P2は、図4に示すように、計測用レーザ光源
8からのレーザ光L1の入射位置P1を通り上記直線Aに
直交する直線B上からずれた位置にCCDカメラ7によ
って撮像される。
【0051】ここで、このレーザ光L2は、ルツボ2内
表面2aに対して傾斜した方向から入射される。したが
って、回転駆動軸15を作動させて直線A回りに計測ヘ
ッド3を回転させれば、図5に示すように、そのレーザ
光L2のルツボ2内表面2aへの入射位置P2のみが回転
角度に応じて変位させられる。この場合に、レーザ光L
2を含む平面C2は、直線Aに平行かつCCDカメラ7の
軸線7aに平行に配されているので、入射位置P2は、
直線Aに平行な方向に変位させられるように、CCDカ
メラ7に認識されることになる。
【0052】そして、図6に実線で示すように、入射位
置P3が前記直線Bに一致させられたときに、CCDカ
メラ7の軸線7aと計測しようとする部分におけるルツ
ボ2の内表面2aの法線nとが正確に一致させられるこ
とになる。このとき、3つのレーザ光L1・L2・L
3は、ルツボ2内表面2aにおいて直角三角形の頂点を
なす3箇所の位置にそれぞれ入射させられる。
【0053】この状態では、計測ヘッド3の姿勢は決定
されることになるが、ルツボ2内表面2aに対する距離
が未定である。そこで、計測ヘッド3をCCDカメラ7
の軸線7a方向に沿ってルツボ2内表面2aに向けて近
接させていくと、3つのレーザ光L1・L2・L3の入射
位置P1・P2・P3の間隔は、所定寸法となり、これに
より、計測ヘッド3のルツボ2内表面2aとの距離が正
確に設定されることになる。
【0054】このようにして、ルツボ2内表面2aに対
して計測ヘッド3が正確に位置決めされた状態で、位置
決め用レーザ光源9・10の作動が停止され、計測用レ
ーザ光源8とCCDカメラ7とによる透明層2bの厚さ
寸法の計測が、上記の要領で実施される。そして、ルツ
ボ2の中心軸2cを含む平面に沿ってその内表面2aの
各部についての計測ヘッド3の位置決め作業および透明
層2bの厚さ寸法の計測作業を、旋回テーブル14を所
定各度回転させるごとに繰り返し実施することにより、
ルツボ2内周面2aの全域に亙って、透明層2bの厚さ
寸法が計測されることになる。
【0055】このように、本実施の形態に係るルツボ2
の計測装置1によれば、ルツボ2を破壊することなく、
しかも、非接触でルツボ2内表面2aの透明層2bの厚
さ寸法を計測することができるので、ルツボ2の健全性
を維持しつつ、その性能を正確に把握することができ
る。
【0056】また、姿勢制御装置20の作動により、計
測ヘッド3をルツボ2の内表面2aから所定寸法離間さ
せた状態に保持するので、該計測ヘッド3がルツボ2の
内表面2aと衝突することがなく、しかも、その動作を
制限されない。すなわち、計測ヘッド3は、ルツボ2の
内表面2aに衝突しない限り、自由に動作することが可
能であるから、計測のための最適な姿勢に計測ヘッド3
を容易に設定することができる。さらに、計測ヘッド3
の自由な動作によってもルツボ2の内表面2aとの干渉
が生じにくいので、計測の自動化を容易に図ることがで
きる。
【0057】また、本実施の形態に係る計測装置1で
は、計測ヘッド3をルツボ2内表面2aに位置決めする
際に使用するレーザ光L1・L2・L3をCCDカメラ7
の軸線7aに対して傾斜させているので、計測ヘッド3
のルツボ2内表面2aに対する距離の変化に応じて、レ
ーザ光L1・L2・L3のルツボ2内表面2aにおける入
射位置P1・P2・P3が即座に変位する。これにより、
ルツボ2内表面2aに対する計測ヘッド3の位置を迅速
に把握することが可能であり、両者の接近状態を検知し
て衝突を確実に回避することができる。
【0058】さらに、本実施の形態では、計測用レーザ
光源8の出射するレーザ光L1が含まれる平面C1を基準
として、一方の位置決め用レーザ光源9のレーザ光L2
を前記基準平面C1に直交する平面C2内に、他方の位置
決め用レーザ光源10のレーザ光L3を前記基準平面C1
に平行な平面C3内に配することとしたので、計測用レ
ーザ光源8のレーザ光L1のルツボ2内表面2aへの入
