JP3322269B2 - 利得制御回路 - Google Patents

利得制御回路

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JP3322269B2
JP3322269B2 JP23389491A JP23389491A JP3322269B2 JP 3322269 B2 JP3322269 B2 JP 3322269B2 JP 23389491 A JP23389491 A JP 23389491A JP 23389491 A JP23389491 A JP 23389491A JP 3322269 B2 JP3322269 B2 JP 3322269B2
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、IC化した利得制御
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】AMラジオ受信機を、1チップIC化す
る場合、その検波回路から出力アンプまでの低周波回路
を、例えば図3に示すように構成して1チップIC化す
ることができる。
【0003】すなわち、図3において、鎖線で囲った部
分10が1チップIC化されたAMラジオ受信機の低周
波回路を示し、T11〜T15はその外部端子ピンで、ピン
T11は電源端子ピン、T12は接地端子ピンである。
【0004】そして、検波回路11において中間周波信
号がAM検波されてオーディオ信号Ss が取り出され、
この信号Ss が、プリアンプ12及びパワーアンプ13
を通じて端子ピンT15に取り出され、さらに、カップリ
ングコンデンサC11を通じてスピーカSPに供給される。
この場合、プリアンプ12は、可変利得アンプとされ、
これに供給される制御電圧VCにより利得が変化するも
のである。
【0005】また、定電圧回路14において、所定の定
電圧Vr が形成され、この電圧VrがIC10の各回路
にそれらの基準電圧として供給されるとともに、端子ピ
ンT13に取り出される。そして、この端子ピンT13の電
圧Vr が、可変抵抗器(ポテンショメータ)VRにより分
圧され、この分圧電圧が端子ピンT14を通じてプリアン
プ12にその利得の制御電圧Vc として供給される。
【0006】したがって、可変抵抗器VRを調整すると、
その調整に対応して電圧Vc が変化し、この電圧Vc に
対応してアンプ12の利得が変化するので、アンプ12
からアンプ13に供給されるオーディオ信号Ss のレベ
ルが変化する。したがって、可変抵抗器VRを調整するこ
とにより、スピーカSPからの再生音の音量を調整するこ
とができる。
【0007】ところで、図3に示すIC10において
は、定電圧回路14からの定電圧Vrを可変抵抗器VRに
供給して利得の制御電圧Vc を得ているが、これは次の
ような理由による。
【0008】すなわち、このIC10はラジオ受信機用
であり、例えば3Vの電池を動作電源とするが、一般に
電池は使用するにつれて、端子電圧(出力電圧)が低下
してくる。しかも、端子電圧の低下だけではなく、電池
の内部インピーダンスが増加し、出力電流に対応して端
子電圧が変動するようにもなる。しかし、電池の電圧が
低下しても、あるいは変動しても、IC10は安定に動
作することが要求される。
【0009】このため、IC10には定電圧回路14が
設けられ、この定電圧回路14からの定電圧Vr がIC
10の各回路にその基準電圧として供給される。また、
その定電圧Vr が可変抵抗器VRに供給されてアンプ12
の利得を制御するための制御電圧Vc が形成されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3のIC
10においては、IC10の内部で形成した定電圧Vr
を利用して制御電圧Vc を形成しているので、図3にも
示すように、必ず2本の端子ピンT13、T14が必要とな
ってしまう。
【0011】しかし、一般に、ICにおいて、その端子
ピンの数が多くなると、ICがコストアップとなってし
まう。また、端子ピンの数が多いときには、そのICが
搭載されるプリント基板の配線パターンのレイアウトが