射位置P1と、いずれか一方の位置決め用レーザ光源1
0(9)のレーザ光L3(L2)の入射位置P3(P2)と
を結ぶ直線A(B)に平行な平面C2(C3)内に、その
他の位置決め用レーザ光源9(10)のレーザ光L
2(L3)が配されることになり、計測ヘッド3の姿勢の
補正量を容易に算出できる。
【0059】すなわち、例えば、図5および図6に示す
ように、直線Aとこれに平行な平面C2との距離をL、
レーザ光L2の直線Bからの直線Aに平行な方向への入
射位置P2のずれ量をΔx、レーザ光L2のCCDカメラ
7の軸線7aに対する傾斜角度をθ2、計測ヘッド3の
補正量(補正角度)をβ1とすれば、該補正量β1は、 β1=tanー1(Δx/Ltanθ2) と表される。また、他方の位置決め用レーザ光源10に
対しても同様にして容易に補正量を算出することができ
る。
【0060】また、本実施の形態の計測装置1では、回
転駆動軸15を位置決め用レーザ光源10からのレーザ
光L3を含むCCDカメラ7の軸線7aに平行な平面C3
に直交する軸線15a回りに計測ヘッド3を回転するよ
うに設けているので、上記の計測ヘッド3の姿勢補正に
際して、回転駆動軸15の作動により当該補正を直接実
施することができる。したがって、補正を迅速かつ精度
良く実施することができ、ルツボ2内面の透明層2bの
厚さ寸法を精度良く計測することができる。
【0061】なお、本実施の形態に係るルツボの計測装
置1にあっては、計測ヘッド3をルツボ2に対して移動
させる移動手段4を、ルツボ2を回転させる旋回テーブ
ル14と3つの直線移動機構16・17・18と、1つ
の回転駆動軸15とからなる構成としたが、これに代え
て、任意の軸構成の移動手段4を採用することができ
る。すなわち、固定されたルツボ2に対して、少なくと
も5以上の自由度を有する軸構成の移動手段4であれ
ば、多関節型、円筒座標型等、種々の軸構成のものを適
用することとしてよい。
【0062】また、上記実施の形態では、計測用レーザ
光源8を基準として、2つの位置決め用レーザ光源9・
10を互いに直交する方向に配したが、これに代えて、
例えば、1つの位置決め用レーザ光源9から出射される
レーザ光L2を2つに分光して所定方向からルツボ2内
表面2aに入射させることとしてもよい。
【0063】さらに、3筋のレーザ光L1・L2・L3
計測用レーザ光源8および2個の位置決め用レーザ光源
9・10から出射されることとしたが、これに代えて、
単一のレーザ光源8から出射されるレーザ光L1を3つ
に分光して照射することとしてもよい。この場合、位置
決め時には全てのレーザ光L1・L2・L3を照射し、計
測時には、1つのレーザ光L1のみを照射させるよう
に、例えば、シャッタ等を用いることとしてもよい。
【0064】また、各位置決め用レーザ光源9・10か
らのレーザ光L2・L3の入射方向を他の2つのレーザ光
1・L3あるいはレーザ光L1・L2の入射位置P1
3、P1・P2を結ぶ直線A・Bに平行な平面C2・C3
内に配されるように設定することとしたが、これに限ら
れず、これとは異なる方向から入射させることとしても
計測ヘッド3の位置決めを実施することができる。しか
し、補正量の算出を容易なものとできる点で上記実施の
形態のように設定することが好ましい。
【0065】さらに、計測用レーザ光源8を基準として
2個の位置決め用レーザ光源9・10を相互に直交する
方向に配置したが、これに限られず、1個の位置決め用
レーザ光源9(10)を基準として他のレーザ光源8・
10(9)を配置することとしてもよい。また、3筋の
レーザ光源L1・L2・L3のルツボ2内表面2aへの入
射位置P1・P2・P3としては、直角三角形の頂点とな
る異なる3箇所に入射させる場合の他、一直線上に配さ
れる場合を除き、任意の異なる3箇所に入射させること
としてもよい。
【0066】また、固設状態のレーザ光源およびミラー
部材に回転および移動する駆動機構を付加させることに
より、段階的に高精度な位置決めと計測とを実施するこ
ともできる。特に、計測用レーザ光源へ適用させること
により、透明層2bに存在する希少な気泡を検出し、そ
の気泡含有率等を正確に計測することも可能となる。
【0067】次に、本発明に係る姿勢制御装置20を有
する塗装装置21の一実施形態について、図7から図1
2を参照して、以下に説明する。本実施の形態に係る塗
装装置21は、図7から図10に示すように、姿勢制御
装置20と塗装ノズル22とを有する塗装ユニット23
と、該塗装ユニット23を3次元空間内において任意位
置に移動させ得る移動手段24とを具備している。
【0068】前記姿勢制御装置20は、上記第1実施の
形態と同様に、1個のCCDカメラ(撮像手段)7と、
3筋のレーザ光L1・L2・L3を出射するレーザ光源8
・9・10とを具備し上記実施の形態と同様の原理によ
って、CCDカメラ7の軸線7aを被塗装面25の法線
nに一致させるように移動手段24の作動データを作成
するものである。前記塗装ノズル22は、上記姿勢制御
装置20のCCDカメラ7およびレーザ光源8・9・1
0に対して固定されている。
【0069】前記塗装ユニット23は、これらCCDカ
メラ7、レーザ光源8・9・10および塗装ノズル22
を、これらの軸線7a・22aに平行な回転軸線23a
回りに回転させる反転機構26を具備している。すなわ
ち、反転機構26は、制御装置5からの指令信号に基づ
いて起動されるモータ(図示略)のようなアクチュエー
タを具備しているとともに、前記CCDカメラ7の軸線
7aと塗装ノズル22の軸線22aとを回転軸線23a
を挟んだ正反対かつ等距離の位置に配置している。これ
により、指令信号に基づいてモータが起動されると、モ
ータの回転トルクが伝達軸26aを介して伝達され、C
CDカメラ7等および塗装ノズル22は、回転軸線23
a回りに180゜回転させられて、CCDカメラ7と塗
装ノズル22の位置を入れ替えるようになっている。
【0070】また、塗装ユニット23には、塗装ノズル
22による塗料の噴射時に、CCDカメラ7等の光学系
に塗料がかからないように防護するための遮蔽板27が
設けられている。該遮蔽板27は、例えば、図10に示
すように、塗装ノズル22、CCDカメラ7およびレー
ザ光源8・9・10の前面全体を被覆する平板状部材
に、塗装作業時の塗装ノズル22のみあるいは姿勢制御
時のCCDカメラ7等のみを露出させる開口部27aを
設けて構成されている。
【0071】移動手段24は、例えば、上記塗装ユニッ
ト23を手首先端に取り付ける6軸多関節ロボットであ
って、塗装ノズル22等を任意の姿勢および空間位置に
配することができるようになっている。
【0072】このように構成された塗装装置21によっ
て、曲面よりなる被塗装面25に塗装作業を実施する場
合について、図11および図12を参照して、以下に説
明する。まず、移動手段24による塗装ユニット23の
移動の始点と終点における塗装ユニット23の概略位置
および概略姿勢を与える。次いで、サンプリング数nに
より距離dpごとの被塗装面25の形状取得位置を計算
する。
【0073】その後、以下の処理を行う(図2参照)。
まず、反転機構26を作動させて、CCDカメラ7およ
びレーザ光源8・9・10を開口部27aから露出さ
せ、これら光学系を作動させる(ステップ1)。例え
ば、レーザ光源8から出射されるレーザ光L1の被塗装
面への入射位置P1がCCDカメラ7によって撮像され
ると、その撮像された位置と所定位置とのずれ量によっ
て、CCDカメラ7と被塗装面25との距離データが獲
得される。
【0074】次に、この獲得された距離データに基づい
て、塗装ユニット23の姿勢計測のための位置(基準位
置)rまでの補正量を算出し、移動手段24を作動させ
ることにより塗装ユニット23を基準位置rまで移動さ
せる(ステップ2)。そして、この状態で、3個のレー
ザ光源8・9・10から出射された3筋のレーザ光L1
・L2・L3の被塗装面25への入射位置P1・P2・P3
を撮像し、その位置関係によって、塗装ユニット23の
被塗装面25に対する姿勢を得る(ステップ3)。姿勢
は、例えば、図8に示す直交する2方向の角度α・βに
よって表現される。
【0075】演算手段5では、上記のようにして得られ
た塗装ユニット23の姿勢を被塗装面25に対して面直
に補正するため、すなわち、CCDカメラ7の軸線7a
を被塗装面25の法線nに一致させるための補正量を演