複雑になり、プリント基板を含む全体のコストが上昇し
てしまう。
【0012】さらに、端子ピンの数が多いと、ICのパ
ッケージを小型化できず、装置の小型化の妨げとなって
しまう。また、端子ピンの数が多いと、ICの実装時、
ハンダブリッジなどのトラブルも生じやすくなり、やは
りコストアップを招いてしまう。
【0013】したがって、ICの端子ピンの増加は、I
C及びそのICを使用する装置にとって、大きなディメ
リットである。
【0014】この発明は、以上のような点にかんがみ、
ICにおいて、プリアンプの利得を制御する場合、外部
端子ピンの数を減らそうとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明においては、例
えば、可変抵抗器が外付けされる外部端子ピンと、この
外部端子ピンを通じて上記可変抵抗器に一定の電流を供
給する定電流回路と、上記可変抵抗器に上記一定の電流
を供給したときに、上記外部端子ピンに得られる電圧
供給されるオペアンプと、 このオペアンプの出力がベー
スに供給されるトランジスタと、 このトランジスタのエ
ミッタに接続されたエミッタ抵抗器と、 このエミッタ抵
抗器に得られる電圧を上記オペアンプに負帰還する負帰
還路と、 上記トランジスタのコレクタに、入力側のトラ
ンジスタが接続されたカレントミラー回路と、 このカレ
ントミラー回路の出力側のトランジスタのコレクタに、
1対のトランジスタのエミッタが接続された差動アンプ
が1チップICにIC化され、上記可変抵抗器の抵抗
値を変更することにより、上記カレントミラー回路の出
力側のトランジスタのコレクタ電流を変化させて上記差
動アンプの利得を制御するようにした利得制御回路とす
るものである。
【0016】
【作用】可変抵抗器R10を調整すると、これに対応して
その端子電圧Vp が変化し、この電圧Vp の変化にした
がって、電流I41が変化してアンプ12の利得が変化す
る。
【0017】
【実施例】図1に示す例においては、プリアンプ12
は、差動アンプ121及びその負荷用のカレントミラー
回路122により構成される。すなわち、トランジスタ
Q11、Q12のエミッタが、定電流源用のトランジスタQ
10のコレクタに接続され、電源端子ピンT11を基準電位
点とする差動アンプ121が構成される。また、トラン
ジスタQ11、Q12のコレクタに、トランジスタQ13、Q
14のコレクタがそれぞれ接続されるとともに、これらト
ランジスタQ13、Q14により、接地端子ピンT12を基準
電位点とするカレントミラー回路122が構成される。
【0018】こうして、差動アンプ121及びカレント
ミラー回路122によりプリアンプ12が構成される。
【0019】そして、検波回路11からトランジスタQ
11のベースにオーディオ信号(検波出力)Ss 及びバイ
アス電圧Vb が供給されるとともに、トランジスタQ12
のベースにバイアス電圧Vb が供給される。また、トラ
ンジスタQ12、Q14のコレクタがパワーアンプ13の入
力端に接続される。
【0020】また、オペアンプ20が設けられ、その非
反転入力端が端子ピンT14に接続されるとともに、その
非反転入力端に定電流回路30が接続される。さらに、
オペアンプ20の出力端がトランジスタQ41のベースに
接続され、このトランジスタQ41のエミッタが、抵抗器
R41を通じて端子ピンT12に接続されるとともに、オペ
アンプ20の反転入力端に接続され、トランジスタQ41
のコレクタがトランジスタQ42のコレクタに接続され
る。
【0021】このトランジスタQ42は、トランジスタQ
10とともに、端子ピンT11を基準電位点とし、かつ、ト
ランジスタQ42を入力側としたカレントミラー回路41
を構成しているものである。
【0022】さらに、端子ピンT14と端子ピンT12との
間に、アンプ12の利得を制御するための可変抵抗器R
10が外付けされる。
【0023】このような構成によれば、検波回路11か
らのオーディオ信号Ss は、差動アンプ121及びカレ
ントミラー回路122により増幅され、さらに、パワー
アンプ13により増幅されて端子ピンT15に取り出され
る。
【0024】そして、この場合、オペアンプ20には、