算する。そして、演算された補正量を補正前の移動手段
の各軸データとともに適当な記憶手段に格納する(ステ
ップ4)。
【0076】以上のステップ1からステップ4までの処
理を各形状取得位置ごとに実施することによりn組のデ
ータセットを得る。この後に、上記のようにして得られ
たデータセットに基づいて、各形状取得位置における被
塗装面25の法線n方向に沿う塗装ノズル22の先端位
置の被塗装面25までの適正な距離(塗装距離)Lを達
成するための移動手段24の各軸データを演算し、移動
手段24の動作位置データとして適当な記憶手段に格納
する。
【0077】そして、反転機構26を作動させて、光学
系と塗装ノズル22とを入れ替えた後に、上記のように
して取得された動作位置データに基づいて移動手段24
を作動させつつ塗装ノズル22を作動させることによ
り、被塗装面25が塗装されることになる。この場合
に、塗装ノズル22による塗料の噴射は、上記終点から
始点に向かって計測工程とは逆向きに移動手段を作動さ
せつつ実施することとすれば、全体的な塗装時間を短縮
することができるので好ましい。
【0078】また、上記においては、塗装作業の始点と
終点のみを与えてその間における移動手段24の作動位
置データを自動生成することとしたが、被塗装面25の
形状が複雑である場合には、塗装ノズル22の移動経路
に沿う複数位置において、被塗装面25に対する塗装ノ
ズル22の概略姿勢および概略位置を教示した教示点を
設定し、あるいは、オフラインによって予め与えてお
く。
【0079】そして、上記のようにして与えられた複数
の教示点の間に上記と同様の処理によって複数の作動位
置データを自動生成する。これにより、塗装ノズル22
の先端位置が移動経路に沿って大きく変動するような複
雑な形状の被塗装面25に対しても適正な距離および姿
勢を保って塗装作業を実施することができる。その結
果、塗装むらや塗料のだれを生じることなく品質の高い
塗装面を得ることができることになる。
【0080】また、本実施の形態では、まず、塗装ノズ
ル22の移動軌跡に沿ってCCDカメラ7等の光学系に
よる計測を実施した後に、CCDカメラ7等の光学系を
遮蔽板27によって防護しつつ塗装ノズル22から塗料
を噴出することとしているので、噴出された塗料がCC
Dカメラ7等の光学系に付着することを回避することが
できる。
【0081】なお、上記実施の形態においては、3個の
レーザ光源8・9・10を用いた姿勢制御装置20につ
いて説明したが、レーザ光源8・9・10に代えて、他
の光源を採用することもできる。すなわち、作業対象面
25における入射位置を明確に把握し得る光源であれ
ば、レーザ光である必要はなく、光束の断面積が変化し
ない平行光を作業対象面25に照射し得るものであれば
よい。また、光線の種類も微小光束断面積を有するスポ
ット状の光線の他、スリット状の光線であってもよい。
【0082】さらに、上記各実施の形態においては、姿
勢制御装置20を適用したルツボの計測装置1および塗
装装置21を示したが、本発明の姿勢制御装置20の適
用対象はこれらに限定されるものではない。すなわち、
任意の作業器具、例えば、溶接トーチ、スポット溶接ガ
ン、ボールエンドミル、赤外線カメラ等の各作業対象
面、つまり、溶接対象面、被加工面、検査対象面等に対
して正確な姿勢および位置設定が必要となるものに、本
発明の姿勢制御装置20を適用することにより、容易に
かつ精度良く作業を遂行することができることになる。
【0083】例えば、本発明に係る姿勢制御装置20を
溶接装置に適用する場合には、溶接トーチ31の所定の
経路を教示した後に、該経路に沿って溶接トーチ31を
移動させながら、各教示点において姿勢制御装置20を
作動させる。この場合には、図13に示すように、姿勢
制御装置20は、開先32が形成されることとなる溶接
線を避けて、その近傍の母材33表面33aにより溶接
トーチ31の距離および姿勢を検出することとする。し
たがって、姿勢制御装置20は、専ら母材33の表面3
3aに対する溶接トーチ31の距離および姿勢を補正す
るためのデータを得るためにのみ用いられ、溶接位置は
教示データにより設定されるものとする。
【0084】この場合においても、溶接に伴うヒューム
等の光学系への付着を防止するために、溶接工程に先立
って計測工程を実施するものとし、溶接工程の際には、
上記実施の形態と同様の遮蔽板(図示略)によって、光
学系を防護することとすればよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る姿勢
制御装置は、作業対象面上において一直線上に配されな
い異なる3箇所に入射させられる平行光を出射する1以
上の光源と、その光源から出射された平行光のうち、作
業対象面において反射された3つの反射光を同時に撮像
する撮像手段と、撮像された平行光の作業対象面上の入
射位置に基づいて、作業対象面に対する作業器具の傾斜
方向および傾斜角度を演算する演算手段とを具備するの
で、作業器具による作業の開始に先立って、演算手段に
よって演算された傾斜角度および傾斜方向に応じて作業
器具の補正を行うことにより、作業対象面に対して適正
な姿勢および位置に設定された状態で作業を実施するこ
とができる。これにより、各種作業の精度向上を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0086】また、光源から出射される平行光を撮像手
段の軸線に対して一定角度傾斜させて作業対象面上に入
射させることとすれば、作業対象面までの光源の距離、
すなわち作業対象面までの撮像手段および作業器具の距
離に応じて、作業対象面上の平行光の入射位置の相互間
距離が変化する。これにより、上記効果に加えて、撮像
手段により撮像された平行光の入射位置関係に基づい
て、作業対象面に対する作業器具の距離をもの検知し、
作業器具を最適な位置に配置することができるという効
果を奏する。
【0087】さらに、光源から出射される3つの平行光
のうち、一の平行光が、他の2つの平行光の作業対象面
における入射位置を結んだ直線に平行な平面内に配され
るように、光源および撮像手段が設けられていることと
すれば、上記直線回りに作業器具を回転させることによ
り、その回転角度に応じて上記一の平行光のみを上記直
線に平行な方向に変位させることができる。したがっ
て、その一の平行光の入射位置の規定位置からのずれ量
を計測することにより、作業対象面に対する作業器具の
姿勢補正量を容易にかつ正確に求めることができるとい
う効果を奏する。
【0088】また、本発明に係るルツボの計測装置は、
計測ヘッドよりなる作業器具のルツボ内面よりなる作業
対象面に対する姿勢を制御する上記姿勢制御装置を有す
るので、計測に先立って、計測ヘッドをルツボ内面に対
して面直にかつ適正な距離に配置することができる。し
たがって、ルツボ内面の透明層の厚さ寸法を非接触でか
つ精度良く計測することができるという効果を奏する。
また、その結果、ルツボ内面の透明層の厚さ寸法計測を
容易に自動化することができる。
【0089】また、本発明に係る塗装装置は、塗装ノズ
ルよりなる作業器具の被塗装面よりなる作業対象面に対
する姿勢を制御する上記姿勢制御装置を有するので、塗
装作業に先立って、塗装ノズルを被塗装面に対して適正
な姿勢にかつ適正な距離に配置することができる。した
がって、被塗装面に塗布される塗料に濃淡が発生するこ
とを回避して、塗装むら、塗料のだれ等のない高品質の
塗装品を製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルツボの計測装置の一実施形態を
示す斜視図である。
【図2】図1の計測装置の計測ヘッドを示す斜視図であ
る。
【図3】図1の計測装置によるルツボ内面の透明層の厚
さ寸法の計測原理を説明するための図である。
【図4】図1の計測装置の計測ヘッドをルツボ内表面に
位置決めする場合を説明するための図である。
【図5】図1の計測装置の計測ヘッドのルツボ内表面に
対する姿勢の補正量を導き出すための説明図である。
【図6】図1の計測装置の計測ヘッドのルツボ内表面に
対する姿勢を補正した状態を示す図である。
【図7】本発明に係る姿勢制御装置を有する塗装装置の
全体構造を示す斜視図である。
【図8】図7の塗装装置の塗装ユニット部分を拡大して