トランジスタQ41を通じて100 %の負帰還がかかってい
るので、 Vp :オペアンプ20の非反転入力端の直流電圧 Vm :オペアンプ20の反転入力端の直流電圧 とすれば、 Vp =Vm ・・・・・ (1) となる。そして、電圧Vm は、抵抗器R41の端子電圧で
もあるから、 I41:抵抗器R41を流れる直流電流 とすれば、 I41=Vm /R41 ・・・・・ (2) となる。
【0025】さらに、 I30:定電流回路30の出力電流 とすれば、この電流I30が可変抵抗器R10を流れ、この
可変抵抗器R10の端子電圧が、オペアンプ21の入力電
圧Vp となっているので、 Vp =I30・R10 ・・・・・ (3) である。
【0026】したがって、(1) 〜(3) 式から、 I41=Vm /R41 =Vp /R41 =I30・R10/R41 となる。
【0027】そして、電流I41は、トランジスタQ41を
通じてトランジスタQ42にも流れているとともに、トラ
ンジスタQ42、Q10はカレントミラー回路41を構成し
ているので、 I10:トランジスタQ10のコレクタ電流 とすれば、 I10=I41 =I30・R10/R41 ∴I10=(I30/R41)R10 ・・・・・ (4) となる。すなわち、トランジスタQ10には、可変抵抗器
R10の値に比例した大きさのコレクタ電流I10が流れ
る。
【0028】そして、差動アンプ121の利得は、トラ
ンジスタQ10のコレクタ電流I10の大きさによって決ま
る。
【0029】したがって、可変抵抗器R10を調整すれ
ば、(4) 式から電流I10が変化し、これにより、差動ア
ンプ121の利得が変化するので、差動アンプ121か
らパワーアンプ13に供給されるオーディオ信号Ss の
レベルが変化し、音量調整が行われる。
【0030】こうして、この発明によれば、可変抵抗器
R10を調整することによりプリアンプ12の利得を調整
することができるが、この場合、特にこの発明によれ
ば、可変抵抗器R10の接続には、端子ピンT14を必要と
するだけであり、図3の場合に比べ、外部端子ピンを1
本減らすことができる。
【0031】図2は、オペアンプ20などの具体例を示
す。すなわち、トランジスタQ21、Q22のエミッタが、
定電流源用のトランジスタQ20のコレクタに接続され、
このトランジスタQ20のエミッタが端子ピンT11に接続
されるとともに、トランジスタQ21、Q22のコレクタに
抵抗器R21、R22が接続されて差動アンプ21が構成さ
れる。
【0032】さらに、トランジスタQ21、Q22のコレク
タが、トランジスタQ23、Q24のエミッタ・コレクタ間
を通じてトランジスタQ25、Q26のコレクタに接続され
る。この場合、トランジスタQ23、Q24はベース接地と
して動作するもので、このため、トランジスタQ23、Q
24は、トランジスタQ27及び抵抗器R23を入力側とし、
かつ、端子ピンT12を基準電位点としてカレントミラー
回路22を構成し、トランジスタQ27のコレクタは定電
流源用のトランジスタQ28に接続されている。また、ト
ランジスタQ25、Q26は、トランジスタQ25を入力側と
し、かつ、端子ピンT11を基準電位点としてカレントミ
ラー回路23を構成している。
【0033】こうして、オペアンプ20が構成される。
そして、トランジスタQ21のベースが、オペアンプ20
の非反転入力端となるもので、端子ピンT14に接続さ
れ、トランジスタQ22のベースが、オペアンプ20の反
転入力端となるもので、トランジスタQ41のエミッタに
接続される。さらに、トランジスタQ24、Q26のコレク
タがオペアンプ20の出力端となるもので、トランジス
タQ41のベースに接続される。
【0034】さらに、定電流回路30が次のように構成
される。すなわち、トランジスタQ32、Q33により、ト
ランジスタQ32を入力側とし、かつ、端子ピンT11を基
準電位点とカレントミラー回路31が構成され、トラン
ジスタQ32に定電流源Q31が接続されてトランジスタQ
33のコレクタから電流I30が出力される。そして、この
トランジスタQ33のコレクタが端子ピンT14に接続され
る。
【0035】また、端子ピンT14とT12との間に抵抗器
R31が接続される。さらに、トランジスタQ20、Q28
が、カレントミラー回路31にその出力側のトランジス
タとして接続される。
【0036】さらに、この例においては、アンプ20の
最大利得を制限するための電流制限回路50が設けられ
る。すなわち、カレントミラー回路41にトランジスタ
Q51が出力側トランジスタとして接続されるとともに、
カレントミラー回路22に、トランジスタQ52が出力側
トランジスタとして接続される。なお、R51はエミッタ
抵抗器である。
【0037】また、トランジスタQ53、Q54により、ト
ランジスタQ53を入力側とし、端子ピンT12を基準電位
点としてカレントミラー回路51が構成され、トランジ
スタQ53のコレクタがトランジスタQ51、Q52のコレク
タに接続され、トランジスタQ54のコレクタが端子ピン
T14に接続される。
【0038】さらに、この例においては、各トランジス
タは、トランジスタQ21、Q22、Q28を除いて等しい特
性とされるが、トランジスタQ21、Q22のベース・エミ
ッタ間の接合面積、あるいはトランジスタQ21とQ22と
の数の比が所定の比率とされてトランジスタQ21、Q22
のコレクタ電流は6対5とされる。また、トランジスタ
Q28のコレクタ電流は他のトランジスタのコレクタ電流
の2倍とされる。
【0039】このような構成によれば、トランジスタQ
33のコレクタからの定電流I30が、可変抵抗器R10及び
抵抗器R31を流れるので、トランジスタQ21のベースに
電圧Vp が供給される。また、抵抗器R41に電流I41が
流れるので、トランジスタQ22のベースに電圧Vm が供
給される。そして、これら電圧Vp とVm との差電圧
が、トランジスタQ21、Q22により電流に変換されると
ともに、トランジスタQ21〜Q26により順次増幅されて
トランジスタQ41のベースに供給される。
【0040】したがって、図1において説明したよう
に、トランジスタQ10には、可変抵抗器R10の抵抗値R
10に比例した大きさのコレクタ電流I10が流れるので、
可変抵抗器R10を調整すれば、これによりプリアンプ1
2の利得が変化する。
【0041】さらに、この場合、可変抵抗器R10の最大
抵抗値がばらついても、電流制限回路50により、プリ
アンプ12の最大利得を一定に制限することができる。
【0042】すなわち、 I28:トランジスタQ28のコレクタ電流 とすれば、このトランジスタQ28は、カレントミラー回
路31の出力側トランジスタであるとともに、その接合
面積は、入力側のトランジスタQ32の接合面積の2倍と
されているので、 I28=2・I30 となる。そして、このコレクタ電流I28はトランジスタ
Q27のコレクタを流れるとともに、このトランジスタQ
27はトランジスタQ52とともに、カレントミラー回路2
2を構成しているので、 I52:トランジスタQ52のコレクタ電流 とすれば、 I52=I28 =2・I30 ・・・・・ (5) となる。
【0043】また、トランジスタQ51は、カレントミラ
ー回路41の出力側トランジスタでもあるとともに、そ
の入力側のトランジスタQ10のコレクタに電流I10が流
れているのであるから、 I51:トランジスタQ51のコレクタ電流 とすれば、 I51=I10 ・・・・・ (6) となる。
【0044】そして、簡単のため、抵抗器R31が接続さ
れていないとすれば、(4) 式から、 I10=(I30/R41)R10 であるから、(6) 式により I51=(I30/R41)R10 =(R10/R41)I30 ・・・・・ (7) となる。
【0045】したがって、(5) 、(7) 式から I52:I51=2・I30:(R10/R41)I30 =2:R10/R41 ・・・・・ (8) となる。
【0046】したがって、(8) 式によれば、可変抵抗器
R10の値が規定値よりも小さく、 2≧R10/R41のときには、I52≧I51 となるので、トランジスタQ51のコレクタ電流I51は、
すべてトランジスタQ52のコレクタに流れ込み、トラン
ジスタQ53はオフとなってトランジスタQ54もオフであ
る。すなわち、可変抵抗器R10の値が規定値よりも小さ