示す斜視図である。
【図9】図8の塗装ユニットを示す縦断面図である。
【図10】図8の塗装ユニットを示す平面図である。
【図11】図7の塗装装置による塗装作業を説明するた
めの図である。
【図12】図11の塗装作業における被塗装面と塗装ノ
ズルの相対位置関係を示す模式図である。
【図13】本発明に係る姿勢制御装置を溶接装置に適用
した場合について説明する図である。
【符号の説明】
1 計測装置 2 ルツボ 2a 内表面(作業対象面) 2b 透明層 3 計測ヘッド(作業器具) 4・24 移動手段 5 制御装置(演算手段) 7 CCDカメラ(撮像手段) 7a 軸線 8・9・10 レーザ光源 15 回転駆動軸(駆動軸) 15c 軸線 19 気泡 20 姿勢制御装置 21 塗装装置 22 塗装ノズル(作業器具) 23 塗装ユニット 25 被塗装面(作業対象面) A・B 直線 C1・C2・C3 平面 L1・L2・L3 レーザ光 n 法線 P1・P2・P3 入射位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 賢吾 秋田県秋田市茨島5−14−3 三菱マテ リアルクォーツ株式会社 秋田工場内 (72)発明者 葛西 利昭 秋田県秋田市茨島5−14−3 三菱マテ リアルクォーツ株式会社 秋田工場内 (56)参考文献 特開 昭63−314403(JP,A) 特開 平4−34305(JP,A) 特開 平3−21363(JP,A) 特開 平6−92779(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 C30B 15/20 G01N 21/88 G05B 13/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業器具に取り付けられ、該作業器具の
    作業対象面に対する相対的な姿勢を制御する装置であっ
    て、作業対象面上において一直線上に配されない異なる
    3箇所に入射させられる平行光を出射する1以上の光源
    と、該光源から出射された平行光のうち、作業対象面に
    おいて反射された3つの反射光を同時に撮像する撮像手
    段と、該撮像手段に撮像された反射光による平行光の作
    業対象面上の入射位置に基づいて、作業対象面に対する
    作業器具の傾斜方向および傾斜角度を演算する演算手段
    とを具備し、 光源から出射される平行光が、撮像手段の軸線に対して
    一定角度傾斜させられて作業対象面に入射させられる
    とを特徴とする姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 光源から出射される平行光L 1 が撮像手段
    の軸線と平行な一平面C 1 内において屈曲させられ、光
    源から出射される平行光L 2 が平面C 1 と直交する平面C
    2 内において屈曲させられ、さらに、光源から出射され
    る平行光L 3 が平面C 1 と平行な平面C 3 内において屈曲
    させられることを特徴とする請求項1記載の姿勢制御装
    置。
  3. 【請求項3】 光源から出射される3つの平行光のう
    ち、一の平行光が、他の2つの平行光の作業対象面にお
    ける入射位置を結んだ直線に平行な平面内に配されるよ
    うに、光源および撮像手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 ルツボ内面の透明層の厚さ寸法を非接触
    で計測する装置であって、計測ヘッドよりなる作業器具
    のルツボ内面よりなる作業対象面に対する姿勢を制御す
    る請求項1から請求項3のいずれかに記載の姿勢制御装
    置を有するルツボの計測装置。
  5. 【請求項5】 被塗装面に塗料を塗布する装置であっ
    て、塗装ノズルよりなる作業器具の被塗装面よりなる作
    業対象面に対する姿勢を制御する請求項1から請求項3
    のいずれかに記載の姿勢制御装置を有する塗装装置。
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