いときには、電流制限回路50は接続されていないのと
等価であり、上述のように可変抵抗器R10によりプリア
ンプ12の利得を制御することができる。
【0047】しかし、可変抵抗器R10の値が規定値より
も大きく、 2<R10/R41のときには、I52<I51 となる。そこで、 ΔI=I51−I52 とすれば、この差電流ΔIが、トランジスタQ51のコレ
クタからトランジスタQ53に流れることになるととも
に、このとき、トランジスタQ53、Q54がカレントミラ
ー回路51を構成しているので、トランジスタQ33のコ
レクタ電流I30のうちの電流ΔIが、トランジスタQ54
のコレクタに吸い込まれることになる。
【0048】したがって、可変抵抗器R10の値が規定値
よりも大きくなっても、この可変抵抗器R10に流れるは
ずの電流I30の最大値が制限されるので、この電流I30
が可変抵抗器R10を流れることによって生じるベース電
圧Vp の最大値も制限され、これによりベース電圧Vm
の最大値も制限されて電流I41の最大値も制限される。
したがって、電流I10の最大値も制限されるので、可変
抵抗器R10の最大値が規定値以上にばらついても、プリ
アンプ12の最大利得は所定値に制限され、ばらつくこ
とがない。
【0049】さらに、プリアンプ12の利得は可変抵抗
器R10の値に比例するが、トランジスタQ21、Q22の接
合面積が6:5の比率とされているので、可変抵抗器R
10に多少の残留抵抗があっても、プリアンプ12の利得
を十分に小さくすることができる。
【0050】すなわち、トランジスタQ21、Q22には、
トランジスタQ41を通じて負帰還がかかっているので、
トランジスタQ21、Q22のコレクタ電流は互いに等し
い。そして、このようなコレクタ電流を満たしているの
で、このとき、 Vp −Vm =VT ・ln(6/5) VT =kT/q=26mV ln(x)は、変数xの自然対数値 である。したがって、 Vp −Vm =26mV・ln(1.2 ) =4.7 mV ・・・・・ (9) となる。また、 R10MN:可変抵抗器R10の残留抵抗値 とすると、可変抵抗器R10を絞ったとき、 Vp =I30・(R51‖R10MN) ・・・・・ (10) (‖は、並列値を示す) となるが、 R51>>R10MN とすれば、(10)式は、 Vp =I30・R10MN ・・・・・ (11) となる。
【0051】したがって、(11)、(9) 式から、 Vm =Vp −4.7 mV =I30・R10MN−4.7 mV ・・・・・ (12) となる。
【0052】そして、例えば I30=10μV、R10MN=470 Ω とすれば、(12)式は、 Vm =10μV・470 Ω−4.7 mV =0 となる。そして、このとき、(2) 式から I41=Vm /R41 ・・・・・ (2) であるから、Vm =0であれば、I41=0となる。そし
て、I41=0であれば、カレントミラー回路41により
I10=0となり、I10=0であれば、プリアンプ12は
動作せず、その利得は0倍となる。
【0053】さらに、R10MN<470 Ωであれば、(12)式
は、 Vm <0 となるが、実際には、電圧Vm が負になることはなく、
やはり、 Vm =0 となる。したがって、このときも、I41=0となり、プ
リアンプ12の利得は0倍となる。
【0054】すなわち、可変抵抗器R10に残留抵抗R10
MNがあっても、例えばI30=10μVの場合、R10MN≦47
0 Ωであれば、アンプ12の利得を0倍とすることがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上のようにして、この発明によれば、
可変抵抗器R10を調整することによりプリアンプ12の
利得を調整することができるが、この場合、特にこの発
明によれば、可変抵抗器R10に電流I30を流し、この電
流I30が可変抵抗器R10を流れることによって生じた電
圧Vpにより、プリアンプ12の利得を制御しているの
で、IC10に可変抵抗器R10を接続する場合、端子ピ
ンT14を必要とするだけであり、図3の場合に比べ、外
部端子ピンを1本減らすことができる。
【0056】また、電流制限回路50により、可変抵抗
器R10の値が規定値以上に大きくなっても、電流I41の
最大値が制限されて電流I10の最大値も制限されるの
で、可変抵抗器R10の最大値が規定値以上にばらついて
も、プリアンプ12の最大利得は所定値に制限され、ば
らつくことがない。
【0057】さらに、プリアンプ12の利得は可変抵抗
器R10の値に比例するが、トランジスタQ21、Q22の接
合面積が6:5の比率とされているので、可変抵抗器R
10に多少の残留抵抗があっても、プリアンプ12の利得
を十分に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す接続図である。
【図2】図1の回路の一部の一例を示す接続図である。
【図3】従来例を示す接続図である。
【符号の説明】
10 1チップIC 11 AM検波回路 12 プリアンプ 13 パワーアンプ 20 オペアンプ 21 差動アンプ 22 カレントミラー回路 23 カレントミラー回路 30 定電流回路 31 カレントミラー回路 41 カレントミラー回路 50 電流制限回路 51 カレントミラー回路 121 差動アンプ 122 カレントミラー回路 R10 可変抵抗器 SP スピーカ T11〜T15 外部端子ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 3/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変抵抗器が外付けされる外部端子ピン
    と、 この外部端子ピンを通じて上記可変抵抗器に一定の電流
    を供給する定電流回路と、 上記可変抵抗器に上記一定の電流を供給したときに、上
    記外部端子ピンに得られる電圧が供給されるオペアンプ
    と、 このオペアンプの出力がベースに供給されるトランジス
    タと、 このトランジスタのエミッタに接続されたエミッタ抵抗
    器と、 このエミッタ抵抗器に得られる電圧を上記オペアンプに
    負帰還する負帰還路と、 上記トランジスタのコレクタに、入力側のトランジスタ
    が接続されたカレントミラー回路と、 このカレントミラー回路の出力側のトランジスタのコレ
    クタに、1対のトランジスタのエミッタが接続された差
    動アンプと が1チップICにIC化され、上記可変抵抗器の抵抗値を変更することにより、上記カ
    レントミラー回路の出力側のトランジスタのコレクタ電
    流を変化させて上記差動アンプの利得を制御する ように
    した利得制御回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の利得制御回路において、 上記ICは、さらに上記カレントミラー回路に接続され
    た電流制限回路を有し、 上記可変抵抗器の抵抗値を変更することにより、上記カ
    レントミラー回路の出力側のトランジスタのコレクタ電
    流を変化させて上記差動アンプの利得を制御するととも
    に、 上記電流制限回路により、上記カレントミラー回路の上
    記出力側のトランジスタに流れる電流の大きさを検出
    し、 この検出値が規定値を越えたとき、上記定電流回路から
    上記可変抵抗器に供給される定電流を制限して上記差動
    アンプの最大利得を制限する ようにした利得制御回路。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の利得制御回路において、上記オペアンプの初段は差動アンプにより構成し、 上記可変抵抗器の抵抗値を変更することにより、上記カ
    レントミラー回路の出力側のトランジスタのコレクタ電
    流を変化させて上記差動アンプの利得を制御するととも
    に、 上記可変抵抗器の値を小さくしたときの上記差動アンプ
    の利得が所定値以下となるように、上記オペアンプの初
    段の差動アンプを構成する1対のトランジスタのベース
    ・エミッタ間の接合面積を所定の比率に設定した 利得制
    御回路。
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